JP3059509B2 - 構築物の開口下部構造 - Google Patents

構築物の開口下部構造

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JP3059509B2
JP3059509B2 JP3056053A JP5605391A JP3059509B2 JP 3059509 B2 JP3059509 B2 JP 3059509B2 JP 3056053 A JP3056053 A JP 3056053A JP 5605391 A JP5605391 A JP 5605391A JP 3059509 B2 JP3059509 B2 JP 3059509B2
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明広 鈴木
浩之 梅津
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構築物の開口下部を建築
用パネル(以下、単にパネルという)、主体と係止体の
2部材からなる化粧カバー(以下、単にカバーとい
う)、外付け用のサッシを用いて納めるための構造に関
するものである。さらに詳しくは、パネルと外付け用の
サッシ間の間隙にカバーを介在させ、防水性、気密性を
向上し、カバーを主体と係止体の2部材から構成し、係
止体の係止溝に主体の係止舌片を嵌挿係止して一体化す
ることで、外観には固定具がいっさい現れず、意匠性を
も向上した構築物の開口下部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の構造としては、図8に示
されるように、壁下地αにパネルaの端部を固定具βに
より固定し、あらかじめ壁下地αに配設固定されている
サッシcとパネルa間の間隙γに、バックアップ材dを
充填し、さらにサッシcの下舌片c1 の下端縁からパネ
ルaにかけてパネルaを固定している固定具βが隠れる
ようにコーキング材eを配設充填する構造が考え出され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サッシ
cとパネルa間の間隙γはコーキング材eで充填するに
は不適当な広さであり、このためコーキング材eとサッ
シc、パネルaの接着部分が容易に剥離してしまい、雨
水等が壁下地α側へ伝わり、壁下地αを腐食する等、防
水性、気密性に大きな欠点があった。また、バックアッ
プ材d下に位置するコーキング材eは非常に薄いものと
なり、構造上不安定であった。さらに外観に現れるコー
キング材eの占める面積が広くなることで、外観を損
ね、美観性に大きく劣る欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、パネルとカバーの係止体を固定具によ
り壁下地に固定し、あらかじめ壁下地に固定されている
外付用のサッシの下舌片とカバーの主体のカバー面が密
着するように主体の係止舌片を係止体の係止溝に嵌挿し
主体と係止体を一体化させると共に、主体のカバー面に
より、パネルとカバーの係止体を固定している固定具を
覆う構造とし、さらには必要に応じてサッシとカバー
間、カバーとパネル間にコーキング処理を施すことによ
り、開口下部の防水性、気密性、構造安定性、意匠性を
向上した構築物の開口下部構造を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る構築物の開
口下部構造について詳細に説明する。図1は上記構築物
の開口下部構造の代表例であり、壁下地α、パネルA、
カバーB、サッシCとからなる構造である。パネルAは
雄雌連結構造を有するものであり、例えば図2に示すよ
うに表面材1、裏面材17、芯材20からなるサンドイ
ッチ構造のパネルAである。表面材1、および裏面材1
7は金属薄板材、あるいは合成樹脂材等よりなる、例え
ばAl、Fe、Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メ
ッキ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装
鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一種をプレ
ス成形、押出成形、ロール成形等によって形成したもの
である。
【0006】さらに詳説すると、表面材1は図3に示す
ように、横長の化粧面部2と、雄型連結部6、雌型連結
