JP2847695B2 - 血糖降下剤 - Google Patents

血糖降下剤

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JP2847695B2
JP2847695B2 JP10985995A JP10985995A JP2847695B2 JP 2847695 B2 JP2847695 B2 JP 2847695B2 JP 10985995 A JP10985995 A JP 10985995A JP 10985995 A JP10985995 A JP 10985995A JP 2847695 B2 JP2847695 B2 JP 2847695B2
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正徳 稲益
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血糖降下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の治療においては食事療法が必須
であるが、これだけで充分なコントロールが得られない
ときは、必要に応じてインスリンまたは経口糖尿病薬が
使用される。糖尿病薬としては、従来より、ビグアナイ
ド系化合物及びスルホニルウレア系化合物が用いられて
いる。しかしながら、ビグアナイド系化合物には乳酸ア
シドーシス、スルホニルウレア系化合物には重篤な低血
糖という副作用があり、このような欠点のない新しい糖
尿病治療剤の開発が望まれている。
【0003】近年、糖尿病の発症、並びに進展に高血糖
自身が関与するというグルコース・トキシシティー・セ
オリー(Glucose toxicity theo
ry)が提唱されている。すなわち、慢性的な高血糖が
インスリン分泌とインスリン作用の両方に異常を引き起
こし、これがさらに血糖を高め、糖尿病が進展するとい
うものである〔ジアベトロジア(Diabetolog
ia)第28巻、第119頁(1985年)、ジアビー
ティーツ ケア(Diabetes Care)、第1
3巻、第610頁(1990年)等〕。
【0004】この理論は、次のようにして検証されてい
る。すなわち、糖尿病動物の血糖をインスリンを用いず
に長期間正常に保つと糖尿病動物の病態が改善され、正
常化することが確認された〔ジャーナル・オブ・クリニ
カル・インベスチゲーション(J.Clin.Inve
st.)第79巻、第1510頁(1987年)、同第
80巻、第1037頁(1987年)、同第87巻、第
561頁(1991年)等〕。これらの検証実験で、血
糖を正常に保つ試薬としてフロリジンが皮下投与で用い
られている。
【0005】フロリジンは、リンゴやナシ等のバラ科植
物の樹皮や根皮に含まれる配糖体であり、すでに前世紀
に発見され、種々研究されてきた。最近、腸管と腎臓の
絨毛膜にのみ存在するNa+ −グルコース共輸送体の阻
害剤であることがわかり、この実験では、フロリジンは
腎臓での糖の再吸収を阻害し、糖の***を促進して高血
糖を是正したものと解釈される。
【0006】しかしながら、フロリジンを経口投与する
と、大部分はアグリコンであるフロレチンとグルコース
に加水分解され、フロリジンとして吸収される割合は小
さく、尿糖***作用は非常に弱い。また、アグリコンで
あるフロレチンは促通拡散型の糖輸送担体を強力に阻害
することが知られており、例えば、フロレチンをラット
に静脈内投与すると脳内グルコース濃度が減少すること
が報告されている〔ストローク(Stroke)、第1
4巻、第388頁(1983年)〕ので、長期にわたり
これを使用すると、いろいろな組織に悪い影響が及ぶこ
とが考えられる。そのためか、これまでフロリジンを糖
尿病治療薬として用いようという試みはなされていな
い。
【0007】また、2’−(β−D−グルコピラノシル
オキシ)−4,6’−ジヒドロキシジヒドロカルコン
は、腎臓でのNa+ −グルコース共輸送体を阻害するこ
とも知られている〔例えば、ビオキミカ・エ・ビオフィ
ジカ・アクタ(Biochim.Biophys.Ac
ta)、第71巻、第688頁(1963年)〕。しか
し、上記化合物が経口投与でも尿糖増加作用を有するこ
とについては何も記載されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、経口投与で
も優れた尿糖増加作用を有し、かつ、そのアグリコンは
促通拡散型の糖輸送担体の阻害作用が著しく弱いジヒド
ロカルコン誘導体を有効成分とする血糖降下剤を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0010】
【化4】
【0011】〔但し、Arはアリール基、OZは保護さ
れていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基を表し、R
は、式〔II〕
【0012】
【化5】
【0013】で示される基であるか又は式〔III〕
【0014】
【化6】
【0015】で示される基を表す(但し、OZが水酸基
であり、Rが式〔II〕で示される基である場合、Ar
がヒドロキシ基置換フェニル基、低級アルコキシ基置換
フェニル基又はフェニル基であるものを除く)。〕で示
されるジヒドロカルコン誘導体及びその薬理的に許容し
うる塩を有効成分とする血糖降下剤に関する。
【0016】本発明の有効成分であるジヒドロカルコン
誘導体〔I〕は、尿糖増加作用に基づく優れた血糖降下
作用を奏する。例えば、本発明の有効成分〔I〕をラッ
トに投与した場合、24時間に尿中に***されたグルコ
ース量はフロリジンを投与した場合の約6〜30倍であ
った。また、本発明の有効成分をグルコース負荷糖尿マ
ウスに経口投与した場合、血糖値の上昇を顕著に抑制し
た。従って、本発明の血糖降下剤は糖尿病の治療・予防
に有用である。本発明の有効成分〔I〕のこのような尿
糖増加作用は腎臓でのグルコース再吸収阻害によると考
えられ、従来の血糖降下剤にない特徴を有する。
【0017】また、本発明の有効成分であるジヒドロカ
ルコン誘導体〔I〕の毒性は低く、例えば、2’−(β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
3−メチルジヒドロカルコンを1000mg/kgの割
合で、ラットに28日間連続経口投与し、観察しても死
亡例は見られなかった。
【0018】更に本発明の有効成分の加水分解物である
アグリコンは、フロレチンと異なり、糖とりこみ阻害作
用が著しく弱いという特徴も有する。例えば、ヒト赤血
球とD−〔3− 3H〕グルコースを1分間インキュベー
トし、赤血球の放射能を測定して赤血球における糖とり
こみを調べたところ、検体化合物非添加時を100とし
た場合、本発明の有効成分のアグリコンである2’,
4,6’−トリヒドロキシジヒドロカルコンは92.
