JP3051225U - カバー及びハウジングの組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開時に発生する高負荷を吸収し、破片の飛
行からの乗物及び／又は搭乗者の傷害を防止するのに十
分に強い乗物用安全制止装置のためのカバー及びハウジ
ングの組立体を提供することである。 【解決手段】 壊れやすい線状部分を介して一方の縁部
で互いに接続され、それぞれが反対側の自由縁部を有す
る一対のドア３２，３４を一体式に有する一部材のカバ
ー１４と、それぞれが長手方向に延在する自由縁部を有
する一対の側壁１８，２０を一体式に有する一部材のハ
ウジング１２と、各ドアの自由縁部に一体に形成された
複数の取り付け部分４２と、各側壁の自由縁部に一体に
形成された複数の取り付け部分２４と、側壁の取り付け
部分に直接的にドアの取り付け部分を枢着式に接続し、
装置の展開中にドアを側壁から離間することを防止する
ための手段５０、とを具備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、乗物用安全制止装置のための改良されたカバー及び膨張器ハウジン グの組立体、特に、押し出し成形されたハウジングへ直接的に枢着され展開中に エアバック進路外へ回動する装置カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

膨張可能なエアバッグ又はクッションは、衝突においてもたらされる乗物搭乗 者を保護するための良く知られた装置である。このクッションは、エアバッグ装 置内に収納され、このエアバッグ装置は、さらに、動作時にエアバッグの展開又 はクッションの膨張を提供する膨張器を収納する反応容器又はハウジングと、ハ ウジングを閉鎖するカバーとを有している。

【０００３】 本考案の譲受人に譲受された米国特許第５４７００９７号に開示されているよ うに、エアバッグの展開中に発生する力のために、カバー部材のドアは素早く大 きな力で開かれる。これは、装置の破損、特にカバーが外れて搭乗者区画へ侵入 することを結果として生じる可能性がある。

【０００４】 このような事故を防止するために、種々の方法、例えば、反応容器へカバーを 繋ぐことが使用されている。このような構造は、カバーのドアを装置の残り部分 へ取り付けるための複雑な組み立て工程が必要であるために、必ず製造コストを 増加させる。

【０００５】 装置カバーのドアパネルをカバーの残り部分又は分離フレームへ枢着式に取り 付けることが従来において公知であり、これは、次に、複雑な時間浪費の取り付 け構造を介して乗物へ取り付けられる。米国特許第５２８８１０３号は、カバー の残り部分へ回動可能に接続された一体式の一対のドアを備えるカバーを有する エアバッグ装置を開示している。しかしながら、このような取り付け構造は、カ バーを製造するのに使用可能な材料を限定し、装置の展開中にドアパネルが外れ ることを防止するための手段を提供しない。

【０００６】 米国特許第５３９３０８９号は、一対のドアを有する装置を開示し、各ドアが 乗物の計器パネルへ接続された薄い弓形部分を有し、展開時に、ドアはこの薄い 部分回りに回動して開く。このような構造は、展開中に容易に破損するドアと乗 物との間の弱い接続を結果としてもたらす。さらに、このような構造により、カ バーを製造するのに使用可能な材料は限定される。

【０００７】 米国特許第５３１６３３４号は、回動ピンを介してフレームに回動可能に取り 付けられたドアを有する装置を開示している。この従来技術は、枢着式構造の弱 い特性のために、カバードアの取り付けのために枢着式構造を使用する固有の問 題を認識している。従って、この問題を解決するために、この従来技術は、乗物 の開口部に固定されるさらなるフレームを設けている。このような組み立ては、 フレームが乗物へリベット又はボルト固定されなければならないために、複雑で コストが高く時間を浪費する。加えて、ドア、フレーム、及び乗物の間の相互接 続構造は、展開中に破損の可能性のあるさらなる弱い部分をもたらす。

【０００８】 米国特許第３７０８１７９号は、装置のハウジングと乗物へ取り付けられた基 部材との間においてリベット固定されるフレーム組立体へ回動可能に接続された エアバッグ装置のカバーを開示している。このドアは、ハウジングへ直接的では なく、展開中に破損の機会を増加する複数のリベット固定部材を介して枢着され ている。

【０００９】 米国特許第３６４３９７１号は、乗物内に取り付けられた容器を有する乗物用 安全装置を開示している。この容器は、衝撃作動ラッチによって閉鎖されたカバ ーが枢着されている。このようなハウジング及びカバー組立体は、破片の飛行か らの搭乗者の保護を提供しない。さらに、カバーを開くためにラッチを開放する ための衝撃感知構造は、複雑で高価である。

