JP3055135B2 - プロピオフェノン誘導体及びその製法 - Google Patents
プロピオフェノン誘導体及びその製法Info
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Description
する新規プロピオフェノン誘導体及びその製法にに関す
る。
であるが、これだけで充分なコントロールが得られない
ときは、必要に応じてインスリンまたは経口糖尿病薬が
使用される。糖尿病薬としては、従来より、ビグアナイ
ド系化合物及びスルホニルウレア系化合物が用いられて
いる。しかしながら、ビグアナイド系化合物には乳酸ア
シドーシス、スルホニルウレア系化合物には重篤な低血
糖という副作用があり、このような欠点のない新しい糖
尿病治療剤の開発が望まれている。
自身が関与するというグルコース・トキシシティー・セ
オリー(Glucose toxicity theo
ry)が提唱されている。すなわち、慢性的な高血糖が
インスリン分泌を低下させると共に、インスリン感受性
を低下させ、これがさらなる血糖の上昇を引き起こし、
糖尿病が進展するという悪循環をうむというものである
〔ジアベトロジア(Diabetologia)第28
巻、第119頁(1985年)、ジアビーティーツ ケ
ア(Diabetes Care)、第13巻、第61
0頁(1990年)等〕。従って、高血糖を是正するこ
とにより、前述の悪循環を断ち切り、糖尿病の予防・治
療等が可能であるとされている。
は、余分な糖を直接尿中に***させ、血糖値を正常化す
ることが考えられる。フロリジンは、リンゴ、ナシ等の
バラ科植物の樹皮や根皮に含まれる配糖体であり、腸管
及び腎臓の絨毛膜のみに存在するNa+−グルコース共
輸送体を阻害することにより、腎臓での糖の再吸収を阻
害し、糖の***を促進して血糖を降下させることができ
る。この作用に基づき、フロリジンを糖尿病動物に毎日
皮下投与して高血糖を是正し、血糖値を長期間正常に保
つことにより、高血糖動物の病態を改善し、正常化する
ことが確認されている〔ジャーナル・オブ・クリニカル
・インベスチゲーション(J.Clin.Inves
t.)第79巻、第1510頁(1987年)、同第8
0巻、第1037頁(1987年)、同第87巻、第5
61頁(1991年)等〕。
と、大部分はアグリコンであるフロレチンとグルコース
に加水分解され、フロリジンとして吸収される割合は小
さく、尿糖***作用は非常に弱い。また、アグリコンで
あるフロレチンは促通拡散型の糖輸送担体を強力に阻害
することが知られており、例えば、フロレチンをラット
に静脈内投与すると脳内グルコース濃度が減少すること
が報告されている〔ストローク(Stroke)、第1
4巻、第388頁(1983年)〕ので、長期にわたり
これを使用すると、いろいろな組織に悪い影響が及ぶこ
とが考えられる。そのため、これまでフロリジンを糖尿
病治療薬として用いようという試みはなされていない。
ルコースの再吸収阻害に基づく優れた尿糖増加作用を有
し、それにより優れた血糖降下作用を示し、かつ、その
アグリコンが著しく弱い促通拡散型の糖輸送担体の阻害
作用を示す4’−低級アルキルプロピオフェノン誘導体
を提供するものである。
基、Yは低級アルキル基、Zは1つもしくは複数の水酸
基が保護されていてもよいβ−D−グルコピラノシル基
を表す。)で示されるプロピオフェノン誘導体またはそ
の薬理的に許容しうる塩に関する。
OXが保護された水酸基の場合、保護基としては、フェ
ノール性水酸基の保護基となりうるものであればよい。
具体的にはメトキシメチル基等の低級アルコキシ低級ア
ルキル基;アリル基;低級アルカノイル基、低級アルコ
キシ低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル
基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、アリ
ールカルボニル基(例えばベンゾイル基)等のアシル基
等があげられるが、低級アルカノイル基、低級アルコキ
シ低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基等のアシル
基が好ましく、とりわけ低級アルカノイル基、低級アル
コキシカルボニル基が好ましい。
が1つもしくは複数の水酸基が保護されたβ−D−グル
コピラノシル基である場合、保護基としては、酸処理、
加水分解、還元等の常法により容易に除去できるような
慣用の水酸基の保護基を用いることができる。そのよう
な基で1つもしくは複数の水酸基が保護されたβ−D−
グルコピラノシル基としては、(1)1つもしくは複数
の水酸基がアシル化されたβ−D−グルコピラノシル
基、(2)2つの水酸基がその保護基とともに1−低級
アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基、ベンジリデン
ジオキシ基、ホスフィニコジオキシ基、カルボニルジオ
キシ基等を形成しているβ−D−グルコピラノシル基、
あるいは(3)1つもしくは2つの水酸基がアシル化さ
れており、かつ、2つの水酸基がその保護基とともに1
−低級アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基、ベンジ
リデンジオキシ基、ホスフィニコジオキシ基またはカル
ボニルジオキシ基を形成しているβ−D−グルコピラノ
シル基等があげられる。しかしながら、β−D−グルコ
ピラノシル基の水酸基の保護基としてはこれらに限定さ
れず、生体内へ投与後脱保護され水酸基を与えるような
機能、生体内への吸収または生体内への投与が容易にな
るような機能、或いは、脂溶性又は水溶性を上げるよう
な機能を有するものであればいずれも好適に用いること
ができる。
シル化された場合、アシル基としては、低級アルカノイ
ル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アルコキシ低級アルコキシカル
ボニル基、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾイル
基)等を好適に用いることができる。また、アシル基と
して、アミノ酸から一つのカルボキシル基の水酸基を除
いた残基(当該残基中に存するアミノ基、カルボキシル
基及び/又は水酸基は保護されていてもよい)を用いて
もよい。アミノ酸から一つのカルボキシル基の水酸基を
除いた残基としては、例えば、アスパラギン酸、グルタ
ミン酸、グルタミン、セリン、ザルコシン、プロリン、
フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、グリシ
ン、トリプトファン、システイン、ヒスチジン、チロシ
ン、またはバリン等の天然アミノ酸、その対掌体もしく
はラセミ体から一つのカルボキシル基の水酸基を除いた
残基をあげることができる。
1−低級アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基、ベン
ジリデンジオキシ基、ホスフィニコジオキシ基、カルボ
ニルジオキシ基等を形成しているβ−D−グルコピラノ
シル基である場合とは、例えば、β−D−グルコピラノ
シル基の4及び6位水酸基がその保護基とともに、1−
低級アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基、ベンジリ
デンジオキシ基、ホスフィニコジオキシ基、カルボニル
ジオキシ基等を形成しているβ−D−グルコピラノシル
基である場合、即ち、下式
もしくは低級アルキル基、他方が低級アルコキシ基であ
るか、または一方が水素原子、他方がフェニル基である
か、或いは、R7およびR8が一緒になってオキソ基を形
成していることを表す。)で示される構造を形成してい
る場合があげられる。
基がその保護基とともに1−低級アルコキシ低級アルキ
リデンジオキシ基を形成している場合、1−低級アルコ
キシ低級アルキリデンジオキシ基としては1−低級アル
コキシエチリデンジオキシ基が好ましく、とりわけ1−
メトキシエチリデンジオキシ基、1−エトキシエチリデ
ンジオキシ基等を好適に用いることができる。
としては炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、とりわ
け、メチル基及びエチル基が好ましい。
級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級
アルコキシ低級アルカノイル基及び低級アルコキシ低級
アルコキシカルボニル基から選ばれる基で1つもしくは
複数の水酸基がアシル化されていてもよいβ−D−グル
コピラノシル基であるか、あるいは2つの水酸基がその
保護基とともに1−低級アルコキシ低級アルキリデンジ
オキシ基またはホスフィニコジオキシ基を形成している
β−D−グルコピラノシル基である化合物があげられ
る。
カノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
キシ低級アルカノイル基及び低級アルコキシ低級アルコ
キシカルボニル基から選ばれる基で2位、2及び3位、
4位または6位水酸基がアシル化されていてもよいβ−
D−グルコピラノシル基であるか、或いは4及び6位水
酸基がその保護基とともに1−低級アルコキシ低級アル
キリデンジオキシ基又はホスフィニコジオキシ基を形成
しているβ−D−グルコピラノシル基である化合物があ
げられる。
物としては、OXが水酸基、低級アルカノイルオキシ基
または低級アルコキシカルボニルオキシ基であり、Zが
β−D−グルコピラノシル基、2−O−(低級アルカノ
イル)−β−D−グルコピラノシル基、2,3−ジ−O
−(低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノシル
基、4−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D−
グルコピラノシル基、6−O−(低級アルカノイル)−
β−D−グルコピラノシル基、6−O−(低級アルコキ
シカルボニル)−β−D−グルコピラノシル基、6−O
−(低級アルコキシ低級アルカノイル)−β−D−グル
コピラノシル基、6−O−(低級アルコキシ低級アルコ
キシカルボニル)−β−D−グルコピラノシル基、4,
6−O−(1−低級アルコキシ低級アルキリデン)−β
−D−グルコピラノシル基または、4,6−O−ホスフ
ィニコ−β−D−グルコピラノシル基である化合物があ
げられる。
化合物としては、OXが水酸基または低級アルカノイル
オキシ基、Zがβ−D−グルコピラノシル基、2,3−
ジ−O−(低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノ
シル基、4−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−
D−グルコピラノシル基、6−O−(低級アルコキシカ
ルボニル)−β−D−グルコピラノシル基、4,6−O
−(1−低級アルコキシ低級アルキリデン)−β−D−
グルコピラノシル基または4,6−O−ホスフィニコ−
β−D−グルコピラノシル基である化合物があげられ
る。
ましい化合物としては、OXが水酸基、Yがメチル基ま
たはエチル基、Zがβ−D−グルコピラノシル基、4−
O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D−グルコピ
ラノシル基、6−O−(低級アルコキシカルボニル)−
β−D−グルコピラノシル基、4,6−O−(1−低級
アルコキシ低級アルキリデン)−β−D−グルコピラノ
シル基または4,6−O−ホスフィニコ−β−D−グル
コピラノシル基である化合物があげられる。
−D−グルコピラノシル基または6−O−(低級アルコ
キシカルボニル)−β−D−グルコピラノシル基である
化合物があげられる。
は、遊離の形でもまたその薬理的に許容しうる塩の形で
も本発明の目的に用いることができる。薬理的に許容し
うる塩としては、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩、塩
酸塩等の鉱酸塩、トシル酸塩等の有機酸塩等があげられ
る。
はその薬理的に許容しうる塩とは、その分子内塩やそれ
らの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含む。
容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与することが
でき、経口もしくは非経口投与に通常用いられる医薬担
体を用いて、適当な製剤とすることができる。かかる医
薬担体としては、例えば、結合剤(シロップ、アラビア
ゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポリビニル
ピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、コーンスター
チ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン等)、潤滑
剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレン
グリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイショデンプン
等)及び湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム等)等をあげ
ることができる。また、これら医薬製剤は、経口投与す
る場合には、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤の如き固
