JP3056655U - セフティーキャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【考案が解決しようとする課題】従来の考案で、容器の
不正開封の場合には直ちに認知できるという利点を本考
案も持ち続け、最近ではワンウエイ容器は使い捨て容器
が主流で、リターナブルされること無く使い捨てされて
廃棄公害を発生させるという課題と又従来の容器の開口
部や側面の曲面に印刷等の表示を施す技術は開発されて
いるも、特殊技術の為にその印刷コストは高価で、加
え、印刷面が不鮮明になり易く、ロスの割合も多い等の
課題がある。 【課題を解決するための手段】弾力性合成樹脂材料で一
体的に形成され、蓋体１をガラス壜２０上に保持する引
裂き保持部材１２と、蓋体１と引裂き保持部材１２の間
の薄肉部１３に切り込み線１５を設けた蓋体１に於い
て、側壁６の内面に内向きの環状係止用突起９と引裂き
保持部材１２の内面に内向きの環状係止用突起１０とを
形成すると共に蓋体１を構成する凹陥部３の内側壁７に
適宜間隔を置いて複数の内方に突出したキャップ押え部
８を設ける手段で課題を解決する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、牛乳、清涼飲料等を充填したボトル、望ましくはガラス壜のよう にリタナーブルの可能な壜の口を封被と不正開封防止を目的とする為のセフティ ーキャップに関する考案で、しかもキャップ・ラベルを表示に使用することも可 能とする考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の蓋体で密栓するこの種の壜・容器の多くは、合成樹脂製ワンウエイ容器 が主流を占め、これが為に容器表面にラベル・シールを貼着する方法や容器自体 に印刷する方法が採用されている。 従来のこの種の容器等は、充填した中身の安全の為に閉塞蓋で、一度開封した ときには蓋を再封被に使用することが出来ても、開封したことが認知される必要 があった。この種の技術として特開平１−１９９８６１・特開平１−２４０４５ ５の各号記載の発明がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の考案で、容器の不正開封の場合には直ちに認知できるという利点を本考 案も持ち続け、最近ではワンウエイ容器は使い捨て容器が主流で、リターナブル されること無く使い捨てされて廃棄公害を発生させるという課題と又従来の容器 の開口部や側面の曲面に印刷等の表示を施す技術は開発されているも、特殊技術 の為にその印刷コストは高価で、加え、印刷面が不鮮明になり易く、ロスの割合 も多い等の課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

弾力性合成樹脂材料で一体的に形成され、蓋体１をガラス壜２０上に保持する 引裂き保持部材１２と、蓋体１と引裂き保持部材１２の間の薄肉部１３に切り込 み線１５を設けた蓋体１に於いて、側壁６の内面に内向きの環状係止用突起９と 引裂き保持部材１２の内面に内向きの環状係止用突起１０とを形成すると共に蓋 体１を構成する凹陥部３の内側壁７に適宜間隔を置いて複数の内方に突出したキ ャップ押え部８を設ける手段で課題を解決する。

【０００５】

【実施例】

本考案の実施例を図面に従って説明すると 図１は本考案品の部分断面斜視図である。図２は本考案品の平面図である。 図３は図２のＡ−Ａ線拡大断面図である。 蓋体１は望ましくは弾力性合成樹脂樹脂材料、例えばポリエチレン・ポリプロ ピレンあるいはこの二つの共重合体を材料として一体的に形成される。蓋体１は ガラス壜２０に嵌め合わされるもので、凹陥部３と側壁６からなり、側壁６は蓋 体１の上端縁５から垂下状に形成され、この側壁６の内面には内向きの環状係止 用突起９が形成されている。又凹陥部３の裏面にはガラス壜２０の壜開口部２２ にほぼ嵌め入れられるテーパー付き内側管状部１１が設けられ、蓋体１を壜開口 部２２に嵌め入れられるとその開口内周縁２３は蓋体１の内周縁２と接する。蓋 体１のその側壁６の下端には前記弾力性合成樹脂樹脂材料の薄肉部１３のＶ字溝 １４を介して蓋体１を保持する引裂き保持部材１２が設けられている。この薄肉 部１３の中央には切り込み線１５が設けられ、この引裂き保持部材１２の一端部 からは外方に向かって突出片１６が延設され、さらにこの突出片１６を基部とす る方形状の引裂き用タグ１７が前記引裂き保持部材１２の外側に延設されている 。この引裂き用タグ１７の上端は前記切り込み線１５と接し又前記引裂き保持部 材１２の内面には内向きの環状係止用突起１０が設けられている。 上記のように構成される蓋体１に於いて、蓋体１の上端には凹陥部３が形成さ れ、この凹陥部３の内側壁７には適宜間隔を置いてその内方に突出する３個のキ ャップ押え部８が設けられている。このキャップ押え部８は凹陥部３の底部４に 載せられる銘柄・品質等の必要事項を表示したキャップ１８を嵌め押えるもので 、押える機能が発揮できれば３個に限定されるものでなく、２個以上の複数個で も本考案の目的は達成できる。又キャップ１８はラベルでも目的は達成できる。 一方ガラス壜２０の壜口部２１の下端には、壜口部２１の外側を周回する壜口 突出部２４、２５が二段にわたって周設されている。この壜口突出部２４、２５ が蓋体１の前記突起９、１０によって嵌め合わされ保持される。尚、図中１９は 蓋体１の開閉用突出タグで、蓋体１の下端部に設けられている。この開閉用突出 タグ１９は蓋体１の再開閉する際に使用される。

