JP3048420B2 - 吸着ハンド - Google Patents

吸着ハンド

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JP3048420B2
JP3048420B2 JP3180588A JP18058891A JP3048420B2 JP 3048420 B2 JP3048420 B2 JP 3048420B2 JP 3180588 A JP3180588 A JP 3180588A JP 18058891 A JP18058891 A JP 18058891A JP 3048420 B2 JP3048420 B2 JP 3048420B2
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JP3180588A
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利彦 田中
久司 馬場
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボ−ル箱に詰めた荷
物のごとく、吸着搬送が困難な荷物に適用出来る簡単な
構成の搬送用吸着ハンドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３に示すように、吸着パッド２は荷物
１に接触させた状態で、パッド内の空気をポ−ト３を経
由し、ホ−ス５を介して真空ポンプ７で排気口８から排
気する。そのため荷物１を吊り金具４で吸着搬送出来
る。しかしこの方式では、荷物１の表面が平滑でない
と、真空圧がパッド２内に発生しないので、搬送対象が
限定される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】吸着面の種々の形態に
対応でき、しかも簡単な構造の吸着ハンドを提供するこ
とを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】チャック本体１２と、こ
のチャック本体１２の外周部に半径方向に多数の切れ目
２３ａを設けたシール薄材又は膜材２３を取付け、この
シール薄材又は膜材２３の取付部外側で前記切れ目２３
ａを覆う位置に、前記シール薄材又は膜材２３より小径
の多片弾性押え板材２４を設けた。
【０００５】又、チャック本体にフレキシブルホ−ス及
び電磁弁を介し空気源に接続し、チャック本体を荷物に
接近させ、まずチャック本体内に空気を送入して薄材又
は膜材を荷物表面になじませ、しかるのち真空圧を作用
させて荷物を吸着するようにした。
【０００６】
【実施例】図１及び図２に基いて説明する。１１は表面
の平滑でない荷物、１２は荷物１１に吸着する椀状をし
たチャック本体である。チャック本体１２には吊り金具
１３が固着され、ボ−ルジョイント１４を介して吊り上
げ具１５が取付けられている。なお図の例ではチャック
本体は椀状であるが、平面形状が丸以外矩形その他の形
状でも勿論さしつかえない。
【０００７】チャック本体１２はフレキシブルホ−ス１
６で電磁弁１７を介し空気源１８に連結されている。空
気源１８は例えばタ−ボファン等の排気性能、吸気性能
共に優れたものを必要とする。２１は弁排気口である。
【０００８】２３はチャック本体１２の外周に取付けら
れ、半径方向に多数の切れ目23a を設けた多片シ−ル薄
材又は膜材である。２４は多片弾性押え板材で、シ−ル
薄材２３又は膜材２３の取付部外側に環状に配設されて
いる。２２はシ−ル薄材又は膜材２３の内周面に同じく
環状に配設したシ−ル兼弾性受け材である。
【０００９】
【作動】まず、荷物１の表面にチャック本体１２を近付
け、シ−ル薄材又は膜材２３で囲まれた空間へ空気源１
８からフレキシブルホ−ス１６を介して空気を流入させ
る。するとシ−ル薄材２３は荷物１の表面よりわずかに
浮上し、且つ荷物の凹凸表面に沿ってその先端がほゞ平
行となる。次に空気源１８からの空気の供給を止める。
すると今迄シ−ル薄材２３を浮上させていた空気はなく
なり、空気源１８側へ大気圧の作用でシ−ル薄材２３を
荷物１の表面に向って押圧する。この場合シ−ル薄材２
３の外周辺に半径方向の切れ目23a があるため、荷物１
の表面の凹凸とシ−ル薄材２３との密着度が上がる。か
くしてシ−ル薄材が荷物表面になじみ、その切れ目23a
を弾性押え板材２４がカバ−すると共に押し下げる。切
れ目23a の隙間より少し空気が流入するが、こゝから流
入した空気は常に空気源１８で排気され、吸着に必要な
適度な低真空圧が得られ吸着搬送可能となる。
【００１０】
【効果】椀状のチャック本体の外周部に半径方向に多数
の切れ目を設けたシ−ル薄材又は膜材を取付け、シ−ル
薄材又は膜材の取付部外側で前記切れ目を覆う位置に、
前記シ−ル薄材又は膜材より小径の多片弾性押え板材を
設けた。
【００１１】このような構成であるから、切れ目を有す
るシ−ル薄材又は膜材が荷物の表面とよくなじみ、空気
の大きな漏れがない。特に多数の切れ目の部分から吸着
時に適度にかつ平均して空気が流入するので、表面の弱
い段ボ−ル箱等を優しく吸着し搬送することができる。
【００１２】薄材又は膜材の外側に切れ目を覆う位置に
押え板材を取付けたので、薄材又は膜材の腰が補強さ
れ、切れ目からの空気漏れを適正に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る吸着ハンドの断面図。
【図２】チャック本体の下面図。
【図３】公知吸着パッドの断面図。
【符号の説明】
１ 荷物 ２ 吸着パッド ３ ポ−ト ４ 吊り金具 ５ ホ−ス ６ 吊り上げ具 ７ 真空ポンプ ８ 排気口 １１ 荷物 １２ チャック本体 １３ 吊り金具 １４ ボ−ルジョイント １５ 吊り上げ具 １６ フレキシブルホ−ス １７ 電磁弁 １８ 空気源 １９ 空気吸引ライン ２０ 空気排気ライン ２１ 弁排気口 ２２ シ−ル兼弾性受け材 ２３ シ−ル薄材又は膜材 ２４ 多片弾性押え板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−92582（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−119581（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−189546（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−122788（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B25J 15/06 B65G 61/00 B65G 57/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 チャック本体と、該チャック本体の外周
    部に半径方向に多数の切れ目を設けたシール薄材又は膜
    材を取付け、該シール薄材又は膜材の取付部外側で前記
    切れ目(23a）を覆う位置に、前記シール薄材又は膜材よ
    り小径の多片弾性押え板材(24)を設けたことを特徴とす
    る吸着ハンド。
  2. 【請求項２】 チャック本体にフレキシブルホ−ス及び
    電磁弁を介し空気源に接続し、チャック本体を荷物に接
    近させ、まずチャック本体内に空気を送入し、しかるの
    ち真空圧を作用させて荷物を吸着するようにした請求項
    １の吸着ハンド。
JP3180588A 1991-06-26 1991-06-26 吸着ハンド Expired - Lifetime JP3048420B2 (ja)

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CN118343498A (zh) * 2018-03-01 2024-07-16 杭州孚亚科技有限公司 吸紧装置
JP7289439B2 (ja) * 2018-12-05 2023-06-12 コンバム株式会社 吸着パッド
JP6878652B1 (ja) * 2020-05-13 2021-05-26 阪神高速技術株式会社 Ｓｆｒｃ舗装撤去方法

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