JP3047151B2 - 研削砥石及びその製造方法 - Google Patents

研削砥石及びその製造方法

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JP3047151B2 JP6217323A JP21732394A JP3047151B2 JP 3047151 B2 JP3047151 B2 JP 3047151B2 JP 6217323 A JP6217323 A JP 6217323A JP 21732394 A JP21732394 A JP 21732394A JP 3047151 B2 JP3047151 B2 JP 3047151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤモンド、立方晶
窒化硼素等の特に硬度が高い砥粒を結合材を用いて円弧
板状に固めて砥石チップを形成し、該砥石チップを砥石
基台の外周に接着した研削砥石及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の円弧板状のビトリファ
イド砥石チップを砥石基台の外周面に接着剤を用いて固
着して円形の砥石を作ることが知られ、例えば、実公昭
52−313号公報により、円弧板状に成型された砥石
チップを、砥石チップの内周面全体を砥石基台の外周面
に合わせて接着するようにしたものが知られている。
【0003】また、実公昭60−24536号公報によ
り、砥石基台に対する砥石チップの接着強度を増強する
ために、砥石チップの内周面に複数の凹部と、砥石基台
の外周面全体に溝とを設けたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接着剤による接着強度
は相互に接着される被接着部材間に介在する接着剤の厚
みによって左右される。すなわち、接着剤の厚みが薄い
と接着強度が低下し、逆に厚過ぎても十分な接着強度を
得ることができない。従って、砥石チップを砥石基台に
接着する際には接着剤が介在する隙間、すなわち砥石チ
ップの内周面と砥石基台の外周面との間隔を一定に管理
する必要がある。
【0005】上記従来のものでは、砥石チップの内周面
全体を砥石基台の外周面に合わせて接着するので、砥石
チップの内周面と砥石基台の外周面との間に接着剤が介
在するのに十分な隙間が安定して確保されず、このため
接着強度が弱く、かつ接着強度が一定しないという不具
合がある。尚、上記凹部と溝とを設け接着強度を増強す
るものであっても、砥石チップの内周面の凹部が設けら
れていない部分と、砥石基台の外周面の溝が設けられて
いない部分とは接着面積の大部分を占め、かつ、これら
の部分は隙間を介さず直接接触することになり、十分な
接着強度を確保するには至らない。
【0006】ところで、特開平1−316175号公報
により、砥石チップの内周面の複数部分に樹脂等からな
る取付座を設け、砥石チップの外周面からの距離が一定
になるように取付座の先端を削って取付面を設けること
により接着後の砥石チップ外周面の相互間の凹凸をなく
すようにしたものが知られ、これによれば砥石チップの
内周面と砥石基台の外周面との間に隙間が確保されるも
のの、取付面の位置は砥石チップの外周面を基準として
いるため取付座の砥石チップ内周面からの高さが一定せ
ず、従って接着強度が均一にならず、かつ複数の砥石チ
ップの各々について各取付座を別途設ける工程と取付座
を設けるための切削工程とを要する。
【0007】本発明は、これらの不具合のない研削砥石
及びその製造方法を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、超硬質砥粒と結合材とで円弧板
状に成型した砥石チップの多数個を砥石基台の外周面に
接着してなる研削砥石において、砥石チップの内周面
に、砥石チップの内周面から一定の径方向位置に着座面
先端に持つ複数の取付座を砥石チップと一体成形し
該着座面を砥石基台に接触させて砥石チップの内周面を
砥石基台に接着したことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、超硬質砥粒と結合材と
で円弧板状に成型した多数個の円弧板状の砥石チップを
砥石基台の外周面に接着剤により接着して研削砥石を製
造する方法において、砥石チップの内周面の成型面とな
る型表面に一定深さの複数の凹部を有する型を用いて砥
石チップを成型して、砥石チップの内周面に、上記凹部
で成型される、先端に着座面を持つ一定高さの複数の
付座を砥石チップに対して一体に突設し、該着座面を砥
石基台の外周面に着座させ、接着剤により砥石チップの
内周面を砥石基台に接着したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、砥石チップの内周面
に対する取付座の高さが一定であるため、取付面を砥石
基台の外周面に当接させると、いずれの砥石チップにつ
いても、砥石チップの内周面と砥石基台の外周面との間
に一定の隙間が形成される。接着剤はこの隙間内に充填
されるので、接着剤の厚みが一定に確保され、強力で、
かつ安定した接着強度を得ることができる。
【0011】請求項2の発明によれば、表面に一定深さ
の複数の凹部を有する型を用いることにより砥石チップ
の内周面を成型する際に砥粒が該凹部内にも充填され、