【００１０】 米国特許第５４１１２８８号は、膨張可能な制止装置のためのドア組立体を開 示している。一対のドアは、金属のタブを介してハウジングへ枢着式に接続され ている。このような形状の明らかな欠点は、ドアが展開中にハウジングから分離 することを防止せず、搭乗者の傷害の危険を増加する。もう一つの欠点は、固定 具によりドア及びハウジングへ取り付けられなければならない枢着部が、組み立 て費用及び時間を増加させると共に、装置におけるさらなる弱い領域を提供する 。例えば、もし、タブ自身が破損しなくても、カバー及びハウジングへタブを取 り付けるための手段が破損する。

【００１１】 米国特許第５３０１９６６号は、エアバッグ装置の蓋及びハウジングの間の枢 着式接続を開示している。しかしながら、この枢着式接続は、ハウジング及び蓋 の間において直接的ではない。枢着プレートはハウジングへリベット固定され、 蓋は枢着プレートの反対側端部に配置された枢着ピン回りに回動する。ハウジン グと枢着プレートとの間のこのリベット固定は、展開中に破損する可能性のある 弱い領域を結果としてもらたす。

【００１２】 前述の従来技術において、カバーが、押し出し成形されたハウジングへ安全に 直接的に枢着され、材料の破損領域を制限することを保証し、カバーは、装置が 展開する時に、容易に開きハウジングへ取り付いて維持されることを可能とする エアバッグ装置の必要性が存在する。さらに、カバー材料の強さ及び柔軟性に頼 らないカバー及びハウジングの組立体が必要とされる。

【００１３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、展開時に発生する高負荷を吸収し、破片の飛行からの乗物及 び／又は搭乗者の傷害を防止するのに十分に強いカバー及びハウジングの組立体 を提供することによって従来技術の欠陥を克服することである。

【００１４】 本考案のさらなる目的は、ハウジングと枢着部とカバーとの間の関係にだけ依 存し、カバー材料の強さ又は柔軟性には依存しないカバー及びハウジングの組立 体を提供することである。カバーのドアが壊れやすい線状部分に沿って破損する と、取り付け領域において、カバーにはほとんど応力が存在しない。

【００１５】 本考案のさらなる目的は、組み立て中にリベット又は小さな部品が必要とされ ず、多くの場合において装置の取り付けブラケットは省略されるために、製造が 容易で安価である押し出し成形ハウジングの使用を提供することである。

【００１６】 本考案のさらにもう一つの目的は、取り付けフレーム及び他のリベット固定構 造を使用することなく、一部材の射出成形カバー、一部材の押し出し成形ハウジ ング、及び細長い枢着部材に構造を限定することにより、製造コスト及び組み立 て時間を低減するカバー及びハウジングの組立体を提供することである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】

本考案のこれら及び他の目的を達成するために、一対のドアを有するカバーを 含む乗物用安全制止装置のためのカバー及びハウジングの組立体が提供される。 各ドアは上側縁部と下側縁部とを有し、ドアの上側縁部は壊れやすい線状部分を 介して接合されている。押し出し成形されたハウジングは、一対の側壁を有し、 各側壁は長手方向に延在する自由縁部を有している。複数の取り付け部分が各ド アの下側縁部に一体に形成されている。これらの取り付け部分は、各対の取り付 け部分の間に凹部を形成するように、各ドアの長手方向に離間している。複数の 取り付け部分が各側壁の自由縁部に一体に形成されている。これらの取り付け部 分は、各対の取り付け部分の間に凹部を形成するように、各側壁の長手方向に離 間している。ドアの各取り付け部分及び側壁の各取り付け部分は溝を有しており 、カバー及びハウジングが組み立てられると、ドアの各取り付け部分は側壁の各 凹部内に受け入れられ、側壁の各取り付け部分はドアの各凹部内に受け入れられ る。ドアの各取り付け部分及び側壁の各取り付け部分の溝は、ハウジングの各側 壁とカバーの一対のドアとの間の通路を形成するように整列される。ハウジング の側壁とカバーのドアとの間の直接的な枢着式接続を形成するために、細長い取 り付けロッドが前述の各通路を通り延在し、安全制止装置の展開時に、ドアは、 壊れやすい線状部分に沿って分離し、枢着式接続によりカバーに応力を発生させ ることなくハウジングを開放するために取り付けロッド回りに外方向に回動し、 ハウジングからドアが外れることを防止する。 本考案の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下の記述から明らかとな る。