形製剤であってもよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体
製剤であってもよい。一方、非経口投与する場合には、
例えば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液
等を用いて注射剤や点滴剤として、あるいは坐剤等とす
ることができる。
たはその薬理的に許容しうる塩の投与量は、投与方法、
患者の年齢、体重、状態あるいは疾患の程度によって異
なるが、通常、1日あたりの投与量は、経口投与の場合
には0.05〜30mg/kg、とりわけ0.5〜15
mg/kg、非経口投与の場合には、0.005〜30
mg/kg、とりわけ0.05〜3mg/kgであるの
が好ましい。
の薬理的に許容しうる塩は、一般式(II)
る。)で示される化合物を還元し、所望により薬理的に
許容しうる塩とすることにより製することができる。
による還元や接触還元などにより実施することができ
る。例えば、金属水素化物による還元では、溶媒中、金
属水素化物を用いて、また、接触還元では溶媒中、水素
雰囲気下で触媒を用いて還元することにより、実施する
ことができる。
しては、常用の触媒を用いることができ、例えば、パラ
ジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金、ラネーニッケル
等の触媒を好適に用いることができる。また、ベンゾフ
ラン環の二重結合が還元されることを防ぐために、触媒
能を低下させうる物質を添加してもよい。そのような物
質としては、N,N−ジメチルアミノピリジン、N,N
−ジメチルアニリン、アニリン、ジプロピルアミン、ジ
イソプロピルアミン、モルホリン、ピペラジン、N−メ
チルアニリン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、
ピロリジン等のアミン類、N,N−ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類を好適に用いることができる。
結合を還元することができる金属水素化物であればいず
れも好適に使用することができるが、とりわけケトンを
還元しないものが好ましく、このようなものとしては、
例えば、水素化テルルナトリウム(NaTeH)をあげ
ることができる。水素化テルルナトリウムはシンセシス
(Synthesis)、第545頁(1978年)記
載の方法に従って調製することができ、通常、化合物
(II)に対し、1〜3モル当量、とりわけ1〜1.5
モル当量使用するのが好ましい。
性であればいずれの溶媒も使用することができ、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル
類、酢酸等の有機酸類などの有機溶媒或いはこれら有機
溶媒と水の混合溶媒を用いることができる。
とができ、とりわけ、10〜30℃で実施するのが好ま
しい。
合物は以下に示す方法により、または以下の方法を組み
合わせることにより、相互に変換することも可能であ
る。
(I−b)
は前記と同一意味を有する。)で示される化合物は、本
発明の化合物のうち一般式(I−a)
る。)で示される化合物をアシル化することにより製す
ることができる。
(I−c)
は前記と同一意味を有する。)で示される化合物は、化
合物(I−a)のβ−D−グルコピラノシル基の4位及
び6位水酸基を保護した化合物である一般式(I−d)
水酸基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物をアシル化し、ついで保護基R11およ
びR21を除去することにより製することができる。
(I−e)
は前記と同一意味を有する。)で示される化合物は、化
合物(I−d)のβ−D−グルコピラノシル基の3位水
酸基を保護した化合物である一般式(I−f)
し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物をアシル化し、保護基R11、R21およびR31を除
去することにより製することができる。
において、β−D−グルコピラノシル基の水酸基の保護
基R11、R21およびR31としては、慣用の保護基を用い
ることができるが、とりわけ4及び6位水酸基の保護基
については、保護基が互いに結合してベンジリデン基等
を形成しているものを好適に用いることができ、3位水
酸基の保護基については、t−ブチルジメチルシリル
基、トリメチルシリル基等のトリ低級アルキルシリル基
を好適に用いることができる。これら保護基の除去は、
酸処理、加水分解、還元等の慣用の方法により実施する
ことが可能である。
所望のアシル基に対応する有機酸(例えば、低級アルキ
ルカルボン酸、低級アルコキシ低級アルキルカルボン
酸、安息香酸等)、その塩またはその反応性誘導体と原
料化合物を反応させることにより実施することができ
る。
原料化合物との反応は、適当な溶媒中、縮合剤の存在ま
たは非存在下に実施することができ、また、有機酸の反
応性誘導体と原料化合物との反応は、適当な溶媒中もし
くは無溶媒で脱酸剤の存在または非存在下に実施するこ
とができる。
ウム塩、カルシウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩をあげることができる。これら有機酸の塩を縮
合反応に用いる場合には、反応に際して遊離の酸として
おくことが好ましい。
ルカルボン酸、低級アルコキシ低級アルキルカルボン
酸、低級アルコキシカルボン酸、安息香酸等の酸ハライ
ド、酸無水物、活性エステル、活性アミド等をあげるこ
とができる。
とができ、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、
ジエチルシアノホスフェート、カルボニルジイミダゾー
ル、N,N−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスフィン酸クロリド等をあげることができる。
ができ、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
の水酸化アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の炭酸アルカリ金属、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム等の炭酸水素アルカリ金属、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属等の無機塩
基、或いはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン等のトリ低級アルキルアミン、ピリジン、2,4,
6−コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン、キヌクリジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリ
ン等の有機塩基をあげることができる。
のであればいずれも用いることができ、例えば、水;酢
酸エチル等のエステル類;ジクロロメタン等のハロゲン
化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミ
ド類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトニト
リル等のニトリル類等の慣用の溶媒、或いはこれらの混
合溶媒をあげることができる。また、脱酸剤として例示
したピリジン、2,4,6−コリジン等の有機塩基を溶
媒とすることもできる。
ができ、好ましくは−10℃〜100℃、とりわけ0℃
〜50℃で好適に実施することができる。
ルコキシカルボニル基である化合物は、ジャーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエティー・パーキン・トランスアク
ション1(J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1)、589頁
(1993年)に記載の方法に準じ、適当な溶媒中、モ
レキュラーシーブの存在もしくは非存在下、リパーゼを
用いて、化合物(I−a)と炭酸ジ低級アルキルを反応
させることにより製することもできる。
ークティカ(Candida antarctica)由来のリパーゼが好ま
しく、そのようなリパーゼとしては、例えば、ノボザイ
ム(Novozym) 435(ノボ・ノルディスク・
バイオ・インダストリー社)をあげることができる。
のであればいずれのものでも用いることができるが、と
りわけ、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエー
テル等のエーテル類を好適に用いることができる。
のうち、Zがβ−D−グルコピラノシル基である化合物
を還元することにより得られる。この化合物は本発明の
目的物であると同時に、本発明化合物の合成中間体とし
ても有用な化合物である。
β−D−グルコピラノシル基の4及び6位水酸基を保護
することにより得られ、化合物(I−f)は化合物(I
−d)のβ−D−グルコピラノシル基の3位水酸基を保
護することにより得られる。β−D−グルコピラノシル
基の水酸基の保護は、例えば後述の製法(5)に示す方
法、実施例に記載の方法、或いは慣用の方法等に従うこ
とにより実施することができる。
においては、原料化合物のOXが水酸基である場合に
は、この水酸基もアシル化される場合があるが、この様
にして得られる化合物も本発明の化合物に含まれるもの
である。アシル化されることが不適当な場合には、適当
な溶媒中(テトラヒドロフラン、メタノール、水等)
に、塩基[例えば、炭酸水素アルカリ金属(炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等)、アミン類(t−ブチ
ルアミン等)]で処理することにより、生成した化合物
からアシル基を除去することができる。
(I−g)
の記号は前記と同一意味を有する。)で示される化合物
は、一般式(I−h)
る。)で示される化合物と一般式(III) R2OH (III) (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物を反応させることにより製することができる。
しくは非存在下に実施することができる。
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブ
タノール、t−ブタノール等の直鎖もしくは分岐鎖の炭
素数1〜6のアルカノールを用いることができ、化合物
(I−h)に対して等モル量からやや過剰量用いるのが
好ましい。
い溶媒であればいずれの溶媒も用いることができ、その
ような溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジクロロ
エタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類をあげ
ることができる。また、化合物(III)を溶媒として
用いることもできる。
などのアリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸などの低級アルカンスルホン酸、酢酸などの
低級アルカンカルボン酸等の有機酸または塩酸、硫酸等
の無機酸を好適に用いることができる。
ができ、好ましくは25℃〜50℃、とりわけ25℃〜
35℃に実施するのがよい。
当な溶媒中もしくは無溶媒で、脱酸剤の存在もしくは非
存在下に、化合物(I−a)とハロゲノギ酸アリール
(例えば、ハロゲノギ酸p−ニトロフェニル)または
N,N−カルボニルジイミダゾール等を反応させた後、
要すれば加熱することにより、或いは(b)後述の製法
(5)に従うことにより得られる。
響をおよぼさないものであればいずれの溶媒も用いるこ
とができ、そのような溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム等を用いることがで
きる。
ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基、炭酸水素ナ
トリウム等の無機塩基を用いることができる。また、脱
酸剤として有機塩基を用いた場合には、その有機塩基を
溶媒として用いることもできる。
50℃〜60℃に実施することができる。また、ハロゲ
ノギ酸アリールを用いた場合には、ハロゲノギ酸アリー
ルを加えた後に加熱することが好ましく、とりわけ40
℃〜70℃に加熱するのが好ましい。
(I−i)
もしくは低級アルキル基、R6が低級アルコキシ基であ
るか、またはR5が水素原子、R6がフェニル基である
か、あるいはR5及びR6が一緒になってオキソ基を形成
し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物は、化合物(I−a)と、一般式(IV)
記号は前記と同一意味を有する。)で示される化合物を
反応させることにより製することができる。
は、反応に影響を及ぼさない通常の脱離基を用いること
ができるが、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原
子)、低級アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基)などを好適に用いることができる。
酸または塩基の存在または非存在下に実施することがで
きる。
れの溶媒も使用することができ、例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類を好適に用いることができるほか、化合物(I
