JP3041074B2 - ２分配器 - Google Patents
２分配器Info
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- JP3041074B2 JP3041074B2 JP3091588A JP9158891A JP3041074B2 JP 3041074 B2 JP3041074 B2 JP 3041074B2 JP 3091588 A JP3091588 A JP 3091588A JP 9158891 A JP9158891 A JP 9158891A JP 3041074 B2 JP3041074 B2 JP 3041074B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＣＡＴＶシステム等に
使用される高周波信号を２等分する２分配器に関する。
使用される高周波信号を２等分する２分配器に関する。
【０００２】
【従来技術】従来、高周波信号を２分配する２分配器に
は、１つの２分配トランスにて信号を２等分した後、２
つの整合トランスにてインピーダンス整合させる方式の
ものがある。そして、上記２分配器では、１つの２分配
トランス及び２つの整合トランスを形成する各コア部材
にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子間を接続
して構成した分配・整合集合型のものが知られている。
ここで、一般に、２分配器は２分配トランスの入力端子
と各整合トランスの出力端子との間における分配損失特
性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損失特
性を有している。そして、２分配器において、分配損失
は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
は、１つの２分配トランスにて信号を２等分した後、２
つの整合トランスにてインピーダンス整合させる方式の
ものがある。そして、上記２分配器では、１つの２分配
トランス及び２つの整合トランスを形成する各コア部材
にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子間を接続
して構成した分配・整合集合型のものが知られている。
ここで、一般に、２分配器は２分配トランスの入力端子
と各整合トランスの出力端子との間における分配損失特
性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損失特
性を有している。そして、２分配器において、分配損失
は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の２分
配器の分配損失及び端子間結合損失は、一般的に、巻線
の巻き数が少ないほど高周波帯域の高域側で良く低域側
で悪い、反対に、巻線の巻き数が多いほど高周波帯域の
低域側で良く高域側で悪いという特性がある。この特性
に加え、更に、２分配器の分配損失特性及び端子間結合
損失特性（以下、伝送特性という）は、高周波帯域のそ
れぞれ異なる周波数を境にして急激に劣化するという傾
向もある。このため、高周波信号に対して広帯域におい
て優れた伝送特性を有する２分配器を得ることは難しか
った。発明者等は鋭意実験研究を重ねた結果、所望の高
周波帯域における２分配器の伝送特性を改善するために
は上述のような因子を変化させて最良の状態とする他
に、更に、１つの２分配トランスと２つの整合トランス
との位置関係によっても支配されることを見出した。
配器の分配損失及び端子間結合損失は、一般的に、巻線
の巻き数が少ないほど高周波帯域の高域側で良く低域側
で悪い、反対に、巻線の巻き数が多いほど高周波帯域の
低域側で良く高域側で悪いという特性がある。この特性
に加え、更に、２分配器の分配損失特性及び端子間結合
損失特性（以下、伝送特性という）は、高周波帯域のそ
れぞれ異なる周波数を境にして急激に劣化するという傾
向もある。このため、高周波信号に対して広帯域におい
て優れた伝送特性を有する２分配器を得ることは難しか
った。発明者等は鋭意実験研究を重ねた結果、所望の高
周波帯域における２分配器の伝送特性を改善するために
は上述のような因子を変化させて最良の状態とする他
に、更に、１つの２分配トランスと２つの整合トランス
との位置関係によっても支配されることを見出した。
【０００４】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性が得られる位
置関係となるように１つの分配トランスと２つの整合ト
ランスとを配設した分配・整合一体型の２分配器を提供
することである。
されたものであり、その目的とするところは、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性が得られる位
置関係となるように１つの分配トランスと２つの整合ト
