JP3058584B2 - 広域ボタン電話システムおよびisdn電話機 - Google Patents

広域ボタン電話システムおよびisdn電話機

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JP3058584B2
JP3058584B2 JP7352968A JP35296895A JP3058584B2 JP 3058584 B2 JP3058584 B2 JP 3058584B2 JP 7352968 A JP7352968 A JP 7352968A JP 35296895 A JP35296895 A JP 35296895A JP 3058584 B2 JP3058584 B2 JP 3058584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ISDN網に接
続されると共に、複数地点に分散設置された複数のIS
DN電話機で構成されるボタン電話システム(以下、こ
れを広域ボタン電話システムと呼ぶ)およびこのシステ
ムに使用するISDN電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なボタン電話システムは、電話網
に主装置が接続されると共に、この主装置に複数の内線
電話機としての複数のボタン電話機が接続され、主装置
により、電話網と複数のボタン電話機との回線接続や、
内線電話機同志の通話(内線通話)などが制御される。
【0003】ボタン電話システムでは、電話網を通じて
の着信がシステム内のいずれかの電話機にあった場合、
システム内の任意の電話機で応答をすることができる。
しかし、従来のボタン電話システムは、主装置とケーブ
ルで接続することができる複数のボタン電話機の範囲
で、その機能を実現することができるもので、例えば東
京の本社にかかった電話を大阪の支社で受けるようにす
ることはできなかった。
【0004】このような遠隔の地にある者の間をリンク
する方法として転送機能がある。例えば留守番電話機の
転送機能など、この種の転送機能を持つ電話機も広く利
用されている。
【0005】例えば、留守番電話機の転送機能において
は、予め特定の一つの転送先の電話番号を留守番電話機
に登録しておく。そして、当該留守番電話機に着信があ
ると、この留守番電話機が、一時応答すると共に、上記
の予め設定された電話番号の電話機に再発信し、その再
発信先の電話機で応答があれば、2つの通話をリンクす
ることで、転送機能を実現している。
【0006】また、ISDN網の場合には、ISDN網
の着信転送サービスを利用して、一時応答をせずに、上
述の着信転送機能を実現できる。この場合にも、ユーザ
ーは、ISDN電話機に予め特定の転送先の電話番号を
設定しておく。そして、ISDN電話機は、Dチャンネ
ルにより網からの着信を受けたとき、この着信に対して
一定時間誰も応答しなかった場合や、当該電話機が使用
中であった場合に、前記の予め設定されていた電話番号
の電話機に再発信(転送要求)する。すると、ISDN
網は、この転送要求に基づいて、転送先電話番号に着信
呼を転送する。
【0007】こうして、距離的に離れた地点にあって
も、電話網を介して接続されている2台の電話機間で、
呼の転送を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電話網を介
して互いに距離的に離れた多地点に分散配置された複数
の電話機の一つに着信があったときに、その着信に対し
て前記複数の電話機のうちの任意の電話機で応答ができ
れば、これら複数の電話機で一つのボタン電話システム
を構築したのと等価の広域ボタン電話システムが構築で
き、非常に便利である。
【0009】このような広域ボタン電話システムを実現
するために、前述した留守番電話の転送機能やISDN
網の転送サービスを利用することが考えられる。
【0010】しかしながら、上述した留守番電話の転送
機能およびISDN網の転送サービスの場合は、いずれ
も、転送を受けることできる電話機は、一度には1台し
か設定できない。このため、前述した転送機能や転送サ
ービスを利用しても、電話網を介して3か所以上に分散
配置されている複数の電話機のうちの任意の1台の電話
機に着信があったときに、これら複数の電話機の任意の
1台でその着信に対して応答をすることができる機能を
実現することはできない。
【0011】この発明は、上述したような広域ボタン電
話システムを実現すること、およびこの広域ボタン電話
システムを構成するISDN電話機を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による広域ボタ
ン電話システムは、ISDN網を介して多地点に設置さ
れた複数個のISDN電話機で構成されるものであり、
前記ISDN電話機のそれぞれは、通話部と、ユーザー
によるボタン入力操作を受け付ける操作部と、前記複数
個のISDN電話機のうちの少なくとも自己の電話機以
外の他のISDN電話機の電話番号を記憶する記憶部
と、前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービ
スを受けるための制御コマンドの送出機能および受信し
てデコードする機能を有する制御部と、前記他のISD
N電話機の着信状態を表示するための表示部とを備える
と共に、前記ISDN電話機のそれぞれの制御部は、前
記自己の電話機の回線への着信時に、前記記憶部の前記
電話番号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己
の電話機の回線に着信があったことを示す着信の情報
を、前記ISDN網のDチャンネルパケットで送出し、
前記着信の情報を含むDチャンネルパケットを受信した
ときには、前記着信の情報を送信したISDN電話機の
着信状態を前記表示部に表示し、前記表示部により他の
ISDN電話機への着信状態を表示しているときに、前
記キー入力操作部を通じてユーザーが転送要求の操作を
したときには、当該転送要求の情報を前記着信中のIS
DN電話機に対して前記Dチャンネルパケットで送出
し、前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを
受信したときには、ISDN網の着信転送サービスによ
り、前記転送要求を送出したISDN電話機に前記着信
中の呼を転送するように要求するメッセージを前記IS
DN網に送出することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成のこの発明においては、ISDN網
に接続される複数のISDN電話機がグループ化され
る。グループ化は、ISDN電話機のそれぞれの記憶部
に、グループ内の他のすべてのISDN電話機の電話番
号を記憶することにより行われている。グループ内の或
るISDN電話機Aに着信があると、当該電話機Aから
は、他のすべてのISDN電話機に対して、当該電話機
Aに着信があったことを示す着信の情報がDチャンネル
パケットで送信される。
【0014】この電話機Aへの着信の情報を含むDチャ
ンネルパケットを受信した他のISDN電話機は、電話
機Aが着信状態であることを表示部で表示する。これに
より、グループ内のすべてのISDN電話機は、グルー
プ内のISDN電話機Aに着信があったことをそれぞれ
のユーザーに報知する。
【0015】そして、他のISDN電話機が着信状態で
あることを示しているときに、グループ内の任意の他の
ISDN電話機で応答操作を行うと、その着信を当該任
意の他のISDN電話機で受けることができる。
【0016】すなわち、あるISDN電話機Bで他のI
SDN電話機Aへの着信に対して応答すると、この電話
機Bの制御部は、当該転送要求の情報を前記着信中のI
SDN電話機Aに対してDチャンネルパケットで送出す
る。
【0017】ISDN電話機Aは、このDチャンネルパ
ケットを受信すると、ISDN網に対して、転送先とし
て前記ISDN電話機Bの電話番号を含む着信転送の転
送要求のメッセージを送出する。
【0018】この着信転送の転送要求メッセージを受け
