JP3049675B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
て像担持体に形成されたドット分布静電潜像を、トナー
と磁性キャリアとを有する現像剤の磁気ブラシにより現
像する現像装置に関する。
−ザービームにより電子写真感光体を走査露光し、ドッ
ト分布静電潜像、即ち、ドット状の潜像を画像に対応し
て分布させた静電潜像を形成する画像形成方法が知られ
ている。
幅(即ち継続時間長)を被記録画像の濃淡に対応して変
調する、所謂パルス幅変調(PWM)法は、高記録密度
(即ち高解像度)を得ることができ、かつ高い階調性を
得ることができるものである。
電潜像を感光体に形成し、そして2成分現像剤の磁気ブ
ラシを感光体に接触させてこの静電潜像を反転現像した
処、形成された現像画像の、反射濃度にして0、3以下
のハーフトーン領域において、がさつきが生じてしまっ
た。このがさつきは、文字原稿等においてはあまり発生
せず、写真原稿等の濃度の薄い領域にて多く発生した。
を行ったところ以下のことがわかった。
を形成する場合、ミクロに見ると感光体上の潜像は、ア
ナログ潜像のようなブロードな潜像ではなく図2に示す
ような局所的なドット状潜像の2次元的分布となってい
る。更により低い濃度を再現しようとすると、感光体の
膜厚の影響からドット状潜像がなまり図2のように最大
コントラストV0 (非露光部電位とドット状潜像内の絶
対値で最小の電位の差)が徐々に小さくなってしまう。
しようとすると、そのときのドット状潜像のV0 は、1
50〜200V程度となってしまう。
せる反転現像の場合、かぶりを防止するために、振動現
像バイアス電圧のDC電圧成分は、非露光部(非画像
部)の表面電位よりも絶対値でよりも100〜200V
低く設定されているため、V0が150〜200の場合
のドット状潜像の光露光部の電位と現像バイアスのDC
電圧成分との電位差Vcontは、0〜50V程度にな
ってしまう。この、Vcontが0〜50Vというの
は、トナーが感光体側につくか現像剤担持体側に残留す
るか非常に不安定なコントラストである。そのために、
2成分現像剤によって上記ドット状潜像を現像する際、
磁気ブラシの感光体への接触状態が現像効率に大きく寄
与し、磁気ブラシの穂のムラに対応したドットの欠落等
によるがさつき(濃度の細かいムラの分布)が発生し易
くなるのである。
す。各画素Pに、PWM法により変調されたレーザービ
ームによって、低濃度画像に対応するドット状潜像L1
〜L5が形成されている。D1〜D4はドット状潜像L
1〜L4のトナー付着領域、即ち現像された領域を示
す。
る。しかし、ドット状潜像L1、L3、L4は部分的に
しか現像されていない。そしてドット状潜像L5は全く
現像されていない。
次元的に分布することにより、低濃度領域がガサついて
見えるのであり、特に複数色のトナーを重畳してカラー
画像を形成する場合、このガサツキが特に目立ち、画像
品質を低下させている。
低濃度領域に対応するドット分布静電潜像を、ガサツキ
の抑制された現像画像に現像して、高品質の画像を形成
することである。
トナー及び磁性キャリアを有する現像剤を現像剤担持体
で現像部に搬送し、現像剤担持体の内部に配置された磁
石の現像磁極が現像部に形成する現像磁界中で上記現像
剤の磁気ブラシを像担持体に接触させ、被記録画像信号
に対応して像担持体に形成されたドット分布静電潜像を
現像する画像形成方法に於いて上記磁性キャリアとし
て、上記現像磁極の現像剤担持体表面上での垂直磁界の
ピーク値の磁界を印加した時の磁化の強さσd(emu
/cm3)が、以下の通りの磁性キャリアを使用するこ
とを特徴とする画像形成方法である。即ち、 X<200の場合、30≦σd≦15000/x X≧200の場合、30≦σd≦75 ここで、Xは上記ドット分布静電潜像の1mm2 当りの
