JP3042582U - 携帯に便利なおしぼり収容体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利なおしぼりの収容体を提供する。 【解決手段】 蓋体９により開閉可能とされた取り出し
口２を具える携帯容器３内に、密封状態に包装された包
装おしぼり５の複数本を収容する。携帯容器３の一部分
に、収容されているおしぼりの量を確認するための透視
部１６を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯容器内に複数本のおしぼりを収容した携帯に便利なおしぼり収 容体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

例えば自動車の運転中に、ドライバーが、発汗による手や顔等の汚れによって 不快感を覚えることが多々ある。又、ドライバーや同乗者が車中で菓子や果物等 を食したときにも手の汚れが気になるものである。このような場合、その汗拭き や汚れ落としのために、通常ハンカチやティッシュを用いていた。

【０００３】 しかしながら、ハンカチやティッシュは湿潤状態にないために、顔や手等の汗 や汚れを取り除くには不十分であって、不快感が残った。このようなことから、 車中においても手軽に且つ余裕を持って必要枚数のおしぼりを使用できれば、ド ライバーや同乗者にとって非常に便利である。

【０００４】 本考案は、例えばこのような要求に応じ得ることに加え、ピクニックやキャン プの際、又スポーツの後等にも好都合に使用できる携帯に便利なおしぼり収容体 の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は以下の手段を採用する。 即ち本考案に係る携帯に便利なおしぼり収容体は、取り出し口を具える携帯容 器内に、密封状態に包装されたおしぼりの複数本を収容したことを特徴とするも のである。前記携帯容器は、蓋体により開閉可能とするのがよい。密封状態に包 装されたおしぼりは、その長さ方向を縦又は横にして収容される。

【０００６】 本考案に係るおしぼり収容体において、おしぼりをその長さ方向を縦にして収 容する場合、携帯容器の内部を仕切片によって複数の区画室に仕切るのがよい。 この仕切片は、おしぼりの収容本数が少なくなったときにも、前記おしぼりの中 間部を支持し、該おしぼりが一定以上に倒れるのを阻止しておしぼりが取り出し にくくなるのを防ぐ。

【０００７】 又本考案に係るおしぼり収容体の他の態様は、携帯容器内に、密封状態に包装 されたおしぼりの複数本をその長さ方向を横にして収容してなり、該携帯容器の 蓋体を、可撓性の樹脂シートからなるカバー部を有するものとし、このカバー部 に、おしぼりの長さに略等しい切り目からなる取り出し口を設けたことを特徴と するものである。この場合、携帯容器内のおしぼりの量を確認できるように、カ バー部を透明に形成するのがよい。

【０００８】 又前記おしぼり収容体において、携帯容器の一部分に、収容されているおしぼ りの量を確認するための透視部を設けるのがよい。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 〔第１実施例〕 図１において本考案に係る携帯に便利なおしぼり収容体１は、上方に開放する 取り出し口２を具える矩形箱状をなす携帯容器３内に、密封状態に包装された包 装おしぼり５の複数本例えば５０本程度を、その長さ方向を縦にして収容してな るものである。

【００１０】 前記携帯容器３は、全体が合成樹脂や紙を以て形成されており、上端開放の取 り出し口２を具える稍縦長の直方体状をなす容器本体６の上端の後縁部７に、板 状の蓋体９を、前記取り出し口２を開閉可能に連設してなるものであり、この取 り出し口２からおしぼりを順次取り出し可能とされている。

【００１１】 又、容器本体６の内部の底側部分（例えば略下半分）１０は、図２に示すよう に、例えば十字状の仕切片１１によって４つの区画室１２，１２，１２，１２に 仕切られている。そして前記包装おしぼり５は、夫々の区画室１２内に略等本数 ずつ収容される。

【００１２】 この仕切片１１は、おしぼりが順次取り出されて収容本数が少なくなったとき にも、収容されているおしぼりが極端に倒れて取り出しにくくなるのを防ぐため に、収容されている包装おしぼり５の中間部１３を図２に示すように支持するも のである。

【００１３】 又図１に示すように、前記携帯容器３の例えば正面側の壁部１５の上側が、収 容されているおしぼりの量を蓋体９を開けなくても確認できるように、透明な透 視部１６とされている。