て、ISDN網は、ISDN電話機Aへの着信呼を、I
SDN電話機Bに転送する。したがって、グループ内の
任意の一つのISDN電話機Aへの着信呼に対して、こ
の電話機Aと同じグループ内の他の任意のISDN電話
機Bで応答をすることができ、ISDN網を介して距離
的に離れた位置にあるグループ化された複数のISDN
電話機を、一つのボタン電話システムとして機能させる
広域ボタン電話システムを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明による広域ボタン
電話システムのいくつかの実施の形態を、図を参照しな
がら説明する。
【0020】[第1の実施の形態]図2は、この第1の
実施の形態の広域ボタン電話システムの全体の概要を示
すもので、この第1の実施の形態の広域ボタン電話シス
テムは、一つのグループを構成する複数台の、この例で
は3台のISDN電話機1、2、3が、それぞれ回線L
1,L2,L3を介してISDN網4に接続されて構成
されている。
【0021】3台のISDN電話機1、2、3のグルー
プ化は、電話機1、2、3のそれぞれがグループ内の他
の電話機の電話番号を記憶部に記憶していることによ
り、行われる。電話番号の記憶は、例えば、ユーザー
が、あるいは電話工事者により行われる。なお、図2に
おいて、ISDN網4に接続されている電話機0は、グ
ループ外のISDN電話機を示している。もっとも、自
己の電話機の電話番号を含んで、記憶部がグループ化さ
れるすべてのISDN電話機の電話番号を記憶するよう
にしてもよい。
【0022】この実施の形態では、後述するように、広
域ボタン電話システムを構成するグループ内のすべての
ISDN電話機が接続される回線への着信に対して応答
が可能にされる。すなわち、この実施の形態の広域ボタ
ン電話システムは、一つの電話機が、グループ内の複数
の回線に接続されているように動作をする。
【0023】ISDN電話機1〜3のそれぞれは、同じ
構成を有するものであり、図3に、その外観を示し、ま
た、図4に、その回路構成を示す。
【0024】図3に示すように、この実施の形態のIS
DN電話機は、送受機11と、電話機本体12と、これ
ら送受機11と電話機本体12との間を接続する接続コ
ード13とからなる。そして、電話機本体12には、数
字ボタンおよび「*」ボタン、「#」ボタンからなるダ
イヤルボタン21と、回線選択ボタン群22と、回線状
態表示器群23が設けられている。
【0025】回線選択ボタン群22の各回線選択ボタン
は、自己の電話機の回線(以下自回線という)の捕捉お
よびグループ内の他の電話機の回線(以下他回線とい
う)の捕捉に使用できるように設定されるもので、回線
選択ボタンは、グループ化されるISDN電話機の最大
数に対応して設けられている。この実施の形態では、1
台のISDN電話機に1回線が割り付けられるが、IN
Sネット64の2B+Dの場合には、Bチャンネルが2
チャンネル使用できることを考慮して、回線選択ボタン
は、1回線当たりの捕捉用に2つのボタンが設定され
る。
【0026】そして、この実施の形態では、3台までの
ISDN電話機のグループ化が可能であるので、回線選
択ボタン群22は、回線選択ボタンボタン22a,22
b,22c,22d,22e,22fの6個が設けら
れ、その内の1対のボタンが、自回線に対して割り付け
られ、他の2対のボタンは、グループ内の他の電話機の
回線に対して割り付けられる。
【0027】例えば、ISDN電話機1の場合、次のよ
うに、回線選択ボタン22a〜22fの設定が行われ
る。
【0028】回線選択ボタン22a:自回線L1のB0
チャンネルの捕捉用 回線選択ボタン22b:自回線L1のB1チャンネルの
捕捉用 回線選択ボタン22c:他回線L2のB0チャンネルへ
の着信の応答用 回線選択ボタン22d:他回線L2のB1チャンネルへ
の着信の応答用 回線選択ボタン22e:他回線L3のB0チャンネルへ
の着信の応答用 回線選択ボタン22f:他回線L3のB1チャンネルへ
の着信の応答用。
【0029】回線状態表示器群23は、回線選択ボタン
群22の回線選択ボタンのそれぞれに対応した回線状態
表示器により構成される。この実施の形態の場合には、
6個の回線選択ボタン23a〜23fのそれぞれに対応
して、6個の回線状態表示器23a〜23fが設けら
れ、それぞれの回線選択ボタン22a〜22fが割り付
けられた回線について着信中、使用中、転送中などの回
線状態を表示するようにする。
【0030】この回線状態の表示のために、回線状態表
示器23a〜23fのそれぞれは、赤色ランプと、緑色
ランプを内蔵している。そして、これらのランプの点
灯、点滅状態により、以下のような回線状態を示すもの
である。
【0031】赤ランプ点灯:他電話機使用中 赤ランプ点滅:他回線に着信中 緑ランプ点灯:自電話機使用中 緑ランプ点滅:転送中。
【0032】そして、例えばISDN電話機1の回線状
態表示器23a〜23fのそれぞれは、回線選択ボタン
22a〜22fと同様に、この実施の形態の場合には次
のように設定される。
【0033】回線状態表示器23a:自回線L1のB0
チャンネルの状態表示 回線状態表示器23b:自回線L1のB1チャンネルの
状態表示 回線状態表示器23c:他電話機2のB0チャンネルの
状態表示 回線状態表示器23d:他電話機2のB1チャンネルの
状態表示 回線状態表示器23e:他電話機3のB0チャンネルの
状態表示 回線状態表示器23f:他電話機3のB1チャンネルの
状態表示。
【0034】なお、この回線状態表示器23a〜23f
の設定は、回線選択ボタン22a〜22fの設定がなさ
れると、各回線状態表示器が近接する回線選択ボタンの
回線の状態を表示するものとして、後述するISDN電
話機の制御部が自動的に設定を行うものである。
【0035】次に、図4に示したこの実施の形態のIS
DN電話機の回路構成について説明する。すなわち、図
4に示すように、この実施の形態のISDN電話機は、
マイクロコンピュータを搭載する制御部100と、この
制御部100により各種制御がそれぞれ行われる回線イ
ンターフェース部31、通話部32、操作部33、表示
部34および記憶部35とを備える。
【0036】回線インタフェース部31は、ISDN回
線Lに接続されており、ISDN回線Lと、制御部10
0との間のデータの授受を制御するとともに、ISDN
回線Lと通話部32との間の通話音声信号の授受を制御
する。
【0037】通話部32は、送受器11を含むものであ
って、受話音声を送受器11のスピーカから放音し、送
受器11のマイクロホンで収音された送話音声を回線イ
ンタフェース部31を介してISDN回線Lに送出す
る。
【0038】操作部33は、送受器11の上げ下げによ
るオンフック、オフフックに応じたフックスイッチと、
ダイヤルボタン21と、回線選択ボタン群22とを含む
もので、使用者によるボタン操作入力を受け付け、その
ボタン操作入力に応じたボタン操作信号を制御部100
に供給する。
【0039】制御部100では、このボタン操作信号か
ら、いずれのボタンが操作されたかを判別し、そのボタ
ン操作に応じた制御を行なう。なお、説明の簡単のた
め、また、この発明と関係がないので、図3には表示し
なかったが、操作部33には、短縮ダイヤル用のボタン
や、ワンタッチダイヤル用の操作ボタンを含む場合もあ
る。
【0040】表示部34は、回線状態表示器群23を含
むもので、制御部100からの表示制御信号により、前
述した各回線状態表示器23a〜23fの赤ランプ、緑
ランプの点灯、点滅が制御される。
【0041】記憶部35は、前述したグループ内の少な
くとも他のISDN電話機の電話番号を記憶する。この
実施の形態の場合には、3台のISDN電話機1、2、
3のうちの自己の電話機以外の電話番号を記憶してい
る。なお、この記憶部35には短縮ダイヤルやワンタッ
チダイヤルなどの電話番号も記憶される。
【0042】前述したように、広域ボタン電話システム
を構成するように、グループ化される他のISDN電話
機の電話番号は、電話機の設置工事のオペレータあるい
は使用者自身により設定されて、記憶部35に記憶され
る。