7、2’,6’−ジヒドロキシ−4−メトキシジヒドロ
カルコンは91.0であり、一方、フロレチンは13.
7であった。従って、本発明の有効成分のアグリコンの
ヒト赤血球における糖とりこみ阻害作用はフロリジンの
アグリコンであるフロレチンに比べて著しく小さく、本
発明の有効成分が一部加水分解を受けたとしても糖の組
織内濃度の減少は非常に起こりにくいと考えられる。
【0019】本発明の有効成分であるジヒドロカルコン
誘導体〔I〕において、アリール基としては、炭化水素
系アリール基又は複素環系アリール基があげられる。
【0020】上記の炭化水素系アリール基としては、置
換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有して
いてもよいナフチル基があげられ、複素環系アリール基
としては、異項原子として酸素原子、窒素原子もしくは
硫黄原子を含む複素芳香環式基(該複素芳香環式基は置
換基を有していてもよい)があげられ、該複素芳香環式
基としてはフリル基、チエニル基及びピリジル基などの
複素芳香単環式基があげられる。
【0021】さらに、上記のフェニル基、ナフチル基、
複素芳香環式基が置換基を有する場合、該置換基として
は、ハロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよい低
級アルキル基;低級アルコキシ基で置換されていてもよ
い低級アルコキシ基;低級アルコキシ基で置換されてい
てもよい低級アルコキシカルボニルオキシ基;低級アル
キル基又は低級アルカノイル基で置換されていてもよい
アミノ基;低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、アミノ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の
基で置換されていてもよい低級アルカノイルオキシ基;
ハロゲン原子;水酸基;カルバモイル基;低級アルキル
チオ基;低級アルキルスルフィニル基;低級アルキルス
ルホニル基;カルボキシル基;ホルミル基;シアノ基;
ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基;フェノキシカル
ボニルオキシ基;低級アルキレンジオキシ基;或いは低
級アルコキシ基で置換されていてもよいベンゾイルオキ
シ基があげられる。
【0022】本発明の有効成分であるジヒドロカルコン
誘導体の具体例としては、一般式〔I〕において、Rが
式〔II〕で示される基であり、(1)Arがハロゲン
原子又は水酸基で置換されていてもよい低級アルキル
基:低級アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基:
低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級アルコキ
シカルボニルオキシ基:低級アルキル基及び低級アルカ
ノイル基から選ばれる基で置換されたアミノ基:低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ基及
びフェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されてい
てもよい低級アルカノイルオキシ基:ハロゲン原子:カ
ルバモイル基:低級アルキルチオ基:低級アルキルスル
フィニル基:低級アルキルスルホニル基:カルボキシル
基:ホルミル基:シアノ基:ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基:フェノキシカルボニルオキシ基:低級アル
キレンジオキシ基:及び低級アルコキシ基で置換されて
いてもよいベンゾイルオキシ基から選ばれる基で置換さ
れたフェニル基;低級アルキル基、低級アルコキシ基及
び水酸基から選ばれる2個の置換基で置換されたフェニ
ル基;フリル基;チエニル基;ピリジル基;或いはナフ
チル基であり、OZが保護されていてもよい水酸基又は
低級アルコキシ基であるか、或いは、(2)Arが低級
アルコキシ基置換フェニル基であり、OZが保護された
水酸基又は低級アルコキシ基である化合物をあげること
ができる。
【0023】他の具体例としては、Rが式〔III〕で
示される基であり、Arがフェニル基、低級アルキル基
置換フェニル基、ハロゲノフェニル基、ヒドロキシ基置
換フェニル基又は低級アルコキシ基置換フェニル基であ
り、OZは保護されていてもよい水酸基又は低級アルコ
キシ基である化合物をあげることができる。
【0024】また、OZで示された基が保護された水酸
基の場合、該保護基としては、フェノール性水酸基の保
護基となりうるものであればよく、例えばアセチル基、
プロピオニル基、ピバロイル基等の低級アルカノイル
基;低級アルコキシカルボニル基;フェノキシカルボニ
ル基;ベンゾイル基等のアシル基があげられる。
【0025】薬効上好ましい本発明の有効成分であるジ
ヒドロカルコン誘導体〔I〕としては、Rが式〔II〕
又は〔III〕で示される基であり、(1)Arがハロ
ゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基:低級
アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基:低級アル
コキシ基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボ
ニルオキシ基:低級アルキル基で置換されたアミノ基:
低級アルカノイルオキシ基:ハロゲン原子:低級アルキ
ルチオ基:フェノキシカルボニルオキシ基:低級アルキ
レンジオキシ基:並びに低級アルコキシ基で置換されて
いてもよいベンゾイルオキシ基から選ばれる基で置換さ
れたフェニル基、又はナフチル基であり、OZが保護さ
れていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基である化合
物であるか、或いは、(2)Arが低級アルコキシ基置
換フェニル基であり、OZが保護された水酸基又は低級
アルコキシ基である化合物があげられ、Rが式〔II〕
で示される基である化合物が特に好ましい。
【0026】他の薬効上好ましいジヒドロカルコン誘導
体〔I〕としては、Rが式〔III〕で示される基であ
り、Arがフェニル基、低級アルキル基置換フェニル
基、ハロゲノフェニル基又は低級アルコキシ基置換フェ
ニル基であり、OZが保護されていてもよい水酸基又は
低級アルコキシ基である化合物があげられる。
【0027】優れた薬効を奏するジヒドロカルコン誘導
体〔I〕としては、Rが式〔II〕で示される基であ
り、Arが低級アルキル基置換フェニル基、低級アルコ
キシカルボニルオキシ基置換フェニル基、又はハロゲノ
フェニル基であり、OZが保護されていてもよい水酸基
又は低級アルコキシ基である化合物があげられる。
【0028】本発明の有効成分であるジヒドロカルコン
誘導体〔I〕は、遊離の形でもまたその薬理的に許容し
うる塩の形でも本発明の目的に用いることができる。薬
理的に許容しうる塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩
等の無機酸塩または酢酸塩、メタンスルホン酸塩等の有
機酸塩等があげられる。
【0029】本発明の血糖降下剤は、経口的にも非経口
的にも投与することができ、経口もしくは非経口投与に
通常用いられる医薬担体を用いて、適当な製剤とするこ
とができる。かかる医薬担体としては、例えば、結合剤
(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、ト
ラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、
砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、
グリシン等)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤
(バレイショデンプン等)及び湿潤剤(ラウリル硫酸ナ
トリウム等)等をあげることができる。また、これら医
薬製剤は、経口投与する場合には、錠剤、カプセル剤、
散剤、顆粒剤の如き固形製剤であってもよく、溶液、懸
濁液、乳液の如き液体製剤であってもよい。一方、非経
口投与する場合には、例えば、注射用蒸留水、生理的食
塩水、ブドウ糖水溶液等を用いて、注射剤や点滴剤とす
ることができる。
【0030】投与量は、患者の年齢・体重・状態あるい
は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与量
は、経口投与の場合には、1〜100mg/kg、とり
わけ5〜40mg/kg、非経口投与の場合には、0.
