JP3047776B2 - 断熱カップ及びその製造方法 - Google Patents

断熱カップ及びその製造方法

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JP3047776B2 JP7118417A JP11841795A JP3047776B2 JP 3047776 B2 JP3047776 B2 JP 3047776B2 JP 7118417 A JP7118417 A JP 7118417A JP 11841795 A JP11841795 A JP 11841795A JP 3047776 B2 JP3047776 B2 JP 3047776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護カバーがカップ本体
に貼着された断熱カップに関し、特に、内容物に熱湯を
注いで喫食に供する所謂インスタント食品や飲料用の断
熱カップに関する。
【0002】
【従来の技術】紙製のカップ本体の周囲を断熱構造の紙
製の保護カバーで覆ったものが知られている。この様に
して構成されたカップは、廃棄時の処理が容易であると
共に必要であれば材料の再利用を図ることも可能である
という利点を有する。保護カバーの一例は、カップ本体
の側壁に貼着されたエンボス紙とライナー紙との層構造
からなる。エンボス紙とライナー紙とを予め貼り合わせ
て保護カバーを形成する場合、カップ本体の側壁と保護
カバーとの間の糊は、通常、塗布ローラにより加圧状態
で保護カバー側に塗布される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糊を保護カバーの内面
全体に塗布した従来の断熱カップにおいては、糊の量が
膨大となると共に、糊の乾燥収縮でカップ本体、保護カ
バー等が変形したり、保護カバーの側方端部に剥離が生
じる等の問題がある。また、糊の層を設ける際、エンボ
ス紙が潰されてしまい、保護カバーの外面に熱が伝わり
やすくなるため、使用時に体感温度が高くなるという問
題もある。
【0004】一方、保護カバーの両側方端部に沿った帯
状の領域のみに糊を塗布した断熱カップも既に開発され
ている。この従来の断熱カップにあっては、しかし、断
熱カップを握った際に頼りない感じがする、保護カバー
の表面に凹凸が生じやすい、或いは一旦糊が剥がれると
保護カバーがカップ本体から外れやすい等の問題があ
る。
【0005】本発明は上述のような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、カップ本体と保護カバーとの接
着性が良好で且つ使用感も良好な断熱カップ及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点に係
る断熱カップは、紙製の側壁及び紙製の底壁を有するカ
ップ本体と、前記側壁を覆い且つこれに貼着された紙製
の保護カバーと、を具備し、前記保護カバーが、1枚の
成形ブランクを、その第1及び第2側方端部が対向状態
となるように、前記側壁上で筒状に丸めてなる断熱カッ
プにおいて、前記成形ブランクには、前記第1及び第2
側方端部に夫々配置された帯状の2つの第1領域に加圧
状態で第1糊が付与されると共に、前記第1領域外に配
置された少なくとも1つの第2領域に無加圧状態で第2
糊が付与され、前記第1及び第2糊により前記側壁と保
護カバーとが貼着されることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の視点に係る断熱カップの製
造方法は、前記成形ブランクの前記第1領域に塗布ロー
ラにより加圧状態で前記第1糊を塗布する工程と、前記
成形ブランクの前記第2領域にスプレーにより無加圧状
態で前記第2糊を付与する工程と、前記成形ブランクを
丸めながら前記側壁に取付ける工程と、を具備すること
を特徴とする。
【0008】本発明の第2の視点に係る断熱カップは、
紙製の側壁及び紙製の底壁を有するカップ本体と、前記
側壁を覆い且つこれに貼着された紙製の保護カバーと、
を具備し、前記保護カバーが、1枚の成形ブランクを、
その第1及び第2側方端部が対向状態となるように、前
記側壁上で筒状に丸めてなる断熱カップにおいて、前記
成形ブランクの前記第1及び第2側方端部に沿って夫々
配置された帯状の2つの第1領域に加圧状態で第1糊が
付与されると共に、前記側壁の外面の第2領域に無加圧
状態で第2糊が付与され、前記第1及び第2糊により前