【0043】この発明においては、Dチャンネルパケッ
ト交換サービスを利用して広域ボタン電話システムを実
現するもので、この広域ボタン電話システムを構成する
ために、各ISDN電話機の制御部100は、Dチャン
ネルパケットの送信および受信の機能を備える。
【0044】図5は、制御部100の処理機能のうち
の、特に、この発明の要部を実現する処理機能部分を抽
出して示した機能ブロック図である。
【0045】すなわち、制御部100は、パケット交換
処理部101と、回線交換メッセージ処理部102と、
操作入力デコード部103と、呼制御処理部104とを
備える。
【0046】パケット交換処理部101は、呼制御処理
部104からの制御情報を受けて、グループ内の他のI
SDN電話機に伝達する着信中情報や転送要求をDチャ
ンネルパケットとして生成し、前記制御情報に指示され
る相手先(グループ内の他のISDN電話機の一つある
いはすべて)に送出する。
【0047】パケット交換処理部101は、また、回線
インタフェース部31を通じて他の電話機からのDチャ
ンネルパケットを受信し、呼制御処理部104に供給す
る。そして、パケット交換処理部101は、他のISD
N電話機の状態の情報を呼制御処理部104に送る。
【0048】回線交換メッセージ処理部102は、発
信、着信、応答、転送要求などの回線効果メッセージの
ISDN網との送受を、呼制御処理部104からの制御
信号に基づいて行う。そして、この回線交換メッセージ
処理部102は、自電話機の回線状態(自回線の状態)
の情報を、呼制御処理部104に供給する。
【0049】操作入力デコード部103は、操作部33
を通じた、使用者のフック操作を含むボタン操作入力を
受けて、どのボタンが押されたかを判別し、その判別結
果を呼制御処理部104に供給する。
【0050】呼制御処理部104は、パケット交換処理
部101からの他電話機の状態の情報、回線交換メッセ
ージ処理部102からの自回線状態の情報および操作入
力デコード部103からの判別結果を受けて、表示部3
4の回線状態表示器23a〜23fの表示ランプの点
灯、点滅を制御する表示制御信号を表示部34に供給す
るとともに、必要に応じて、記憶部35に記憶されてい
る他のISDN電話機の電話番号を読み出し、その電話
番号の相手先に対して必要な情報をDチャンネルパケッ
トにより送出するようにする制御信号を、パケット交換
処理部101に送出する。
【0051】以上のようなハードウエアの構成を備える
第1の実施の形態において、グループ内の一つのISD
N電話機に着信があったときに、その着信に対してグル
ープ内の他のISDN電話機での応答を可能にする、こ
の発明の要部の機能を、図1のシーケンス図および、図
6、図7の回線状態遷移図をも参照しながら、以下に説
明する。
【0052】<発信>まず、図6および図7の回線状態
遷移図を用いて、この実施の形態のISDN電話機から
の発信時のシーケンスについて説明する。
【0053】図6は、この実施の形態の一つのISDN
電話機の自回線の状態遷移図、図7は他回線の状態遷移
図である。図6において、自回線が不使用でアイドル状
態S1であるときには、対応する自回線の回線状態表示
器は、赤ランプおよび緑ランプがいずれも消灯状態にさ
れている。
【0054】このアイドル状態S1において、オフフッ
ク操作がなされ、自回線選択ボタンが押され、さらにダ
イヤルボタン操作がなされて、発呼操作が行われると、
制御部100の呼制御処理部104は、回線交換メッセ
ージ処理部102を制御して、回線インタフェース部3
1を通じて発信コマンドをISDN網に送出すると共
に、記憶部35からグループを構成している他のすべて
のISDN電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換
処理部101を制御して、他のISDN電話機のすべて
に対して、DチャンネルパケットDP1により、回線使
用情報を送出する。そして、呼制御処理部104は、自
回線の状態をアイドル状態S1から呼出中状態S2に遷
移させ、表示部34を制御して、自回線の回線状態表示
器を緑ランプ点灯状態にして、自回線使用中を表示す
る。
【0055】このとき、他のISDN電話機では、パケ
ット交換処理部101で、このDチャンネルパケットD
P1を受け、呼制御処理部104で、受信したパケット
の情報を回線使用情報と判別する。他のISDN電話機
の呼制御処理部104は、この回線使用情報との判別結
果を受けて、図7に示すように、回線状態を他回線アイ
ドル状態S11から他回線使用中の状態S12に移行さ
せ、表示部34の対応する他回線状態表示器を赤ランプ
点灯状態にする。
【0056】発信に対して相手方が応答しない等の理由
により、使用者がオンフック操作して発信を中止したと
きには、当該ISDN電話機の呼制御処理部104は、
操作入力デコード部103からの判別結果から、そのこ
とを認識し、記憶部35からグループを構成している他
のすべてのISDN電話機の電話番号を呼び出し、パケ
ット交換処理部101を制御して、図6に示すように、
DチャンネルパケットDP2により、他のすべてのIS
DN電話機に対して発信途中放棄情報を送出する。
【0057】そして、呼制御処理部104は、自回線の
状態をアイドル状態S1に戻し、表示部34を制御し
て、自回線の対応する回線状態表示器の赤ランプおよび
緑ランプを共に消灯の状態に戻す。
【0058】一方、他のISDN電話機では、パケット
交換処理部102でDチャンネルパケットDP2を受
け、呼制御処理部104で、受信したパケットの情報を
発信途中放棄情報と判別する。そして、この他のISD
N電話機の呼制御処理部104は、この発信途中放棄情
報との判別結果に基づいて、図7に示すように、回線状
態を他回線使用中の状態S12から他回線アイドル状態
S11に戻し、表示部34の対応する他回線状態表示器
を赤ランプおよび緑ランプを消灯状態に戻す。
【0059】図6の自回線呼出中状態S2において、相
手方が発呼に対して応答すると、その応答情報を回線交
換メッセージ処理部102を介して呼制御処理部104
は受けるので、呼制御処理部104は、自回線の状態を
自回線通話中の状態S3に移行させ、表示部34を制御
して、自回線の対応する回線状態表示器の緑ランプを点
灯状態にさせる。このとき、制御部100は、回線イン
タフェース部31および通話部32を制御して通話リン
クを形成するものである。他のISDN電話機は他回線
使用中の状態S12を継続している。
【0060】そして、発呼を行ったISDN電話機にお
いて、オンフック操作を行うと、呼制御処理部104
は、操作デコード部103からの判別結果から、そのこ
とを認識し、記憶部35からグループを構成している他
のすべてのISDN電話機の電話番号を呼び出し、パケ
ット交換処理部101を制御して、図6に示すように、
DチャンネルパケットDP3により、他のすべてのIS
DN電話機に対して終話表示情報を送出する。
【0061】そして、発呼を行ったISDN電話機で
は、自回線の状態を、アイドル状態S1に戻し、また、
表示部34を制御して、自回線の対応する回線状態表示
器の赤ランプおよび緑ランプを共に消灯の状態に戻す。
【0062】一方、他のISDN電話機では、パケット
交換処理部101でDチャンネルパケットDP2を受
け、呼制御処理部104で、受信したパケットの情報を
終話表示情報と判別する。そして、他のISDN電話機
の呼制御処理部104は、この終話表示情報との判別結
果を受けて、図7に示すように、回線状態を他回線使用
中の状態S12から他回線アイドル状態S11に戻し、
表示部34の対応する他回線状態表示器を赤ランプおよ
び緑ランプの消灯状態に戻す。
【0063】<着信>次に、この第1の実施の形態の場
合の着信時のシーケンスについて、図6、図7の状態遷
移図を参照して説明する。以下の説明においては、グル
ープ内の複数のISDN電話機のうち、自回線に着信が
あったISDN電話機を電話機R、当該着信に対して転
送要求を出す他のISDN電話機を電話機Tと称するこ
ととする。
【0064】自回線がアイドル状態S1において、IS
DN電話機Rに対する着信呼があると、ISDN網4か