【００１４】 又前記包装おしぼり５は、図３に示すように、例えば紙や不織布を以て形成さ れたおしぼり１７を、樹脂フイルムの袋１８で密封状態に包装してなる。

【００１５】 〔第２実施例〕 図４〜５は、本考案に係るおしぼり収容体１の他の実施例を示すものであり、 ポケットやバックに収容して携帯できるようにコンパクトに構成されている。か かる構成のおしぼり収容体１は、コンパクトであることにより、宣伝広告の媒体 として好都合である。

【００１６】 その携帯容器３は、上端開放の取り出し口２を具える縦長の偏平な矩形箱状を なす容器本体６の上端の後縁部７に、箱状の蓋体９を、前記取り出し口２を開閉 可能に連設してなるものであり、この取り出し口２から前記包装おしぼり５を順 次取り出し可能とされている。かかる構成を有する容器本体６内に、密封状態に 包装された偏平な包装おしぼり５の複数本例えば５本が、その長さ方向を縦にし て収容されている。

【００１７】 そして、前記携帯容器３の容器本体６や蓋体９の表面に適宜の広告を付するこ とにより、前記構成のおしぼり収容体１を、銀行や保険会社等の粗品として好適 に利用でき、内容物の珍しさによって、顕著な広告効果を奏し得る。

【００１８】 〔第３実施例〕 図６は、本考案に係るおしぼり収容体１のその他の実施例を示すものであり、 その携帯容器３は、横長の矩形箱状をなし、その上面部を構成する蓋体９は、可 撓性の透明樹脂シートからなるカバー部１９を有し、このカバー部１９には、お しぼりの長さに略等しい長さの切り目２０からなる取り出し口２が設けられてお り、この取り出し口２から包装おしぼり５を順次取り出し可能とされている。

【００１９】 かかる構成の携帯容器３内には、折り畳まれた積重おしぼり２１が、おりぼり の長さ方向を横にして収容されている。この積重おしぼり２１は、密封状態に包 装された偏平な包装おしぼり５，５相互がその長手方向の側部で連結され且つそ の連結部２２の長さ方向に沿って切断用ミシン線２３が設けられてなる帯状のお しぼりを折り畳んでなるものであり、その端部の包装おしぼりから順に、前記切 り目２０を通して取り出され、前記ミシン線２３で切断して使用される。

【００２０】 本実施例においては、カバー部１９を透明に形成しているため、このカバー部 １９を透して収容おしぼりの量を確認できる。

【００２１】 〔その他の実施例〕 おしぼり収容体のよりコンパクト化を図るために、包装おしぼりをＵ字状等 に折り畳んだ状態で携帯容器内に収容することもある。

【００２２】 おしぼりを収容する携帯容器は、前記実施例で示した紙容器や樹脂容器の他 、樹脂フイルムを用いて形成した容器等としても構成され得る。又その蓋体は、 図１、図４に示すように容器本体に連設されることの他、容器本体と独立に設け られることもある。

【００２３】 本考案に係るおしぼり収容体は、それが携帯用のものであるため、前記第２ 実施例で示したおしぼり収容体と同様にして、携帯容器の外面に適宜の広告を付 することにより、これを広告媒体として有効に利用することができる。

【００２４】 おしぼりが一定以上に倒れるのを防止するために携帯容器の内部を仕切片１ １によって複数の区画室１２に仕切る構成は、前記実施例で示したものに特定さ れず、例えば図７に示すように、携帯容器３の内部の中間高さ部分を、仕切片１ １により複数の区画室１２に仕切ってもよい。

【００２５】 おしぼりが一定以上に倒れるのを防止するために携帯容器の内部を仕切る仕 切片としては、前記した十字状をなすものの他、各種形態の仕切片を採用でき、 それに応じて、所要形態の区画室を形成できる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案に係るおしぼり収容体は、以下の如き優れた効果を奏する。 密封状態に包装されたおしぼりの複数本を携帯容器内に収容するため、これ を車内に設置することにより、携帯容器内のおしぼりを手軽に取り出し、顔や手 等の汗拭きや汚れ落とし等として使用できる。従って、従来の湿潤されていない ハンカチやティッシュを用いる場合に比べて汗拭き、汚れ落としの効果が格段に 大きく、爽快感を向上させ得る。