V)を過剰量用いて溶媒とすることもできる。
のアリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸などの低級アルカンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸、またはp−トル
エンスルホン酸ピリジニウム等の強酸と弱塩基の塩等を
用いることができる。
(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン)、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン等を用い
ることができる。
とができ、好ましくは0℃〜50℃、とりわけ20℃〜
30℃に実施するのがよい。
式(I−j)
し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物および一般式(I−k)
で示される化合物は相互に変換することが可能である。
すなわち、化合物(I−j)は化合物(I−k)を保護
することにより、また化合物(I−k)は化合物(I−
j)から保護基X1を除去することにより製することが
できる。
は常法に従い適宜実施することができるが、例えばアシ
ル基により保護する場合には、先に記載した(1)〜
(3)の製法と同様にして実施することができる。ま
た、アリル基により保護する場合には、適当な溶媒中
(アセトン等)、脱酸剤(炭酸カリウム等)の存在また
は非存在下にアリルハライド(アリルブロミド等)を反
応させることにより実施することができる。
る場合、本反応は、保護基の種類に応じ、慣用の方法に
従って実施することができる。例えば、OX1が低級ア
ルカノイルオキシ基または低級アルコキシカルボニルオ
キシ基である化合物は適当な溶媒中、酸もしくは塩基で
処理することにより実施することができる。OX1が低
級アルコキシ低級アルコキシ基である化合物は適当な溶
媒中、酸を用いることにより実施することができる。ま
た、OX1がアリルオキシ基である化合物は適当な溶媒
中(アセトニトリル等)、ギ酸アンモニウム等の存在下
に、パラジウム触媒(例えば、二塩化ビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II)で処理することによ
り実施することができる。
(I-l)
る。)で示される化合物は、一般式(I−m)
なって水酸基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する。)で示される化合物を加水分解することに
より、製することができる。
護基を用いる事ができるが、フェニル基、低級アルキル
基(例えばメチル基、エチル基)等が好ましい。
れるが、溶媒中もしくは無溶媒で、塩基の存在下に実施
する事が望ましい。
性であればいずれの溶媒も使用することができ、例え
ば、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
水、またはこれらの混合溶媒を好適に用いることができ
る。
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、
炭酸アルカリ金属(炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等)等を好適に用いることができる。
とができ、好ましくは−20℃〜50℃、とりわけ0℃
〜30℃に実施するのがよい。
った場合には、化合物(I−l)は加水分解に用いた塩
基との塩として単離することもできる。
一般式(IX)
前記と同一意味を有する。)で示される化合物を反応さ
せることにより製することができる。
ては、反応に影響を及ぼさない通常の脱離基を用いるこ
とができるが、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素
原子)などを好適に用いることができる。
塩基の存在または非存在下に実施することができる。
れの溶媒も使用することができ、例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類を好適に用いることができる。
(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン)、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、2,
4,6−コリジン等を用いることができる。
とができ、好ましくは−20℃〜50℃、とりわけ0℃
〜30℃に実施するのがよい。
(V)
よいβ−D−グルコピラノシル基を表し、他の記号は前
記と同一意味を有する。)で示される化合物と5−ホル
ミルベンゾ[b]フランを縮合させ、要すれば得られた
化合物中に存する水酸基を保護することにより製するこ
とができる。
れたβ−D−グルコピラノシル基である場合、β−D−
グルコピラノシル基の水酸基の保護基としては、低級ア
ルカノイル基(例えばアセチル基)等の慣用の保護基を
用いることができる。
[b]フランとの縮合反応は、常法により実施すること
ができ、例えば適当な溶媒中(例えば、メタノール、エ
タノール等の有機溶媒またはこれら有機溶媒と水との混
合溶媒)、塩基(例えば、水酸化カリウム等の水酸化ア
ルカリ金属)の存在下に冷却下から加熱下(とりわけ1
0℃〜30℃)で実施することができる。
合、保護は常法に従って実施するか、前記の(1)〜
(5)の方法に従うか、或いはこれらの方法を組み合わ
せることにより実施することができる。
は、精製して反応に用いても良いが、粗製のまま還元反
応に用いることもできる。
I)
る。)で示される化合物と2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミドを、4
級アンモニウム塩の存在もしくは非存在下、塩基を用い
て適当な溶媒中で縮合させ、次いで所望により6’位の
フェノール性水酸基の保護を行うことにより製すること
ができる。
であればいずれの溶媒も用いることができ、そのような
溶媒としては例えば、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトン等の
ケトン類、水をあげることができる。
アルキルアンモニウムハライド、硫酸水素テトラ低級ア
ルキルアンモニウム、ベンジルトリ低級アルキルアンモ
ニウムハライド等を好適に用いることができるが、とり
わけ、ベンジルトリ低級アルキルアンモニウムクロリド
が好ましい。
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、炭酸アルカ
リ金属(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム)、炭
酸カドミウム等を好適に用いることができる。本反応
は、冷却下から加熱下に実施することができる。
ル・オブ・メディシナル・アンド・ファーマシューティ
カル・ケミストリー(J.Med.Pharm.Che
m.)、第5巻、1045頁(1962年)に記載の方
法に従い、化合物(VI)と2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミドを適
当な溶媒中(例えば、含水アセトン)、水酸化カリウム
の存在下に反応させた後、次いで所望により水酸基を保
護するか、(ii)カーボハイドレート リサーチ(C
arbohydrate Research)第70
巻、313頁(1979年)記載の方法に準じ化合物
(VI)と2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α
−D−グルコピラノシルブロミドを適当な溶媒中(例え
ば、トルエン等の芳香族炭化水素類)、炭酸カドミウム
の存在下に加熱、還流した後、次いで所望により水酸基
を保護するか、あるいは(iii)化合物(VI)と
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グル
コピラノシルブロミドを適当な溶媒中(例えばクロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類もしくはそれにに少量の
水を添加したもの)、4級アンモニウム塩(ベンジルト
リブチルアンモニウムクロリド)および炭酸アルカリ金
属(炭酸カリウム)の存在下に反応させ、ついで所望に
より水酸基を保護するなどの方法により製することがで
きる。
常法に従い実施することができる。
ル基である化合物は、ジャーナル・オブ・オーガニック
ケミストリー(J.Org.Chem)、第29巻、2
800頁(1964年)に記載の方法や、オルシノール
をアセチル化し、得られたオルシノールジアセテートを
適当な溶媒中(例えば、クロロベンゼン)あるいは無溶
媒で、ルイス酸(例えば、塩化アルミニウム)の存在下
にフリース転位反応に付すことにより製することができ
る。
低級アルキル基である化合物は、例えば下式で示される
工程により製することができる。
他の記号は前記と同一意味を有する。) すなわち、まず3,5−ジメトキシアニリンを酢酸中、
塩酸の存在下で亜硝酸ナトリウムを用いてジアゾニウム
塩とした後、ヨウ化カリウムを作用させ、ジメトキシヨ
ードベンゼンを製する。この化合物を酢酸中、臭化水素
酸で処理して脱メチル化し、ついで生じたフェノール性
水酸基を無水酢酸等を用いてアセチル化し、ジアセトキ
シヨードベンゼンを製する。その後、トリブチル低級ア
ルケニルスズをパラジウム触媒(例えば、二塩化ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II))の存
在下に反応させ、一般式(VII)で示されるジアセト
キシ低級アルケニルベンゼンを製する。この化合物を接
触還元に付した後、得られたジアセトキシ低級アルキル
ベンゼン(VIII)を塩化アルミニウム等のルイス酸
の存在下、フリース転位反応に付すことにより、化合物
(VI)を製することができる。
シ低級アルキルベンゼン(VIII)は、下式のように
して製することもできる。
る。) すなわち、まず、3,5−ジメトキシベンズアルデヒド
からウィティッヒ反応等によりジメトキシ低級アルケニ
ルベンゼンを製する。この化合物を接触還元してジメト
キシ低級アルキルベンゼンとしたのち、酢酸中、臭化水
素酸で処理して脱メチル化しジヒドロキシ低級アルキル
ベンゼンを製する。ついで、ジヒドロキシ低級アルキル
ベンゼンを無水酢酸等を用いてアセチル化することによ
り化合物(VIII)を製することができる。
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、
炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味
し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。低級ア
ルコキシ基とは、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基等、炭素数1〜6の直鎖または
分岐鎖のアルコキシ基を意味し、好ましくは炭素数1〜
4のものを意味する。低級アルカノイル基とは、例えば
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等、炭素数2
〜6の直鎖または分岐鎖のアルカノイル基を意味し、好
ましくは炭素数2〜4のものを意味する。低級アルキリ
デン基とはメチレン基、エチリデン基、イソプロピリデ
ン基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキリデ
ン基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味す
る。
シル基とは、下式
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルアセトフェノン120gを、水冷したエタ
ノール1.2lと50%水酸化カリウム水溶液240g
の混液に加え、溶解し、5−ホルミルベンゾ[b]フラ
ン42.4gを加え、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹
拌する。反応液に4−ジメチルアミノピリジン29.5
g及び10%白金−炭素23.58gを加え、水素常圧
下、室温で4.5時間撹拌する。触媒を濾去し、濾液を
トルエンで洗浄し、氷冷下、18%塩酸で酸性とした
後、酢酸エチルで抽出する。得られた有機層を水、飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、洗浄した水層は酢酸
エチルで抽出し、有機層をあわせて、乾燥後、減圧下に
濃縮し、残渣を水−エタノールより結晶化させ、3−
(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチ
ルプロピオフェノン82.4gを得る。
350,3270,1630 NMR(DMSO−d6)δ:2.24(3H,s),
3.00(2H,t,J=7.4,結合定数Jの単位は
Hzである。以下同じ。),3.1−3.5(7H,
m),3.71(1H,ddd,J=2.0,5.5,
12),4.59(1H,t,J=5.8),4.98
(1H,d,J=7.3),5.05(1H,d,J=
5.1),5.12(1H,d,J=4.6),5.2
9(1H,d,J=5.1),6.40(1H,d,J
=0.4),6.54(1H,s),6.88(1H,
dd,J=0.9,2.2),7.22(1H,dd,
J=1.8,8.4),7.46(1H,d,J=8.
