JP3048533B2 - 低投与量にてアレルギー疾患を系統的に治療するための組換えヒトγ−インタフェロン含有組成物 - Google Patents
低投与量にてアレルギー疾患を系統的に治療するための組換えヒトγ−インタフェロン含有組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低投与量にてアレ
ルギー疾患を系統的に治療するための組換えヒトγ−イ
ンタフェロン含有剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来公知の全てのインタフェロンは、そ
の構造遺伝子のヌクレオチド配列間並びにそのアミン酸
配列間における同族性に基づいて明確に3種の群、すな
わちα−IFN、β−IFNおよびγ−IFNに分類さ
れる。 【0003】これらの使用されている名称は「インタフ
ェロン命名委員会」〔ジェー・ウイルセク(1983)
によりアルチベス・オブ・バイロロジー、第77巻、第
283〜285頁に記されている〕の最新の提案にした
がっている。上記の主たる基準に加え、γ−IFN群を
特性化するには、上記他の群のインタフェロンと免疫学
的に交差反応せずかつα−IFNおよびβ−IFNとは
異なりpH2において生物学的不安定性を示すことに注
目することができる。 【0004】γ−IFNは全体的に白血球を刺戟するの
で薬剤の分野によれば一般にバフィーコートと呼ばれ、
ミトゲン、抗原または特異性抗体により複雑な過程で、
たとえばインタロイキン1(IL1)、インタロイキン
2(IL2)、コロニー刺戟因子(CSF)、移動阻止
因子(MIF)、マクロファージ活性因子(MAF)、
腫瘍壊疽因子(TNF)、リンホトキシン(LT)およ
び繊維芽細胞成長因子(FGF)のような多数の他の因
子(媒体)と一緒に産生される。これら他の因子はジェ
ー・エー・ゲオルギアデス等により「インタフェロンお
よびその用途」(ピー・イー・ケイムおよびダブリュー
・エー・カーター編)、スプリンガー出版(1984)
に記載され、さらにピー・エッチ・ワクスマン、「リン
ホトキンの生物学」、エス・コーヘン等編、アカデミー
・プレス出版(1979)に記載されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、腫瘍性また
は新生組織性細胞増殖を治療するγ−インタフェロン製
剤を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、約60kgの
体重と1.7m2の体表面積とを有する成人患者に対し
日数乃至月数の間隔で投与するよう、1日投与量として
10万〜200万国際基準単位(I.E.)(約10〜
200μgに相当)を投与するヒトの病気を系統的に処
置するためのγ−インタフェロン含有剤につき開示す
る。 【0007】リンパ球のサブ群により形成されるような
因子を一般にリンホキンと呼ぶ。この群にγ−IFNも
属し、主としてT−リンパ球により産生される。γ−I
FNを産生するT−リンパ球の合成自身も上記因子の存
在により影響を受ける。さらに、γ−IFNを構造的に
産生する現在の確立した或いは形質転換された細胞ライ
ンは、エヌ・フジイ等によりジャーナル・イミューノロ
ジー、第130巻、第1683〜1686頁に記載さ
れ、さらにエー・ツロトニク等によりジャーナル・イミ
ューノロジー、第131巻、第794〜800頁に記載
されている。 【0008】ヒト粗製γ−IFNを得るための好適方法
は次のように記載されている。出発材料としては保存血
のリンパ球リッチな血漿フラクション、いわゆる「バフ
ィーコート」を使用し、これを貯蔵すると共に600〜
800gの慎重な遠心分離により血漿残渣から分離す
る。ペレット化した全白血球を予備加温された媒体中に
細胞5,000,000個/mLの濃度で懸濁させる。
この細胞懸濁物の所定量を、適当な培養容器において、
ミトゲン(たとえばフィトヘマグルチニン)およびホル
ボルエステル(たとえばホロボルミリスチル酢酸(PM
A))を添加した後に37℃にて振盪機で70時間まで
培養する。γ−IFN含有の培養上澄みを遠心分離によ
り採取し、そして使用するまで4℃にて貯蔵することが
できる。一般に、このように得られた生成物は1mL当
たり約10,000国際基準単位(I.E.)のγ−I
FNを含有する。 【0009】γ−IFN含有量は、CPE−還元テスト
により適当な標準細胞(たとえば、WISH)において
試験ウイルス(たとえば、ネズミのEMC)を用いてナ
ショナル・インスチチュート・オブ・ヘルス(USA)
の基準Gg23−901−530にしたがい生成物の抗
ウイルス活性として測定される。 【0010】γ−IFN製剤を得るための他の方法は、
ワイ・ケー・イップ等により「感染および免疫」(19
81年10月)、第34巻、第131〜133頁並びに
米国特許第4,376,821号および第4,376,
822号さらに第4,460,685号公報に記載され
ている。 【0011】ヒトγ−IFN製剤を得るための基本的な
他の方法は、ヒトの構造遺伝子を適当なベクターにより
異質の宿主細胞中へ導入して行なわれる。これらの組換
遺伝子は、構造的に或いは宿主細胞の特異性誘発物質の
添加により発現される。 【0012】たとえ構造遺伝子において、必然的に誘導
されうるアミノ酸配列の合成をもたらすような明確なヌ
クレオチド配列が存在するとしても、宿主細胞により産
生される生成物のγ−IFN分子は必ずしも天然に産生
されるγ−IFNと同一でない。「後処理」により特異
作用を維持しながらこの変化を得る可能性は、いわゆる
蛋白質設計により拡大され、その構造遺伝子を化学的ま
たは生化学的な完全合成もしくは変換によって変化させ
ることができる。 【0013】ヒト遺伝子を受け入れるための宿主細胞と
してはバクテリヤ(たとえばイー・コリ)〔たとえばジ
ー・シモンス等によりジィーン、第28巻、第55〜6
4頁(1984)に記載されている〕の他に酵母(たと
えばサッカロミセス・セレビシー)〔たとえばアール・
デリンク等によりヌクレイック・アシード・リサーチ、
第11巻、第1819〜1837頁(1983)に記載
されている〕または真核細胞(たとえば支那ハムスター
卵細胞)〔たとえばエス・ジェー・シャイル等によりプ
ロシーディング・ナショナル・アカデミー・サイエンス
・USA、第80巻、第4654〜4658頁(198
3)に記載されている〕または猿細胞〔たとえば、ピー
・ダブリュー・グレイ等により、ネイチャー、第295
巻、第503〜508頁(1982)に記載されてい
る〕を使用することができる。 【0014】これらの系のいずれかにおいてγ−IFN
は培養液1mL当たり100,000I.E.以上の濃
度まで蓄積し、或いは宿主自身に蓄積してこれを細胞の
蛋白質含有量の25%まで蓄積させる。 【0015】上記方法により得られたγ−IFN生成物
の蓄積または精製は、次の方法を単独でまたは組み合わ
せて用いることにより行なうことができる: 1.調節された多孔質ガラス(CPG)またはシリカゲ
ル; 2.ゲル濾過(たとえばAcA54またはセファセルS
200); 3.イオン交換クロマトグラフィー(CM−セファロー
スまたはホスホセルロースまたはDEAE−セルロー
ス); 4.親和性クロマトグラフィー(ConA−セファロー
