JP3052619B2 - カレントセンシング機能付半導体装置の制御回路装置 - Google Patents

カレントセンシング機能付半導体装置の制御回路装置

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JP3052619B2
JP3052619B2 JP4301438A JP30143892A JP3052619B2 JP 3052619 B2 JP3052619 B2 JP 3052619B2 JP 4301438 A JP4301438 A JP 4301438A JP 30143892 A JP30143892 A JP 30143892A JP 3052619 B2 JP3052619 B2 JP 3052619B2
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浩之 川上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カレントセンシング機
能付半導体装置のオン・オフ動作,過大電流保護等を行
う制御回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カレントセンシング機能付半導体装置と
して、カレントセンシング機能付の絶縁ゲート形バイポ
ーラトランジスタ(一般にセンス機能付IGBTと呼ば
れているので、以降センス機能付IGBTと略称する場
合がある。)が、インバータ装置等のいわゆるパワーエ
レクトロニクスの分野に広く適用されるようになってき
ている。図3は、従来例のカレントセンシング機能付半
導体装置に対する制御回路装置のカレントセンシング機
能付半導体装置を含む要部の回路図であり、図4は、図
3に示した制御回路装置のカレントセンシング機能付半
導体装置を含む動作の説明図である。
【0003】図3,図4において、4は、センス機能付
IGBTであり、5は、センス機能付IGBT4用の制
御回路装置である。センス機能付IGBT4は、一方の
主電極であるコレクタ用の端子4aと、他方の主電極で
あるエミッタ用の端子4bと、制御極であるゲート用の
端子4cと、カレントセンシング部4dの出力端子4e
とを備え、制御回路装置5が出力する駆動信号5aに従
ってオン・オフ動作を行い、オン動作時には端子4aか
ら端子4bに向かう主電流4fを通流させ、駆動信号5
aがオフ信号に切り換わると、主電流4fをオフする動
作を行う。センス機能付IGBT4に主電流4fが通流
すると、カレントセンシング部4dからはこの主電流4
fに比例する値を有するセンシング電流4gが流れ出
し、このセンシング電流4gを出力端子4eからセンス
機能付IGBT4の外部に取り出すことができる。
【0004】制御回路装置5は、ドライブ回路51と、
カレントセンシング用抵抗器52と、過大電流判定回路
54と、基準電圧源55とで構成され、駆動信号5a用
の端子5cと、動作指令信号5b用の端子5dと、セン
シング電流4g用の端子5eを備えている。ドライブ回
路51は図示しない前置制御回路装置から出力された動
作指令信号5bと過大電流判定回路54の出力する運転
停止指令信号5fを入力し、常時は信号5bに従ってセ
ンス機能付IGBT4をオン・オフする信号5aを出力
し、信号5fが入力された場合には信号5bのいかんに
かかわらず信号5aをセンス機能付IGBT4をオフさ
せる信号に切換える回路である。
【0005】カレントセンシング用抵抗器52は、端子
5eに接続された抵抗器であり、抵抗値;Rs を有して
おり、センシング電流4gを通流させてセンシング電流
4gに比例した、従って主電流4fに比例した値となる
検出電圧53を発生する。過大電流判定回路54は、2
個の入力端子と1個の出力端子とを備え、一方の入力端
子には検出電圧53が入力され、他方の入力端子には判
定基準値である基準電圧源55からの電圧が入力され
る。基準電圧源55の電圧;E1 は、正常時の主電流4
fの値に対応する検出電圧53の値よりも高い電圧値に
選定されている。検出電圧53の値が電圧;E1 を超過
すると、過大電流判定回路54はセンス機能付IGBT