【００１８】

【考案の実施の形態】

本考案は、乗物用安全制止装置のためのカバー及び反応容器又はハウジングの 組立体に関する。この安全制止装置は、乗物（図示せず）へ取り付けられ、衝突 時に展開するものである。膨張器のような安全制止装置の他の要素の詳細な構造 及び動作は、本考案の一部を構成せず、ここでは記述されないことは理解される 。

【００１９】 図１を参照すると、参照番号１０によってカバー及びハウジングの組立体が全 体的に示されている。この組立体は、一部材の押し出し成形反応容器又はハウジ ング１２と、一部材の射出成形カバー１４とを有している。反応容器又はハウジ ング１２は、アルミニウム又は熱可塑性材料のような材料の中から長く狭い開口 Ｕ字形状に押し出し成形される。押し出し成形中において、ハウジングの本体は 、一体的に形成されたネジ保持溝のような必要な形状及び特徴を有する連続的な 長い部材へ押し出し成形される。この連続的な長い部材は、次に、種々の個々長 さへ切断される。本考案のカバー及びハウジングの組立体は、例えば、搭乗者及 び運転者側の組立体の両方のような種々の異なる装置構造を提供できることが理 解される。

【００２０】 ハウジング１２は、膨張器（図示せず）を収納するための全体的に円形断面の 一体形状の膨張器ホルダ１６を有している。第１及び第２側壁１８及び２０は、 それぞれ基部２２によってホルダ１６へ接続されている。側壁１８，２０は、離 間され基部２２を介して膨張器のホルダ１６と連続的に形成されている。

【００２１】 以下に説明されるように、各側壁１８，２０は、側壁の自由縁部２６に沿って 離間して上方向に延在する一体に形成された複数の取り付け部分２４を有してい る。取り付け部分２４は、側壁の長さに沿って交互の凹部２８によって離間され ている。取り付け部分のそれぞれは、溝２５を有している。各溝２５は、以下に 説明される取り付けロッド５０を受け入れるための通路を形成するために、整列 されている。取り付け部分２４及び溝２５は、押し出し成形中に形成可能であり 、凹部２８は後の製造工程で形成される。

【００２２】 図１から３を参照すると、カバー１４は、壊れやすい線状部分４０を介して接 合された一対のＬ字形ドア３２，３４を具備している。カバーのドア３２，３４ は、それぞれ、第１下側縁部３６と第２上側縁部３８を有している。ドア３２， ３４の上側縁部３８は、壊れやすい線状部分４０を介して互いに接合されている 。不使用状態において、カバーのドア３２，３４は、反応容器１２及びカバー１ ４によって形成されたクッション収納領域１７（図３）内に収納された折り畳ま れたエアバッグ（図示せず）を保護するための閉位置となる。展開時には、エア バッグは膨張し、ドア３２，３４は壊れやすい線状部分４０に沿って分離して外 方向に回動する。

【００２３】 カバー１４は、熱可塑性ウレタンのような堅いプラスチック材料から作られて いる。本考案の枢着式組立体は、ディユポン・デム・テーラー（Ｄｕｐｏｎｔ Ｄｙｍ ａｎｄ Ｔｅｌｌａｒ）のような非常に堅い材料をカバー材料のために 使用するので、取り付け領域の増大した強さを提供する。

【００２４】 各ドア３２，３４の下側縁部３６からは、縁部３６から下方向に延在する複数 の取り付け部分４２が延在している。各取り付け部分４２は、凹部４４によって 境界付けられている。図１及び２に示すように、取り付け部分４２と凹部４４は 、ドアの側壁の長さに沿って交互とされている。各取り付け部分４２は溝５０を 有し、この溝は、図３に示された取り付けロッド５０を受け入れるための通路４ ８を形成するために整列されている。

【００２５】 カバー１４及びハウジング１２が組み立てられる時に、カバーの各取り付け部 分４２は、ハウジング１２の各凹部２８に受け入れられ、同様に、ハウジングの 各取り付け部２４は、カバーの各凹部４４に受け入れられる。こうして、図２に 示すように、カバー及びハウジングが組み立てられる時に、カバーの側壁及びハ ウジングの側壁の縁は互いに平らにされる。