1〜50mg/kg、とりわけ0.5〜10mg/kg
であるのが好ましい。
【0031】本発明の有効成分であるジヒドロカルコン
誘導体〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩は、一般
式〔IV〕
【0032】
【化7】
【0033】〔但し、Ar’はアリール基、OZ’は保
護されていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基を表
し、他の記号は前記と同一意味を有する(但し、OZ’
が水酸基であり、Rが式〔II〕で示される基である場
合、Ar’が低級アルコキシ基置換フェニル基、ヒドロ
キシ基置換フェニル基又はフェニル基であるものを除
く)。〕で示されるカルコン誘導体を還元し、要すれば
保護基を除去し、所望により薬理的に許容しうる塩とす
ることにより製造することができる。
【0034】Ar’としては、Arで説明した基と同様
な基をあげることができる。更に、Ar’が置換基を有
するフェニル基、置換基を有するナフチル基、置換基を
有する複素芳香環式基である場合、上記であげた各基の
置換基は保護されていてもよい。上記各基の置換基の保
護基としては、酸処理、還元、加水分解等の常法に従い
容易に除去することができる基をいずれも用いることが
できる。
【0035】OZ’が保護された水酸基である場合、該
水酸基の保護基としては、フェノール性水酸基の保護基
となるものであればよく、例えば、基−OZと同様の保
護基をあげることができる。保護基の除去は慣用の方法
により実施することができる。
【0036】本還元反応は常法に従い、金属水素化物に
よる還元、接触水素還元等により冷却下〜加熱下(とり
わけ10℃〜30℃)で実施することができる。例え
ば、金属水素化物による還元では、溶媒中、金属水素化
物〔例えば、水素化テルルナトリウム(Sodium
hydrogen telluride)等〕を用い
て、また、接触水素還元では、溶媒中、常圧水素気流下
で触媒(例えば、パラジウム−炭素等)を用いて接触還
元して実施することができる。
【0037】溶媒は、反応に不活性な慣用の溶媒(例え
ば、メタノール、酢酸等)を用いることができる。
【0038】原料化合物〔IV〕のうち、Rが式〔I
I〕で示される基である化合物は、一般式〔V−a〕
【0039】
【化8】
【0040】(但し、OXは保護されていてもよい水酸
基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示
されるアセトフェノン誘導体と、一般式〔VI〕
【0041】
【化9】
【0042】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアルデヒド化合物を縮合させ、要すれ
ば保護基を除去することにより製造することができる。
【0043】また、原料化合物のうち、一般式〔IV〕
において、Rが式〔III〕であるカルコン誘導体は、
一般式〔V−b〕
【0044】
【化10】
【0045】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアセトフェノン誘導体と、アルデヒド
化合物〔VI〕を縮合反応させ、要すれば保護基を除去
することにより製造することができる。
【0046】原料化合物〔V−a〕又は〔V−b〕の基
−OXが保護された水酸基である場合、保護基として
は、低級アルカノイル基等慣用の保護基をあげることが
できる。該保護基の除去は加水分解等の常法に従って行
うことができる。
【0047】アセトフェノン誘導体〔V−a〕又は〔V
−b〕とアルデヒド化合物〔VI〕との縮合反応は、常
法により実施することができ、例えば溶媒中(メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒又はこれら有機溶媒と水と
の混合溶媒)、塩基(水酸化アルカリ金属等)の存在下
に冷却下〜加熱下(とりわけ10℃〜30℃)で実施す
ることができる。
【0048】本発明の出発原料化合物〔V−a〕は、ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・アンド・ファーマシュ
ーティカル・ケミストリー(J.Med.Pharm.
