JP3054980B2 - カメラ用シャッタ機構 - Google Patents

カメラ用シャッタ機構

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JP3054980B2
JP3054980B2 JP4160047A JP16004792A JP3054980B2 JP 3054980 B2 JP3054980 B2 JP 3054980B2 JP 4160047 A JP4160047 A JP 4160047A JP 16004792 A JP16004792 A JP 16004792A JP 3054980 B2 JP3054980 B2 JP 3054980B2
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邦久 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ、
電子スチールカメラ等に使用して好適な絞り兼用シャッ
タ羽根を用いるカメラ用シャッタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】銀塩フイルムを使用したカメラに用いる
レンズシャッタ機構では、シャッタレリーズ操作と同時
にシャッタ羽根が開き、所定のシャッタ秒時が経過した
ときにシャッタ羽根が閉じるように構成されている。つ
まり、シャッタレリーズ操作信号がAEトリガーとなっ
てシャッタ羽根を開閉するようになっている。
【0003】そして、このときのシャッタ羽根の開口波
形は、図7に示すような波形として形成されることにな
り、従来の標準的なレンズシャッタ機構では、図5の曲
線a1 で示されるようなシャッタ羽根の立ち上り速度特
性と、図5の曲線b1 で示されるような立ち下がり速度
特性とを有する開口波形となる。
【0004】この場合、シャッタ羽根の開口変化量(F
値変化量)を細かく制御するには、例えばパルスモータ
のような駆動源の回転速度を大きく減速して、1パルス
当りのF値変化量を少なくさせるように制御すればよい
が、このような方法を用いた場合には、シャッタ羽根の
立ち上り速度特性とシャッタ羽根の立ち下がり速度特性
とが、いずれも図5の曲線a2 および曲線b2 に示すよ
うに緩やかに傾斜することになる。
【0005】そして、このようにシャッタ羽根の立ち上
り速度特性および立ち下がり速度特性を緩やかに傾斜さ
せると、全体の開口波形の中に占める三角形の開口波形
領域の比率が多くなり過ぎて、シャッタ機構としての機
械的、運動的な実現化精度を考えたときには、曲線a1
およびb1 のような開口波形を有する標準型のレンズシ
ャッタ機構に比べてシャッタ羽根の開口精度(AE精
度)が低下し勝ちとなり、また、高速のシャッタ秒時を
得るのにも不利になるという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビデオカメ
ラ(スチール電子カメラを含む。以下同じ)の場合に
は、結像光学系の結像位置に配設された撮像電荷結合素
子(CCD)に蓄積される電荷を、ビデオ信号(VD)
に同期した読み出しパルスにより読み出すように構成さ
れているので、静止画撮影のときには、銀塩フイルム式
カメラにおけるシャッタレリーズ操作信号に相当するA
Eトリガーが、図8に示すように、特定のフレーム(ビ
デオ画面)に対して読み出しパルスに同期して発せられ
るように構成されている。
【0007】この場合、ビデオカメラの静止画撮影に前
述のレンズシャッタ機構を利用し、例えば三番目のフレ
ームを特定のフレームとして設定すると仮定した場合に
は、図9に示すように、最初のフレームに対するCCD
上への露光Aは、シャッタ羽根の開き始めの時点で開始
され、次のフレームに対する読み出しパルスが付与され
たときに終了するように構成される。
【0008】また、次の(二番目の)フレームに対する
CCD上への露光Bは、このフレームに対する読み出し
パルスの付与時点で開始され、三番目のフレームに対す
る読み出しパルスが付与されたときに終了するように構
成される。
【0009】そして、この二番目のフレームに対する露
光中にシャッタ羽根が完全に開き終り且つバウンドが完
全に収まるものとすると、前述のAEトリガーは次の三
番目のフレームを目標として付与されるように構成され
る。
【0010】そのため、三番目のフレームに対するCC
D上への露光Cは、このフレームに対する読み出しパル
スの付与時点で開始され、シャッタ羽根が閉じ終ったと
きに終了することになる。そして、このときの3個のフ
レームに対するCCD上での電荷蓄積量は、例えば図1
0に示すようにそれぞれA′,B′,C′のようにな
る。
【0011】すなわち、ビデオカメラの場合には、銀塩
フィルムを対象としたカメラの場合のシャッタ羽根の立
ち上り速度特性に相当する特性がCCDの電荷蓄積特性
に依存することになり、シャッタ羽根の機械運動的な立
ち上り速度特性は、特定のフレームに対する静止画撮影
に直接関与しないことになる。
【0012】従って、このような前提に立ってビデオカ
メラ用のレンズシャッタ機構を考えると、シャッタ羽根
の立ち上り速度特性については、シャッタ羽根のF値変
化量を細かく制御することを優先的に考えて図5および
図9の曲線a2 に示すような緩やかな傾斜のものとして
設定し、シャッタ羽根の立ち下がり速度特性だけを高い
開口精度が得られる傾斜の強い特性(図5および図9の
曲線b3 )に設定することが可能になる。
【0013】一方、動画撮影の場合には、各フレームに
対する露光量が、図11に示すようにその時々の被写体
輝度に応じて変化し、そのときのCCD上での電荷蓄積
量が、各フレームに対する読み出しパルスの付与動作に
よって、図12に示すように変化することになるが、前
述したような立ち上り速度特性および立ち下がり速度特
性を有するレンズシャッタ機構を動画撮影時の絞り機構
として利用することが出来れば、それぞれのフレームに
対する露光量ないしCCDの電荷蓄積量が安定すること
になって好ましいものとなる。
【0014】このように、シャッタ羽根の立ち上り速度
特性を緩く、また、立ち下がり速度特性を速くすること
が出来れば、矩形波的開口波形を形成することが可能と
なるからより理想的な絞り優先シャッタ機構を得ること
が出来、しかも、シャッタ羽根の開口精度のバラツキに
ついても著しく有利になる。
【0015】さらに、静止画撮影におけるシャッタ開閉
制御と動画撮影における絞り制御とを1個の駆動源の回
転方向を変えるだけの制御で行うことが出来れば、カメ
ラのコンパクト化およびコスト低減化を図る上で極めて
有利となる。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、静止画撮影の場合
でも動画撮影のときでも、シャッタ羽根の開口波形を可
