JP3055375U - ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 挟止具の回し出し・回し戻し操作がスムーズ
に且つ容易にする工夫を施した新規のファイルを提供す
る。 【解決手段】 二つ折り自在の表紙部材の前側面板１１
における基端側縁部分の中央個所にコの字形状の切線を
切設して当て板部１４を形成すると共にこれとは別個
に、背壁１の上下縁から上側挟み片２および下側挟み片
３を横向きに一体に延設した挟止具４を構成し、下側挟
み片３の一方端に連続して止着用板部を設けると共に上
記表紙部材の後側面板９において当て板部１４に対応す
る部分１５と当て板部１４とを上記挟止具４の上・下両
側挟み片２、３の間に重り状態で挟み入れ且つ止着用板
部を後側面板９において上記対応部分１５の一方端縁よ
り外側の個所に対して軸部材を以て軸着することにより
挟止具４を回し出しおよび回し戻し自在として表紙部材
に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はファイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在知られているこの種の、挟止具を備えたファイルとしては、種々の形式の ファイルが提供されているが、いずれも挟止具の回し出し・回し戻し操作がスム ーズに、または容易に行いにくいという問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記問題点を解決するための工夫を施した新規のファイルを提供す ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る挟止具を備えた形式のファイルは、プ ラスチック薄板を以て二つ折り自在の表紙部材１０を構成し、この表紙部材１０ の前側面板１１における基端側縁部分の中央個所にコの字形状の切線１２を切設 して当て板部１４を形成すると共にこれとは別個に、僅かの弾性を備えた硬質プ ラスチックを以て背壁１の上下縁から上側挟み片２および下側挟み片３を横向き に一体に延設した挟止具４を構成し、下側挟み片３の一方端に連続して止着用板 部５を設けると共に上記表紙部材１０の後側面板９において当て板部１４に対応 する部分１５と当て板部１４とを上記挟止具４の上・下両側挟み片２、３の間に 重り状態で挟み入れ且つ止着用板部５を後側面板９において上記対応部分１５の 一方端縁より外側の個所に対して軸部材１６を以て軸着することにより挟止具４ を回し出しおよび回し戻し自在として表紙部材１０に取付け、回し出し時には上 ・下両側挟み片２、３が上記重り状態の対応部分１５と当て板部１４の外に出た 状態を呈するようにすると共に上側挟み片２および下側挟み片における止着用板 部５に近い方の端部分１９、２０および止着用板部５の内側面を切除して同端部 分１９、２０を薄くすることによって当該端部分１９、２０における背壁１から 遠い方の辺縁２１、２２間ａを平行に広くすることで上記回し戻しの時のガイド 口２３を形成したものである。

【０００５】

【作用】

たとえば、図に示すように紙葉２４が挟み止められ且つ表紙部材１０が二つ折 りの閉じ状態とされている場合において、挟み止められている紙葉２４を外した いときには、先ず表紙部材１０を開き（伸展）状態としてから挟止具４を回し出 し状態（起し状態）とすることによって当該挟止具４を重り状態の対応部分１５ と当て板部１４の外に出た状態としたり、または表紙部材１０を閉じたままで挟 止具４を回し出し状態とすることにより当該挟止具４による挟み止めを解放して から表紙部材１０を開き状態としたりすることを行い、この後に紙葉を取り出す 。 尚、紙葉２４を挟み止める場合には表紙部材１０の閉じた状態で挟止具４を回 し出してからでも、表紙部材１０を全開状態としたのちに挟止具４を回し出して からでも可能である。