Chem.)第5巻、1054頁(1962年)に記載
の方法に準じて製することができる。
【0049】また、原料化合物〔V−b〕は新規化合物
であり、例えば、2’,6’−ジヒドロキシアセトフェ
ノンと2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシルブロミド
をトルエン中、炭酸カドミウムの存在下に加熱、還流し
て製することができる。
【0050】本発明において、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルキレン基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基等炭素数1〜6のもの
をあげることができ、とりわけ炭素数1〜4のものが好
ましい。
【0051】低級アルカノイル基としては、例えばアセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、2−メチルプロ
ピオニル基、バレリル基、ピバロイル基等炭素数2〜7
のものをあげることができ、とりわけ炭素数2〜5のも
のが好ましい。
【0052】また、本明細書中、ジヒドロカルコンと
は、下記式
【0053】
【化11】
【0054】で示される構造を表す。
【0055】
【作用】
実験例 (マウスにおける血糖降下作用) (実験方法)一夜絶食した6週齢の雄性ddY系マウス
(1群5匹)に検体懸濁液を経口投与(投与量:100
mg/kg)し、その直後にグルコースを皮下投与(1
g/kg/5ml生理食塩水)した。検体懸濁液は検体
を0.1%のNIKKOLHCO−60(日本ケミカル
(株)製)水溶液に懸濁することにより調製した。
【0056】なお、対照群には検体懸濁液の代わりに
0.1%NIKKOL水溶液を経口投与した。投与直前
及び投与一定時間後に尾部血管より採取し、血糖値をグ
ルコース・オキシターゼ法により測定した。
【0057】結果は第1表記載の通りである。
【0058】(検体化合物)2’−(β−D−グルコピ
ラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−メチルジヒ
ドロカルコン
【0059】
【表1】
【0060】上記結果から、検体投与群では、検体非投
与群に対し、有意に血糖値が低下していることがわか
る。
【0061】(ラットにおける尿糖増加作用) (実験方法)雄性SD系ラット(6週齢、1群3〜5
匹)に検体投与液を8時間間隔で2回、5ml/kgの
割合で経口投与(投与量:100mg/kg)した。検
体投与液は検体にTween80(ナカライテスク
(株)製、終濃度0.5%水溶液)を添加後、精製水中
に懸濁して調製した。一方、対照群には0.5%Twe
en80水溶液を添加した精製水のみを投与した。初回
投与後24時間、ラットを代謝ゲージに入れて尿を採取
した。尿は尿量を測定した後、遠心分離により混雑物を
除いてからグルコース・アナライザー(アペック社製)
で尿糖濃度を測定した。尿量(ml)と尿糖濃度(mg
/dl)から24時間に***された尿糖(mg)を算出
した。なお、対照群の24時間中の尿糖は0−6mgで
あった。
【0062】結果は第2〜3表記載の通りである。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】上記結果から明らかな通り、本発明の有効
成分であるジヒドロカルコン誘導体〔I〕を投与した群
はフロリジン投与の群と比較して、約6〜30倍尿糖が
増加していることがわかる。
【0066】製造例1 (1)2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シアセトフェノン1000mg、p−トルアルデヒド3
73mg、エタノール10mlの混合物に、50%水酸
化カリウム水溶液2mlを滴下し、室温で一晩撹拌す
る。減圧下溶媒を留去し、残査に水とジエチルエーテル
を加え、撹拌し、水層を分取する。氷冷下水層を10%
塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出する。得られた有
機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、粗製の2’−
(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シ−4−メチルカルコン670mgを得る。
【0067】FABMS(m/z):417(MH+ ) (2)上記粗製の2’−(β−D−グルコピラノシルオ
キシ)−6’−ヒドロキシ−4−メチルカルコン665
mgをエタノール20mlに溶かし、10%パラジウム
−炭素0.5gを触媒に用いて常圧下、接触水素還元を
行なう。触媒をろ去後、減圧下に濃縮し、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2’−(β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
4−メチルジヒドロカルコン470mgを得る。
【0068】m.p.:109−111℃ NMR(DMSO−d6 )δ:2.25(3H,s),
2.85(2H,t,J=7.6Hz),3.0−3.
4(6H,m),3.45(1H,m),3.70(1
H,dd,J=5.4,10.3Hz),4.53(1
H,t,J=5.6Hz),4.91(1H,d,J=
7.3Hz),5.01(1H,d,J=4.9H
z),5.07(1H,d,J=4.4Hz),5.1
9(1H,d,J=4.9Hz),6.55(1H,
d,J=7.8Hz),6.68(1H,d,J=8.
3Hz),7.05(2H,d,J=7.8Hz),
7.14(2H,d,J=7.8Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),11.01(1H,br
s) IR(nujol)cm-1:3440,3320,16
20 FABMS(m/z):441〔(M+Na)+ 〕。
【0069】製造例2−30 製造例1と同様にして、対応する原料化合物から、第4
〜9表記載の化合物を得る。
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】
【表9】
【0076】製造例31 (1)ジメチルホルムアミド50mlに2’−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセトフェノン
4.82g、炭酸カリウム4.14gを加え、撹拌下、
ベンジルブロミド2.56gを滴下し、室温で2時間撹
拌する。反応混合物を減圧下に濃縮し、残査に酢酸エチ
ルと水を加え、撹拌後有機層を分取する。得られた有機
層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、6’−ベンジル
オキシ−2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−グルコピラノシルオキシ)アセトフェノン
3.2gを得る。
【0077】IR(nujol)cm-1:1760,1
700,1600 FABMS(m/z):595〔(M+Na)+ 〕 (2)6’−ベンジルオキシ−2’−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオ
キシ)アセトフェノン2.9g及び4−テトラヒドロピ
ラニルオキシベンズアルデヒド1.56gをエタノール
30mlに加え、撹拌下50%水酸化カリウム水溶液3
mlを滴下する。次いで、製造例1(1)と同様に処理
し、得られた粗製物を酢酸−水−テトラヒドロフラン
(2:1:2)溶液50mlに溶解し、50℃で3時間
加熱後、減圧下濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して、6’−ベンジルオキシ−2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−4−ヒドロキ
シカルコン1.20gを得る。
【0078】IR(nujol)cm-1:3600−3
200,1660,1600、1260 FABMS(m/z):531〔(M+Na)+ 〕 (3)6’−ベンジルオキシ−2’−(β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−4−ヒドロキシカルコン0.79
g、トリエチルアミン0.19gをジメチルアセトアミ
ド30mlに溶解し、氷冷撹拌下、クロロ炭酸エチル
0.20gを滴下する。室温で1時間撹拌後、酢酸エチ
ルと水を加え、撹拌後有機層を分取する。得られた有機
層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、6’−ベンジルオ
キシ−4−エトキシカルボニルオキシ−2’−(β−D
−グルコピラノシルオキシ)カルコン0.73gを得
る。
【0079】 FABMS(m/z):603〔(M+Na)+ 〕 (4)6’−ベンジルオキシ−4−エトキシカルボニル
オキシ−2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)カ
ルコン0.70gを製造例1(2)と同様に処理して、
4−エトキシカルボニルオキシ−2’−(β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシジヒドロカル
コン0.48gを得る。
【0080】m.p.:65℃〜(徐々に融解) NMR(DMSO−d6 )δ:1.28(3H,t,J
=7.1Hz),2.92(2H,t,J=7.1H
z),3.1−3.3(6H,m),3.4−3.5
(1H,m),3.6−3.7(1H,m),4.23
(2H,q,J=7.1Hz),4.57(1H,t,
J=5.7Hz),4.91(1H,d,J=7.3H
z),5.03(1H,d,J=5.3Hz),5.1
0(1H,d,J=4.7Hz),5.27(1H,
d,J=5.2Hz),6.55(1H,d,J=8.