らDチャンネルにより着信メッセージが送られてくるの
で、電話機Rの制御部100では、これを回線交換メッ
セージ処理部102で受け取り、呼制御処理部104
は、記憶部35からグループを構成している他のすべて
のISDN電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換
処理部101を制御して、他のISDN電話機のすべて
に対して、DチャンネルパケットDP4により、着信表
示情報を送出する。
【0065】また、着信を受けたISDN電話機Rの呼
制御処理部104は、表示部34の自回線の回線状態表
示器(以下説明の簡単のため、電話機毎の回線につい
て、B0チャンネル、B1チャンネルの区別は記載しな
いこととする)に表示制御信号を送り、その赤ランプを
点滅させるとともに、スピーカを鳴動させ、自己の電話
機Rに着信中、つまり自回線に着信中であることを使用
者に知らせる。
【0066】一方、DチャンネルパケットD4を受信し
た他のISDN電話機では、呼制御処理部104で、受
信したパケットの情報を着信表示情報と判別する。そし
て、当該他のISDN電話機の呼制御処理部104は、
この着信表示情報との判別結果に基づいて、図7に示す
ように、対応する他回線の状態をアイドル状態S11か
ら他回線着信中の状態S13に移行させ、表示部34の
対応する他回線の回線状態表示器を赤ランプ点滅状態に
するとともに、スピーカを鳴動させ、赤ランプが点滅し
ている他回線に着信中であることを使用者に知らせる。
【0067】ISDN電話機Rの自回線への着信に対し
て、当該ISDN電話機Rの操作部33の、対応する回
線状態表示器の赤ランプが点滅している回線選択ボタン
が操作され、送受器11によりオフフック操作される
と、その操作入力が操作入力デコード部103で判別さ
れ、その判別出力を受けて、呼制御処理部104は、着
信応答があったと判別し、回線インタフェース部31お
よび通話部32を制御し、通話リンクを生成し、通話状
態にする。
【0068】そして、電話機Rの呼制御処理部104
は、記憶部35からグループを構成している他のすべて
のISDN電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換
処理部101を制御して、図6に示すように、Dチャン
ネルパケットDP5により、他のすべてのISDN電話
機に対して話中表示情報を送出する。そして、自回線の
回線状態を自回線通話中の状態S3に移行させ、表示部
34を制御して着信を受けた自回線の回線状態表示器を
緑ランプ点灯状態にする。
【0069】一方、DチャンネルパケットD5を受信し
た他のISDN電話機では、呼制御処理部104で、受
信したパケットD5の情報を話中表示情報と判定する。
そして、当該他のISDN電話機の呼制御処理部104
は、この話中表示情報との判定結果に基づいて、図7に
示すように、対応する他回線の状態を他回線着信中の状
態S13から他回線使用中の状態S12に移行させ、表
示部34のISDN電話機Rの着信を受けた回線に対応
する他回線の回線状態表示器を赤ランプの点灯状態にす
る。
【0070】そして、着信を受けたISDN電話機Rに
おいて、使用者がオンフック操作を行うと、呼制御処理
部104は、操作入力デコード部103からの判別結果
から、そのことを認識し、記憶部35からグループを構
成している他のすべてのISDN電話機の電話番号を呼
び出し、パケット交換処理部101を制御して、図6に
示すように、DチャンネルパケットDP3により、他の
すべてのISDN電話機に対して終話表示情報を送出す
る。
【0071】そして、自己の電話機Rの状態を、アイド
ル状態S1に戻し、また、表示部34を制御して、自回
線の対応する回線状態表示器の赤ランプおよび緑ランプ
を共に消灯の状態に戻す。
【0072】一方、他のISDN電話機では、パケット
交換処理部101でDチャンネルパケットDP2を受
け、呼制御処理部104で、受信したパケットの情報を
終話表示情報と判別する。そして、他のISDN電話機
の呼制御処理部104は、この終話表示情報との判別結
果に基づいて、図7に示すように、他回線(電話機Rの
着信を受けた回線)の状態を他回線使用中の状態S12
から他回線アイドル状態S11に戻し、表示部34の、
ISDN電話機Rの前記回線に対応する他回線の回線状
態表示器を赤ランプおよび緑ランプを消灯状態に戻す。
【0073】また、着信のあったISDN電話機Rにお
いて、着信応答をせずに、着信放棄となるときには、つ
まり、相手方が発呼を中断したときには、次のようにな
る。
【0074】ISDN電話機Rでは、制御部100にお
いて、自回線着信中の状態S4において、例えば相手方
の発呼中断による着信放棄を回線交換メッセージ処理部
102を通じて呼制御処理部104で判定すると、呼制
御処理部104は、記憶部35からグループを構成して
いる他のすべてのISDN電話機の電話番号を呼び出
し、パケット交換処理部101を制御して、他のISD
N電話機のすべてに対して、DチャンネルパケットDP
6により、着信放棄情報を送出する。
【0075】そして、電話機Rの呼制御処理部104
は、また、自回線の状態をアイドル状態S1に戻し、表
示部34を制御して、自回線の対応する回線状態表示器
の赤ランプおよび緑ランプを共に消灯の状態に戻す。
【0076】DチャンネルパケットDP6を受信した他
のISDN電話機は、呼制御処理部104で、受信した
パケットDP6の情報を着信放棄情報と判定する。そし
て、当該他のISDN電話機の呼制御処理部104は、
この着信放棄情報との判定結果に基づいて、図7に示す
ように、他回線(電話機Rの回線)の状態を他回線着信
中の状態S13から他回線アイドル状態S11に戻し、
表示部34の電話機Rの回線に対応する他回線の回線状
態表示器を赤ランプおよび緑ランプを消灯状態に戻す。
【0077】次に、着信中において、着信のあったIS
DN電話機Rで着信応答がなされる前に、グループ内の
他のISDN電話機Tで、その着信に対して応答操作が
あり、転送要求があった場合について説明する。
【0078】今、着信のあったISDN電話機Rは自回
線着信中の状態S4であり、それ以外のすべての他のI
SDN電話機では、着信中のISDN電話機に対応する
他回線の状態が他回線着信中であるときに、前記他のI
SDN電話機のうちの任意のISDN電話機Tで、その
使用者が当該他回線着信中を表示している回線選択ボタ
ンを押下したとする。すると、当該他のISDN電話機
Tの制御部100においては、操作入力デコード部10
3でそのボタン操作が判別され、呼制御処理部104
は、記憶部35から前記着信中である他回線に対応する
ISDN電話機Rの電話番号を呼び出し、パケット交換
処理部101を制御して、図7に示すように、Dチャン
ネルパケットDP11により、着信中のISDN電話機
Rに対して転送要求情報を送出する。
【0079】このDチャンネルパケットDP11の転送
要求情報には、転送要求元のISDN電話機Tの識別情
報を転送先情報として含めておく。この識別情報として
は、例えば転送要求元の電話番号そのものが用いられ
る。なお、各ISDN電話機には、他のISDN電話機
の電話番号が記憶されているので、その記憶されている
自己の電話番号を、他のISDN電話機で読み出すこと
ができるような識別情報であれば、電話番号を識別情報
としなくても良い。
【0080】そして、この転送要求を送出したISDN
電話機Tでは、呼制御処理部104は、当該他回線の状
態を他回線着信中の状態S13から、転送要求中の状態
S14に移行させ、表示部34を制御し、ISDN電話
機Rに対応する他回線の回線状態表示器を緑ランプ点滅
の状態にする。
【0081】自回線着信中状態S4であるISDN電話
機Rでは、このDチャンネルパケットDP11をパケッ
ト交換処理部101で受ける。そして、呼制御処理部1
04で、受信したパケットDP11の情報を他の電話機
からの転送要求情報であると判定し、また、この転送要
求情報中から転送先の電話番号(転送要求を出した電話
機Tの電話番号)の情報も抽出する。
