JP3046021B1 - 金属表面を有する吹口及びその製造方法 - Google Patents

金属表面を有する吹口及びその製造方法

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JP3046021B1
JP3046021B1 JP11078497A JP7849799A JP3046021B1 JP 3046021 B1 JP3046021 B1 JP 3046021B1 JP 11078497 A JP11078497 A JP 11078497A JP 7849799 A JP7849799 A JP 7849799A JP 3046021 B1 JP3046021 B1 JP 3046021B1
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【目的】 鋳造加工品の吹口に比較して廉価であり、か
つ質感や触感の良好な吹口の提供。 【構成】 呼気の吹き込み口11を有する正面金属部1
2が金属材料のプレス加工品から成り立っており、上記
吹き込み口11を囲む内方部分14と、内方部分14の
外側に位置する外方部分15とは、正面金属部12の裏
側にて立ち上がり状になっており、その内方部分14と
外方部分15とで囲まれた領域に樹脂内壁部13を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は呼気を吹き込むため
の吹き込み口の構成部分が金属によって形成されている
金属表面を有する吹口及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えばクロマチックハーモニカはスライ
ド板を内蔵しており(実公昭45−27256号等)、
そのスライド板の外側に吹口を配置した構成を有する。
従来、吹口は鋳造加工品より成り、ハーモニカ本体との
間でスライド板を円滑に操作可能としかつ呼気漏れを生
じないように作られている。しかし実際には精度の高い
鋳造スライド板を作ることには困難が伴い高価なものと
ならざるを得ないという問題があった。
【0003】これに対して廉価版のハーモニカでは、樹
脂成型によって作られたプラスチック成形吹口を有する
ものが見られる。しかしながらプラスチック成形吹口は
変形やひけの問題を持っており、肉厚が大きくなると特
にひけが目立つようになる。また質感に問題があり、触
感も良くないため鋳造加工品の吹口に比較すると著しく
見劣りすることになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであり、その課題は鋳造加工品の吹
口に比較して廉価であり、かつ質感や触感の良好な吹口
を提供することにある。
【0005】また本発明は、鋳造加工品の吹口と同等以
上の精度と安定した品質とを有する吹口を非鋳造技術に
よって量産可能とすることを他の課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、吹口として、呼気の吹き込み口を有する正
面金属部が金属材料のプレス加工品から成り立ってお
り、かつ正面金属部は、その裏側にて吹き込み口を囲ん
で立ち上がった内方部分と、正面金属部の輪隔にほぼ沿
って裏側にて立ち上がり状となって外方部分とを有して
おり、立ち上がり状の内方部分と外方部分とでほぼ囲ま
れた領域に合成樹脂が一体に保持される構成としたもの
である。
【0007】上記の構成を有する本発明の吹口は、金属
板をプレス加工することによって、呼気の吹き込み口を
囲む立ち上がり状の内方部分と、プレス加工品の輪隔に
ほぼ沿って内方部分と同方向に立ち上がる外方部分とを
有する正面金属部を形成し、上記正面金属部を所定の金
型にセットしてインサート成形することにより内方部分
と外方部分とで囲まれた領域に樹脂内壁部を形成して製
造することが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る金属表面を有する吹
口は、呼気を吹き込むための吹き込み口の構成部分が金
属によって形成されているタイプのものである。吹口の
正面金属部は演奏時に唇の触れる部分となり、従って触
感に大きな影響を与える。上記吹き口を有する正面金属
部は金属材料のプレス加工品から成り立っており、正面
金属部を構成するプレス加工品には、吹き込み口を囲む
内方部分と、正面金属部の輪隔にほぼ沿って裏側にて立
ち上がる外方部分とがプレス加工によって形成される。
上記内方部分と外方部分とは正面金属部の裏側に立ち上
がり状となっているので、内方部分と外方部分とで囲ま
れた領域に合成樹脂が一体に保持される。
【0009】正面金属部のプレス加工品は、金属吹口と
して必要かつ十分な強度を具備し、かつ鋳造加工品にひ
けをとらない品質感と触感を有する。このための金属材
料としては、人体に無害であり、かつ従来の鋳造材料に
類似した品質感や触感のものが選ばれる。
【0010】プレス加工によって形成される、吹き込み
口を囲む内方部分とその外側の外方部分とは、それらに
よって囲まれる領域に配置される合成樹脂を正面金属部
から分離しないように保持する。合成樹脂部の保持形態
は様々であるが、その内、第1はインサート成形による
金属と樹脂との一体化であり、これが最も望ましい形態
である。保持形態の第2は予め射出成形した合成樹脂部
を正面金属部の裏側の内方部分と外方部分とで囲まれる
領域に嵌め込んで一体的に保持させる形態である。いず
れの形態においても合成樹脂部は内方部分と外方部分の
立ち上がりによって正面金属部に一体に保持される。
【0011】ハーモニカの場合、複数の吹き込み口が狭
い間隔で並び、正面金属部の裏側に一体に保持される合
成樹脂部には複数の吹き込み口の間を仕切る仕切り壁が
設けられる。この仕切り壁の前後方向の長さが本発明に
係る吹口の事実上の厚さとなる。正面金属部は、本発明
に係る吹口に厚さを与える構造と、内方部分と外方部分
