JP3046434B2 - 臨界警報装置 - Google Patents

臨界警報装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核燃料取扱い施設にお
ける臨界事故検出のための臨界警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】再処理工場、核燃料廃棄物処理工場等に
おいては、図4に示すように構成された臨界警報装置を
設置して、施設内に集められた核燃料から放出される放
射線量を監視して核燃料が臨界に達するのを未然に防止
している。
【0003】この臨界警報装置は、核燃料などが集めら
れた臨界監視区域(以下、「現場」と呼ぶ)に臨界検出
部1が設置される。この臨界検出部1は、シンチレーシ
ョン検出器等の放射線検出器2によって、検出対象から
放出されるガンマ線を検出し、この放射線検出信号を放
射線検出器2に付設されたコンパレータ3の一方の入力
端子に入力する。コンパレータ3のもう一方の入力端子
には基準電位を設定しておき、この基準値と放射線検出
器2からの入力電位とを比較して、入力電位が基準値以
上であればトリップ信号が出力される。このトリップ信
号は、臨界検出部1内に設けられたケーブルドライバ4
から信号ケーブルLを介して中央に設置された所定の論
理回路からなる臨界判定回路5へ伝られる。
【0004】この様に構成された臨界警報装置において
は、一つの検出対象に対して3つの臨界検出部が設けら
れ、各臨界検出部からそれぞれ独立してトリップ出力が
なされる。臨界警報装置は極めて高い信頼性が要求され
るため、臨界警報の出力判定に際しては2/3論理のよ
うな信頼性対策が採られている。
【0005】一方、現場側に設置された臨界検出部1と
中央とを接続する信号ケーブルLを伝送中の信号には、
各種のノイズが重畳する可能性が極めて高く、臨界判定
回路5ではこのノイズをトリップ信号と誤判定する可能
性がある。
【0006】臨界判定回路5では、信号ケーブルL上で
重畳したノイズをトリップ信号と誤判定した場合には臨
界警報が出力する不具合がある。臨界警報はほとんどの
場合、この様にノイズによるものであるが、検出対象が
実際に臨界状態に達したために出力されたのであればそ
の原因を除去する必要があるため、臨界警報が実際に臨
界状態に達したために出力されたものなのか、或いはノ
イズによる誤警報であるのかといった原因究明が極めて
重要になる。
【0007】ところが、臨界警報装置においてトリップ
の検出は一瞬であり、出力された臨界警報が真のトリッ
プによるものなのか、外来のノイズによるものなのかを
判断することが出来なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の臨界警
報装置は、実際に臨界状態に達したために臨界警報が出
力されたものなのか、或いはノイズによる誤警報である
のか判別が困難で、臨界警報出力の原因究明が極めて困
難であった。
【0009】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、コンパレータがトリップ検出した前後の放射
線検出器出力の値を保存することができて臨界状況を正
確に把握することができ、しかも臨界警報が実際に臨界
状態に達したために出力されたのか、或いはそれ以外の
ノイズ等の要因によって出力されたのかを極めて容易に
確認できる臨界警報装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、臨界監視区域に放射線検出器を設置し、こ
の放射線検出器の出力を前記臨界監視区域に設置された
レベル判定部で閾値と比較して該放射線検出器出力が閾
値を超えたときトリップ信号を発生させ、中央に設置さ
れた論理判定回路で前記トリップ信号を受信して臨界判
定を実施する臨界警報装置において、前記臨界監視区域
に設けられ、前記放射線検出器の出力値を順次記憶する
と共に、その記憶内容を記憶順に更新して、所定期間前
まで遡る前記放射線検出器の履歴データを保持する不揮
発性メモリと、前記臨界監視区域に設けられ、前記トリ
ップ信号を検出して、トリップ検出後から所定時間経過
後に前記不揮発性メモリへの書込みを停止させる書込み
