JP3049923B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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JP3049923B2
JP3049923B2 JP4049838A JP4983892A JP3049923B2 JP 3049923 B2 JP3049923 B2 JP 3049923B2 JP 4049838 A JP4049838 A JP 4049838A JP 4983892 A JP4983892 A JP 4983892A JP 3049923 B2 JP3049923 B2 JP 3049923B2
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Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用ピストンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用ピストンの従来技術には様々
なものが提案されてきている。例えばトヨタ自動車株式
会社1992年1月13日発行の「エステイマエミーナ
新型車解説書」に記載され、図6に示す内燃機関用ピス
トン70では、ピストン内周面71にオイルを吹きつけ
てピストン70の頂面部72やリング溝部73を冷却す
るようになつている。ここで、オイルは図示しないオイ
ルジエツトから噴出されるもので、オイルジエツトとピ
ストン70との干渉を防止するためにスカート部74に
は切り欠き75が設けられている。また、スカート部7
4の略上方部内とピンボス部76内には周方向に連続す
る鉄製の熱膨張抑制用ストラツト77が鋳包まれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の内燃機関用ピストン70では、切り欠き75があ
るためにスカート部74の剛性が切り欠き75周辺で低
下するといつた不具合を有している。例えば、ピストン
70が図示しないシリンダ内を上下動する際に、ピスト
ン70は左右からピストン70を変形しようとする側圧
力を受けるため、スカート部74の剛性が低いとピスト
ン70はすぐに変形してしまう。
【0004】また、高圧鋳造により製造されるピストン
では、スカート部74の下端にリブ等を設けることでき
ず、この剛性低下を補うためにスカート部74の肉厚を
厚くすると、抜き勾配の関係からスカート部74がスカ
ート肩部に向かうに連れて不必要に厚くなつてしまう。
従つて、ピストン70の重量が増加して慣性力が増加
し、エンジン大型化や出力性能の低下といつた不具合を
有している。
【0005】そこで、本発明では、スカート部に切り欠
きを有する内燃機関用ピストンにおいて、重量増加を抑
えた上でスカート部の剛性低下を防止することを、その
技術的課題とする。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の技術的
課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、頂
面部、リング溝部、ランド部、夫々ピン穴が形成される
一対のピンボス部、ピンボス部間に設けられ、少なくと
もその一方の下端に切り欠きが形成される一対のスカー
ト部、およびスカート部略上方部内及びピンボス部
内に鋳包まれたストラットを有する内燃機関用ピストン
において、ストラットに、切り欠きの近傍にてスカート
部略上方部から下端側に向かって垂直に延在するととも
にスカート部内に鋳包まれる延在部を設けて、切り欠き
が形成されるスカート部の剛性を確保するようにしたこ
とである。
【0008】
【作用】上述した本発明の技術的手段によれば、ストラ
ットの延在部によってスカート部の切り欠き近傍の剛性
が保持されるので、スカート部の肉厚を厚くすることな
くスカート部の剛性の低下を補うことが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の技術的手段を具体化した実施
例について添付図面に基づいて説明する。
【0010】図1乃至図2において、内燃機関用ピスト
ン10は、頂面部11、リング溝部12、ランド部1
3、夫々ピン穴18が形成された一対のピンボス部1
4、ピンボス部14間に設けられ、一方の下端に切り欠
き16が形成されるスカート部15、およびスカート部
15の略上方部内及びピンボス部14内に周方向に連続
して鋳包まれたストラット17を有している。尚、切り
欠き16は図示しないオイルジェットとの干渉を防止す
るために形成され、このオイルジェットによりピストン
10の内周面に向けてオイルが噴射されてピストン10
が冷却される。
【0011】ストラット17は、ピンボス部14に形成
されたピン穴18を迂回するように湾曲する湾曲部19
を有すると共に、切り欠き16の近傍にてスカート部2
2略上方部から下端側に向かって垂直に延在するととも
にスカート部22内に鋳包まれる延在部20を設けたこ
とで、切り欠き16が形成されるスカート部22の剛性
を確保している。ここで、補強力増大のために、延在部
20は図3乃至図4に示すようなその垂直方向に連続し
ピストン10の外周面側に向かって凸状のリブ21を
有することが望ましい。
【0012】図5(a)に、図6に示す従来技術のピス
トンにおける切り欠きのある側と切り欠きのない側にお
ける剛性の差を示し、図5(b)に、本実施例のピスト
ン10における切り欠きのある側と切り欠きのない側に
おける剛性の差を示す。両図から明らかなとおり、従来
のピストンでは両側の剛性にアンバランスがあり、ピス
トン挙動等に不利であることが分かるが、本実施例のピ
ストン10ではストラツト17の延在部20が切り欠き
16による剛性低下を補うため、両側の剛性はバランス
がとれている。
【0013】
【発明の効果】上述したように本発明の内燃機関用ピス
トンでは、ストラットに、切り欠きの近傍にてスカート
部略上方部から下端側に向かって垂直に延在するととも
にスカート部内に鋳包まれる延在部を形成しているの
で、スカート部の肉厚を厚くすることなく切り欠きによ
るスカート部の剛性低下を補うことができる。従って、
ピストンの重量増加を抑えた上で剛性低下に伴うピスト
ンの変形や変形に伴う打音の発生・機関出力の低下等が
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の内燃機関用ピストンの断面図を
示す。
【図2】図1における下面視図を示す。
【図3】図1におけるストラツトの側面図を示す。
【図4】図1におけるストラツトの上面視図を示す。
【図5】図5(a)は図6に示す従来技術のピストンに
おける切り欠きのある側と切り欠きのない側における剛
性の差を示し、図5(b)は図1に示すピストンにおけ
る切り欠きのある側と切り欠きのない側における剛性の
差を示す。
【図6】従来技術の内燃機関用ピストンの断面図を示
す。
【符号の説明】
10 内燃機関用ピストン、 11 頂面部、 12 リング溝部、 13 ランド部、 14 ピンボス部、 15 スカート部、 16 切り欠き、 17 ストラツト、 20 延在部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂面部、リング溝部、ランド部、夫々ピ
    ン穴が形成される一対のピンボス部、該ピンボス部間に
    設けられ、少なくともその一方の下端に切り欠きが形成
    される一対のスカート部、および前記スカート部略上
    方部内及び前記各ピンボス部内に鋳包まれたストラット
    を有する内燃機関用ピストンにおいて、前記ストラット
    に、前記切り欠きの近傍にて前記スカート部略上方部か
    ら下端側に向かって垂直に延在するとともに前記スカー
    ト部内に鋳包まれる延在部を設け、前記切り欠きが形成
    される前記スカート部の剛性を確保することを特徴とす
    る内燃機関用ピストン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203140B2 (en) 2003-03-24 2007-04-10 Fujitsu Limited Storage apparatus, recording medium recording a storage medium destruction program, and storage medium destruction method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7203140B2 (en) 2003-03-24 2007-04-10 Fujitsu Limited Storage apparatus, recording medium recording a storage medium destruction program, and storage medium destruction method

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