スまたはポリ−U−セファロースまたはCu−キレート
−セファロース); 5.免疫親和性クロマトグラフィー(抗−γ−IFN−
セファロース); 6.HPLC(たとえば逆転相材料による)。対応の方
法はワイ・ケー・イップ等、「ヒトγ−(免疫)インタ
フェロンの部分精製および特性化」、プロシーディング
・ナショナル・アカデミー・サイエンス・USA、第7
8巻、第1601〜1605頁(1981)或いはディ
ー・ノビック等、EMBOジャーナル、第2巻、第15
27〜1530頁(1983)、或いはドイツ特許第3
136166A号公報に記載されている。 【0016】適当な組み合せにより、電気泳動的な均一
性まで精製することが可能であり、現在これにより得ら
れている最高の特異活性は100,000,000〜2
00,000,000I.E.である一方、記載された
平均値は10,000,000〜50,000,000
I.E.である。 【0017】従来、インタフェロン(α−IFN、β−
IFN、γ−IFN)は極めて異なる投与量および投与
法により患者に治療投与されている。毎週1回もしくは
多数回投与される約10,000,000I.E.まで
の投与量は、低投与量といわれ、また20,000,0
00〜50,000,000I.E.の投与量は高投与
量といわれる。 【0018】インタフェロンの治療用途の初期には、適
当な生物工学的製造法が存在しなかったため、これらの
物質は極く僅かの量しか使用できず、したがって3,0
00,000I.E.より少ない投与量しか投与できな
かった。それより多い投与量は、α−IFNおよびβ−
IFNにおいて1970年代の中頃以来、またγ−IF
Nについては1〜2年前から可能となった。それ以来、
系統的処置においては3,000,000I.E.より
少ない投与量が一般に耐性および毒性研究並びに薬理学
的研究に使用されている。 【0019】α−IFNおよびβ−IFNについて、腫
瘍およびウイルス病の系統的処置に際し約3,000,
000I.E.までの投与量は有効でないか或いはそれ
以上の投与量が使用されている〔腫瘍:ジェー・エム・
キルクウッドおよびエム・エス・エルンストッフ、ジャ
ーナル・クリニカル・オンコロジー、第2巻、第336
〜352頁(1984);エー・ビリアウ、コントロー
ルド・オンコロジー、第20巻、第251〜269頁
(1984);イー・エム・ボンネムおよびアール・ジ
ェー・スピーゲル、ジャーナル・バイオロジカル・リス
ペクティブ・モディフィケーション、第3巻、第580
〜598頁(1984);ウイルス病:ティー・シー・
メリガン等、N.Engl,J.Med、第298巻、
第981〜987頁(1978);イー・ハイデマン
等、ドイツチェン・メジカル・ウィツセンシャフトリッ
ヒカイト、第107巻、第695〜697頁(198
2);エス・レビン、イスラヘル・ジャーナル・メディ
カル・サイエンス、第19巻、第955〜958頁(1
983);エー・ビリアウ(上記)、エフ・ビー・グリ
ーンベルクおよびエム・ダブリュー・ハーモン、ジェー
・エー・アームストロング(ビー・イー・ケイムおよび
ダブリュー・エー・カーター編)、「インタフェロンお
よびその用途」、スプリンガー出版、ベルリン(198
4)〕。局部治療(腫瘍内、腫瘍外、心室内、卵胞内、
病巣内、病巣外または鼻孔内投与)においてのみ3,0
00,000I.E.未満の投与量が、高投与量(上記
文献)の系統的用途とほぼ同様な効果を局部的に示す。 【0020】帯状疱疹のような急性ウイルス病の場合、
体重1kg当たり毎日500,000I.E.のα−I
FNまたはβ−IFNが有効であり、すなわち成人の場
合毎日約30,000,000I.E.である〔ティー
・シー・メリガン(上記);イー・ハイデマン等、オン
コロジー、第7巻、第210〜212頁(198
4)〕。慢性の活性B型肝炎のような慢性ウイルス病の
場合、一般に3,000,000〜10,000,00
0I.E.のα−IFNまたはβ−IFNを毎日または
週に3回投与する〔アール・ミュラー等、ツアイトシュ
リフト・ガストロエンテロロジー、第20巻、第105
〜109頁(1982);エー・ビリアウ(上記);エ
ス・レビン(上記)〕。 【0021】試験管内実験に基づき、γ−IFNはα−
IFNまたはβ−IFNよりも低い抗ウイルス活性であ
ると推定される〔たとえばエー・ムノズ、エル・カラス
コ:FEMS・マイクロバイオロジー・レタース、第2
1巻、第105〜111頁(1984)〕。これらに基
づき、γ−IFNはウイルス病の系統的治療には従来使
用されていなかった。 【0022】従来、腫瘍を有する患者は、第1期相段階
の範囲内でのみ処理されていた。したがって、これら病
気におけるγ−IFNの治療効果についての報告は得ら
れていない〔エス・ヤマザキ、ジャパニーズ・ジャーナ
ル・メディカル・サイエンス・バイオロジー、第37
巻、第209〜223頁(1984);エス・エー・シ
ャーウィン等、ジャーナル・バイオロジカル・リスペク
チブ・モジリケーション、第3巻、第559〜607頁
(1984);ジェー・ユー・グッタマン等、カンサー
・リサーチ、第44巻、第4164〜4171頁(19
84);ニーデルレ等(エッチ・キルシナーおよびエッ
チ・シエンケンス編)、「インタフェロン系の生物学」
(1984)、エルセビール出版、アムステルダム(1
985)〕。 【0023】従来、γ−IFNは乾癬、アレルギー症、
クローン病、筋萎縮性側索硬化症および疼痛には使用さ
れていない。 【0024】 【発明の実施の形態】γ−IFNの治療効果に対する幾
つかの臨床試験において、種々の病気を有する患者が処
置された。γ−IFNの最適有効投与量を決定するた
め、毎週1回または多数回50,000I.E.〜10
0,000,000I.E.の投与量が系統的に投与さ
れた。これらの研究において驚くことに、γ−IFNは
α−IFNもしくはβ−IFNとは異なり極めて多くの
病気に治療上有効でありかつγ−IFNの有効投与量は
全ての病気において10万〜200万I.E.、すなわ
ち10〜200μgの範囲の極めて低い投与量であるこ
とが示された。このような低投与量で治療された患者の
場合、それより高い投与量で得られた効果と同様なγ−
IFNの効果がしばしば確認された。高投与量に対する
この極めて低い投与量の利点は、特に2名の患者におい
て印象的に示され、γ−IFNの治療効果は投与量を高
めた患者におけると同様に出現した(参考例1および
2)。 【0025】低投与量におけるγ−IFNの効果は、た
とえば副腎腫(参考例1〜3)、偽粘液腫(参考例
4)、***腫(参考例5)、免疫細胞腫(参考例6)、
黒色腫(参考例7)、ホジキン病(参考例8)、シュミ
ンケ腫瘍(参考例9)、滑液肉腫(参考例10)および
膵臓癌(参考例11)のような各種の腫瘍において示さ
れた。 【0026】特に驚異的な効果は、たとえば慢性の活性
B型肝炎(参考例12)、帯状疱疹(参考例13および
14)並びにコンジローマ(参考例15)において示さ
れた。γ−IFNは、これらの病気において僅少の試験
管内活性にもかかわらずα−IFNもしくはβ−IFN
と同じ投与量におけるだけでなく、これら両種のインタ
フェロンよりも相当低い投与量においてさえ治療効果を
示した。 【0027】同様に、次の病気においてもγ−IFNの