能な限り矩形の開口波形に近づけることが出来、しか
も、カメラ用シャッタ機構としての構成を簡単化且つコ
ンパクト化し得る新しい形式のカメラ用シャッタ機構を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るカメラ用シャッタ機構は、基準位相
位置から正逆方向に回転し得るように設けられた駆動源
と、閉じ位置と開き位置との間を往復移動し得る複数枚
の羽根部材から成る絞り兼用シャッタ羽根と、自身の往
復方向の動作により前記絞り兼用シャッタ羽根を開閉す
る羽根開閉部材と、この羽根開閉部材を常に絞り兼用シ
ャッタ羽根の閉じ方向に付勢する付勢手段と、この羽根
開閉部材と前記駆動源との間に設けられ、且つ、前記駆
動源が基準位相位置から一方向に回転したときに、カム
作用によって前記羽根開閉部材をその初期位置から羽根
開き位置に向って強制的に移動させ、前記駆動源が前記
羽根開き位置に対応する位置から逆方向に回転したとき
には、その逆方向への回転初期の段階において、前記付
勢手段の付勢力により前記羽根開閉部材を前記羽根開き
位置から前記初期位置に向って急速に移動させ得るよう
に構成されたシャッタ専用駆動手段と、を有するように
構成したことを特徴とするものである。
【0018】本発明に係るカメラ用シャッタ機構のより
具体的な特徴とするところは、基準位相位置から正逆方
向に回転し得るように設けられた1個の駆動源と、閉じ
位置と開き位置との間を往復移動し得る複数枚の羽根部
材から成る絞り兼用シャッタ羽根と、自身の往復方向の
動作により前記絞り兼用シャッタ羽根を開閉する羽根開
閉部材と、この羽根開閉部材を常に絞り兼用シャッタ羽
根の閉じ方向に付勢する付勢手段と、この羽根開閉部材
と前記駆動源との間に設けられ、且つ、前記駆動源が基
準位相位置から一方向に回転したときには、カム作用に
よって前記羽根開閉部材をその初期位置から羽根開き位
置に向って強制的に移動させ、前記駆動源が前記羽根開
き位置に対応する位置から逆方向に回転したときには、
その逆方向への回転初期の段階において、前記付勢手段
の付勢力により前記羽根開閉部材を前記羽根開き位置か
ら前記初期位置に向って急速に移動させ得るように構成
されたシャッタ専用駆動手段と、前記羽根開閉部材と前
記駆動源との間にあって、前記駆動源が基準位相位置か
ら逆方向に回転したときには、カム作用によって前記羽
根開閉部材を前記初期位置から羽根開き位置に向って強
制的に移動させ、前記駆動源が逆方向回転位置から前記
一方向に回転したときには、前記羽根開閉部材を前記付
勢手段の付勢力により強制移動位置から前記初期位置に
向って追従的に移動させ得るように構成された絞り専用
駆動手段と、を有するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0019】
【作用】上記のように構成されたカメラ用シャッタ機構
は、静止画撮影のために絞り兼用シャッタ羽根を開くと
きには、基準位相位置から正逆方向に回転し得る駆動源
(例えば、パルスモータ)の回転力を利用して、絞り兼
用シャッタ羽根の立ち上がり速度特性が緩傾斜になるよ
うな減速状態で、そのときの適正露光値に応じた位置ま
で開き、絞り兼用シャッタ羽根を閉じるときには、絞り
兼用シャッタ羽根の開閉機構に設けられた付勢手段の付
勢力を利用して、適正露光値に応じた位置に移動した絞
り兼用シャッタ羽根を絞り兼用シャッタ羽根の立ち下が
り速度特性が急傾斜になるような急速状態でその位置か
ら閉じるようなし、これにより静止画撮影時における絞
り兼用シャッタ羽根の開口波形を可能な限り矩形波形に
近付けて、静止画撮影時の露光精度を高めるようになし
てある。
【0020】また、上記構成のカメラ用シャッタ機構
は、先ず、絞り兼用シャッタ羽根に対する羽根開閉機構
として、静止画撮影のための第一の羽根開閉機構と動画
撮影のための第二の羽根開閉機構とを設け、この2組の
羽根開閉機構を、正逆方向に回転可能な1つの駆動源の
回転方向を変えることで選択的に作動させるように構成
してある。
【0021】この場合、第一の羽根開閉機構としては、
請求項1に記載されたカメラ用シャッタ機構を利用し、
静止画撮影のときには、これを静止画撮影時の回転方向
に回転する駆動源の回転力により前述のように作動させ
るようにする。
【0022】一方、第二の羽根開閉機構としては、動画
撮影時の回転方向に回転する駆動源の回転力により回転
する絞りカム機構を設け、この絞りカム機構を第一の羽
根開閉機構を作動するときの減速状態で作動するように
して、減速作動をする絞りカム機構のカム作用により、
動画撮影時の絞り兼用シャッタ羽根の開口値(F値)を
そのときの適正露光値に応じて増減し得るようになし、
これにより動画撮影時における各フレームでの絞り兼用
シャッタ羽根の開口波形を可能な限り矩形波形に近付け
て、動画撮影時の露光精度を高めるようになしてある。
【0023】
【実施例】以下、本発明のカメラ用シャッタ機構を詳細
に説明する。図1は、本発明に係るカメラ用シャッタ機
構の主要構成部を分解して示す分解斜視図、図2は、正
逆間欠駆動部材と回転基板部材とが正方向(これを「一
方向」と称することがある)連結状態にあるときを示す
部分状態図、図3は、正逆間欠駆動部材と回転基板部材
とが正方向連結状態のまま反時計方向に回転したときの
状態を示す部分状態図、図4は、正逆間欠駆動部材と回
転基板部材とが逆方向連結状態にあるときを示す部分状
態図である。
【0024】図1〜図4において、1および1′は、図
示なきCCD(撮像電荷結合素子)の前方結像光路上に
配設された、例えば2枚羽根形式の絞り兼用シャッタ羽
根(以下、単に「シャッタ羽根」という)で、レンズ鏡
胴の固定部に植立された支持軸2および2′により、閉
じ位置と開き位置との間を往復方向に回動し得るように
(すなわち、開閉可能に)軸支されるように構成されて
いる。
【0025】3および3′は、一対のシャッタ羽根1,
1′を互いに逆方向に揺動させるための一対の長溝孔
で、それぞれのシャッタ羽根1,1′の軸支部近傍の位
置に形成されている。
【0026】4は一対のシャッタ羽根1,1′を開閉す
るための羽根開閉部材としてのセクターレバーで、一端
部を支持軸5によって初期位置と羽根開き位置との間を
往復方向に揺動し得るように支持され、また、その他端
部(遊動端部)には、シャッタ羽根1,1′の長溝孔
3,3′内に精密に嵌入する羽根係合ピン6と、後述す
るシャッタカム部材13のシャッタカム面13aと係合
するカム係合ピン7とが植設されている。8はセクター
レバー4の初期位置を設定するためのストッパー、9は
セクターレバー4を常に時計方向に付勢するためのスプ
リングよりなる付勢部材である。
【0027】これらの部材1,1′〜9により、セクタ
ーレバー4がストッパー8に当接しているときには、一
対のシャッタ羽根1,1′を閉じ位置に保持し、セクタ
