JP3048795U - 通気性に優れた帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、看者に対してはメッシュ部が設け
られたことを認識させないと共に通気性にも優れた帽子
を提供することである。 【解決手段】 通気性に優れた帽子１０はクラウン部１
４と鍔部１６とから構成されている。前記鍔部１６を構
成する布地１２は鍔部１６の先端部で折り曲げられるこ
とにより、上布部１２Ａと下布部１２Ｂが形成されてい
る。鍔部１６の前部と側部の下布部１２Ｂには円弧状の
メッシュ地２０が連続して縫着されている。このメッシ
ュ地２０は前記クラウン部１４の布地１２と縫着されて
いる。前記上布部１２Ａの端部は前記メッシュ地２０を
覆うカバー体２２となっている。このカバー体２２の端
部はクラウン部１４に沿って少し立ち上がる立上部２２
Ａとなっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、帽子に関し、詳しくは通気性に優れた帽子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

多くの帽子は布等の素材で形成されているため通気性が悪いという不具合があ る。特に、クラウン部の下部全周に鍔部が設けられるハット型の帽子は鍔部下方 の空気が鍔部によって上方に流れにくく通気性が一段と悪いという不具合がある 。 そこで、帽子の鍔部をメッシュ地で形成することも考えられるが、鍔部全体や 鍔部の一部をメッシュ地で形成すると布地で形成されている他の部分との間で外 観上アンバランスになり、帽子の外観品質が低下するという不具合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、看者に対してはメッシュ部が設 けられたことを認識させないと共に通気性にも優れた帽子を提供することである 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、鍔部のクラウン部近傍にクラウン部の周方向に沿って形成 されたメッシュ部と、前記鍔部に形成されて前記メッシュ部を上側から覆うと共 に前記クラウン部に沿って立ち上がる立上部を設けたカバー体と、を有してなる ことを特徴としている。 請求項２の考案は、クラウン部の鍔部近傍にクラウン部の周方向に沿って形成 されたメッシュ部と、前記鍔部に形成されて前記メッシュ部を上側から覆うと共 に前記クラウン部に沿って立ち上がる立上部を設けたカバー体と、を有してなる ことを特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１乃至図４には本考案に係る通気性に優れた帽子１０の第１実施例が示され ている。この通気性に優れた帽子１０は織物地等の適宜素材の布地１２で形成さ れている。 図２に示されるように、前記通気性に優れた帽子１０は着用者の頭部を覆う立 体的なクラウン部１４とクラウン部１４の下部全周に配設されるドーナツ状の鍔 部１６とから構成されている。 図４に示されるように、前記鍔部１６を構成する布地１２は鍔部１６の先端部 で折り曲げられることにより、上布部１２Ａと下布部１２Ｂが形成されている。 前記鍔部１６の上布部１２Ａと下布部１２Ｂの間には芯地１８が内蔵され、これ により、前記鍔部１６は形状を維持している。 また、図３に示されるように、鍔部１６の前部と側部の下布部１２Ｂにはメッ シュ部としての円弧状のメッシュ地２０が連続して縫着されている。図４に示さ れるように、このメッシュ地２０は前記クラウン部１４の布地１２と縫着されて 、これにより鍔部１６はクラウン部１４と一体になっている。 図２に示されるように、前記上布部１２Ａの端部は前記メッシュ地２０を覆う カバー体２２となっている。このカバー体２２の端部はクラウン部１４に沿って 少し立ち上がる立上部２２Ａとなっている。従って、前記メッシュ地２０はカバ ー体２２によって上側を覆われるので外側にメッシュ地２０はほとんど露出しな いようになっている。 なお、図４に示されるようにクラウン部１４と立上部２２Ａとの間には隙間２ ４が形成されるのでメッシュ地２０を通過した空気は隙間２４を通過して上昇で きるようになっている。 また、前記クラウン部１４の下部内周には周方向に沿って帯状のスベリ２６が 取り付けられており通気性に優れた帽子１０を被り易くなっている。

【０００６】 次に、第１実施例の作用について説明する。 本考案に係る通気性に優れた帽子１０を着用する場合は従来の帽子と同様に頭 部をクラウン部１４に入れて被る。 すると、鍔部１６の下方の空気はメッシュ地２０を通過して上昇することがで きるので着用者の顔の前部や側部周辺の通気性がよくなる。しかも、メュシュ地 ２０を通過した空気はクラウン部１４と立上部２２Ａとの間に形成された隙間２ ４を上昇するので所謂煙突効果に似た作用により空気の流れが生じて通気性を向 上させることができる。 しかも、帽子着用者の額部等周辺の空気は体温により温められるので空気は前 記メッシュ地２０を通過して隙間２４を上昇する空気の流れが生じることにより 通気性を向上させることができる。 また、メッシュ地２０の上にはカバー体２２が覆うように配設され、しかもカ バー体２２の端部に形成された立上部２２Ａはクラウン部１４に沿って立ち上が っているのでメッシュ地２０は外側からほとんど見ることができない。 従って、布地１２だけで形成された帽子と同じように外観上素材が統一される ためにアンバランスになることがなく、通気性に優れた帽子１０の外観品質を低 下させることがない。

