JP3057772B2 - 液晶性共重合ポリエステルの製造方法 - Google Patents

液晶性共重合ポリエステルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度および高弾性率
を有し、特に耐加水分解性に極めて優れた液晶性共重合
ポリエステル樹脂の製造に関するものであり、詳しく
は、液晶性ポリエステルの特徴である低線膨張率、流動
性、高強度、弾性率、耐熱性を失なわせることなく、耐
加水分解性を飛躍的に向上させる方法に関するもので、
具体的には、ポリエステルを溶融重合する際に、アンチ
モン系触媒を用いることを特徴とする液晶性共重合ポリ
エステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】異方性溶融相を形成するサーモトロピッ
クな液晶性ポリエステル樹脂(以下、液晶ポリエステル
という。)は、一般的に、成形収縮率が小さいこと、流
動性が良好なこと、バリの発生が少ないこと、弾性率が
極めて高いこと、射出成形品の後収縮が小さいこと、耐
薬品性が良好なこと等の性質が利用されて、電気、電子
材料の分野、自動車材料の分野、音響機器の分野、スポ
ーツ用品の分野等に市場開拓が進められている。しかし
ながら、かかる有用な素材である液晶ポリエステルは、
耐加水分解性が悪いという欠点を有しているため、近
年、その優れた性質が注目され、電気、電子材料の分
野、自動車材料の分野等の多方面にわたって利用されて
来ているにもかかわらず、耐加水分解が要求性能として
大きなウエイトを占める分野には中々使われないという
問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耐加水分解性を改良す
る方法としては、従来から種々の試みがなされている。
例えば耐加水分解性はポリマーの末端カルボキシル基と
相関関係があり、末端カルボキシル基が減少すると耐加
水分解性は向上することが分かっていることから、耐加
水分解性を改良する方法として、末端カルボキシル基と
反応するオキサゾリン化合物、エポキシ化合物等の添加
剤を添加する試みがなされている。しかし、これらの方
法は、確かに耐加水分解性は改良されるものの、その効
果は十分なものとは言い難かった。また、これらの添加
剤を添加すると、溶融粘度が上昇し、液晶ポリエステル
の特徴であるところの良流動性が損なわれること、概し
て耐熱性も悪化すること、等の欠点を有していた。ま
た、耐加水分解性は、ポリマーを構成するモノマーの種
類および組成を選ぶことによっても改良することができ
る。しかしながら。耐加水分解性を向上せしめるような
モノマーを選ぼうとすると、流動性が低下するという問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、流動性良
好な特定のモノマー種類、および組成をもつ液晶ポリエ
ステルを製造する際に、特定の触媒即ちアンチモン系触
媒を用いることにより、液晶ポリエステルの特徴である
低線膨張率、流動性、高強度、弾性率、耐熱性を失わせ
ることなく、耐加水分解性を飛躍的に向上させることを
見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨
は、一般式(A) −CO−R1 −CO−O−R2 −O− (A) {式中R1 は炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素
基、炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基または/
および炭素数1〜40の2価の脂肪族炭化水素基(但
し、芳香族炭化水素基の芳香族環の水素原子はハロゲン
原子、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基で置
換されてもよい)を示し、R2 は炭素数2〜40の2価
の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜20の2価の脂環式炭
化水素基、炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基
(但し、芳香族炭化水素基の芳香族環の水素原子はハロ
ゲン原子、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基
で置換されてもよい)、または分子量80〜8000の
ポリアルキレンオキシド2価ラジカルを示す}で表され
る反復単位からなる原料オリゴエステルが該反復単位の
量にして5〜95モル%および、一般式(B) HO−R3 −COOH (B) {式中R3 は芳香族環を形成する炭素数が6〜20であ
る2価の芳香族炭化水素基(但し、芳香族炭化水素基の
芳香族環の水素原子はハロゲン原子、炭素数1〜4のア
ルキルまたはアルコキシ基で置換されてもよい)}で示
されるヒドロキシカルボン酸95〜5モル%を反応させ
て共重合オリゴマーを造り(第一段階)、次いでアシル
化剤を加えてアシル化を行い(第二段階)、更に減圧下