【０００６】

【実施例】

図に示す実施例は、僅かの弾性を備えた硬質プラスチックを以て背壁１の上下 縁から上側挟み片２および下側挟み片３を横向きに一体に延設した挟止具４を構 成し、下側挟み片３の一方端縁に止着用板部５を延設すると共に上記挟止具４と は別個に、透明のプラスチック製薄板を以て二つ折り自在の表紙部材１０を構成 し、この表紙部材１０の前側面板１１における基端側縁部分の中央個所にコの字 形状の切線１２を当該切線１２の両端が表紙部材１０の二つ折り自在線１３に接 する状態として切設することによって当て板部１４を形成すると共に上記表紙部 材１０の後側面板９において当て板部１４と対応する部分１５と当て板部１４と を重り状態で上記挟止具４の上・下両側挟み片２、３の間に挟み入れ且つ止着用 板部５を後側面板９において上記対応部分１５の一方端縁より外側の個所に対し て軸部材１６を以て軸着することによって表紙部材１０に挟止具４を取付けて当 該挟止具４を回し出しおよび回し戻し自在とし、回し出し時には上記重り状態の 対応部分１５と当て板部１４との外に上・下両側挟み片２、３が出た状態となる ようにすると共に上側挟み片２および下側挟み片における止着用板部５に近い方 の端部分１９、２０および止着用板部５の内側面を切除して同端部分１９、２０ を薄くすることによって当該端部分１９、２０における背壁１から遠い方の辺縁 ２１、２２間ａを平行に広くすることで上記回し戻しの時のガイド口２３を形成 したものである。

【０００７】 尚、図８は別異の実施例を示し、その挟止具を示すものであって、背壁１の一 端に挟止具の回し出し角度を大きくするためと上記撓りをよくするために切欠２ ５を設けたものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係るファイルは上記のような構成であるので、上記作用において述べ たように表紙部材１０を閉じたままの状態（尚、介添的に操作の途中において半 開きの状態とする必要がある。）でも開いた状態のままでも紙葉の挟み止め操作 および外し操作をなすことができて使い勝手がよい著効があるは勿論であるが、 特に上側挟み片２および下側挟み片における止着用板部５に近い方の端部分１９ 、２０および止着用板部５の内側面を切除して同端部分１９、２０を薄くするこ とによって当該端部分１９、２０における背壁１から遠い方の辺縁２１、２２間 ａを平行に広くすることで上記回し戻しの時のガイド口２３を形成したので、挟 止具４の回し出し操作・回し戻し操作を極めてスムーズに行うことができる利点 があり、また止着用板部５および同板部５に連続する端部分２０は薄くしてある ので他の部分より撓りがよく上記操作の操作性が抜群によい等の優れた効果を奏 するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図である。

【図２】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】図１Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図４】開き状態で示す正面図である。

【図５】挟止具を示す斜視図である。

【図６】図５Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図７】図５Ｄ−Ｄ線に沿う断面図である。

【図８】別異の実施例における挟止具を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 背壁 ２ 上側挟み片 ３ 下側挟み片 ４ 挟止具 ５ 止着用板部 ９ 後側面板 １０ 表紙部材 １１ 前側面板 １２ 切線 １３ 二つ折り自在線 １４ 当て板部 １５ 対応部分 １６ 軸部材 １９、２０ 端部分 ２１、２２ 辺縁 ２３ ガイド口 ２４ 紙葉 ２５ 切欠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック薄板を以て二つ折り自在の
   表紙部材１０を構成し、この表紙部材１０の前側面板１
   １における基端側縁部分の中央個所にコの字形状の切線
   １２を切設して当て板部１４を形成すると共にこれとは
   別個に、僅かの弾性を備えた硬質プラスチックを以て背
   壁１の上下縁から上側挟み片２および下側挟み片３を横
   向きに一体に延設した挟止具４を構成し、下側挟み片３
   の一方端に連続して止着用板部５を設けると共に上記表
   紙部材１０の後側面板９において当て板部１４に対応す
   る部分１５と当て板部１４とを上記挟止具４の上・下両
   側挟み片２、３の間に重り状態で挟み入れ且つ止着用板
   部５を後側面板９において上記対応部分１５の一方端縁
   より外側の個所に対して軸部材１６を以て軸着すること
   により挟止具４を回し出しおよび回し戻し自在として表
   紙部材１０に取付け、回し出し時には上・下両側挟み片
   ２、３が上記重り状態の対応部分１５と当て板部１４の
   外に出た状態を呈するようにすると共に上側挟み片２お
   よび下側挟み片における止着用板部５に近い方の端部分
   １９、２０および止着用板部５の内側面を切除して同端
   部分１９、２０を薄くすることによって当該端部分１
   ９、２０における背壁１から遠い方の辺縁２１、２２間
   ａを平行に広くすることで上記回し戻しの時のガイド口
   ２３を形成したことを特徴とするファイル。