JP3057675B2 - 樹木の支持施工方法 - Google Patents

樹木の支持施工方法

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JP3057675B2
JP3057675B2 JP8194571A JP19457196A JP3057675B2 JP 3057675 B2 JP3057675 B2 JP 3057675B2 JP 8194571 A JP8194571 A JP 8194571A JP 19457196 A JP19457196 A JP 19457196A JP 3057675 B2 JP3057675 B2 JP 3057675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の支持施工方
法、さらに詳しくは、自然に自立している既存木を支持
施工し、或いは八つ掛け等の大掛かりな支柱で支持した
植設木若しくは簡易な木支柱で支持した植設木等の樹木
を、それらの支柱等を取り外して新たに支持施工するた
めの樹木の支持施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、植設された高木は、図8に示すように八つ掛け等の
大掛かりな支柱9が施されて起立状態が維持される場合
が多い。これらの植設木は、景観上の観点から、支柱の
取外しが必要となる場合がある。
【0003】従って、このような支柱の取外しに伴い、
起立状態を維持するための手段が新たに必要となる。
【0004】また、このような支柱9での支持は、樹木
の径が細い場合には対応しうるが、径が太くなると、支
持力が十分ではなく、起立状態を安定に保持することは
できない。
【0005】しかも、施工が非常に大掛かりで地表面積
を多くとるという欠点もある。
【0006】一方、既存木は、人為的に植設される樹木
とは異なり、それ自体で自然に起立しているために、そ
れを支持するための施工は施されていない。
【0007】しかし、支柱等で保護されていないため
に、樹木の生育につれて起立状態が不安定となって不用
意に傾倒又は転倒するおそれがあり、この点に不安が残
るために支持施工することが必要となる場合がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、既存木や既に支柱で支持されてい
る植設木等の樹木を安定した状態で地下で支持すること
を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決せんとするもので、その課題を解決するための
手段は、既存木である樹木1の根元部2から所定距離離
間した位置に、架渡材7を取り付けるための取付部5を
有する打込部材4を打ち込み、且つ該打込部材4の取付
部5に架渡材7を架け渡し、該架渡材7が打込部材4の
取付部5側に向かって斜めに張設されるように、該架渡
材7に緊締力を生じさせて樹木を支持施工することにあ
る。
【0010】架渡材10は、たとえば樹木1の根元部2に
巻装される巻装具3と打込部材とに架け渡される他、打
込部材の相互間にも架け渡される。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って
説明する。
【0013】先ず、図1に示すように、既存木である樹
木1の根元部2の周辺部に、ベルト状の巻装具3を設置
する。この巻装具3は、樹木1の根元部2を巻装するた
めのものであるが、その樹木1の生育に伴う径の増大を
予測して樹木1に直接接触しないように設置する。
【0014】この巻装具3は、年月の経過に伴って分解
する素材、たとえば麻,綿,ジュート,藁,紙,羊毛,
絹,皮革,木材,シュロ,生分解性プラスチックス等の
素材を用いることができる。また、一定期間経過後に時
限装置によって外れるように構成された巻装具3を用い
ることも可能である。
【0015】次に、図2に示すように、前記巻装具3か
ら所定間隔隔てた位置に、略L字型のアングル4を打ち
込む。この場合、アングル4の上部の一部が地上に裸出
する状態とする。
【0016】このアングル4は、その上部の外側に細長
い略L字型の取付部5が形成され、且つそのアングル4
をバイブレーター(図示せず)等で地中に打ち込む際
に、アタッチメント(図示せず)の装着部分となる平面
略円形の装着部6が形成されている。
【0017】次に、図3に示すように、ベルト状の合成
繊維からなる架渡材7を、その一方に前記巻装具3に結
着するとともに、他方を前記アングル4の取付部5に掛
止して取り付ける。
【0018】さらに、その架渡材7の所定位置にウイン
チ8を取り付ける。
【0019】上記のようなアングル4の打ち込み、架渡
材7の巻装具3とアングル4への架け渡しは、図4に示
すように、樹木1の周囲の4箇所で行う。
【0020】すなわち、4本の架渡材7,…が、ほぼ等
間隔に巻装具3とアングル4に架け渡されることとな
る。
【0021】そして、アングル4をさらに打ち込み、そ
のアングル4が図5に示すように地中に埋設する状態と
する。
【0022】さらに、ウインチ8での締め付けによっ
て、それぞれの架渡材7,…に緊締力を生じさせ、それ
によって樹木1の周辺部を固定する。
【0023】この場合において、架渡材7は該アングル
4の上部の外側に位置する取付部5に掛止されているた
め、ウインチ8で締め付けると、架渡材7は図5に示す
ように斜めに張設されることとなる。
【0024】従って、上述のようにウインチ8の締め付
けによって架渡材7に緊締力が生じた場合、その緊締力
は斜め方向に生じ、その結果、その緊締力は、打ち込ま
れたアングル4の引抜きに対する抵抗力として上下方向
に作用するのみならず、横方向にも作用することとな
り、緊締力がこのような両方向に作用する力に変換され
ることによって、樹木の支持施工の安定度が優れたもの