部12とから樋状部1aを形成したものであり、化粧面
部2は化粧面2aの長手方向の両端縁を内方に任意角度
で屈曲した側壁3、4と、側壁3の下端縁を外方に突出
した目地下地5とから形成したものである。
【0007】雄型連結部6は目地下地5の先端をさらに
外方に突出した上縁8と、上縁8の先端を内方に略コ字
状に屈曲した下縁9よりなる差込縁7と、差込縁7の上
縁8に形成した凹状の固定溝10と、下縁9の先端を内
方にL字状に屈曲した補強片11よりなるものである。
差込縁7は図7に示すように、後記する雌型連結部12
の嵌合溝15に挿入され壁下地αに固定される部分であ
ると共に、固定溝10に釘等の固定具βを打設してパネ
ルAを壁下地αに固定する固定部として機能する部分で
ある。また凹状の固定溝10は、固定具βの釘頭の高
さ、および幅よりも大きく形成し、固定具βが目地下地
5の面よりも上方に突出しないようにし、パネルAを係
合する際に、後記する上面13と目地下地5、上縁8と
の接触部分に間隙を形成させず、さらにこの固定溝10
により空隙を形成して毛細管現象を防止し、防水性を強
化すると共に、差込縁7の先端から固定溝10の上縁8
側までの長さを11 、差込縁7の先端から補強片11の
先端までの長さをl2 とすると、l1 >l2 の関係と
し、固定溝10への固定具βの打設時に、補強片11が
じゃまにならないようにしたものである。また、補強片
11は芯材20内に介在させることにより表面材1と芯
材20の一体化を強化すると共に、差込縁7が嵌合溝1
5に挿入された際に差込縁7が下面14により押圧され
変形するのを防止し、確実に固定するのに役立つもので
ある。
【0008】雌型連結部12は側壁4の下端縁を内方に
屈曲した上面13と、上面13の先端を外方に屈曲した
下面14と、上面13と下面14とから断面略コ字状に
形成した嵌合溝15と、下面14の先端を内方に屈曲し
た補強片16とからなるものである。さらに詳説する
と、差込縁7の先端から固定溝10の側壁3側の端縁ま
での長さをl3 、上面13の長さをl4 とすると、l3
<l4 の関係とし、図7に示すように上面13により固
定具βの頭部を被覆し、防水性、美観性の向上を図るも
のである。また、嵌合溝15は、雄型連結部6の差込縁
7に係合され壁下地αにパネルAを固定する部分であ
る。なお、化粧面2aに形成した段差2b、2cは、化
粧目地を階段状とすることにより、目地部の立体化、明
確化を図り、意匠性を向上するものである。
【0009】裏面材17は図4に示すように、長尺状板
材の一端縁を内方に板材と略平行でコ字状に屈曲した延
長部18と、他端縁を垂直方向に屈曲しさらに板材と略
平行で外方に屈曲して形成した切り欠き部19とから形
成したものであり、図では延長部18、切り欠き部19
の先端を上方に屈曲して***18a、19aを形成
し、係合時のガイド面、生産時の型として機能させ、こ
れらより樋状部、17aを形成したものである。この裏
面材17は後記する芯材20の裏面を覆ってパネルAを
サンドイッチ構造体とし、パネルA自体の機械強度を向
上すると共に、不燃シート、防水膜、遮熱シート、吸水
シート、防音シート、パッキング材などの1つの機能と
して役立つものであり、その素材としては前記表面材1
と同質の素材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、ア
スファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、C
u)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏
紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、また
は2種以上をラミネートしたもの、防水処理、難燃処理
されたシートなどからなるものである。その装着は、後
記する芯材20により一体に形成すると共に、下縁9、
芯材20、延長部18により断面凹状の係合溝21を、
下面14、芯材20、切り欠き部19により断面凸状の
係合片22を形成し、図7に示すように差込縁7と嵌合
溝15との係合と共に、係合溝21に係合片22を落と
し込むように係合し、壁下地αにパネルAを固定するも
のである。また、延長部18、切り欠き部19は、防火
性、防水性(雨水の壁下地αへの浸入防止)、気密性を
大幅に向上するためのものであり、特に万が一の火災に