2Hz),6.68(1H,d,J=8.3Hz),
7.10(2H,d,J=8.6Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),7.31(2H,d,J=
8.6Hz),10.94(1H,s) IR(nujol)cm-1:3600−3200,17
60,1720,1630,1600 FABMS(m/z):515〔(M+Na)+ 〕。
【0081】製造例32−43 製造例31と同様にして、対応する原料化合物から、第
10〜13表記載の化合物を得る。
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】
【表12】
【0085】
【表13】
【0086】製造例44 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン1.2g及びp−メチルチオベンズアルデヒ
ド0.57gを製造例1(1)と同様に反応、処理し、
粗製の2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−4−メチルチオカルコン1.71g
を得る。本品をあらかじめテルル0.3gと水素化ホウ
素ナトリウム0.23gより調製した水素化テルルナト
リウムのエタノール溶液20mlに加え、室温で1時間
反応させる。反応混合物を氷水に注ぎ、析出した不溶物
をろ去し、ろ液にクロロホルムを加え、攪拌後、有機層
を分取する。有機層を乾燥後、濃縮し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して、2’−(β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4
−メチルチオジヒドロカルコン470mgを得る。
【0087】m.p.:135−136℃ IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
20,1600,1230 FABMS(m/z):473〔(M+Na)+ 〕 製造例45 2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオジヒドロカルコン901mg
をジクロロメタン−ジメチルホルムアミド(30ml−
10ml)に溶かし、該溶液に氷冷下でメタクロロ過安
息香酸520mgを加える。室温で15分攪拌したのち
濃縮し、残査を飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチル−テトラ
ヒドロフランで抽出する。有機層を乾燥後、溶媒を留去
し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
することにより、2’−(β−D−グルコピラノシルオ
キシ)−6’−ヒドロキシ−4−メチルスルフィニルジ
ヒドロカルコン507mg及び2’−(β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−4−メチルス
ルホニルジヒドロカルコン338mgを得る。
【0088】2’−(β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−ヒドロキシ−4−メチルスルフィニルジヒ
ドロカルコン: m.p.:84℃〜(徐々に融解) IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
30,1600,1300,1230 FABMS(m/z):489〔(M+Na)+ 〕; 2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−4−メチルスルホニルジヒドロカルコン: m.p.:85℃〜(徐々に融解) IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
30,1600,1300,1230 FABMS(m/z):505〔(M+Na)+ 〕。
【0089】製造例46 製造例44と同様にして、対応する原料化合物から、
2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−3−(2−チエニル)プロピオフェノンを得
る。
【0090】m.p.:62−70℃ IR(nujol)cm-1:3600−3000,16
20,1600,1230 FABMS(m/z):433〔(M+Na)+ 〕 製造例47 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン2g及び4−ジエトキシメチルベンズアルデ
ヒド1.02gを製造例1(1)及び(2)と同様に反
応させる。次いで、得られた化合物を酢酸−水(2ml
−2ml)中で室温で30分攪拌する。
【0091】クロロホルム−メタノール(10:1)で
希釈し、析出した結晶をメタノールから再結晶して、
2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−4−ホルミルジヒドロカルコン531mgを
得る。
【0092】m.p.:173−174℃ IR(nujol)cm-1:3510,3330,16
85,1620,1600 FABMS(m/z):455〔(M+Na)+ 〕 製造例48 (1)製造例31(1)で得られた6’−ベンジルオキ
シ−2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−D−グルコピラノシルオキシ)アセトフェノン2.
9g及び4−テトラヒドロピラニルオキシベンズアルデ
ヒド1.56gをエタノール30mlに加え、撹拌下5
0%水酸化カリウム水溶液3mlを滴下する。次いで、
製造例1(1)と同様に処理し、得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2’−
(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ベンジル
オキシ−4−テトラヒドロピラニルオキシカルコン2.
2gを得る。上記化合物593mgと硫酸水素テトラブ
チルアンモニウム136mgをジクロロメタン−10%
水酸化ナトリウム水溶液(10ml−5ml)の二相系
溶媒中に加える。その後クロロギ酸ベンジル1.02g
を加え、室温で1時間攪拌する。有機層を分取し、水層
をクロロホルムで抽出し、あわせた有機層を乾燥後溶媒
を留去する。得られた粗生成物を酢酸−水−テトラヒド
ロフラン混液(10ml−3.5ml−2ml)に溶か
し、室温で40分、次いで40℃で30分間攪拌する。
反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗、乾燥後溶媒を留去
する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、黄色泡状物847mgを得る。
【0093】 IR(nujol)cm-1:1760,1750 FABMS(m/z):1067〔(M+Na)+ 〕 (2)上記化合物816mg、N−ベンジルオキシカル
ボニルグリシン245mg、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド266mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
水和物174mg、ジメチルホルムアミド10mlの混
合物を室温で13時間攪拌する。反応液を酢酸エチルで
希釈し、不溶物をろ去した後、ろ液を水洗、乾燥後溶媒
を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して、淡黄色泡状物848mgを得る。
【0094】IR(nujol)cm-1:3400,1
765,1730,1650 FABMS(m/z):1258〔(M+Na)+ 〕 (3)上記化合物811mgをエタノール10mlに溶
かし、10%パラジウム−炭素0.2g及び19%塩化
水素−エタノール0.2mlを加え、得られた混合物を
室温で接触水素還元する。反応終了後、触媒をろ去し、
ろ液を濃縮する。
【0095】残査をジエチルエーテル中で粉末とし、ろ
取、乾燥して、2’−(β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−ヒドロキシ−4−グリシルオキシジヒドロ
カルコン塩酸塩130mgを得る。
【0096】m.p.:72℃〜(徐々に融解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.93(2H,t,J
=7.3Hz),3.12−3.53(7H,m),
3.69(1H,d,J=10.9Hz),4.07
(2H,s),4.69(1H,bro),4.91
(1H,d,J=7.4Hz),5.10(1H,br
o),5.19(1H,bro),5.29(1H,
d,J=4.1Hz),6.58(1H,d,J=8.