4に過大な電流が通流していると判定して信号5fを出
力する。なお、端子4cと端子5cの間および端子4e
と端子5eの間は、相互に接続される。
【0006】従来例の制御回路装置5は、前述した如く
構成されているので、ドライブ回路51で信号5bに従
う信号5aをセンス機能付IGBT4に出力する。オン
信号であるハイレベル(以降、「H」と略称する。)の
信号5aを受け取ったセンス機能付IGBT4は、遅れ
時間;ΔTm後にオンして主電流4fの図示しない負荷
装置への供給を開始する。また、オフ信号であるロウレ
ベル(以降、「L」と略称する。)の信号5aを受け取
ったセンス機能付IGBT4は、遅れ時間;ΔTbの後
に負荷装置への主電流4fの供給を停止する。信号5a
がオン信号である際に、何らかの理由で主電流4fの値
が増大して、カレントセンシング用抵抗器52の発生す
る検出電圧53の値が電圧(E1 )を超過すると、これ
を過大電流判定回路54で検出して信号5fを出力す
る。信号5fを入力したドライブ回路51は、信号5a
を直ちに「L」信号に切換えて出力する。また、信号5
fは図示しないアラーム通報装置にも出力される。これ
により、負荷装置等に短絡等の事故が発生して主電流4
fの値が増大したような場合に、センス機能付IGBT
4をオフしてセンス機能付IGBT4および負荷装置等
を保護するとともに、異常の発生を通報し、システム全
体としての適切な運用を可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るカレントセンシング機能付半導体装置4の制御回路装
置5においては、検出電圧53が主電流4fの値に比例
する値である場合には、センス機能付IGBT4の所定
の運転動作ならびに保護動作を行うのであるが、検出電
圧53が主電流4fの値に比例しない値となる場合が見
出された。即ち、図5中に示すように、センス機能付I
GBT4によってはそのオン時およびオフ時に主電流4
fに比例する値よりも極めて大きい値の検出電圧53が
発生するのである。このような場合においては、センス
機能付IGBT4あるいは負荷装置等に何らの異常も無
いにもかかわらず、過大電流判定回路54から誤信号で
ある信号5fが出力されるので、センス機能付IGBT
4を含むシステム全体が所定の動作を遂行出来なくなる
という大きな問題を引き起こすこととなる。
【0008】この原因は、次のように推定されている。 主電流4fのオン時およびオフ時に大きい値の検出電
圧53が見出される場合には、図5中に示すように、セ
ンシング電流4gも主電流4fに比例する値よりも大き
な値となっている。ところで、センス機能付IGBT4
の素子構成において、主電流4fを取り出す部分とカレ
ントセンシング部4dとは、同一の構造を備える微細な
構造で形成されており、異なる点は、カレントセンシン
グ部4dが1個の微細構造で形成されているのに対し、
主電流取出部は多数(n個)の微細構造で形成されてい
ることにある。主電流4fがI(A)の場合に、センシ
ング電流4gは(1/n)×I(A)となる。即ち、比
例定数は、主電流取出部に用いられている微細構造の個
数(n個)の逆比である。カレントセンシング部4dは
1個の微細構造で形成されていて、その微細構造は主電
流取出部から離れた位置に独立して形成されているのに
対し、主電流取出部用の微細構造は、互いに短い間隔に
より高密度に形成されている。このため、主電流4fに
対しセンシング電流4gの方が微細構造中の通流が容易
である。
【0009】これが原因で、主電流4fのオン時には、
センシング電流4gは主電流4fよりも早く立ち上が
り、しかも前記比例定数による値よりも大きな値となる
のである。これにより、センシング電流4gのオン時の
ピーク値は、定常時の値よりも大きな値となる。なお定
常時には、センシング電流4gは(1/n)×I(A)
に落ちつくことは勿論のことである。なお、主電流4f
のオン時の立上り所要時間;ΔTonは、せいぜい0.5
(μS)である。
【0010】主電流4fのオフ時には、主電流4f値の
低減は早く開始されるのに対し、センシング電流4g
は、主電流4f値の低減が早く開始されることもあり、