記側壁と保護カバーとが貼着されることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、カップ本体と保護カバーと
の貼着が、保護カバーの成形ブランクの両側方端部に配
置された、加圧状態で糊を付与した糊の添付量の多い帯
状の第1領域と、第1領域間に配置された無加圧状態で
糊を付与した糊の添付量の少ない第2領域とを介して行
われる。第1領域は主にカップ本体と保護カバーとを堅
固に固定し、第2領域は主に保護カバーの浮き上がりを
防止する。第1及び第2領域により、カップ本体と保護
カバーとの接着性や断熱カップの使用感が維持される。
糊の使用量が少ないため、糊の乾燥収縮による部材の変
形や剥離が抑制され、またエンボス紙の潰れがないので
保護カバー外面への伝熱量が減少し、使用時の体感温度
が低くなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の実施例に係る断熱カップと蓋とを
離した状態で示す部分切欠斜視図であり、図2は図1図
示の断熱カップの部分切欠正面図である。
【0011】カップ本体12は、円錐台形の筒として形
成された紙製の側壁14と、側壁14の小径端近傍を閉
鎖する底壁16とを有する。側壁14は1枚の板紙を円
錐台形に丸め、両側方端部15を重ね合わせて貼着する
ことにより形成される。底壁16は浅い筒形を脚部を有
し、円錐台形の側壁14の端部に嵌め込まれる。側壁1
4の小径端即ち下端の周縁は、底壁16の脚部を包むよ
うに内方に折返され、これによりシール性が確保され
る。
【0012】側壁14の大径端即ち開口端の周縁は外方
に折返されてフランジ部18が形成される。フランジ部
18はカップ本体12を補強すると共に、シート状の蓋
11を貼り付けるために使用される。蓋11は紙製で、
下面に保温用のコーティングが施される。蓋11はカッ
プ本体12内に内容物が充填された後に貼り付けられ
る。シート状の蓋11に代え、透明な樹脂の成形体等か
らなるキャップ(図示せず)をフランジ部18に装着す
ることもできる。側壁14にはまた、外方に突出するよ
うに環状エンボス線19が形成される。エンボス線19
は、カップ本体12内に液体を注入する際、注入量の目
安となる目印として機能する。
【0013】カップ本体12の側面周囲即ち側壁14の
外面の実質的に全体を覆うように保護カバー20が配設
される。保護カバー20は、側壁14の外面全体を覆う
ように貼着されたエンボス紙24と、エンボス紙24の
全体を覆うように貼着された貼着されたライナー紙28
と、からなる多層構造をなす。
【0014】カップ本体12の側壁14及び底壁16を
構成する板紙は、白色の上質紙からなり、その坪量は約
210g/m2 、厚さが約280μmである。側壁14
及び底壁16を構成する板紙の内面には、厚さ約45μ
mのポリエチレン膜13がコーティングされる。側壁1
4用の板紙は、坪量が170g/m2 〜310g/m
2 、厚さが220μm〜420μmに設定される。ま
た、ポリエチレン膜13の厚さは20μm〜60μmに
設定される。
【0015】エンボス紙24は白色の晒クラフト紙から
なり、その坪量は120g/m2 である。エンボス紙2
4の全体にはカップ本体12の中心軸に対して約45度
傾斜する格子として配列された多数の点からなるエンボ
ス25が形成される。エンボス紙24は、エンボス25
が通常の使用によっては潰れない程度の強度を有する一
方、加工が容易であることが必要となる。この観点か
ら、エンボス紙24の坪量の望ましい範囲は、50/m
2 〜180g/m2 である。また、晒クラフト紙のよう
に繊維長が大きい紙は、エンボスを形成した際に穴があ
きにくいという利点を有する。
【0016】エンボス25の形状及び寸法は、保護カバ
ー20内に形成される断熱空気層を実質的に規定するこ
ととなる。当該断熱カップの断熱性及び保温性の両面を
考慮すると、点模様の凸部及び凹部の直径の望ましい範
囲は2mm〜5mmである。また、エンボス25の高さ
(凸部及び凹部の高低差)の望ましい範囲は1mm〜5
mmである。エンボス25の密度の望ましい範囲は凸部
及び凹部を合算して3個/cm2 〜25個/cm2 であ
る。エンボス25の模様としては、上述の円形点格子模
様に代え、同円形点と概ね同寸法の多数の矩形からなる
矩形格子模様、波形模様等の他の模様を採用することも
できる。
【0017】ライナー紙28の坪量は230g/m2
で、その表側の面にはオフセット印刷若しくはグラビア
印刷により商品に関する文字や図柄が施される。ライナ