で重合を行う(第三段階)三段階からなる反応におい
て、触媒として、アンチモン系触媒を用いることを特徴
とする液晶性共重合ポリエステルの製造方法に関するも
のである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、上記一般式(A)で表されるオリゴエステルとヒド
ロキシカルボン酸を反応させて共重合オリゴマーにした
後にアシル化し更に減圧下で重合することにより実施さ
れる。一般式(A)で表わされるオリゴエステルを製造
するためには、一般式(C)で表されるジカルボン酸お
よびそのエステルと、一般式(D)で表されるジオール
が用いられる HOOC−R1 −COOH (C) (式中、R1 は一般式(A)におけると同義である。) HO−R2 −OH (D) (式中、R2 は一般式(A)におけると同義である。)
【0006】一般式(C)で表わされるジカルボン酸の
例を示すと、テルフタル酸、メトキシテレフタル酸、エ
トキシテレフタル酸、フルオロテレフタル酸、クロロテ
レフタル酸、メチルテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、メトキシイソフタル酸、ジフェニルメタン−4,
4′−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−3,3′−ジ
カルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4′−ジカルボン酸、ナフタリ
ン−2,6−ジカルボン酸、ナフタリン−1,5−ジカ
ルボン酸、ナフタリン−1,4−ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、スベリン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、3−メチルアゼライン酸、グルタール
酸、コハク酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン
酸、シクロヘキサン1,3−ジカルボン酸、シクロペン
タン1,3−ジカルボン酸等またはそれらのメチルエス
テル、エチルエステル等が挙げられる。これらは混合し
て使用してもよく、その他にも一般式(C)で表される
ものはいずれも使用可能である。これらのうち特に好ま
しく用いられるのは、テレフタル酸である。
【0007】また一般式(D)で表されるジオールの具
体例としては、エチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、シクロヘキサン1,4−ジオール、シクロ
ヘキサン1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,2−
ジオール、シクロペンタン−1,3−ジオール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ヒドロキノ
ン、レゾルシノール、ビスフェノール−A、メチルヒド
ロキノン、クロルヒドロキノン、2,6−ナフタリンジ
オールなどが挙げられるが、これらは混合して使用して
も良く、その他のものでも一般式(D)で表されるもの
はいずれも使用可能である。好ましくはエチレングリコ
ールまたは1,4−ブタンジオールが挙げられる。
【0008】原料オリゴエステルは、上記ジカルボン酸
とジオールとを直接反応させても得られるし、上記ジカ
ルボン酸のエステルとジオールとのエステル交換法から
も製造出来る。原料オリゴエステルに実質上COOH基
を存在しないようにするためには、後者のエステル交換
法の方が好ましい。本発明で用いられるオリゴエステル
としては、一般式(A)で表される繰り返し単位を有す
るポリエステルまたはオリゴエステルであればいずれも
使用可能であるが、その入手のし易さからポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびそ
のオリゴマーが好ましく、特にポリエチレンテレフタレ
ートおよびそのオリゴマーが好ましい。
【0009】一般式(B)で表わされるヒドロキシカル
ボン酸としては、パラヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロ
キシ3−クロロ安息香酸、メタヒドロキシ安息香酸、4
−ヒドロキシ3,5−ジメチル安息香酸、2−オキシ6
−ナフトエ酸、1−オキシ5−ナフトエ酸、1−ヒドロ
キシ−4−ナフトエ酸、シュリンガー酸、バニリン酸、
4−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸等が挙げられる。
パラヒドロキシ安息香酸を単独で用いるのが溶融異方性
保つためには好ましいが、一般式(B)で表されるヒド
ロキシカルボン酸はいずれも使用可能であるし、またこ
れらを混合して使用してもかまわない。
【0010】本発明においては、上記オリゴエステルと
ヒドロキシカルボン酸との仕込み比は、オリゴエステ
ル:ヒドロキシカルボン酸=5〜95:95〜5(モル
%)、好ましくは5〜70:95〜30、更に好ましく