効果が示された:喘息(実施例1)、クローン病(参考
例16)、筋萎縮性側索硬化症(参考例17)および疼
痛(参考例1,2,3,9および10)。 【0028】系統的処置につき、天然γ−IFNおよび
組換γ−IFNは次のように投与することができる:1
回または数分間、数時間、数日または数週間にわたる静
脈内投与、筋肉内投与および/または皮下投与。腫瘍
内、腫瘍外、病巣内もしくは病巣外の投与においても局
部投与と同様に系統的作用が得られる。全ての投与形態
において当業者に知られた投与形態を使用することがで
き、たとえばマイクロカプセルおよび超微小カプセル、
リボソームおよびプラスタとすることができる。毎日1
00,000I.E.(すなわち約10μg)〜2,0
00,000I.E.(すなわち約200μg)の投与
量を毎日1回投与することができ、或いは多数回に分割
投与することができる。数日にわたる投与の場合0.1
×106〜2.0×106I.E.(すなわち約10〜2
00μg)を次のようにして投与することができる: (a) 毎日連続して、 (b) 2〜6日間全部 (c) 1週間1回 (d) 2〜4週間全部 (e) 毎月1回 (f) 病状が悪化した都度。 【0029】0.1×106〜2.0×106I.E.の
投与量は体重60kgおよび体長170cm(体表面積
1.74m2に相当)の患者に対するものである〔ドゥ
ボア・アンド・ドゥボア、Arch,intern,M
ed、第17巻、第863頁(1916)〕。したがっ
て、個々の患者については個人当たりの投与量は体表面
積1m2当たり0.06×106〜1.2×106I.
E.となる。 【0030】γ−インタフェロン製剤の効果を高めるに
は、次の物質をさらに添加することができる: (a) 他のインタフェロンおよび/または白血球によ
り形成されたまたは遺伝工学法で産生された細胞媒体、
たとえばIL1,IL2,CSF,MIF,MAF,T
NF,LTおよびFGFなどの投与; (b) 腫瘍、ウイルス病、乾癬、アレルギー症および
疼痛の治療に従来使用されている物質、たとえばアルキ
ル化剤、フォール酸拮抗剤、核酸物質代謝の代謝防止
剤、紡錘毒、抗生物質、免疫治療剤、ピリミジン同族
体、プリンヌクレオシド、アミン、トリアゾールヌクレ
オシド、コルチコイド、カルシウム、抗ヒスタミン剤、
レチノイド、感光性物質、リポキシゲナーゼもしくはシ
クロオキシゲナーゼの阻止剤、フマール酸およびその
塩、麻酔薬、精神医薬、局部麻酔薬、鎮痙剤、抗リュー
マチ剤、カルシウム拮抗剤およびベータブロッカー剤な
どの投与。 【0031】これに関する詳細な論文およびその他の物
質はUICC(Hrsg.)によりクリニッシェ・オン
コロジー、スプリンガー出版(1982)に記載され、
ジェー・フイッシャー(Hrsg.)によりポケットブ
ック・オブ・オンコロジー、アーバンおよびシュバイツ
ェンベルク(1983)に記載され、イー・デ・クレル
クによりバイオケミカル・ジャーナル、第205巻、第
1〜13頁(1982)に記載され、ケー・ジー・ニコ
ルソンによりランセット、第2巻、第503〜506
頁、第562〜564頁、第617〜621頁、第67
7〜682頁、第736〜739頁(1984)に記載
され、さらにブラウン−ファルコ等によりデルマトロジ
ー・アンド・ベネロロジー、第3版、スプリンガー出
版、ベルリン(1984)に記載され、ピー・ニーチェ
により疼痛治療の実際、第1〜10頁(1984)に記
載され、エッチ・ジェー・センおよびエー・グラウスに
より、メドウエルト、第35巻、第1235〜1240
頁(1984)およびケー・エム・ホーレーによりN.
Engl,J.Med、第313巻、第84〜95頁
(1985)に記載されている。 【0032】(c) たとえば臨床腫瘍学、スプリンガ
ー出版(1982)にUICC(Hrsg.)により記
載されたような放射能物質を照射しまたは導入すること
による放射線治療。 【0033】各投与形態の製剤を作成するには、当業者
に知られた助剤、たとえば血清蛋白質(たとえばヒト血
清アルブミン)、緩衝物質(たとえば燐酸塩)、グリシ
ン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸
の部分グリセリド混合物、水並びに塩類もしくは電解
質、たとえばプロタミン硫酸塩、燐酸二ナトリウム、燐
酸二カリウム、塩化ナトリウムおよび亜鉛塩が使用され
る。 【0034】 【実施例】<参考例1> 患者:ジー・エス、男性、57才、体重91kg、身長
182cm 診断:右側上腕骨における骨移転を有する副腎腫、右腕
の強度の疼痛および減少した運動性 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μgを投与し、
次いで投与量を200,400,800および1600
μgに増加。次いで4週間にわたり毎週1回2100μ
g 結果:100μgを1回注射した後、疼痛は明らかに減
少しかつ患者は腕を極めて良好に運動させることがで
き、100μgを8回注射した後に疼痛はもはや認めら
れなかった。2100μgを1回注射してから4日後、
再び上腕部に疼痛が生じた。 【0035】<参考例2> 患者:ビー・エッチ、男性、51才、体重84kg、身
長182cm 診断:肺転移および骨転移を有する副腎腫、骨盤領域お
よび腰椎−仙骨領域における疼痛 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μgを投与し、
その後投与量を200μgまで増加 結果:100μgを2回注射した後、疼痛は明らかに減
少しかつ100μgを3回注射した後さらに疼痛が減少
した。200μgを4回注射した後、疼痛が再び増大し
た。 【0036】<参考例3> 患者:ダブリュー・アール、男性、74才、体重64k
g、身長170cm 診断:皮膚、肺および骨の移転を伴う副腎腫、尋常性乾
癬 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤およびジフ
ルオロメチルオルニチン(DFMO) 投与法:γ−インタフェロンは静脈内、DFMOは経口
投与 治療法:先ずγ−IFNを10日間にわたり毎日50μ
g投与し、次いで7日間にわたり毎日100μgを投与
し、かつDFMOを毎日3×4g投与した。 【0037】結果:7日目に疼痛は減少し、14日目に
患者は完全に疼痛がなくなった。12日以降尋常性乾癬
が減退し、治療の終わりにはほぼ完全に消滅した。17
日間の治療の後、患者が退院する際皮膚および肝臓転移
の部分的減退が認められた。患者の一般的所見は明らか
に改善された。 【0038】<参考例4> 患者:エフ・ディー、男性、46才、体重64kg、身
長183cm 診断:腹膜に4個の瘻腫を有する腹膜偽粘液腫 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μg 結果:100μgを3回注射した後、4個の瘻腫のうち
2個が消滅した。 【0039】<参考例5> 患者:ケー・ダブリュー、男性、59才、体重73k
g、身長178cm 診断:拡散性の骨髄および肝臓浸潤並びに過度の脊椎増
血を伴う悪性***腫 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:5週間にわたり毎週5回50μg 結果:5週間の治療の後、肥大した肝臓の量的減少およ