対して、裏面17bまで火炎が侵入するのを防止し、耐
火試験に合格し得るパネルAとするためのものである。
なお、図では耐火性をさらに向上するために、表面材1
と裏面材17が接触しないように形成し、熱橋を防止し
ている。
【0010】芯材20は主に合成樹脂発泡体を用い、断
熱材、補強材、防音材、緩衝材、防火材、接着材等とし
て機能するものであり、例えばポリイソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、ポリウレアフォーム、ポ
リイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合
成樹脂発泡体に難燃剤(硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩
等)、難燃助剤(石膏スラグ、タルク、シラスバルーン
等)、骨材(パーライト、ガラスビーズ等)、繊維状物
(長、短繊維)等を混入したもの、パーライトの周囲に
フェノールフォーム粉末をコーティングし、これを加
温、加圧して発泡させたもの、あるいは石膏ボード、岩
綿ボード、グラスウールボード、ALC、インシュレー
ションボード、木片チップボード、グラスウール等より
なり、単一素材、あるいは複数の素材を組み合わせて形
成するものである。また芯材20の形成は、図では表面
材1と裏面材17の樋状部1a、17aに充填すると共
に、表面材1と裏面材17とが連結部において接触しな
いようにしており、表面材1が火災等により加熱されて
も、その熱が裏面材17へ伝わらないようにし、熱橋防
止による耐火性、断熱性、耐結露性の向上を図るもので
ある。
【0011】また固定溝10は構築物の開口下部を納め
るために切除する部分であり、パネルAを長手方向に沿
って開口部の長さに応じた幅で固定溝10を底面とし略
凹状に表面材1の雄型連結部6、裏面材17の延長部1
8とこれらの間に介在する芯材20を切断するものであ
る。なお、切断後は補助固定部10aからパネルAを壁
下地αに固定具βを介して固定するものである。
【0012】次に、カバーBは例えば図5に示すような
係止体B1 と図6に示すような主体B2 の2部材から形
成したものである。またその素材としては前記パネルA
の表面材1と同質の素材であり、プレス成形、押出成
形、もしくはロール成形等により形成したものである。
さらに説明すると係止体B1 は、固定片23と固定片2
3の一端縁を外方に任意角度で屈曲し、さらに折り返し
て略断面U字状に形成した係止溝24と、さらに係止溝
24を延長したガイド片25とから形成したものであ
る。また、固定片23はパネルAの補助固定部10aと
共に、固定具βにより壁下地αに固定される部分であ
る。係止溝24は、後記する主体B2 の係止片29を嵌
合し係止体B1 と主体B2 を一体化するものである。さ
らに係止溝24の内部には、後記する主体B2 の係止舌
片29aを強固に係止するために断面鋸刃状の係止爪2
4aを複数個形成したものである。また、係止溝24の
内部に係止爪24aを複数個形成したことにより、躯体
精度からもたらされる誤差をある程度解消することがで
きると共に、パネルAの厚さt1 に応じることができる
ものである。ガイド片25は、後記する主体B2 の係止
片29を係止体B1 の係止溝24に嵌挿する際に、ガイ
ドとして機能し、主体B2 と係止体B1 の一体化を容易
にするものである。
【0013】主体B2 は、カバー面26とカバー面26
を任意角度で内方に屈曲して形成した補強部27と、補
強部27を内方に任意角部で屈曲して形成した立ち上が
り部28と、立ち上がり部28の先端を外方に屈曲して
形成した係止片29と、係止片29の先端に形成した楔
状の係止舌片29aとから形成したものである。カバー
面26は化粧面として外観に現れる部分であり、開口下
部の意匠性を向上させ、さらには、後記するサッシCの
下舌片C1 と密着し、雨水等が壁下地α内に侵入するの
を防止し、防水性と気密性を向上するものである。補強
部27は係止体B1 への主体B2 の係合時に、カバー面
26の受ける反発力により主体B2 が変形しないように
形成したものであり、立ち上がり部28と共に、パネル
Aと係止体B1 を固定している固定具βを保護し、さら
には固定具βが外観に現れないようにし、開口下部の意
匠性を向上させるものでもある。係止片29は、係止体
1 の係止溝24に係合され、係止片29の先端に形成
