JP3053485U - 逃し弁の梃子装置 - Google Patents

逃し弁の梃子装置

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JP3053485U JP1998003258U JP325898U JP3053485U JP 3053485 U JP3053485 U JP 3053485U JP 1998003258 U JP1998003258 U JP 1998003258U JP 325898 U JP325898 U JP 325898U JP 3053485 U JP3053485 U JP 3053485U
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豊 青山
浩 山田
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株式会社ヨシタケ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逃し弁の梃子装置による弁体作動確認におい
て、開弁状態から自動的に槓杆を元に戻す。 【解決手段】 槓杆39は前後を逆に取付け自在にして、
且つ同一支軸で以て回動自在に設けることにより、強制
開弁する場合と弁体の作動確認する場合とで槓杆39を使
い分け、槓杆39の逆転取付け状態で槓杆39の柄を調節棒
上に配置し、調節棒を押し下げた後に、槓杆39を手放せ
ば槓杆39が調節棒を上方付勢しているバネの弾性力で自
動的に復帰させて、開弁状態のまま放置しない様にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、温水用熱交換器の温水側又は給水側に設ける温水機器用の逃し弁の 梃子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図18、19に示す様に、この種の逃し弁aは、弁体bのリフトを調節する ために、弁棒c上方に配置した調節棒dを、逃し弁aの本体頂部eに出没自在に 突設し、該頂部eに設けた梃子装置fの槓杆gで調節棒dを押圧することで、弁 棒cを介して弁体bを強制的に開弁する構造が採用されている。 そして、頂部eにおける梃子装置fの取付け構造にあっては、頂部e下方に周 設した鍔部hと、調節棒dの支持ナットi間に、梃子装置fの支持金具jにおけ るリング状基部kを頂部eに対し回転自在に介在し、又リング状基部kの直径方 向に上方突設した一対の立壁l、l1と、槓杆gの左右に設けた側壁m、m1に略C 型の線細工バネnの端部を差し通して、槓杆gを回動自在に設けていた。 そして、この梃子装置fは、槓杆gを回動して倒立させることにより、槓杆g の前端部によって調節棒dを押し下げて弁体bを強制開弁し、槓杆gはかかる倒 立状態を保持することで開弁状態を維持する様に成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に温水機器用の逃し弁aは、梃子装置fで逃し弁aが正常 に作動するか否か、即ち弁体bが逃し弁aの1次側と2次側を連通する様に開弁 するか否かを定期的に確認する必要があり、上記構造の梃子装置fにおいて作動 確認する場合、上記と同様に槓杆gを倒立させていたため、この確認操作の後に 槓杆gを通常姿勢に復帰させることを忘れると開弁状態のまま放置され、逃し弁 aとして機能しない課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題に鑑み、弁棒を介して弁体に連繋すると共に、バネにて本 体頂部に出没自在に設けた調節棒を、押圧及び押圧解除することで弁体を開閉操 作する槓杆を設けた逃し弁の梃子装置において、槓杆は前後を逆に取付け自在に して、且つ同一支軸で以て回動自在に設けることにより、強制開弁する場合と弁 体の作動確認する場合とで槓杆を前後を逆に取付けて、槓杆を使い分ける様にす る。 