び1700E/1から1000E/1までのアルカリホ
スファターゼの減少(正常値は約190E/1である)
が認められた。 【0040】<参考例6> 患者:ユー・エフ、54才 診断:進行性多形細胞免疫症 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:4週間にわたり毎週5回50μg 結果:2週間の治療の後、症状はもはや進行性でなくな
り、さらに2週間の後リンパ節の膨張が減退した。 【0041】<参考例7> 患者:エッチ・イー、男性 診断:悪性黒色腫の拳大の皮膚転移、主腫瘍は外科除去
した。 【0042】物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製
剤 投与法:静脈内 治療法:5週間にわたり毎週3〜5回100μg 結果:3週間の治療の後、転移は90%減少し、次いで
安定した。 【0043】<参考例8> 患者:ジー・ケー、男性、50才、体重85kg、身長
172cm 診断:ホジキン病、段階IVb、肝臓、肺骨髄および腹部
リンパ節における転移 物質:ヒト白血球からのヒトγ−IFN製剤 投与法:先ず皮下投与、次いで静脈内投与 治療法:3週間にわたり毎日、0.01×106の投与
量を1.0×106I.E.まで増加 結果:治療の終了時に肝臓転移の明らかな減少が確認さ
れた。さらに、B−症状が改善された。 【0044】<参考例9> 患者:ジー・ピー、男性、61才 診断:肺転移の再発を伴うシュミンケ腫瘍 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:12週間にわたり土曜日を除いて毎日0.5×
106I.E. 結果:12週間の治療の後、肺転移の再発が遅延されて
部分的治癒が確認された。患者は臨床から解放された。 【0045】<参考例10> 患者:ビー・シー、女性、36才、体重52kg 診断:肺および肋膜転移並びに肋膜浸潤を伴う滑液肉
腫、主腫瘍は脚部切断により除去した。 【0046】物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製
剤 投与法:静脈内 治療法:毎日50μg 結果:14日間の治療後、肋膜浸潤は消失した。 【0047】<参考例11> 患者:エッチ・ケー、男性、体重86kg、身長181
cm 診断:肝臓転移を伴う膵臓癌 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:毎日100μg 結果:2日目以降、明らかに腫瘍の疼痛が減少した。患
者は強い麻酔剤の必要量が明らかに減少した。 【0048】<参考例12> 患者:エム・ケー、女性、39才 診断:慢性の活性B型肝炎 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:毎日100μg 結果:10週間にわたり毎週5回、投与量を0.05×
106I.E.から2.0×106 I.E.まで増加さ
せた。 【0049】結果:治療中、DNAPは17422から
5546まで低下した。 【0050】<参考例13> 患者:イー・エス、女性 診断:聴覚障害および顔面麻痺を伴う耳の帯状疱疹 物質:白血球からのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:5日間にわたり毎日2回0.5×106I.
E. 結果:5日間の治療の後、帯状疱疹はほぼ完全に治癒
し、かつ神経の機能が正常化された。 【0051】<参考例14> 患者:ティー・エス、男性、51才 診断:顔面麻痺を伴う耳の帯状疱疹 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:5日間にわたり毎日2回100μg 結果:5日間の治療の後、帯状疱疹が殆ど治癒し、かつ
神経の機能が正常化された。 【0052】<参考例15> 患者:エヌ・エヌ、女性、20才 診断:尖形コンジローマ 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:皮下 治療法:7日間にわたり毎日200μg 結果:治療の終了後3週間以内にコンジローマはほぼ完
全に消失した。 【0053】<実施例1> 患者:アイー・ケー、女性、56才 診断:気管支喘息 物質:ヒトγ−IFN製剤 投与法:皮下 治療法:3日間の間隔でそれぞれ100μgずつ3回注
射 結果:治療の後、患者の喘息が明らかに減少した。コル
チコステロイドを含む薬剤はもはや必要でなかった。テ
オフィリンの投与は投与量を半分まで減少させた。 【0054】<参考例16> 患者:アイー・ビー、男性、44才、体重57kg 診断:クローン病 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内または静脈内 治療法:8週間にわたり毎週3〜4回、投与量を0.0
2I.E.から0.5×106I.E.まで増加。 【0055】結果:クローン指数が治療により290か
ら59まで低下した(クローン指数には、たとえば大便
の回数、腹痛、一般所見、体重など多くの因子を考慮に
入れる。これは点数をもって評価する。点数が高くなる
程、症状は顕著である)。 【0056】<参考例17> 患者:ダブリュー・ダブリュー、男性、61才、体重6
5kg、身長175cm 診断:筋萎縮性側索硬化症 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:4週間にわたり毎週3回、投与量を0.1×1
06I.E.から1×106I.E.まで増加。その後、
4週間にわたり毎週1回0.5×106I.E.。 【0057】結果:治療中、上端部の機能が改善され
た。両手は再び屈曲しかつ伸縮させることができ、さら
に肘関節の或る程度の伸縮および屈曲ならびに僅かな回
転が可能となった。肩関節は再び僅かに持ち上げること
が可能となった。 【0058】 【発明の効果】本発明によれば、アレルギー性疾患を治
療することができる。
ルギー疾患を系統的に治療するための組換えヒトγ−イ
ンタフェロン含有剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来公知の全てのインタフェロンは、そ
の構造遺伝子のヌクレオチド配列間並びにそのアミン酸
配列間における同族性に基づいて明確に3種の群、すな
わちα−IFN、β−IFNおよびγ−IFNに分類さ
れる。 【0003】これらの使用されている名称は「インタフ
ェロン命名委員会」〔ジェー・ウイルセク(1983)
によりアルチベス・オブ・バイロロジー、第77巻、第
283〜285頁に記されている〕の最新の提案にした
がっている。上記の主たる基準に加え、γ−IFN群を
特性化するには、上記他の群のインタフェロンと免疫学
的に交差反応せずかつα−IFNおよびβ−IFNとは
異なりpH2において生物学的不安定性を示すことに注
目することができる。 【0004】γ−IFNは全体的に白血球を刺戟するの
で薬剤の分野によれば一般にバフィーコートと呼ばれ、
ミトゲン、抗原または特異性抗体により複雑な過程で、
たとえばインタロイキン1(IL1)、インタロイキン
2(IL2)、コロニー刺戟因子(CSF)、移動阻止