となる。
【0025】尚、上記実施例では、巻装具3を分解性素
材で構成したため、所定年数経過後に巻装具3を分解さ
せることができるという好ましい効果が得られたが、こ
のように巻装具3を分解性素材で構成することは本発明
に必須の条件ではない。
【0026】また、該実施例では、巻装具5を板ベルト
状に形成したため、その巻装具の端部を結着する作業を
容易に行え、且つ根鉢2に水分が含まれている場合にそ
の水分の浸み上がるのに相当な時間がかかり、水分を原
因とする腐れによる分解に要する時間が伸びるという好
ましい効果が得られたが、巻装具5の形状はこれに限定
されるものではない。
【0027】さらに、該実施例では、アングル4を断面
略L字状に形成したが、アングル4の形状はこれに限定
されるものではない。
【0028】さらに、該実施例ではアングル4の上部の
外側に細長い略L字型の取付部5を形成し、その取付部
5に架渡材7を掛止するように構成したが、架渡材7を
アングル4に取り付けるための構造はこれに限定される
ものではない。
【0029】また、該実施例では、アングル4の上部に
バイブレーター用のアタッチメントの装着部6を形成し
たため、その装着部6にアタッチメントを取り付け、さ
らにそのアタッチメントにバイブレーターを取り付ける
ことにより、バイブレーターの振動を利用してアングル
4の地中への打ち込みを容易に行えるという好ましい効
果が得られたが、このような装着部6を形成することも
本発明に必須の条件ではない。
【0030】従って、このようなバイブレーターを使用
せず、たとえばハンマー等によってアングル4の打ち込
みを行うことも可能である。
【0031】さらに、打込部材の種類も上記のようなア
ングル4に限定されるものではなく、たとえばアンカー
を使用することも可能である。
【0032】さらに、上記実施例では巻装具3とアング
ル4とに架け渡す架渡材7をベルト状に形成したが、架
渡材7の形状はこれに限定されるものではなく、たとえ
ば紐状に形成されたものであってもよく、要は巻装具3
とアングル4とに架け渡し可能であれば、その形状は問
うものではない。
【0033】また、架渡材7の材質も該実施例の合成繊
維製に限定されるものではなく、たとえば金属製のもの
を用いることも可能である。
【0034】さらに、上記実施例では、架渡材7を巻装
具3とアングル4とに架け渡したが、これに限らず、た
とえば図6に示すように対面するアングル4,4に2本
の紐状の架渡材7を架け渡すようにしてもよい。
【0035】さらに、図7に示すように隣り合うアング
ル4,4に架渡材7を架け渡すことも可能である。
【0036】いずれにしても、上記図6や図7の実施例
においては、架渡材7をアングル4,4間に架け渡すた
め、樹木の周囲の巻装具3は不要となる。従って、巻装
具3は本発明に必須の条件ではない。
【0037】さらに、上記実施例では、樹木1の根元部
2の周辺部に、巻装具3を設置した後に、アングル4を
打ち込んだが、これとは逆に先にアングル4を打ち込ん
だ後に巻装具3を設置することも可能である。いずれに
しても、巻装具3、アングル4、架渡材7を設置する手
順は問うものではなく、任意に変更可能である。
【0038】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、既存木である
樹木の根元部から所定距離離間した位置に打込部材を打
ち込み、且つ該打込部材に架渡材を架け渡し、該架渡材
に緊締力を生じさせて樹木を支持施工するものであるた
め、既存木が生育しても、また植設木においては支柱を
取り外したとしても、これらの樹木を傾倒又は転倒のお
それを生じさせることなく安定した起立状態を維持させ
ることができるという効果がある。また、架渡材が打込
部材の取付部側に向かって斜めに張設されるように、架
渡材に緊締力を生じさせるため、架渡材による緊締力は
斜め方向に生じ、その結果、その緊締力は、打込まれた
打込部材の引抜きに対する抵抗力として上下方向に作用
するのみならず、横方向にも作用することとなり、緊締
力がこのような両方向に作用する力に変換されることに
よって、樹木の支持施工の安定度が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻装具を設置した状態の要部斜視部。
【図2】アングルを打ち込んだ状態の要部斜視図。
【図3】巻装具とアングルとに架渡材を架け渡した状態
の要部斜視図。
【図4】樹木の四方にアングル,架渡材を設置した状態
の概略平面図。
【図5】同概略断面図。
【図6】他実施例の概略平面図。
【図7】他実施例の概略平面図。
【図8】従来の樹木の施工方法の概略正面図。
【符号の説明】
1…樹木 2…根元部 3…巻装具 4…アングル 7…架渡材 8…ウインチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存木である樹木(1) の根元部(2) から
    所定距離離間した位置に、架渡材(7) を取り付けるため
    の取付部(5) を有する打込部材(4) を打ち込み、且つ該
    打込部材(4) の取付部(5) に架渡材(7) を架け渡し、
    架渡材(7) が打込部材(4) の取付部(5) 側に向かって斜
    めに張設されるように、該架渡材(7)に緊締力を生じさ
    せて樹木を支持施工することを特徴とする樹木の支持施
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記架渡材(7) が、樹木(1) の根元部
    (2) を包囲して設置される巻装具(3) と打込部材(4) の
    取付部(5) とに架け渡される請求項1記載の樹木の支持
    施工方法。
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