JP2556960Y2 - 薬用瓶の蓋 - Google Patents

薬用瓶の蓋

Info

Publication number
JP2556960Y2
JP2556960Y2 JP5978893U JP5978893U JP2556960Y2 JP 2556960 Y2 JP2556960 Y2 JP 2556960Y2 JP 5978893 U JP5978893 U JP 5978893U JP 5978893 U JP5978893 U JP 5978893U JP 2556960 Y2 JP2556960 Y2 JP 2556960Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
inner lid
hole
bottle
horseshoe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5978893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0724742U (ja
Inventor
隆夫 橋本
Original Assignee
久金属工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 久金属工業株式会社 filed Critical 久金属工業株式会社
Priority to JP5978893U priority Critical patent/JP2556960Y2/ja
Publication of JPH0724742U publication Critical patent/JPH0724742U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556960Y2 publication Critical patent/JP2556960Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はバイアル等の薬用瓶の
蓋、特にアルミニウム等の軟質金属製の内蓋と該内蓋に
被嵌した合成樹脂製の外蓋とから成る蓋に、関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の薬用瓶の蓋として現在一般的に
使用されているものには、図10,11に示すタイプの
ものと図12,13に示すタイプのものがある。前者の
タイプのものは例えば実公昭47−24268号公報及
び実公昭54−14618号公報に、また後者のタイプ
のものは例えば実公昭61−15881号公報に、それ
ぞれ開示されている。
【0003】図10,11に示した蓋21は一般にフリ
ップオフキャップと称され、中央部に円形の透孔24を
設けた軟質金属製の内蓋22に合成樹脂製の外蓋23
を、該外蓋の内面に突設した複数個の突起25を上記透
孔24に挿通して被嵌し、突起25を外周向きに折曲し
て内蓋22の頂壁内面に係止させることによって内蓋2
2と外蓋23の分離を防止している。この蓋21は図1
0に示すように薬用瓶の口部Bに、該口部に嵌着される
ゴム栓Gを覆った形で被嵌され、内蓋22の周壁下端部
を瓶口部Bに捲締めされて、薬用瓶を密封するように用
いられる。外蓋23はそれに開放力を加えて突起25及
び内蓋頂壁に若干の変形を生じさせると内蓋22から取
外し得、この外蓋23の取外しにより図11に示す状態
を得て、透孔24内でゴム栓Gに注射針を刺通して瓶内
の薬液を注射器内に取出すことができる。
【0004】図12,13に示す蓋31は一般にティア
オフキャップと称され、軟質金属製の内蓋32の頂壁に
は鍵穴状の切込溝32aを、その開放端部が内蓋周壁の
上端に達するように設けて、該切込溝32aに囲まれる
頂壁部分を剥離部34に形成している。そしてこの剥離
部34中央に設けた取付穴35に、外蓋33の頂壁内面
中央に突設した取付突起36を挿通し、突起36の下端
部の径を拡大して、内蓋32の剥離部34に対し外蓋3
3を固定した状態で該外蓋33を内蓋32に冠着してい
る。そして内蓋32の周壁には切込溝32aの開放端部
の両端に連らなる1対の切裂き用スリットを、そのうち
の一方のスリットをほぼ周壁下端にまで達する長いもの
として形成し、さらに該スリット反対側で内蓋32の頂
壁から周壁にかけて切開き用のスリット37を設けてい
る。この蓋31も図12に示すように、薬用瓶の口部B
にゴム栓Gを覆った形で被嵌され内蓋32の周壁下端部
を瓶口部Bに捲締めして、薬用瓶を密封するのに用いら
れる。そして外蓋33を斜め上方向きに引張って開放操