因子(MIF)、マクロファージ活性因子(MAF)、
腫瘍壊疽因子(TNF)、リンホトキシン(LT)およ
び繊維芽細胞成長因子(FGF)のような多数の他の因
子(媒体)と一緒に産生される。これら他の因子はジェ
ー・エー・ゲオルギアデス等により「インタフェロンお
よびその用途」(ピー・イー・ケイムおよびダブリュー
・エー・カーター編)、スプリンガー出版(1984)
に記載され、さらにピー・エッチ・ワクスマン、「リン
ホトキンの生物学」、エス・コーヘン等編、アカデミー
・プレス出版(1979)に記載されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、腫瘍性また
は新生組織性細胞増殖を治療するγ−インタフェロン製
剤を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、約60kgの
体重と1.7m2の体表面積とを有する成人患者に対し
日数乃至月数の間隔で投与するよう、1日投与量として
10万〜200万国際基準単位(I.E.)(約10〜
200μgに相当)を投与するヒトの病気を系統的に処
置するためのγ−インタフェロン含有剤につき開示す
る。 【0007】リンパ球のサブ群により形成されるような
因子を一般にリンホキンと呼ぶ。この群にγ−IFNも
属し、主としてT−リンパ球により産生される。γ−I
FNを産生するT−リンパ球の合成自身も上記因子の存
在により影響を受ける。さらに、γ−IFNを構造的に
産生する現在の確立した或いは形質転換された細胞ライ
ンは、エヌ・フジイ等によりジャーナル・イミューノロ
ジー、第130巻、第1683〜1686頁に記載さ
れ、さらにエー・ツロトニク等によりジャーナル・イミ
ューノロジー、第131巻、第794〜800頁に記載
されている。 【0008】ヒト粗製γ−IFNを得るための好適方法
は次のように記載されている。出発材料としては保存血
のリンパ球リッチな血漿フラクション、いわゆる「バフ
ィーコート」を使用し、これを貯蔵すると共に600〜
800gの慎重な遠心分離により血漿残渣から分離す
る。ペレット化した全白血球を予備加温された媒体中に
細胞5,000,000個/mLの濃度で懸濁させる。
この細胞懸濁物の所定量を、適当な培養容器において、
ミトゲン(たとえばフィトヘマグルチニン)およびホル
ボルエステル(たとえばホロボルミリスチル酢酸(PM
A))を添加した後に37℃にて振盪機で70時間まで
培養する。γ−IFN含有の培養上澄みを遠心分離によ
り採取し、そして使用するまで4℃にて貯蔵することが
できる。一般に、このように得られた生成物は1mL当
たり約10,000国際基準単位(I.E.)のγ−I
FNを含有する。 【0009】γ−IFN含有量は、CPE−還元テスト
により適当な標準細胞(たとえば、WISH)において
試験ウイルス(たとえば、ネズミのEMC)を用いてナ
ショナル・インスチチュート・オブ・ヘルス(USA)
の基準Gg23−901−530にしたがい生成物の抗
ウイルス活性として測定される。 【0010】γ−IFN製剤を得るための他の方法は、
ワイ・ケー・イップ等により「感染および免疫」(19
81年10月)、第34巻、第131〜133頁並びに
米国特許第4,376,821号および第4,376,
822号さらに第4,460,685号公報に記載され
ている。 【0011】ヒトγ−IFN製剤を得るための基本的な
他の方法は、ヒトの構造遺伝子を適当なベクターにより
異質の宿主細胞中へ導入して行なわれる。これらの組換
遺伝子は、構造的に或いは宿主細胞の特異性誘発物質の
添加により発現される。 【0012】たとえ構造遺伝子において、必然的に誘導
されうるアミノ酸配列の合成をもたらすような明確なヌ
クレオチド配列が存在するとしても、宿主細胞により産
生される生成物のγ−IFN分子は必ずしも天然に産生
されるγ−IFNと同一でない。「後処理」により特異
作用を維持しながらこの変化を得る可能性は、いわゆる
蛋白質設計により拡大され、その構造遺伝子を化学的ま
たは生化学的な完全合成もしくは変換によって変化させ
ることができる。 【0013】ヒト遺伝子を受け入れるための宿主細胞と
してはバクテリヤ(たとえばイー・コリ)〔たとえばジ
ー・シモンス等によりジィーン、第28巻、第55〜6
4頁(1984)に記載されている〕の他に酵母(たと
えばサッカロミセス・セレビシー)〔たとえばアール・
デリンク等によりヌクレイック・アシード・リサーチ、
第11巻、第1819〜1837頁(1983)に記載
されている〕または真核細胞(たとえば支那ハムスター
卵細胞)〔たとえばエス・ジェー・シャイル等によりプ
ロシーディング・ナショナル・アカデミー・サイエンス
・USA、第80巻、第4654〜4658頁(198
3)に記載されている〕または猿細胞〔たとえば、ピー
・ダブリュー・グレイ等により、ネイチャー、第295
巻、第503〜508頁(1982)に記載されてい
る〕を使用することができる。 【0014】これらの系のいずれかにおいてγ−IFN
は培養液1mL当たり100,000I.E.以上の濃
度まで蓄積し、或いは宿主自身に蓄積してこれを細胞の
蛋白質含有量の25%まで蓄積させる。 【0015】上記方法により得られたγ−IFN生成物
の蓄積または精製は、次の方法を単独でまたは組み合わ
せて用いることにより行なうことができる: 1.調節された多孔質ガラス(CPG)またはシリカゲ
ル; 2.ゲル濾過(たとえばAcA54またはセファセルS
200); 3.イオン交換クロマトグラフィー(CM−セファロー
スまたはホスホセルロースまたはDEAE−セルロー
ス); 4.親和性クロマトグラフィー(ConA−セファロー
スまたはポリ−U−セファロースまたはCu−キレート
−セファロース); 5.免疫親和性クロマトグラフィー(抗−γ−IFN−
セファロース); 6.HPLC(たとえば逆転相材料による)。対応の方
法はワイ・ケー・イップ等、「ヒトγ−(免疫)インタ
フェロンの部分精製および特性化」、プロシーディング
・ナショナル・アカデミー・サイエンス・USA、第7
8巻、第1601〜1605頁(1981)或いはディ
ー・ノビック等、EMBOジャーナル、第2巻、第15
27〜1530頁(1983)、或いはドイツ特許第3
136166A号公報に記載されている。 【0016】適当な組み合せにより、電気泳動的な均一
性まで精製することが可能であり、現在これにより得ら
れている最高の特異活性は100,000,000〜2
00,000,000I.E.である一方、記載された
平均値は10,000,000〜50,000,000
I.E.である。 【0017】従来、インタフェロン(α−IFN、β−
IFN、γ−IFN)は極めて異なる投与量および投与
法により患者に治療投与されている。毎週1回もしくは
多数回投与される約10,000,000I.E.まで
の投与量は、低投与量といわれ、また20,000,0
00〜50,000,000I.E.の投与量は高投与
量といわれる。 【0018】インタフェロンの治療用途の初期には、適
当な生物工学的製造法が存在しなかったため、これらの
物質は極く僅かの量しか使用できず、したがって3,0
00,000I.E.より少ない投与量しか投与できな
かった。それより多い投与量は、α−IFNおよびβ−
