JP3045272U - 装飾用釦 - Google Patents

装飾用釦

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JP3045272U
JP3045272U JP1997006066U JP606697U JP3045272U JP 3045272 U JP3045272 U JP 3045272U JP 1997006066 U JP1997006066 U JP 1997006066U JP 606697 U JP606697 U JP 606697U JP 3045272 U JP3045272 U JP 3045272U
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decorative
receiving base
decoration
leg
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JP1997006066U
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Inventor
達哉 小林
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Morito Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、装飾主体の回転を防ぎ、且つ極め
て安価に製造することのできる装飾用釦を提供すること
を課題とするものである。 【解決手段】 軟質の熱可塑性合成樹脂の薄板に、金型
を用いた加熱及び加圧による成形手段で、周縁に装飾機
能を有する枠縁(15)で囲まれた凹陥部(11)を形成し、こ
れを打ち抜くと共に該凹陥部(11)の中央に貫通孔(14)を
穿設してなる受け基体(1) と、カシメ脚(20)と飾頭(21)
を形成した金属製の装飾主体(2) とから構成され、受け
基体(1) が軟質であることで摩擦により装飾主体の回転
を防ぎ、凹陥部が薄いため通常の長さのカシメ脚を持つ
装飾主体を使用することができるので安価にこれを提供
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、受け基体と装飾主体とから構成され、ファスナー引手の装飾部分と して単体で用いたり、あるいはスナップ釦の雌体として使用される装飾用釦に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製受け基体と装飾主体とから構成される装飾用釦や、硬質樹脂等の金型成 形品とした受け基体及びカシメ脚を長脚とした金属製の装飾主体とから構成され る装飾用釦等が公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の装飾用釦は、いずれも受け基体と装飾主体の双方が硬質部材で あり、摩擦抵抗が小さいことから、装飾主体が回転し易く、その結果、該装飾主 体の飾頭(21)の向きが一定せず、外観上の体裁が悪くなる不具合が生じていた。
【0004】 また、上記のうち、前者の金属製受け基体を使用した装飾用釦の場合、該受け 基体の縁部が他の物と接触して傷を付ける場合や、受け基体の表面にも傷がつい て錆を発生する場合があり、単に美観を損なうだけではなく、該錆によって取付 対象物を汚す虞れもあった。
【0005】 更に、後者の硬質樹脂製受け基体を使用した装飾用釦の場合、射出成形手段を 用いて製造されるのが一般的であるが、樹脂の成形流動性や受け基体の形状等の 問題により、該受け基体を均一に極薄として成形することが困難であることも多 く、また極薄として成形することが前記受け基体の強度を落とす結果にもなりか ねなかったことから、該受け基体の破損を防止する意味も含め、受け基体の、特 に凹陥部の肉厚は厚手に形成され、その結果、受け基体に嵌合する装飾主体のカ シメ脚は通常のカシメ脚と異なった、長脚としなければならなかった。
【0006】 これに伴って、装飾主体のカシメ脚を長脚とするための専用設備が必要となる ことから、一般的に硬質樹脂製受け基体と組合せて使用する場合には、装飾主体 の生産コストは割高となっていた。
