JP3055607U - 紙容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック容器のリサイクル対策や、廃棄
処分の問題が指摘されるなかで、これに代わる環境に優
しい包装容器として、再生が容易で廃棄処分による環境
問題を起こさない紙容器の利用を促進すると共に、さく
らんぼ等を包装してラップフィルムをかけても変形する
ことなく、体裁がよく、且つ取扱いに便利な紙容器を提
供しようとするものである。 【解決手段】 シ−ト状の紙本体を打ち抜き折り曲げ加
工によって成形した縁付き容器本体において、縁の折り
曲げ線位置に折り曲げ加工部と未加工部を設けてなる紙
容器である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はさくらんぼ等を入れるに便利な紙容器に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来紙容器は、その使用目的に合わせて紙を選択し、印刷等を設けてシ−ト状 とした紙を打ち抜き機によって打ち抜き、或は半切り加工、ミシン針穴加工、罫 線加工等を折り曲げ部分に施し、折り曲げ部分の折り作業、組立て等によって成 形している。

【０００３】

【従来技術の欠点】

このような折り曲げ加工による紙容器は、プレス成形紙製品やプラスチック成 形品の成形装置に比較して、その成形装置が軽便で安価なため様々な分野で利用 されているが、シ−ト状の紙を打ち抜いた後に折り曲げて目的とする形状に組立 てる際に、縁の部分を目的とする形状に折り曲げ、且つこの折り曲げ形状を安定 して保つのが困難である。そのため収納する物品やラップフィルム等によって引 っ張られ変形してしまう虞がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、プラスチック容器のリサイクル対策や、廃棄処分の問題が指 摘されるなかで、これに代わる環境に優しい包装容器として、再生が容易で廃棄 処分による環境問題を起こさない紙容器の利用を促進すると共に、さくらんぼ等 を包装してラップフィルムをかけても変形することなく、体裁がよく、且つ取扱 いに便利な紙容器を提供しようとするものである。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

本考案は、シ−ト状の紙本体を打ち抜き折り曲げ加工によって成形した縁付き 容器本体において、縁の折り曲げ線位置に折り曲げ加工部と未加工部を設けてな るものである。

【０００６】

【実施例】

本案を図示の実施例によって詳記すると、段ボ−ルや比較的厚手の紙よりなる シ−ト状の紙本体１を所定形状に打ち抜き、縁２を折り曲げ加工（半切り加工・ 罫線加工・ミシン針孔加工）によって成形した縁２付き容器本体３において、縁 ２を形成する折り曲げ線４の位置に、折り曲げ加工部５と該折り曲げ加工部５の 両端位置に未加工部６、６を設けてなるものである。

【０００７】 実施例では、未加工部６、６は折り曲げ線加工部５の両端位置に設けたが、中 央部でもよい。

【０００８】 図中、７は立上り面、８は糊しろ、９は底面である。

【０００９】

【作用】

組立てに当たっては糊しろ８は隣接する立上り面７に糊付けされ、縁２は立上 り面７に略直角に位置させるようにする。かくして内部にさくらんぼ等を入れ、 ラップフィルムにより被せたりする。

【００１０】

【効果】

本案は叙上のように、シ−ト状の紙本体を打ち抜き折り曲げ加工によって成形 した縁付き容器本体において、縁の折り曲げ線位置に折り曲げ加工部と未加工部 を設けてあるので、組立て後の保形性がよく、ラップフィルムを被せても引っ張 られても縁などの変形することが少なく体裁を保ち、商品価値を保持するのみな らず使用済みとなった容器のリサイクルや、廃棄処分による環境問題を起こすこ とがなく環境に優しい容器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る紙容器の斜視図。

【図２】本考案紙容器の展開図。

【符号の説明】 １は紙本体 ２は縁 ３は容器本体 ４は折り曲げ線 ５は折り曲げ加工部 ６は未加工部 ７は立上り面 ８は糊しろ ９は底面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シ−ト状の紙本体を打ち抜き折り曲げ加
   工によって成形した縁付き容器本体において、縁の折り
   曲げ線位置に折り曲げ加工部と未加工部を設けてなる紙
   容器。