6),7.53(1H,d,J=1.5),7.93
(1H,d,J=2.2),11.90(1H,s)。
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルプロピオフェノン2.50gをアセトン2
0mlに溶解し、炭酸カリウム2.13g、アリルブロ
ミド933mgを加え、6時間加熱環流する。冷却後、
反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層
を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホ
ルム/メタノール)で精製して、3−(5−ベンゾ
[b]フラニル)−2’−(β−D−グルコピラノシル
オキシ)−6’−アリルオキシ−4’−メチルプロピオ
フェノン1.63gを得る。
Na)+],516[(M+NH4)+] IR(neat,cm-1):3019,1691,16
09 NMR(DMSO−d6)δ:2.28(3H,s),
2.92−3.02(2H,m),3.04−3.32
(6H,m),3.40−3.50(1H,m),3.
66−3.74(1H,m),4.50(2H,dt,
J=1.5,5.0),4.57(1H,t(b
r)),4.87(1H,d,J=7.7),5.03
(1H,d,J=4.8),5.09(1H,d(b
r)),5.16(1H,ddt,J=10.4,1.
7,1.5Hz),5.23(1H,br),5.26
(1H,ddt,J=17.4,1.7,1.5),
5.90(1H,ddt,J=17.4,10.4,
5.0),6.56(1H,s),6.66(1H,
s),6.88(1H,dd,J=0.9,2.2),
7.18(1H,dd,J=1.7,8.4),7.4
5(1H,d,J=8.4),7.49(1H,d,J
=1.3),7.93(1H,d,J=2.2)。
−2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−
アリルオキシ−4’−メチルプロピオフェノン500m
gを2,4,6−コリジン5mlに溶かし、ドライアイ
ス−アセトンにて−40℃に冷却し、撹拌しながらメチ
ルクロロホルメート114mgのジクロロメタン0.5
ml溶液を滴下する。−40℃で1時間、次いで室温で
1.5時間撹拌する。反応液を冷10%クエン酸水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗、乾燥後、溶
媒を留去する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール)
で精製し、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−
(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノ
シルオキシ)−6’−アリルオキシ−4’−メチルプロ
ピオフェノン487mgを得る。
Na)+] IR(neat,cm-1):3401,1751,16
09 NMR(DMSO−d6)δ:2.27(3H,s),
2.92−2.99(2H,m),3.02−3.32
(5H,m),3.57−3.62(1H,m),3.
64(3H,s),4.13(1H,dd,J=6.
8,11.4),4.38(1H,dd,J=1.7,
11.4),4.50(2H,dt,J=5.0,1.
5),4.91(1H,d,J=7.7),5.16
(1H,ddt,J=10.6,1.8,1.5),
5.21(1H,d,J=5.0),5.26(1H,
ddt,J=17.4,1.7,1.6),5.35
(2H,d,J=5.7),5.89(1H,ddt,
J=17.2,10.6,4.9),6.57(1H,
s),6.61(1H,s),6.87(1H,dd,
J=0.9,2.2),7.16(1H,dd,J=
1.8,8.4),7.45(1H,d,J=8.
4),7.47(1H,s),7.93(1H,d,J
=2.0)。
−2’−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−アリルオキシ−4’−メ
チルプロピオフェノン470mgをアセトニトリル7m
lに溶解し、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)17.7mgとギ酸アンモニウム31
9mgを加え、一晩加熱環流する。冷却後、不溶物を濾
去し、濾液を濃縮した後、残渣に酢酸エチルと水を加
え、有機層を分取する。水洗、乾燥後、溶媒を留去し
て、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製し
て、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(6−
O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシルオ
キシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフェ
ノン370mgを得る。
Na)+],534[(M+NH4)+] IR(nujol,cm-1):3200−3500,1
714 NMR(DMSO−d6)δ:2.23(3H,s),
2.99(2H,t,J=7.4),3.14−3.4
2(5H,m),3.65(3H,s),3.63−
3.69(1H,m),4.16(1H,dd,J=
6.6,11.5),4.39(1H,dd,J=2.
0,11.5),5.02(1H,d,J=7.5),
5.25(1H,d,J=5.0),5.37(1H,
d,J=5.3),5.39(1H,d,J=5.
3),6.42(1H,s),6.50(1H,s),
6.88(1H,dd,J=0.9,2.2),7.2
0(1H,dd,J=1.7,8.4),7.47(1
H,d,J=8.4),7.51(1H,d,J=1.
3),7.93(1H,d,J=2.2),11.80
(1H,s)。
合物から表1〜4に記載の化合物を得る。
5〜8記載の化合物を得る。
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−
メチルプロピオフェノン400mgをトリメチルオルト
アセテート5mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸ピ
リジニウム22mgを加え、室温で1時間撹拌する。反
応液に酢酸エチルを加えて希釈し、飽和重曹水に注ぐ。
有機層を分取し、水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、3−
(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(4,6−O−
(1−メトキシエチリデン)−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオ
フェノン320mgを得る。
Na)+],515[(M+H)+] IR(nujol,cm-1):3423,1631 NMR(DMSO−d6)δ:1.40(3H,s),
2.25(3H,s),2.99(2H,t,J=7.
5),3.23(3H,s),3.26−3.82(8
H,m),5.18(1H,d,J=7.7),5.3
8(1H,d,J=5.3),5.61(1H,d,J
=5.7),6.41(1H,s),6.55(1H,
s),6.84(1H,dd,J=0.9,2.2),
7.19(1H,dd,J=1.7,8.4),7.4
7(1H,d,J=8.4),7.51(1H,d,J
=1.3),7.94(1H,d,J=2.2),1
1.7(1H,s)。
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルプロピオフェノン1.87gをジクロロメ
タン36mlに懸濁し、室温でp−トルエンスルホン酸
78mgとベンズアルデヒドジメチルアセタール930
mgを加え、室温で1.5時間撹拌する。溶媒を留去
し、酢酸エチルと飽和重曹水を加え、有機層を分取す
る。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
クロロホルム/アセトン)で精製して、3−(5−ベン
ゾ[b]フラニル)−2’−(4,6−O−ベンジリデ
ン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4’−メチルプロピオフェノン2.03gを得
る。
Na)+],547[(M+H)+] IR(neat,cm-1):3450,1631 NMR(DMSO−d6)δ:2.09(3H,s),
3.01(2H,t,J=7.4),3.34−3.4
8(4H,m),3.58−3.70(3H,m),
4.23(1H,m),5.22(1H,d,J=7.
7),5.51(1H,d,J=4.9),5.59
(1H,s),5.64(1H,d,J=5.5),
6.42(1H,s),6.59(1H,s),6.9
0(1H,dd,J=0.9,2.2),7.22(1
H,dd,J=1.8,8.4),7.36−7.53
(7H,m),7.95(1H,d,J=2.2),1
1.80(1H,s)。
−2’−(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチル
プロピオフェノン1.00gをN,N−ジメチルホルム
アミド10mlに溶解し、イミダゾール747mg、t
−ブチルジメチルクロロシラン827mgを加えて、室
温で13時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル)で精製して、3−(5−ベンゾ
[b]フラニル)−2’−(3−O−t−ブチルジメチ
ルシリル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−t−ブチルジメチルシリル
オキシ−4’−メチルプロピオフェノン1.06gを得
る。
Na)+] IR(nujol,cm-1):3459,1691,1
610 NMR(DMSO−d6)δ:0.01(3H,s),
0.08(3H,s),0.18(6H,s),0.8
6(9H,s),0.89(9H,s),2.28(3
H,s),2.93−3.02(2H,m),3.04
−3.15(2H,m),3.28(1H,m),3.
44(1H,m),3.62(2H,m),3.74
(1H,t,J=8.8),4.18(1H,m),
5.18(1H,d,J=7.9),5.56(1H,
d,J=7.0),5.58(1H,s),6.40
(1H,s),6.71(1H,s),6.88(1
H,dd,J=0.9,2.2),7.17(1H,d
d,J=1.8,8.6),7.36−7.49(7
H,m),7.93(1H,d,J=2.2)。
−2’−(3−O−t−ブチルジメチルシリル−4,6
−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4’−
メチルプロピオフェノン1.04gをピリジン5.4m
lに溶解し、無水酢酸2.7mlを加え、室温で一晩撹
拌する。反応液を10%冷クエン酸水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水、飽和重曹水で洗浄後、乾
燥、溶媒を留去し、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)
−2’−(2−O−アセチル−3−O−t−ブチルジメ
チルシリル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−4’−メチルプロピオフェノン1.09gを
得る。
Na)+] IR(neat,cm-1):1753,1705,16
09 NMR(DMSO−d6)δ:−0.04(3H,
s),0.00(3H,s),0.17(3H,s),
0.17(3H,s),0.78(9H,s),0.8
6(9H,s),2.02(3H,s),2.28(3
H,s),2.80−3.02(4H,m),3.62
(1H,t,J=9.0),3.70−3.85(2
H,m),4.04(1H,t,J=9.2),4.2
9(1H,dd,J=3.7,8.8),4.93(1
H,t,J=9.0),5.38(1H,d,J=8.
1),5.65(1H,s),6.42(1H,s),
6.65(1H,s),6.90(1H,dd,J=
0.9,2.2),7.15(1H,dd,J=1.
8,8.6),7.37−7.47(6H,m),7.
