JP3057415U - プラントオペレータのためのオペレーション支援用表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 飲料・乳業の加工処理プラントの運転に当っ
て、プラントオペレータが意思決定する上で必要な情報
を対話式でグラフィック画面から得る。 【解決手段】 インターロックの原因個所をパソコン画
面に表示するインターロックチェッカー手段と、バルブ
等のオンオフ動作回数が規定値に達した段階でメンテナ
ンス時期をパソコン画面に表示するバルブイベントモニ
タ手段と、画面の特定部分をマウスカーソルでクリック
してその詳細図面や仕様等を表示するグラフィックガイ
ダンス手段と、プラント状態を監視するグラフィック画
面をリアルタイムに時系列に収録しそのビデオ画面をパ
ソコン画面に再現するグラフィックレコーダ手段と、プ
ラントの状態変化を時刻と概要文でイベント毎に記録し
てグラフィック画面を写真イメージで時刻保存しその記
録情報をパソコン画面１に表示するグラフィックスライ
ド手段、とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、飲料・乳業の加工工場における加工処理プラントの運転に当って、 プラントオペレータが意思決定する上で必要な情報を対話式でパソコンの画面に グラフィック画面として得ることを可能とするプラントオペレータのためのオペ レーション支援用表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

抑々、飲料・乳業の加工工場における加工処理プラントの運転について、運転 し易くすること、単純ミスを惹起しないようにすることなどの要望が比較的多く あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これ等の要望に応えるための工夫を施したものも現在は比較的多く提供されて いるが、いずれも充分とは言えないものであった。

【０００４】 本考案の目的は、上記要望に対してより充分に且つ完全に応えることのできる ようにした、プラントオペレータのためのオペレーション支援用表示装置を新規 に提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係るプラントオペレータのためのオペレー ション支援用表示装置は、インターロックの原因個所が特定できる内容をパソコ ン画面に表示するためのインターロックチェッカー手段と、バルブ等プラント構 成機器のオン／オフ動作回数をカウントし規定値に達した段階でメンテナンス時 期をパソコン画面に表示するためのバルブイベントモニタ手段と、プラント状態 を表現している画面の特定部分をマウスカーソルでクリックすることで当該特定 部分の詳細図面やドキュメントおよびデータや仕様をパソコン画面に表示するた めのグラフィックガイダンス手段と、プラント状態を監視するグラフィック画面 をリアルタイムに時系列に収録し当該収録グラフィックのビデオ画面をパソコン 画面に再現するためのグラフィックレコーダ手段と、プラントの状態変化を時刻 と概要文でイベント毎に記録しておくことによりグラフィック画面を写真イメー ジで時刻保存し当該保存記録された項目に関する記録情報をパソコン画面に表示 するためのグラフィックスライド手段とをもつことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

図に示す実施例は、インターロックチェッカー手段と、バルブイベントモニタ 手段と、グラフィックガイダンス手段と、グラフィックレコーダ手段と、グラフ ィックスライド手段とを備え、これ等各手段を以てインターロックの原因個所 が特定できる内容、バルブ等プラント構成機器のオン／オフ動作回数をカウン トし規定値に達した段階でメンテナンス時期、プラント状態を表現している画 面の特定部分をマウスカーソルでクリックすることで当該特定部分の詳細図面や ドキュメントおよびデータや仕様、プラント状態を監視するグラフィック画面 をリアルタイムに時系列に収録し当該収録グラフィックのビデオ画面、プラン トの状態変化を時刻と概要文でイベント毎に記録しておくことによりグラフィッ ク画面を写真イメージで時刻保存し当該保存記録された項目に関する記録情報、 をパソコン画面１上にオペレータによる選択操作により表示するようにしたもの である。