の立ち上がり状の構造によって外力に対抗する構造強度
を具備し、成形後の熱収縮にも耐え得るものとなる。ま
た金属と樹脂の一体化により従来の鋳造加工品よりなる
吹口に近い質感、重量感等を得る。
【0012】このように構成された金属表面を有する吹
口は、前記のように正面金属部をプレス加工によって形
成したのち、これを所定の金型にセットしてインサート
成形を行ない、正面金属部品の内方部分と外方部分とで
囲まれた領域に樹脂内壁部を例えば射出成形によって一
体に保持せしめる。正面金属部は仕上げ加工ののち、め
っき処理を行なってからインサート成形工程に入ること
が望ましい。正面金属部と樹脂内壁部とが一体化したあ
とでめっき処理をする必要がないため、電解液によって
内壁部の樹脂を変質させる危険がないからである。な
お、本発明におけるめっきは実用強度を有する皮膜を必
要とするので化学めっき(電解めっき)が望ましい。
【0013】
【実施例】以下図示の実施例を参照して本発明をより詳
細に説明する。図1はクロマチックハーモニカに使用す
る吹口の正面を示しており、図1の縦断図は図2に、ま
た横断図は図4に夫々示されている。図1等に示された
吹口10は、図5、図6に示されたハーモニカHの正面
に取り付けられる。
【0014】例示した吹口10は、複数箇所の吹き込み
口11の各構成部分を含む正面金属部12が金属板を材
料としてプレス加工されたものによって成り立ってお
り、その正面金属部12の裏側には合成樹脂からなる樹
脂内壁部13が一体に保持された構成を有する。正面金
属部12の吹き込み口11を囲む内方部分14と、その
外側に位置する外方部分15とは裏側にて立ち上がり状
に形成されている。図4参照。
【0015】正面金属部12は唇が接する表面に厚いめ
っき層を有しており(図示せず)、樹脂内壁部13は複
数の吹き込み口11…の間を仕切る仕切り壁16を有す
る。仕切り壁16の前後長さは本発明に係る吹口10の
厚さdとほぼ一致しているが(図4)、仕切り壁自体の
肉厚は吹き込み口11の周辺部17の肉厚と同様にひけ
や変形を生じない範囲に設定される。
【0016】試作品として好結果を得たものについて言
及すると、板厚0.5mmの黄銅板をプレス加工して底
辺約15mm、上辺約10mm、高さ約6mmの台形状
断面を有する、長さ100mm〜140mm余の正面金
属部12を短、中、長、3種形成した。正面金属部12
の正面側表面をバフ掛けによって鏡面仕上げした上、電
解めっきによりニッケルめっきを行ない膜厚10μmの
皮膜を形成した。
【0017】正面金属部12の表面側から内方部分14
の先端までと、外方部分15の先端までの寸法の樹脂充
填空所(キャビティ)が設けられた金型に上記最終仕上
げ品をセットし、上記キャビティにABS樹脂を射出成
形した。この射出成形による肉厚は図5に寸法fで示し
てあり、黄銅板の板厚の約3倍の設定である。得られた
本発明に係る金属表面を有する吹口は最も長い種類のも
のでも長手方向の最大の反りが0.2mm以内であり、
バリの発生もなく、正面に金属感触を持った、高品質の
ものであった。なお、樹脂内壁部13の内側面18を正
面金属部12の内側面19よりも僅かに突出させるよう
にして、完成した吹き口10のハーモニカ側への取り付
けの便となるようにした。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、鋳造加工品の吹口に比較して廉価で
あるにも拘らず優れた質感及び触感を持った吹口を提供
することができた。また本発明により、従来の鋳造加工
品の吹口と同等以上の精度を有する吹口を廉価に量産す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属表面を有する吹口の1実施例
を示す正面図。
【図2】図1のものの縦断面図。
【図3】図1のものの背面図。
【図4】図1のもののIV−IV線断面図。
【図5】図1の吹口を装着したハーモニカの平面図。
【図6】同じく正面図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼気を吹き込むための吹き込み口の構成
    部分が金属によって形成されている吹口であって、上記
    呼気の吹き込み口を有する正面金属部が金属材料のプレ
    ス加工品から成り立っており、かつ正面金属部は、その
    裏側にて吹き込み口を囲んで立ち上がった内方部分と
    面金属部の輪隔にほぼ沿って裏側にて立ち上がり状と
    なっている外方部分とを有しており、立ち上がり状の内
    方部分と外方部分とでほぼ囲まれた領域に合成樹脂が一
    体に保持された構成を有することを特徴とする金属表面
    を有する吹口。
  2. 【請求項2】 正面金属部に形成された、複数の吹き込
    み口の間を仕切る仕切り壁が合成樹脂部分に設けられて
    いる請求項1記載の金属表面を有する吹口。
  3. 【請求項3】 呼気を吹き込むための吹き込み口の構成
    部分が金属によって形成されている吹口の製造方法であ
    って、金属板をプレス加工することにより、呼気の吹き
    込み口を囲む立ち上がり状の内方部分と、プレス加工品
    の輪隔にほぼ沿って内方部分と同方向に立ち上がる外方
    部分とを有する正面金属部を形成し、上記正面金属部を
    所定の金型にセットしてインサート成形することにより
    内方部分と外方部分とで囲まれた領域に樹脂内壁部を形
    成したことを特徴とする金属表面を有する吹口の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 正面金属部はプレス加工ののち仕上げ加
    工を行ない、そののちめっき処理を行なってからインサ
    ート成形工程へ入ることを特徴とする請求項3記載の金
    属表面を有する吹口の製造方法。
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