作すると図13に示すように、内蓋32頂壁の剥離部3
4が外蓋33と一緒に剥離されてゴム栓Gが外部に露呈
することになり、この状態でゴム栓Gに注射針を刺通し
て薬用瓶内の薬液を注射器内に取出せる。また手術時等
で瓶内の薬液の全量を取出そうとするときは、図13の
状態から外蓋33を周方向の一方向に引張ると切開き用
スリット37に沿って内蓋32が容易に切開かれ、蓋3
1の全体が瓶口Bから取外されるから、ゴム栓Gを取外
して瓶内の薬液をいちどに取出すことができる。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】図10,11に示す
蓋21は、図11に示す外蓋除去状態からさらに内蓋2
2を分離除去することが、何か特別の道具を用いるので
なければ不可能である。すなわち内蓋22はその周壁下
端部で瓶口部Bに堅固に捲締めされたままであるから、
簡単には取外せないのである。したがって空になった薬
用瓶は一般に図11の状態、つまりゴム栓Gと内蓋22
を装着したままで廃棄されることになるが、これは問題
となるところである。すなわち近時、環境汚染の問題及
び資源リサイクルの点から廃棄物はその素材ごとに分別
して収集し処理することが進められて来ているが、図1
1の状態からの廃棄であってはガラス、ゴム、及びアル
ミニウム等の金属といった3種の素材が一緒に出されて
しまうことになるからである。また図12,13の蓋3
1についても、図13の状態から蓋を切開いて除去した
後、内蓋32の半部と外蓋33とは一緒のままで簡単に
分離できず、アルミニウム等の金属と合成樹脂といった
2種の素材が一緒に廃棄されることになって、問題があ
る。
【0006】そこでこの考案は図10,11に示したタ
イプの薬用瓶の蓋に関し、内蓋と外蓋を分離できるのは
もとより内蓋も瓶口部から簡単に分離でき廃棄上の難点
を解消し、併せて図12,13に示した蓋同様に薬用瓶
の完全な開放を可能とするものを、提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る薬用瓶の
蓋1は図1−9に例示するように、アルミニウム等の軟
質金属製の内蓋2と該内蓋に被嵌した合成樹脂製の外蓋
3から成り、内蓋2の頂壁に、中央部に配置した円形透
孔4と外周寄りに配置した馬蹄形透孔5とを設けて、こ
れらの円形透孔4と馬蹄形透孔5との間の頂壁部分を、
馬蹄形透孔5の両端間に位置する基部6aによって内蓋
他部に連らなる環状引手6に形成する一方、上記基部6
aから内蓋2の周壁にかけて内蓋周方向で間隔をあけた
1対の切裂き用スリット7,8を、一方のスリット7は
ほぼ周壁下端付近に末端を位置させ他方のスリット8は
周壁上半部内に末端を位置させて設け、また外蓋3の頂
壁内面に、外蓋周方向で間隔をあけた複数個の突起10
を設けて、該突起を前記馬蹄形透孔5に挿通し外周向き
に折曲して内蓋2の頂壁内面に係止させてあるものに、
構成される。
【0008】
【作用】この考案に係る蓋1は図7に例示するように従
来のもの同様、薬用瓶の口部Bにゴム栓Gを覆った状態
で被嵌され、内蓋2の周壁下端部12を瓶口部Bに捲締
めして、薬用瓶を密封するのに用いられる。
【0009】図7の状態から外蓋3をつまみ開放操作力
を加えると、外蓋3の突起10の弾性変形性及び軟質金
属製内蓋2の馬蹄形透孔5外周端縁部の易変形性に基づ
いて、図10,11の従来のもの同様に外蓋3を取外し
て、図8に示すように内蓋2のみが瓶口部Bに被嵌され
た状態を得ることができる。したがってこの状態で内蓋
2の円形透孔4を利用しゴム栓Gに注射針を刺通し、薬
用瓶内から注射器内に薬液を取出すことができる。
【0010】使用後には図9に示すように、環状引手6
を基部6a反対側でつまみ持上げ操作すると短い方のス
リット8部分での引裂きによって援けられつつ、長い方
のスリット7部分で内蓋2が引裂かれ、内蓋2が一部で
瓶口部Bから分離した状態が得られる。この状態から環
状引手6を周方向でスリット7側からスリット8側にか
けて引張ると、易変形性の内蓋2が瓶口部Bから外され
て行き、内蓋2の全体を取外すことができる。したがっ
てまた、外蓋3の取外し後に上記の操作を行って内蓋2
を取外し、ゴム栓を外して薬用瓶内の薬液の全量をいち
どに取出すこともできる。
【0011】
【実施例】図1,3に示す本案に従った蓋1は、図2に
分離して示す内蓋2と外蓋3とから成る。内蓋2はアル
ミニウム等の軟質金属製、外蓋3はポリプロピレン等の
合成樹脂製のものである。
【0012】内蓋2は図2,4に明瞭に示すように、前
述した通りのものに構成され、切裂き用の1対のスリッ
