JP3043612U - 保潤ソックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 履いているだけで、かかとの皮下組織の血行
を促進させ、皮膚に潤いを与えることができ、皮膚が弱
い人であっても使用でき、見映えが良い保潤ソックスを
提供する。 【解決手段】 かかと部分の内側に重合布２が取り付け
られている。重合布２は編織布３に接着剤４を介して非
通気布５が貼着されたものであり、重合布２の編織布３
の面がかかとに接触するように糸で縫合されている。こ
の保潤ソックス１を履くと、保潤ソックス１の重合布２
の部分は通気性が悪いので、かかとと保潤ソックス１と
の間の温められた空気は保潤ソックス１の外側に逃げな
い。このため、保潤ソックス１の重合布２が接触する部
位は常に温められるので、この保温効果によって、皮下
組織の血行を促進させ、皮膚に潤いを与えることがで
き、皮膚が弱い人であっても使用でき、見映えが良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、保潤ソックスに関する。さらに詳しくは、皮膚にかさかさ感のある かかとを保温し皮膚に潤いを保たせる保潤ソックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかとは、その皮下組織が厚いので、皮下組織が薄い他の部位に比べて血行が 悪く、栄養が充分に行き届かない。このため、かさかさ感がある。症状がひどく なると、皮膚にひび割れが生じたり、このひび割れから細菌が侵入したりする恐 れもある。このため、保潤性の高い薬品や栄養クリーム、化粧品などをかかとに 塗って保護したり、軽石で擦って血行を促進させたりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、かかとに、保潤性の高い薬品や栄養クリーム、化粧品などを塗った り、軽石で擦ったりするのは面倒であるとともに、完全な効果が得られないとい う問題がある。 また、皮膚が弱い人は強い刺激の化粧品を使用することができないという問題 がある。 ところで、くつ下を公衆の面前にさらす機会の多い人は見映えの良いくつ下を 望んでいる。

【０００４】 本考案はかかる事情に鑑み、履いているだけで、かかとの皮下組織の血行を促 進させ、皮膚に潤いを与えることができ、皮膚が弱い人であっても使用でき、見 映えが良い保潤ソックスを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の保潤ソックスは、かかと部分の生地の内側に非通気布が取り付けら れたことを特徴とする。 請求項２の保潤ソックスは、かかと部分の生地の内側に非通気布が取り付けら れ、該非通気布の内側に、編織布が重ね合わされたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図１は本実施形態の保潤ソックス１の単体図であって、（Ａ）は外側側面図、 （Ｂ）は内側側面図である。１（Ａ）、（Ｂ）図に示すように、本実施形態の保 潤ソックス１はアクリル繊維製の毛糸を編み込んだ生地でできている。 なお、保潤ソックス１は、その原糸が遠赤外線放射糸であってもよい。遠赤外 線放射糸とは、アクリル繊維等をベースとして、このベースに微細のセラミック などの遠赤外線材料が練り込まれたものである。この場合、遠赤外線材料から放 射される遠赤外線により、足が温められるので好適である。 さらになお、保潤ソックス１は、その原糸がアクリル繊維などの合成繊維だけ でなく、天然繊維であってもよく、種々の繊維を採択しうる。

【０００７】 つぎに、本考案の特徴部分を説明する。 図２は図１（Ｂ）の拡大図である。図３は重合布２の積層断面模式図である。 図１（Ｂ）および図２に示すように、本実施形態の保潤ソックス１の内側におけ るかかと部分には、重合布２が例えば糸で縫合により取り付けられている。 図３に示すように、この重合布２はフェルト布などの編織布３と塩化ビニル等 の合成樹脂製の非通気布５とが接着剤４により貼り合わされたものであり、重合 布２の編織布３の面が足のかかとに接触するように保潤ソックス１に取り付けら れている。 なお、編織布３はフェルト布だけでなく、メリヤス布、ニット、織布などであ ってもよい。また、非通気布５は塩化ビニルだけでなく、合成ゴム、天然ゴムや 皮などであってもよい。 さらになお、本考案では、重合部２が単に非通気布５である場合であってもよ い。つまり、非通気布５のみがかかと部分に取り付けられていてもよい。

【０００８】 つぎに、本実施形態の保潤ソックス１の作用効果を説明する。 保潤ソックス１を履くと、かかとには、重合布２の編織布３が接触するので、 保潤ソックス１を履いたときの感触が良いという効果を奏する。

【０００９】 しかる後、体温によって保潤ソックス１とかかととの間の空気は温められるの で、かかとの周辺部位は発汗する。しかも、保潤ソックス１の重合布２の部分は 通気性が悪いので、保潤ソックス１とかかととの間の空気はさらに温められると ともに、保潤ソックス１とかかととの間は汗によって蒸らされる。このため、か さかさ感のあるかかとに潤いを与えることができるという効果を奏する。 上記のごとく、保潤ソックス１は履いているだけで、かかとは常に温められて 蒸れるので、この保温・保湿効果によって、かかとの皮下組織の血行を促進させ 、皮膚に潤いを与えることができ、皮膚が弱い人であっても使用できるという効 果を奏する。

【００１０】 つぎに、本実施形態の他の例の保潤ソックスについて説明する。 図４は他の実施形態の保潤ソックス１１の単体図であって、（Ａ）は外側側面 図、（Ｂ）は内側側面図である。同図に示すように、この実施形態の保潤ソック ス１１は、前述の保潤ソックス１の指先部分がカットされ、替わりに、通気性の ある例えば遠赤外線放射糸製の通気布６が糸で縫合されたものである。この場合 、前述の保潤ソックス１と同様に、保潤ソックス１１を履いているだけで、かか とは常に温められて汗によって蒸れるので、この保温・保湿効果によって、保潤 ソックス１１はかかとの皮下組織の血行を促進させ、皮膚に潤いを与えることが でき、皮膚が弱い人であっても使用でき、見映えが良いという効果を奏する。 しかも、保潤ソックス１１の通気布６によって、足の指先部分は遠赤外線材料 から放射される遠赤外線によって温められるので好適である。 なお、この通気布６は遠赤外線糸製だけでなくシルク製であってもよく、この 場合足の指先部分は蒸れないので衛生的であり、好適である。

【００１１】

【考案の効果】 請求項１の保潤ソックスによれば、履いているだけで、かかとの皮下組織の血 行を促進させ、皮膚に潤いを与えることができる。 請求項２の保潤ソックスによれば、履いたときの感触が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の保潤ソックス１の単体図であっ
て、（Ａ）は外側側面図、（Ｂ）は内側側面図である。

【図２】図１（Ｂ）の保潤ソックス１の拡大図である。

【図３】重合布２の積層断面模式図である。

【図４】他の実施形態の保潤ソックス１１の単体図であ
って、（Ａ）は外側側面図、（Ｂ）は内側側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 保潤ソックス ３ 編織布 ５ 非通気布 １１ 保潤ソックス

【手続補正書】

【提出日】平成９年６月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】かかと部分の生地の内側に非通気布が取り
   付けられたことを特徴とする保潤ソックス。
2. 【請求項２】かかと部分の生地の内側に非通気布が取り
   付けられ、該非通気布の内側に、編織布が重ね合わされ
   たことを特徴とする。