1Hz),6.68(1H,d,J=8.3Hz),
7.08(2H,ddd,J=2.0,2.6,8.5
Hz),7.24(1H,t,J=8.3Hz),7.
36(2H,d,J=8.7Hz),8.56(3H,
bro),10.99(1H,s)IR(nujol)
cm-1:3300,1770,1630。
【0097】製造例49 製造例48と同様にして、対応する原料化合物から2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4−L−バリルオキシジヒドロカルコン塩酸塩を
得る。
【0098】m.p.:141℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:1.08(3H,d,J
=7.0Hz),1.11(3H,d,J=7.0H
z),2.34(1H,m),2.93(2H,t,J
=7.3Hz),3.12−3.52(7H,m),
3.70(1H,d,J=11.7Hz),4.12
(1H,d,J=4.9Hz),4.59(1H,br
oad),4.91(1H,d,J=7.5Hz),
5.08(1H,d,J=4.8Hz),5.17(1
H,d,J=2.9Hz),5.29(1H,d,J=
5.1Hz),6.58(1H,d,J=8.4H
z),6.68(1H,d,J=8.3Hz),7.0
9(H,d,J=8.5Hz),7.24(1H,t,
J=8.3Hz),7.37(2H,d,J=8.5H
z),8.74(3H,broad),10.99(1
H,s) FABMS(m/z):542〔(M+Na)+ 〕。
【0099】製造例50 製造例48と同様にして、対応する原料化合物から2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−4−L−フェニルアラニルオキシジヒドロカルコ
ン塩酸塩を得る。
【0100】m.p.:182℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.90(2H,t,J
=7.3Hz),3.13−3.51(9H,m),
3.69(1H,dd,J=1.2,11.4Hz),
4.51(1H,dd,J=5.9,8.1Hz),
4.8−5.5(4H,broad),4.91(1
H,d,J=7.6Hz),6.57(1H,d,J=
8.3Hz),6.68(1H,d,J=8.3H
z),6.86(2H,ddd,J=1.9,2.6,
8.5Hz),7.24(1H,t,J=8.3H
z),7.31(2H,d,J=8.6Hz),7.3
7(5H,m),8.88(3H,broad),1
0.98(1H,s) FABMS(m/z):590〔(M+Na)+ 〕。
【0101】製造例51 4−メトキシ−6’−ヒドロキシ−2’−(β−D−グ
ルコピラノシルオキシ)ジヒドロカルコン869mg、
炭酸カリウム830mg、ジメチルホルムアミド10m
lの混合物にヨウ化メチル426mgを滴下し、室温で
一晩撹拌する。
【0102】減圧下に濃縮し、残査に酢酸エチルと水を
加え、撹拌後、有機層を分取する。水洗、乾燥後、溶媒
を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、
4,6’−ジメトキシ−2’−(β−D−グルコピラノ
シルオキシ)ジヒドロカルコン0.8gを得る。
【0103】NMR(DMSO−d6 )δ:2.80
(2H,t,J=8.1Hz),2.9−3.3(7
H,m),3.44(1H,dd,J=6.1,11.
9Hz),3.71(6H,s),4.55(1H,
t,J=5.9Hz),4.87(1H,d,J=7.
7Hz),5.02(1H,d,J=5.3Hz),
5.08(1H,d,J=4.9Hz),5.19(1
H,d,J=5.5Hz),6.73(1H,d,J=
8.3Hz),6.82(3H,d,J=8.7H
z),7.15(2H,d,J=8.7Hz),7.3
0(1H,t,J=8.4Hz) FABMS(m/z):471〔(M+Na)+ 〕。
【0104】製造例52−53 製造例51と同様にして、対応する原料化合物から第1
4表記載の化合物を得る。
【0105】
【表14】
【0106】製造例54 4−メトキシ−6’−ヒドロキシ−2’−(β−D−グ
ルコピラノシルオキシ)ジヒドロカルコン868mgを
ジメチルアセトアミド10mlに溶かし、トリエチルア
ミン212mgを加えた後、氷冷下クロル炭酸エチル2
28mgを加える。同温で40分間撹拌した後、酢酸エ
チルを加え、撹拌後、有機層を分取し、水洗、乾燥後溶
媒を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、
4−メトキシ−6’−エトキシカルボニルオキシ−2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)ジヒドロカルコ
ン534mgを得る。
【0107】NMR(DMSO−d6 )δ:1.26
(3H,t,J=7.1Hz),2.80(2H,
m),3.0−3.5(7H,m),3.70(1H,
m),3.71(3H,s),4.18(2H,q,J
=7.1Hz),4.57(1H,t,J=5.7H
z),5.02(1H,d,J=7.4Hz),5.0
5(1H,d,J=5.3Hz),5.11(1H,
d,J=4.8Hz),5.31(1H,d,J=5.
5Hz),6.82(2H,ddd,J=2.1,3.