は5〜60:95〜40である。本発明においては、上
述のヒドロキシカルボン酸と一般式(A)で表されるオ
リゴエステルとを反応させ共重合オリゴマーを造る反応
(第一段階)は、200〜350℃、好ましくは220
〜300℃で行われ、反応は5分〜10時間、好ましく
は20分〜5時間の範囲で行われる。反応は、オキシカ
ルボン酸化合物の残存量が仕込み量に対して70モル%
以下、好ましくは50モル%以下、特に好ましくは40
モル%以下となるまで行われる。
【0011】第二段階であるアシル化は、アシル化剤を
ヒドロキシカルボン酸に対する割合で1.5倍モル以
下、好ましくは、0.8倍モル以上、1.3倍モル以下
使用して行われ、その場合のアシル化剤の滴下時間は1
0分以上、好ましくは20分以上で実施される。アシル
化剤との接触は80〜350℃で行われるが、好ましく
は100℃〜300℃、より好ましくは120℃〜26
0℃で行なわれ、N2 等の不活性ガス共存下で行っても
よい。また系をアシル化剤の沸点以下まで下げてアシル
化を行ってもよい。反応は、10分以上〜10時間、好
ましくは20分以上〜5時間の範囲で行われる。尚、ア
シル化剤としては無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪
酸、無水安息香酸などが使用されるが、アシル化剤とし
て一般に使用可能なものはいずれも使用可能であり、そ
れらの中で反応性およびコストの面から無水酢酸が代表
的なものである。
【0012】第三段階の重合は200℃〜350℃、好
ましくは220℃〜330℃で実施されるが、この場合
初期に徐々に減圧にすることが好ましく、760mmHgか
ら1mmHgまで除々に減圧する場合に要する時間は30分
以上、好ましくは60分以上の時間で実施され、特に1
0mmHg/分から1mmHg/分の減圧を除々に行うことが重
要である。
【0013】本願発明の方法は、第1〜3段階のいずれ
かにおいて、アンチモン系触媒を使用することを特徴と
する本発明のアンチモン触媒は、通常知られているアン
チモン化合物であれば、特に限定されない。アンチモン
化合物においてアンチモンは正5価、正3価、または負
3価の状態で存在するが、ままこれら正常な原子価で存
在しない時もある。通常アンチモンの酸化物、ハロゲン
化物、水素化物、アンチモン塩、アンチモン化メタル等
が用いられる。具体的な化合物としては、Sb2 3
Sb2 5 ,SbF3 ,SbF5 ,SbCl3 ,SbC
5 ,SbBr3 ,SbI3 ,SbOCl,Sb4 5
Cl2 ,Sb2 (SO4 3 ,Li3 Sb,Na3
b,K3 Sb,Mg3 Sb2 ,Ca3 Sb2 等が用いら
れ、混合して用いても良い。好ましくは三酸化アンチモ
ン(Sb2 3 )が用いられる。
【0014】上述の第1〜3段階の各々の反応は、通常
無触媒でも可能であるが、必要に応じてエステル交換触
媒、重縮合触媒、アシル化触媒、脱カルボン酸触媒等が
一般に用いられている。これらの触媒の添加時期は、そ
れの有効性を期待する段階の前に反応系内に添加してあ
れば、どの段階で添加しても触媒作用にそれほど大きな
差は無い。つまり、例えば第三段階で触媒作用を期待す
るために添加する触媒を、初期のモノマー仕込み時に添
加しても構わない。本発明のアンチモン系触媒は、これ
らの他の触媒系使用の場合と同様、第三段階の減圧重合
の前であれば、どの段階で添加してもよく、また単独で
用いても、これら他の触媒と一緒に併合して用いても良
い。アンチモン系触媒使用量はポリマーに対して5〜5
0000ppm、好ましくは50〜5000ppmであ
る。
【0015】本発明により製造した液晶性共重合ポリエ
ステルは、これに充填剤を配合して複合化することもで
き、その場合でも改良された耐加水分解性はそのまま維
持される。複合化のために使用される充填剤としては、
液晶ポリマーで通常使われる充填剤はすべて使用可能で
ある。例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、チタ
ン酸カリ等のウイスカー、シリカ、アルミナ、シリカア
ルミナ、シリカマグネシア、チタニア、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク、マイカ、石膏、ガラスフレ
ークなどの無機フィラーなどが挙げられる。これら充填
剤を複合化するさいに、特定のビスオキサゾリン誘導体
と特定のビスエポキシ化合物を加えることにより、無添
加の場合より、耐加水分解性を更に向上させた液晶ポリ
エステル樹脂組成物とすることも可能である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により、この発明を具体的に説
明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これら
の実施例のみに限定されるものではない。 実施例−1 撹拌翼、N2 導入口及び減圧口を備えたガラス重合管
に、P−ヒドロキシ安息香酸178.1g(1.289
モル)、ポリエチレンテレフタレートオリゴマー61.
