JP3058048B2 - ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法

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JP3058048B2
JP3058048B2 JP7084814A JP8481495A JP3058048B2 JP 3058048 B2 JP3058048 B2 JP 3058048B2 JP 7084814 A JP7084814 A JP 7084814A JP 8481495 A JP8481495 A JP 8481495A JP 3058048 B2 JP3058048 B2 JP 3058048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の電線群を束ねて結
束材にて結束するワイヤハーネスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両に配索されるワイヤハーネス
は、車体の複雑且つ狭隘な組み込み空間に合わせた所定
の屈曲形状に成形されていなければならない。その製造
手順は従来次のようであった。まず、図4に示すように
組立図板1上の所定箇所にU字状の電線保持部2を有す
る多数の布線用保持具3を取り付けておき、この布線用
保持具3を利用して被覆電線4を所定の経路を辿るよう
に布線する。電線4の布線後、その電線群の所要箇所を
ビニルテープにて巻回して束ねるのである。このように
束ねられた電線群はビニルテープを巻回したのみでは形
状保持能力に乏しく、特に、屈曲部分を直線状に曲げ戻
すような力が作用すると比較的容易に変形してしまう。
そこで、形状保持が必要な部分には、プラスチックによ
り所定形状に成形した剛性が高い成形プロテクタ(図示
せず)を宛がってさらにテープを巻いて固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ワイヤハーネスでは、ワイヤハーネス自体に十分な剛性
がないために、所定の屈曲形状に保持するには成形プロ
テクタを後付け付加しなくてはならないという欠点があ
る。成形プロテクタを付加すると、その部品コストによ
ってワイヤハーネスが高価になるだけでなく、ワイヤハ
ーネスの形状肥大化は避けられないから近年の小形軽量
化の要請に反するという問題があった。
【0004】本発明者は、かかる成形プロテクタの廃止
の可能性を探るために種々の検討を繰り返し、その結
果、従来のワイヤハーネスにおいて、その剛性を十分に
高くなし得なかった一つの理由が次のようであることを
究明した。
【0005】この種のワイヤハーネスの製造に際して
は、ワイヤハーネスとして組み上げられる被覆電線4の
本数は極めて多いから、実際には、同系列の少数本の電
線を予め他の工程で束ねて電線群(以下必要に応じて
「仮結品」という)を製造しておき、これを布線用保持
具3の電線保持部2に挿入して布線作業を行うようにし
ている。この場合、例えば3本の仮結品A1,A2,A3 を
布線する場合を例にとると、まず第1番目の仮結品A1
が図5(A)に示すように電線保持部2の隅部に沿って
布線され、次に第2番目及び第3番目の仮結品A2,A3
が同図(B),(C)に示すように順次重ねて布線され
る。すると、同図(C)に示すようにワイヤハーネスの
2箇所の屈曲部の間では、各仮結品A1,A2,A3 が捻れ
てしまう。
【0006】このような捻れの発生は、ワイヤハーネス
としての剛性の低下を招く。たとえ、この捻れ部分にビ
ニルテープ等の結束材を巻回して巻締めても、捻れを緩
める方向への屈曲力が作用すると、捻れの緩みが結束材
による緊縛力の低下を生じさせ、この結果、いっそう電
線間のずれ動きが許容されて、加速度的に全体の緩みが
進行してワイヤハーネスが容易に曲げられてしまうから
である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ワイヤハーネス自体が必要な剛性を
有して形状保持能力を備え、もって成形プロテクタ等の
形状保持部品を不要にできる製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る
イヤハーネスの製造方法は、組立図板上に複数本の布線
用保持具を立設し、その布線用保持具に複数本の電線を
仮結束した仮結品を順次挿入して屈曲させながら布線し
た後に、前記複数の仮結品をさらに束ねて結束材にて巻
締めてワイヤハーネスを製造する方法であって、前記布
線用保持具は複数の電線保持通路を横並びに備えた並列
形に構成され、前記複数の仮結品を、前記布線用保持具
の各電線保持通路毎に1本ずつ且つ横並び方向において
ほぼ同一位置に収容することで捻れを生じないように
線して結束材にて巻締めるところに特徴を有する。
た、請求項2の発明にかかるワイヤーハーネスは、組立
図板上に複数本の布線用保持具を立設し、その布線用保
持具に複数本の電線を仮結束した仮結品を順次挿入して
屈曲させながら布線した後に、前記複数の仮結品をさら
に束ねて結束材にて巻締めることによって製造されるワ
イヤハーネスであって、前記複数の仮結品は、前記布線
用保持具に横並びの並列状に設けた複数の電線保持通路
に対し、その各電線保持通路毎に1本ずつ且つ横並び方
向においてほぼ同一位置に収容されることで捻れを生じ
ないように布線されて結束材にて巻締められているとこ
ろに特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1及び請求項2の発明によれば、各仮結
品が布線用保持具の各電線保持通路に横並び方向におい
てほぼ同一位置に順次収納されているから、各仮結品は
捻れを生ずることなく直線的に並ぶ。従って、これを結
束材にて巻締めたワイヤハーネスに屈曲力が作用して
も、電線に緩みが発生し難く、硬く緊縛された状態を維
持する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、各仮結品が捻れること
なく布線されて結束材で巻締められるから、ワイヤハー
ネスに屈曲力が作用したとしても緩みを生ずることな