【０００７】 因に、各機能を更に詳しく述べると次の通りである。 ・インターロックチェッカー プラントを運転するためにスイッチを押したが起動しなかった場合、なぜ プラントが動作しないのかその制御上の原因をラダロッジク回路図で、イ ンターロックの原因個所の特定ができる内容の画面を表示する。 ・バルブイベントモニタ バルブ等プラント厚生機器のＯＮ／ＯＦＦ動作回数をカウントし、規定値 に達した段階でメンテナンス時刻時期を画面に表示する機能をオペレータ は参照することで、事前に作業予測することが可能となり、作業の効率ア ップを達成する。 ・グラフィックガイダンス プラント状態を表現している画面の特定部分をマウスカーソルでクリック することにより特定部分（機器）の詳細な図面やドキュメント及びデータ や仕様が表示され、例えば機器の分解点検時のマニュアル等も表示できる ので、プラントの配置的感覚からその場所をクリックすることにより容易 に必要情報を入手できるので、従来の様に検索操作が殆どない。 ・グラフィックレコーダ プラント状態を監視するグラフィック画面（Ｐ＆ＩＤ）をあたかもビデオ テープに収録した場合の様に後で、プラントの運転状況を再現（画面上） することができ、データをある程度リアルタイムに時系列に記録すること で技術的に可能となった。画面を早送り、巻戻し等ビデオ再生時と同様の オペレー ションが可能になる。 ・グラフィックスライド プラントの状態変化を記録（時刻と概要を文で）する一般機能としてイベ ントモニタがあるが、本仕組みはさらに該当関係画面をイベント毎に登録 しておくことで、グラフィック画面を写真の如くのイメージで時刻保存す る機能であり、例えば、記録された項目に関する情報を状態をビジュアル 把握できる仕組みである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係るプラントオペレータのためのオペレーション支援用表示装置は、 上記のような構成であるので、これをパソコンで用いることにより次のような諸 効果を奏することができ、上記したような要望に対して、より充分に且つ完全に 応えることができるものである。 ａ．飲料・乳業加工の業界においてはパソコンの画面を参照し乍らオペレーティ ングできるので便利である。 ｂ．インターロックを文字で表現する従来のツールは、オペレータがインターロ ックを探出する仕組みになっていたために検索に要する時間がオペレータの 技量（力量）に左右されるところがあったが、本考案はラダー回路によるイ ンターロックチェッカー手段を設けたのでインターロック専用として該当監 視項目を予め登録おけばオペレータの技量（力量）とは関係なく自動的に一 定の時間で検索が可能になる。 ｃ．バルブ動作の回数をシーケンサでカウントする従来の形は、表示する部分が 一体とされていないためにプログラミング等で構築する際の作業として具体 的に仕組みを考える設計作業（知的作業）を必要とするが、本考案は仕組み から表示する部分までのすべてをパソコンで対応する標準化された形式であ るので上記のような設計作業がいらなく決められた画面の指示に従って入力 すればよく使い勝手が良い。 ｄ．表示させたい情報を予め用意しておくことで、パソコンと対話形式で登録す ることができる。 ｅ．パソコンの場合階層（画面表示枚数）など機能の範囲を限定することで標準 化を実現できる。 ｆ．画面だけでなく他の機能を有するソフトを起動できる。 ｇ．画面から別画面を選択式に呼び出して表示できる。 ｈ．Ｐ＆ＩＤ（グラフィック画面）の該当部分をクリックすることで予め登録し ていた画面を表示した後にその画面から更に子画面、孫画面まで選択して表 示することができる。 ｉ．記録されたデータをグラフィック画面で利用して画面上にＰ＆ＩＤの状況に ビデオテープレコーダ画面のように、またはスライド写真のように表示再現 できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】インターロックチェッカー作動時にパソコン画
面に表示された画面図である。

【図２】バルブイベントモニタ作動時にパソコン画面に
表示された画面図である。

【図３】グラフィックガイダンス作動時にパソコン画面
に表示された画面図である。

【図４】グラフィックレコーダ作動時にパソコン画面に
表示された画面図である。

【図５】グラフィックスライド作動時にパソコン画面に
表示された画面図である。

【符号の説明】

１ パソコン画面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河内 伸仁 東京都大田区東糀谷３丁目17番10号 岩井 機械工業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターロックの原因個所が特定できる
   内容をパソコン画面に表示するためのインターロックチ
   ェッカー手段と、バルブ等プラント構成機器のオン／オ
   フ動作回数をカウントし規定値に達した段階でメンテナ
   ンス時期をパソコン画面に表示するためのバルブイベン
   トモニタ手段と、プラント状態を表現している画面の特
   定部分をマウスカーソルでクリックすることで当該特定
   部分の詳細図面やドキュメントおよびデータや仕様をパ
   ソコン画面に表示するためのグラフィックガイダンス手
   段と、プラント状態を監視するグラフィック画面をリア
   ルタイムに時系列に収録し当該収録グラフィックのビデ
   オ画面をパソコン画面に再現するためのグラフィックレ
   コーダ手段と、プラントの状態変化を時刻と概要文でイ
   ベント毎に記録しておくことによりグラフィック画面を
   写真イメージで時刻保存し当該保存記録された項目に関
   する記録情報をパソコン画面に表示するためのグラフィ
   ックスライド手段、とをもつことを特徴とするプラント
   オペレータのためのオペレーション支援用表示装置。