【０００７】 図５には本考案に係る通気性に優れた帽子の第２実施例が示されている。なお 、第１実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図５に示されるように、この通気性に優れた帽子３０の鍔部１６の下布地１２ Ｂには全周にわたってリング状のメッシュ地２０が縫着されると共にカバー部２ ２が前記メッシュ地２０を覆うようになっている。 従って、この通気性に優れた帽子３０においては鍔部１６の前部、側部だけで なく後部においても通気性がよくなるという効果がある。 なお、他の構成及び効果は第１実施例と同一であるのでその説明は省略する。

【０００８】 図６には本考案に係る通気性に優れた帽子の第３実施例が示されている。なお 、第１実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。 図６に示されるように、この通気性に優れた帽子４０は鍔部１６だけでなくク ラウン部１４の前部下部及び側部下部にメッシュ地４２が配設され、このメッシ ュ地２０は鍔部１６に縫着されている。また、前記カバー体２２の立上部２２Ａ はクラウン部１４の下部のメッシュ地４２まで覆うことができるように高く立ち 上げられている。 従って、クラウン部１４の下部に対応する着用者の頭部に対しても通気性がよ くなるという利点を有する。 なお、他の構成及び効果は第１実施例と同一であるのでその説明は省略する。

【０００９】 図７には本考案に係る通気性に優れた帽子の第４実施例が示されている。なお 、第１実施例及び第３実施例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略 する。 図７に示されるように、この通気性に優れた帽子５０も鍔部１６だけでなく、 クラウン部１６の下部にメッシュ地４２が設けられている。しかも、このメッシ ュ地４２はクラウン部１４の全周部にわたって設けられ、カバー体２２が覆うよ うになっている。従って、全周にわたって通気性をより向上させることができる 。 なお、他の構成及び効果は第１実施例及び第３実施例と同一であるのでその説 明は省略する。

【００１０】 なお、実施例では通気性に優れた帽子１０を適宜素材の布地１２で形成したが 、通気性に優れた帽子１０の素材は布地１２に限定されるものではなく、皮革や ビニール等の他の素材でもよいことは勿論である。 また、実施例では鍔部がクラウン部の全周に位置するいわゆるハット型の帽子 を例にして説明したが、ハット型の帽子に限定されるものではなく鍔部の小さい キャップ型の帽子に適用してもよいことは勿論である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明した如く、本考案に係る通気性に優れた帽子は鍔部のクラウン部近傍 にメュシュ部を形成したので通気性を向上させることができ、しかもメッシュ部 はカバー体で覆われるので外側からは見えにくく外観上素材の統一を図ることが でき外観品質を向上させることができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の通気性に優れた帽子の立上カバー
部の一部を捲った状態の全体斜視図である。

【図２】第１実施例の通気性に優れた帽子の全体斜視図
である。

【図３】第１実施例の通気性に優れた帽子を逆さにした
状態の全体斜視図である。

【図４】第１実施例の通気性に優れた帽子の概略の断面
を示す縦断面図である。

【図５】第２実施例の通気性に優れた帽子を逆さにした
状態の全体斜視図である。

【図６】第３実施例の通気性に優れた帽子の概略の断面
を示す縦断面図である。

【図７】第４実施例の通気性に優れた帽子の概略の断面
を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１０・・・通気性に優れた帽子 １２・・・布地 １４・・・クラウン部 １６・・・鍔部 ２０・・・メッシュ地 ２２・・・カバー体 ２２Ａ・・立上部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鍔部のクラウン部近傍にクラウン部の周
   方向に沿って形成されたメッシュ部と、前記鍔部に形成
   されて前記メッシュ部を上側から覆うと共に前記クラウ
   ン部に沿って立ち上がる立上部を設けたカバー体と、を
   有してなることを特徴とする通気性に優れた帽子。
2. 【請求項２】 クラウン部の鍔部近傍にクラウン部の周
   方向に沿って形成されたメッシュ部と、前記鍔部に形成
   されて前記メッシュ部を上側から覆うと共に前記クラウ
   ン部に沿って立ち上がる立上部を設けたカバー体と、を
   有してなることを特徴とする通気性に優れた帽子。