0,8.7Hz),6.95(1H,d,J=8.4H
z),7.15(2H,ddd,J=2.0,2.9,
8.6Hz),7.18(1H,d,J=7.9H
z),7.44(1H,t,J=8.3Hz) FABMS(m/z):529〔(M+Na)+ 〕。
【0108】製造例55−60 製造例54と同様にして、対応する原料化合物から第1
5〜16表記載の化合物を得る。
【0109】
【表15】
【0110】
【表16】
【0111】製造例61 (1)2’−〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−
O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D
−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシルオキ
シ〕−6’−ヒドロキシアセトフェノン4.3g及びp
−アニスアルデヒド1.52gをエタノール−メタノー
ル(1:1)80mlに加え、撹拌下50%水酸化カリ
ウム水溶液6mlを滴下する。次いで、製造例1(1)
と同様に処理し、得られた粗製物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、2’−〔4−O−(α−
D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシルオ
キシ〕−6’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン1.
71gを得る。
【0112】IR(nujol)cm-1:3600−2
400,1620 FABMS(m/z):595〔(M+Na)+ 〕,2
71 (2)2’−〔4−O−(α−D−グルコピラノシル)
−β−D−グルコピラノシルオキシ〕−6’−ヒドロキ
シ−4−メトキシカルコン1.64gをテトラヒドロフ
ラン30mlに溶かし、製造例1(2)と同様に処理し
て、2’−〔4−O−(α−D−グルコピラノシル)−
β−D−グルコピラノシルオキシ〕−6’−ヒドロキシ
−4−メトキシジヒドロカルコン931mgを得る。
【0113】m.p.:92℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.83(2H,t,J
=7.3Hz),3.22(2H,t,J=7.3H
z),3.0−3.8(12H,m),3.71(3
H,s),4.55(2H,m),4.90(1H,
d,J=4.4Hz),4.92(1H,d,J=5.
4Hz),4.97(1H,d,J=7.8Hz),
5.06(1H,d,J=3.9Hz),5.37(1
H,d,J=5.9Hz),5.48(1H,d,J=
5.9Hz),5.62(1H,d,J=2.9H
z),6.55(1H,d,J=7.8Hz),6.6
8(1H,d,J=8.3Hz),6.82(2H,d
d,J=2.9,8.8Hz),7.17(2H,d
d,J=2.9,8.3Hz),7.24(1H,t,
J=8.3Hz),10.95(1H,brs) IR(nujol)cm-1:3340,1620 FABMS(m/z):597(MH+ )。
【0114】製造例62−65 製造例61と同様にして、対応する原料化合物から第1
7〜18表記載の化合物を得る。
【0115】
【表17】
【0116】
【表18】
【0117】参考例1 2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノン1.065
g、炭酸カドミウム4.83g及びトルエン100ml
の混合物をディーン・シュターク蒸留管(Dien−S
tark trap)で溶媒を除きながら還流する。溶
媒を30ml除いた後、2,3,6−トリ−O−アセチ
ル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノ
シルブロミド11.42gを加え、17時間還流する。
冷却後、不溶物をろ別し、ろ液を濃縮する。残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2’−
〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕−6’
−ヒドロキシアセトフェノン4.30gを得る。
【0118】 IR(nujol)cm-1:1750,1630 NMR(CDCl3 )δ:2.01(3H,s),2.
03(6H,s),2.04(3H,s),2.06
(3H,s),2.08(3H,s),2.10(3
H,s),2.59(3H,s),3.8−4.35
(6H,m),4.46(1H,dd,J=2.9,1
2.2Hz),4.87(1H,dd,J=4.2,1
0.5Hz),5.06(1H,t,J=9.8H
z),5.21(1H,d,J=7.3Hz),5.3
2(1H,d,J=2.5Hz),5.35−5.47
(3H,m),6.49(1H,d,J=8.3H
z),6.71(1H,d,J=8.3Hz),7.3
6(1H,t,J=8.3Hz),12.96(1H,
s) FABMS(m/z):793〔(M+Na)+ 〕。
【0119】参考例2 6’−ヒドロキシ−2’−(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)アセ
トフェノン2.41g,p−アニスアルデヒド1.36
g,エタノール25mlの混合物に撹拌下、50%水酸
化カリウム水溶液2.5mlを滴下し、室温で一夜撹拌
する。減圧下濃縮し、残渣に水100ml、エーテル5
0mlを加え、撹拌後、水層を分取する。氷冷下水層を
10%塩酸で中和し、酢酸エチル200mlを加え、撹
拌後、有機層を分取し、水洗、乾燥後、ろ過する。ろ液
を減圧下濃縮し、残査をエタノール50mlに溶かし、
10%パラジウム−炭素を触媒に用いて常圧下水素還元
を行う。触媒をろ去しろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム
/メタノール)で精製することにより4−メトキシ−
6’−ヒドロキシ−2’−β−D−グルコピラノシルオ
キシジヒドロカルコン1.02gを白色結晶性粉末とし
て得る。
【0120】m.p.:127〜129℃ FABMS(m/z):435(MH+ ) NMR(d6 −DMSO)δ:2.84(2H,t,J
=7.3Hz),3.19〜3.49(7H,m),
3.7(1H,m),3.71(3H,s),4.56
(1H,t,J=5.4Hz),4.91(1H,d,
J=7.3Hz),5.03(1H,d,J=4.9H
z),5.10(1H,d,J=4.4Hz),5.2
2(1H,d,J=4.9Hz),6.55(1H,
d,J=8.3Hz),6.67(1H,d,J=8.