【0082】そして、図6に示すように、電話機Rで
は、呼制御処理部104は、回線交換メッセージ処理部
102を制御して、ISDN網の着信転送サービスの着
信転送要求メッセージCM1を網に送出する。この着信
転送要求メッセージCM1には、転送先として前記転送
要求を送出したISDN電話機Tの電話番号が含まれ
る。しかし、ISDN電話機Rへの着信情報に含まれる
発信者電話番号や転送元のISDN電話機Rの電話番号
は、このメッセージCM1には含まれない。
【0083】そして、ISDN電話機Rでは、着信転送
要求メッセージCM1をISDN網4に対して送出した
後、電話機Rの呼制御処理部104は、また、自回線の
状態をアイドル状態S1に戻し、表示部34を制御し
て、自回線に対応する回線状態表示器の赤ランプおよび
緑ランプを共に消灯の状態に戻す。
【0084】一方、転送要求を出したISDN電話機T
では、着信中であったISDN電話機Rに対応する他回
線の回線選択ボタンの操作に対応した内部メッセージ
「転送待機」MS1により、自回線の状態を、アイドル
状態S1から転送要求中の状態S5に変更し、呼制御処
理部104は、表示部34を制御して、自回線の回線状
態表示器を緑ランプ点滅の転送要求中の状態にする。
【0085】そして、この自回線の転送要求中の状態S
5である転送要求を発したISDN電話機Tに着信があ
ると、電話機Tは、この着信に対して自動的に応答し
て、オフフックする。そして、呼制御処理部104は、
記憶部35からグループを構成している他のすべてのI
SDN電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換処理
部101を制御して、電話機T以外の他のISDN電話
機のすべてに対して、DチャンネルパケットDP7によ
り、使用中情報を送出する。
【0086】また、電話機Tの制御部100では転送完
了の内部メッセージMS2により、自回線の回線状態
を、転送要求中から通話中の状態S3に変更し、また、
ISDN電話機Rに対応する他回線の状態を、転送要求
中の状態S14からアイドル状態S11に変更する。そ
して、表示部34を制御して、自回線の回線状態表示器
を緑ランプ点灯の状態にし、ISDN電話機Rに対応す
る他回線の回線状態表示器を赤および緑の両ランプの消
灯状態にする。
【0087】そして、DチャンネルパケットDP7を受
信したISDN電話機Rを含む他のすべてのISDN電
話機では、ISDN電話機Tに対応する他回線の状態が
他回線使用中の状態とされ、前述と同様に表示部34が
制御部100により制御されて、ISDN電話機Tに対
応する他回線の回線状態表示器が赤ランプ点灯状態にさ
れる。
【0088】以上のようにして、グループ内の任意の電
話機への着信に対して、他の任意の電話機で応答でき
る。例えば、図2に示したISDN網4に接続された任
意のISDN電話機0からISDN電話機2に着信があ
った場合において、当該電話機2で着信応答をする前
に、他のISDN電話機1で、電話機2に対する着信に
対する応答を、対応する他回線選択ボタンを操作するこ
とにより行った場合のシーケンスを図1に示す。
【0089】まず、電話機0から電話機2に対する発信
がISDN網4に対して行われると、ISDN網4は、
電話機2に着信を行う。この着信には電話機0の発信者
番号、すなわち、電話番号が含まれる。
【0090】この着信を受けた電話機2は、前述したよ
うに、自回線の回線状態表示器を着信中表示である赤ラ
ンプ点滅状態にするとともに、電話機2の電話番号など
の識別データを含む着信表示情報をDチャンネルパケッ
トDP4として、グループ内の、まず、電話機1にIS
DN網4を介して送信する。電話機1は、ISDN網4
を介して、このDチャンネルパケットDP4を受信し
て、電話機1の回線状態表示器群のうちの電話機2の回
線に対応する回線状態表示器を赤ランプ点滅の着信中表
示にする。
【0091】次に、電話機2は、グループ内の残りの電
話機3に対しても同様に電話機2の識別データを含む着
信表示情報をDチャンネルパケットDP4として、IS
DN網4を介して送る。電話機3は、電話機1と同様に
して、このDチャンネルパケットDP4をISDN網4
を介して受信して、電話機1の回線状態表示器群のうち
の電話機2の回線に対応する回線状態表示器を赤ランプ
点滅の着信中表示にする。
【0092】これにより、電話機2に着信があったこと
が、グループの他の電話機1および電話機3の使用者に
も知らされる。
【0093】この着信中表示状態において、電話機1の
使用者が電話機2の着信に対して応答すべく、電話機1
の電話機2に対応する他回線の回線選択ボタンを押下す
ると、電話機1からは、転送先として当該電話機1の識
別情報を含む転送要求が、電話機2に対して、Dチャン
ネルパケットDP11でISDN網を介して送信され
る。このとき、電話機1の電話機2に対応する他回線状
態表示器は、赤ランプ点滅から緑ランプ点滅の状態に変
わり、また、電話機1の自回線に対応する回線状態表示
器も緑ランプ点滅の状態になり、転送要求中であること
が使用者に知らされる。
【0094】電話機2は、この転送要求のDチャンネル
パケットDP11をISDN網4を介して受信し、IS
DN網4に対して、転送先を電話機1とする着信転送要
求のメッセージCM1を送出する。そして、電話機2
は、自回線の回線状態表示器の着信中表示を消去し、赤
および緑の両ランプが消灯状態の自回線アイドル状態に
なる。
【0095】ISDN網4は、電話機2からの着信転送
要求メッセージCM1を受けると、電話機2への着信呼
を着信転送要求中に含まれている転送先により指示され
る電話機1に転送させるために、電話機1に着信を行
う。電話機2への着信に対して応答操作を行って転送要
求を送出した電話機1はこの着信に対して自動応答す
る。これにより、電話機0と、電話機1との間で通信が
開始される。
【0096】以上のようにして、ISDN網を介して離
れた位置に設置され、グループを構成する複数のISD
N電話機は、一つの広域ボタン電話システムとして動作
するものである。
【0097】なお、上述の第1の実施の形態において、
データパケットとして他の電話機からの転送要求を受け
たISDN電話機から、ISDN網に対して着信転送要
求メッセージCM1を送出する際に、当該メッセージC
M1に、転送先の電話番号だけでなく当該要求メッセー
ジCM1を出した転送元の電話機の電話番号を含めるこ
とができる場合であって、転送時に、ISDN網から、
転送先のISDN電話機への着信情報中に転送元の電話
番号を含めるようにすることができる場合には、転送の
着信を受けた転送先のISDN電話機は、当該着信情報
中の転送元の電話番号により、着信した呼が転送要求し
た呼であることを確実に認識することができる。
【0098】なお、以上の第1の実施の形態において、
着信を受けたISDN電話機Rにおいては、自回線の状
態が着信中であるときに、自電話機での応答操作もな
く、また、他のISDN電話機からの転送要求もなく、
予め定めた一定時間以上経過したときには、留守番機能
を動作させ、着信に自動応答して留守番応答メッセージ
を相手方に伝え、相手メッセージを記録する機能を起動
した後、相手方の回線切断を待って自回線アイドル状態
S1に戻るようにしても良い。
【0099】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態の広域ボタン電話システムおよびISDN電話機のハ
ードウエア構成は、図2〜図4に示した第1の実施の形
態のものとほぼ同一であり、また、ISDN電話機の機
能ブロック図も、図5に示したものと同様である。この
第2の実施の形態では、着信時および転送時の処理が第
1の実施の形態とは異なっている。
【0100】この第2の実施の形態の以下の説明は、主
として第1の実施の形態との違いを中心に行う。
【0101】この第2の実施の形態の場合の自回線状態
遷移図を図8に、また、他回線状態遷移図を図9に示
す。
【0102】この第2の実施の形態では、広域ボタン電
話システム内の自回線がアイドル状態S1である一つの
ISDN電話機Rに着信があり、例えば一定時間以上、