そして、槓杆の支軸を調節棒上でない本体頂部の上方に配置し、槓杆の前端部 に調節棒を押圧する押圧板を調節棒に対接又は対向する様にして前記支軸と調節 棒間に設けると共に、支軸と押圧板間の距離を本体頂部と支軸間の距離と同一に 設け、又押圧板の支軸対応部から先端部までの長さを支軸と調節棒間の距離以上 にして、且つ調節棒の突出長より長く形成することにより、従来同様に強制開弁 できる様にする。 一方、槓杆の逆転取付け状態で槓杆の柄を調節棒上に配置することにより、調 節棒を押し下げた後に、槓杆を手放せば槓杆が調節棒を上方付勢しているバネの 弾性力で自動的に復帰させて、開弁状態のまま放置しない様にする。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 1は入口2と出口3の流路を直角に形成した温水機器用逃し弁の本体であり、 該本体1は入口2を設けた弁箱4上に、流路を1次(入口2)側流路5と2次( 出口3)側流路6に区割するダイヤフラム7を介して、出口3を設けたバネ箱8 を接合し、該バネ箱8上に2次側流路6と区画形成された円筒形状の調節室9を 立設している。
【0006】 又、ダイヤフラム7は、中央に開口部10を形成し、該開口部10に筒状の弁口ガ イド11を挿嵌し、該弁口ガイド11の中空部を弁口12と成すと共に、弁口ガイド11 の1次側開口端部を弁座13と成している。 又、弁口ガイド11は、ダイヤフラム7の1次側表面(下面)に接合する円盤状 のダイヤフラム押さえ14を弁座13より段差を設けて周設している。
【0007】 又、上記ダイヤフラム押さえ14に対応して、ダイヤフラム7の2次側表面(上 面)にも、円盤状のダイヤフラム押さえ15を接合しており、このダイヤフラム押 さえ15は、ダイヤフラム7の開口部10に対応した開口部16を中央に設けている。 又、ダイヤフラム押さえ15の非接合面(上面)における開口部16周囲に環状
の 凹部17を形成している。 そして、弁口ガイド11の2次側開口端部13aを凹部17上に掛止する様に外方へ 折曲してかしめ、かかる折曲部13aにより、ダイヤフラム押さえ14、15間にダイ ヤフラム7を挟持している。 又、ダイヤフラム7下面のダイヤフラム押さえ14は、その外周側を弁箱4上部 に設けた受承面18上に載置している。
【0008】 又、ダイヤフラム押さえ15の上面には、弁棒ガイド19を固定しており、該弁棒 ガイド19は、所定口径の円筒状の外輪部20中央に、これより長い円筒状のガイド 部21を配置し、該ガイド部21の外壁より放射状に突出した複数の支持片22、22a …を外輪部20の内壁に架設し、外輪部20、ガイド部21及び支持片22、22a…で区 画された中空部を、上下に貫通した流通路23、23a…と成している。 24は上記外輪部20の外壁下部に外方突設した円盤状の固定部であり、該固体部 24を上記凹部17上に固定し、弁棒ガイド19をダイヤフラム押さえ15に一体的に固 定している。
【0009】 25は弁座13に着離自在に設けた弁体であり、該弁体25の中央に2次側へ突出す る弁棒26を立設し、該弁棒26を弁棒ガイド19のガイド部21に摺動自在に挿通して いる。 弁棒26は先端に鍔状のバネ受け27を設け、該バネ受け27に対向する上記ガイド 部21の上端面を別途バネ受け28と成し、両バネ受け27、28間にリフトバネ29を圧 縮介装し、弁体25を閉弁する様に付勢している。 又、2次側のダイヤフラム押さえ15と、2次側流路6(バネ箱8内)の上面部 間に調節バネ30を圧縮介装し、ダイヤフラム7を1次側流路5側へ押圧する様に 付勢している。
【0010】 調節室9は、上部を開口形成し、内方底部31の中心に2次側流路6に連通して 、且つ弁棒26上に対応した貫通孔32を設けている。 33は弁棒26に連繋して弁体25を強制開弁させる調節棒であり、該調節棒33は、 調節室9より長く、貫通孔32に摺動自在に挿通して、その下端を弁棒26上に離隔 配置している。 又、調節棒33は、その中央部の上下に鍔片34、34aを設け、下方の鍔片34aを バネ受けと成し、該バネ受け34aと調節室9の内方底部31間に戻しバネ35を圧縮 介装している。 そして、調節室9の上方開口部に、調節棒33を摺動自在に貫通突出する螺子蓋 36を螺入し、該螺子蓋36の下部で調節棒33の上方の鍔片34を押圧して、戻しバネ 35の弾性を調節し、調節棒33を調節室9(螺子蓋36)上より出没自在に突設して いる。