停止手段とを具備した構成とした。
【0011】
【作用】以上の手段が講じられた本発明によれば、放射
線検出器の出力値が一定期間遡って不揮発性メモリに記
憶され、論理判定回路から臨界警報が出されて電源等が
遮断されたとしても放射線検出器出力の履歴データが保
存される。従って、実際に臨界状態に達していれば、ト
リップ検出時の検出器出力が記憶されているので、論理
判定回路により臨界判定が出されたときは不揮発性メモ
リの記憶内容を確認することにより真の臨界警報なのか
或いは誤警報であったのかを判断できる。
【0012】また、実際に臨界状態に達してレベル判定
部からトリップ信号が出力された場合には、トリップ信
号を検出した書込み停止手段によって、トリップ検出後
から所定時間経過後に不揮発性メモリへの書込みが停止
される。これにより、トリップ検出前後の放射線検出器
出力が不揮発性メモリに保存されることによる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には一実施例に係る臨界警報装置の構成が示されてい
る。なお、図4に示す装置と同一機能を有する部分には
同一符号を付している。
【0014】この臨界警報装置は、現場側に設置される
臨界検出部10が、放射線検出器2、コンパレータ3、
ケーブルドライバ4の他に、さらに放射線検出器2の出
力をA/D変換するA/D変換器11、A/D変換器1
1の出力を記憶する不揮発性メモリ12、コンパレータ
3のトリップ出力をラッチするラッチ回路13、A/D
変換器11の動作タイミング及び不揮発性メモリ12へ
の書込み制御を行うPLD(Programable Logic Devic
e)14、クロック回路15を備えている。
【0015】不揮発性メモリ12は、E2 PROM等か
らなり、A/D変換器11を介して入力する放射線検出
器2の出力値を、常に最新データから所定期間遡って記
憶している。例えば、50μs毎に10個保存し、11
個目を記憶するときに最初の1番目の値を書き替えて、
常に最新の10個の出力値を保存する。
【0016】PLD14は、クロック回路15から所定
周波数のクロック信号が入力し、そのクロック信号に基
づいてA/D変換器11にサンプリングタイミングを与
える。また、PLD14にはラッチ回路13からトリッ
プ信号をラッチしたときにタイミング信号が入力し、こ
のタイミング信号を受けてから所定時間経過後、例えば
25μs後に不揮発性メモリ12に対して書込みを禁止
する禁止信号を出力する。
【0017】なお、一つの検出対象に対しては、以上の
ように構成された臨界検出部が3つずつ設置されてい
て、各々独立に臨界判定回路に対してトリップ信号を出
力する。
【0018】臨界判定回路5では、ある検出対象のトリ
ップ出力があったときに2/3論理による臨界判定を行
い、2つ以上のトリップ出力があったときに臨界警報を
出力する。即ち、3台一組の臨界検出部のうち一つの処
理経路に故障が発生しても2台の検出装置が正常に動作
してトリップ出力が出されるので確実に臨界を検出で
き、また1台の検出器が誤ってトリップ出力してもトリ
ップ出力は1つしか出されないために臨界判定回路5で
はそのトリップ出力に基づいた臨界警報は出力されな
い。従って、誤警報が防止される。
【0019】この様に構成された本実施例では、放射線
検出器2の出力値がA/D変換器11を介して順次不揮
発性メモリ12に記憶される。そして検出対象が臨界状
態に達すると、放射線検出器2から出力される放射線検
出信号がコンパレータ3に設定されている基準電位を越
えて、コンパレータ3からトリップ信号が出力される。
このトリップ信号は、ケーブルドライバ4および信号ケ
ーブルLを介して中央の臨界判定回路5へ伝送されると
共に、ラッチ回路11によってラッチされる。この時の
臨界検出部10の動作タイミングを図2を参照して説明
する。
【0020】コンパレータ3からトリップ信号が出力さ
れたとき、ラッチ回路13の出力であるラッチ信号が立
上がり、これがタイミング信号としてPLD14に入力
する。そしてPLD14がそれから所定時間T1経過後
に、不揮発性メモリ12のライトイネーブル信号の出力
を停止させて、不揮発性メモリ12への書込みを停止さ