【００２７】 本考案に係るおしぼり収容体は、携帯できる容器内に複数本のおしぼりを収 容するものであるため、顧客のニーズに応じて携帯容器の大きさを設定すること により、少量又は中量のおしぼり収容体として販売できる。 例えば中量のおしぼり収容体として販売する場合は、その量が比較的多いため に余裕を以て使用できる。従ってこれは、車内に設置し、又ピクニックやキャン プ、スポーツの際等に携帯するに好都合であり、収容おしぼりを汗拭きや汚れ落 とし等に使用できる。 又、少量のおしぼり収容体として販売する場合は、これをポケット等に入れて 携帯することにより、例えば通行時等においても、収容おしぼりを汗拭き等とし て使用できる。

【００２８】 携帯容器内のおしぼりは、密封状態に包装されているために清潔であり又乾 燥しにくい。従って、使い残しが生じても一定期間の保存が可能である。

【００２９】 携帯容器の外面に広告を付することにより、おしぼり収容体を粗品として利 用することが可能であり、顕著な広告効果を奏し得る。

【００３０】 携帯容器の内部を仕切片によって複数の区画室に仕切るときは、長さ方向を 縦にしておしぼりを収容した場合、おしぼりの使用につれて収容おしぼりの本数 が少なくなったときにも、収容されているおしぼりが極端に倒れて取り出しにく くなるのを防止できる。

【００３１】 携帯容器の一部分に透視部を設けることにより、収容されているおしぼりの 量をこの透視部を通して確認できる。同様に、携帯容器の蓋体を可撓性の樹脂シ ートからなるカバー部を有するものとして構成する場合、このカバー部を透明に することにより、この透明カバー部を透して収容おしぼりの量を確認できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】おしぼり収容体を示す斜視図である。

【図２】携帯容器の内部を仕切る仕切片を作用と共に示
す斜視図である。

【図３】包装おしぼりを示す一部欠切斜視図である。

【図４】おしぼり収容体の他の態様を示す斜視図であ
る。

【図５】その蓋体を閉じた状態を示す部分斜視図であ
る。

【図６】おしぼり収容体のその他の態様を使用状態で示
す斜視図である。

【図７】携帯容器の内部を仕切る仕切片の他の態様をそ
の作用と共に示す部分斜視図である。

【符号の説明】

１ おしぼり収容体 ２ 取り出し口 ３ 携帯容器 ５ 包装おしぼり １１ 仕切片 １２ 区画室 １６ 透視部 １７ おしぼり

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取り出し口を具える携帯容器内に、密封
   状態に包装されたおしぼりの複数本を収容したことを特
   徴とする携帯に便利なおしぼり収容体。
2. 【請求項２】 蓋体により開閉可能とされた取り出し口
   を具える携帯容器内に、密封状態に包装されたおしぼり
   の複数本を収容したことを特徴とする携帯に便利なおし
   ぼり収容体。
3. 【請求項３】 上方に開放する取り出し口を具える携帯
   容器内に、密封状態に包装されたおしぼりの複数本を、
   その長さ方向を縦にして収容したことを特徴とする携帯
   に便利なおしぼり収容体。
4. 【請求項４】 上方に開放する取り出し口を具える携帯
   容器内に、密封状態に包装されたおしぼりの複数本を、
   その長さ方向を横にして積重状態で収容したことを特徴
   とする携帯に便利なおしぼり収容体。
5. 【請求項５】 請求項３記載の携帯に便利なおしぼり収
   容体において、携帯容器の内部を仕切片によって複数の
   区画室に仕切ると共に、夫々の区画室に前記おしぼりの
   所要本数を、その長さ方向を縦にして収容し、おしぼり
   の収容本数が少なくなったときにも、前記仕切片がおし
   ぼりの中間部を支持して該おしぼりが一定以上に倒れる
   のを防止するようにしたことを特徴とする携帯に便利な
   おしぼり収容体。
6. 【請求項６】 携帯容器内に、密封状態に包装されたお
   しぼりの複数本をその長さ方向を横にして収容してな
   り、該携帯容器の蓋体は、可撓性の樹脂シートからなる
   カバー部を有し、このカバー部には、おしぼりの長さに
   略等しい切り目からなる取り出し口が設けられているこ
   とを特徴とする携帯に便利なおしぼり収容体。
7. 【請求項７】 携帯容器内のおしぼりの量を確認できる
   ように、カバー部を透明に形成したことを特徴とする請
   求項６記載の携帯に便利なおしぼり収容体。
8. 【請求項８】 携帯容器の一部分に、収容されているお
   しぼりの量を確認するための透視部を設けたことを特徴
   とする請求項１〜６のいずれかに記載の携帯に便利なお
   しぼり収容体。