【0011】 37は本体頂部(調節室9)に突出している調節棒33を押圧及び押圧解除するこ とで弁体25を開閉操作する梃子装置であり、該梃子装置37は支持金具38と槓杆39 から成り、槓杆39の支軸40、40aを調節棒33上でない本体頂部9の上方に配置す る様にして、本体頂部9に取付けた支持金具38に対し槓杆39を前後を逆に取付け 自在にして、且つ同一支軸40、40aで以て回動自在に設けている。
【0012】 支持金具38は、バネ鋼材など塑性変形しない程度の弾性を有する材質により一 体形成され、本体頂部9に外嵌装着されるC型止め輪から成る装着部41と、該装 着部41の開口端部42、42aの反対側に、一対の矩形状の軸受板43、43aを装着部 41の直径幅を以て対向立設している。 そして、軸受板43、43aは基端部を支点として片持ち梁状に設けられ、軸受板 43、43aの対向方向(槓杆39の軸方向)に弾性変形する様に成している。 又、軸受板43、43aは、その上端部を内側へ傾斜状に折曲形成して、その外側 面を誘導面44、44aと成すと共に、軸受板43、43aの適所に軸穴45、45aを貫設 している。 尚、軸受板43、43aは、装着部41に設けた開口端部42、42aの反対側に左右へ 突出状に連続形成した帯板を直角に折曲形成したものを示したが、スプリングバ ックを除去せずに、外側へ所定角度傾斜して軸受板43、43aの上方を若干開き気 味に設けても良い。
【0013】 槓杆39は、金属製帯板の中央部を下方へ傾斜状に屈曲すると共に、かかる傾斜 面の中途部位を上方へ立ち上がる様に折り返して槓杆39の前端部と成し、該前端 部の立ち上がり部を調節棒33を押圧する押圧板46と成し、該押圧板46は槓杆39の 柄47に対し垂直に設けている。 又、槓杆39は、柄47の中央部左右端を上記軸受板43、43aの間隔より幅広に延 出形成し、かかる延出端部より先端が前方へ突出した鉤状片48、48aを連続して 設けている。 鉤状片48、48aは、先端下部に連続形成した突片を内側へ折曲形成して、該突 片を鉤状片48、48a内側より斜め上向きに突設した支軸40、40aと成し、該支軸 40、40aは槓杆39の前方上部に設けられ、又支軸40、40aの外側傾斜面を誘導面 49、49aと成している。
【0014】 そして、支持金具38における軸受板43、43aの軸穴45、45aに、槓杆39の支軸 40、40aを着脱自在に枢着し、一方本体頂部9の上部外周に装着部41の肉厚より 間隔大に刻設した溝部50に、支持金具38の装着部41を本体頂部9に対し回転自在 に取付けて梃子装置37を構成している。 かかる状態にあっては、支持金具38における軸受板43、43aが装着部41の開口 端部42、42aの反対側に取付けられているので、槓杆39の支軸40、40aは調節棒 33上でない本体頂部9の上方に配置、図において、支軸40、40aは本体頂部9の 円周上方に配置されている。
【0015】 又、槓杆39は支軸40、40aで以て支持金具38の軸受板43、43aに着脱自在に取 付けられるので、支持金具38に対し槓杆39の前後を逆に取付けることができるが 通常は、図11に示す様に、押圧板46を調節棒33に対向又は対接した状態で槓杆39 が支持金具38に取付けられ、押圧板46が支軸40、40aと調節棒33間に配設されて いる。 かかる槓杆39の通常姿勢において、槓杆39を図11の状態から図12の状態に回動 操作して、本体頂部9に突出している調節棒33を押圧板46が押圧保持することに より、弁体25の強制開弁を維持する様に成している。 従って、槓杆39の押圧板46が調節棒33を押圧保持するために、支軸40、40aと 押圧板46間の距離Xを本体頂部9と支軸40、40a間の距離Yと同一に設け、又押 圧板46の支軸対応部51から先端部までの長さZを支軸40、40aと調節棒33間の距 離L以上にして、且つ本体頂部9から突出している調節棒33の突出長より長く形 成している。 又、図11で明らかな様に、支軸40、40aと本体頂部9間に存する槓杆39の底部 (槓杆39の折り返し部近傍)は槓杆39を回動させるために若干の隙間を設けてい る。