50(1H,d,J=8.6),7.94(1H,d,
J=2.2)。
−2’−(2−O−アセチル−3−O−t−ブチルジメ
チルシリル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−4’−メチルプロピオフェノン1.07gを
テトラヒドロフラン23mlと酢酸2.3mlの混合液
に溶解し、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド
685mgを加え、室温で25分撹拌する。反応液を濃
縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解して氷水に注
ぐ。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、3−(5
−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(2−O−アセチル
−3−O−t−ブチルジメチルシリル−4,6−O−ベ
ンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’
−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフェノン968m
gを得る。
Na)+] IR(neat,cm-1):1753,1634 NMR(DMSO−d6)δ:−0.05(3H,
s),0.00(3H,s),0.78(9H,s),
2.03(3H,s),2.24(3H,s),2.9
2−2.99(2H,m),3.05−3.11(2
H,m),3.60(1H,t,J=9.1),3.7
2(1H,t,J=9.3),3.77−3.85(1
H,m),4.04(1H,m),4.27(1H,d
d,J=4.2,9.2),4.95(1H,t,J=
8.5),5.46(1H,d,J=8.1),5.6
4(1H,s),6.42(1H,s),6.52(1
H,s),6.89(1H,dd,J=0.9,2.
2),7.20(1H,dd,J=1.7,8.3),
7.36−7.46(5H,m),7.50(1H,
d,J=8.3),7.51(1H,m),7.94
(1H,d,J=2.2),10.7(1H,s)。
−2’−(2−O−アセチル−3−O−t−ブチルジメ
チルシリル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチ
ルプロピオフェノン958mgを酢酸35mlに溶解
し、水4ml、p−トルエンスルホン酸75mgを加え
て、室温で4日間撹拌する。反応液を氷水700mlに
注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗、乾燥後、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製し
て、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(2−
O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフェノン42
0mgを得る。
752 NMR(DMSO−d6)δ:1.99(3H,s),
2.22(3H,s),2.90−2.97(2H,
m),3.03−3.11(2H,m),3.21−
3.31(1H,m),3.42−3.53(3H,
m),3.72(1H,m),4.67(1H,t,J
=5.6),4.78(1H,dd,J=8.2,9.
5),5.20(1H,d,J=8.1),5.28
(1H,d,J=5.3),5.36(1H,d,J=
5.5),6.39(1H,s),6.52(1H,
s),6.88(1H,dd,J=0.9,2.2),
7.18(1H,dd,J=1.7,8.4),7.4
7(1H,d,J=8.4),7.50(1H,d,J
=1.3),7.93(1H,d,J=2.2),1
0.86(1H,s)。
(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオ
フェノン2.02gをピリジン20mlに溶解し、無水
酢酸2.27gを加え、室温で4.5時間撹拌する。反
応液を10%冷クエン酸水に注ぎ、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、3−(5−
ベンゾ[b]フラニル)−2’−(2,3−ジ−O−ア
セチル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピ
ラノシルオキシ)−6’−アセトキシ−4’−メチルプ
ロピオフェノン2.37gを得る。
699,1619 NMR(DMSO−d6)δ:1.94(3H,s),
2.01(3H,s),2.02(3H,s),2.3
4(3H,s),2.87−3.03(4H,m),
3.76(1H,t,J=9.9),3.90(1H,
t,J=9.4),3.97(1H,dd,J=4.
5,9.9),4.44(1H,dd,J=4.6,1
0.0),5.07(1H,dd,J=7.9,8.
1),5.40(1H,t,J=9.4),5.63
(1H,s),5.68(1H,d,J=7.9),
6.74(1H,s),6.91(1H,dd,J=
0.9,2.2),7.00(1H,s),7.17
(1H,dd,J=1.8,8.6),7.39(5
H,s),7.49(1H,d,J=1.3),7.5
1(1H,d,J=8.4),7.95(1H,d,J
=2.2)。
−2’−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−ベ
ンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’
−アセトキシ−4’−メチルプロピオフェノン2.04
gを酢酸60mlに懸濁し、水6mlとp−トルエンス
ルホン酸58mgを加えて、室温で20時間撹拌する。
反応液を氷水800mlに注ぎ、1時間放置した後、沈
殿してきたアメ状の不溶物を濾取する。得られた生成物
を酢酸エチルに溶解し、有機層を飽和重曹水で洗浄、乾
燥後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタ
ノール)で精製して、3−(5−ベンゾ[b]フラニ
ル)−2’−(2,3−ジ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシルオキシ)−6’−アセトキシ−4’−メ
チルプロピオフェノン1.72gを得る。
NH4)+] IR(nujol,cm-1):3404,1751 NMR(DMSO−d6)δ:1.87(3H,s),
2.00(3H,s),2.00(3H,s),2.3
1(3H,s),2.84−3.11(4H,m),
3.48−3.57(2H,m),3.64−3.77
(2H,m),4.77(1H,t,J=5.8),
4.89(1H,dd,J=8.1,9.7),5.1
0(1H,t,J=9.7),5.50(1H,d,J
=8.1),5.59(1H,d,J=5.7),6.
70(1H,s),6.89(1H,dd,J=0.
9,2.2),7.00(1H,s),7.16(1
H,dd,J=1.5,8.5),7.47−7.50
(2H,m),7.94(1H,d,J=2.2)。
(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−ベンジリデ
ン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−アセト
キシ−4’−メチルプロピオフェノン671mgをテト
ラヒドロフラン5ml、メタノール5ml、水0.1m
lの混液に溶解し、重曹419mgを加えて、室温で3
0時間撹拌する。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、3−(5−ベ
ンゾ[b]フラニル)−2’−(2,3−ジ−O−アセ
チル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラ
ノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロ
ピオフェノン410mgを得る。
2.01(3H,s),2.25(3H,s),2.9
0−2.98(2H,m),3.01−3.09(2
H,m),3.76(1H,t,J=9.9),3.8
8(1H,t,J=9.4),3.95(1H,dd,
J=4.6,9.5),4.32(1H,dd,J=
4.6,10.1),5.05(1H,dd,J=7.
9,9.3),5.40(1H,t,J=9.3),
5.63(1H,s),5.63(1H,d,J=7.
9),6.43(1H,s),6.53(1H,s),
6.90(1H,dd,J=0.9,2.2),7.1
9(1H,dd,J=1.7,8.6),7.39(5
H,s),7.50(2H,m),7.95(1H,
d,J=2.2),10.70(1H,s)。
−2’−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−ベ
ンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’
−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフェノン395m
gを酢酸14mlに溶解し、水1.4mlとp−トルエ
ンスルホン酸12mgを加え、室温で2日間撹拌する。
反応液を氷水に注ぎ、1時間放置する。析出した無色沈
殿物を濾取し、酢酸エチルに溶解し、水洗、乾燥後、溶
媒を留去する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール)
で精製して、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’
−(2,3−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピラノ
シルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピ
オフェノン297mgを得る。
751,1729 NMR(DMSO−d6)δ:1.91(3H,s),
1.99(3H,s),2.23(3H,s),2.8
9−2.96(2H,m),3.02−3.09(2
H,m),3.46−3.80(4H,m),4.75
(1H,t,J=5.7),4.88(1H,dd,J
=8.0,9.8),5.09(1H,t,J=9.
4),5.43(1H,d,J=8.0),5.58
(1H,d,J=5.7),6.41(1H,s),
6.54(1H,s),6.88(1H,dd,J=
0.9,2.2),7.17(1H,dd,J=1.
8,8.4),7.47(1H,d,J=8.9),
7.49(1H,s),7.94(1H,d,J=2.
2),10.48(1H,s)。
(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオ
フェノン600mgをN,N−ジメチルアセトアミド4
mlに溶解し、トリエチルアミン123mgを加え、氷
冷下でメチルクロロホルメート115mgのN,N−ジ
メチルアセトアミド2ml溶液を40分かけて滴下す
る。同温で10分撹拌し、反応液を冷10%クエン酸水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノ
ール)で精製して、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)
−2’−(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−メトキシカルボニルオキシ
−4’−メチルプロピオフェノン637mgを得る。
NH4)+] IR(nujol,cm-1):3383,1762,1
689,1618 NMR(DMSO−d6)δ:2.34(3H,s),
2.92−2.98(2H,m),3.05−3.25
(2H,m),3.33−3.47(2H,m),3.
54−3.70(3H,m),3.75(3H,s),
4.22(1H,m),5.28(1H,d,J=7.
9),5.51(1H,d,J=5.3),5.57
(1H,s),5.68(1H,d,J=5.9),
6.81(1H,s),6.91(1H,dd,J=
0.9,2.2),7.09(1H,s),7.19
(1H,dd,J=1.7,8.6),7.37−7.
48(5H,m),7.50(1H,d,J=8.
6),7.50(1H,d,J=1.7),7.95
(1H,d,J=2.2)。
−2’−(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−メトキシカルボニルオキシ
−4’−メチルプロピオフェノン618mgを酢酸60
mlに溶解し、水1.4mlとp−トルエンスルホン酸
19mgを加え、室温で一晩撹拌する。反応液を氷水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和重曹水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム
/メタノール)で精製し、3−(5−ベンゾ[b]フラ
ニル)−2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−メトキシカルボニルオキシ−4’−メチルプロピ
オフェノン428mgを得る。
NH4)+] IR(neat,cm-1):3387,1765 NMR(DMSO−d6)δ:2.32(3H,s),
2.90−2.98(2H,m),3.09−3.50
(7H,m),3.67−3.74(1H,m),3.
74(3H,s),4.60(1H,t,J=5.
7),5.04(1H,d,J=7.5),5.08
(1H,d,J=5.3),5.15(1H,d,J=
4.9),5.37(1H,d,J=5.5),6.7
8(1H,m),6.88(1H,dd,J=0.9,
2.2),7.03(1H,s),7.19(1H,d
d,J=1.8,8.4),7.46(1H,d,J=
8.4),7.51(1H,d,J=1.3),7.9
3(1H,d,J=2.2)。
物から3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−
(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−アセトキシ−4’−メチルプロピオ
フェノンを得る。
NH4)+] IR(nujol,cm-1):3367,1767,1
690,1617 NMR(DMSO−d6)δ:2.03(3H,s),
2.33(3H,s),2.92−3.00(2H,
m),3.05−3.73(7H,m),4.17−
4.27(1H,m),5.26(1H,d,J=7.