した係止舌片29aにより主体B2 と係止体B1 を一体
化する部分である。
【0014】さらにサッシCは外付用のサッシであり、
水平なレール押さえ部C2 と垂直な下舌片C1 とから略
断面がL字状の既存のサッシである。またEはコーキン
グ材であり、必要に応じてサッシCの下舌片C1 と主体
2 のカバー面26、および主体B2 の補強部27とパ
ネルAの壁側3間を充填し、防水性と気密性を向上する
こともできる。
【0015】ここで各部の寸法関係について図1、図3
〜図6を用いて簡単に説明すると、サッシCの全厚をT
1 、パネルAの全厚をt1 、パネルAの裏面材17から
補助固定部10aまでの厚さをt2 、係止体B1 のガイ
ド片25の厚さをT2 、係止溝24の深さをT3 、主体
2 の補強部27の厚をT4 、係止片29の厚さを
5 、パネルAの補助固定部10aからサッシCの下舌
片C1 までの空間の広さをT6 とすると、t1 =30〜
100mm位、T1 >t1 、T1 ≒t2 +T6 、t2 >T
3 、T6 ≧T2 +T3 、T6 >T4 、T6 >T5 の関係
にある。さらに、サッシCの下舌片C1 の高さをH1
主体B2 のカバー面26の高さをH2 、サッシCのレー
ル押さえ部C2 から主体B2 の補強部27までの高さを
3 、サッシCのレール押さえ部C2 からパネルAの側
壁3までの高さをH4 とすると、H1 +H2 >H3 、H
3 >H4 の関係にある。
【0016】また、特にパネルAの寸法は、パネルAの
働き幅、所謂裏面材17の裏面17bの幅をW、係合溝
21の開口高さをt3 、係合片22の厚さをt4 、差込
縁7の先端から固定溝10の上縁8側の端縁までの長さ
をl1 、差込縁7の先端から補強片11の先端までの長
さをl2 、差込縁7の先端から側壁3側の固定溝10の
端縁までの長さをl3 、側壁4の下端から嵌合溝15の
最奥までの長さをl4 、下縁9の幅をl5 、下面14の
長さをl6 、延長部18、切り欠き部19の長さを
7 、l8 、化粧面2aから差込縁7の上縁8までの高
さをh1 、化粧面2aから上面13までの高さをh2
差込縁7の高さをh3 、嵌合溝15の開口高さをh4
化粧面2aから補強片11、16までの高さをh5 、h
6 、延長部18、切り欠き部19の高さをh7 、h8
裏面17bから***18a、19aの先端までの高さ
をh9 、h10とすると、W=300〜900mm位、t3
>t4 、h1 ≒h2 、h3 <h4 、h5 ≒h6 、h7
8 、h9 ≒h10、l1 >l2 、l3 <l4 、l5 ≒l
6 、l7 ≒l8 の関係である。
【0017】次に施工例について簡単に説明する。いま
図1に示すような構築物の開口下部構造を図2に示すよ
うなパネルA、図5に示すような係止体B1、図6に示
すような主体B2 からなるカバーB、および外付用のサ
ッシCを用いて施工すると仮定する。なお、パネルAと
しては、表面材1、裏面材17として0.5mm厚のカラ
ー鋼板を用い、芯材20としてはフェノールフォーム原
料にパーライト粒を混入した原料を吐出し、反応、発泡
させ、次にキュアして一体化したものである。さらにカ
バーBとしては1.2mm厚のアルミ押し出し品である。
そこで鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、防水シート、断
熱材等からなる壁下地αにあらかじめサッシCを固定し
ておいて、次に固定溝10より開口部の幅に応じて凹状
に切断されたパネルAの補助固定部10a、および係止
体B1 の固定片23を同時にスクリュービス等の固定具
βを介して壁下地αに固定する。その後に主体B2 の係
止片29を係止体B2 の係止溝24に嵌挿し、サッシC
の下舌片C1 と主体B2 のカバー面26が密着するま
で、主体B2 を壁下地α側に押し圧し、係止体B1 と主
体B2 を一体化させる。次に、サッシCの下舌片C1
主体B2 のカバー面26、および主体B2 の立ち上がり
部28とパネルAの側壁3間をコーキング材Eで充填す
るものである。
【0018】以上説明したのは、本発明に係る構築物の
開口下部構造の一実施例にすぎず、図9に示すようにパ
ネルAとカバーB、サッシC、壁下地α間の間隙γにバ
ックアップ材Eを充填したり、図10に示すように現場
発泡ウレタンFを注入したりすることもできる。また、
図11〜図13はパネルAの変形例であり、図11