【0016】 一方、図13に示す様に、槓杆39の逆転取付け状態(上記とは前後を逆にした状 態)では、槓杆39の柄47を調節棒33上に配置し、図14に示す如く、槓杆39を下方 揺動することで、調節棒39を押し下げる様に成し、槓杆39への押し下げ力を解除 すると、戻しバネ35の弾性力により調節棒33及び槓杆39は図13の状態に復帰する 。
【0017】 次に、支持金具38への槓杆39の着脱について説明する。 先ず、取付けにあっては、支持金具38の誘導面44、44aに槓杆39の誘導面49、 49aを押し当てながら傾斜に沿って滑らせる様にして、槓杆39を押し下げること により、簡単に軸穴45、45aに支軸40、40aを嵌入装着する。 かかる装着状態において、支軸40、40aは上向きに傾斜しているため、軸穴45 、45aから外れ難く、又外側へ傾斜した軸受板43、43aでは、槓杆39の鉤状片48 、48aが有する軸受板43、43aの外側に弾性力が作用するため、より外れ難くな っている。 又、槓杆39の取外しは、軸受板43、43aを弾性的に内側へ押圧し、軸穴45、45 aから支軸40、40aを離脱すれば良い。
【0018】 上記梃子装置37は、軸受板43、43a間に槓杆39を配置すると共に、軸受板43、 43aの外側に鉤状片48、48aを配置して、支軸40、40aを軸受板43、43aの外側 から軸穴45、45aに装着したもの示したが、かかる方式に限定されることなく、 以下の構成であっても良い。
【0019】 即ち、支持金具38における軸受板43、43aの上端部を外側へ傾斜状に折曲形成 して、その内側面を誘導面44、44aと成している。 又、槓杆39は、鉤状片48、48aを設けた柄47の中央幅を軸受板43、43aの間隔 より狭め、鉤状片48、48aの外側より斜め上向きに支軸40、40aを突設している 。 そして、図15、16、又は図17に示す様に、軸受板43、43a間に鉤状片48、48a を含む槓杆39を配置して、支軸40、40aを軸受板43、43aの内側から軸穴45、45 aに装着する。 又、槓杆39の取付けは、支持金具38の誘導面44、44aに槓杆39の誘導面49、49 aを押し当てながら滑らせる様に、槓杆39を押し下げることにより成され、又槓 杆39の取外しは、軸受板43、43aを弾性的に外側へ押圧し、軸穴45、45aから支 軸40、40aを離脱することにより成される。 又、軸受板43、43aは、上記とは逆に内側へ所定角度傾斜して、軸受板43、43 aの上方を若干閉じ気味に設けても良く、この場合、上記とは逆に軸受板43、43 aの内側に弾性力が作用して、槓杆39の装着状態において支軸40、40aを軸穴45 、45aから外れ難くしている。
【0020】 次に本考案に係る逃し弁の梃子装置の作用について説明する。 本体1において、1次側流路5の圧力が2次側流路6より上がると、調節バネ 30の弾性力に抗してダイヤフラム7を2次側流路6の方へ押圧する。 ダイヤフラム7と共に弁棒26も移動し、その先端が調節棒33の下端に接触する ことで、リフトバネ29の弾性力に抗して弁棒26を押し戻し、これにより弁体25が 開弁し、1次側流路5から2次側流路6へ流体が流動し、1次側流路5の圧力が 下がると、弁体25が閉弁する。