ト7,8のうち長い方のスリット7は内蓋周壁上で、短
い方のスリット側8に向けて若干傾斜させてある。図示
の内蓋2にはさらに環状引手6の基部6aとは反対側で
頂壁から周壁にかけて、切開き用のスリット9を設けて
ある。上記基部6aには環状引手6の操作方向を指示す
る矢印11を刻設してある。
【0013】外蓋3も前述した通りのものに構成され、
図5,6に示すように前記突起10は外蓋3の頂壁内面
に3個、周方向で等間隔おきに配置して突設されてい
る。これらの突起10は、該突起を内蓋2の馬蹄形透孔
5に挿通して外蓋3を内蓋2に被嵌した後、熱及び圧力
を加える操作で外周向きに折曲され、図1,3に示すよ
うに内蓋2の頂壁内面に係止せしめられる。
【0014】蓋1の使用方法及び開封方法は、考案の作
用の項で前述した通りである。図示実施例では内蓋2に
切開き用のスリット9を設けているため、図9の状態か
ら環状引手6に周方向の操作力を加えて内蓋2を取外し
て行くとき、スリット9に沿い内蓋2が切開かれて、内
蓋2の取外しが一層容易となる。
【0015】
【考案の効果】この考案の薬用瓶の蓋は図10,11に
示した従来のものと異なり、外蓋3を取外した状態から
さらに環状引手6による操作で内蓋2を引裂いて瓶口部
から取外すことができるから、薬用瓶使用後の廃棄に際
し合成樹脂製の外蓋3、軟質金属製の内蓋2、瓶口部に
嵌着のゴム栓、及びガラス製の薬用瓶といった4種の素
材から成る部分を完全に分離し分別して廃棄できること
とし、廃棄上の問題を全面的に解消する。
【0016】また上記のように内蓋2も瓶口部から簡単
に取外せるから、図10,11に示した従来のものとは
異なり、薬用瓶内の薬液の全量をいちどに取出すことも
可能とする。したがってまた、瓶密封後の蒸気殺菌に際
し薬用瓶内を高圧とするような薬液、つまり図12,1
3に示した蓋のように内蓋も密封に積極的に関与させて
内蓋と外蓋による2重の密封を要求する薬液、を収容す
る薬用瓶でない限り、図12,13に示した従来の蓋を
用いて密封されていた薬用瓶も本案の蓋を用い、注射器
内への薬液取出しと全量いちどの薬液取出しとを可能と
しつつ密封できることになり、図12,13の従来のも
のが有していた廃棄上の問題点、つまり内蓋と外蓋が分
離されずに廃棄される結果となるといった問題点も、解
消できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案一実施例の一部縦断正面図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】同実施例の底面図である。
【図4】同実施例の内蓋の平面図である。
【図5】同実施例の外蓋の縦断正面図である。
【図6】同外蓋の底面図である。
【図7】実施例の使用状態を示す縦断正面図である。
【図8】図7の状態から外蓋を取外した後の状態を示す
斜視図である。
【図9】図8の状態から内蓋を取外す方法を示す斜視図
である。
【図10】従来例を使用状態で示す縦断正面図である。
【図11】図10の状態から外蓋を取外した後の状態を
示す斜視図である。
【図12】他の従来例を使用状態で示す縦断正面図であ
る。
【図13】図12の状態から蓋を取外す方法を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 蓋 2 内蓋 3 外蓋 4 円形透孔 5 馬蹄形透孔 6 環状引手 6a 基部 7 スリット 8 スリット 10 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム等の軟質金属製の内蓋
    (2)と該内蓋に被嵌した合成樹脂製の外蓋(3)から
    成り、 内蓋(2)の頂壁に、中央部に配置した円形透孔(4)
    と外周寄りに配置した馬蹄形透孔(5)とを設けて、こ
    れらの円形透孔(4)と馬蹄形透孔(5)の間の頂壁部
    分を、馬蹄形透孔(5)の両端間に位置する基部(6
    a)によって内蓋他部に連らなる環状引手(6)に形成
    する一方、上記基部(6a)から内蓋(2)の周壁にか
    けて内蓋周方向で間隔をあけた1対の切裂き用スリット
    (7,8)を、一方のスリット(7)はほぼ周壁下端付
    近に末端を位置させ他方のスリット(8)は周壁上半部
    内に末端を位置させて設け、 また外蓋(3)の頂壁内面に、外蓋周方向で間隔をあけ
    た複数個の突起(10)を設けて、該突起を前記馬蹄形
    透孔(5)に挿通し外周向きに折曲して内蓋(2)の頂
    壁内面に係止させてある薬用瓶の蓋。
