JP3048835B2 - カーテンウォールユニット - Google Patents
カーテンウォールユニットInfo
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- JP3048835B2 JP3048835B2 JP6092354A JP9235494A JP3048835B2 JP 3048835 B2 JP3048835 B2 JP 3048835B2 JP 6092354 A JP6092354 A JP 6092354A JP 9235494 A JP9235494 A JP 9235494A JP 3048835 B2 JP3048835 B2 JP 3048835B2
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- frame
- curtain wall
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、躯体に固定された取付
け金物に対して直接取り付けられるカーテンウォールユ
ニットに係り、詳細には前記カーテンウォールユニット
に対するパネル取付構造に関する。
け金物に対して直接取り付けられるカーテンウォールユ
ニットに係り、詳細には前記カーテンウォールユニット
に対するパネル取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】都市化の近代化に伴って、益々、カーテ
ンウォールに対する需要が高まっている。また、近年に
おいては、パネルを保持するフレームが目立たず、全体
として見れば、各隣接パネル間に目地を残すのみでパネ
ルが連続化しているように見えるデザインに関心が高ま
っている。
ンウォールに対する需要が高まっている。また、近年に
おいては、パネルを保持するフレームが目立たず、全体
として見れば、各隣接パネル間に目地を残すのみでパネ
ルが連続化しているように見えるデザインに関心が高ま
っている。
【０００３】この要望に答えるものとして、特開平５−
３９６９１号公報（先行例１）および特開平５−１７１
７２４号公報（先行例２）などの先行例を挙げることが
できる。前記先行例１には、周縁部に斜めカット面を有
する下側支持材をフレームに係止して取り付けた後、こ
の下側支持材上にレインバリヤ（シール材）およびセッ
ティングブロックを介在させてガラスを載置し、次いで
ガラスの上辺部にレインバリヤを介して上側支持材を係
合させてガラスを取付けた構造が記載されている。ま
た、先行例２には、カーテンウォールユニットにおい
て、フレームの室外側の見付け寸法を抑えパネルの露出
面積を拡大するために、フレームの室外側にパネルを取
り囲む受け片を連続的に張り出して形成し、この受け片
にパネル周囲を支持する断面Ｕ字状のガスケットを固定
し、パネルを前記ガスケットの対向する両リップにより
支持した構造が記載されている。
３９６９１号公報（先行例１）および特開平５−１７１
７２４号公報（先行例２）などの先行例を挙げることが
できる。前記先行例１には、周縁部に斜めカット面を有
する下側支持材をフレームに係止して取り付けた後、こ
の下側支持材上にレインバリヤ（シール材）およびセッ
ティングブロックを介在させてガラスを載置し、次いで
ガラスの上辺部にレインバリヤを介して上側支持材を係
合させてガラスを取付けた構造が記載されている。ま
た、先行例２には、カーテンウォールユニットにおい
て、フレームの室外側の見付け寸法を抑えパネルの露出
面積を拡大するために、フレームの室外側にパネルを取
り囲む受け片を連続的に張り出して形成し、この受け片
にパネル周囲を支持する断面Ｕ字状のガスケットを固定
し、パネルを前記ガスケットの対向する両リップにより
支持した構造が記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
１のように、フレームに対して、順次、ガラス支持材お
よびガラスを組み立てていく場合には、部材数が多くな
るため現場で組み立てるのに手間が掛かるものとなる。
また、ガラスを支持するために支持材およびフレームを
必要とするため、全体として自重が嵩みコスト高とな
る。また、支持材とフレームとが別部材で構成されてい
るため、完全な水密性を期し難いなどの問題がある。
１のように、フレームに対して、順次、ガラス支持材お
よびガラスを組み立てていく場合には、部材数が多くな