【0021】 そして、弁体25を強制開弁する時は、図11に示す様に、通常姿勢にある梃子装 置37の槓杆39の柄47を引き起こす様に上方へ回動することで直立状態の押圧板46 を90度転回させ、戻しバネ35の弾性力に抗して調節棒33の突出端部を下方へ押 圧し、これにより調節棒33が弁棒26を押し下げて弁体25を開弁し、図12の如く押 圧板46は本体頂部9に対し当接状態を維持している。 即ち、槓杆39において、調節棒33上でない本体頂部9上に配置した支軸40、40 aと押圧板46間の距離Xと、本体頂部9と支軸40、40a間の距離Yとが同一であ るため、図11の如く直立状態の押圧板46を支軸40、40aを中心に距離X(距離Y )を以て回転させられると共に、図12の如く押圧板46の本体頂部9に対する当接 状態において、支軸40、40aと押圧板46との距離Xを、支軸40、40aを支持した 軸受板43、43aで保持させられ、これにより本体頂部9に対する押圧板46(特に 支軸40、40a直下の支軸対応部51)の圧接状態を保持させられ、押圧板46は調節 棒33の押し下げ状態を維持している。 又、押圧板46の支軸対応部51から先端部までの長さZを支軸40、40aと調節棒 33間の距離L以上にして、且つ本体頂部9から突出している調節棒33の突出長よ り長く形成しているため、本体頂部9を圧接している押圧板46は、調節棒33を押 圧するのに充分な長さを有し、調節棒33を押し下げている。
【0022】 又、弁体25の作動確認時には、槓杆39を上記とは前後を逆にして支持金具38に 取付け、これにより図13に示す如く槓杆39の柄47を調節棒33上に配置させられ、 かかる状態において、槓杆39の柄47を押し下げる様に下方へ揺動することで、図 14の如く調節棒33を押し下げ、槓杆39への押し下げ力を解除すると、戻しバネ 35の弾性力により調節棒33及び槓杆39は図13の状態に復帰する。
【0023】
【考案の効果】
要するに本考案は、弁棒26を介して弁体25に連繋すると共に、バネ35にて本体 頂部9に出没自在に設けた調節棒33を、押圧及び押圧解除することで弁体25を開 閉操作する槓杆39を設けた逃し弁の梃子装置37において、槓杆39は前後を逆に取 付け自在にして、且つ同一支軸40、40aで以て回動自在に設けたので、強制開弁 する場合と弁体25の作動確認する場合とで槓杆39を前後を逆に取付けて、目的に 応じ槓杆39を使い分けでき、槓杆操作を間違えず行える。 又、槓杆39の支軸40、40aを調節棒33上でない本体頂部9の上方に配置し、槓 杆39の前端部に調節棒33を押圧する押圧板46を調節棒33に対接又は対向する様に して前記支軸40、40aと調節棒33間に設けると共に、支軸40、40aと押圧板46間 の距離Xを本体頂部9と支軸40、40a間の距離Yと同一に設けたので、図11の如 く直立状態の押圧板46を支軸40、40aを中心に距離X(距離Y)を以て回転させ られると共に、図12の如く押圧板46の本体頂部9に対する当接状態において、支 軸40、40aと押圧板46との距離Xが保持されるため、これにより本体頂部9に対 する押圧板46の圧接状態を保持させられ、押圧板46は調節棒33の押し下げ状態を 維持できる。 又、押圧板46の支軸40、40a対応部から先端部までの長さZを支軸40、40aと 調節棒33間の距離L以上にして、且つ調節棒33の突出長より長く形成したので、 本体頂部9を圧接している押圧板46は、調節棒33を押圧するのに充分な長さを有 し、調節棒33を押し下げて、開弁状態を保持でき、従来同様に弁体25を強制開弁 できる。 又、槓杆39の逆転取付け状態で図13の如く槓杆39の柄47を調節棒33上に配置し たので、槓杆39を下方へ揺動することで、調節棒33を押し下げられ、戻しバネ35 の弾性力が調節棒33に作用していることを槓杆39から伝わる手応えで弁体25が正 常に働いているかを確認でき、その後槓杆39を手放せば、バネ35の弾性力により 調節棒33及び槓杆39を図13の状態に自動的に復帰させられ、よって、従来の様な 開弁状態のまま放置されるといった不具合を解消できる。
