JPS5933806Y2 - 複数トレ−付容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内部に複数のトレーを収容した複数トレー付容
器の改良に関する。

一般にパイその化スナック食品等にあって、特に防湿を
要するものの包装に際しては合成樹脂トレーを使用し、
その開口部をフィルムをもって密閉したものを外箱内に
収容するようにしたものが知られている。

また、この種の包装に使用する合成樹脂トレーは、多容
量の収容部が一度に開封されることを防止するために複
数の小収容部を備え、その小収容部毎に開封し得るよう
にしたものが開発されている。

この種の従来の包装にあっては、開封した空の部分が連
続して残るものであるため、その後外箱に入れたままに
しておくと嵩張り、保管に不便であった。

また、外箱から取り出し未開封のトレーのみを保管する
場合には外箱がないため内部の収容物がこわれ易く、ま
た外見が著しく損われる等の問題があった。

かかる点にかんがみ、本考案は所定の小量づつを複数の
トレーに分包して外箱内に収容するようにするとともに
、いずれかのトレーが空になった場合には外箱の一部と
ともに切り離し、未開封部分は外箱の他の部分に収容さ
れた状態で保管可能ならしめるようにした複数トレー付
容器の提供を目的としてなされたもので゛ある。

そして、その要旨とするところは開放部を互いに向き合
わせて重ね合わせ自在な一対の収容部を有する外箱を備
え、該外箱は前記両収納部のそれぞれの背板部を互いに
連続させて一体成形した共通背板を有し、該共通背板の
中央に互いに切り離し自在なミシン目を備え、かつ一方
の収容部の前記共通背板と対向する前板部に他方の収容
部の前板部外に連結する連結片部を備え、該連結片部に
切り離し部を備え、前記外箱の両収容部内に底面をその
各収容部の底板に固着したトレーを各々収容してなる複
数トレー付容器に存する。

次に本考案の実施の一例に図面について説明する。

図中１は外箱である。

この外箱１は開放部を互いに重ね合わせ自在にした第１
．第２の収容部２ａ、２ｂを有している。

そして、その収容部２ａ、２ｂはそれぞれの背板部３
ａ 、３ ｂが互いに連結された一枚の共通背板３をも
って構成され、その共通背板３の中央に折り曲げ及び切
り離し自在なミシン目４が形成され、その上部を第１収
容部２ａ用、下部を第２収容部２ｂ用としている。

また、この外箱１は一枚の板紙を切り抜き、折り曲げて
形成しているものであり、第３図に示すように中央長手
方向に第１収容部２ａ用の前板部５ａ、底板部６ａ、共
通背板３、第２収容部２ｂ用の底板部６ｂ、及び前板部
５ｂが折り曲げ線を介して順に連続して成形されている
。

各前板部５ ａ 、５ ｂ及び共通背板３の向背板部３
ａ、３ｂの両端を延長してそれぞれ舌片７が一体成形さ
れ、両底板部６ ａ 、６ ｂはその両端に側板部８
ａ 、８ ａ 、８ ｂ 、８ ｂが形成され、その各
側板部８ａ、８ｂには舌片９が形成されている。

更に、第１収容部２ａの前板部５ａには、その端部に連
続して固着用舌片１０が形成され、その固着用舌片１０
にジッパ−１１からなる切り取り部が形成されている。

尚、図中１５は開封後の挿し込み片、１６は挿し込み用
切り込みである。

このように形成される外箱１の各収容部２ａ、２ｂ内に
トレー１２．１２を収容するようにしている。

このトレー１２は合成樹脂材料をもって形成され、内部
に所望の食品を収容し、その開口部分に合成樹脂フィル
ム１４を貼着して密封包装するようにしているものであ
る。

そして、この外箱１及びトレー１２を使用した包装に際
しては、第５図に示すように共通背板３をその中央より
折り曲げて両数容部２ａ、２ｂの開放部を上向きにし、
その両数容部２ ａ 、２ ｂの底板部６ａ、６ｂにト
レー１２の底面を接着剤を使用して接着させ、各舌片９
をトレー１２に沿わせて折り曲げる。

その複画収容部２ ａ 、２ ｂの開放部を互いに重ね
合わせ、固着用舌片１０の先端を第２収容部２ｂの前板
部５ｂ外に接着剤をもって接着しておくものである。

また、このようにして包装された外箱１の開封に際して
はジッパ−１１を引き剥し、共通背板３をそのミシン目
４より折り畳んで両数容部２ａ、２ｂを開き、トレー１
２の合成樹脂フィルム１４を引き剥す。

そして一方のトレー１２が空になった場合等にはミシン
目４より向背板部３ ａ 、３ ｂを切り離し、空にな
った部分のみを廃棄する。

尚、上述の実施例では外箱として折り畳み接着形式のも
のを示しているが、第７図に示すように各舌片にロッキ
ング用切り込み１７．１８を形成して折り畳み、組み込
み形式にしてもよく、また第８図に示すように各収容部
の長手方向の端部を各収容部の共通背板として・もよい
ものである。

本考案の複数トレー付容器は上述のように構成され、外
箱に開放部を互いに対向させて重ね合わせ自在な一対の
収容部を備え、その両数容部は背板部をミシン目を有す
る一枚の背板をもって構成し、その背板のミシン目の両
側を各収納部の背板部として一体成形し、その各収容部
にその底板上に底面を貼着してトレーを収容するように
七たことによって適当な量づつのトレーによる分包が可
能となり、またミシン目の切り離しにより各トレーは外
箱の収容部内に収容した状態で切り離されることとなり
、保管に際して便利なものとなったところであり、しか
も内容物が強固に保護され、形状のくずれ等も少なくな
ったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその一例
の閉鎖状態を示す斜視図、第２図は同縦断面図、第３図
は外箱の展開平面図、第４図はトレーの斜視図、第５図
は閉鎖前の状態を示す斜視図、第６図は開封後一方の収
容部のみに切り離した状態を示す斜視図、第７図は他の
例の外箱の展開平面図、第８図は更に他の例の開鎖状態
の斜視図である。 １・・・・・・外箱、２ａ、２ｂ・・・・・・収容部、
３・・・・・・共通背板、３ ａ 、３ ｂ・・・・・
・背板部、４・・・・・・ミシン目、５ ａ 、５ ｂ
・・・・・・前板部、６ ａ 、６ ｂ・・・・・・底
板部、７，９・・・・・・舌片、８ａ、８ｂ・・・・・
・側板部、１０・・・・・・固着用舌片、１１・・・・
・・ジッパ−１１２・・・・・・トレー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開放部を互いに向き合わせて重ね合わせ自在な一対の収
   納部を有する外箱を備え、該外箱は前記両収容部のそれ
   ぞれの背板部を互いに連続させて一体成形した共通背板
   を有し、該共通背板の中央に互いに切り離し自在なミシ
   ン目を備え、かつ一方の収容部の前記共通背板と対向す
   る前板部に他方の収納部の前板部外に連結する連結片部
   を備え、該連結片部に切り離し部を備え、前記外箱の両
   収納部内に底面をその各収容部の底板に固着したトレー
   を各々収容してなる複数トレー付容器。