く、高い剛性を発揮して形状保持能力に優れるという効
果が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を車両用のワイヤハーネスの製
造方法に適用した一実施例について図1ないし図3を参
照して説明する。図1には、布線されたワイヤハーネス
Hを組立図板10と共に示してある。組立図板10上に
は複数本の布線用保持具20が立設されている。これら
の布線用保持具20は、組立図板10に固定された支柱
部21と、その上端に位置する電線保持部22とからな
り、詳細には図2に示すように、その電線保持部22は
複数本(この実施例で4本)の区画ロッド23を櫛歯状
に立設して3本の電線保持通路24を横並びに備えた並
列形に構成されている。
【0012】上記布線用保持具20を利用してワイヤハ
ーネスHの布線を行うには、次のようにする。まず、例
えば電線の系列毎或いはコネクタ毎等に分けて複数の電
線を仮結束した複数本の仮結品を製造しておく。これを
布線作業の作業ステーションに搬入し、組立図板10上
の布線用保持具20群に仮結品を引っかけながら、所定
の形状に成形して行くのである。このとき本実施例で
は、仮結品を布線用保持具20の各電線保持通路24に
挿入する際、各布線用保持具20の電線保持通路24群
に横並び方向においてほぼ同一位置に収容しながら布線
することになる。すなわち、例えば3本の仮結品B1,B
2,B3 をX,Yにて屈曲させながら布線する場合を例に
とると、まず第1番目の仮結品B1 を図3(A)に示す
ように各布線用保持具20の電線保持部22の右側の電
線保持通路24に収容して所定の経路に沿って布線す
る。次に、第2番目の仮結品B2 を同図(B)に示すよ
うに各布線用保持具20の電線保持部22の中央の電線
保持通路24に収容して所定の経路に沿って布線し、第
3番目の仮結品B3 を同図(C)に示すように各布線用
保持具20の電線保持部22の左側の電線保持通路24
に収容して所定の経路に沿って布線する。このようにし
て布線した各仮結品B1,B2,B3 は2つの屈曲部X,Y
の間で捻れることがなく、まっすぐに並ぶ。
【0013】この後、所定の形状に布線された多数の電
線群を布線用保持具20の近くで部分結束し、布線用保
持具20から外しつつ屈曲部や直線部或いは分岐部等の
形状保持が必要な所要の箇所に図示しないビニルテープ
等の結束材を巻締めれば、ワイヤハーネスHとして完成
する。なお、この結束材としては、上述のビニルテープ
に限らず、結束バンドや布テープ等を必要に応じて使い
分けて利用することができる。
【0014】本実施例の方法で製造したワイヤハーネス
Hによれば、各仮結品B1,B2,B3が布線用保持具20
の各電線保持通路24に横並び方向においてほぼ同一位
置に順次収納されている。このため、各仮結品B1,B2,
B3 は途中で捻れを生ずることなく直線的に並ぶことに
なる。従って、これを結束材にて巻締めたワイヤハーネ
スHに屈曲力が作用しても、捻れを戻して全体を緩める
ような動きが生じないため、電線に緩みが発生し難く、
硬く緊縛された状態を維持し、強い耐屈曲性が発揮され
る。この結果、ワイヤハーネスH全体として強い剛性が
得られるので、従来は必須であったプラスチック製の成
形プロテクタを省略しても耐屈曲性に不足はなく、小形
・軽量化を達成することができ、しかも低コスト化も可
能になる。
【0015】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0016】(1)上記実施例では、布線用保持具20
の支柱部21を固定的な柱形状としたが、これに限ら
ず、例えば支柱部21を根元部分で屈曲可能に構成し、
布線作業が終了したところで布線用保持具20を屈曲部
分の内側に倒して結束材の巻回作業を容易に行い得るよ
うにしてもよい。
【0017】(2)上記実施例では、布線用保持具を鋼
線により製造したが、鋼板を曲げ加工したり、金属やプ
ラスチックの削り出し加工や成形型を使用したキャステ
ィングにより製造しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤハーネスの布線
作業を示す斜視図
【図2】同じく布線用保持具を示す斜視図
【図3】布線過程を拡大して示す平面図
【図4】従来のワイヤハーネスの布線作業を示す斜視図
【図5】従来の製造方法の布線過程を示す概略的平面図
【符号の説明】
10…組立図板 20…布線用保持具 21…支柱部 22…電線保持部 24…電線保持通路 25…結束材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立図板上に複数本の布線用保持具を立
    設し、その布線用保持具に複数本の電線を仮結束した仮
    結品を順次挿入して屈曲させながら布線した後に、前記
    複数の仮結品をさらに束ねて結束材にて巻締めてワイヤ
    ハーネスを製造する方法であって、 前記布線用保持具は複数の電線保持通路を横並びに備え
    た並列形に構成され、前記複数の仮結品を、前記布線用
    保持具の各電線保持通路毎に1本ずつ且つ横並び方向に
    おいてほぼ同一位置に収容することで捻れを生じないよ
    うに布線して結束材にて巻締めることを特徴とするワイ
    ヤハーネスの製造方法。
  2. 【請求項2】 組立図板上に複数本の布線用保持具を立
    設し、その布線用保持具に複数本の電線を仮結束した仮
    結品を順次挿入して屈曲させながら布線した後に、前記
    複数の仮結品をさらに束ねて結束材にて巻締めることに
    よって製造されるワイヤハーネスであって、 前記複数の仮結品は、前記布線用保持具に横並びの並列
    状に設けた複数の電線保持通路に対し、その各電線保持
    通路毎に1本ずつ且つ横並び方向においてほぼ同一位置
    に収容されることで捻れを生じないように布線されて結
    束材にて巻締められていることを特徴とするワイヤハー
    ネス。
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