JP3018319U - ヒールソックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温性に優れ、しかも、かかとにクリームや
化粧水を塗ったり、軽石でこすったりする従来の方法と
は全く別の方法で、簡単に安全で、かつ効果も長もちす
るソックスを提供することである。 【構成】 ヒールソックス素材全体に遠赤外線を放射す
る繊維を用い、このヒールソックスのかかと部分に通気
を抑制する素材を設け、かつ、つま先部分をカットした
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、足首の血行をよくし、かかとの外皮のかさつきをなくすソックスに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

足首部分は冷えると、古傷が痛んだり、また、故障もおきやすく、そのため従 来では、綿や化学繊維等で作成されたサポータで、足首を暖めるという方法が一 般的であった。

【０００３】 また、かかとは、人間の体の中で最も体重のかかる部分なので皮下組織が厚く できている。このため、かかとの皮下組織の血行は悪く、その表面はかさかさに 乾燥している場合が多い。

【０００４】 そこで従来では、かかとの皮下組織の血行をよくし、うるおいをよくする方法 として、例えば、クリームや化粧水等を塗ったり、軽石でこすったりしていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の綿や化学繊維で作成されたサポータでは、保温は不充分 であり、また、クリームや化粧水等は薬品であるため、人によっては体質上肌に 合わないということもあった。また、クリームや化粧水等を塗ったり、軽石でこ すったりする方法は、常時、行い続けなければ効果があがらないため非常に面倒 であった。

【０００６】 したがって本考案が目的とするところは、保温性に優れ、しかも、かかとにク リームや化粧水を塗ったり、軽石でこすったりする従来の方法とは全く別の方法 で、簡単に安全で、かつ効果も長もちするソックスを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

ヒールソックス素材全体に遠赤外線を放射する繊維を用い、このヒールソック スのかかと部分に通気を抑制する素材を設け、かつ、つま先部分をカットしたこ とを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案は、前記構成のように、ヒールソックス全体に、保温性に優れた、遠赤 外線を放射する繊維を用いることにより、皮下組織の血行をよくして発汗させる 。

【０００９】 また、かかと部分には通気を抑制する素材を設けることによって、かかとの皮 膚から蒸発した汗の水分をさえぎり、このさえぎられた水分によって、かさつい たかかとのうるおいをよくする。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図３に基づいて説明する。

【００１１】 図１に示すように、本実施例のヒールソックス１は、つま先以外で、足首から 、かかと、足の甲まで覆うように、くの字形の形状で構成されている。また、こ のヒールソックス１は、図２の断面図に示すように、遠赤外線を放射するセラミ ックス（以下、遠赤外線素材という）が練り込まれているアクリル繊維を、筒状 になるように表と裏二枚重ねに縫い合わせている。さらに、この表のアクリル繊 維２と裏のアクリル繊維３の間には、かかとにあたる部分に、通気を抑制する材 料であるナイロン布４を縫い込んでおり、全体としては、三重の構造になってい る。また、図３は、このヒールソックス１着用時の使用状態図であるが、図に示 されているように、つま先部分はカットされた構成になっている。

【００１２】 なお、このヒールソックス１は全体的に伸び縮みし、特に、足首部５と先端部 ６には、ゴムが織り込まれているためずれ落ちないようになっている。 上記構成において、アクリル繊維に遠赤外線素材を練り込んだヒールソックス １をはくと、前記遠赤外線素材から遠赤外線が直接足首全体に放射され、この放 射された遠赤外線により、まず、足首全体が暖められ血行をよくする。このよう に遠赤外線によって、暖められ血行がよくなった足首には発汗作用により汗がに じみ、この汗の水分が、通気を抑制するナイロン布４が縫い込まれているかかと 部分に湿気としてこもるため、かさついているかかとの皮下組織にうるおいをあ たえる。また、かかと部分以外は通気性のよいアクリル素材で作成されているた め蒸れることはない。さらに、ヒールソックス１のつま先部分をカットすること によって、つま先の五本の指を完全に露出させているため、蒸れることによる不 快感は完全に改善されている。なお、人間の体の新陳代謝は、昼間よりも夜間の 方が活発なため、睡眠中に使用するのが最も効果的である。

【００１３】 また、上記アクリル素材は非常にやわらかく安定した素材なため、肌がかぶれ るようなこともない。 なお、かかと部分には、通気を抑制する材料としてナイロン布４を使用したが 、別の材料としてポリエチレン等の合成樹脂フィルムを使用してもよい。

【００１４】 さらに、このヒールソックス１は、表裏二枚のアクリル素材を縫い合わせ二重 の構造にしているが、一枚のアクリル素材だけの一重の構造でもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によるヒールソックスは、アクリル繊維に練り込まれている遠赤外線素 材から遠赤外線が直接足首全体に放射され、この放射された遠赤外線により、足 首全体が暖められ血行がよくなり、汗が発汗される。そして、この汗の水分は、 通気を抑制する素材が縫い込まれているかかと部分のみに湿気としてこもるため 、かさついているかかとの皮下組織にはうるおいがあたえられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のヒールソックスの説明図で
ある。

【図２】図１のヒールソックスのＡ−Ａ線断面図であ
る。

【図３】同実施例のヒールソックスの着用時の使用状態
図である。

【符号の説明】

１ ヒールソックス ４ ナイロン布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒールソックス素材全体に遠赤外線を放
   射する繊維を用い、このヒールソックスのかかと部分に
   通気を抑制する素材を設け、かつ、つま先部分をカット
   したことを特徴とするヒールソックス。