【０００６】 次に本考案の開封作業を説明すると 先ず、引き裂き用タグ１７を外向きに引っ張ると切り込み線１５が切っ掛けとな って蓋体１と引裂き保持部材１２のうち切り込み線１５に沿って引裂き保持部材 １２が引き裂き用タグ１７の基部から切断が始まり、その切断は切り込み線１５ に沿って進行する。このとき引き裂き用タグ１７を引っ張る力は薄肉部１３に作 用するから、その引っ張る力は僅かで良い。 薄肉部１３の切断が壜口部２１を周回すると蓋体１から引裂き保持部材１２が切 り離される状態となり、切断はこれ以上の切断はない。このことは本考案に係る セフティーキャップが開封できる状態になることになり、蓋体１から引裂き保持 部材１２が切り離されのでガラス壜２０から蓋体１を取り去ることにより、ガラ ス壜２０の壜開口部２２が開封される。再度壜開口部２２に蓋体１の開閉用突出 タグ１９を利用して取り付け嵌めれば、再度壜開口部２２は再封できる。 本考案の実施例の如く、本考案に係るセフティーキャップをガラス壜２０のよ うなリターナブル容器に使用すれば、容器はリターナブルできる。

【０００７】

【効 果】

本考案によれば引き裂き用タグの使用により、蓋体と引裂き保持部材が分離切 断されるとガラス壜の壜口が開封されたか若しくは開封される状態であることを 認知できて不正開封が知ることができる。 加え、本考案のセフティーキャップは蓋体に凹陥部を形成し、その内側壁に前 記キャップ押え部を設けたので、このキャップ押え部と凹陥部の底部との間に別 刷りでガラス壜に充填される中身（内容物）の銘柄、品質等を表示印刷したキャ ップを嵌め込むことが可能なのでガラス壜の曲面印刷を施すことよりも技術的に 容易にキャップの厚紙又は類似素材に印刷が出来て、製造コストを廉価に製造で きるセフティーキャップを提供でき、壜体への直接印刷よりも鮮明な表示がされ たガラス壜等の容器の使用とリターナブルされるガラス壜等の容器の封被にも使 用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案品の部分断面斜視図

【図２】 本考案品の平面図

【図３】 図２に於けるＡ−Ａ線拡大断面図

【符号の説明】

１……蓋体 ２……内周縁 ３……凹陥部
４……底部 ５……上端縁 ６……側壁 ７……内側壁 ８……キャップ押え部 ９……環状係
止用突起 １０……環状係止用突起 １１……テー
パー付き内側管状部 １２……弓１裂き保持部材 １３……薄肉部 １
４……Ｖ字溝 １５……切り込み線 １６……突出片 １７
……引き裂き用タグ １８……キャップ １９……開閉用突出タグ ２０……ガラス壜 ２１……壜口部 ２２
……壜開口部 ２３……壜内周縁 ２４……壜口突出部 ２５
……壜口突出部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾力性合成樹脂材料で一体的に形成され、蓋体１をガラ
   ス壜２０上に保持する引裂き保持部材１２と、蓋体１と
   引裂き保持部材１２の間の薄肉部１３に切り込み線１５
   を設けた蓋体１に於いて、側壁６の内面に内向きの環状
   係止用突起９と引裂き保持部材１２の内面に内向きの環
   状係止用突起１０とを形成すると共に蓋体１を構成する
   凹陥部３の内側壁７に適宜間隔を置いて複数の内方に突
   出したキャップ押え部８を設けたことを特徴とするセフ
   ティーキャップ。