(a)〜(f)、図13は表面材1と裏面材17で芯材
20をサンドイッチしたパネルAである。特に図13に
示すパネルAは、図13におけるイ−イ線の端面図であ
る図14に示すように、パネルAの木口面30とサイド
面31を金属性の不燃材からなる表面材1と裏面材17
とからすべて覆って端面壁1bを形成した形状であり、
芯材20にはフェノールフォームを用いて、かつその中
にパーライト粒33を介在させると共に、パネルAの表
面材1、裏面材17と芯材20の間に不織布32を接着
介在させ、表面材1、裏面材17と芯材20との接着性
を向上させ耐火1時間試験に合格するパネルAとしたも
のである。また、図12(a)〜(e)に示すようなパ
ネルAは陶石、長石、粘土、カオリン等の1種以上から
なる陶材を主原料とし、これに必要によりセメント、石
綿、シリカ、ガラス繊維、炭素繊維、ウィスカー、スチ
ール繊維、スラグ、各種骨材を混入した原土を押出成形
により長尺状に成形、あるいはプレスにより成形し、そ
れを所定温度で焼成したもの、もしくはセメント中に各
種骨材、繊維状物(ガラス繊維、炭素繊維、鉱物繊維等
で長繊維や短繊維)等を混入、含浸し、押出成形、抄造
法により成形し、蒸気養生し、軽量化、原材料使用量の
低減を図るために中空部20aを形成したものである。
【0019】さらに図15(a)〜(d)はカバーBの
係止体B1 の変形例であり、図15(a)は固定片23
の途中に固定具βの位置決めガイドとなるガイド溝23
aを形成した係止体B1 、図15(b)は係止溝24の
下端縁を下方に延長させて形成した補助片24bを有す
る係止体B1 、図15(c)は補助片24cと、固定片
23でパネルAを嵌挿するようにした係止体B1 、図1
5(d)はガイド片25を傾斜させるように形成した係
止体B1 である。
【0020】また、図16(a)〜(d)、および図1
7(a)〜(d)は、カバーBの主体B2 の変形例であ
り、図16(a)は補強部27の途中に水抜き孔27a
を一定ピッチで形成した主体B2 である。図16(b)
は係止片29の先端に係止舌片29aを複数個連続に形
成したものであり、係合力を強化した主体B2 である。
図16(c)および(d)は、立ち上がり部28の係止
片29側に、あらかじめ軟質の防水シール材28a、も
しくはパッキン28bを配設して、開口下部の防水性と
気密性をさらに向上させる主体B2 である。図17
(a)はカバー面26の上部の係止片29側に、軟質の
防水パッキン26aをあらかじめ配設し、カバー面26
とサッシCの下舌片C1 との密着性を強化した主体B2
である。図17(b)〜(d)は補強部27、および立
ち上がり部28を傾斜させると共に、水抜き孔27aを
形成し、主体B1 内へ侵入して来た雨水等をすみやかに
主体B2 外へ排出できるようにした主体B2 である。さ
らに、図18に示すように、主体B2 の係止片29を2
つ形成したような主体B2 と係止体B1 とからなるカバ
ーBとすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る構築物
の開口下部構造によれば、開口下部のパネルとサッシ
間の間隙をカバーを介して充填するので、無理なコーキ
ング処理を施す必要がなく、構造上安定であると共に施
工性を向上し、かつ、外観からの美観性を向上すること
ができる。パネルとカバーの係止体を一度に固定具を
介して壁下地に固定することができるので、作業性が向
上する。カバーの主体の立ち上がり部は、パネルと係
止体を固定している固定具を保護することができると共
に、係止体に主体を嵌挿して一体化するカバーとしたこ
とにより、固定具は一切外部に露出することがない。
カバーの係止体の係止溝に、複数個の係止舌片を形成す
ることができるので、主体の係止体への嵌挿の程度が調
整でき、それにより躯体精度から来る誤差が解消できる
と共に、パネルの厚さが変化しても追従することができ
る。カバーの主体は、係止体に嵌挿し係止された時
に、主体のカバー面とサッシの下舌片とが密着するの
で、サッシとカバー間の防水性、気密性を向上し火災に
よる火炎、熱、風雨等による雨水が壁下地側へ浸入する
ことがない。必要に応じてサッシとカバー、カバーと
パネル間にコーキング処理を施すことができるので、さ
らに開口下部の防水性、気密性を向上することができ
る。構造安定性、施工性、防水性、気密性、意匠性を