ーレバー4がその初期位置から羽根開き位置に向って反
時計方向に回転したときには、シャッタ羽根1,1′を
閉じ位置から開き位置に向って互いに逆方向に回動し得
るように構成されている。
【0028】10はシャッタ機能を実現するためのシャ
ッタ専用伝達部材で、回転基板部材11と偏位支持軸1
2とシャッタカム部材13と位置決めピン14と捻りば
ね15の5個の部材から構成されているが、それぞれの
部材11〜15の構成は次の通りであり、また、これら
各部材11〜15の働きについては後述する。
【0029】回転基板部材11は、セクターレバー4の
支持軸5と平行に設定された共通軸16上に正逆方向に
回転可能に設けられており、その外周面に近い領域に
は、共通軸16を中心とする円弧溝(円弧状孔であって
もよい)11aが形成され、さらに、外周面の一部に
は、シャッタカム部材としてのシャッタカムレバー13
をそのカム作用位置に強制保持するための位置決め部1
1bが形成されている。偏位支持軸12は、この回転基
板部材11上における共通軸16から所定量偏位した位
置に植設されている。
【0030】シャッタカムレバー13は、偏位支持軸1
2によって回転基板部材11上を自由状態の位置(カム
作用位置でもある)と退避位置との間を往復回動(揺
動)し得るように軸支されている。そして、その一方の
腕部の周側面にシャッタカム面13aを有するように、
また、この腕部の先端部に、後述する正逆間欠駆動部材
17上のクラッチ部17aと係脱可能に係接する係止部
13bを有するようにも形成されている。
【0031】この場合、シャッタカム面13aは、回転
基板部材11が反時計方向に回転したときに、カム係合
ピン7→セクターレバー4→羽根係合ピン6を介して、
シャッタ羽根1,1′を閉じ位置から開き位置に向って
所定の開口変化率で移動させ得るように構成されてい
る。
【0032】位置決めピン14は、シャッタカムレバー
13の他方の腕部の先端部に植設されており、この位置
決めピン14が回転基板部材11の位置決め部11bに
当接することによりシャッタカムレバー13の反時計方
向の限界位置を決定するように構成されている。
【0033】捻りばね15は、前述の付勢部材9の付勢
力よりも弱い付勢力でシャッタカムレバー13を反時計
方向に付勢するための部材で、シャッタカムレバー13
が自由状態の位置にあるときには、シャッタカムレバー
13上の位置決めピン14を回転基板部材11の位置決
め部11bに圧接させるように作用する。なお、これら
各部材11〜15の働きについては後述する。
【0034】17は回転基板部材11を間欠的に正逆方
向に回転駆動するための正逆間欠駆動部材で、共通軸1
6上において回転基板部材11と対峙するように且つ正
逆方向に回転可能に設けられている。
【0035】そして、この正逆間欠駆動部材17には、
その周側面の一部領域にクラッチ部17aが形成され、
また、周側面の他の領域には、後述するカム係合ピン7
と係接する絞りカム面17bが形成されているが、この
絞りカム面17bの最終端部17cは、カム係合ピン7
が急速に初期位置に復帰し得るような急激落ち込み形状
に形成されている。なお、絞りカム面17bとカム係合
ピン7との係接位置および絞りカム面17bの作用につ
いては後述する。18はこの正逆間欠駆動部材17上の
一方の側に突設された連結ピンで、回転基板部材11の
円弧溝11a内に緩く嵌入するように設けられている。
【0036】ところで、セクターレバー4、シャッタ専
用伝達部材10、正逆間欠駆動部材17および後述する
パルスモータ20は、それぞれ次のような相対関係位置
を保ち且つ相対関係運動を行うように予め構成されてい
る。
【0037】(a)パルスモータ20が基準位相位置に
あるときには、シャッタ専用伝達部材10と正逆間欠駆
動部材17とは、正逆間欠駆動部材17上の連結ピン1
8が、シャッタ専用伝達部材10の回転基板部材11に
形成された円弧溝11a内の左内端部(図上)に当接す
るような状態に保たれる。すなわち、図2に示すよう
に、正逆間欠駆動部材17の反時計方向の回転動作が回
転基板部材11に伝達され得る状態に保たれる(正方向
連結状態という)ことになる。
【0038】(b)シャッタ専用伝達部材10と正逆間
欠駆動部材17とがこの状態にあるときには、シャッタ
専用伝達部材10上のシャッタカム部材13上の位置決
めピン14が捻りばね15の付勢力により回転基板部材
11の位置決め部11bに当接し、同時に、正逆間欠駆
動部材17のクラッチ部17aがシャッタカム部材13
の係止部13bの内側に係接して、シャッタカム部材1
3をそのカム作用位置に強制的に保持し、シャッタカム
部材13がカム作用位置から退避位置に向って時計方向
に回転するのを阻止する。
【0039】そして、図示実施例では、この状態のとき
に、シャッタカム部材13のシャッタカム面13aがセ
クターレバー4上のカム係合ピン7に当接するように両
者の関係位置が設定されることになる。
【0040】(c)セクターレバー4、シャッタ専用伝
達部材10、正逆間欠駆動部材17の三者がこの状態に
あるときに、パルスモータ20が基準位相位置から一方
向(時計方向)に回転すると、その回転動作が出力ギア
21→減速ギア19→正逆間欠駆動部材17を介してシ
ャッタ専用伝達部材10に伝達されて、シャッタ専用伝
達部材10を反時計方向に回転させる。
【0041】このとき、図3に示すように、シャッタカ
ム部材13のシャッタカム面13aが、カム作用により
カム係合ピン7を介してセクターレバー4を初期位置か
ら反時計方向に回転させ、さらに、羽根係合ピン6を介
してシャッタ羽根1,1′を閉じ位置から開き位置に向
って所定の開口変化率で移動させる。
【0042】(d)シャッタ専用伝達部材10と正逆間
欠駆動部材17と正方向連結状態にあるときに、パルス
モータ20が基準位相位置から逆方向(反時計方向)に
回転すると、正逆間欠駆動部材17は、シャッタ専用伝
達部材10の回転基板部材11をそのままの位置に残し
たまま時計方向に回転して、連結ピン18を円弧溝11
a内を左内端部に当接していた位置から時計方向に移動
させる。
【0043】このとき、正逆間欠駆動部材17は、正逆
間欠駆動部材17の連結ピン18が円弧溝11a内の右
内端部(図上)に当接するまで時計方向に回転して、そ
の時計方向の回転動作を回転基板部材11に伝達し得る
位置に至る。すなわち、正逆間欠駆動部材17とシャッ
タ専用伝達部材10とが一体となって時計方向に回転し
得る状態に移行することになる(以下、これを「逆方向
連結状態」という)。
【0044】そして、両部材17、10が正方向連結状
態から逆方向連結状態に移行する初期の段階において、
正逆間欠駆動部材17のクラッチ部17aがシャッタカ
ム部材13の係止部13bから外れて、シャッタカム部
材13をそのカム作用位置から退避位置へ回転し得る状
態に移行する。