画素数であり、60以上、10000以下である。
ツキの発生を防止できるように、磁気ブラシの密度、即
ち単位面積当りの磁気ブラシの本数、を高めたものであ
り、ドット分布潜像の全濃度領域での良好なハーフトー
ン画像が得られるようになった。
情報の最小単位を示しており、多値記録であるPWM方
式等においては最小記録単位のことを言う。即ち、その
最小記録単位に相当する時間長のパルスで駆動された光
で露光された画素は最高濃度の画素であり、上記時間長
より短い時間長のパルスで駆動された光で露光された部
分と非露光部分とから成る画素は中間調濃度の画素であ
り、非露光部分のみから成る画素は最低濃度(白地)の
画素である。
ザ法等においては、例えば2×2の最小記録単位で疑似
階調を出力する場合には、4の最小記録単位の集合を1
画素としている。
カラープリンタを示す。このプリンタは、矢印方向に回
転する電子写真感光ドラム3を備え、該感光ドラム3の
周囲には、帯電器4、現像器1M、1C、1Y、1BK
を備えた回転現象装置1、転写用放電器10、クリーニ
ング手段12及び感光ドラム3の図面上方に配設したレ
ーザビームスキャナLSなどから成る画像形成手段が配
設される。各硯像器はトナー粒子とキャリア粒子を含有
する2成分現像剤をドラム3に供給する。現像器1Mの
現像剤はマゼンタトナーを、現像器1Cの現像剤はシア
ントナーを、現像器1Yの現像剤はイエロートナーを、
現像器1BKの現像剤は黒トナーを含有する。
み取られる。この読取り装置はCCD等の、原稿画像を
電気信号に変換する光電変換素子を有しており、原稿の
マゼンダ画像情報、シアン画像情報、イエロー画像情
報、白黒画像情報に夫々対応した画像信号を出力する。
スキャナLSに内蔵された半導体レーザーはこれらの画
像信号に対応して制御され、レーザービームLを射出す
る。尚、電子計算機からの出力信号をプリントアウトす
ることもできる。カラープリンタ全体のシーケンスにつ
いて、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明す
ると、先ず、感光ドラム3は帯電器4によって均等に帯
電される。次に、マゼンタ画像信号により変調されたレ
ーザ光Lにより走査露光が行われ、感光ドラム3上にド
ット分布静電潜像が形成され、この潜像は、予め現像位
置に定着されたマゼンダ現像器1Mによって反転現像さ
れる。
イド5a、給紙ローラ6、給紙ガイド5bを経由して進
行した紙等の転写材は、転写ドラム9のグリッパ7によ
り保持され、当接用ローラ8とその対向極によって静電
的に転写ドラム9に巻き付けられる。転写ドラム9は、
感光ドラム3と同期して図示矢印方向に回転しており、
マゼンタ現像器1Mで現像されたマゼンタ顕画像は、転
写部において転写帯電器10によって転写材に転写され
る。転写ドラム9はそのまま、回転を継続し、次の色
(第1図においてはシアン)の画像の転写に備える。
除電され、クリーニング手段12によってクリーニング
され、再び帯電器4によって帯電され、次のシアン画像
信号により変調されたレーザービームLにより前記のよ
うな露光を受け静電潜像が形成される。この間に現像装
置1は回転して、シアン現像器1Cが所定の現像位置に
定置されていてシアンに対応するドット分布静電潜像の
反転現像を行い、シアン顕画像を形成する。
ロー画像信号及びブラック画像信号に対して行ない、4
色分顕画像(トナー像)の転写が終了すると、転写材は
各帯電器13、14により除電され、前記グリッパ7を
解除すると共に、分離爪15によって転写ドラム9より
分離され、搬送ベルト16で定着器(熱圧ローラ定着
器)17に送られる。定着器17は、転写材上に重なっ
ている4色の顕画像を定着する。こうして一連のフルカ
ラープリントシーケンスが終了し、所要のフルカラープ
リント画像が形成される。
ーザー光を発生するための発光信号(駆動信号)をおく
