JP2956876B2 - 真空成形品 - Google Patents

真空成形品

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Honda Motor Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂シートを基材
に貼り付けて一体化した真空成形品において、製品外観
面とその裏面の形状を正規に保持し得る真空成形品に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の内装部品には、ソ
フトな感触を持たせ且つ外観上の見栄えを良くするため
に、例えば図5に示すように、射出成形によって成形し
た基材51を芯材とし、この基材51と、クッション層
53と表皮層54を貼り合わせた合成樹脂シート52と
を真空成形によって製品形状に賦形しつつ一体成形した
真空成形品が用いられている。
【0003】そして、通常、合成樹脂シート52を貼り
付けた側の面が製品外観面となり、その反対の基材51
側の裏面には他の部品が結合されることが多い。このた
め、裏面の一部は他の部品を取付ける際の基準面となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、製品外観面上
の形状からくる要求と基材51裏面側の形状からくる要
求によって基材51の肉厚を一様に均一にすることが出
来ず、部分的に厚肉になったり、薄肉になったりするこ
とがある。
【0005】そして、特に基材51の厚肉部51aにお
いては、図3に示すように、射出成形時に成形収縮によ
ってヒケsが発生しやすく、このようにヒケsが生じた
基材51を芯材にして真空成形すると、製品外観面に凹
みdが発生して外観不良を招くという不具合があった。
【0006】そこで、例えば特開平3−286814号
のように、厚肉部にガスを注入して厚肉部内を中空にす
ることでヒケ防止を図るような方法も知られているが、
かかるガスインジェクション方式では、ガスの注入タイ
ミングとか、ガス圧のコントロールとか、ガス注入位置
とか、付帯設備の付設といった種々の新しい問題が発生
する。そのため、多くの費用がかかり、設備の大型化を
招くという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は表皮層とクッション層を貼り合わせた合成
樹脂シートを真空成形によって基材と一体化するにあた
り、基材の厚肉部に、先端が前記合成樹脂シートを貼り
付ける面と略同一である突起を設けた。
【0008】
【作用】基材の厚肉部の合成樹脂シートが貼り付けられ
る面に突起を設けることで、肉厚方向に変形するヒケが
無くなり、製品外観面側も反対側の基材裏面側も所望の
形状に保たれる。
【0009】また、基材に突起を形成するため、射出成
形型の対応する側の金型に例えば放電加工等によって突
起の反転形状を彫り込む。
【0010】
【実施例】本発明の真空成形品の実施例について添付し
た図面に基づき説明する。図1は本案の真空成形品に係
る基材の第1実施例を示し、(A)は縦断面図、(B)
は(A)のX−X線断面図、図2は真空成形品を示し、
(A)は縦断面図、(B)は(A)のY−Y線断面図で
ある。
【0011】自動車の内装部品等に多用される真空成形
品は、図1に示すような基材2を不図示の真空金型にセ
ットし、図2に示すような合成樹脂シート3を加熱軟化
させて真空金型で真空引きすることで、基材2と合成樹
脂シート3を一体化して製作される。
【0012】そして基材2は、例えばABS樹脂或いは
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の
樹脂を射出成形によって成形し、合成樹脂シート3は、
発泡材からなるクッション層4に表皮層5を貼り合わせ
たものであり、例えばクッション層4はポリオレフィン
系の発泡材によって成形し、表皮層5はポリ塩化ビニル
(PVC)、或いはポリオレフィン系の樹脂によって成
形する。
【0013】そして、図2に示すような真空成形品1を
成形した場合、基材2の表皮層5側が製品外観面側とな
り、見栄えの低下を招くような外観不良を避ける必要が
ある。
【0014】またこの際、基材2の厚肉部2aの裏面が
他の部品を取付けるための基準面bになるような場合に
あっては、この基準面bの形状を正確に成形する必要が
ある。
【0015】そこで、本案の第1実施例では、基材2の
厚肉部2aであってその裏面の基準面bの形状が要求さ
れる箇所に、図1に示すような櫛歯状の突起t、…を形
成した。
【0016】この櫛歯状の突起t、…は、図1(B)に
示すように、合成樹脂シート3が貼り付けられる面が凹
凸形状をなすものであり、突起tの先端は合成樹脂シー
ト3が貼り付けられる面と略同一であり、突起tの先端
部での厚みと間隔は、概略基材2または真空成形後の突
起t部周辺の合成樹脂シート3の肉厚に等しい程度とす
る。これは、真空成形によって合成樹脂シート3を貼り
付けた時に、突起t部の凹凸形状が製品外観面に現れな
いようにするためである。
【0017】そして、かかる櫛歯状の突起t、…は、例
えば射出成形型の雌型(製品形状面側のキャビティ面を
有する型)に、放電加工等によって櫛歯状の突起t、…
の反転形状を彫り込み、射出成形時に成形する。
【0018】また、基材2の基準面bであって突起t、
…の間には、不図示の通孔を形成しており、真空引きの
効果を高めるとともに、合成樹脂シート3を貼り付けた
時に、この通孔によって突起tの間の空間部と外部空間
を連通させ、突起tの間の空間部にエアが閉じ込まれな
いようにしている。
【0019】ところで、本案の突起tの形状は、以上の
ような櫛歯状ばかりでなく、図3の第2実施例に示すよ
うな角柱状または円柱状の多数のピン状の突起t、…、
または図4の第3実施例に示すように格子状に形成して
も良い。
【0020】以上のような基材2によって真空成形する
と、基材2の製品形状面側にヒケが発生していないの
で、表皮層5の外面に凹みが発生せず、しかも、基材2
の裏面の基準面bの形状を正確にすることが出来る。つ
まり、製品の外観形状が損なわれず、また基準面bへの
部品の取付け自由度が高まる。
【0021】また、第1実施例の場合は、櫛歯状の突起
tの間隔を基材2の肉厚程度とすることで、合成樹脂シ
ート3を貼り付けた時にシート3のダレがなくて好都合
である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の真空成形品は、基
材と合成樹脂シートを一体化した真空成形品において、
基材の厚肉部に、先端が合成樹脂シートを貼り付ける面
と略同一である突起を設けるようにしたため、基材を射
出成形する際にもヒケが生じず、製品外観面側に貼り付
けた合成樹脂シート及び基材の裏面共に正規の形状を維
持出来る。従って、外観品質を低下させることがないば
かりか、部品の取付け自由度が高まって、付加価値の高
い真空成形品を提供することが出来る。また、射出成形
においてガス・インジェクション機構等を用いなくても
ヒケが発生せず、金型装置にコストをかける必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空成形品に係る基材の第1実施例を示し、
(A)は縦断面図、(B)は(A)のX−X線断面図
【図2】第1実施例に係る真空成形品を示し、(A)は
縦断面図、(B)は(A)のY−Y線断面図
【図3】基材の第2実施例を示す説明図で(A)は縦断
面図、(B)は(A)のZ視による部分図
【図4】基材の第3実施例を示す説明図で(A)は縦断
面図、(B)は(A)のX−X線断面図
【図5】真空成形品の従来図
【符号の説明】
1 真空成形品 2 基材 2a 厚肉部 3 合成樹脂シート 4 クッション層 5 表皮層 t 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 51/00 - 51/46 B29C 63/00 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮層とクッション層を貼り合わせた合
    成樹脂シートを真空成形によって基材と一体化した真空
    成形品において、前記基材の厚肉部に、先端が前記合成
    樹脂シートを貼り付ける面と略同一である突起を設けた
    ことを特徴とする真空成形品。
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