ー紙28の坪量の望ましい範囲は、180g/m2 〜2
70g/m2 である。この範囲以上であると剛性が高く
なり過ぎ、保護カバー20の加工性が低下する。この範
囲以下であると剛性及び強度が低下し、エンボス25に
倣った凹凸が表面に生じたり、保護カバー20をカップ
本体12に取付けた後、搬送や貯蔵時に破れやすくな
る。
【0018】カップ本体12、エンボス紙24、及びラ
イナー紙28の各部材間は合成糊、例えば酢酸ビニル系
糊、エチレン酢酸ビニル(EVA)系糊により夫々貼着
される。糊としては、この他、種々の公知の糊を使用す
ることができる。例えば、デンプン系糊も使用できる
が、この場合、ライナー紙28の表面にエンボス25に
倣った凹凸が生じやすい。従って、上記の酢酸ビニル系
糊、エチレン酢酸ビニル系糊を使用することが望まし
い。
【0019】本実施例において、保護カバー20は、予
め貼り合わされたエンボス紙24とライナー紙28とか
らなる層構造を有する図3図示のような一枚の扇形の成
形ブランク32から形成される。成形ブランク32は、
その第1及び第2側方端部34、36が突合わせ状態と
なるように筒状に丸められ、カップ本体12の側壁14
に貼着される。
【0020】成形ブランク32には、予め、第1及び第
2側方端部34、36並びに中心線に沿った帯状の3つ
の第1領域38に、塗布ローラにより加圧状態で第1糊
が付与される。また、成形ブランク32には、3つの第
1領域38間の2つの第2領域42に、スプレーにより
無加圧状態で第2糊が付与される。これらの糊により側
壁14と保護カバー20とが貼着される。第1及び第2
糊は同種の糊、例えばエチレン酢酸ビニル系糊からな
る。
【0021】この様に、保護カバー20の成形ブランク
の両側方端部及び中心線に沿った帯状の第1領域38に
は加圧状態で第1糊の付与され、第1領域38間の第2
領域42には無加圧状態で第2糊が付与される。これに
より、糊の使用量が少なくなると共に、糊の乾燥収縮に
よりカップ本体12、保護カバー20等が変形したり、
保護カバー20の側方端部に剥離が生じる等の問題を回
避することができる。また、第1領域38外では、糊の
層を設ける際のエンボス紙24の潰れがないので、保護
カバー20外面への伝熱量が減少し、使用時の体感温度
を低く抑えることができる。また、第1領域38間で
は、第2領域42において第2糊により、保護カバー2
0とカップ本体12とが結合されるため、保護カバー2
0の浮き上がりやずれが防止される。従って、断熱カッ
プを握った際の頼りない感じや、保護カバー20の表面
に凹凸が生じやすい、或いは一旦糊が剥がれると保護カ
バー20がカップ本体12から外れやすい等の問題は生
じなくなる。
【0022】次に、本発明の実施例に係る断熱カップの
製造方法について説明する。先ず、公知のカップ成形装
置によりカップ本体12を形成する。ここで、先ず、円
錐台形に丸められた側壁14と浅い筒形状の底壁16と
を組合わせて、カップ本体12の原型を形成する。次
に、カップ本体12の開口端周縁において側壁14を外
方に折返してフランジ部18を形成する。
【0023】一方、公知のロールエンボス装置、貼り合
わせ装置、打ち抜き装置を組合わせたシステムにおい
て、保護カバー20を形成する。このため、エンボス紙
24の原料となる白色の晒クラフト紙の原料シートロー
ルと、ライナー紙28の原料シートロールとを同システ
ムにセットする。ライナー紙28の原料シートの表面に
は、予めグラビア印刷により印刷を行っておく。この印
刷により、多数枚の保護カバー20に対応する、商品に
関する文字や図柄がライナー紙28の原料シートの表面
に施される。
【0024】そして先ず、晒クラフト紙のシートロール
からシートを繰り出しながら、エンボス25を形成して
エンボス紙24の原料シートを調製する。次に、エンボ
ス紙24の原料シートの片面に糊、例えば酢酸ビニル系
糊を塗布する。糊の塗布は、エンボス25の形成に続い
て連続的に行うこともできるし、エンボス25の形成と
同時に行うこともできる。
【0025】また、晒クラフト紙の繰り出しに同期し、
ライナー紙28のシートロールからシートを繰出す。そ
して、これをエンボス紙24の原料シートの糊付け面上
に重ね合わせ、クリアランスローラ及び圧着ベルトによ
り貼り合わせる。
【0026】次に、貼着されたエンボス紙24及びライ
ナー紙28の原料シートを、一定の幅ごとにシート切断
し、その後、ライナー紙28上の文字や図柄に合わせて
順次打抜き切断する。これにより、カップ本体12の側