る発光信号発生器であるレーザードライバ500に接続
され、該レーザードライバの発光信号に応じて明滅す
る。レーザー素子102から放射されたレーザ光束Lは
コリメータレンズ系103にて略平行光とされる。
は、矢印B方向に一定速度で回転することにより、コリ
メータレンズ系103から射出された平行光を矢印C方
向に走査する。回転多面鏡105の前方に設けたf−θ
レンズ群100は、該多面鏡105により偏向されたレ
ーザー光束を被走査面、即ち、感光ドラム3上にスポッ
ト状に結像するとともにその走査速度を被走査面上にお
いて等速とする。
査露光により、感光体3にはドット分布静電潜像が形成
される。
同極性に帯電したトナーを潜像の明部電位部分に付着さ
せる反転現像を行うので、レーザービームLはドラム3
のトナーが付着されるべき領域を露光する。
幅変調)を用いて、最小記録単位を1画素とする多値記
録によって行ったため、PWM方式について簡単に説明
する。
ブロック図、図7はパルス幅変調回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換するD/Aコンバータである。404はPWM信号
を発生するECLコンパレーター、405はECL論理
レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換器、4
06はクロック信号2fを発進するクロック発振器、4
07はクロック信号2fに同期して略理想的三角波信号
を発生する三角波発生器、408はクロック信号2fを
1/2分周して画像クロック信号fを作成している1/
2分周期である。これによりクロック信号2fは画像ク
ロック信号fの2倍の周期を有していることとなる。
尚、回路を高速動作させるために、随所にECL論理回
路を配している。
イミングチャートを参照して説明する。信号aはクロッ
ク信号2f、信号bは画像クロック信号fを示してお
り、図示のごとく画像信号と関係付けてある。また、三
角波発生器407内部においても、三角波信号のデュー
ティー比を50%に保つため、クロック信号2fを一旦
1/2分周してから三角波信号cを発生させている。更
に、この三角波信号cはECLレベル(0〜−1V)に
変換されて三角波信号dになる。
(黒)まで例えば256階調レベルで変化する。尚、記
号‘h’は16進数表示を示している。そして画像信号
eはいくつかの画像信号値についてそれらをD/A変換
したECL電圧レベルを示している。例えば、第1画素
は最高濃度画素レベルのFFh、第2画素は中間調レベ
ルの80h、第3画素は中間調レベルの40h、第4画
素は中間調レベルの20hの各電圧を示している。
信号eを比較することにより、形成すべき画素濃度に応
じたパルス幅(時間長)T、t2 、t3 、t4 、等のP
WM信号を発生する。低濃度画素に対応するパルス幅程
狭くなる。そしてこのPWM信号は、0V又は5VのT
TLレベルに変換されてPWM信号fになりレーザード
ライバー回路500に入力される。このようにして得ら
れたPWM信号値に対応して1画素当たりの露光時間を
変化させることにより1画素で256階調を得ることが
可能となる。
感光体のレーザービーム露光面積形状を示す。各ドット
潜像の面積形状もこの露光面積形状に略対応する。
時間であり、hについては横軸はビーム走査方向の距離
である。感光ドラム3に形成されたドット分布静電潜像
を顕像化するための各現象装置は1M〜1BKは、図8
に示すように、現像剤容器18を備える。
て現像室(第1室)R1と攪拌室(第2室)R2とに区
画され、攪拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3が形成
され、該トナー貯蔵室R3内には補給用トナー(非磁性
トナー)20が収容されている。なお、トナー貯蔵室R