【0045】従って、この状態では、付勢部材9で付勢
されたセクターレバー4がカム係合ピン7を介してシャ
ッタカム部材13を退避位置(時計回り方向)に向って
押圧してその初期位置に復帰させる。すなわち、正逆間
欠駆動部材17とシャッタ専用伝達部材10とシャッタ
カム部材13との結合状態(相対位置関係)は、図2の
状態から図4に示す状態に移行することになる。
【0046】なお、連結ピン18が、円弧溝11a内の
左内端部との接触位置から右内端部との当接位置まで移
動する間は、正逆間欠駆動部材17の時計方向の回転動
作が回転基板部材11に伝達されない。
【0047】(e)図示実施例では、シャッタ専用伝達
部材10と正逆間欠駆動部材17とがこの逆方向連結状
態からさらに逆方向に回転した状態にあるときに、正逆
間欠駆動部材17の絞りカム面17bがセクターレバー
4のカム係合ピン7に係接するように予め構成されてい
る。
【0048】従って、パルスモータ20がこの状態から
さらに逆方向に回転すると、正逆間欠駆動部材17はシ
ャッタ専用伝達部材10と一体となって時計方向への回
転を続け、絞りカム面17b→カム係合ピン7を介して
セクターレバー4を初期位置から反時計方向に回転さ
せ、さらに、羽根係合ピン6を介してシャッタ羽根1,
1′を閉じ位置から開き位置に向って所定の開口変化率
で移動させる。
【0049】なお、図示実施例では、一対のシャッタ羽
根1,1′が閉じ位置にあり、セクターレバー4が付勢
部材9の付勢力によってストッパー8に当接し、正逆間
欠駆動部材17と回転基板部材11とが正方向連結状態
の姿勢にあるときをもって、カメラ用シャッタ機構の初
期状態としているが、シャッタ専用伝達部材10と正逆
間欠駆動部材17とが逆方向連結状態になっている場合
を、カメラ用シャッタ機構の初期状態として設定するこ
とも可能である。
【0050】このように、正逆間欠駆動部材17と回転
基板部材11とは、一部角度領域(動作非伝達状態領
域)においては両者が相対回転可能な状態になり、この
一部角度領域以外の角度領域では、正逆間欠駆動部材1
7が正方向に回転したときには回転基板部材11と一体
的に正方向に回転し、正逆間欠駆動部材17が逆方向に
回転したときには回転基板部材11と一体的に逆方向に
回転するように連結されるように構成されている。
【0051】そして、図示実施例では、シャッタ専用伝
達部材10と正逆間欠駆動部材17のクラッチ部17a
と連結ピン18とをもってシャッタ専用駆動手段を構成
し、正逆間欠駆動部材17の絞りカム面17bをもって
絞り専用駆動手段を構成している。
【0052】19は正逆間欠駆動部材17と一体回転可
能に共通軸16上に設けられた減速ギアで、駆動源とし
てのパルスモータ20の出力軸に固定された出力ギア2
1と噛合するように構成されている。このパルスモータ
20は、モータ駆動回路22からのパルス信号A1 およ
びA2 により自身の基準位相位置から正逆方向に回転駆
動されるように構成されている。
【0053】23はそれ自体公知のビデオ露出演算制御
手段で、被写体輝度情報や露出補正情報など露出制御に
必要な諸情報に基づいてアペックス演算を行い、且つ、
その演算値に基づいて、次のようにモータ駆動回路22
を制御するように構成されている。
【0054】すなわち、静止画撮影を行うときには、そ
のときの被写体輝度により定まるAE値に対応する開口
値と露光時間との組み合せ値(例えば、プログラム)に
基づいてシャッタ羽根1,1′を開閉するのに必要なパ
ルスモータ20の正方向回転数、回転方向の反転時点、
反転時点からの逆方向回転数、停止時点などを決定し、
これに基づいてモータ駆動回路22を制御する。
【0055】この場合、静止画撮影モードにおいて後述
するAEトリガースイッチ25が操作されると、例えば
図9のように三番目のフレームを目標としてAEトリガ
ーを付与して静止画撮影制御を行うようにも構成されて
いる。
【0056】一方、動画撮影の場合には、フレームの読
み出し信号に同期してその時々のAE値に対応したシャ
ッタ羽根1,1′の開口値(絞り値)を形成するのに必
要なパルスモータ20の正・逆方向回転数、回転方向の
反転時点、反転時点からの正方向回転数を決定し、これ
に基づいてモータ駆動回路22を制御し、さらに、所定
の動画撮影時間が経過したときには、シャッタ羽根1,
1′を閉じるのに必要なパルスモータ20の逆方向回転
数を決定し、これに基づいてモータ駆動回路22を制御
するように構成されている。
【0057】この場合、動画撮影モードにおいてAEト
リガースイッチ25が操作されると、各フレームの読み
出し信号に同期してAEトリガーを付与して動画撮影制
御を行うようにも構成されている。
【0058】なお、静止画撮影時においても、また、動
画撮影時においても、パルスモータ20の正方向および
逆方向の回転数を決定する際には、必要に応じて、正逆
間欠駆動部材17の連結ピン18が回転基板部材11の
円弧溝11a内を、右内端部から左内端部まで、また
は、左内端部から右内端部まで移動するのに必要なパル
スモータ20の回転数を付加するものとする。24は静
止画撮影モードと動画撮影モードとを選択するための撮
影モード選択手段、25はAEトリガースイッチであ
る。
【0059】30はシャッタ羽根1,1′の閉じ位置を
検出するための羽根位置信号検出部で、いずれか一方の
シャッタ羽根(例えば1)の遊動端部に形成された光透
過孔1aと、シャッタ羽根1が閉じ状態にあるときの光
透過孔1aに対峙する位置に設けられた投受光型光電発
光素子31と、シャッタ羽根1の光透過孔1aを挟んで
反対側の位置に設けられた反射鏡32とから構成され、
投受光型光電発光素子31と反射鏡32とでシャッタ羽
根1の位置検出のための投受光光路が形成されるように
構成されている。
【0060】この羽根位置信号検出部30は、シャッタ
羽根1,1′の開き始めの未開口時の段階で光透過孔1
aが投受光型光電発光素子31の投受光光路上から外れ
ると、その時点で、投受光型光電発光素子31からビデ
オ露出演算制御手段23に対して第一のトリガー信号
(羽根開き開始トリガー信号)Bを発し、また、シャッ
タ羽根1,1′の閉じ終り後の段階で光透過孔1aが投
受光型光電発光素子31の投受光光路上に位置すると、
その時点で、投受光型光電発光素子31からビデオ露出
演算制御手段23に対してシャッタ羽根1,1′が閉じ
位置に至ったことを示す第二のトリガー信号(羽根閉じ
完了トリガー信号)B′を発するように構成されてい
る。
【0061】次に、このように構成された図示実施例の
カメラ用シャッタ機構の動作ないし作用について説明す
る。カメラ用シャッタ機構が初期状態(撮影前の状態)
にあるときには、パルスモータ20が基準位相位置に位
置し、セクターレバー4が付勢部材9の付勢力によりス
トッパー8と当接する初期位置に位置して、一対のシャ
ッタ羽根1,1′を閉じ状態に保持している。