いったん定常時よりもその値が増加しその後に急速に低
減することとなる。なお、主電流4fのオフ時の立下り
所要時間;ΔToff も、せいぜい0.5(μS)であ
る。
【0011】前記した定常時よりも大きな値のセンシン
グ電流4gがカレントセンシング用抵抗器52に通流す
ることで、検出電圧53は主電流4fに比例する値より
も大きい値となるのである。 センス機能付IGBT4においては、前記のΔTonお
よびΔToff 時には、その主電流4f値は当然のことな
がら変化している。電流値が変化することで、誘導作用
により抵抗器52およびこれに連なる信号線に逆起電力
が誘起され、この逆起電力が検出電圧53に重畳されて
検出電圧53が主電流4fに比例する値よりも大きい値
になる一因となるのである。
【0012】本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み
なされたものであり、その目的は、オン時およびオフ時
に主電流に対応する値よりも大きい値の検出電圧が発生
する場合であっても、誤信号の出力されることのないカ
レントセンシング機能付半導体装置の制御回路装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、 1)カレントセンシング用抵抗器と、過大電流判定回路
と、ドライブ回路を備え、前記カレントセンシング用抵
抗器は、カレントセンシング機能付半導体装置が有する
カレントセンシング部の出力端子に接続され、カレント
センシング部から取り出される電流値に比例した検出電
圧を発生するものであり、前記過大電流判定回路は、前
記検出電圧を入力し、この検出電圧値が予め定められて
いる判定基準値を越えると、前記ドライブ回路に運転停
止指令信号を出力するものであり、前記ドライブ回路
は、前記カレントセンシング機能付半導体装置用の動作
指令信号と前記運転停止指令信号を入力し、常時は前記
動作指令信号に従って前記カレントセンシング機能付半
導体装置をオン・オフする駆動信号を出力し、前記運転
停止指令信号を入力した場合には前記動作指令信号のい
かんにかかわらず前記駆動信号をオフ信号に切換えるも
のである、カレントセンシング機能付半導体装置の制御
回路装置において、カレントセンシング用抵抗器に対し
て並列にコンデンサを備える構成とすること、また 2)前記1項の手段において、カレントセンシング用抵
抗器と過大電流判定回路との中間に半導体スイッチを備
え、前記半導体スイッチは、カレントセンシング機能付
半導体装置用の動作指令信号を受信し、前記動作指令信
号がカレントセンシング機能付半導体装置をオフ動作と
する指令である場合に、前記検出電圧の過大電流判定回
路への入力を阻止する構成とすること、さらにまた 3)前記1項または2項記載の手段において、コンデン
サの容量値は、このコンデンサにより生じる遅れ時間が
0.5μS以上1.0μS以下となる値である構成とす
ること、により達成される。
【0014】
【作用】本発明においては、 カレントセンシング用抵抗器に対して並列にコンデン
サを設ける構成とすることにより、カレントセンシング
用抵抗器に発生する電圧は、カレントセンシング用抵抗
器の抵抗値とコンデンサの容量値との積である時定数で
緩やかに増大することとなるために、センス機能付IG
BTのオン時にセンシング電流が主電流に対応する値よ
りも大きな値となったとしても、その値を主電流に対応
する値程度あるいはそれ以下に抑制することが可能とな
る。
【0015】カレントセンシング用抵抗器と過大電流
判定回路との中間に、センス機能付IGBT用の動作指
令信号を受信し,この動作指令信号がセンス機能付IG
BTをオフ動作とする指令である場合に,検出電圧の過
大電流判定回路への入力を阻止する半導体スイッチを備
える構成とすることにより、センス機能付IGBTのオ
フ時にセンシング電流が主電流に対応する値よりも大き
な値となったとしても、カレントセンシング用抵抗器に
発生する電圧が過大電流判定回路に入力されないため
に、誤動作の発生が防止される。
【0016】カレントセンシング用抵抗器に並列に設
けるコンデンサの容量値を、この容量値とカレントセン