3には補給口21が設けられ、現像で消費されたトナー
に見合った量の補給用トナー20が該補給口21を経て
攪拌室R2内に落下補給される。
には上記トナー粒子と磁性キャリア粒子が混合された現
像剤22が収容されている。
帯電制御剤等を添加した公知のものが使用でき、体積平
均粒径が5〜15μmのものが好適に使用できる。ここ
で、トナーの体積平均粒径は、下記測定法で測定された
ものを使用する。
A−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン製)を
接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調製する。
150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加え、
さらに測定試料0.5〜50mgを加える。
約1〜3分間分散処理を行い、前記コルターカウンター
TA−II型により、アパチャーとして100μmアパ
チャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し
体積分布を求める。
積平均粒径が得られる。
表面に極めて薄い樹脂コーティングを施したもの等が好
適に使用され、平均粒径は5〜70μmが好ましい。
で示し、測定法は顕微鏡法により、キャリア300個以
上をランダムに選び、その径を実測して算術平均をとる
ことによって本発明のキャリア粒径とした。
3が収容されている。該搬送スクリュー23の回転駆動
によって現像室R1内の現像剤22は現像スリーブ25
の長手方向に向けて搬送される。
容されている。搬送スクリュー24はその回転によって
トナーを現像スリーブ25の長手方向に沿って搬送す
る。スクリュー24による現像剤搬送方向はスクリュー
23によるそれとは反対方向である。
れており、スクリュー23で搬送された現像剤がこの開
口の1つからスクリュー24に受渡され、スクリュー2
4で搬送された現像剤が上記開口の他の1つからスクリ
ュー23に受渡される。
る為の極性に帯電する。
部位には開口部が設けられ、該開口部にアルミニウムや
非磁性ステンレス綱等の非磁性現像スリーブ25が設け
られている。
トナー及びキャリアの混合された現像剤を現像部26に
担持搬送する。スリーブ25に担持された現像剤の磁気
ブラシは現像部26で矢印a方向に回転する感光体3に
接触し、静電潜像はこの現像部26で現像される。
交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加
される。潜像の暗部電位(非露光部電位)と明部電位
(露光部電位)は、上記振動バイアス電位の最大値と最
小値の間に位置している。これによって現像部26に向
きが交互に変化する交番電界が形成される。この交番電
解中でトナーとキャリアは激しく振動しトナーがスリー
ブ及びキャリアへの静電的拘束を振り切って潜像に対応
してドラム3に付着する。
(ピーク間電圧)は1〜5kVが好ましく、また周波数
は1〜10kHZ が好ましい。振動バイアス電圧の波形
は矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。
と明部電位の間の値のものであるが、絶対値で最小の明
部電位よりも暗部電位の方により近い値であることが、
暗部電位領域へのカブリトナーの付着を防止する上で好
ましい。
間隙(この最小間隙位置は現像部26内にある)は0.
2〜1mmであることが好適である。
リーブ25が現像部26に担持搬送する2成分現像剤の
層厚を規制する。ブレード28で規制されて現像部26
に搬送される現像剤量は、後述の現像磁極S1 による現
像部での磁界により形成される現像剤の磁気ブラシのス
リーブ表面上での高さが、感光ドラム3を取り去った状
態で、前記スリーブ、感光ドラム間の最小間隙値の1.