当該電話機Rに対して応答操作がなかったときには自動
応答する。あるいは、前記着信に対して前記一定時間待
たずに、自動応答する。そして、図8に示すように、電
話機Rは、応答メッセージCM2をISDN網4に送出
し、また、発信者番号(発信者電話番号)を取得する。
【0103】そして、この自動応答により、相手方と電
話機Rとの間で通信が開始されるが、この際、電話機R
から相手方には、例えば「少々、お待ち下さい」等の音
声メッセージが送られる。このため、この第2の実施の
形態の場合には、ISDN電話機の制御部100には、
前記メッセージの生成送出手段が設けられる。
【0104】そして、その後、電話機Rは、Dチャンネ
ルパケットDP4*で、グループ内の他のISDN電話
機のすべてに前述したように着信表示情報を送出する。
この際、このDチャンネルパケットDP4*の着信表示
情報には、着信を受けた電話機Rの電話番号だけでな
く、発信者番号が含められる。
【0105】DチャンネルパケットDP4*により着信
表示情報を受信した他のISDN電話機は、着信を受け
たISDN電話機Rに対応する他回線の状態をアイドル
状態S11から着信中の状態S13として、対応する他
回線の回線状態表示器を赤ランプ点滅の状態にする。ま
た、当該他のISDN電話機は、着信表示情報中の発信
者番号を、転送要求後の着信の確認のために、メモリに
保存しておく。
【0106】この他回線への着信中表示が行われている
ときに、前記の他のISDN電話機のうちの任意の一つ
の電話機Tで、着信中のISDN電話機Rに対応する他
回線選択ボタンが操作(応答操作)されると、前述の第
1の実施の形態の場合とまったく同様にして、この電話
機Tから電話機Rに対して転送要求が、Dチャンネルパ
ケットD11により送出される。
【0107】そして、この第2の実施の形態において
は、この転送要求の送出と同時に、内部メッセージ「転
送待機」MS3として、メモリに保存していた着信中の
呼の発信者番号を呼び出す。電話機Tは、その後、転送
要求中の状態S14に移行し、前述したように電話機R
に対応する他回線の回線状態表示器を緑ランプ点滅状態
にする。また、電話機Tでは、内部メッセージMS3に
より、自回線の回線状態表示器も緑ランプ点滅状態にし
て、転送要求中の状態S5に自回線の状態を遷移させ
る。
【0108】ISDN電話機Rは、電話機Tからの転送
要求を受けると、応答した着信を保留して、転送先を前
記電話機Tとして通信中転送要求メッセージCM3をI
SDN網に送出する。そして、電話機Rは、自回線の状
態をアイドル状態S1に変更する。
【0109】電話機Rからの通信中転送要求メッセージ
CM3を受けたISDN網は、前記保留中の呼を、応答
操作をした電話機Tに着信させる。転送要求中の状態S
5である自回線に着信を受けた電話機Tは、この着信に
含まれる発信者番号と、内部メッセージ「転送待機」M
S3として得た発信者番号を比較して、一致していれ
ば、自己が要求した呼であると判断し、不一致であれ
ば、自己が要求した呼ではなく、他の着信であると判断
する(図8の判断ステップJD1)。
【0110】そして、自己が要求した呼であると判断し
たときには、電話機Tの呼制御処理部104は、記憶部
35からグループを構成している他のすべてのISDN
電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換処理部10
1を制御して、電話機T以外の他のISDN電話機のす
べてに対して、DチャンネルパケットDP7により、使
用中情報を送出する。
【0111】また、第1の実施の形態の場合と同様にし
て、電話機Tの制御部100では転送完了の内部メッセ
ージMS2により、自回線の回線状態を、転送要求中か
ら通話中の状態S3に変更し、ISDN電話機Rに対応
する他回線の状態を、転送要求中の状態S14からアイ
ドル状態S11に変更し、表示部34を制御して、自回
線の回線状態表示器を緑ランプ点灯の状態、ISDN電
話機Rに対応する他回線の回線状態表示器を赤および緑
の両ランプの消灯状態にする。
【0112】また、着信が要求呼ではなく、他の着信で
あると判断したときには、空き回線があるかどうか判断
し(図8の判断ステップJD2)、空き回線があれば、
この際、当該電話機Tの呼制御処理部104は、記憶部
35からグループを構成している他のすべてのISDN
電話機の電話番号を呼び出し、パケット交換処理部10
1を制御して、電話機T以外の他のISDN電話機のす
べてに対して、DチャンネルパケットDP8により、着
信表示情報を送出し、自回線着信中の状態S4に移行す
る。
【0113】また、判断のステップJD2で空き回線が
ないと判断したときには、ISDN網に着信拒否のメッ
セージCM4を送出し、転送要求中の状態S5の状態を
継続する。
【0114】他の動作は、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0115】前述の第1の実施の形態の図1のシーケン
スの場合と同様に、図2に示したISDN網4に接続さ
れた任意のISDN電話機0からISDN電話機2に着
信があった場合において、他のISDN電話機1で、電
話機2に対する着信に対する応答を、対応する他回線選
択ボタンを操作することにより行った場合の、第2の実
施の形態の場合のシーケンスを図10に示す。
【0116】この第2の実施の形態においては、電話機
2に着信があると、電話機2が自動応答する。そして、
電話機0と電話機2が通信中(図10では、六角形で囲
んで通信中を示している)において、Dチャンネルパケ
ットDP4*により、発信者番号を含む着信表示情報
を、電話機2から他の電話機1および3に送信する。
【0117】そして、電話機1での応答操作により、転
送要求がDチャンネルパケットDP11によりISDN
網4を介して電話機1から電話機2に送信されると、電
話機2は、電話機0との通信を保留して、転送先として
電話機Tを指示したISDN網に通信中転送要求を送出
する。そこで、ISDN網4は電話機0からの呼を電話
機1に着信させる。電話機Tは、前述のように、発信者
番号の比較により要求呼か否かの確認をした後、自動応
答し、電話機0と電話機1との通信が開始される。
【0118】この第2の実施の形態の場合には、他の電
話機への着信に対して応答して転送要求を出した電話機
は、要求後の着信が要求した呼であるどうかを確実に確
認することができる。
【0119】[第3の実施の形態]この第3の実施の形
態の広域ボタン電話システムおよびISDN電話機のハ
ードウエア構成も、図2〜図4に示した第1の実施の形
態のものとほぼ同一であり、また、ISDN電話機の機
能ブロック図も、図5に示したものと同様である。そし
て、この第3の実施の形態では、着信時および転送時の
処理が第1の実施の形態および第2の実施の形態とは異
なっている。
【0120】この第3の実施の形態では、第2の実施の
形態と同様に、着信呼に対して自動応答は行うが、当該
自動応答は、他の電話機の前記着信呼に対する応答操作
に起因する転送要求があった後に行われる。
【0121】この第3の実施の形態の要部の動作シーケ
ンスを、図11に示す。このシーケンスも、前述の2つ
の実施の形態と同様に、図2に示したISDN網4に接
続された任意のISDN電話機0からISDN電話機2
に着信があった場合において、他のISDN電話機1
で、電話機2に対する着信に対する応答を、対応する他
回線の回線選択ボタンを操作することにより行った場合
である。
【0122】この第3の実施の形態の図11のシーケン
スは、電話機1が応答操作により電話機2に転送要求を
送出し、電話機2が当該転送要求をISDN網4を介し
て受信するまでは、図1に示した第1の実施の形態の場
合とまったく同様である。
【0123】この第3の実施の形態においては、電話機
1からの転送要求を受信した電話機2は、電話機0から
の着信に自動応答し、これを保留する。そして、その
後、第2の実施の形態と同様に、電話機Tを転送先とし
て指示する通信中転送要求をISDN網4に対して送出
する。その後のシーケンスは、第2の実施の形態の場合
と同様である。