ランスとを配設した分配・整合一体型の２分配器を提供
することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、コア部材の中央部に形成され、入力端
子側からの入力信号を２等分し各分配端子側に出力する
２分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、
前記２分配トランスのそれぞれの前記分配端子からそれ
ぞれ連続して１本の巻線により形成された、インピーダ
ンスを変換する２つの整合トランスとから成る分配・整
合一体型の２分配器であって、前記コア部材の中央部に
配設される前記２分配トランスのための２つの穴とその
周辺部に配設される２つの前記整合トランスのためのそ
れぞれ２つの穴とが一直線上となる位置に配設されるこ
とを特徴とする。
の発明の構成は、コア部材の中央部に形成され、入力端
子側からの入力信号を２等分し各分配端子側に出力する
２分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、
前記２分配トランスのそれぞれの前記分配端子からそれ
ぞれ連続して１本の巻線により形成された、インピーダ
ンスを変換する２つの整合トランスとから成る分配・整
合一体型の２分配器であって、前記コア部材の中央部に
配設される前記２分配トランスのための２つの穴とその
周辺部に配設される２つの前記整合トランスのためのそ
れぞれ２つの穴とが一直線上となる位置に配設されるこ
とを特徴とする。
【０００６】
【作用】コア部材の中央部に配設される２分配トランス
のための２つの穴とその周辺部に配設される２つの整合
トランスのためのそれぞれ２つの穴とが一直線上となる
位置に配設される。このように、コア部材には２分配ト
ランスのための２つの穴と２つの整合トランスのための
それぞれ２つの穴の合計６つの穴があり、それら６つの
穴が一直線上の位置に配設される。そして、コア部材の
中央部に２分配トランス、その周辺部に２つの整合トラ
ンスが形成され分配・整合一体型の分配器となる。
のための２つの穴とその周辺部に配設される２つの整合
トランスのためのそれぞれ２つの穴とが一直線上となる
位置に配設される。このように、コア部材には２分配ト
ランスのための２つの穴と２つの整合トランスのための
それぞれ２つの穴の合計６つの穴があり、それら６つの
穴が一直線上の位置に配設される。そして、コア部材の
中央部に２分配トランス、その周辺部に２つの整合トラ
ンスが形成され分配・整合一体型の分配器となる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図１は本発明に係る２分配器１００を示した平
面図であり、図２は図１の背面図である。又、図３は図
１の２分配器１００を構成するコア部材１０を示し、図
３(A) は平面図、図３(B) は図３(A) の縦断面図であ
る。そして、図４は図１の２分配器１００を構成する２
分配トランス及び２つの整合トランスのうちの１つの整
合トランスの結線図を示し、図４(A) は２分配トランス
の結線図、図４(B)は整合トランスの結線図である。
尚、整合トランスは単巻トランスにて構成されている。
以下、整合トランスについては、入力端子側と出力端子
側との間の巻線を直列巻線、上記出力端子側とアース端
子側との間の巻線を共通巻線という。そして、巻線比は
直列巻線と共通巻線との比で記述する。又、図中の1t,3
t は巻線の巻き数（ターン数）がそれぞれ１，３である
ことを表している。以下、同じ構成から成るものについ
ては、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
明する。図１は本発明に係る２分配器１００を示した平
面図であり、図２は図１の背面図である。又、図３は図
１の２分配器１００を構成するコア部材１０を示し、図
３(A) は平面図、図３(B) は図３(A) の縦断面図であ
る。そして、図４は図１の２分配器１００を構成する２
分配トランス及び２つの整合トランスのうちの１つの整
合トランスの結線図を示し、図４(A) は２分配トランス
の結線図、図４(B)は整合トランスの結線図である。
尚、整合トランスは単巻トランスにて構成されている。
以下、整合トランスについては、入力端子側と出力端子
側との間の巻線を直列巻線、上記出力端子側とアース端
子側との間の巻線を共通巻線という。そして、巻線比は
直列巻線と共通巻線との比で記述する。又、図中の1t,3
t は巻線の巻き数（ターン数）がそれぞれ１，３である
ことを表している。以下、同じ構成から成るものについ
ては、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【０００８】２分配器１００はコア部材１０の中央部に
２つの穴Ｈ1 があけられている。又、周辺部にそれら２
つの穴Ｈ1 に対して一定間隔で一直線上にそれぞれ２つ
の穴Ｈ2 があけられている。２分配トランスＤＴは２つ
の巻線の巻き数がそれぞれ１であり、上記２つの穴Ｈ1