るため現場で組み立てるのに手間が掛かるものとなる。
また、ガラスを支持するために支持材およびフレームを
必要とするため、全体として自重が嵩みコスト高とな
る。また、支持材とフレームとが別部材で構成されてい
るため、完全な水密性を期し難いなどの問題がある。
【０００５】ところで、特開平４−２９３８８４号公報
においては、予めガラスを環状フレームにより固定した
ガラスユニットとしておき、このガラスユニットを建物
側の支持材に固定する方法が開示されている。この場合
には、ユニット化された分だけ取付けが容易になるとし
ても、支持部材と前記ガラスユニットとを四周辺部にお
いて連結する連結部材により固定するものであり、結局
は前記連結部材の設置に手間が掛かる。また、ガラスに
作用する外力が順に環状フレーム、連結取付部材、支持
部材へと伝達される耐荷構造であり、力の伝達構造が複
雑な分だけ地震などの外力に対する安定度が低いものと
なっている。
においては、予めガラスを環状フレームにより固定した
ガラスユニットとしておき、このガラスユニットを建物
側の支持材に固定する方法が開示されている。この場合
には、ユニット化された分だけ取付けが容易になるとし
ても、支持部材と前記ガラスユニットとを四周辺部にお
いて連結する連結部材により固定するものであり、結局
は前記連結部材の設置に手間が掛かる。また、ガラスに
作用する外力が順に環状フレーム、連結取付部材、支持
部材へと伝達される耐荷構造であり、力の伝達構造が複
雑な分だけ地震などの外力に対する安定度が低いものと
なっている。
【０００６】一方、先行例２は、フレーム自体が直接躯
体側に取り付けられるカーテンウォールユニットであ
り、全体として構造が簡単となり、また単位m2当りのフ
レーム重量を小さくなるため施工性および経済性は良好
となるが、フレームとガラスとの取付け構造はガラスを
嵌合支持するガスケットとフレームとをパネル受けによ
り連結して脱落防止を図るものであり、依然としてガラ
ス保持構造が複雑なものとなっている。
体側に取り付けられるカーテンウォールユニットであ
り、全体として構造が簡単となり、また単位m2当りのフ
レーム重量を小さくなるため施工性および経済性は良好
となるが、フレームとガラスとの取付け構造はガラスを
嵌合支持するガスケットとフレームとをパネル受けによ
り連結して脱落防止を図るものであり、依然としてガラ
ス保持構造が複雑なものとなっている。
【０００７】そこで、本発明の主たる課題は、パネル支
持構造が簡単で施工性が良好であること、各種の荷重に
対してパネルを強固に支持できること、フレームユニッ
トの面内剛性を向上させ、また水密性が良好であること
等の条件を満足するカーテンウォールユニットを提供す
ることにある。
持構造が簡単で施工性が良好であること、各種の荷重に
対してパネルを強固に支持できること、フレームユニッ
トの面内剛性を向上させ、また水密性が良好であること
等の条件を満足するカーテンウォールユニットを提供す
ることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記課題は、上枠、下枠
および左右縦枠によって方形状に組み立てられた枠フレ
ームの室外側面に一体的にパネルを保持し、建物の躯体
に対して直接取り付けられるカーテンウォールユニット
において、前記枠フレームには、その上下枠の室外側面
にパネル上下辺を支持するためのパネル係止片がそれぞ
れ一体的に形成されており、パネルの上下辺部を前記パ
ネル係止片に対して嵌め込んで取り付けた後、該パネル
の両側辺部に対して、パネル係止片が形成された側部パ
ネル支持材を前記枠フレームの左右縦枠に直接的または
間接的に一体的に接続し、パネルの両側辺部を支持する
ようにしたことで解決できる。
および左右縦枠によって方形状に組み立てられた枠フレ
ームの室外側面に一体的にパネルを保持し、建物の躯体
に対して直接取り付けられるカーテンウォールユニット
において、前記枠フレームには、その上下枠の室外側面
にパネル上下辺を支持するためのパネル係止片がそれぞ
れ一体的に形成されており、パネルの上下辺部を前記パ
ネル係止片に対して嵌め込んで取り付けた後、該パネル
の両側辺部に対して、パネル係止片が形成された側部パ
ネル支持材を前記枠フレームの左右縦枠に直接的または
間接的に一体的に接続し、パネルの両側辺部を支持する
ようにしたことで解決できる。
【０００９】この場合、枠フレーム内に水平中骨を備