これにより砥石チップの成型時に同時に一定高さの取付
座が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の研削砥石で、鋼材又はアルミ材よ
りなる砥石基台1の外周面2に円弧板状の多数の砥石チ
ップ3が接着剤4で接着されている。砥石チップ3は、
ダイヤモンドや立方晶窒化硼素等の超硬質の砥粒をガラ
ス質の結合剤と共に混練し焼成したビトリファイド砥石
と称されるもので、厚さは3mm程度である。
【0013】砥石チップ3は、図2に示すようにガイド
SGに沿って進退自在に対向する上型MUと下型MLと
で挟まれて成型される。該砥石チップ3は上記のごとく
円弧板状に成型されるが、下型MLにより円弧状の外周
面3aが形成され、上型Mにより円弧状の内周面3b
が形成される。上型MUの成型面には一定の深さの複数
の凹部Hが設けられており、該上型MUを用いて砥石チ
ップ3の成型を行なうと砥粒が凹部H内にも充填され、
砥石チップ3の内周面3bには、図3に示すように突起
状の取付座5が形成される。ところで、上型MUと下型
MLとの間に充填する砥粒の量が多少ばらついても砥石
チップ3の厚みがばらつくだけで該取付座5の高さは凹
部Hの深さによって決まり各砥石チップ3について全て
一定の高さになる。尚、取付座5の先端は砥石基台1の
外周面2に当接する着座面5aを構成している。
【0014】このように成型した砥石チップ3を焼成し
た後、図4に示すように、まず砥石基台1の外周面2に
適量の接着剤を塗布し、砥石チップ3を相互間に微小隙
間を存しながら該外周面2に順次並べ、更に砥石チップ
3の外周面3aを図外のベルト等で絞めて着座面5aを
外周面2に密着させる。すると、着座面5aの部分では
接着剤4は押し出され、着座面5aは外周面2に接着剤
4の極めて薄い膜を介して接触する状態になるものの、
砥石基台1の外周面2と砥石チップ3の内周面3bとの
間に形成される一定の隙間内に接着剤4が充填されるこ
とになる。
【0015】尚、砥石チップ3の厚みにばらつきがある
と、砥石の外周面に凹凸が生じ、ドレッシングを必要と
するが、砥石チップ3の厚みは上記のごとく上型MUと
下型MLとの間に充填する砥粒の分量で決まるため、こ
の分量を一定に管理すれば砥石の外周面に生じる凹凸を
微小に抑えることができ、ドレッシング量が少なくて済
む。
【0016】上記実施例において接着剤4はエポキシ系
接着剤やその他適宜のものを使用することができ、また
取付座の形状も図示の円形状に限らず線状にすることが
できる。また、砥石チップ3の砥粒としては、上記超硬
質砥粒に加えてアルミナ又は炭化窒素等の砥粒を混入す
ることができ、結合材としては、ガラス質結合材のほか
に樹脂結合材やメタルボンド材その他の材料を用いレジ
ノイド砥石やメタルボンド砥石等としてもよい。尚、上
記実施例では砥石基台として金属製のものを用いたが、
FRP等の樹脂製のものやセラミック製のものを用いて
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、接着剤の厚みを各砥石チップについ
て均一にすることができるので各砥石チップの接着強度
が一定になる。また、砥石チップの内周面には相互に凹
凸が生じないので砥石の寿命が砥石チップ毎にばらつか
ない。
【0018】請求項2の発明によれば、接着剤の厚みを
一定するための取付座を砥石チップの成型時に同時に形
成するので、砥石の製造工数を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 砥石全体の構成を示す図
【図2】 砥石チップの成型方法を示す図
【図3】 取付座の形状を示す図
【図4】 砥石チップの接着状態を示す図
【符号の説明】
1 砥石基台 2 (砥石基台の)外周面 3 砥石チップ 4 接着剤 5 取付座 5a 着座面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 5/00 B24D 3/00 310 B24D 3/00 340 B24D 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超硬質砥粒と結合材とで円弧板状に成型
    した砥石チップの多数個を砥石基台の外周面に接着して
    なる研削砥石において、砥石チップの内周面に、砥石チ
    ップの内周面から一定の径方向位置に着座面を先端に
    複数の取付座を砥石チップと一体成形し、該着座面を
    砥石基台に接触させて砥石チップの内周面を砥石基台に
    接着したことを特徴とする研削砥石。
  2. 【請求項2】 超硬質砥粒と結合材とで円弧板状に成型
    した多数個の円弧板状の砥石チップを砥石基台の外周面
    に接着剤により接着して研削砥石を製造する方法におい
    て、砥石チップの内周面の成型面となる型表面に一定深
    さの複数の凹部を有する型を用いて砥石チップを成型し
    て、砥石チップの内周面に、上記凹部で成型される、先
    端に着座面を持つ一定高さの複数の取付座を砥石チップ
    に対して一体に突設し、該着座面を砥石基台の外周面に
    着座させ、接着剤により砥石チップの内周面を砥石基台
    に接着したことを特徴とする研削砥石の製造方法。
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