IFNにおいて1970年代の中頃以来、またγ−IF
Nについては1〜2年前から可能となった。それ以来、
系統的処置においては3,000,000I.E.より
少ない投与量が一般に耐性および毒性研究並びに薬理学
的研究に使用されている。 【0019】α−IFNおよびβ−IFNについて、腫
瘍およびウイルス病の系統的処置に際し約3,000,
000I.E.までの投与量は有効でないか或いはそれ
以上の投与量が使用されている〔腫瘍:ジェー・エム・
キルクウッドおよびエム・エス・エルンストッフ、ジャ
ーナル・クリニカル・オンコロジー、第2巻、第336
〜352頁(1984);エー・ビリアウ、コントロー
ルド・オンコロジー、第20巻、第251〜269頁
(1984);イー・エム・ボンネムおよびアール・ジ
ェー・スピーゲル、ジャーナル・バイオロジカル・リス
ペクティブ・モディフィケーション、第3巻、第580
〜598頁(1984);ウイルス病:ティー・シー・
メリガン等、N.Engl,J.Med、第298巻、
第981〜987頁(1978);イー・ハイデマン
等、ドイツチェン・メジカル・ウィツセンシャフトリッ
ヒカイト、第107巻、第695〜697頁(198
2);エス・レビン、イスラヘル・ジャーナル・メディ
カル・サイエンス、第19巻、第955〜958頁(1
983);エー・ビリアウ(上記)、エフ・ビー・グリ
ーンベルクおよびエム・ダブリュー・ハーモン、ジェー
・エー・アームストロング(ビー・イー・ケイムおよび
ダブリュー・エー・カーター編)、「インタフェロンお
よびその用途」、スプリンガー出版、ベルリン(198
4)〕。局部治療(腫瘍内、腫瘍外、心室内、卵胞内、
病巣内、病巣外または鼻孔内投与)においてのみ3,0
00,000I.E.未満の投与量が、高投与量(上記
文献)の系統的用途とほぼ同様な効果を局部的に示す。 【0020】帯状疱疹のような急性ウイルス病の場合、
体重1kg当たり毎日500,000I.E.のα−I
FNまたはβ−IFNが有効であり、すなわち成人の場
合毎日約30,000,000I.E.である〔ティー
・シー・メリガン(上記);イー・ハイデマン等、オン
コロジー、第7巻、第210〜212頁(198
4)〕。慢性の活性B型肝炎のような慢性ウイルス病の
場合、一般に3,000,000〜10,000,00
0I.E.のα−IFNまたはβ−IFNを毎日または
週に3回投与する〔アール・ミュラー等、ツアイトシュ
リフト・ガストロエンテロロジー、第20巻、第105
〜109頁(1982);エー・ビリアウ(上記);エ
ス・レビン(上記)〕。 【0021】試験管内実験に基づき、γ−IFNはα−
IFNまたはβ−IFNよりも低い抗ウイルス活性であ
ると推定される〔たとえばエー・ムノズ、エル・カラス
コ:FEMS・マイクロバイオロジー・レタース、第2
1巻、第105〜111頁(1984)〕。これらに基
づき、γ−IFNはウイルス病の系統的治療には従来使
用されていなかった。 【0022】従来、腫瘍を有する患者は、第1期相段階
の範囲内でのみ処理されていた。したがって、これら病
気におけるγ−IFNの治療効果についての報告は得ら
れていない〔エス・ヤマザキ、ジャパニーズ・ジャーナ
ル・メディカル・サイエンス・バイオロジー、第37
巻、第209〜223頁(1984);エス・エー・シ
ャーウィン等、ジャーナル・バイオロジカル・リスペク
チブ・モジリケーション、第3巻、第559〜607頁
(1984);ジェー・ユー・グッタマン等、カンサー
・リサーチ、第44巻、第4164〜4171頁(19
84);ニーデルレ等(エッチ・キルシナーおよびエッ
チ・シエンケンス編)、「インタフェロン系の生物学」
(1984)、エルセビール出版、アムステルダム(1
985)〕。 【0023】従来、γ−IFNは乾癬、アレルギー症、
クローン病、筋萎縮性側索硬化症および疼痛には使用さ
れていない。 【0024】 【発明の実施の形態】γ−IFNの治療効果に対する幾
つかの臨床試験において、種々の病気を有する患者が処
置された。γ−IFNの最適有効投与量を決定するた
め、毎週1回または多数回50,000I.E.〜10
0,000,000I.E.の投与量が系統的に投与さ
れた。これらの研究において驚くことに、γ−IFNは
α−IFNもしくはβ−IFNとは異なり極めて多くの
病気に治療上有効でありかつγ−IFNの有効投与量は
全ての病気において10万〜200万I.E.、すなわ
ち10〜200μgの範囲の極めて低い投与量であるこ
とが示された。このような低投与量で治療された患者の
場合、それより高い投与量で得られた効果と同様なγ−
IFNの効果がしばしば確認された。高投与量に対する
この極めて低い投与量の利点は、特に2名の患者におい
て印象的に示され、γ−IFNの治療効果は投与量を高
めた患者におけると同様に出現した(参考例1および
2)。 【0025】低投与量におけるγ−IFNの効果は、た
とえば副腎腫(参考例1〜3)、偽粘液腫(参考例
4)、***腫(参考例5)、免疫細胞腫(参考例6)、
黒色腫(参考例7)、ホジキン病(参考例8)、シュミ
ンケ腫瘍(参考例9)、滑液肉腫(参考例10)および
膵臓癌(参考例11)のような各種の腫瘍において示さ
れた。 【0026】特に驚異的な効果は、たとえば慢性の活性
B型肝炎(参考例12)、帯状疱疹(参考例13および
14)並びにコンジローマ(参考例15)において示さ
れた。γ−IFNは、これらの病気において僅少の試験
管内活性にもかかわらずα−IFNもしくはβ−IFN
と同じ投与量におけるだけでなく、これら両種のインタ
フェロンよりも相当低い投与量においてさえ治療効果を
示した。 【0027】同様に、次の病気においてもγ−IFNの
効果が示された:喘息(実施例1)、クローン病(参考
例16)、筋萎縮性側索硬化症(参考例17)および疼
痛(参考例1,2,3,9および10)。 【0028】系統的処置につき、天然γ−IFNおよび
組換γ−IFNは次のように投与することができる:1
回または数分間、数時間、数日または数週間にわたる静
脈内投与、筋肉内投与および/または皮下投与。腫瘍
内、腫瘍外、病巣内もしくは病巣外の投与においても局
部投与と同様に系統的作用が得られる。全ての投与形態
において当業者に知られた投与形態を使用することがで
き、たとえばマイクロカプセルおよび超微小カプセル、
リボソームおよびプラスタとすることができる。毎日1
00,000I.E.(すなわち約10μg)〜2,0
00,000I.E.(すなわち約200μg)の投与
量を毎日1回投与することができ、或いは多数回に分割
投与することができる。数日にわたる投与の場合0.1
×106〜2.0×106I.E.(すなわち約10〜2
00μg)を次のようにして投与することができる: (a) 毎日連続して、 (b) 2〜6日間全部 (c) 1週間1回 (d) 2〜4週間全部 (e) 毎月1回 (f) 病状が悪化した都度。 【0029】0.1×106〜2.0×106I.E.の
投与量は体重60kgおよび体長170cm(体表面積
1.74m2に相当)の患者に対するものである〔ドゥ
ボア・アンド・ドゥボア、Arch,intern,M
ed、第17巻、第863頁(1916)〕。したがっ
て、個々の患者については個人当たりの投与量は体表面
積1m2当たり0.06×106〜1.2×106I.