え、１ユニットを複数パネルとすることもできる。ま
た、前記パネルの上辺側パネル係止片部において、前記
パネル係止片によって形成されたガラス嵌合溝内に、パ
ネルを倹飩式により嵌め込むために上げ代分の余裕空間
を形成することによりパネルの嵌め込みが容易となる。
さらに、パネル周縁の室外側部分を面取りするととも
に、前記パネル係止片の内側面を前記パネルの面取りに
対応する傾斜面とすることにより、パネルとパネル係止
片の室外面を同一面とすることができ、近年のデザイン
傾向に対応した全面フラット型のカーテンウォールユニ
ットとすることができる。
え、１ユニットを複数パネルとすることもできる。ま
た、前記パネルの上辺側パネル係止片部において、前記
パネル係止片によって形成されたガラス嵌合溝内に、パ
ネルを倹飩式により嵌め込むために上げ代分の余裕空間
を形成することによりパネルの嵌め込みが容易となる。
さらに、パネル周縁の室外側部分を面取りするととも
に、前記パネル係止片の内側面を前記パネルの面取りに
対応する傾斜面とすることにより、パネルとパネル係止
片の室外面を同一面とすることができ、近年のデザイン
傾向に対応した全面フラット型のカーテンウォールユニ
ットとすることができる。
【００１０】また、前記パネルの室内面側周囲におい
て、パネルと枠フレームまたは側部パネル支持材との間
隙部分に、両者を接着固定する硬化型シール材を充填す
るか、または固形弾性材を圧入することによりパネルを
強固に支持する。
て、パネルと枠フレームまたは側部パネル支持材との間
隙部分に、両者を接着固定する硬化型シール材を充填す
るか、または固形弾性材を圧入することによりパネルを
強固に支持する。
【００１１】
【作用】本発明においては、上下枠に対して一体的にパ
ネル係止片を形成し、この一体成形のパネル係止片によ
ってパネルを支持するようにしてある。したがって、別
体の支持材を間に介してパネルを支持する場合に比べ
て、構造が簡単となり施工性も良好となるとともに、気
水密性も向上する。また、枠に一体成形された係止片に
よってパネルを支持するため、ユニット全体として剛性
が高く、地震、風等の外力を受けても、直接枠フレーム
に力が伝達される構造であり、特にパネル裏面の周囲に
おいて枠フレームとの間隙部に接着シールを充填する
か、合成ゴムなどの固形弾性材を圧入することにより、
枠ユニットは強固に支持されて面内剛性を増し、さらに
風圧力を受けても外力が均一に分散される。また、パネ
ル周縁部においてはパネル傾斜面とパネル係止片とが係
合しているので負の風圧力や地震に対してパネルが枠フ
レームから離脱することがないなど、外力に対する安定
性も格段に向上することとなる。
ネル係止片を形成し、この一体成形のパネル係止片によ
ってパネルを支持するようにしてある。したがって、別
体の支持材を間に介してパネルを支持する場合に比べ
て、構造が簡単となり施工性も良好となるとともに、気
水密性も向上する。また、枠に一体成形された係止片に
よってパネルを支持するため、ユニット全体として剛性
が高く、地震、風等の外力を受けても、直接枠フレーム
に力が伝達される構造であり、特にパネル裏面の周囲に
おいて枠フレームとの間隙部に接着シールを充填する
か、合成ゴムなどの固形弾性材を圧入することにより、
枠ユニットは強固に支持されて面内剛性を増し、さらに
風圧力を受けても外力が均一に分散される。また、パネ
ル周縁部においてはパネル傾斜面とパネル係止片とが係
合しているので負の風圧力や地震に対してパネルが枠フ
レームから離脱することがないなど、外力に対する安定
性も格段に向上することとなる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図１はカーテンウォール取付け後の室外からの視図であ
り、図２は図１のII−II線断面図である。本実施例にお
けるカーテンウォールは、ビルのフロアＦの端部に固定
されたファスナー４０に対して、カーテンウォールユニ
ット（以下、単にユニットという）１、２…が直接固定
されたユニット式カーテンウォールである。なお、ユニ
ット１は中間に水平中骨を有し２パネル１ユニットのタ
イプであり、ユニット２は１パネル１ユニットのタイプ
である。
図１はカーテンウォール取付け後の室外からの視図であ
り、図２は図１のII−II線断面図である。本実施例にお
けるカーテンウォールは、ビルのフロアＦの端部に固定
されたファスナー４０に対して、カーテンウォールユニ
