JP3060524U - 三層式ゴルフボ―ルの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間層が熱固形弾力体と非晶質金属合金によ
る複合、生成材質で、ゴルフボールの寿命を伸ばし、打
撃感を良くし、飛距離を伸ばすことができる三層式ゴル
フボールの構造を提供する。 【解決手段】 主に核芯３１、中間層３２、外殻３３に
より構成する。中間層３２は熱固形弾力体と非晶質金属
合金を複合し生成した材質で、高強度、高弾力性を具え
る。しかも、比重及び強度を調整することができるた
め、優れた打撃感と良好な飛距離を達成することがで
き、さらにはボールの寿命を延ばすこともできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の三層式ゴルフボールの構造に関する。特に一種の中間層が熱固 形弾力体と非晶質金属合金による複合、生成材質で、ゴルフボールの寿命を伸ば し、打撃感を良くし、飛距離を伸ばすことができる三層式ゴルフボールの構造に 係る。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフと言うスポーツは、優れた打球技術が必要である外に、合わせて良好な 道具を用いることも必要である。その道具の中でも、ゴルフボールには様々な種 類がある。 ゴルフボールの種類の一つである三層式ゴルフボールについては、三つの要素 がその優劣を決定する。第一は打撃感である。ボールが優れた打撃感を具えるこ とにより、打撃者は打球の方向を制御することができる。第二は回転の速度であ る。外在の条件との対応により、飛距離が伸び、かつ地面への吸い付きが良いた め、ボールは落下後むやみに転がったりしない。第三は強度である。強度が高い ボールほどその寿命は長くなる。

【０００３】 図１が示す公知の三層式ゴルフボール１は、核芯１１、中間層１２、外殻１３ により構成する。該核芯１１は高弾力性集合体を主材とし、多種の高性能配合剤 を添加、複合し、生成した弾力体で、該核芯１１の回りにゴム糸を幾重にも巻き 付け該中間層１２を形成する。該外殻１３はイオン化樹脂材質である。 この種の材質の三層式ゴルフボール１は、二層式ゴルフボールに比べ、より優 れた打撃感を具え、良好な制球性を有すが、回転速度が速いため、地面への吸い 付きは良いが、飛距離が劣る。しかも、中間層１２はゴム糸を巻き付け生成する ため、その強度は低く、強力な打撃を受けた場合には、ゴム糸は核芯１１から容 易に離脱してしまう。つまり、中間層１２が離脱を形成すると言うことである。 このため、耐用性が低く、さらには、打撃の瞬間に異常音を発出する。

【０００４】 一方、図２が示す公知の三層式ゴルフボール２は、核芯２１、中間層２２、外 殻２３により構成する。該核芯１１は高弾力性集合体を主材とし、多種の高性能 配合剤を添加、複合し、生成した弾力体で、該中間層２２は熱塑形弾力体材質で ある。該外殻２３は前記従来品と同様にイオン化樹脂材質である。 この種の材質の三層式ゴルフボール２は、中間層２２が熱塑形弾力体の実芯構 造であるため、比較的優れた強度を具える。しかも、飛距離も前記従来品に比べ 優れている。しかし、中間層２２の柔軟性が前記ゴム糸を巻き付けた従来品に比 べ劣るため、飛距離を伸ばしたと言っても、地面への吸い付きは前記従来品に劣 る。 このように、公知の二種のゴルフボールは共に、改良の必要が存する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の様々な欠点を改善するため、本考案は三層式ゴルフボールの構 造の提供を課題とする。 それは、中間層を熱固形弾力体と非晶質金属合金の複合生成材質とし、ボール の強度を高める。これにより、耐用性が良くなるばかりでなく、エネルギーの伝 達損失も減少し、飛距離を伸ばす効果がある。 さらに、中間層中の非晶質金属合金の含有量を調整することにより、比重を調整 し、以てボールの回転速度を調整し、打撃時の最高の組み合わせを達成する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の三層式ゴルフボールの構造を提供す る。 それは主に、核芯、中間層、外殻により構成する。 核芯は熱固形材料を主材とし、多種の高性能配合材を添加、複合し生成した弾 力体で、該外殻はイオン化樹脂材質である。 該中間層は熱固形弾力体と非晶質金属合金を複合し、生成した材質で、高強度 、高弾力性を具える。また、非晶質金属合金の含有量を調整することができるた め、その含有量の多少により、比重を調整し、各種異なる比重のボールを製造す る。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図３が示すように、本考案は主に核芯３１、中間層３２、外殻３３により構成 する。 該核芯３１は熱固形材料を主材とし、多種の高性能配合材を添加、複合し生成 した弾力体である。該中間層３２は熱固形弾力体と非晶質金属合金を複合し生成 した材質で、該外殻３３はイオン化樹脂材質である。 本考案と従来品の構造の差異は、中間層３２に於いて異なる材質を用い製造す る点である。本考案の中間層３２は熱固形弾力体と非晶質金属合金を複合し、生 成した材質である。該合成材質は高強度、高弾力性を具えた材料で、しかも、金 属成分を含むため、自然、中間層３２は高強度及び高弾力の特性を具える。この ため、中間層３２の分子はより緊密で、クラブがボールを打撃する瞬間、圧迫さ れ、ボールの復原力による反発力が一層強力になる。つまり、相対的にクラブが ボールを打撃後のエネルギーの伝達損失が最小となり、ボールの飛距離を伸ばす ことができる。 また、中間層３２中の金属材質は、非晶質金属合金の含有量を随意変えること ができるため、その含有量の多少により、比重を調整し、各種異なる比重のボー ルを製造することができる。即ち、比重はボールの回転速度に関連するため、異 なる回転速度を具えたボールを製造することができる。回転速度は飛距離、及び 地面への吸い付きに影響する。このため、本考案の中間層３２構造の改良により 、プレーヤーはプレイするゴルフ場の各種条件に適した回転速度のボールを選び 、最良の組み合わせでプレイすることができる。こうすれば、自ずと最高の打球 効果を獲得し、好成績をおさめることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は三層式ゴルフボールの中間層に改良を加えることにより、公知の三層 式ゴルフボールの欠点を改善することができるばかりでなく、同時に、その優れ た打撃感及び良好な制球性の特性を維持し、ボールの全体的な品質を高めること ができる創造性と進歩性を具えた、全く新しい考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】公知の三層式ゴルフボールの構造図である。

【図２】別の公知の三層式ゴルフボールの構造図であ
る。

【図３】本考案実施例の構造図である。

【符号の説明】

１ 三層式ゴルフボール １１ 核芯 １２ 中間層 １３ 外殻 ２ 三層式ゴルフボール ２１ 核芯 ２２ 中間層 ２３ 外殻 ３ 三層式ゴルフボール ３１ 核芯 ３２ 中間層 ３３ 外殻

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に核芯、中間層、外殻により構成されて
   いる三層式ゴルフボールの構造において、 該核芯は熱固形材料を主材とし、多種の高性能配合材を
   添加、複合し生成した弾力体で構成されており、該外殻
   はイオン化樹脂材質で構成されており、該中間層は熱固
   形弾力体と非晶質金属合金を複合し生成した材質で構成
   されていることを特徴とする三層式ゴルフボールの構
   造。
2. 【請求項２】前記中間層材質中の前記非晶質金属合金の
   含有量は調整可能であることを特徴とする請求項１記載
   の三層式ゴルフボールの構造。