2〜3倍となるような量であることが好ましい。
9が固定配置されている。この磁石29は現像部26に
対向する現像磁極S1 を有している。現像磁極S1 が現
像部26に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシ
が形成され、この磁気ブラシが感光ドラム3に接触して
ドット分布静電潜像を現像する。その際、磁性キャリア
の穂(ブラシ)に付着しているトナーも、この穂ではな
くスリーブ表面に付着しているトナーも、該潜像の露光
部に転移してこれを現像する。
5表面上での強さ(スリーブ表面に垂直な方向の磁束密
度)は、そのピーク値が500〜2000ガウスである
ことが好適である。
に、N1 、N2 、N3 、S2 極を有している。
リーブ25の回転によりN2 極でくみ上げられた現像剤
はS2 極からN1 極と搬送され、その途中で規制部材2
8で規制され、現像剤薄層を形成する。そして現像磁極
S1 の磁界中で穂立ちした現像剤が像担持体3上の静電
潜像を現像する。その後N3 極、N2 極間の反発磁界に
より現像スリーブ25上の現像剤は攪拌室R1内へ落下
する。攪拌室R1内に落下した現像剤はスクリュー2
3、24により攪拌搬送される。
いて検討を行ったところ、前記のようながさつきをなく
すためには、現像剤により形成される磁気ブラシの密度
(単位面積当りの本数)を現像部において高くする必要
があることがわかった。
ては、現像部における磁性キャリアの磁化の強さを低く
することにより可能となることがわかった。
電子株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH
−50を用いることができる。この際、直径(内径)
6.5mm、高さ10mmの円柱状の容器にキャリアを
荷重約2kg重程度で充填し、容器内でキャリアが動か
ないようにしてその磁化の強さを測定する。
ブ表面上での、スリーブ表面に対する法線方向の磁束密
度のピーク値が1000ガウスであるものを使用したの
で、磁気力(時速密度)が1000ガウスの場合のキャ
リアの磁化の値と現像部での磁気ブラシの密度の関係を
調べた処、図9のようになった。
ーク磁束密度でのキャリアの磁化の値と磁気ブラシの穂
の密度の関係は、反比例関係になっている。穂の密度を
a(個/mm2 )、1000ガウスの磁気力におけるキ
ャリアの磁化の値をσ1000(emu/cm3 )とする
と、a×σ1000=600という関係になった。つまり、
σ1000が小さくなればなるほど穂の密度は密になる。
を考える場合において記録密度(ドット状潜像の分布密
度、即ち画素の分布密度)が関係してくる。記録密度が
低い場合には、穂の密度が多少粗くてもがさつきは出に
くいが、記録密度が高い場合には、穂の密度についても
高密度であることが必要となってくる。そこで、本実施
例においては、記録密度を副走査方向(感光体移動方
向)について、200dpi、300dpi、400d
pi、600dpiと変化させ、主走査方向(ビーム走
査方向)について、200dpi、400dpi、60
0dpiに変えた場合について実験した。表1は、各記
録密度の場合の磁気ブラシの密度とがさつきの関係を示
したものである。
度が低くても、磁気ブラシ1本当たりの画素数が25画
素以下の場合においてはがさつきはほとんど目立たなか
った。
ある場合においては、記録密度が高く磁気ブラシ1本当
たりの画素数が、25画素以上ある場合においてもがさ
つきはほとんど目立たなかった。これは、人間の目の視
覚限界によっている。
m)と認識可能なレベル数L(濃度差)を示している。
(L=103 e-0.72 ν(1−e-0.52 ν)+1)一般
にがさつきが目立ちやすい画像濃度0.2〜0.3の低
濃度部分における濃度の振れ幅は約0.02程度であ
り、図10から、空間周波数が約2.7(line/m
m)よりも高い場合には、上記の程度の濃度変動につい
ては人間の目では認識できなくなる。つまり磁気ブラシ
の密度が7.3(本/mm2 )(2.7×2.7=7.