ット（以下、単にユニットという）１、２…が直接固定
されたユニット式カーテンウォールである。なお、ユニ
ット１は中間に水平中骨を有し２パネル１ユニットのタ
イプであり、ユニット２は１パネル１ユニットのタイプ
である。
【００１３】前記ユニット１は、詳細には図５および図
６に示されるように、主に上枠３、水平中骨４、下枠
５、左右縦枠６、７によって構成される枠フレームＦ
と、この枠フレームＦに嵌め込まれるガラス、ミラーガ
ラス、タイル、石板、陶板等の上側パネルＧ1 および下
側パネルＧ2 と、パネルＧ1 ・Ｇ2 の両側縁部を嵌合支
持するために用いられる側部パネル支持材８、ブラケッ
ト９、押縁１２とによって構成され、これら部材が工場
において組み立てられ、ユニット化された状態で現場に
搬入される。
６に示されるように、主に上枠３、水平中骨４、下枠
５、左右縦枠６、７によって構成される枠フレームＦ
と、この枠フレームＦに嵌め込まれるガラス、ミラーガ
ラス、タイル、石板、陶板等の上側パネルＧ1 および下
側パネルＧ2 と、パネルＧ1 ・Ｇ2 の両側縁部を嵌合支
持するために用いられる側部パネル支持材８、ブラケッ
ト９、押縁１２とによって構成され、これら部材が工場
において組み立てられ、ユニット化された状態で現場に
搬入される。
【００１４】以下、ユニット１について詳述すると、前
記枠フレームＦを構成する各枠材３〜７の内、上枠３の
室外面に部材長手方向に沿って上側パネルＧ1 の上辺を
支持するために断面略Ｌ字状のパネル係止片３ａが一体
的に形成され、水平中骨４の室外面に部材長手方向に沿
って上側パネルＧ1 の下辺を支持するためのパネル係止
片４ａおよび下側パネルＧ2 の上辺を支持するためのパ
ネル係止片４ｂが一体的に形成され、さらに下枠４の室
外面に部材長手方向に沿って下側パネルＧ2 の下辺を支
持するためのパネル係止片５ａが一体的に形成されてい
る。前記パネル係止片３ａ〜５ａの内側面には、それぞ
れ開口側に向けて略４５°の傾斜面が形成され、縁の室
外側部分が略４５°に面取りされたパネルＧ1 ・Ｇ2 が
嵌合された状態で、パネル係止片３ａ〜５ａがパネルＧ
1 ・Ｇ2 面より室外側に突出することがなくパネル全体
が面一とされる。
記枠フレームＦを構成する各枠材３〜７の内、上枠３の
室外面に部材長手方向に沿って上側パネルＧ1 の上辺を
支持するために断面略Ｌ字状のパネル係止片３ａが一体
的に形成され、水平中骨４の室外面に部材長手方向に沿
って上側パネルＧ1 の下辺を支持するためのパネル係止
片４ａおよび下側パネルＧ2 の上辺を支持するためのパ
ネル係止片４ｂが一体的に形成され、さらに下枠４の室
外面に部材長手方向に沿って下側パネルＧ2 の下辺を支
持するためのパネル係止片５ａが一体的に形成されてい
る。前記パネル係止片３ａ〜５ａの内側面には、それぞ
れ開口側に向けて略４５°の傾斜面が形成され、縁の室
外側部分が略４５°に面取りされたパネルＧ1 ・Ｇ2 が
嵌合された状態で、パネル係止片３ａ〜５ａがパネルＧ
1 ・Ｇ2 面より室外側に突出することがなくパネル全体
が面一とされる。
【００１５】また、特にパネルＧ1 ・Ｇ2 の上辺部を支
持する上側パネル係止片３ａ，４ｂには、パネルＧ1 ・
Ｇ2 を鎖線で示すようにいわゆる倹飩式（上縁側を嵌合
させた状態で上方に持ち上げ、次いで下縁側を嵌合した
後、落とし込む。）により嵌合させるために上げ代ｃに
相当する空間Ｐが形成されている。この場合、隣接する
パネル係止片５ａ、４ａの見付け寸法ｔが同じになるよ
うに、パネル係止片３ａ，４ｂの上面部にはそれぞれ切
欠き段部３ｃ、４ｃが形成されている。
持する上側パネル係止片３ａ，４ｂには、パネルＧ1 ・
Ｇ2 を鎖線で示すようにいわゆる倹飩式（上縁側を嵌合
させた状態で上方に持ち上げ、次いで下縁側を嵌合した
後、落とし込む。）により嵌合させるために上げ代ｃに
相当する空間Ｐが形成されている。この場合、隣接する
パネル係止片５ａ、４ａの見付け寸法ｔが同じになるよ
うに、パネル係止片３ａ，４ｂの上面部にはそれぞれ切
欠き段部３ｃ、４ｃが形成されている。
【００１６】また、前記パネル係止片３ａ〜５ａとパネ
ルＧ1 ・Ｇ2 との間には、上側パネル係止片３ａ，４ｂ
には倹飩式で嵌め込む関係上シール用舌片１２が、それ
以外のパネル係止片４ａ、５ａにはパネル受けスペーサ
１４がそれぞれ配置され、このシール用舌片１２および
パネル受けスペーサ１４より室外側寄りの間隙部分に