【0062】また、この状態では、図2に示すように、
シャッタ専用伝達部材10と正逆間欠駆動部材17とが
正方向連結状態になっていて、シャッタ専用伝達部材1
0上のシャッタカム部材13上の位置決めピン14が捻
りばね15の付勢力により回転基板部材11の位置決め
部11bに当接し、また、正逆間欠駆動部材17のクラ
ッチ部17aがシャッタカム部材13の係止部13bの
下側に臨んでシャッタカム部材13をカム作用位置に保
持している。すなわち、シャッタカム部材13のシャッ
タカム面13aがセクターレバー4上のカム係合ピン7
に当接した状態になっている。
【0063】[静止画撮影の場合]静止画撮影を行う場
合には、このような初期状態において撮影モード選択手
段24を操作して静止画撮影モードを選択し、この状態
でAEトリガースイッチ25を操作することになる。
【0064】静止画撮影モードが選択されると、ビデオ
露出演算制御手段23は、先ずモータ駆動回路22に対
して基準位相位置から正方向(一方向)に回転する領域
内においてパルスモータ20を正方向(時計方向)に回
転するように設定する。
【0065】そして、AEトリガースイッチ25が操作
されると、ビデオ露出演算制御手段23は、そのときの
被写体輝度に基づいてアペックス演算を行って、その演
算結果に対応するパルスモータ20の正方向回転量を実
現するのに必要なパルス信号A1 ,A2 の数を設定し、
これに基づいてモータ駆動回路22を制御する。従っ
て、モータ駆動回路22は、指示されたパルス信号A
1 ,A2 の数だけパルスモータ20を正方向に回転駆動
する。
【0066】さて、パルスモータ20が正方向に回転し
始めると、その回転力は、出力ギア21→減速ギア19
を介して正逆間欠駆動部材17に伝達され、さらに、連
結ピン18と回転基板部材11の円弧溝11aの左内端
部との係接状態を経てシャッタ専用伝達部材10に伝達
される。その結果、シャッタ専用伝達部材(回転基板部
材11)10は、共通軸16を中心として図2の姿勢か
ら反時計方向に回転する。
【0067】ところで、シャッタ専用伝達部材10と正
逆間欠駆動部材17とが正方向連結状態にあるときに
は、正逆間欠駆動部材17のクラッチ部17aがシャッ
タカム部材13の係止部13bに係合して、シャッタカ
ム部材13と回転基板部材11とを一体回転し得る状態
に保っているから、シャッタ専用伝達部材10が反時計
方向に回転すると、シャッタカム部材13の周側に形成
されたシャッタカム面13aが、そのカム作用によって
セクターレバー4上のカム係合ピン7を反時計方向に押
し回し、セクターレバー4を支持軸5を回転中心として
付勢部材9の付勢力に抗して反時計方向に回転させる
(図3参照)。
【0068】そのため、一対のシャッタ羽根1,1′
は、一対の長溝孔3,3′と羽根係合ピン6との係合作
用により各々の支持軸2,2′を中心として互いに逆方
向に回転して、例えば図5の曲線a2 に示す立ち上り速
度特性をもってその開口を開いて行き、そのときの被写
体輝度に応じた開口位置に至ることになる。
【0069】このとき、羽根位置信号検出部30は、シ
ャッタ羽根1の光透過孔1aが投受光型光電発光素子3
1の投受光光路上から外れた時点で、投受光型光電発光
素子31からビデオ露出演算制御手段23に対して第一
のトリガー信号Bを発して、シャッタ羽根1,1′が予
定通りに開き始めたことを報知する。
【0070】なお、セクターレバー4は、正逆間欠駆動
部材17のクラッチ部17aとシャッタカム部材13の
係止部13bとの係合状態が解除されるまでは、カム係
合ピン7とシャッタカム面13aとの接触摩擦によって
停止したままの状態を保ち、シャッタ羽根1,1′は、
そのときの開口位置に保持されることになる。
【0071】さて、パルスモータ20が自身に付与され
た数のパルス信号A1 ,A2 の分だけ回転すると、その
過程で、ビデオ露出演算制御手段23が、三番目のフレ
ームに対する読み出しパルスの付与動作に同期してCC
D(図示せず)上への電荷蓄積を開始し、所定秒時の経
過後に、モータ駆動回路22に対してパルスモータ20
を逆方向(反時計方向)に反転させるように指示する。
【0072】このときにパルスモータ20に付与される
逆方向へのパルス数は、正方向回転のときに付与したパ
ルス信号A1 ,A2 の数と、正逆間欠駆動部材17の連
結ピン18が回転基板部材11の円弧溝11a内を左内
端部から右内端部まで移動するのに必要なパルス信号の
数との合計パルス数になるように設定されている。
【0073】さて、パルスモータ20が逆方向に回転す
ると、正逆間欠駆動部材17は、シャッタ専用伝達部材
10をそのときの回転済みの位置に残したまま時計方向
に回転し、その回転過程で、正逆間欠駆動部材17の連
結ピン18を回転基板部材11の円弧溝11a内を左内
端部から右内端部まで移動させることになる。
【0074】このとき、連結ピン18の移動初期の段階
において、正逆間欠駆動部材17のクラッチ部17aが
シャッタカム部材13の係止部13bから外れて両者の
係合状態を解除するから、シャッタカム部材13は、偏
位支持軸12の回りを時計方向に回転し得る自由状態へ
と移行する。
【0075】そのため、付勢部材9の付勢力によって常
にシャッタカム部材13のシャッタカム面13aに圧接
しているカム係合ピン7が、シャッタカム部材13に掛
けられた捻りばね15の勢力に抗して、シャッタカム部
材13をカム作用位置から退避位置に向って回転基板部
材11上を急速に時計方向に押し回す。その結果、セク
ターレバー4は、付勢部材9の付勢力によってカム係合
ピン7と共にストッパー8に当接するまで時計方向に回
転して図4に示す位置に復帰する。
【0076】従って、シャッタ羽根1,1′は、パルス
モータ20の逆方向の回転速度に依存することなく、図
5に示す曲線b3 の立ち下がり速度特性をもって急速に
閉じ位置に復帰する。すなわち、静止画撮影では、シャ
ッタ羽根1,1′は、図5に示す曲線a2 の立ち上り速
度特性をもって開き且つ曲線b3 の立ち下がり速度特性
をもって急速に閉じ位置に復帰することになり、図9の
C領域に示すように特定フレームへの開口波形が矩形波
形に極めて近くなる。
【0077】このとき、羽根位置信号検出部30は、シ
ャッタ羽根1の光透過孔1aが投受光型光電発光素子3
1の投受光光路を遮断した時点で、投受光型光電発光素
子31からビデオ露出演算制御手段23に対して第二の
トリガー信号B′を発して、シャッタ羽根1,1′が予
定通りに閉じたことを報知する。
【0078】さて、連結ピン18が正逆間欠駆動部材1
7の時計方向への回転に伴って回転基板部材11の円弧
溝11a内の右内端部に当接すると、その後、シャッタ
専用伝達部材10は、正逆間欠駆動部材17と一体とな
って時計方向に回転する。
【0079】そして、この正逆間欠駆動部材17の時計