シング用抵抗器の抵抗値との積で定まる時定数が0.5
(μS)以上1.0(μS)以下となる容量値にするこ
とにより、センス機能付IGBTのオン時の立上り時間
はほぼ0.5μSあるいはそれ以下であり、またセンス
機能付IGBTの短絡耐量値を規定する短絡電流の持続
時間2μSであることにより、センス機能付IGBTの
オン時においてはカレントセンシング用抵抗器に発生す
る電圧を主電流に対応する値程度あるいはそれ以下に確
実に抑制すると共に、センス機能付IGBTが短絡事故
に遭遇した場合においては制御回路装置の保護動作は所
定通りに遂行される。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例によるカレントセン
シング機能付半導体装置の制御回路装置のカレントセン
シング機能付半導体装置を含む要部の回路図であり、図
2は、カレントセンシング機能付半導体装置を含む制御
回路装置の動作の説明図である。図1,図2において、
図3,図4に示した従来例によるカレントセンシング機
能付半導体装置の制御回路装置と同一部分には同じ符号
を付し、その説明を省略する。
【0018】図1,図2において、1は、センス機能付
IGBT4用の制御回路装置である。制御回路装置1
は、従来例による制御回路装置4に対し、コンデンサ2
と、半導体スイッチとしてのトランジスタ3とを追加し
て設けたものである。コンデンサ2は、カレントセンシ
ング用抵抗器52に対して並列に接続されており、その
容量値;Cs は、コンデンサ2とカレントセンシング用
抵抗器52との並列回路の時定数;Ts =Cs ×Rs
が、0.5(μS)以上1.0(μS)以下となる値に
なるよう選定されている。トランジスタ3は、そのコレ
クタが過大電流判定回路54の一方の入力端子に、その
エミッタがアース電位にそれぞれ接続され、そのベース
には、動作指令信号5bが入力される。ここで、動作指
令信号5bは、センス機能付IGBT4をオンさせる場
合には「L」となり、センス機能付IGBT4をオフさ
せる場合には「H」となる信号である。このため、セン
ス機能付IGBT4をオン動作させている場合には、ト
ランジスタ3はオフされ、また、センス機能付IGBT
4をオフ動作に切換えた場合には、トランジスタ3はオ
ンされる。
【0019】本発明では前述の構成としたので、カレン
トセンシング用抵抗器52に発生する検出電圧53は、
図2中で示すように、センシング電流4gと抵抗器52
の抵抗値;Rs の積により定まる電圧に対し、時定数
(Ts =Cs ×Rs )で緩やかに増減する電圧となる。
このために、オフ指令の駆動信号5aが入力されて、セ
ンス機能付IGBT4がオンされる状態では、センシン
グ電流4gが〔「主電流4fの値」×(1/n)〕より
も大きな値となったとしても、カレントセンシング用抵
抗器52の両端に生じる電圧53の値を、センス機能付
IGBT4が定常状態の動作時に発生する値程度あるい
はそれ以下に抑制することが可能となる。なお、コンデ
ンサ2により電圧53の値の上昇を抑制する効果は、ほ
ぼ時定数(Ts )を経過すれば消失するので、センス機
能付IGBT4のオン動作時にカレントセンシング用抵
抗器52による主電流4f値を検出する働きを、コンデ
ンサ2が阻害することはない。
【0020】なおまた、時定数(Ts )が0.5(μ
S)以上となる値となるよう選定されているために、オ
ン時の立上り時間;ΔTonはがほぼ0.5μSあるいは
それ以下であるセンス機能付IGBT4においては、オ
ン時においてはカレントセンシング用抵抗器52に発生
する電圧53を主電流4fに対応する値程度あるいはそ
れ以下に確実に抑制することができる。
【0021】さらにまた、時定数(Ts )が1.0(μ
S)以下と、センス機能付IGBT4の短絡耐量値を規
定する短絡電流の持続時間2μSよりも短い値となるよ
う選定されているために、センス機能付IGBT4ある
いはその負荷が、オン指令の駆動信号5aが入力される
以前に既に短絡状態となっている最悪の短絡事故に遭遇
した場合においても、制御回路装置1の保護動作は、
1.0(μS)以下の時定数(Ts )を経過した後に所
定通り動作を行うことにより、センス機能付IGBT4