7),5.50(1H,d,J=5.3),5.58
(1H,s),5.68(1H,d,J=5.9),
6.68(1H,m),6.91(1H,dd,J=
0.9,2.2),7.05(1H,s),7.19
(1H,dd,J=1.6,8.6),7.37−7.
52(7H,m),7.95(1H,d,J=2.
2)。
3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(4,6−
O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)
−6’−アセトキシ−4’−メチルプロピオフェノンか
ら3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(β−D
−グルコピラノシルオキシ)−6’−アセトキシ−4’
−メチルプロピオフェノンを得る。
NH4)+] IR(neat,cm-1):3393,1769,16
91,1618、1198 NMR(DMSO−d6)δ:2.02(3H,s),
2.30(3H,s),2.89−3.02(2H,
m),3.06−3.51(7H,m),3.67−
3.75(1H,m),4.58(1H,t,J=5.
7),5.02(1H,d,J=7.3),5.05
(1H,d,J=5.1),5.12(1H,d,J=
4.8),5.34(1H,d,J=5.5),6.6
4(1H,s),6.88(1H,dd,J=0.9,
2.2),6.99(1H,s),7.19(1H,d
d,J=1.7,8.4),7.47(1H,d,J=
8.4),7.51(1H,d,J=1.3),7.9
3(1H,d,J=2.0)。
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−
メチルプロピオフェノン500mgを、N,N−ジメチ
ルアセトアミド3.5mlに溶解し、トリエチルアミン
315mgを加え、氷冷下でアセチルクロリド282m
gを滴下して、氷冷下で30分、室温で一晩撹拌する。
反応液を10%冷クエン酸水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム
/メタノール)で精製して、3−(5−ベンゾ[b]フ
ラニル)−2’−(6−O−アセチル−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−アセトキシ−4’−メチル
プロピオフェノン304mgを得る。
NH4)+] IR(neat,cm-1):3417,1769,17
40,1695、1618 NMR(DMSO−d6)δ:1.97(3H,s),
2.02(3H,s),2.31(3H,s),2.8
8−2.98(2H,m),3.04−3.32(5
H,m),3.62−3.70(1H,m),4.03
(1H,dd,J=7.2,14.1),4.35(1
H,dd,J=1.8,11.7),5.04(1H,
d,J=7.5),5.25(1H,d,J=4.
9),5.34(1H,d,J=5.3),5.44
(1H,d,J=5.5),6.67(1H,s),
6.88(1H,dd,J=0.9,2.2),6.9
5(1H,s),7.18(1H,dd,J=1.8,
8.4),7.47(1H,d,J=8.4),7.5
0(1H,d,J=1.5),7.94(1H,d,J
=2.2)。
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルプロピオフェノン3.0gを2,4,6−
コリジン33mlに溶解し、ドライアイス−アセトンに
て−40℃に冷却し、撹拌しながら4−ニトロフェニル
クロロホルメート1.71gのジクロロメタン8.6m
l溶液を滴下する。−40℃で1時間30分、室温で1
時間撹拌した後、53℃で3時間撹拌する。放冷後、反
応液を冷10%塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有
機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロ
ロホルム/アセトン)で精製して、3−(5−ベンゾ
[b]フラニル)−2’−(4,6−O−カルボニル−
β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ
−4’−メチルプロピオフェノン2.16gを得る。
Na)+],485[(M+H)+] IR(nujol,cm-1):3386,1753,1
630 NMR(DMSO−d6)δ:2.25(3H,s),
2.99(2H,t,J=7.4),3.30−3.4
0(3H,m),3.64(1H,m),4.09−
4.21(2H,m),4.26(1H,dd,J=
9.3,9.7),4.49(1H,dd,J=5.
3,9.2),5.26(1H,d,J=7.9),
5.80(1H,d,J=5.9),5.86(1H,
d,J=5.7),6.43(1H,s),6.55
(1H,s),6.89(1H,dd,J=0.9,
2.2),7.19(1H,dd,J=1.8,8.
6),7.49(1H,d,J=8.6),7.50
(1H,d,J=1.9),7.94(1H,d,J=
2.2),11.6(1H,s)。
−2’−(4,6−O−カルボニル−β−D−グルコピ
ラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプ
ロピオフェノン2.13gをメタノール40mlに溶解
し、p−トルエンスルホン酸84mgを加え、室温で1
時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹
水に注ぐ。有機層を分取し、水洗、乾燥後溶媒を留去す
る。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:クロロホルム/アセトン)で精製して、
3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(4−O−
メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフェノ
ン986mgを得る。
NH4)+] IR(neat,cm-1):3459,1752,16
31 NMR(DMSO−d6)δ:2.24(3H,s),
3.00(2H,t,J=7.4),3.32−3.4
5(4H,m),3.49−3.60(2H,m),
3.66−3.73(1H,m),3.73(3H,
s),4.54(1H,t,J=9.6),4.82
(1H,t,J=5.6),5.12(1H,d,J=
7.7),5.52(1H,d,J=5.7),5.6
0(1H,d,J=5.7),6.44(1H,d,J
=0.6),6.56(1H,d,J=0.9),6.
90(1H,dd,J=0.9,2.2),7.22
(1H,dd,J=1.7,8.4),7.47(1
H,d,J=8.4),7.54(1H,d,J=1.
3),7.93(1H,d,J=2.2),11.8
(1H,s)。
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−
メチルプロピオフェノン10gの2,4,6−コリジン
100ml溶液に0℃でクロロギ酸メチル10.31g
を滴下し、0℃で23時間撹拌する。反応液を氷−10
%塩酸(300ml−300ml)に注ぎ、酢酸エチル
350mlにて抽出する。有機層を水、飽和重曹水、飽
和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去する。得られた
残渣(11.96g)をテトラヒドロフラン200ml
に溶解し、t−ブチルアミン20mlを加え、室温で4
時間撹拌する。反応液を氷−10%塩酸(150ml−
150ml)に注ぎ、酢酸エチル250mlにて抽出す
る。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾
燥後、溶媒を留去する。残渣を水−ジエチルエーテル−
ジイソプロピルエーテルから2回再結晶することによ
り、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(6
−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシル
オキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフ
ェノン9.14gを得る。
172,1733,1669,1632,1611 NMR(DMSO−d6)は実施例2−(3)で得られ
た化合物と同一であった。
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−
メチルプロピオフェノン10gをエチレングリコールジ
メチルエーテル30mlに溶解し、炭酸ジメチル100
ml、Novozym 435(ノボ ノルディスク
バイオ インダストリー株式会社、デンマーク)2gと
モレキュラーシーブス4A粉末8gを加え、40℃で2
4時間、室温で14時間撹拌する。反応液をクロロホル
ムで希釈し、不溶物を濾去し、濾液を減圧乾固する。残
渣を酢酸エチルに溶解して、10%塩酸水、水、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄後乾燥し、溶媒を留去す
る。残渣をエーテル−イソプロピルエーテル−水から3
回再結晶して、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−
2’−(6 −O−メトキシカルボニル−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチ
ルプロピオフェノン7.9gを得る。物性値は実施例1
8で得られた化合物と同一であった。
合物から3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−
(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シ−4’−エチルプロピオフェノンを得る。
633,1605 NMR(DMSO−d6)δ:1.15(3H,t,J
=7.5),2.55(2H,q,J=7.5),3.
00(2H,t,J=7.5),3.10−3.50
(7H,m),3.68−3.74(1H,m),4.
61(1H,t,J=5.5),4.98(1H,d,
J=7.5),5.06(1H,d,J=5.5),
5.14(1H,d,J=5.0),5.31(1H,
d,J=5.5),6.42(1H,d,J=1.
5),6.57(1H,d,J=1.5),6.88
(1H,dd,J=1.0,2.0),7.22(1
H,dd,J=2.0,8.5),7.46(1H,
d,J=8.5),7.53(1H,d,J=2.
0),7.93(1H,d,J=2.0),11.90
(1H,s)。
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルアセトフェノン100gを、水冷したエタ
ノール800mlと50%水酸化カリウム水溶液200
gの混液に溶かし、5−ホルミルベンゾ[b]フラン3
0.91gを加え、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹拌
する。反応液にN,N−ジメチルアセトアミド400m
l、無水ピペラジン17.35g及び10%パラジウム
−炭素(水分51.4%)9.4gを加え、水素常圧
下、室温で2時間撹拌する。触媒を濾去し、濾液をイソ
プロピルエーテルで洗浄し、氷冷下、18%塩酸で酸性
とした後、酢酸エチルで抽出する。得られた有機層を
水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥後、減
圧下に濃縮し、残渣を水−アセトニトリルより2回結晶
化し、得られた結晶66.86gに同様に反応して得た
結晶137.6gを加えた後、水−エタノールより再結
晶し、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルプロピオフェノン195.70gを得る。
であった。
[b]フラニル)−2’−(β−D−グルコピラノシル
オキシ)−6’−アリルオキシ−4’−メチルプロピオ
フェノン 300mgをテトラヒドロフラン3mlに溶
かし、氷冷下、2,4,6−コリジン315mgとジフ
ェニルクロロホスフェート486mgを加え、アルゴン
雰囲気下、室温で22時間撹拌する。反応液を氷冷した
10%クエン酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。
得られた有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄し、乾燥後、減圧下に濃縮する。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホ
ルム/メタノール)で精製し、3−(5−ベンゾ[b]
フラニル)−2’−(6−O−ジフェニルホスホノ−β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−アリルオキシ
−4’−メチルプロピオフェノン327mgを得る。
NH4)+] IR(nujol,cm-1):3396,1698,1
609 NMR(DMSO−d6)δ:2.17(3H,s),
2.95(2H,t,J=7.5),3.0−3.3
(5H,m),3.72(1H,dt,J=9.5,
2.5),4.30(1H,ddd,J=5.5,7.
5,11.5),4.52(2H,dt,J=1.5,
5.0),4.57(1H,ddd,J=3.5,5.