3)以上の場合には上記の理由により高周波ながさつき
になるために認識しにくくなるのである。よって穂の密
度が1mm2 当たり8本以上ある場合においては、記録
密度が高く磁気ブラシ1本当たりの画素数が、25画素
以上ある場合においてもがさつきはほとんど目立たなか
った。
て、前記のa×σ1000=600という関係を用い、25
画素当たり1本以上の磁気ブラシが必要であるとする
と、 σ1000≦600×25/X=15000/X という式が得られる。
が8本/mm2 以上になるためには、 σ1000≦75 と言う条件を満たせばよい。
磁化の強さが30(emu/cm3)より小さいとスリ
ーブ上での現像剤の搬送性が悪く、現像画像の画質が劣
化したり、現像剤の飛散が生じやすくなるので、30
(emu/cm3 )以上であることが好ましい。
小さいと、解像性も良いとは言えず、従って60画素/
mm2 以上の場合に本発明を適用することが好ましい。
一方、記録密度Xが10000画素/mm2 より大にな
ると乾式トナー粒子によるドット画像の再現も困難にな
るので、10000画素/mm2 以下の場合に本発明を
適用することが好ましい。
σ1000の関係において、図1の斜線の領域を満たす場合
においてはがさつきのない、良好な画像が得られる。即
ち、図2のD1、D3、D4のような欠損現像画像の発
生や、L5のような非現像ドット状潜像の残存を抑制す
ることができる。
0(画素/mm2 )であるため次のことが言える。
リーブ表面の法線方向の磁束密度のピーク値(dガウ
ス)を印加した時の磁性キャリアの磁化の強さをσd
(emu/cm3 )とした場合、以下の条件を満たす磁
性キャリアを用いることによりがさつきが発生しにくく
なり、全濃度領域において良好なハーフトーン画像が得
られるようになった。
以上、または10本/mm2 以上とすることによりほと
んどがさつきは目で認識できなくなることがわかった。
そのためには、以下の条件を満たす磁性キャリアを用い
ることが必要になる。
5画素当たり1本以上) X≧150の場合σd<60(10本/mm2 以上) (2式が交差する点のXは150(画素/mm2 )であ
るため) 以上は前記現像磁界ピーク値dが1000ガウスの場合
であったが、ピーク値dが1000ガウス以外の場合で
も結果は同様であった。
500、2000の夫々の場合の磁化の強さσd(em
u/cm3 )と磁気ブラシの穂の密度α(本/mm2 )
の関係を図11に示す。いずれの場合も、σd×α=6
00、という関係を満していることが解る。
00、2000のいずれの場合も、磁気ブラシの穂の密
度が8本/mm2 以上となるのは、σdが75emu/
cm3 以下の場合であり、穂の密度が10本/mm2 以
上となるのはσdが60emu/cm3 以下の場合であ
った。
ト分布潜像を現像した像のがさつき防止性は、現像磁界
のピーク強度d(ガウス)に依存するのではなく、dガ
ウスの磁界中でのキャリアの磁化の強さσd(emu/
cm3 )に依存していることが解る。
すヒステリシス特性を有するキャリア、即ち軟強磁性体
キャリアを使用したが、図13に示すようなヒステリシ
ス特性を有するキャリア、即ち硬強磁性体キャリアを使
用することもできる。
磁力Hc及び残留磁化σrを有することを特徴としてい
る。硬強磁性キャリアは残留磁化σrを有するため、外
部磁場が弱まった状態(現像部から離れた状態)におい
ても磁化が残留するためキャリア−キャリア間の引き合
う力が強くなり、軟強磁性キャリアに比べてキャリア付
着(画像部にキャリアが付着し画像を乱す現象)防止の
点で有利となる。
ス幅変調方式)及び装置構成については前記軟強磁性キ
ャリアを使用した実施例と同様にし、現像剤のキャリア
のみを変更して行った。用いた現像剤のキャリアとして
は、保持力Hcはすべて約2000(Oe)のものを用
い、1000ガウスの磁気力における磁化の値σ
1000(emu/cm)及び残留磁化σrが違うキャリア
を用いた。そしてピーク値dが1000ガウスの現像磁
極S1 を用いて現像部に形成された磁気ブラシの穂の密
度を図14の白丸にて示し、またドット分布静電潜像を
現像して得られた評価結果を表2に示す。
ャリアの場合も、前述の軟強磁性キャリアの場合と同様