向上した構築物の開口下部構造となる。等の特徴、効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構築物の開口下部構造の代表例を
示す説明図である。
【図2】図1において用いられた建築用パネルの代表的
一例を示す説明図である。
【図3】図2において用いられた建築用パネルの表面材
を示す説明図である。
【図4】図2において用いられた建築用パネルの裏面材
を示す説明図である。
【図5】図1において用いられた化粧カバーの係止体の
代表的一例を示す説明図である。
【図6】図1において用いられた化粧カバーの主体の代
表的一例を示す説明図である。
【図7】図2において用いられた建築用パネルの連結構
造を示す説明図である。
【図8】本発明に係る構築物の開口下部構造の従来例を
示す説明図である。
【図9】本発明に係る構築物の開口下部構造のその他の
例を示す説明図である。
【図10】本発明に係る構築物の開口下部構造のその他
の例を示す説明図である。
【図11】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる建築用パネルのその他の例を示す説明図である。
【図12】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる建築用パネルのその他の例を示す説明図である。
【図13】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる建築用パネルのその他の例を示す説明図である。
【図14】図13において用いられた建築用パネルのイ
−イ線の端面図である。
【図15】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる化粧カバーの係止体のその他の例を示す説明図であ
る。
【図16】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる化粧カバーの主体のその他の例を示す説明図であ
る。
【図17】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる化粧カバーの主体のその他の例を示す説明図であ
る。
【図18】本発明に係る構築物の開口下部構造に用いら
れる化粧カバーのその他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
α 壁下地 β 固定具 A 建築用パネル B 化粧カバー C サッシ C1 下舌片 C2 レール押さえ部 21 係合溝 22 係合片 23 固定片 24 係止溝 25 ガイド片 26 カバー面 27 補強部 28 立ち上がり部 29 係止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/62 E04F 13/08 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺板状で幅方向一端縁に略断面凸状の
    係合片を形成し、他端縁に略断面凹状の係合溝を形成し
    た建築用パネルと、略垂直な固定片と該固定片の上端縁
    を外方に屈曲してさらに内方に折り返して略断面U字状
    に形成した係止溝と、該係止溝を延長したガイド舌片と
    から形成した係止体と、略垂直なカバー面と該カバー面
    の下端縁を内方に屈曲して形成した補強部と該補強部の
    端縁をさらに内方に屈曲して形成した立ち上がり部と該
    立ち上がり部の端縁を外方に屈曲して形成した係止片と
    から形成した主体の2部材で形成した化粧カバーと、長
    尺で略水平なレール押さえ部と、該レール押さえ部の一
    端縁を下方へ屈曲した下舌片とから断面略L字状に形成
    した外付け用のサッシとからなる構造であり、建築用パ
    ネルと係止体を係止体の係止溝が建築用パネルの上端縁
    より上に位置するように固定具を介して壁下地に固定
    し、係止体の係止溝に主体の係止舌片を嵌挿して係止体
    と主体を一体化し、さらにはあらかじめ開口下部の壁下
    地に固定されているサッシの下舌片と主体のカバー面が
    密着していると共に、主体の補強部の下端縁が建築用パ
    ネルと係止体を固定している固定具より下方に位置する
    ようにしたことを特徴とする構築物の開口下部構造。
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