は、ネオプレーンまたはシリコーンゴムなどのウエザー
シール１３が介在されている。またパネルＧ1 ・Ｇ2 の
周囲において、背面の各枠材３〜７との隙間には、バッ
クアップ材１０を周囲に詰め込んだ後、施工時に流動性
のあるシール材であって硬化後は枠材３〜７とパネルＧ
1 ・Ｇ2 とを強固に接着連結する硬化型シール材１１を
充填し、ユニットの強度、気密性および水密性を向上さ
せている。また、バックアップ材１０および硬化型シー
ル材１１に代えて、アクリルゴム、ポリブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等の合
成ゴム、樹脂発泡体などの固形弾性材を押し込むように
圧入することでもよい。
ルＧ1 ・Ｇ2 との間には、上側パネル係止片３ａ，４ｂ
には倹飩式で嵌め込む関係上シール用舌片１２が、それ
以外のパネル係止片４ａ、５ａにはパネル受けスペーサ
１４がそれぞれ配置され、このシール用舌片１２および
パネル受けスペーサ１４より室外側寄りの間隙部分に
は、ネオプレーンまたはシリコーンゴムなどのウエザー
シール１３が介在されている。またパネルＧ1 ・Ｇ2 の
周囲において、背面の各枠材３〜７との隙間には、バッ
クアップ材１０を周囲に詰め込んだ後、施工時に流動性
のあるシール材であって硬化後は枠材３〜７とパネルＧ
1 ・Ｇ2 とを強固に接着連結する硬化型シール材１１を
充填し、ユニットの強度、気密性および水密性を向上さ
せている。また、バックアップ材１０および硬化型シー
ル材１１に代えて、アクリルゴム、ポリブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等の合
成ゴム、樹脂発泡体などの固形弾性材を押し込むように
圧入することでもよい。
【００１７】また、この場合、前記パネルＧ1 ・Ｇ2 の
周囲の背面側には、前記バックアップ材１０の外周部
に、周方向に連通する環状空間Ｒが形成されており、ウ
エザーシール１３が将来劣化して雨水等が浸入した場合
に、浸入水が前記環状空間Ｒを通り、最終的に外部に排
出されるようになっている。
周囲の背面側には、前記バックアップ材１０の外周部
に、周方向に連通する環状空間Ｒが形成されており、ウ
エザーシール１３が将来劣化して雨水等が浸入した場合
に、浸入水が前記環状空間Ｒを通り、最終的に外部に排
出されるようになっている。
【００１８】他方、図７に示されるように、パネルＧ1
・Ｇ2 が倹飩式により、枠フレームＦに嵌合された後、
パネルＧ1 ・Ｇ2 の両側縁部においては、側部パネル支
持材８、ブラケット９、押縁１２が組み込まれ、全体と
して前記パネルＧ1 ・Ｇ2 を四周縁で支持するユニット
１が構築される。組立は、図８に示されるように、パネ
ルＧ1 ・Ｇ2 が上枠３、水平中骨４および下枠５によっ
て支持された状態から、パネル係止片８ａを有するとと
もに背面側に係止Ｌ字片８ｂ、８ｂを有する側部パネル
支持材８を差し込み、次いで前記係止Ｌ字片８ｂ、８ｂ
に係合する係止Ｌ字片９ａ、９ａを有するブラケット９
を組み込み、このブラケット９を縦枠６にボルト固定す
る。パネルＧ1 ・Ｇ2 と側部パネル支持材８との間には
バックアップ材１０およびその内側に硬化型シール材１
１が充填され、最後に押縁１２が取付けられる。なお、
前記押縁１２の両端部には、縦枠６との間およびパネル
Ｇ1 ・Ｇ2 との間にシール材またはゴム材１３、１４を
配設し気水密性を図っている。また、フロアＦに跨がる
パネルＧ1 の背面側には、耐火ボード２１が配置され、
各枠材３〜５の所定箇所には石綿２３が吹付けられてい
る。
・Ｇ2 が倹飩式により、枠フレームＦに嵌合された後、
パネルＧ1 ・Ｇ2 の両側縁部においては、側部パネル支
持材８、ブラケット９、押縁１２が組み込まれ、全体と
して前記パネルＧ1 ・Ｇ2 を四周縁で支持するユニット
１が構築される。組立は、図８に示されるように、パネ
ルＧ1 ・Ｇ2 が上枠３、水平中骨４および下枠５によっ
て支持された状態から、パネル係止片８ａを有するとと
もに背面側に係止Ｌ字片８ｂ、８ｂを有する側部パネル
支持材８を差し込み、次いで前記係止Ｌ字片８ｂ、８ｂ
に係合する係止Ｌ字片９ａ、９ａを有するブラケット９
を組み込み、このブラケット９を縦枠６にボルト固定す
る。パネルＧ1 ・Ｇ2 と側部パネル支持材８との間には
バックアップ材１０およびその内側に硬化型シール材１