を通して２つの巻線Ｗ11，Ｗ12がそれぞれ巻かれてい
る。これら２つの巻線Ｗ11，Ｗ12の一方の端子をコア部
材１０にいっぱいまで確実に縒り込み引き出して入力端
子ＩＮとする。そして、上記２つの巻線Ｗ11，Ｗ12の他
方の端子をそれぞれ分配端子Ｄ1,Ｄ2 とする。次に、整
合トランスＡＴ1 （ＡＴ2 ）は上記分配端子Ｄ
1 （Ｄ2 ）が引き出されたそれぞれの穴Ｈ1 に対向した
２つの穴Ｈ2 を通して巻き数１の直列巻線Ｗ21及び巻き
数３の共通巻線Ｗ22が巻かれている。この直列巻線Ｗ21
の一方の端子が入力端子Ｉ1 （Ｉ2 ）とされ、その入力
端子Ｉ1 （Ｉ2 ）と上記分配端子Ｄ1 （Ｄ2 ）とがそれ
ぞれ接続される。尚、実際には、巻線Ｗ11（Ｗ12）と各
直列巻線Ｗ21とは連続してコア部材１０の穴Ｈ1,Ｈ2 に
巻かれている。又、上記直列巻線Ｗ21の他方の端子と上
記共通巻線Ｗ22の一方の端子とがそれぞれ接続され出力
端子ＯＵＴ１（ＯＵＴ２）とされる。そして、共通巻線
Ｗ22の他方の端子はアース端子Ｅ1 （Ｅ2 ）とされる。
２つの穴Ｈ1 があけられている。又、周辺部にそれら２
つの穴Ｈ1 に対して一定間隔で一直線上にそれぞれ２つ
の穴Ｈ2 があけられている。２分配トランスＤＴは２つ
の巻線の巻き数がそれぞれ１であり、上記２つの穴Ｈ1
を通して２つの巻線Ｗ11，Ｗ12がそれぞれ巻かれてい
る。これら２つの巻線Ｗ11，Ｗ12の一方の端子をコア部
材１０にいっぱいまで確実に縒り込み引き出して入力端
子ＩＮとする。そして、上記２つの巻線Ｗ11，Ｗ12の他
方の端子をそれぞれ分配端子Ｄ1,Ｄ2 とする。次に、整
合トランスＡＴ1 （ＡＴ2 ）は上記分配端子Ｄ
1 （Ｄ2 ）が引き出されたそれぞれの穴Ｈ1 に対向した
２つの穴Ｈ2 を通して巻き数１の直列巻線Ｗ21及び巻き
数３の共通巻線Ｗ22が巻かれている。この直列巻線Ｗ21
の一方の端子が入力端子Ｉ1 （Ｉ2 ）とされ、その入力
端子Ｉ1 （Ｉ2 ）と上記分配端子Ｄ1 （Ｄ2 ）とがそれ
ぞれ接続される。尚、実際には、巻線Ｗ11（Ｗ12）と各
直列巻線Ｗ21とは連続してコア部材１０の穴Ｈ1,Ｈ2 に
巻かれている。又、上記直列巻線Ｗ21の他方の端子と上
記共通巻線Ｗ22の一方の端子とがそれぞれ接続され出力
端子ＯＵＴ１（ＯＵＴ２）とされる。そして、共通巻線
Ｗ22の他方の端子はアース端子Ｅ1 （Ｅ2 ）とされる。
【０００９】上述のように、本発明の２分配器１００は
１つのコア部材１０から成り、その中央部に２分配トラ
ンスＤＴ、その周辺部に２つの整合トランスＡＴ1,ＡＴ
2 が形成されている。即ち、２分配器１００は１つの部
品にて構成されることになる。すると、コア部材１０に
各トランスの巻線を巻く場合や完成した２分配器１００
を図示しないプリント基板などに配設する場合に極めて
容易に取り扱えることとなる。ここで、コア部材１０の
２分配トランスＤＴを形成する２つの穴Ｈ1 に対して一
定間隔で一直線上に配設された２つの穴Ｈ2 を用いて整
合トランスＡＴ1,ＡＴ2 はそれぞれ形成される。従っ
て、２分配トランスＤＴ及び２つの整合トランスＡＴ1,
ＡＴ2 は一直線上で位置関係が一定となり、各トランス
はそれらの間の相互干渉などが極めて少ない状態に配設
されることとなる。このような２分配器１００では２分
配された高周波信号に対して広帯域において優れた伝送
特性を有する。
１つのコア部材１０から成り、その中央部に２分配トラ
ンスＤＴ、その周辺部に２つの整合トランスＡＴ1,ＡＴ
2 が形成されている。即ち、２分配器１００は１つの部
品にて構成されることになる。すると、コア部材１０に
各トランスの巻線を巻く場合や完成した２分配器１００
を図示しないプリント基板などに配設する場合に極めて
容易に取り扱えることとなる。ここで、コア部材１０の
２分配トランスＤＴを形成する２つの穴Ｈ1 に対して一
定間隔で一直線上に配設された２つの穴Ｈ2 を用いて整
合トランスＡＴ1,ＡＴ2 はそれぞれ形成される。従っ
て、２分配トランスＤＴ及び２つの整合トランスＡＴ1,
ＡＴ2 は一直線上で位置関係が一定となり、各トランス
はそれらの間の相互干渉などが極めて少ない状態に配設
されることとなる。このような２分配器１００では２分
配された高周波信号に対して広帯域において優れた伝送
特性を有する。
【００１０】
【効果】本発明は、コア部材の中央部に配設される２分
配トランスのための２つの穴とその周辺部に配設される
２つの整合トランスのためのそれぞれ２つの穴とが一直
線上となる位置に配設されており、このようなコア部材
を用いた２分配器は１つの２分配トランスを中心にして
２つの整合トランスの方向を含んだ位置関係が一定とな
り、各トランス間の相互干渉などを極めて少なくでき
る。従って、本発明の分配・整合一体型の２分配器は高
周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性を有す
るものとなる。
配トランスのための２つの穴とその周辺部に配設される