せる。本実施例では、トリップ検出後、履歴データの半
分(5個)のデータが更新された時点で書込みを停止さ
せるように動作する。これにより、トリップ発生前の連
続する5つのデータと、トリップ検出後の連続する5つ
のデータが不揮発性メモリ12に保存された状態にな
る。一方、臨界判定回路5では臨界検出部10からのト
リップ信号を受けて2/3論理により臨界警報を出力す
ることとなる。臨界判定回路5による警報出力後に、不
揮発性メモリ12を回収することにより、実際のトリッ
プ出力前後のデータを手に入れることができる。
【0021】また、ノイズによる信号をトリップ信号と
誤判定して誤警報が出力された場合、不揮発性メモリ1
2には、誤警報が出力されて動作停止に至るまでの連続
する10個のデータが保存されたままになっている。実
際に放射線検出器2が異常に高い値を示したわけではな
いので、不揮発性メモリ12には通常の値が保存された
ままになっている。従って、不揮発性メモリ12を回収
して記憶内容を確認すれば、そのデータ内容から誤警報
であったことが容易に推察される。
【0022】この様に本実施例によれば、放射線検出器
2の出力値を所定期間過去に遡って記憶する不揮発性メ
モリ12を現場側に設置すると共に、トリップ検出時に
はそれから所定時間経過後に不揮発性メモリ12への書
込みを停止させるようにしたので、トリップ検出前後の
データを不揮発性メモリ12に保存することができ、臨
界警報発生の原因究明を極めて容易に行うことができ
る。また真のトリップ信号によるものなのか、或いはノ
イズ等によるものなのかを判明できる。
【0023】なお、本発明は上記一実施例に限定される
ものではなく、例えば図3に示すように、放射線検出器
2の出力をアイソレーションアンプ16を介してタA/
D変換器11に入力するように構成することもできる。
この様に構成することにより、A/D変換器11が故障
したときに、臨界検出本来のラインに影響が出るのを防
止できる。
【0024】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、コ
ンパレータがトリップ検出した前後の放射線検出器出力
の値を保存することができて臨界状況を正確に把握する
ことができ、しかも臨界警報が実際に臨界状態に達した
ために出力されたのか、或いはそれ以外のノイズ等の要
因によって出力されたのかを極めて容易に確認できる臨
界警報装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る臨界警報装置の構成
図。
【図2】一実施例に係る臨界警報装置の臨界検出部にお
ける動作タイミング図。
【図3】一実施例に係る臨界警報装置の変形例の構成
図。
【図4】従来の臨界警報装置の構成図。
【符号の説明】
2…放射線検出器、3…コンパレータ、4…ケーブルド
ライバ、5…臨界判定回路、10…臨界検出部、11…
A/D変換器、12…不揮発性メモリ、13…ラッチ回
路、14…PLD、15…クロック回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/17 G01T 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臨界監視区域に放射線検出器を設置し、
    この放射線検出器の出力を前記臨界監視区域に設置され
    たレベル判定部で閾値と比較して該放射線検出器出力が
    閾値を超えたときトリップ信号を発生させ、中央に設置
    された論理判定回路で前記トリップ信号を受信して臨界
    判定を実施する臨界警報装置において、 前記臨界監視区域に設けられ、前記放射線検出器の出力
    値を順次記憶すると共に、その記憶内容を記憶順に更新
    して、所定期間前まで遡る前記放射線検出器の履歴デー
    タを保持する不揮発性メモリと、 前記臨界監視区域に設けられ、前記トリップ信号を検出
    して、トリップ検出後から所定時間経過後に前記不揮発
    性メモリへの書込みを停止させる書込み停止手段と、を
    具備したことを特徴とする臨界警報装置。
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