方向回転の過程でパルスモータ20が逆方向回転時に付
与されたパルス数だけ逆方向に回転する。この過程で、
シャッタカム部材13のカム面13a上からセクタレバ
ー4のカム係合ピン7が外れるので、シャッタカム部材
13は、捻りばね15の復原力により偏位支持軸12を
中心として位置決めピン14が位置決め部11bに当接
する位置まで反時計方向に回動する。
【0080】このとき、ビデオ露出演算制御手段23
は、モータ駆動回路22に対して、正逆間欠駆動部材1
7の連結ピン18が回転基板部材11の円弧溝11a内
を右内端部から左内端部まで移動するのに必要なパルス
信号数だけパルスモータ20を正方向に回転させるよう
に指示する。
【0081】そのため、パルスモータ20は、このとき
のパルス信号数だけ正方向に回転して、正逆間欠駆動部
材17上の連結ピン18が回転基板部材11の円弧溝1
1aの左内端部に当接するまで正逆間欠駆動部材17を
反時計方向に回転させる。
【0082】その結果、正逆間欠駆動部材17は、シャ
ッタ専用伝達部材10との相対位置関係(結合関係)が
正方向連結状態になる初期位置にまで復帰し、カメラ用
シャッタ機構全体が図2に示す初期状態に復帰すること
になる。
【0083】[動画撮影の場合]一方、動画撮影を行う
場合には、初期状態にあるカメラ用シャッタ機構の撮影
モード選択手段24を操作して動画撮影を選択し、この
状態でAEトリガースイッチ25を操作する。
【0084】動画撮影モードが選択されると、ビデオ露
出演算制御手段23は、先ずモータ駆動回路22に対し
て、基準位相位置から逆方向に回転する領域内において
パルスモータ20を逆方向(反時計方向)に回転するよ
うに設定し、その後、絞り値の変化に応じて逆方向およ
び正方向に回転するように設定する。
【0085】そして、AEトリガースイッチ25が操作
されると、ビデオ露出演算制御手段23は、動画撮影中
の各フレーム毎のそのときの被写体輝度に基づいて連続
的にアペックス演算を行って、動画撮影中における各フ
レーム毎または各フレームの中で連続的に変化する絞り
値に対応するパルスモータ20の正方向および逆方向回
転量を実現するのに必要なパルス信号A1 ,A2 の数を
連続的に設定し、これに基づいてモータ駆動回路22を
制御する。
【0086】従って、モータ駆動回路22は、指示され
た方向に指示されたパルス信号A1,A2 の数だけパル
スモータ20を回転駆動することになる。この場合、モ
ータ駆動回路22は、先ずパルスモータ20を逆方向に
回転させるが、パルスモータ20が逆方向に回転し始め
ると、その回転力は、出力ギア21→減速ギア19を介
して正逆間欠駆動部材17に伝達され、正逆間欠駆動部
材17を共通軸16を中心として図2の姿勢から時計方
向に回転させることになる。
【0087】ところで、カメラ用シャッタ機構が初期状
態にあるときには、シャッタ専用伝達部材10と正逆間
欠駆動部材17とが正方向連結状態にあるから、正逆間
欠駆動部材17が時計方向に回転すると、正逆間欠駆動
部材17上の連結ピン18が回転基板部材11の円弧溝
11aの左内端部から右内端部に向って移動し、正逆間
欠駆動部材17とシャッタ専用伝達部材10との結合状
態が逆方向連結状態に移行する。
【0088】そして、図示実施例では、この状態のとき
に正逆間欠駆動部材17の絞りカム面17bがセクター
レバー4のカム係合ピン7に係接するように予め構成さ
れているから、パルスモータ20がビデオ露出演算制御
手段23からの指示に基づいて逆方向への回転を続ける
と、正逆間欠駆動部材17はシャッタ専用伝達部材10
と一体となって時計方向への回転を続け、絞りカム面1
7b→カム係合ピン7を介してセクターレバー4を初期
位置から反時計方向に回転させ、さらに、羽根係合ピン
6を介してシャッタ羽根1,1′を閉じ位置から開き位
置に向って所定の開口変化率で移動させることになる。
【0089】しかし、動画撮影の場合には、各フレーム
に対する露光量および各フレーム中における露光量は、
図6および図11に示すように、その時々の被写体輝度
に応じて変化し、それに応じてそのときの絞り値も微妙
に変化することになるから、パルスモータ20は、これ
を実現するために、ビデオ露出演算制御手段23からの
指示に応じて、逆方向に或いは正方向へと回転方向と回
転数とを変える。従って、正逆間欠駆動部材17もその
時々に応じて開き方向に或いは閉じ方向へと移動して、
シャッタ羽根1,1′の開口値を微妙に増減する。
【0090】このとき、図示実施例では、シャッタ羽根
1,1′の開き速度特性を図5および図9おける曲線a
2 のように緩傾斜に設定し且つ出力ギア21と減速ギア
19とがこの曲線a2 の緩傾斜を実現するような減速率
に設定しているため、このときのシャッタ羽根1,1′
の微妙な開口値増減(F値増減)の作用が、例えば図1
1に示す線分c1 および線分c2 のように精確に、且
つ、スムースに実行されることになる。
【0091】この結果、読み出しパルスの付与動作とそ
の時々の開口値とで形成される各フレームの開口波形
は、図11のA領域〜D領域に示すように矩形に近くな
り、そのときの各フレームのCCD上での電荷蓄積量は
図12に示すようになる。
【0092】さて、動画撮影を中断または中止する信号
がビデオ露出演算制御手段23に入力されると、ビデオ
露出演算制御手段23は、動画撮影の最終フレームの露
光中に、モータ駆動回路22に対してパルスモータ20
を正方向にシャッタ羽根1,1′を閉じるのに必要な回
転数だけ回転するように指示する。
【0093】また、最終フレームの露光中に絞りが最大
開口となっている場合には、パルスモータ20を逆方向
に回転するように指示するように構成してもよい。この
場合、このパルスモータ20から逆方向回転を受けた正
逆間欠駆動部材17は、セクターレバー4上のカム係合
ピン7が絞りカム面17bの最終端部17cから外れる
位置まで時計方向に回転する。
【0094】このとき、セクターレバー4に付与された
付勢部材9の付勢力によって、カム係合ピン7が絞りカ
ム面17bの最終端部17cの急激落ち込み形状部分に
落ち込むから、セクターレバー4は、ストッパー8に当
接するまで時計方向に回転してその初期位置に復帰する
ことになり、シャッタ羽根1,1′も閉じ位置に急速に
復帰することになる。
【0095】このときのシャッタ羽根1,1′の立ち下
がり速度特性は、静止画撮影のときの立ち下がり速度特
性と同じような急傾斜のものとなるから、最終フレーム
への開口波形は、静止画撮影の特定フレームへの開口波
形と同じように矩形波形に極めて近くなる。なお、シャ
ッタ羽根1,1′の閉じ位置復帰についての位置検出
は、静止画撮影の場合と同様に行われることになる。
【0096】このようにして動画撮影が終了すると、ビ
デオ露出演算制御手段23は、静止画撮影の場合と同様
に、正逆間欠駆動部材17の連結ピン18が回転基板部