【0124】この第3の実施の形態の場合には、グルー
プ内の電話機のいづれかで応答操作をしない限り、通信
状態にならず、無駄な課金を防止することができる。
【0125】なお、この第3の実施の形態の場合には、
着信のあった電話機で応答操作がなく、また、他の電話
機からの転送要求もなく、予め定めた一定時間以上経過
したときには、留守番機能を動作させ、自動応答して留
守番応答メッセージを相手方に伝え、相手メッセージを
記録する機能を起動した後、相手方の回線切断を待って
自回線アイドル状態S1に戻るように、ISDN電話機
を構成しても良い。
【0126】[第4の実施の形態]以上の第1〜第3の
実施の形態は、いずれもISDN網の転送サービスを利
用するものであるが、この第4の実施の形態は、ISD
N網の転送サービスを利用しない。この第4の実施の形
態は、例えばINSネット64では、2B+Dであり、
1回線でBチャンネルを2チャンネル使用できることを
利用する。
【0127】この第4の実施の形態の広域ボタン電話シ
ステムを構成するISDN電話機は、図示しないが、B
0チャンネルでの通話リンクと、B1チャンネルでの通
話リンクを結合接続させることができる機能を備えてい
る。
【0128】この第4の実施の形態では、ある電話機に
着信があったときに、第2の実施の形態の場合と同様に
して、自動応答して、通話リンクを形成する。そして、
他の電話機に着信表示情報をDチャンネルパケットで送
信する。ただし、この第4の実施の形態においては、第
2の実施の形態のように、転送要求をした呼であるか否
かを判断して確認する必要はないので、着信表示情報は
第1または第3の実施の形態の場合と同様に、Dチャン
ネルパケットDP4でよい。
【0129】その後、他の電話機から転送要求(当該電
話機の電話番号を含む)があると、この第4の実施の形
態においては、当該転送要求を送出した電話機に対し
て、着信を受けたBチャンネルとは別のBチャンネルで
発信を行う。すると、転送要求中の他の電話機は自動応
答し、別の通話リンクを形成する。そして、着信を受け
た電話機は、2つの通話リンクを接続し、着信呼を転送
要求を発した電話機に接続させて通信させることができ
る。
【0130】この第4の実施の形態の要部の動作シーケ
ンスを、図12に示す。このシーケンスも、前述の2つ
の実施の形態と同様に、図2に示したISDN網4に接
続された任意のISDN電話機0からISDN電話機2
に着信があった場合において、他のISDN電話機1
で、電話機2に対する着信に対する応答を、対応する他
回線選択ボタンを操作することにより行った場合であ
る。
【0131】図12に示すシーケンスは、転送要求を電
話機2が受信し、電話機0と電話機2との間の通話リン
クを保留するまでは、着信表示情報を送信するDチャン
ネルパケットが発信者電話番号を含まないDP4でよい
ことを除けば、第2の実施の形態の場合の図10のシー
ケンスと同様である。
【0132】この第4の実施の形態においては、電話機
0と電話機2との通信リンクを保留した後、電話機2
は、転送要求を送出した電話機1に対して、空いている
方の別のBチャンネルにより、通信中発信を行う。IS
DN網4は、この呼を電話機1に着信させる。この着信
に対して、転送要求中の電話機1は自動応答する。そこ
で、電話機2と電話機1との間で通信リンクが形成され
るが、電話機2は、形成した2つの通信リンクを接続す
る。これにより、電話機0と電話機1とが通信リンクさ
れ、通信中となる。
【0133】なお、この第4の実施の形態の変形例とし
て、ISDN網の3者通話のサービスを利用した構成と
することもできる。すなわち、この変形例の場合には、
電話機0と電話機2との通信リンクを保留した後、着信
を受けた電話機2は、通話中発信により、例えばミキシ
ングモードの3者通話のサービス要求を、転送要求を発
した電話機1に向けて発信を行う。これにより、電話機
0と電話機1とが、通信を行うことができる。この変形
例の場合には、ISDN電話機は、2つの通話リンクを
接続する構成を有する必要はない。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ISDN網を介して多地点に設置された複数個のI
SDN電話機を、他のISDN電話機の電話番号を記憶
することで、グループ化しておくことにより、グループ
内のいずれか一つのISDN電話機に着信があったと
き、グループ内の任意のISDN電話機で、当該着信に
応答することができ、ISDN網を介して多地点に設置
された複数個のISDN電話機により、広域ボタン電話
システムを構成することができる。
【0135】そして、請求項2の発明の場合には、着信
に自動応答し、Dチャンネルパケットで着信に関する情
報を他のISDN電話機に送信するときに、着信呼の発
信者番号を他のISDN電話機に与えるようにしたの
で、転送要求を出したISDN電話機に転送されてきた
着信呼を、自己が要求した呼であるかどうかを確認する
ことができる。
【0136】また、請求項4の場合には、ISDN網の
転送サービスを利用せずに、広域ボタン電話システムを
構築することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による広域ボタン電話システムの第1
の実施の形態の要部の着信シーケンスを説明するための
シーケンス図である。
【図2】この発明による広域ボタン電話システムの実施
の形態のシステム構成図である。
【図3】この発明によるISDN電話機の一実施の形態
の外観を示す図である。
【図4】この発明によるISDN電話機の一実施の形態
の回路構成図である。
【図5】この発明によるISDN電話機の一実施の形態
の要部の機能ブロック図である。
【図6】この発明によるISDN電話機の第1の実施の
形態の自回線の状態遷移図である。
【図7】この発明によるISDN電話機の第1の実施の
形態の他回線の状態遷移図である。
【図8】この発明によるISDN電話機の第2の実施の
形態の自回線の状態遷移図である。
【図9】この発明によるISDN電話機の第2の実施の
形態の他回線の状態遷移図である。
【図10】この発明による広域ボタン電話システムの第
2の実施の形態の要部の着信シーケンスを説明するため
のシーケンス図である。
【図11】この発明による広域ボタン電話システムの第
3の実施の形態の要部の着信シーケンスを説明するため
のシーケンス図である。
【図12】この発明による広域ボタン電話システムの第
4の実施の形態の要部の着信シーケンスを説明するため
のシーケンス図である。
【符号の説明】
1、2、3 ISDN電話機 4 ISDN網 11 送受器 12 本体 13 接続コード 21 ダイヤルボタン 22 回線選択ボタン群 22a〜22f 回線選択ボタン 23 回線状態表示器群 23a〜23f 回線状態表示器 31 回線インタフェース部 32 通話部 33 操作部 34 表示部 35 記憶部 100 制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ISDN網を介して多地点に設置された複
    数個のISDN電話機で構成されるものであり、 前記ISDN電話機のそれぞれは、通話部と、ユーザー
    によるボタン入力操作を受け付ける操作部と、前記複数
    個のISDN電話機のうちの少なくとも自己の電話機以
    外の他のISDN電話機の電話番号を記憶する記憶部
    と、前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービ
    スを受けるための制御コマンドの送出機能および受信し
    てデコードする機能を有する制御部と、前記他のISD
    N電話機の着信状態を表示するための表示部とを備える
    と共に、 前記ISDN電話機のそれぞれの制御部は、 前記自己の電話機の回線の着信時に、前記記憶部の前記
    電話番号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己
    の電話機の回線への着信情報を、前記ISDN網のDチ