【0007】 加えて、前記受け基体の製造に射出成形用金型が必要であることから、金型費 等によってもコストの上昇を伴い、また、前記受け基体の表面に文字、模様等を 表す場合には、予め金型にこれに対応する文字、模様等を形成しておく必要があ り、これら文字、模様等を変更する場合にはその都度、専用の金型を新規に製作 するため、初期投資の費用が嵩み、表面に文字等を印刷する場合は、受け基体の 成形後、一個毎に印刷する必要があり、生産コストの上昇を招く欠点もある。
【0008】 以上のことから、本考案は、装飾主体の回転を防いで方向性の確保と美観の向 上を図ることができ、且つ装飾主体のカシメ脚を専用設備の使用を不要とする従 来既製の短脚のカシメ脚でよく、また受け基体を射出成形手段によらずに製造で きる、安価で高級感のある装飾用釦を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る装飾用釦は、軟質の熱可塑性合成樹脂の薄板を素材として、装飾 機能を備えた枠縁及び該枠縁に囲まれ且つ中央部に貫通孔を有する凹陥部を、金 型を用いた加熱及び加圧による成形手段で形成した受け基体と、カシメ脚と飾頭 を形成した金属製の装飾主体とから構成され、前記受け基体の貫通孔に装飾主体 のカシメ脚を挿通して飾頭を前記凹陥部に嵌合し、前記カシメ脚によって取付対 象物にカシメ固定したことを要旨とするものである。
【0010】
【考案の実施の形態】及び
【実施例】
本考案における装飾用釦の実施例を図を用いて説明すると、図1は装飾用釦の 組立断面図、図2は装飾用釦の平面図、図3は装飾用釦を金属板に取付けた状態 の説明図であって、ポリエステルとポリウレタンの共重合体からなる、厚さ0. 9mmの透明薄板の表面に熱で溶けないインクを用いて文字等を印刷し、その上 に同素材の透明薄板を文字等を挟むように積層してなる厚さ1.8mmの積層薄 板を素材とし、該薄板を相互に変形及び融着可能な温度に加熱した金型により加 圧して、肉厚が0.4mm(後記カシメ脚の長さの10%程度)の凹陥部(11)と 、直径18mmで肉厚が1.8mmの装飾機能を有する枠縁(15)を積層薄板上に 同心円状に形成し、該凹陥部(11)の中心位置に後記カシメ脚に対応する貫通孔(1 4)を穿設した後、枠縁(15)の外周に沿って打ち抜いて受け基体(1) とし、前記貫 通孔(14)に挿通される長さ4mmのカシメ脚(20)を有し、前記凹陥部(11)に嵌る 飾頭(21)を形成した金属製の装飾主体(2) とから構成される。
【0011】 前記構成した実施例に係る装飾用釦は、生地あるいはカシメ脚外形と略同径の カシメ脚嵌合穴を有する金属板等の取付対象物(4) に対して取り付ける場合、受 け基体(1) を該受け基体(1) の裏面側を生地等に当接するように重ね、受け基体 (1) 側から装飾主体(2) のカシメ脚(20)を前記受け基体(1) 及び金属板等の取付 対象物(4) を連通し、該取付対象物(4) の裏側より前記カシメ脚(20)をかしめる ことにより取付けられる。
【0012】 上記本考案の実施例において、受け基体(1) の材質としてポリエステルとポリ ウレタンの共重合体であるコードレー(商標)を使用することができる。コード レー(商標)はJIS−K−6301におけるC硬度95から50の範囲に含ま れており、この範囲の硬度の軟質合成樹脂であれば特に加工性に優れることが確 認されているため、この硬度を有する、例えばウレタン、ナイロン、塩化ビニル 、ポリエステル等の軟質の熱可塑性合成樹脂材料や、合成ゴム等を用いることが できる。
【0013】 なお、上記本考案の実施例では、厚さ0.9mmの軟質合成樹脂製の透明薄板 の表面に文字等を印刷し、同様の透明薄板を前記文字等が表面になるように積層 してなる厚さ1.8mmの積層薄板を用いて受け基体(1) を製造したが、これに 限定されるものではなく、透明あるいは不透明の軟質合成樹脂製の薄板の表面に 文字等を印刷し、その上に透明薄板を文字等を挟むように積層した積層薄板を用 いれば、内部に文字等をあしらった受け基体(1) や下側の薄板の素材感を生かし た受け基体(1) を得ることができ、また、受け基体(1) の内部に文字等を入れる 必要がない場合は上述した各種の素材を用いた単板を使用することができる。
【0014】 また、上記実施例では凹陥部(11)の肉厚は装飾主体(2) のカシメ脚の長さの1 0%程度としており、5%から15%程度の範囲で変更した場合においてもカシ メ脚は通常の長さのものを使用できるが、凹陥部(11)の肉厚が5%未満では止め 機能が得られずに装飾主体(2) が回転してしまい、逆に15%を越える場合では カシメ脚を長くしなければならず、カシメ脚取付の専用設備が必要であった。