材11の円弧溝11a内を右内端部から左内端部まで移
動するのに必要なパルス信号の数だけパルスモータ20
を正方向に回転させるように指示して、正逆間欠駆動部
材17とシャッタ専用伝達部材10との相対位置関係が
正方向連結状態になる状態まで正逆間欠駆動部材17を
反時計方向に回転させて、カメラ用シャッタ機構全体の
状態を初期状態に復帰させる。
【0097】なお、図5に示す曲線a2 の立ち上り速度
特性および曲線b3 の立ち下がり速度特性は、カメラ設
計の段階で目的に応じて決定するものとし、パルスモー
タ20の出力ギア21と減速ギア19との減速率、シャ
ッタカム面13aのカム形状、付勢部材9の付勢力、絞
りカム面17bのカム形状などは、前述の曲線a2 およ
び曲線b3 を実現し得るように設定されることになる。
【0098】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0099】例えば、図示実施例では、静止画撮影時の
撮影対象フレーム(特定フレーム)を絞り兼用シャッタ
羽根が開き始めてから3番目のフレームに設定している
が、本発明では、絞り兼用シャッタ羽根が羽根開閉部材
によりその開き位置に至り且つ絞り兼用シャッタ羽根の
バウンドが収束した時点から、駆動源が羽根開き位置に
対応する位置から逆方向への回転を開始するまでの時点
の間に、撮影対象フレームを設定すればよいので、撮影
対象フレームの設定はシャッタチャンスを考慮して任意
に設定することが出来る。この場合、設定された撮影対
象フレームに対してAEトリガーを付与すればよい。
【0100】また、本発明の静止画撮影に関する部分
を、例えば銀塩フィルムを使用するカメラや電子スチー
ルカメラのレンズシャッタ機構として活用することも可
能である。この場合には、少なくともシャッタ羽根の立
ち下がり速度特性が速くなった分だけシャッタ羽根の開
口精度が向上することになる。
【0101】また、例えば羽根位置信号検出部に使用す
る投受光型光電発光素子は、光反射型でも光透過型でも
よく、また、図示実施例の投受光型光電発光素子に代っ
て投光型発光素子と受光型光電素子とを組み合わせた複
合型のものを利用することも可能である。
【0102】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明に係るカメ
ラ用シャッタ機構によれば、静止画撮影の場合における
絞り兼用シャッタ羽根の立ち上り速度特性については、
駆動源の回転速度に依存して制御し得る緩傾斜の曲線を
採用し、その後の絞り兼用シャッタ羽根の立ち下がり速
度特性については、駆動源の回転速度に依存することな
しに、絞り兼用シャッタ羽根を急速に閉じ得る急傾斜の
曲線を実現するように構成したので、絞り兼用シャッタ
羽根の開口変化量の制御(露光制御)を細かく行うこと
が出来ると共に、絞り兼用シャッタ羽根の開口波形を可
能な限り矩形の開口波形に近づけることが可能になり、
その結果、絞り兼用シャッタ羽根の開口精度(F値実現
精度)の高いカメラ用シャッタ機構を実現することが可
能になった。
【0103】また、本発明に係るカメラ用シャッタ機構
によれば、静止画撮影のときの絞り兼用シャッタ羽根の
緩速度の開閉特性を利用して、動画撮影における絞り兼
用シャッタ羽根の開口変化量の制御(絞り制御)を細か
く行うように構成したので、動画撮影時の各フレームへ
の絞り兼用シャッタ羽根の開口波形を可能な限り矩形の
開口波形に近づけることが可能なカメラ用シャッタ機構
を実現することが可能になった。
【0104】しかも、静止画撮影と動画撮影とを1個の
駆動源の回転方向を変更制御することで実行し得るよう
に構成したので、カメラ用シャッタ機構としての構成を
簡単化することが出来且つコンパクト化を図ることも可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタ機構の主要構成
部を分解して示す分解斜視図である。
【図2】正逆間欠駆動部材と回転基板部材とが正方向連
結状態にあって且つ初期位置にあるときを示す部分状態
図である。
【図3】正逆間欠駆動部材と回転基板部材とが正方向連
結状態のまま反時計方向に回転したときの状態を示す部
分状態図である。
【図4】正逆間欠駆動部材と回転基板部材とが逆方向連
結状態にあり且つシャッタの閉鎖時を示す部分状態図で
ある。
【図5】ビデオカメラの静止画撮影の場合における絞り
兼用シャッタ羽根の開口波形を、パルス信号およびトリ
ガー信号と対応させて説明するための開口波形特性図
で、曲線a1 は、銀塩フィルムを使用するカメラのレン
ズシャッタ機構における標準形なシャッタ羽根の立ち上
り速度特性を示し、曲線b1 は、このときの絞り兼用シ
ャッタ羽根の立ち下がり速度特性を示す。また、曲線a
2 は、絞り兼用シャッタ羽根の開閉速度を減速させたと
きの絞り兼用シャッタ羽根の立ち上り速度特性を示し、
曲線b2 は、このときの絞り兼用シャッタ羽根の立ち下
がり速度特性を示す。また、曲線b3 は、本発明のよう
に絞り兼用シャッタ羽根の立ち下がり速度特性を急傾斜
に構成した場合の立ち下がり速度特性を示す。
【図6】ビデオカメラの動画撮影の場合における絞り兼
用シャッタ羽根の開口波形を、パルス信号およびトリガ
ー信号と対応させて説明するための開口波形特性図であ
る。
【図7】銀塩フィルムを使用するカメラのレンズシャッ
タ機構における絞り兼用シャッタ羽根の開口波形とAE
トリガーの付与時点との関係を説明するための説明図で
ある。
【図8】図7に示すような開口波形特性を有するレンズ
シャッタ機構を利用してビデオカメラの静止画撮影を行
うときの、レンズシャッタ機構の絞り兼用シャッタ羽根
の開口波形とAEトリガーの付与時点との関係を説明す
るための説明図である。
【図9】図1に示すようなレンズシャッタ機構を利用し
てビデオカメラの静止画撮影を行うときの、各フレーム
に対する露光状態を説明するための説明図である。
【図10】図9における各フレームに対するそのときの
CCDの電荷蓄積状態を説明するための説明図である。
【図11】図1に示すようなレンズシャッタ機構を利用
してビデオカメラの動画撮影を行うときの、各フレーム
に対する露光状態を説明するための説明図である。
【図12】図11における各フレームに対するそのとき
のCCDの電荷蓄積状態を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1′ 絞り兼用シャッタ羽根 1a 光透過孔 2,2′ 支持軸 3,3′ 一対の長溝孔 4 セクターレバー 5 支持軸 6 羽根係合ピン 7 カム係合ピン 8 ストッパー 9 付勢部材 10 シャッタ専用伝達部材 11 回転基板部材 11a 円弧溝 11b 位置決め部 12 偏位支持軸 13 シャッタカム部材 13a シャッタカム面 13b 係止部 14 位置決めピン 15 捻りばね 16 共通軸 17 正逆間欠駆動部材 17a クラッチ部 17b 絞りカム面 17c 最終端部 18 連結ピン 19 減速ギア 20 駆動源(パルスモータ) 21 出力ギア 22 モータ駆動回路 23 ビデオ露出演算制御手段 24 撮影モード選択手段 25 AEトリガースイッチ 31 投受光型光電発光素子 32 反射鏡 A ,A パルス信号 B 第一のトリガー信号(羽根開き開始トリガー信号) B′ 第二のトリガー信号(羽根閉じ完了トリガー信