5,11.5),5.00(1H,d,J=7.5),
5.16(1H,ddt,J=11.0,3.5,1.
5),5.26(1H,ddt,J=17.5,3.
5,1.5),5.3−5.4(3H,br),5.8
9(1H,ddt,J=17.5,11.0,5.
0),6.55(1H,s),6.68(1H,s),
6.86(1H,dd,J=1.0,2.0),7.1
−7.2(7H,m),7.30(4H,dt,J=
8.0,1.5),7.44(1H,d,J=9.
5),7.45(1H,d,J=2.0),7.92
(1H,d,J=2.0) (2)(1)で得られた3−(5−ベンゾ[b]フラニ
ル)−2’−(6−O−ジフェニルホスホノ−β−D−
グルコピラノシルオキシ)−6’−アリルオキシ−4’
−メチルプロピオフェノン308mgをアセトニトリル
3mlに溶かし、ギ酸アンモニウム80mgと二塩化ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)3m
gを加え、アルゴン雰囲気下、1.5時間加熱環流す
る。反応液を室温に戻し、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出する。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、乾燥後、減圧下に濃縮する。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホル
ム/メタノール)で精製し、3−(5−ベンゾ[b]フ
ラニル)−2’−(6−O−ジフェニルホスホノ−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4’−メチルプロピオフェノン246mgを得る。
NH4)+] IR(nujol,cm-1):3405,1630,1
600 NMR(DMSO−d6)δ:2.13(3H,s),
2.98(2H,t,J=7.0),3.2−3.5
(5H,m),3.75−3.85(1H,m),4.
3−4.4(1H,m),4.55(1H,ddd,J
=3.5,5.5,11.5),5.10(1H,d,
J=8.0),5.29(1H,d,J=5.0),
5.41(1H,d,J=4.5),5.43(1H,
d,J=5.5),6.39(1H,d,J=1.
0),6.57(1H,d,J=1.0),6.85
(1H,dd,J=1.0,2.0),7.1−7.2
(7H,m),7.29(4H,dt,J=8.0,
2.5),7.44(1H,d,J=9.5),7.4
9(1H,d,J=2.0),7.92(1H,d,J
=2.0),11.84(1H,s) (3)3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−(6
−O−ジフェニルホスホノ−β−D−グルコピラノシル
オキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオフ
ェノン764mgを1,4−ジオキサン33mlに溶か
し、0.1N―水酸化ナトリウム水溶液33mlを加
え、アルゴン雰囲気下、室温で2.5時間撹拌する。反
応液に塩化アンモニウム60mgを加え、減圧下、溶媒
を留去する。得られた残渣にエタノールを加え、不溶物
を濾別する。濾液にイソプロパノールを加え、析出物を
濾取し、3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’−
(4,6−O−ホスフィニコ−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチルプロピオ
フェノンナトリウム327mgを得る。
Na)+] IR(nujol,cm-1):3300,1625,1
612 NMR(DMSO−d6)δ:2.25(3H,s),
2.97(2H,t,J=7.5),3.3−3.9
(8H,m),5.15(1H,d,J=7.5),
5.40(1H,br),5.55(1H,br),
6.41(1H,s),6.55(1H,s),6.9
8(1H,dd,J=1.0,2.0),7.19(1
H,dd,J=1.5,8.5),7.49(1H,
d,J=8.5),7.51(1H,d,J=1.
5),7.92(1H,d,J=2.0) 参考例1 (1)オルシノール一水和物50gをピリジン400m
lに溶解し、無水酢酸133mlを加えて室温で17時
間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸
エチル500mlに溶解し、10%塩酸、水、飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去してオルシ
ノールジアセテート74gを得る。
35(3H,s),6.71(1H,t,J=1.
8),6.80(2H,m)。
ロベンゼン50ml中、90℃に加熱し、そこにオルシ
ノールジアセテート10gのクロロベンゼン8ml溶液
を35分かけて滴下する。滴下後、同温で1時間撹拌し
た後、冷却し、反応液を氷−10%塩酸(100ml−
100ml)に注ぎ、30分撹拌する。酢酸エチル10
0mlを加え、有機層を分取し、水洗、乾燥後溶媒を留
去する。得られた残渣にヘキサン100mlを加え、室
温で30分撹拌した後、濾取、乾燥し、2’,6’−ジ
ヒドロキシ−4’−メチルアセトフェノン5.9gを得
る。融点:146−148℃。
ン0.5g、炭酸カドミウム2.08g及びトルエン4
0mlの混合物をディーン・シュターク蒸留管(Die
n−Stark trap)で溶媒を除きながら還流す
る。溶媒を10ml除いた後、およそ80℃に冷却し、
次いで2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D
−グルコピラノシルブロミド2.48gを加え、一晩還
流する。冷却後、クロロホルムを加えて希釈し、不溶物
を濾別する。濾液を濃縮し、残渣をメタノールより結晶
化して、2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4’−メチルアセトフェノン735mgを得る。
650 NMR(DMSO−d6)δ:1.96(3H,s),
2.01(9H,s),2.26(3H,s),2.3
9(3H,s),4.05−4.22(2H,m),
4.28(1H,ddd,J=2.6,5.7,9.
9),5.00(1H,dd,J=9.5,9.9),
5.10(1H,dd,J=8.0,9.6),5.3
9(1H,t,J=9.5),5.64(1H,d,J
=8.1),6.46(1H,s),6.48(1H,
s),11.60(1H,s)。
し、そこへ水29mlをゆっくりと滴下する。次いで、
塩化トリブチルベンジルアンモニウム37gおよび
2’,6’−ジヒドロキシ−4’−メチルアセトフェノ
ン100gを加え、さらに、2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド41
9gを加え、室温で撹拌する。27時間後、水21ml
を加えて、さらに2.5時間撹拌した後、氷冷下、18
%塩酸およそ500mlを加えて中和する。さらに10
%塩酸およそ200mlおよび水500mlを加えた
後、クロロホルム層を分取する。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後乾燥し、得られた有機層を濃縮する。残渣に
メタノール400mlを加え、再び濃縮する。およそ半
分が留去したところで残渣にメタノール2lを加え、若
干加熱した後、氷冷下で30分撹拌する。沈殿物を濾取
し、減圧下乾燥して、2’−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−4’−メチルアセトフェノン23
9.75gを得る。物性値は参考例2で得られた化合物
と同一であった。
l、酢酸2ml、水5mlに懸濁し、氷冷下亜硝酸ナト
リウム473mgの水5ml溶液を15分かけて滴下す
る。10分後、ヨウ化カリウム1.62gの水5ml溶
液を加え、80℃に加温し、1時間撹拌する。反応液を
ジエチルエーテルで抽出し、その抽出層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製
し、得られた固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、3,5−ジメトキシヨードベンゼン1.05gを得
る。融点:73−74℃。
1.19gを酢酸10mlに溶解し、室温で47%臭化
水素酸10mlを加え、15時間加熱還流する。反応液
を室温に戻し、減圧乾固し、残渣を酢酸エチルに溶解す
る。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、3,5−
ジヒドロキシヨードベンゼン1.06gを得る。
31(1H,t,J=2.5),6.79(2H,d,
J=2.5)。
ン1.02gをピリジン2.8mlに溶解し、室温で無
水酢酸1.53gを加える。1時間撹拌後、反応液を1
0%クエン酸水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層
を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、3,5−ジアセトキ
シヨードベンゼン1.37gを得る。
278,236 IR(neat,cm-1):1771,1586 NMR(CDCl3)δ:2.28(6H,s),6.
92(1H,t,J=2.0),7.36(2H,d,
J=2.0)。
ン860mgを1,4−ジオキサン4mlに溶解し、室
温でビニルトリブチルスズ1.41gと二塩化ビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)20mgを
加え、3時間加熱還流する。反応液を室温に戻し、酢酸
エチルで希釈し、10%フッ化カリウム水溶液を加え、
室温で30分撹拌する。不溶物を濾去後、酢酸エチルで
抽出する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、3,5−ジアセトキシスチレン585mgを得
る。
178,136 IR(neat,cm-1):1771,1610 NMR(CDCl3)δ:2.29(6H,s),5.
32(1H,d,J=11.0),5.74(1H,
d,J=17.0),6.65(1H,dd,J=1
1.0,17.0),6.82(1H,t,J=2.
0),7.03(2H,d,J=2.0)。
0mgを酢酸エチル6ml−エタノール2mlに溶解
し、10%パラジウム−炭素(水分51.4%)50m
gを触媒として常圧下接触還元を行う。2時間後、触媒
を濾去し、濾液を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル)で精製して、1,3−ジアセトキシ−5−エチル
ベンゼン450mgを得る。
7.5),2.28(6H,s),2.66(2H,
q,J=7.5),6.74(1H,t,J=2.
0),6.82(2H,d,J=2.0)。
ベンゼンを参考例1−(2)と同様に処理することによ
り、2’,6’−ジヒドロキシ−4’−エチルアセトフ
ェノンを得る。融点:121−123℃。
エチルアセトフェノンを参考例3と同様に処理すること
により、2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4’−エチルアセトフェノンを得る。融点:12
5−127℃。
4.75gをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに
懸濁し、50℃で撹拌しながら、塩化アセチル1.06
gを10分かけて滴下し、引き続き、15分撹拌する。
次いで、3,5−ジメトキシベンズアルデヒド10gの
ジブロモメタン15.69g溶液を20分かけて滴下
し、引き続き30分撹拌する。反応液を氷冷し、飽和塩
化アンモニウム水溶液40mlを滴下し、次いでジエチ
ルエーテルを加え、不溶物を濾別する。濾液をジエチル
エーテルで抽出し、その抽出層を10%塩酸、水、10
%水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、
乾燥後、溶媒を留去し、3,5−ジメトキシスチレン
8.29gを得る。
149,135,121 IR(neat,cm-1):1620,1595 NMR(CDCl3)δ:3.80(6H,s),5.
25(1H,dd,J=1.0,11.0),5.72
(1H,dd,J=1.0,17.5),6.39(1
H,t,J=2.5),6.57(2H,d,J=2.
5),6.64(1H,dd,J=11.0,17.