【0015】 受け基体(1) の中心位置の貫通孔(14)は軟質合成樹脂の薄板から受け基体(1) を打ち抜く前に穿設したが、薄板から打ち抜くと同時、または薄板から打ち抜い た後に穿設してもよく、更に、取付対象物(4) は金属板に限らず、例えば布等の 生地でもよく、更にはカシメ脚嵌合穴を設けず、装飾主体のカシメ脚にて前記生 地等を突き破って取付けることができることは言うまでもない。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、受け基体が軟質であることにより、装飾主体を取付けた際、 装飾主体の周縁部分と受け基体との間にも摩擦抵抗が得られ、該装飾主体の回転 を防止することができ、これによって装飾主体の飾頭のデザインの向きが狂うこ とがなく、良好な体裁を維持することができる。
【0017】 加えて、前記したように受け基体が軟質であることで、ソフトなタッチで金属 製の装飾主体の安全性を向上させ、装飾主体の破損防止、金属製の装飾主体の周 囲を受け基体で保護しているため、装飾主体の径が大きく嵌め外しがし易く、身 体、他物への傷の付与を防止する機能をも具備するものである。
【0018】 また、軟質の熱可塑性合成樹脂、特にJIS−K−6301でC硬度95から 50の範囲の軟質合成樹脂の薄板に、金型を用いた加熱及び加圧による成形手段 で、周縁に装飾機能を有する枠縁(15)で囲まれた凹陥部(11)を形成し、これを打 ち抜いて受け基体(1) を製造したので、従来の射出成形手段により製造した硬質 樹脂製受け基体と比較して凹陥部の肉厚が薄く、枠縁の肉厚を厚くした周縁の受 け基体を製造することができ、更に、このように凹陥部が極薄である受け基体は 、従来既製のカシメ脚の短い装飾主体を利用できるので、特別に装飾主体のカシ メ脚を長脚とする必要がなく、脚カシメ取付の専用設備が不要で、該装飾主体を 安価に提供することができる。
【0019】 更に、受け基体(1) の表面に文字等を表す場合は成形型による加工前に予め薄 板の表面に文字等を印刷しておけば、受け基体製造後に一個毎に印刷する手数が 削減できるので製造コストを低減することができ、成形型を新規に製作すること なく種々の文字等を受け基体に表すことができる。
【0020】 また、本考案で使用したポリエステルとポリウレタンの共重合体は、特に透明 度の高い素材であり、受け基体の凹陥部が極薄で周縁の装飾機能を有する枠縁の 透明度と相まって、装飾主体の金属特有の重厚感、輝き等を有効に発揮して高級 感が得られ、また、射出成形手段には使用できないコードレー(商標)を使用す れば、この素材が有する独特の天然皮革の風合により、従来の硬質合成樹脂製の 受け基体では得られない素材感を装飾用釦に与えることができる。
【0021】 以上により、装飾主体の回転を防いで方向性の確保と美観の向上を図ることが でき、且つ装飾主体のカシメ脚を専用設備の使用を不要とする従来既製の短脚の カシメ脚でよく、また受け基体を射出成形手段によらずに製造できる、安価で高 級感のある装飾用釦を提供することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における装飾用釦の組立断面図である。
【図2】本考案における装飾用釦の平面図である。
【図3】本考案における装飾用釦を金属板に取付けた状
態の説明図である。
【符号の説明】
(1) 受け基体 (2) 装飾主体 (3) 装飾用釦 (4) 金属板 (11) 凹陥部 (14) 貫通孔 (15) 枠縁 (20) カシメ脚 (21) 飾頭

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質の熱可塑性合成樹脂の薄板を素材と
    して、装飾機能を備えた枠縁(15)及び該枠縁(15)に囲ま
    れ且つ中央部に貫通孔(14)を有する凹陥部(11)を、金型
    を用いた加熱及び加圧による成形手段で形成した受け基
    体(1) と、カシメ脚(20)と飾頭(21)を形成した金属製の
    装飾主体(2) とから構成され、前記受け基体(1) の貫通
    孔(14)に装飾主体(2) のカシメ脚(20)を挿通して飾頭(2
    1)を前記凹陥部(11)に嵌合し、前記カシメ脚(20)によっ
    て取付対象物(4) にカシメ固定したことを特徴とする装
    飾用釦。
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