JP5978893U 1993-10-08 1993-10-08 薬用瓶の蓋 Expired - Lifetime JP2556960Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5978893U JP2556960Y2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 薬用瓶の蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5978893U JP2556960Y2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 薬用瓶の蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0724742U JPH0724742U (ja) 1995-05-12
JP2556960Y2 true JP2556960Y2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=13123382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5978893U Expired - Lifetime JP2556960Y2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 薬用瓶の蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556960Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3697490B2 (ja) * 1995-09-07 2005-09-21 日本山村硝子株式会社 ピルファープルーフプラスチックキャップ
JP3709015B2 (ja) * 1996-07-01 2005-10-19 東洋エアゾール工業株式会社 エアゾール容器に固定するための容器カバー
JP5216515B2 (ja) * 2008-09-30 2013-06-19 株式会社吉野工業所 蓋付き容器
US8944264B2 (en) * 2013-02-04 2015-02-03 World Bottling Cap, LLC Medical vial cap

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0724742U (ja) 1995-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6223918B1 (en) Package
JPH08509625A (ja) 医薬品用容器の蓋
JPH0199969A (ja) 容器用蓋
US5048706A (en) Means for tamperproof sealing of a container
JPH085487B2 (ja) 薬品用ビンのための閉鎖装置
US4562932A (en) Cap closure for a container with pharmaceutical contents
JP2556960Y2 (ja) 薬用瓶の蓋
US6659296B2 (en) Cap for container
JP3604280B2 (ja) 封止具付きの医薬品容器
US3661289A (en) Bottle cap seal device with a tear-off safety strip
CA2303213C (en) Package
JP4580064B2 (ja) ヒンジ付きキャップ
JP4898007B2 (ja) 容器用のキャップ
JP3654542B2 (ja) 広口瓶用のキャップ
JP3606616B2 (ja) 容器口部から除去容易なキャップ
JPH0721564U (ja) バイアルの密封閉鎖具
JP2000255615A (ja) 合成樹脂製のキャップ装置
JP4465565B2 (ja) 容器口から分離容易なキャップ体
JPS5917799Y2 (ja) 医薬用壜のシ−ルキヤツプ
JP2736218B2 (ja) 薬品用ビンの閉鎖装置
JP3043467U (ja) 容器分別用打栓蓋
JPS6240915Y2 (ja)
JPS5849951Y2 (ja) 容器蓋
JPS588689Y2 (ja) 不正防止中栓付容器
JPH06346Y2 (ja) 広口容器用蓋装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term