3Hz),6.81(2H,d,J=8.8Hz),
7.17(2H,d,J=8.8Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),10.99(1H,s)。
【0121】
【発明の効果】本発明の有効成分であるジヒドロカルコ
ン誘導体〔I〕及びその薬理的に許容し得る塩は、腎臓
でのグルコース再吸収阻害に基づくと思われる尿糖増加
作用を有し、それによって優れた血糖降下作用を示す。
更に、本発明の有効成分〔I〕は、前記フロリジンと異
なり、腸管での加水分解を受けにくいため、経口及び非
経口投与のいずれでも糖尿病〔例えばインスリン依存性
糖尿病(I型糖尿病)、インスリン非依存性糖尿病(I
I型糖尿病)等の真性糖尿病等〕の予防・治療に効果的
に使用することができる。また、本発明の有効成分
〔I〕は毒性が低いとともに、その加水分解物であるア
グリコンは、促通拡散型の糖輸送担体の阻害作用が著し
く弱いという特徴も有し、医薬として安全性が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲益 正徳 埼玉県三郷市早稲田3丁目4番地3号棟 407号 (72)発明者 荒川 健司 埼玉県浦和市別所2丁目38番2号508 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/70 ADP C07H 15/203 CA(STN) EPAT(QUESTEL) REGISTRY(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔但し、Arはアリール基、OZは保護されていてもよ
    い水酸基又は低級アルコキシ基を表し、Rは、式〔I
    I〕 【化2】 で示される基であるか又は式〔III〕 【化3】 で示される基を表す(但し、OZが水酸基であり、Rが
    式〔II〕で示される基である場合、Arがヒドロキシ
    基置換フェニル基、低級アルコキシ基置換フェニル基又
    はフェニル基であるものを除く)。〕で示されるジヒド
    ロカルコン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩を有
    効成分とする血糖降下剤。
  2. 【請求項2】 アリール基が炭化水素系アリール基又
    は複素環系アリール基である請求項1記載の血糖降下
    剤。
  3. 【請求項3】 炭化水素系アリール基が置換基を有し
    ていてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよい
    ナフチル基であり、複素環系アリール基が異項原子とし
    て酸素原子、窒素原子もしくは硫黄原子を含む複素芳香
    環式基 (該複素芳香環式基は置換基を有していてもよ
    い)である請求項2記載の血糖降下剤。
  4. 【請求項4】 置換基がハロゲン原子又は水酸基で置
    換されていてもよい低級アルキル基;低級アルコキシ基
    で置換されていてもよい低級アルコキシ基;低級アルコ
    キシ基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニ
    ルオキシ基;低級アルキル基又は低級アルカノイル基で
    置換されていてもよいアミノ基;低級アルコキシ基、低
    級アルコキシカルボニル基、アミノ基及びフェニル基か
    ら選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低級ア
    ルカノイルオキシ基;ハロゲン原子;水酸基;カルバモ
    イル基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルフィニ
    ル基;低級アルキルスルホニル基;カルボキシル基;ホ
    ルミル基;シアノ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキ
    シ基;フェノキシカルボニルオキシ基;低級アルキレン
    ジオキシ基;或いは低級アルコキシ基で置換されていて
    もよいベンゾイルオキシ基である請求項3記載の血糖降
    下剤。
  5. 【請求項5】 Rが式〔II〕で示される基である請
    求項4記載の血糖降下剤。
  6. 【請求項6】 (1)Arが、ハロゲン原子又は水酸
    基で置換されていてもよい低級アルキル基:低級アルコ
    キシ基で置換された低級アルコキシ基:低級アルコキシ
    基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニルオ
    キシ基:低級アルキル基及び低級アルカノイル基から選
    ばれる基で置換されたアミノ基:低級アルコキシ基、低
    級アルコキシカルボニル基、アミノ基及びフェニル基か
    ら選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低級ア
    ルカノイルオキシ基:ハロゲン原子:カルバモイル基:
    低級アルキルチオ基:低級アルキルスルフィニル基:低
    級アルキルスルホニル基:カルボキシル基:ホルミル
    基:シアノ基:ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基:
    フェノキシカルボニルオキシ基:低級アルキレンジオキ
    シ基:及び低級アルコキシ基で置換されていてもよいベ
    ンゾイルオキシ基から選ばれる基で置換されたフェニル
    基;低級アルキル基、低級アルコキシ基及び水酸基から
    選ばれる2個の置換基で置換されたフェニル基;フリル
    基;チエニル基;ピリジル基;或いはナフチル基であ
    り、OZが保護されていてもよい水酸基又は低級アルコ
    キシ基であるか、或いは、(2)Arが、低級アルコキ
    シ基置換フェニル基であり、OZが保護された水酸基又
    は低級アルコキシ基である請求項5記載の血糖降下剤。
  7. 【請求項7】 Arが、ハロゲン原子で置換されてい
    てもよい低級アルキル基:低級アルコキシ基で置換され
    ていてもよい低級アルコキシ基:低級アルコキシ基で置
    換されていてもよい低級アルコキシカルボニルオキシ
    基:低級アルキル基で置換されたアミノ基:低級アルカ
    ノイルオキシ基:ハロゲン原子:低級アルキルチオ基:
    フェノキシカルボニルオキシ基:低級アルキレンジオキ
    シ基:及び低級アルコキシ基で置換されていてもよいベ
    ンゾイルオキシ基から選ばれる基で置換されたフェニル
    基;或いはナフチル基であり、OZが保護されていても
    よい水酸基又は低級アルコキシ基であり、Rが式〔I
    I〕又は〔III〕で示される基である請求項6記載の
    血糖降下剤。
  8. 【請求項8】 Rが式〔II〕で示される基である請
    求項7記載の血糖降下剤。
  9. 【請求項9】 Arが低級アルキル基置換フェニル
    基、低級アルコキシカルボニルオキシ基置換フェニル
    基、又はハロゲノフェニル基である請求項8記載の血糖
    降下剤。
  10. 【請求項10】 Rが式〔III〕で示される基であ
    る請求項4記載の血糖降下剤。
  11. 【請求項11】 Arがフェニル基、低級アルキル基
    置換フェニル基、ハロゲノフェニル基、ヒドロキシ基置
    換フェニル基又は低級アルコキシ基置換フェニル基であ
    り、OZは保護されていてもよい水酸基又は低級アルコ
    キシ基である請求項10記載の血糖降下剤。
  12. 【請求項12】 Arがフェニル基、低級アルキル基
    置換フェニル基、ハロゲノフェニル基又は低級アルコキ
    シ基置換フェニル基であり、OZは保護されていてもよ
    い水酸基又は低級アルコキシ基である請求項11記載の
    血糖降下剤。
  13. 【請求項13】 糖尿病の治療又は予防剤である請求
    項1〜12記載の血糖降下剤。
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