9g(反復単位の量として0.322モル)、三酸化ア
ンチモン132mgを仕込み、減圧とN2 置換を3回繰
り返し、最後にN2 を満たし、0.5リットル/分の流
量のN2 気流下に置く。重合管を220℃のオイルバス
に浸すと、約30分で内容物が溶解するので、撹拌を開
始し、昇温後、そのまま1時間エステル交換を行い共重
合オリゴマーを作った。その後、140℃まで約30分
で降温し、次に無水酢酸151g(1.482モル)を
30分かけて滴下し、そのままさらに1時間撹拌を続け
アシル化を行った。その後オイルバスの温度を290℃
まで2時間かけて昇温し、昇温後、除々に減圧を行い重
合を開始する。減圧開始後2時間で0.3mmHgの高真空
になるようにして減圧を行い、2時間40分重合を行っ
た。
【0017】重合生成物をガラス重合管を割って取り出
しチップ化した後、130℃で一晩真空乾燥する。得ら
れたポリマーの溶融粘度{キャピログラフ1B(東洋精
機(株)製)を使用し、275℃、1000/秒で測定
した値}は、500ポイズであった。このペレットを、
ASTMで規定する試験片をスケールダウンした金型を
組み込んだ超小型射出成型機(住友重機械工業(株)
製、ミニマットM8/7A)を使用し、樹脂温度290
℃、金型温度100℃で射出成形を行った。得られた試
験片の引張強度と引張伸度、アイゾット衝撃強度(1/
8インチノッチ付)及びビカット軟化点を各々、AST
M−D−638,−D−256及びJIS−K7206
により測定した。また、耐加水分解性評価として、これ
らの試験片を用いてプレッシャークッカー試験を行っ
た。即ち、48時間のプレッシャークッカー処理を行っ
た後の引張強度、およびアイゾット衝撃強度を測定し、
その保持率から、耐加水分解性の優劣を判断した。尚、
ここでプレッシャークッカー処理とは、熱水が下方に存
在する密閉容器内において、120℃の飽和水蒸気中
に、所定時間放置することをいう。これらの結果を表1
及び表2に示す。
【0018】比較例−1 触媒として、酢酸第一スズ0.07373gを用いた外
は、実施例−1記載の方法と同様の方法でポリマーを製
造し、その耐加水分解性を実施例−1と比較した。その
結果を表1及び表2に示した。 比較例−2 触媒として、酢酸亜鉛2水和物0.036gを用いた外
は、実施例−1記載の方法と同様の方法でポリマーを製
造し、その耐加水分解性を実施例−1と比較した。その
結果を表1及び表2に示した。
【0019】
【表1】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明の方法で製造された液晶性共重合
ポリエステルは、一般に液晶ポリエステルが有する成形
収縮率が小さいこと、流動性が良好なこと、バリの発生
が少ないこと、弾性率が極めて高いこと、射出成型品の
後収縮率が小さいこと、耐薬品性が良好なこと等の性質
を備え、中でも流動性が特に良好であり、しかも耐加水
分解性が大幅に改良されている。よって、特に高温多湿
下や熱サイクル(昇降温の繰り返し)といった過酷な条
件下に用いられる部品(例えば自動車のエンジンまわり
など)に好適に用いられる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(A) −CO−R1 −CO−O−R2 −O− (A) {式中R1 は炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素
    基、炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基または/
    および炭素数1〜40の2価の脂肪族炭化水素基(但
    し、芳香族炭化水素基の芳香族環の水素原子はハロゲン
    原子、炭化数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基で置
    換されてもよい)を示し、R2 は炭素数2〜40の2価
    の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜20の2価の脂環式炭
    化水素基、炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基
    (但し、芳香族炭化水素基の芳香族環の水素原子はハロ
    ゲン原子、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基
    で置換されてもよい)、または分子量80〜8000の
    ポリアルキレンオキシド2価ラジカルを示す}で表され
    る反復単位からなる原料オリゴエステルが該反復単位の
    量にして5〜95モル%、および一般式(B) HO−R3 −COOH (B) {式中R3 は芳香族環を形成する炭素数が6〜20であ
    る2価の芳香族炭化水素基(但し、芳香族炭化水素基の
    芳香族環の水素原子はハロゲン原子、炭素数1〜4のア
    ルキルまたはアルコキシ基で置換されてもよい)}で示
    されるヒドロキシカルボン酸95〜5モル%、を反応さ
    せて共重合オリゴマーを造り(第一段階)、次いでアシ
    ル化剤を加えてアシル化を行い(第二段階)、更に減圧
    下で重合を行う(第三段階)三段階からなる反応におい
    て、触媒として、アンチモン系触媒を用いることを特徴
    とする液晶性共重合ポリエステルの製造方法。
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