等を短絡事故から保護することが可能である。
【0022】また、オフ指令の駆動信号5aが入力され
て、センス機能付IGBT4がオフされる運転状態の場
合には、トランジスタ3がオンとなるために、検出電圧
53がいかなる電圧値であろうとも、過大電流判定回路
54の一方の入力端子に入力される電圧53aは零にさ
れる。このため過大電流判定回路54からの信号5fの
出力は一切発生されない。
【0023】今までの説明では、カレントセンシング機
能付半導体装置はカレントセンシング機能付IGBTで
あるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えばカレントセンシング機能付きのMOSFETであっ
てもよいものである。また、今までの説明では、カレン
トセンシング用抵抗器52に対しては半導体スイッチと
してのトランジスタ3が並列に接続されるしてきたが、
これに限定されるものではなく、例えば半導体スイッチ
は必ずしも接続される必要は無いものである。半導体ス
イッチを設けない場合には、前置制御回路装置からセン
ス機能付IGBT4をオフさせる動作指令信号5bが出
力された際に、同時に、異常の発生を通報する装置類の
動作を停止させる処置を施せばよいものである。
【0024】また、今までの説明では、半導体スイッチ
としてのトランジスタ3は、NPN形のバイポーラトラ
ンジスタであるとしてきたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、他の形のバイポーラトランジスタであ
ってもよく、また、MOSFETであってもよいもので
ある。さらにまた、今までの説明では、半導体スイッチ
としてのトランジスタ3はカレントセンシング用抵抗器
52に対して並列に接続されるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、カレントセンシング用
抵抗器52と過大電流判定回路54の一方の入力端子の
間に直列に接続されてもよいものである。この場合に
は、半導体スイッチは、センス機能付IGBT4をオン
動作させている場合にはオンされ、センス機能付IGB
T4をオフ動作させる場合にはオフされるものとする。
【0025】
【発明の効果】本発明においては、 カレントセンシング用抵抗器に対して並列にコンデン
サを設ける構成とすることにより、カレントセンシング
用抵抗器に発生する電圧は、カレントセンシング用抵抗
器の抵抗値とコンデンサの容量値との積である時定数で
緩やかに増大することとなるために、センス機能付IG
BTのオン時にセンシング電流が主電流に対応する値よ
りも大きな値となったとしても、その値を主電流に対応
する値程度あるいはそれ以下に抑制することが可能とな
り、基準電圧源の電圧(E1 )を超過することがなくな
るために、過大電流判定回路が誤って運転停止指令信号
を出力する誤動作を無くすことが可能となる。
【0026】カレントセンシング用抵抗器と過大電流
判定回路との中間に、センス機能付IGBT用の動作指
令信号を受信し,この動作指令信号がセンス機能付IG
BTをオフ動作とする指令である場合に,検出電圧の過
大電流判定回路への入力を阻止する半導体スイッチを備
える構成とすることにより、センス機能付IGBTのオ
フ時にセンシング電流が主電流に対応する値よりも大き
な値となったとしても、カレントセンシング用抵抗器に
発生する電圧が過大電流判定回路に入力されないため
に、過大電流判定回路が誤って運転停止指令信号を出力
することはなくなるとともに、この誤動作の防止を他の
装置を使用することなく本制御回路装置だけで実行する
ことが可能となる。
【0027】カレントセンシング用抵抗器に並列に設
けるコンデンサの容量値を、この容量値とカレントセン
シング用抵抗器の抵抗値との積で定まる時定数が0.5
(μS)以上1.0(μS)以下となる容量値にするこ
とにより、センス機能付IGBTのオン時の立上り時間
はほぼ0.5μSあるいはそれ以下であり、またセンス
機能付IGBTの短絡耐量値を規定する短絡電流の持続
時間2μSであることにより、センス機能付IGBTの