にα×σ1000=600となっている。
ても、磁気ブラシ1本当たりの画素数が25画素以下の
場合においてはがさつきはほとんど目立たなかった。
ある場合においては、記録密度が高く磁気ブラシ1本当
たりの画素数が25画素以上ある場合においてもがさつ
きはほとんど目立たなかった。これは、前述の通り人間
の目の視覚限界によっている。
素当たり1本以上、または10本/mm2 以上とするこ
とによりほとんどがさつきは目で認識できなくなること
がわかった。
リアの残留磁化σr(emu/cm3 )が相違しても
の、α×σd=600という式が成立する。即ち、磁気
ブラシの穂の密度はキャリアの残留磁化に依存するので
はなく、ピーク磁界d(ガウス)に於けるキャリアの磁
化の強さに依存する。
0ガウスの場合であったが、ピーク値dが1000ガウ
ス以外の場合でも結果は同様であった。
500、2000のいずれの場合も、σd×α=600
という関係を満している。
500、2000のいずれの場合も、磁気ブラシの穂の
密度が8本/mm2 以上となるのは、σdが75emu
/cm3 以下の場合であり、穂の密度が10本/mm2
以上となるのはσdが60emu/cm3 以下の場合で
あった。
軟強磁性キャリアの場合と同様、現像磁界のスリーブ表
面上での、スリーブ表面の法線方向の磁束密度のピーク
値(dガウス)を印加した時の磁性キャリアの磁化の強
さをσd(emu/cm3 )とした場合、以下の条件を
満たす磁性キャリアを用いることによりドット状潜像を
欠損なく現像してがさつきが発生しにくくなり、全濃度
領域において良好なハーフトーン画像が得られるように
なる。
り1本以上) X≧200の場合σd≦75(8本/mm2 以上) 更に好ましくは次の条件を満たす磁性キャリアを使用す
ることである。
5画素当たり1本以上) X≧150の場合σd<60(10本/mm2 以上) 尚、硬強磁性キャリアでもσd≧30(emu/cm
3 )であり、60≦X≦10000である。
も、磁気ブラシの穂の密度、及びドット分布潜像を現像
した像のがさつき防止性は、現像磁界のピーク強度d
(ガウス)に依存するのではなく、dガウスの磁界中で
のキャリアの磁化の強さσd(emu/cm3 )に依存
している。
らなり、かつ周期律表IA、IIA、IIIA、IV
A、VA、IB、IIB、IVB、VIB、VIIB、
VIII族の中から選ばれる元素を少なくとも1種類以
上含有している。例えばNi−Zn系、Li系、Li−
Zn系、Mn−Cu系フェライトを用いることができ
る。σdの大きさは、例えば組成を適宜調整することに
よって調整できる。もちろん、キャリアの材質は上記に
限られてない。
するものにも適用できる。
ガサツキなく、低濃度から高濃度領域まで良好な階調を
有する画像に現像することができる。
連の好適範囲の説明図。
の説明図。
説明図。
化の関係の説明図。
図。
図。
と穂の密度の相関図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 トナー及び磁性キャリアを有する現像剤
を現像剤担持体で現像部に搬送し、現像剤担持体の内部
に配置された磁石の現像磁極が現像部に形成する現像磁
界中で上記現像剤の磁気ブラシを像担持体に接触させ、
被記録画像信号に対応して像担持体に形成されたドット
分布静電潜像を現像する画像形成方法に於いて、上記磁
性キャリアとして、上記現像磁極の現像剤担持体表面上
での垂直磁界のピーク値の磁界を印加した時の磁化の強
さσd(emu/cm3 )が、以下の通りの磁性キャリ
アを使用することを特長とする画像形成方法。 X<200の場合、30≦σd≦15000/X X≧200の場合、30≦σd≦75 ここで、Xは上記ドット分布静電潜像の1mm2 当りの
画素数であり、60以上、10000以下である。 - 【請求項2】 前記像担持体は電子写真感光体であり、
被記録画像の濃淡に対応してパルス幅変調された信号に
より変調された光束で上記電子写真感光体を露光してド
ット分布静電潜像を形成する請求項1の画像形成方法。 - 【請求項3】 前記現像剤担持体に振動バイアス電圧を
印加する請求項1又は2の画像形成方法。
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