１が充填され、最後に押縁１２が取付けられる。なお、
前記押縁１２の両端部には、縦枠６との間およびパネル
Ｇ1 ・Ｇ2 との間にシール材またはゴム材１３、１４を
配設し気水密性を図っている。また、フロアＦに跨がる
パネルＧ1 の背面側には、耐火ボード２１が配置され、
各枠材３〜５の所定箇所には石綿２３が吹付けられてい
る。
【００１９】以上のようにして組み立てられたユニット
１の取付けは、図３および図４に示されるように、フロ
アＦの躯体に埋設固定されたベースプレート４１に対し
て、アングル部材よりなるファスナー４０が固定用ボル
ト４２により固定され、さらにこのファスナー４０に対
してボルト等を介してユニット１が固定される。
１の取付けは、図３および図４に示されるように、フロ
アＦの躯体に埋設固定されたベースプレート４１に対し
て、アングル部材よりなるファスナー４０が固定用ボル
ト４２により固定され、さらにこのファスナー４０に対
してボルト等を介してユニット１が固定される。
【００２０】具体的には、前記ファスナー４０の起立片
４０ａに対して引きボルト４５と押しボルト４４とを並
べて２組配置するとともに、起立片４０ａの上端部に自
重受け材４３を溶接固定し、一方ユニット１に対してア
ングル部材よりなる連結材４７をボルト４８、４８によ
り固定するとともに、この連結材４７に前記自重受け材
４３と対峙する張出片４９を溶接固定し、さらにこの張
出片４９に自重受けボルト４６が螺設されるナット５０
を溶接固定する。そして、図示の如く、前記自重受けボ
ルト４６の先端を自重受け材４３の水平面に対して当接
させた状態でユニット１を取付け、ユニット１の自重を
支持させるとともに、自重受けボルト４６の螺進量によ
りユニット１の上下方向の位置調整が行われる。また、
前記引きボルト４４がユニット１側の連結材４７の起立
フランジ４７ａに対して連結された引きボルト４４と、
連結材４７の鉛直面に先端が当接する押しボルト４５と
により両ボルトの螺進量を調整することによりパネル面
に直交する方向の出入り量が調整されるようになってい
る。
４０ａに対して引きボルト４５と押しボルト４４とを並
べて２組配置するとともに、起立片４０ａの上端部に自
重受け材４３を溶接固定し、一方ユニット１に対してア
ングル部材よりなる連結材４７をボルト４８、４８によ
り固定するとともに、この連結材４７に前記自重受け材
４３と対峙する張出片４９を溶接固定し、さらにこの張
出片４９に自重受けボルト４６が螺設されるナット５０
を溶接固定する。そして、図示の如く、前記自重受けボ
ルト４６の先端を自重受け材４３の水平面に対して当接
させた状態でユニット１を取付け、ユニット１の自重を
支持させるとともに、自重受けボルト４６の螺進量によ
りユニット１の上下方向の位置調整が行われる。また、
前記引きボルト４４がユニット１側の連結材４７の起立
フランジ４７ａに対して連結された引きボルト４４と、
連結材４７の鉛直面に先端が当接する押しボルト４５と
により両ボルトの螺進量を調整することによりパネル面
に直交する方向の出入り量が調整されるようになってい
る。
【００２１】また、隣接するユニット１、２…間での取
り合い関係は、先ず水平方向に隣接するユニット１、１
間では、図４および図７に示されるように、一方の縦枠
６に係合溝６ａを形成するとともに、他方の縦枠７に前
記係合溝６ａに嵌入する係合片７ａを形成し、両者が相
互に嵌合するとともに、縦枠６に形成した係合部５１が
縦枠７に形成した係合部５２を受けるように重合した状
態で各ユニット１、１が配設されると、ユニット１、１
は室内外２箇所で支持されるので、パネル接続部は安定
した取付保持となる。そして、上下方向に隣接するユニ
ット１、２間においても、一方の下枠５に係合溝２２を
形成するとともに、他方の上枠３に前記係合溝２２に嵌
入する係合片３ｄを形成し、両者が相互に嵌合した状態
で各ユニット１、２が配設されることにより、全体とし
てユニットの一体化が図られている。また、該係合部よ
り室外側において、全周に渡って配置されたレインバリ
ヤ２４および該係合部より室内側において、対向する嵌
合溝にそれぞれ嵌着され全周に渡って配置されたウイン
ドバリヤ２０、２０によって気水密性が確保されてい
る。
り合い関係は、先ず水平方向に隣接するユニット１、１
間では、図４および図７に示されるように、一方の縦枠
６に係合溝６ａを形成するとともに、他方の縦枠７に前
記係合溝６ａに嵌入する係合片７ａを形成し、両者が相