２つの整合トランスのためのそれぞれ２つの穴とが一直
線上となる位置に配設されており、このようなコア部材
を用いた２分配器は１つの２分配トランスを中心にして
２つの整合トランスの方向を含んだ位置関係が一定とな
り、各トランス間の相互干渉などを極めて少なくでき
る。従って、本発明の分配・整合一体型の２分配器は高
周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性を有す
るものとなる。
【図１】本発明の具体的な一実施例に係る２分配器を示
した平面図である。
した平面図である。
【図２】図１の背面図である。
【図３】同実施例に係る２分配器を構成するコア部材を
示した図面である。
示した図面である。
【図４】同実施例に係る２分配器を構成する２分配トラ
ンス及び２つの整合トランスのうちの１つの整合トラン
スの結線図である。
ンス及び２つの整合トランスのうちの１つの整合トラン
スの結線図である。
１０−コア部材 Ｈ1,Ｈ2−穴 ＤＴ−２分配トラ
ンス Ｗ11，Ｗ12−巻線 ＩＮ−入力端子 Ｄ1,Ｄ2−分
配端子 ＡＴ1,ＡＴ2−整合トランス Ｗ21−直列巻線Ｗ22−
共通巻線 Ｉ1,Ｉ2 −入力端子 ＯＵＴ１，ＯＵＴ２−出力端子 Ｅ1,Ｅ2−アース端子 １００−２分配器
ンス Ｗ11，Ｗ12−巻線 ＩＮ−入力端子 Ｄ1,Ｄ2−分
配端子 ＡＴ1,ＡＴ2−整合トランス Ｗ21−直列巻線Ｗ22−
共通巻線 Ｉ1,Ｉ2 −入力端子 ＯＵＴ１，ＯＵＴ２−出力端子 Ｅ1,Ｅ2−アース端子 １００−２分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01F 19/00 H01F 19/06
Claims (1)
- 【請求項１】 コア部材の中央部に形成され、入力端子
側からの入力信号を２等分し各分配端子側に出力する２
分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、前
記２分配トランスのそれぞれの前記分配端子からそれぞ
れ連続して１本の巻線により形成された、インピーダン
スを変換する２つの整合トランスとから成る分配・整合
一体型の２分配器であって、 前記コア部材の中央部に配設される前記２分配トランス
のための２つの穴とその周辺部に配設される２つの前記
整合トランスのためのそれぞれ２つの穴とが一直線上と
なる位置に配設されることを特徴とする２分配器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3091588A JP3041074B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | ２分配器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3091588A JP3041074B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | ２分配器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04302108A JPH04302108A (ja) | 1992-10-26 |
| JP3041074B2 true JP3041074B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=14030711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3091588A Expired - Fee Related JP3041074B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | ２分配器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3041074B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102016220070A1 (de) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | Robert Bosch Gmbh | Entstörsystem, Antrieb und Handwerkzeugmaschine |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP3091588A patent/JP3041074B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04302108A (ja) | 1992-10-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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