号)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準位相位置から正逆方向に回転し得る
    ように設けられた駆動源と、 閉じ位置と開き位置との間を往復移動し得る複数枚の羽
    根部材から成る絞り兼用シャッタ羽根と、 自身の往復方向の動作により前記絞り兼用シャッタ羽根
    を開閉する羽根開閉部材と、 この羽根開閉部材を常に絞り兼用シャッタ羽根の閉じ方
    向に付勢する付勢手段と、 この羽根開閉部材と前記駆動源との間に設けられ、且
    つ、前記駆動源が基準位相位置から一方向に回転したと
    きに、カム作用によって前記羽根開閉部材をその初期位
    置から羽根開き位置に向って強制的に移動させ、前記駆
    動源が前記羽根開き位置に対応する位置から逆方向に回
    転したときには、その逆方向への回転初期の段階におい
    て、前記付勢手段の付勢力により前記羽根開閉部材を前
    記羽根開き位置から前記初期位置に向って急速に移動さ
    せ得るように構成されたシャッタ専用駆動手段と、を有
    するように構成したことを特徴とするカメラ用シャッタ
    機構。
  2. 【請求項2】 基準位相位置から正逆方向に回転し得る
    ように設けられた1個の駆動源と、 閉じ位置と開き位置との間を往復移動し得る複数枚の羽
    根部材から成る絞り兼用シャッタ羽根と、 自身の往復方向の動作により前記絞り兼用シャッタ羽根
    を開閉する羽根開閉部材と、 この羽根開閉部材を常に絞り兼用シャッタ羽根の閉じ方
    向に付勢する付勢手段と、 この羽根開閉部材と前記駆動源との間に設けられ、且
    つ、前記駆動源が基準位相位置から一方向に回転したと
    きには、カム作用によって前記羽根開閉部材をその初期
    位置から羽根開き位置に向って強制的に移動させ、前記
    駆動源が前記羽根開き位置に対応する位置から逆方向に
    回転したときには、その逆方向への回転初期の段階にお
    いて、前記付勢手段の付勢力により前記羽根開閉部材を
    前記羽根開き位置から前記初期位置に向って急速に移動
    させ得るように構成されたシャッタ専用駆動手段と、 前記羽根開閉部材と前記駆動源との間にあって、前記駆
    動源が基準位相位置から逆方向に回転したときには、カ
    ム作用によって前記羽根開閉部材を前記初期位置から羽
    根開き位置に向って強制的に移動させ、前記駆動源が逆
    方向回転位置から前記一方向に回転したときには、前記
    羽根開閉部材を前記付勢手段の付勢力により強制移動位
    置から前記初期位置に向って追従的に移動させ得るよう
    に構成された絞り専用駆動手段と、を有するように構成
    したことを特徴とするカメラ用シャッタ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたカメラ用
    シャッタ機構において、前記シャッタ専用駆動手段を、 正逆方向に回転可能に設けられた回転基板部材と、 この回転基板部材上においてカム作用位置と退避位置と
    の間を往復移動可能に設けられ、且つ、前記駆動源が基
    準位置から一方向に回転したときに、前記羽根開閉部材
    を介して絞り兼用シャッタ羽根を前記閉じ位置から前記
    開き位置に向って所定の開口変化率で移動させ得るカム
    部を有するシャッタカム部材と、 前記駆動源により正逆方向に直接的に回転されるように
    設けられ、しかも、一部角度領域においては前記回転基
    板部材に対して相対回転可能に設けられ、この一部角度
    領域以外の角度領域では、前記駆動源が一方向に回転し
    たときには前記回転基板部材と一体的に一方向に回転
    し、前記駆動源が逆方向に回転したときには前記回転基
    板部材と一体的に逆方向に回転するように連結された正
    逆間欠駆動部材と、 前記正逆間欠駆動部材上に設けられ、前記正逆間欠駆動
    部材と前記回転基板部材とが両者一体になって一方向に
    回転し得る状態に連結されているときには、前記羽根開
    閉部材に係る付勢手段の付勢力に抗して前記カム部材を
    前記カム作用位置に強制保持し、前記正逆間欠駆動部材
    が前記カム部材の前記カム作用位置に対応する位置から
    逆方向に相対回転したときには、前記カム部材が前記羽
    根開閉部材に係る付勢手段の付勢力によって前記カム作
    用位置から前記退避位置に向って移動し得るように、前
    記カム部材に対する強制保持状態を解除するように設け
    られたクラッチ部と、を有する手段として構成したこと
    を特徴とするカメラ用シャッタ機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されたカメラ用シャッタ
    機構において、 前記カメラ用シャッタを装備するカメラの撮影光学系の
    結像面に撮像電荷結合素子を設置すると共に、前記絞り
    兼用シャッタ羽根をこの撮像電荷結合素子の前方に位置
    する撮影光学系の光路上に設置し、前記絞り兼用シャッ
    タ羽根が前記羽根開閉部材によりその開き位置に至り且
    つ絞り兼用シャッタ羽根のバウンドが収束した時点か
    ら、前記駆動源が前記羽根開き位置に対応する位置から
    逆方向への回転を開始するまでの時点の間に、静止画撮
    影の撮影対象フレームに対して付与されるビデオ信号に
    同期させて、撮影対象フレームに対するAEトリガーを
    発し得るように構成したことを特徴とするカメラ用シャ
    ッタ機構。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載され
    たカメラ用シャッタにおいて、 前記絞り専用駆動手段を、前記駆動源が基準位相位置か
    ら逆方向に回転したときに、前記羽根開閉部材を介して
    前記絞り兼用シャッタ羽根を前記閉じ位置から前記羽根
    開き位置に向って所定の開口変化率で移動させ得る絞り
    カム部として、前記正逆間欠駆動部材上に設けるように
    構成したことを特徴とするカメラ用シャッタ機構。
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