【0024】 又、本体頂部9に取付けられ、且つ槓杆39を回転自在に支持する支持金具38に 、軸方向に弾性変形する軸受板43、43aを設け、該軸受板43、43aに設けた軸穴 45、45aに槓杆39の支軸40、40aを着脱自在に枢着したので、軸受板43、43aを 弾性変形させて支軸40、40aの突出分だけ撓ませて、支軸40、40aを軸穴45、45 aに装着するだけで、槓杆39を支持金具38に簡単に取付け及び取外しでき、又槓 杆39の支持金具38への装着後は軸受板43、43aが弾性復帰するため支軸40、40a が軸穴45、45aから抜けず、支持金具38は槓杆39を支障なく回動支持できる。
【0025】 又、槓杆39の左右端に、先端が前方へ突出した鉤状片48、48aを突設すると共 に、該鉤状片48、48a先端の内側に斜め上向きに支軸40、40aを突設したので、 軸受板43、43a間に槓杆39を配置すると共に、軸受板43、43aの外側に鉤状片48 、48aを配置して、軸受板43、43aの外側から軸穴45、45aに支軸40、40aを枢 着できると共に、槓杆39の装着状態において、支軸40、40aは上向きに傾斜して いるため、軸穴45、45aから外れない。 又、軸受板43、43aの上端部を内側へ傾斜状に折曲形成し、軸受板43、43a及 び支軸40、40aの外側傾斜面を誘導面44、44a、49、49aと成したので、軸受板 43、43aの誘導面44、44aに槓杆39の誘導面49、49aを押し当てながら滑らせる だけで、軸受板43、43aをその弾性力に抗して内側に撓ませられ、そのまま槓杆 39を押し下げれば、簡単に軸穴45、45aに支軸40、40aを嵌入装着できる。
【0026】 又、軸受板43、43aを外側へ傾斜して設けたので、槓杆39の装着状態において 、槓杆39の鉤状片48、48aが有する軸受板43、43aの外側に弾性が作用するため 、槓杆39がより一層外れ難くできる。
【0027】 又、槓杆39の左右端に斜め上向きに支軸40、40aを突設したので、軸受板43、 43a間に槓杆39を配置する様にして、支軸40、40aを軸受板43、43aの内側から 軸穴45、45aに装着できると共に、上記と同様に槓杆39の装着状態において、支 軸40、40aが軸穴45、45aから外れない。 又、軸受板43、43aの上端部を外側へ傾斜状に折曲形成し、軸受板43、43aの 内側傾斜面及び支軸40、40aの外側傾斜面を誘導面44、44a、49、49aと成した ので、軸受板43、43aの誘導面44、44aに槓杆39の誘導面49、49aを押し当てな がら滑らせるだけで、軸受板43、43aをその弾性力に抗して外側に撓ませられ、 そのまま槓杆39を押し下げることで、簡単に軸穴45、45aに支軸40、40aを嵌入 装着できる。
【0028】 又、軸受板43、43aを内側へ傾斜して設けたので、この槓杆39の装着状態にお いて、軸受板43、43aの内側に弾性が作用して、上記と同様に支軸40、40aを軸 穴45、45aからより一層外れ難くできる。
【0029】 又、支持金具38は、C型止め輪から成る装着部41を設け、該装着部41を本体頂 部9の外周に刻設した溝部50に取付けたので、C型止め輪用の専用治具を用いて 装着部41を開き、溝部50に嵌め込むだけの簡単な作業で梃子装置37を取付けでき る。 又、梃子装置37は、支持金具38と槓杆39の2物品で、従来品に比較して部品点 数が極めて少なく、両物品の組み付け、及び本体1への取付け工程が減り、作業 効率が良い。 又、梃子装置37は、従来の様に支持ナットhによる取付けではないため、本体 頂部9への雄螺子の刻設を不要とし、製造コストを低減でき、しかも逃し弁aの 据え付け場所によっては、振動等の外的要因により、支持ナットiが弛んで外れ 、逃し弁aが機能しない恐れがあるといった欠点をも解消できる等その実用的効 果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】逃し弁本体の断面図である。
【図2】梃子装置の平面図である。
【図3】梃子装置の正面図である。
【図4】梃子装置の側面図である。