互に嵌合するとともに、縦枠６に形成した係合部５１が
縦枠７に形成した係合部５２を受けるように重合した状
態で各ユニット１、１が配設されると、ユニット１、１
は室内外２箇所で支持されるので、パネル接続部は安定
した取付保持となる。そして、上下方向に隣接するユニ
ット１、２間においても、一方の下枠５に係合溝２２を
形成するとともに、他方の上枠３に前記係合溝２２に嵌
入する係合片３ｄを形成し、両者が相互に嵌合した状態
で各ユニット１、２が配設されることにより、全体とし
てユニットの一体化が図られている。また、該係合部よ
り室外側において、全周に渡って配置されたレインバリ
ヤ２４および該係合部より室内側において、対向する嵌
合溝にそれぞれ嵌着され全周に渡って配置されたウイン
ドバリヤ２０、２０によって気水密性が確保されてい
る。
【００２２】なお、本実施例においては、水平中骨４を
有するユニット１について詳述したが、中骨を有しない
単一枠状のユニット２については、水平中骨４が省略さ
れるのみで他の構造については、同様の構成となる。
有するユニット１について詳述したが、中骨を有しない
単一枠状のユニット２については、水平中骨４が省略さ
れるのみで他の構造については、同様の構成となる。
【００２３】ところで、本発明はカーテンウォールの一
部に設けられる非常用窓の開閉障子Ｓに対しても、適用
することが可能である。具体的には、障子の上框および
下框から一体的にガラスを支持するガラス係止片を形成
しておき、ガラスを倹飩式により嵌め込んだ後、ガラス
両側部にガラス係止片が形成された側部ガラス支持材を
左右縦框に取付け、ガラスの両側辺を支持する。
部に設けられる非常用窓の開閉障子Ｓに対しても、適用
することが可能である。具体的には、障子の上框および
下框から一体的にガラスを支持するガラス係止片を形成
しておき、ガラスを倹飩式により嵌め込んだ後、ガラス
両側部にガラス係止片が形成された側部ガラス支持材を
左右縦框に取付け、ガラスの両側辺を支持する。
【００２４】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明に係るカーテ
ンウォールユニットによれば、パネル支持構造が簡単で
施工性が良好となる。また、各種の荷重に対してパネル
を強固に支持でき、気水密性も良好となるなどの利点が
もたらされる。さらに、本発明においては、パネル周縁
部をパネル係止片に形成された傾斜面で支持することに
より全面がフラットなカーテンウォールとして組み付け
ることができる。
ンウォールユニットによれば、パネル支持構造が簡単で
施工性が良好となる。また、各種の荷重に対してパネル
を強固に支持でき、気水密性も良好となるなどの利点が
もたらされる。さらに、本発明においては、パネル周縁
部をパネル係止片に形成された傾斜面で支持することに
より全面がフラットなカーテンウォールとして組み付け
ることができる。
【図１】カーテンウォールユニット取付け状態での室外
からの視図である。
からの視図である。
【図２】図１のII−II線断面図である。
【図３】カーテンウォールユニット固定部の拡大縦断面
図である。
図である。
【図４】カーテンウォールユニット固定部の拡大水平断
面図である。
面図である。
【図５】ユニット１の縦断面図である。
【図６】図５の要部拡大図である。
【図７】ユニット１の水平断面図である。
【図８】パネル側縁部の組立図である。
【図９】パネル側縁部の組立完了状態図である。
１・２…カーテンウォールユニット、Ｆ…枠フレーム、
３…上枠、４…水平中骨、５…下枠、３ａ・４ａ・４ｂ
・５ａ…パネル係止片、６・７…左右縦枠、８…側部パ
ネル支持材、９…ブラケット、１０…バックアップ材、
１１…シール材、１２…押縁
３…上枠、４…水平中骨、５…下枠、３ａ・４ａ・４ｂ
・５ａ…パネル係止片、６・７…左右縦枠、８…側部パ
ネル支持材、９…ブラケット、１０…バックアップ材、
１１…シール材、１２…押縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 清人 東京都江東区木場２丁目７番23号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 特開 平７−292821（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−292825（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−300932（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−56218（ＪＰ，Ｕ) 実用新案登録2572323（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 2/96