面周囲の寸法に適合した寸法を有する扇形の保護カバー
20の成形ブランク32を得ることができる。
【0027】次に、成形ブランク32の第1及び第2側
方端部34、36並びに中心線に沿った帯状の3つの第
1領域38に、塗布ローラにより加圧状態で第1糊を塗
布する。続いて、成形ブランク32の、3つの第1領域
38間の2つの第2領域42に、スプレーにより無加圧
状態で第2糊を付与する。ここで、前述の如く、第1及
び第2糊として同種の糊、例えばエチレン酢酸ビニル系
糊を使用することが望ましい。これら第1及び第2領域
における糊の添付量は異なり、例えば、第1及び第2領
域の添付量は塗布時の糊の濃度において、夫々0.1g
/cm2 〜0.5g/cm2 及び0.005g/cm2
〜0.15g/cm2 である。
【0028】次に、保護カバー20をカップ本体12の
側壁14に貼着する。これは、例えば、巻付け装置によ
り、保護カバー20をカップ本体12の側面周囲に巻付
けながら第1及び第2糊によって貼着することにより行
うことができる。この巻付け方法を採用した場合には、
保護カバー20は、その両側方端部を、重合わせること
なく、突き合わせた状態でカップ本体12に装着するこ
とができる。
【0029】また、保護カバー20を巻付ける方法に代
え、予め保護カバー20だけでカップ本体12の側壁1
4と概ね同じ円錐台形の筒に組立て、その後、保護カバ
ー20をカップ本体12に嵌め込みながら貼着する方法
を採用することもできる。この場合、保護カバー20の
成形ブランク32には一側方端部に糊代(例えば、図4
の糊代58)が付設され、保護カバー20は、両側方端
部を重合わせた状態で形成されることとなる。
【0030】この様に、第1糊を塗布ローラにより成形
ブランク32の帯状の第1領域38に塗布し、第2糊を
スプレーにより第2領域42に付与することにより、異
なる添付量の糊を成形ブランク32に確実に付与するこ
とができる。第1及び第2糊の付与は一般的には異なる
工程として実施される(即ち同時には実施されない)
が、殆ど連続的な工程となるため、これがスループット
を低下させるようなことはない。
【0031】図4は糊代58を有する成形ブランク52
を示す図である。この成形ブランク52においてはま
た、第1及び第2糊を夫々付与する第1及び第2領域3
8、42の態様が図3図示のそれとは異なる。第1糊
は、成形ブランク52の両側方端部54、56に沿った
帯状の2つの第1領域38に塗布ローラにより加圧状態
で塗布される。また、第2糊は、成形ブランク52の概
ね中心に位置する1つの第2領域42にスプレーにより
無加圧状態で付与される。ここで第2領域42は横長楕
円形となるように形成される。
【0032】図5は、第1及び第2糊を夫々付与する第
1及び第2領域38、42の更に異なる態様を示す図で
ある。この変更例において、第1糊は、両側方端部3
4、36並びに中心線に沿った3つの領域と、3つの領
域の中央の2つの領域との合計5つの帯状の第1領域3
8に、塗布ローラにより加圧状態で塗布される。また、
第2糊は、5つの第1領域38の中央に位置する4つの
第2領域42にスプレーにより無加圧状態で付与され
る。ここで第2領域42は縦長楕円形となるように形成
される。
【0033】図4及び図5に示すように、第1及び第2
糊を夫々付与する第1及び第2領域38、42の数、位
置、形状は種々変更可能となる。しかし、成形ブランク
32、52の両側方端部に位置する2つの帯状の領域は
必ず第1領域として形成される必要がある。また、第2
領域は、第1領域の概ね中央に位置するように配置され
ることが望ましい。
【0034】本発明にあっては更に、成形ブランク3
2、52の内面に第1糊を塗布ローラにより加圧状態で
塗布する一方、カップ本体12の側壁14の外面に第2
糊をスプレーにより無加圧状態で付与し、これらの糊に
より、保護カバー20を側壁14に貼着することができ
る。この場合、塗布ローラにより加圧状態で糊を付与す
る第1領域は成形ブランク32、52の両側方端部に位
置する2つの帯状の領域を含むようにする。また、スプ
レーにより無加圧状態で糊を付与する第2領域は、側壁
14の全体としてもよいし、選択された一部分のみとし
てもよい。側壁14の外面の一部分のみを第2領域とす
る場合、同第2領域の位置は、図3、図4及び図5図示
の成形ブランク32、52上の第2領域42のように、
第1領域の概ね中央の位置に対応するように選択するこ
とが望ましい。
【0035】カップ本体12の側壁14にスプレー等に