5)。
9gをメタノール70mlと酢酸エチル10mlの混合
溶媒に溶解し、10%パラジウム−炭素(水分51.4
%)1.2gを触媒とし、常圧下接触還元を行う。1時
間後、触媒を濾去し、濾液を減圧下に濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル)で精製し、1,3−ジメトキシ−5−
エチルベンゼン7.07gを得る。
151,137 IR(neat,cm-1):1607,1596 NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=
7.5),2.60(2H,q,J=7.5),3.7
8(6H,s),6.30(1H,t,J=2.5),
6.37(2H,d,J=2.5)。
ンゼン7.69gを酢酸80mlに溶解し、室温で撹拌
しながら、47%臭化水素酸を加え、3時間加熱還流す
る。反応液を室温に戻し、減圧乾固し、残渣を酢酸エチ
ルに溶解する。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
乾燥後、溶媒を留去する。残渣をジイソプロピルエーテ
ル−ヘキサンから再結晶して1,3−ジヒドロキシ−5
−エチルベンゼン5.94gを得る。融点:97−98
℃。
ベンゼン5.92gをピリジン32mlに溶解し、室温
で撹拌しながら無水酢酸17.5gを加える。1時間
後、反応液を氷冷した10%塩酸に注ぎ、酢酸エチルで
抽出する。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄し、乾燥後、溶媒を留去して、1,3−ジアセトキ
シ−5−エチルベンゼン9.60gを得る。物性値は参
考例4−(5)で得られた化合物と同一であった。
180,138 IR(neat,cm-1):1771,1617 NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=
7.5),2.28(6H,s),2.66(2H,
q,J=7.5),6.74(1H,t,J=2.
0),6.82(2H,d,J=2.0)。
に許容しうる塩は、腎臓でのグルコース再吸収阻害作用
に基づく尿糖増加作用により、優れた血糖降下作用を示
す。例えば、ラットに経口投与した場合、本発明化合物
はフロリジン投与の50〜250倍尿糖を増加させるこ
とができる。
らに、体内での加水分解で生じるアグリコン部分の促通
拡散型糖輸送担体の阻害作用が弱いという特徴も有す
る。
正し、グルコーストキシシティーの悪循環を断ち切るこ
とができ、糖尿病〔例えば、インスリン依存型糖尿病
(I型糖尿病)、インスリン非依存型糖尿病(II型糖
尿病)等の真性糖尿病〕の予防治療、或いは食後の過血
糖の是正に効果的に使用することができる。
Claims (19)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基、Zは1つもしくは複数の水酸基が保護され
ていてもよいβ−D−グルコピラノシル基を表す。)で
示されるプロピオフェノン誘導体またはその薬理的に許
容しうる塩。 - 【請求項2】 Zが1つもしくは複数の水酸基がアシル
化されていてもよいβ−D−グルコピラノシル基である
か、2つの水酸基がその保護基とともに1−低級アルコ
キシ低級アルキリデンジオキシ基、ベンジリデンジオキ
シ基、ホスフィニコジオキシ基またはカルボニルジオキ
シ基を形成しているβ−D−グルコピラノシル基である
か、あるいは1つもしくは2つの水酸基がアシル化され
ており、かつ、2つの水酸基がその保護基とともに1−
低級アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基、ベンジリ
デンジオキシ基、ホスフィニコジオキシ基またはカルボ
ニルジオキシ基を形成しているβ−D−グルコピラノシ
ル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 Zが低級アルカノイル基、低級アルコキ
シカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基及
び低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基から選ば
れる基で1つもしくは複数の水酸基がアシル化されてい
てもよいβ−D−グルコピラノシル基であるか、あるい
は2つの水酸基がその保護基とともに1−低級アルコキ
シ低級アルキリデンジオキシ基または、ホスフィニコジ
オキシ基を形成しているβ−D−グルコピラノシル基で
ある請求項2記載の化合物。 - 【請求項4】 Zが低級アルカノイル基、低級アルコキ
シカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基及
び低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基から選ば
れる基で2位、2及び3位、4位または6位水酸基がア
シル化されていてもよいβ−D−グルコピラノシル基で
あるか、或いは4及び6位水酸基がその保護基とともに
1−低級アルコキシ低級アルキリデンジオキシ基または
ホスフィニコジオキシ基を形成しているβ−D−グルコ
ピラノシル基である請求項3記載の化合物。 - 【請求項5】 OXが水酸基、低級アルカノイルオキシ
基または低級アルコキシカルボニルオキシ基であり、Z
がβ−D−グルコピラノシル基、2−O−(低級アルカ
ノイル)−β−D−グルコピラノシル基、2,3−ジ−
O−(低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノシル
基、4−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D−
グルコピラノシル基、6−O−(低級アルカノイル)−
β−D−グルコピラノシル基、6−O−(低級アルコキ
シカルボニル)−β−D−グルコピラノシル基、6−O
−(低級アルコキシ低級アルカノイル)−β−D−グル
コピラノシル基、6−O−(低級アルコキシ低級アルコ
キシカルボニル)−β−D−グルコピラノシル基、4,
6−O−(1−低級アルコキシ低級アルキリデン)−β
−D−グルコピラノシル基または、4,6−O−ホスフ
ィニコ−β−D−グルコピラノシル基である請求項4記
載の化合物。 - 【請求項6】 OXが水酸基または低級アルカノイルオ
キシ基、Zがβ−D−グルコピラノシル基、2,3−ジ
−O−(低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノシ
ル基、4−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D
−グルコピラノシル基、6−O−(低級アルコキシカル
ボニル)−β−D−グルコピラノシル基、4,6−O−
(1−低級アルコキシ低級アルキリデン)−β−D−グ
ルコピラノシル基または、4,6−O−ホスフィニコ−
β−D−グルコピラノシル基である請求項5記載の化合
物。 - 【請求項7】 OXが水酸基、Yがメチル基またはエチ
ル基、Zがβ−D−グルコピラノシル基、4−O−(低
級アルコキシカルボニル)−β−D−グルコピラノシル
基、6−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D−
グルコピラノシル基、4,6−O−(1−低級アルコキ
シ低級アルキリデン)−β−D−グルコピラノシル基ま
たは4,6−O−ホスフィニコ−β−D−グルコピラノ
シル基である請求項6記載の化合物。 - 【請求項8】 Zがβ−D−グルコピラノシル基または
6−O−(低級アルコキシカルボニル)−β−D−グル
コピラノシル基である請求項7記載の化合物。 - 【請求項9】3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4’−メチルプロピオフェノンまたはその薬理的
に許容しうる塩。 - 【請求項10】3−(5−ベンゾ[b]フラニル)−
2’−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4’−メチル
プロピオフェノンまたはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項11】 一般式(II) 【化2】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基、Zは1つもしくは複数の水酸基が保護され
ていてもよいβ−D−グルコピラノシル基を表す。)で
示される化合物を還元し、所望によりその薬理的に許容
しうる塩とすることを特徴とする一般式(I) 【化3】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
プロピオフェノン誘導体もしくはその薬理的に許容しう
る塩の製法。 - 【請求項12】 一般式(I−a) 【化4】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基を表す。)で示される化合物をアシル化し、
所望によりその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴
とする一般式(I−b) 【化5】 (式中、R1はアシル基を表し、他の記号は前記と同一
意味を有する。)で示される化合物またはその薬理的に
許容しうる塩の製法。 - 【請求項13】 一般式(I−d) 【化6】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基、R11OおよびR21Oは保護された水酸基を
表す。)で示される化合物をアシル化した後、保護基を
除去し、所望によりその薬理的に許容しうる塩とするこ
とを特徴とする一般式(I−c) 【化7】 (式中、R3はアシル基を表し、他の記号は前記と同一
意味を有する。)で示される化合物またはその薬理的に
許容しうる塩の製法。 - 【請求項14】 一般式(I−f) 【化8】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基、R11O、R21OおよびR31Oは保護された
水酸基を表す。)で示される化合物をアシル化した後、
保護基を除去し、所望によりその薬理的に許容しうる塩
とすることを特徴とする一般式(I−e) 【化9】 (式中、R4はアシル基を表し、他の記号は前記と同一
意味を有する。)で示される化合物またはその薬理的に
許容しうる塩の製法。 - 【請求項15】 一般式(I−h) 【化10】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基を表す。)で示される化合物と一般式(II
I) R2OH (III) (式中、R2は低級アルキル基を表す。)で示される化
合物を反応させ、ついで所望によりその薬理的に許容し
うる塩とすることを特徴とする一般式(I−g) 【化11】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項16】 一般式(I−a) 【化12】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基を表す。)で示される化合物と一般式(I
V) 【化13】 (式中、R5およびR6は、R5が水素原子もしくは低級
アルキル基、R6が低級アルコキシ基であるか、または
R5が水素原子、R6がフェニル基であるか、あるいはR
5及びR6が一緒になってオキソ基を形成し、A1及びA2
は脱離基を表す。)で示される化合物を反応させ、所望
によりその薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とす
る一般式(I−i) 【化14】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項17】 一般式(I−k) 【化15】 (式中、Yは低級アルキル基、Zは1つもしくは複数の
水酸基が保護されていてもよいβ−D−グルコピラノシ
ル基を表す。)で示される化合物の6’位フェノール性
水酸基を保護し、要すればその薬理的に許容しうる塩と
することを特徴とする一般式(I−j) 【化16】 (式中、OX1は保護された水酸基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する。)で示される化合物またはそ
の薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項18】 一般式(I−j) 【化17】 (式中、OX1は保護された水酸基、Yは低級アルキル
基、Zは1つもしくは複数の水酸基が保護されていても
よいβ−D−グルコピラノシル基を表す。)で示される
化合物から保護基を除去し、要すればその薬理的に許容
しうる塩とすることを特徴とする一般式(I−k) 【化18】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項19】 一般式(I-m) 【化19】 (式中、OXは保護されていてもよい水酸基、Yは低級
アルキル基、R9およびR10は、同一或いは異なって水
酸基の保護基を表す。)で示される化合物を加水分解
し、所望によりその薬理的に許容しうる塩とすることを
特徴とする一般式(I-l) 【化20】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
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