    ャンネルパケットで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、ISDN網の着信転送サービスにより、
    前記転送要求を送出したISDN電話機に前記着信中の
    呼を転送するように要求するメッセージを前記ISDN
    網に送出することを特徴とする広域ボタン電話システ
    ム。
  2. 【請求項2】ISDN網を介して多地点に設置された複
    数個のISDN電話機で構成されるものであり、 前記ISDN電話機のそれぞれは、通話部と、ユーザー
    によるボタン入力操作を受け付ける操作部と、前記複数
    個のISDN電話機のうちの少なくとも自己の電話機以
    外の他のISDN電話機の電話番号を記憶する記憶部
    と、前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービ
    スを受けるための制御コマンドの送出機能および受信し
    てデコードする機能を有する制御部と、前記他のISD
    N電話機の着信状態を表示するための表示部とを備える
    と共に、 前記ISDN電話機のそれぞれの制御部は、 前記自己の電話機の回線の着信時に、当該着呼に自動応
    答し、前記記憶部の前記電話番号を用いて前記他のIS
    DN電話機に、前記自己の電話機の回線への着信情報
    と、前記着信の発信者番号とを、前記ISDN網のDチ
    ャンネルパケットで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、ISDN網の着信転送サービスにより、
    前記転送要求を送出したISDN電話機に前記着信中の
    呼を転送するように要求するメッセージを前記ISDN
    網に送出し、 前記転送要求を出した後の前記ISDN網からの着信
    を、前記発信者番号に基づいて自己が転送要求した呼で
    あるか否かを判断し、当該着信に対して自動応答するか
    否かを決定するようにしたことを特徴とする広域ボタン
    電話システム。
  3. 【請求項3】ISDN網を介して多地点に設置された複
    数個のISDN電話機で構成されるものであり、 前記ISDN電話機のそれぞれは、通話部と、ユーザー
    によるボタン入力操作を受け付ける操作部と、前記複数
    個のISDN電話機のうちの少なくとも自己の電話機以
    外の他のISDN電話機の電話番号を記憶する記憶部
    と、前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービ
    スを受けるための制御コマンドの送出機能および受信し
    てデコードする機能を有する制御部と、前記他のISD
    N電話機の着信状態を表示するための表示部とを備える
    と共に、 前記ISDN電話機のそれぞれの制御部は、 前記自己の電話機の回線の着信時に、前記記憶部の前記
    電話番号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己
    の電話機の回線への着信情報を、前記ISDN網のDチ
    ャンネルパケットで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、一時応答した後、前記ISDN網の通信
    中転送サービスにより、前記転送要求を送出したISD
    N電話機に前記着信中の呼を転送するように要求するメ
    ッセージを前記ISDN網に送出することを特徴とする
    広域ボタン電話システム。
  4. 【請求項4】ISDN網を介して多地点に設置された複
    数個のISDN電話機で構成されるものであり、 前記ISDN電話機のそれぞれは、通話部と、ユーザー
    によるボタン入力操作を受け付ける操作部と、前記複数
    のISDN電話機のうちの少なくとも自己の電話機以外
    の他のISDN電話機の電話番号を記憶する記憶部と、
    前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービスを
    受けるための制御コマンドの送出機能および受信してデ
    コードする機能を有する制御部と、前記他のISDN電
    話機の着信状態を表示するための表示部とを備えると共
    に、 前記ISDN電話機のそれぞれの制御部は、 前記自己の電話機の回線の着信時に、前記記憶部の前記
    電話番号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己
    の電話機の回線への着信情報を、前記ISDN網のDチ
    ャンネルパケットで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、自己に対する前記着信に対して自動応答
    し当該着信呼を保留した後、前記転送要求を送出したI
    SDN電話機との間で別の通話リンクを設け、前記保留
    した着信呼を、前記転送要求を送出した前記ISDN電
    話機との間で設けた通話リンクに接続することを特徴と
    する広域ボタン電話システム。
  5. 【請求項5】通話部と、 ユーザーによるボタン入力操作を受け付ける操作部と、 ISDN網を介して接続されている他のISDN電話機
    の電話番号を記憶する記憶部と、 前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービスを
    受けるための制御コマンドの送出機能および受信してデ
    コードする機能を有する制御部と、 前記他のISDN電話機の着信状態を表示するための表
    示部とを備え、 前記ISDN電話機の制御部は、 前記自己の回線への着信時に、前記記憶部の前記電話番
    号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己の回線
    への着信情報を、前記ISDN網のDチャンネルパケッ
    トで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、ISDN網の着信転送サービスにより、
    前記転送要求を送出したISDN電話機に前記着信中の
    呼を転送するように要求するメッセージを前記ISDN
    網に送出することを特徴とするISDN電話機。
  6. 【請求項6】通話部と、 ユーザーによるボタン入力操作を受け付ける操作部と、 ISDN網を介して接続されている他のISDN電話機
    の電話番号を記憶する記憶部と、 前記ISDN網のDチャンネルパケット交換サービスを
    受けるための制御コマンドの送出機能および受信してデ
    コードする機能を有する制御部と、 前記他のISDN電話機の着信状態を表示するための表
    示部とを備え、 前記ISDN電話機の制御部は、 前記自己の回線への着信時に、前記記憶部の前記電話番
    号を用いて前記他のISDN電話機に、前記自己の回線
    への着信情報を、前記ISDN網のDチャンネルパケッ
    トで送出し、 前記着信情報を含むDチャンネルパケットを受信したと
    きには、前記着信情報を送信したISDN電話機の着信
    状態を前記表示部に表示し、 前記表示部により他のISDN電話機への着信状態を表
    示しているときに、前記キー入力操作部を通じてユーザ
    ーが転送要求の操作をしたときには、当該転送要求の情
    報を前記着信中のISDN電話機に対して前記Dチャン
    ネルパケットで送出し、 前記転送要求の情報を含むDチャンネルパケットを受信
    したときには、自己に対する前記着信に対して応答し当
    該着信呼を保留した後、前記転送要求を送出したISD
    N電話機との間で別の通話リンクを設け、前記保留した
    着信呼を、前記転送要求を送出した前記ISDN電話機
    との間で設けた通話リンクに接続することを特徴とする
    ISDN電話機。
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