【図5】支持金具の平面図である。
【図6】支持金具の正面図である。
【図7】支持金具の側面図である。
【図8】槓杆の平面図である。
【図9】槓杆の正面図である。
【図10】槓杆の側面図である。
【図11】槓杆の通常取付け状態を示す要部断面図であ
る。
【図12】槓杆による強制開弁状態を示す要部断面図で
ある。
【図13】作動確認時の槓杆の取付け状態を示す要部断
面図である。
【図14】槓杆による作動確認状態を示す要部断面図で
ある。
【図15】梃子装置の変形例を示す正面図である。
【図16】梃子装置の側面図である。
【図17】槓杆の前後を逆に取付けた状態を示す梃子装
置の側面図である。
【図18】従来の逃し弁の断面図である。
【図19】梃子装置の取付け状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
9 本体頂部 25 弁体 26 弁棒 33 調節棒 35 バネ 37 梃子装置 38 支持金具 39 槓杆 40、40a 支軸 41 装着部 43、43a 軸受板 44、44a 誘導面 46 押圧板 47 柄 48、48a 鉤状片 49、49a 誘導面 50 溝部 L 距離 X 距離 Y 距離 Z 長さ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁棒を介して弁体に連繋すると共に、バ
    ネにて本体頂部に出没自在に設けた調節棒を、押圧及び
    押圧解除することで弁体を開閉操作する槓杆を設けた逃
    し弁の梃子装置において、槓杆は前後を逆に取付け自在
    にして、且つ同一支軸で以て回動自在に設け、槓杆の支
    軸を調節棒上でない本体頂部の上方に配置し、槓杆の前
    端部に調節棒を押圧する押圧板を調節棒に対接又は対向
    する様にして前記支軸と調節棒間に設けると共に、支軸
    と押圧板間の距離を本体頂部と支軸間の距離と同一に設
    け、又押圧板の支軸対応部から先端部までの長さを支軸
    と調節棒間の距離以上にして、且つ調節棒の突出長より
    長く形成し、一方槓杆の逆転取付け状態で槓杆の柄を調
    節棒上に配置したことを特徴とする逃し弁の梃子装置。
  2. 【請求項2】 本体頂部に取付けられ、且つ槓杆を回転
    自在に支持する支持金具に、軸方向に弾性変形する軸受
    板を設け、該軸受板に設けた軸穴に槓杆の支軸を着脱自
    在に枢着したことを特徴とする請求項1記載の逃し弁の
    梃子装置。
  3. 【請求項3】 槓杆の左右端に、先端が前方へ突出した
    鉤状片を突設すると共に、該鉤状片先端の内側に斜め上
    向きに支軸を突設し、又軸受板の上端部を内側へ傾斜状
    に折曲形成し、軸受板及び支軸の外側傾斜面を誘導面と
    成したことを特徴とする請求項2記載の逃し弁の梃子装
    置。
  4. 【請求項4】 軸受板を外側へ傾斜して設けたことを特
    徴とする請求項3記載の逃し弁の梃子装置。
  5. 【請求項5】 槓杆の左右端に斜め上向きに支軸を突設
    し、又軸受板の上端部を外側へ傾斜状に折曲形成し、軸
    受板の内側傾斜面及び支軸の外側傾斜面を誘導面と成し
    たことを特徴とする請求項2記載の逃し弁の梃子装置。
  6. 【請求項6】 軸受板を内側へ傾斜して設けたことを特
    徴とする請求項5記載の逃し弁の梃子装置。
  7. 【請求項7】 支持金具は、C型止め輪から成る装着部
    を設け、該装着部を本体頂部の外周に刻設した溝部に取
    付けたことを特徴とする請求項2、3、4、5、又は6
    記載の逃し弁の梃子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3364598B2 (ja) 1999-03-15 2003-01-08 株式会社ヨシタケ 温水機器用安全弁

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