Claims (6)
- 【請求項１】上枠、下枠および左右縦枠によって方形状
に組み立てられた枠フレームの室外側面に一体的にパネ
ルを保持し、建物の躯体に対して直接取り付けられるカ
ーテンウォールユニットにおいて、 前記枠フレームには、その上下枠の室外側面にパネル上
下辺を支持するためのパネル係止片がそれぞれ一体的に
形成されており、パネルの上下辺部を前記パネル係止片
に対して嵌め込んで取り付けた後、該パネルの両側辺部
に対して、パネル係止片が形成された側部パネル支持材
を前記枠フレームの左右縦枠に直接的または間接的に一
体的に接続し、パネルの両側辺部を支持するようにした
ことを特徴とするカーテンウォールユニット。 - 【請求項２】枠フレーム内に水平中骨を備え複数パネル
としたカーテンウォールユニットであって、前記水平中
骨はその室外側面に上側パネルの下辺を支持するための
パネル係止片および下側パネルの上辺を支持するための
パネル係止片がそれぞれ一体的に形成された請求項１記
載のカーテンウォールユニット。 - 【請求項３】パネルの上辺側パネル係止片部において、
前記パネル係止片によって形成されたパネル嵌合溝内
に、パネルを倹飩式により嵌め込むために上げ代分の余
裕空間を形成した請求項１または２記載のカーテンウォ
ールユニット。 - 【請求項４】パネル周縁の室外側部分を面取りするとと
もに、パネル係止片の内側面を前記パネルの面取りに対
応する傾斜面とし、パネル室外側面を面一とした請求項
１〜３のいずれか１項に記載のカーテンウォールユニッ
ト。 - 【請求項５】パネルの室内面側周囲において、パネルと
枠フレームまたは側部パネル支持材との間隙部分に両者
を接着固定する硬化型シール材を充填する請求項１〜４
のいずれか１項に記載のカーテンウォールユニット。 - 【請求項６】パネルの室内面側周囲において、パネルと
枠フレームまたは側部パネル支持材との間隙部分に固形
弾性材を圧入する請求項１〜４のいずれか１項に記載の
カーテンウォールユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6092354A JP3048835B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | カーテンウォールユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6092354A JP3048835B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | カーテンウォールユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07292820A JPH07292820A (ja) | 1995-11-07 |
| JP3048835B2 true JP3048835B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=14052071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6092354A Expired - Fee Related JP3048835B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | カーテンウォールユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3048835B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP6092354A patent/JP3048835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07292820A (ja) | 1995-11-07 |
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