【００２６】 カバー及びハウジングが組み立てられる時に、ハウジングの取り付け部分２４ の溝２５は、カバーの取り付け部分４２の溝４５と整列し、取り付けロッド５０ を受け入れるための通路を形成する。取り付けロッド５０は、鋼材又は例えばナ イロンのような堅いプラスチックのような材料から作られている。このロッド５ ０は、組立体の両側に沿って枢着部を形成するために、取り付け部分２４及び４ ２を通り連続的に延在する。取り付けロッド５０は第１頭端部５２を有している 。このロッドの挿入後において、例えば、ロッドは加熱されて第２頭端部５４が クリンプ加工され、この第２頭端部５４が、組立体からロッドが滑り出ることを 保持する。このロッドは、例えば、１．６から３．２ミリメータ（１／１６から １／８インチ）の範囲の直径を有することができる。さらに、溝２４及び４５は 、同様に、１．６から３．２ミリメータ（１／１６から１／８インチ）の範囲の 直径を有することができる。ハウジング１２の溝２５は、ロッド５０とのわずか に緩い嵌合いを有している。しかしながら、カバー１４の溝４５は、カバーのド ア開放時に、より制御された回動を提供するために、ロッド５０とのきつい嵌合 いを有している。

【００２７】 組み立てられる時に、カバー１４及びハウジング１２は、従来技術において公 知であるように、さらに、一対の端部板（図示せず）によって接合されている。 ハウジング１２は、図３に示すように、端部板取り付け溝１５を有している。本 考案の枢着式取り付けにより、端部板接合式のカバー１４はその開放をさらに制 御される。

【００２８】 次に、図１から３を参照して、本考案の組立体の動作が説明される。展開中に おいて、ガスが膨張器から排出され、エアバッグがカバーに対して外方向に膨張 される。壊れやすい線状部分４０は破断し、ドア３２及び３４は、開き、ロッド ５０、ハウジングの取り付け部分２４、及びカバーの取り付け部分４２によって 形成された枢着部回りを外方向に回動する。枢着部は、カバーが展開中のエアバ ッグ通路から外れて回動することを可能とするために、カバー自身に取って代わ り、カバーのヒンジ領域には、ほとんど応力は発生せず、この領域における部材 の破損量を減少する。こうして、従来技術のカバー材料より安価で堅い材料の使 用が可能となる。

【００２９】 次に、装置のカバー及びハウジングの組み立て方法が説明される。カバーは単 一の部材に射出成形される。ハウジングは、アルミニウムのような長い材料から 押し出し成形される。押し出し成形によって、側壁１８，２０、膨張器ホルダ１ ６、及び基部２２は、単一工程において形成される。各側壁１８，２０の長さに 沿って取り付け部分２４を形成するために、押し出し成形後に、凹部２８は側壁 の自由縁に沿って切除することができる。交互の取り付け部分２４及び凹部２６ と、交互の取り付け部分４２及び凹部４４とが、ハウジング及びカバーに沿って 形成されると、これらの二つの要素は互いに接続される。

【００３０】 ドアの取り付け部分４２のそれぞれは、ハウジングの各凹部２８内に受け入れ られ、ハウジングの取り付け部分２４のそれぞれは、カバーの各凹部４４内に受 け入れられる。接続されると、取り付け部分４２の溝４５と、取り付け部分２４ の溝２５とは、ハウジングの各側壁１８，２０とカバーのドア３２，３４との間 の通路４８を形成する。次に、取り付けロッド５０は、ハウジングの側壁とカバ ーのドアとの間の直接的な枢着式接続を形成するために、各通路４８を通して挿 入できる。前述したように、ロッドの一端５２は頭形状である。挿入後、第２頭 部分５４がクリンプ加工され、それにより、ロッドは通路から滑り出ない。

【００３１】 本考案は特定の実施形態に関して説明されたが、多くの変形及び変更は、当業 者に明らかである。本考案は、ここでの特定の開示によって限定されず、請求の 範囲によってだけ限定される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカバー及びハウジングの枢着式組立体
の斜視図である。

【図２】カバー及びハウジングの組立体の底面図であ
る。

【図３】図２の線Ｉ−Ｉに沿って切ったカバー及びハウ
ジングの組立体の断面図である。

【符号の説明】

１０…カバー １２…ハウジング １８，２０…側壁 ２２…基部 ２４…取り付け部分 ２５…溝 ２８…凹部 ３２，３４…ドア ４０…壊れやすい線状部分 ４２…取り付け部分 ４４…凹部 ４５…溝 ５０…取り付けロッド