オン時においてはカレントセンシング用抵抗器に発生す
る電圧を主電流に対応する値程度あるいはそれ以下に確
実に抑制すると共に、センス機能付IGBTが短絡事故
に遭遇した場合においては制御回路装置の保護動作は所
定通りに遂行することが可能となるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカレントセンシング機
能付半導体装置の制御回路装置のカレントセンシング機
能付半導体装置を含む要部の回路図
【図2】図1に示した制御回路装置のカレントセンシン
グ機能付半導体装置を含む動作の説明図
【図3】従来例のカレントセンシング機能付半導体装置
に対する制御回路装置のカレントセンシング機能付半導
体装置を含む要部の回路図
【図4】図3に示した制御回路装置のカレントセンシン
グ機能付半導体装置を含む動作の説明図
【図5】図3に示した制御回路装置の異常動作について
の動作説明図
【符号の説明】
1 制御回路装置 2 コンデンサ 3 半導体スイッチ(トランジスタ) 4 カレントセンシング機能付半導体装置(センス機
能付IGBT) 4d カレントセンシング部 5a 駆動信号 5b 動作指令信号 5f 運転停止指令信号 51 ドライブ回路 52 カレントセンシング用抵抗器 53 検出電圧 54 過大電流判定回路 55 基準電圧源 E1 判定基準値(電圧)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カレントセンシング用抵抗器と、過大電流
    判定回路と、ドライブ回路を備え、 前記カレントセンシング用抵抗器は、カレントセンシン
    グ機能付半導体装置が有するカレントセンシング部の出
    力端子に接続され、カレントセンシング部から取り出さ
    れる電流値に比例した検出電圧を発生するものであり、 前記過大電流判定回路は、前記検出電圧を入力し、この
    検出電圧値が予め定められている判定基準値を越える
    と、前記ドライブ回路に運転停止指令信号を出力するも
    のであり、 前記ドライブ回路は、前記カレントセンシング機能付半
    導体装置用の動作指令信号と前記運転停止指令信号を入
    力し、常時は前記動作指令信号に従って前記カレントセ
    ンシング機能付半導体装置をオン・オフする駆動信号を
    出力し、前記運転停止指令信号を入力した場合には前記
    動作指令信号のいかんにかかわらず前記駆動信号をオフ
    信号に切換えるものである、 カレントセンシング機能付半導体装置の制御回路装置に
    おいて、 カレントセンシング用抵抗器に対して並列にコンデンサ
    を備えることを特徴とするカレントセンシング機能付半
    導体装置の制御回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカレントセンシング機能付
    半導体装置の制御回路装置において、 カレントセンシング用抵抗器と過大電流判定回路との中
    間に半導体スイッチを備え、 前記半導体スイッチは、カレントセンシング機能付半導
    体装置用の動作指令信号を受信し、前記動作指令信号が
    カレントセンシング機能付半導体装置をオフ動作とする
    指令である場合に、前記検出電圧の過大電流判定回路へ
    の入力を阻止するものである、 ことを特徴とするカレントセンシング機能付半導体装置
    の制御回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のカレントセンシン
    グ機能付半導体装置の制御回路装置において、 コンデンサの容量値は、このコンデンサにより生じる遅
    れ時間が0.5μS以上1.0μS以下となる値であ
    る、 ことを特徴とするカレントセンシング機能付半導体装置
    の制御回路装置。
JP4301438A 1992-11-12 1992-11-12 カレントセンシング機能付半導体装置の制御回路装置 Expired - Lifetime JP3052619B2 (ja)

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