E.となる。 【0030】γ−インタフェロン製剤の効果を高めるに
は、次の物質をさらに添加することができる: (a) 他のインタフェロンおよび/または白血球によ
り形成されたまたは遺伝工学法で産生された細胞媒体、
たとえばIL1,IL2,CSF,MIF,MAF,T
NF,LTおよびFGFなどの投与; (b) 腫瘍、ウイルス病、乾癬、アレルギー症および
疼痛の治療に従来使用されている物質、たとえばアルキ
ル化剤、フォール酸拮抗剤、核酸物質代謝の代謝防止
剤、紡錘毒、抗生物質、免疫治療剤、ピリミジン同族
体、プリンヌクレオシド、アミン、トリアゾールヌクレ
オシド、コルチコイド、カルシウム、抗ヒスタミン剤、
レチノイド、感光性物質、リポキシゲナーゼもしくはシ
クロオキシゲナーゼの阻止剤、フマール酸およびその
塩、麻酔薬、精神医薬、局部麻酔薬、鎮痙剤、抗リュー
マチ剤、カルシウム拮抗剤およびベータブロッカー剤な
どの投与。 【0031】これに関する詳細な論文およびその他の物
質はUICC(Hrsg.)によりクリニッシェ・オン
コロジー、スプリンガー出版(1982)に記載され、
ジェー・フイッシャー(Hrsg.)によりポケットブ
ック・オブ・オンコロジー、アーバンおよびシュバイツ
ェンベルク(1983)に記載され、イー・デ・クレル
クによりバイオケミカル・ジャーナル、第205巻、第
1〜13頁(1982)に記載され、ケー・ジー・ニコ
ルソンによりランセット、第2巻、第503〜506
頁、第562〜564頁、第617〜621頁、第67
7〜682頁、第736〜739頁(1984)に記載
され、さらにブラウン−ファルコ等によりデルマトロジ
ー・アンド・ベネロロジー、第3版、スプリンガー出
版、ベルリン(1984)に記載され、ピー・ニーチェ
により疼痛治療の実際、第1〜10頁(1984)に記
載され、エッチ・ジェー・センおよびエー・グラウスに
より、メドウエルト、第35巻、第1235〜1240
頁(1984)およびケー・エム・ホーレーによりN.
Engl,J.Med、第313巻、第84〜95頁
(1985)に記載されている。 【0032】(c) たとえば臨床腫瘍学、スプリンガ
ー出版(1982)にUICC(Hrsg.)により記
載されたような放射能物質を照射しまたは導入すること
による放射線治療。 【0033】各投与形態の製剤を作成するには、当業者
に知られた助剤、たとえば血清蛋白質(たとえばヒト血
清アルブミン)、緩衝物質(たとえば燐酸塩)、グリシ
ン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸
の部分グリセリド混合物、水並びに塩類もしくは電解
質、たとえばプロタミン硫酸塩、燐酸二ナトリウム、燐
酸二カリウム、塩化ナトリウムおよび亜鉛塩が使用され
る。 【0034】 【実施例】<参考例1> 患者:ジー・エス、男性、57才、体重91kg、身長
182cm 診断:右側上腕骨における骨移転を有する副腎腫、右腕
の強度の疼痛および減少した運動性 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μgを投与し、
次いで投与量を200,400,800および1600
μgに増加。次いで4週間にわたり毎週1回2100μ
g 結果:100μgを1回注射した後、疼痛は明らかに減
少しかつ患者は腕を極めて良好に運動させることがで
き、100μgを8回注射した後に疼痛はもはや認めら
れなかった。2100μgを1回注射してから4日後、
再び上腕部に疼痛が生じた。 【0035】<参考例2> 患者:ビー・エッチ、男性、51才、体重84kg、身
長182cm 診断:肺転移および骨転移を有する副腎腫、骨盤領域お
よび腰椎−仙骨領域における疼痛 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μgを投与し、
その後投与量を200μgまで増加 結果:100μgを2回注射した後、疼痛は明らかに減
少しかつ100μgを3回注射した後さらに疼痛が減少
した。200μgを4回注射した後、疼痛が再び増大し
た。 【0036】<参考例3> 患者:ダブリュー・アール、男性、74才、体重64k
g、身長170cm 診断:皮膚、肺および骨の移転を伴う副腎腫、尋常性乾
癬 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤およびジフ
ルオロメチルオルニチン(DFMO) 投与法:γ−インタフェロンは静脈内、DFMOは経口
投与 治療法:先ずγ−IFNを10日間にわたり毎日50μ
g投与し、次いで7日間にわたり毎日100μgを投与
し、かつDFMOを毎日3×4g投与した。 【0037】結果:7日目に疼痛は減少し、14日目に
患者は完全に疼痛がなくなった。12日以降尋常性乾癬
が減退し、治療の終わりにはほぼ完全に消滅した。17
日間の治療の後、患者が退院する際皮膚および肝臓転移
の部分的減退が認められた。患者の一般的所見は明らか
に改善された。 【0038】<参考例4> 患者:エフ・ディー、男性、46才、体重64kg、身
長183cm 診断:腹膜に4個の瘻腫を有する腹膜偽粘液腫 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:2週間にわたり毎週4回100μg 結果:100μgを3回注射した後、4個の瘻腫のうち
2個が消滅した。 【0039】<参考例5> 患者:ケー・ダブリュー、男性、59才、体重73k
g、身長178cm 診断:拡散性の骨髄および肝臓浸潤並びに過度の脊椎増
血を伴う悪性***腫 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:5週間にわたり毎週5回50μg 結果:5週間の治療の後、肥大した肝臓の量的減少およ
び1700E/1から1000E/1までのアルカリホ
スファターゼの減少(正常値は約190E/1である)
が認められた。 【0040】<参考例6> 患者:ユー・エフ、54才 診断:進行性多形細胞免疫症 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:4週間にわたり毎週5回50μg 結果:2週間の治療の後、症状はもはや進行性でなくな
り、さらに2週間の後リンパ節の膨張が減退した。 【0041】<参考例7> 患者:エッチ・イー、男性 診断:悪性黒色腫の拳大の皮膚転移、主腫瘍は外科除去
した。 【0042】物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製
剤 投与法:静脈内 治療法:5週間にわたり毎週3〜5回100μg 結果:3週間の治療の後、転移は90%減少し、次いで
安定した。 【0043】<参考例8> 患者:ジー・ケー、男性、50才、体重85kg、身長
172cm 診断:ホジキン病、段階IVb、肝臓、肺骨髄および腹部
リンパ節における転移 物質:ヒト白血球からのヒトγ−IFN製剤 投与法:先ず皮下投与、次いで静脈内投与 治療法:3週間にわたり毎日、0.01×106の投与