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗物用安全制止装置のためのカバー及び
   ハウジングの組立体であって、 壊れやすい線状部分を介して一方の縁部で互いに接続さ
   れ、それぞれが反対側の自由縁部を有する一対のドアを
   一体式に有する一部材のカバーと、 それぞれが長手方向に延在する自由縁部を有する一対の
   側壁を一体式に有する一部材のハウジングと、 各前記ドアの前記自由縁部に一体に形成された複数の取
   り付け部分と、 各前記側壁の前記自由縁部に一体に形成された複数の取
   り付け部分と、 前記側壁の前記取り付け部分に直接的に前記ドアの取り
   付け部分を枢着式に接続し、前記装置の展開中に前記ド
   アを前記側壁から離間することを防止するための手段、
   とを具備し、前記装置の展開時に、前記ドアが前記壊れ
   やすい線状部分に沿って分離して外方向に開いて前記ハ
   ウジングを開放し、前記カバーに応力を発生させない乗
   物用安全制止装置のカバー及びハウジングの組立体。
2. 【請求項２】 各前記ドアの複数の取り付け部分は、各
   対の前記取り付け部分の間に凹部を形成するように、各
   前記ドアの長手方向に沿って離間されている請求項１に
   記載のカバー及びハウジングの組立体。
3. 【請求項３】 各前記側壁の複数の取り付け部分は、各
   対の前記取り付け部分の間に凹部を形成するように、各
   前記側壁の長手方向に沿って離間されている請求項２に
   記載のカバー及びハウジングの組立体。
4. 【請求項４】 前記ドアの複数の取り付け部分のそれぞ
   れと、前記側壁の複数の取り付け部分のそれぞれは、溝
   を有し、前記カバーと前記ハウジングとを組み立てる時
   に、前記ドアの各取り付け部分は、前記側壁の各凹部内
   に受け入れられ、前記側壁の各取り付け部分は、前記ド
   アの各凹部内に受け入れられ、前記ドアの各取り付け部
   分と前記側壁の各取り付け部分の溝は、前記ハウジング
   の各側壁と前記カバーの各ドアとの間の通路を形成する
   ように整列されている請求項３に記載のカバー及びハウ
   ジングの組立体。
5. 【請求項５】 前記手段は、前記ハウジングの側壁と前
   記カバーのドアとの間に直接的な枢着式接続を形成する
   ために、各前記通路を通り延在する取り付けロッドを具
   備している請求項４に記載のカバー及びハウジングの組
   立体。
6. 【請求項６】 乗物用安全制止装置のためのカバー及び
   ハウジングの組立体であって、 それぞれが上側縁部と下側縁部とを有し、各前記上側縁
   部が互いに接合されて壊れやすい線状部分を形成する一
   対のドアを一体式に有する一部材のカバーと、 それぞれが長手方向に延在する自由縁部を有する一対の
   側壁を一体式に有する一部材のハウジングと、 各前記ドアの前記下側縁部に一体に形成された複数の取
   り付け部分であって、各対の前記取り付け部分の間に凹
   部を形成するように各前記ドアの長手方向に離間された
   複数の取り付け部分と、 各前記側壁の前記自由縁部に一体に形成された複数の取
   り付け部分であって、各対の前記取り付け部分の間に凹
   部を形成するように各前記側壁の長手方向に離間された
   複数の取り付け部分、とを具備し、 前記ドアの取り付け部分のそれぞれと、前記側壁の取り
   付け部分のそれぞれは溝を有し、前記カバーと前記ハウ
   ジングとを組み立てる時に、前記ドアの各取り付け部分
   は、前記側壁の各凹部内に受け入れられ、前記側壁の各
   取り付け部分は、前記ドアの各凹部内に受け入れられ、
   前記ドアの各取り付け部分と前記側壁の各取り付け部分
   との溝は、前記ハウジングの各側壁と前記カバーの各ド
   アとの間の通路を形成するように整列され、 前記ハウジングの側壁と前記カバーのドアとの間に直接
   的な枢着式接続を形成するために、各前記通路を通り延
   在する取り付けロッドが設けられ、前記装置の展開時
   に、前記ドアが前記壊れやすい線状部分に沿って分離し
   て外方向に回動して前記ハウジングを開放し、前記装置
   の展開中において、前記枢着式接続により前記カバーに
   応力を発生させず、前記カバーのドアが前記ハウジング
   の側壁から外れることを防止する乗物用安全制止装置の
   カバー及びハウジングの組立体。
7. 【請求項７】 前記カバーは、熱可塑性ウレタンから作
   られている請求項１に記載のカバー及びハウジングの組
   立体。