より無加圧状態で糊を付与すると、側壁14が湾曲して
いるにもかかわらず、任意の位置に、設定通りの塗布量
で均一に糊を付与することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る断熱カップによれば、カッ
プ本体と保護カバーとの貼着が、糊を加圧状態で付与し
た糊の添付量の多い帯状の第1領域と、糊を無加圧状態
で付与した糊の添付量の少ない第2領域とを介して行わ
れる。このため、カップ本体と保護カバーとの接着性や
断熱カップの使用感を低下させることなく、糊の使用量
を削減できる。また、糊の過剰使用により発生しがち
な、糊の乾燥収縮による部材の変形や剥離を防止でき
る。しかも、糊の層を設ける際のエンボス紙の潰れがな
いので、保護カバー外面への伝熱量が減少し、使用時の
体感温度を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る断熱カップと蓋とを離し
た状態で示す部分切欠斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る断熱カップを示す部分切
欠正面図。
【図3】本発明の実施例に係る断熱カップの保護カバー
を形成するための成形ブランクを示す図。
【図4】保護カバーを形成するための成形ブランクの変
更例を示す図。
【図5】図3図示の成形ブランクに糊を付与する態様の
変更例を示す図。
【符号の説明】
10…蓋、12…カップ本体、13…ポリエチレン膜、
14…側壁、16…底壁、18…フランジ部、20…保
護カバー、24…エンボス紙、28…ライナー紙、32
…成形ブランク、38…糊付け第1領域、42…糊付け
第2領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊従 晃章 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 秋間 善弘 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 志岐 浩哉 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−148380(JP,A) 実開 昭52−167476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/38 B65D 3/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙製の側壁及び紙製の底壁を有するカップ
    本体と、前記側壁を覆い且つこれに貼着された紙製の保
    護カバーと、を具備し、前記保護カバーが、1枚の成形
    ブランクを、その第1及び第2側方端部が対向状態とな
    るように、前記側壁上で筒状に丸めてなる断熱カップに
    おいて、 前記成形ブランクには、前記第1及び第2側方端部に沿
    って夫々配置された帯状の2つの第1領域に加圧状態で
    第1糊が付与されると共に、前記第1領域外に配置され
    た少なくとも1つの第2領域に無加圧状態で第2糊が付
    与され、前記第1及び第2糊により前記側壁と保護カバ
    ーとが貼着されることを特徴とする断熱カップ。
  2. 【請求項2】前記成形ブランクの前記第1領域に塗布ロ
    ーラにより加圧状態で前記第1糊を塗布する工程と、 前記成形ブランクの前記第2領域にスプレーにより無加
    圧状態で前記第2糊を付与する工程と、 前記成形ブランクを丸めながら前記側壁に取付ける工程
    と、を具備することを特徴とする請求項1記載の断熱カ
    ップの製造方法。
  3. 【請求項3】紙製の側壁及び紙製の底壁を有するカップ
    本体と、前記側壁を覆い且つこれに貼着された紙製の保
    護カバーと、を具備し、前記保護カバーが、1枚の成形
    ブランクを、その第1及び第2側方端部が対向状態とな
    るように、前記側壁上で筒状に丸めてなる断熱カップに
    おいて、 前記成形ブランクの前記第1及び第2側方端部に沿って
    夫々配置された帯状の2つの第1領域に加圧状態で第1
    糊が付与されると共に、前記側壁の外面の第2領域に無
    加圧状態で第2糊が付与され、前記第1及び第2糊によ
    り前記側壁と保護カバーとが貼着されることを特徴とす
    る断熱カップ。
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