量を1.0×106I.E.まで増加 結果:治療の終了時に肝臓転移の明らかな減少が確認さ
れた。さらに、B−症状が改善された。 【0044】<参考例9> 患者:ジー・ピー、男性、61才 診断:肺転移の再発を伴うシュミンケ腫瘍 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:12週間にわたり土曜日を除いて毎日0.5×
106I.E. 結果:12週間の治療の後、肺転移の再発が遅延されて
部分的治癒が確認された。患者は臨床から解放された。 【0045】<参考例10> 患者:ビー・シー、女性、36才、体重52kg 診断:肺および肋膜転移並びに肋膜浸潤を伴う滑液肉
腫、主腫瘍は脚部切断により除去した。 【0046】物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製
剤 投与法:静脈内 治療法:毎日50μg 結果:14日間の治療後、肋膜浸潤は消失した。 【0047】<参考例11> 患者:エッチ・ケー、男性、体重86kg、身長181
cm 診断:肝臓転移を伴う膵臓癌 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:毎日100μg 結果:2日目以降、明らかに腫瘍の疼痛が減少した。患
者は強い麻酔剤の必要量が明らかに減少した。 【0048】<参考例12> 患者:エム・ケー、女性、39才 診断:慢性の活性B型肝炎 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:静脈内 治療法:毎日100μg 結果:10週間にわたり毎週5回、投与量を0.05×
106I.E.から2.0×106 I.E.まで増加さ
せた。 【0049】結果:治療中、DNAPは17422から
5546まで低下した。 【0050】<参考例13> 患者:イー・エス、女性 診断:聴覚障害および顔面麻痺を伴う耳の帯状疱疹 物質:白血球からのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:5日間にわたり毎日2回0.5×106I.
E. 結果:5日間の治療の後、帯状疱疹はほぼ完全に治癒
し、かつ神経の機能が正常化された。 【0051】<参考例14> 患者:ティー・エス、男性、51才 診断:顔面麻痺を伴う耳の帯状疱疹 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:5日間にわたり毎日2回100μg 結果:5日間の治療の後、帯状疱疹が殆ど治癒し、かつ
神経の機能が正常化された。 【0052】<参考例15> 患者:エヌ・エヌ、女性、20才 診断:尖形コンジローマ 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:皮下 治療法:7日間にわたり毎日200μg 結果:治療の終了後3週間以内にコンジローマはほぼ完
全に消失した。 【0053】<実施例1> 患者:アイー・ケー、女性、56才 診断:気管支喘息 物質:ヒトγ−IFN製剤 投与法:皮下 治療法:3日間の間隔でそれぞれ100μgずつ3回注
射 結果:治療の後、患者の喘息が明らかに減少した。コル
チコステロイドを含む薬剤はもはや必要でなかった。テ
オフィリンの投与は投与量を半分まで減少させた。 【0054】<参考例16> 患者:アイー・ビー、男性、44才、体重57kg 診断:クローン病 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内または静脈内 治療法:8週間にわたり毎週3〜4回、投与量を0.0
2I.E.から0.5×106I.E.まで増加。 【0055】結果:クローン指数が治療により290か
ら59まで低下した(クローン指数には、たとえば大便
の回数、腹痛、一般所見、体重など多くの因子を考慮に
入れる。これは点数をもって評価する。点数が高くなる
程、症状は顕著である)。 【0056】<参考例17> 患者:ダブリュー・ダブリュー、男性、61才、体重6
5kg、身長175cm 診断:筋萎縮性側索硬化症 物質:イー・コリからのヒトγ−IFN製剤 投与法:筋肉内 治療法:4週間にわたり毎週3回、投与量を0.1×1
06I.E.から1×106I.E.まで増加。その後、
4週間にわたり毎週1回0.5×106I.E.。 【0057】結果:治療中、上端部の機能が改善され
た。両手は再び屈曲しかつ伸縮させることができ、さら
に肘関節の或る程度の伸縮および屈曲ならびに僅かな回
転が可能となった。肩関節は再び僅かに持ち上げること
が可能となった。 【0058】 【発明の効果】本発明によれば、アレルギー性疾患を治
療することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 85111184.9
(32)優先日 昭和60年9月4日(1985.9.4)
(33)優先権主張国 イギリス(GB)
(72)発明者 ハンス ヨアヒム オベルト
ドイツ連邦共和国、7958 ラウプハイ
ム、アドルフ−グレーベル−シュトラー
セ 12番
(72)発明者 ヨゼフ ブルゾスカ
ドイツ連邦共和国、7958 ラウプハイ
ム、ホッパンベーク 10番
(56)参考文献 特開 昭58−77824(JP,A)
特開 昭59−130223(JP,A)
特開 昭59−98019(JP,A)
特開 昭59−51792(JP,A)
特開 昭58−103324(JP,A)
特開 昭58−159417(JP,A)
特開 昭55−98118(JP,A)
特開 昭58−90514(JP,A)
欧州特許出願公開117470(EP,A
1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 38/21
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.組換えヒトγ−インタフェロンを有効成分として含
有し、 日数ないし月数の間隔で投与するための組成物であっ
て、 約60kgの体重と1.7m2の体表面積とを有する成
人患者に対する1日投与量が、上記有効成分を10万〜
200万国際基準単位含むよう規定された、アレルギー性疾患を系統的に治療するための 組成物。 2.請求項1記載の組成物において、 静脈内、筋肉内または皮下の投与に好適な形態である組
成物。
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DE19853521733 DE3521733A1 (de) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | Verwendung von interferon-gamma (ifn-gamma) enthaltenden praeparationen zur systemischen behandlung von tumoren und viruserkrankungen in niedriger dosierung |
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