JP3041073B2 - 分配器 - Google Patents

分配器

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JP3041073B2
JP3041073B2 JP3091586A JP9158691A JP3041073B2 JP 3041073 B2 JP3041073 B2 JP 3041073B2 JP 3091586 A JP3091586 A JP 3091586A JP 9158691 A JP9158691 A JP 9158691A JP 3041073 B2 JP3041073 B2 JP 3041073B2
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知彦 蟹江
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愛知電子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATVシステム等に
使用される高周波信号を複数等分する分配器に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、高周波信号を2分配する2
分配器には、1つの2分配トランスにて信号を2等分し
た後、2つの整合トランスにてインピーダンス整合させ
る方式のものがある。そして、上記2分配器では、1つ
の2分配トランス及び2つの整合トランスを形成する各
コア部材にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子
間を接続して構成した分配・整合集合型のものが知られ
ている。ここで、一般に、分配器は分配トランスの入力
端子と各整合トランスの出力端子との間における分配損
失特性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損
失特性を有している。そして、分配器において、分配損
失は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、分配器の分
配損失は、整合トランス部分の透磁率が大きいと高周波
信号の中域側から高域側で劣化する。又、分配器の端子
間結合損失は、高周波信号の低域側では透磁率が大きい
磁性材料を使用しないと良くならない。即ち、分配器に
おける分配損失と端子間結合損失とはコア部材の透磁率
に対して相反した特性となっている。上述の特性におけ
る問題点に加え、更に、分配器の分配損失特性及び端子
間結合損失特性(以下、伝送特性という)は、高周波帯
域のそれぞれ異なる周波数を境にして急激に劣化すると
いう傾向もあり、高周波信号に対して広帯域において優
れた伝送特性を有する分配器を得ることは難しかった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性を有する分配
・整合一体型の分配器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、コア部材の中央部に形成され、入力端
子側からの入力信号を複数等分し各分配端子側に出力す
る分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、
前記分配トランスのそれぞれの前記分配端子からそれぞ
れ連続して1本の巻線により形成された、インピーダン
スを変換する整合トランスとから成る分配・整合一体型
の分配器であって、前記コア部材はコア本体と、該コア
本体の中央部に積み重ねられる別の補助コアとから成
り、前記コア本体と前記補助コアとの透磁率が異なるこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】コア部材はコア本体とそのコア本体の中央部に
積み重ねられる別の補助コアとから成る。そして、上記
コア本体と上記補助コアとの透磁率は異なっている。こ
のように、コア部材は透磁率の異なるコア本体及び補助
コアの2体を積み重ね組み合わせて構成される。そし
て、コア部材の中央部に分配トランス、その周辺部に整
合トランスが形成され分配・整合一体型の分配器とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る分配器である2分配器10
0を示した平面図であり、図2は図1の背面図である。
又、図3は図1の2分配器100を構成するコア部材1
0を示し、図3(A) は平面図、図3(B) は下面図、図3
(C) は右側面図である。又、図4は図3のコア部材10
を形成するコア本体11を示し、図4(A) は平面図、図
4(B) は図4(A) の縦断面図である。又、図5は図4の
コア本体11の中央部に嵌合して積み重ねられる補助コ
ア12を示し、図5(A) は平面図、図5(B) は図5(A)
の縦断面図である。そして、図6は図1の2分配器10
0を構成する2分配トランスDT及び2つの整合トラン
スAT1,AT2 の結線図である。尚、整合トランスは単
巻トランスにて構成されている。以下、整合トランスに
ついては、入力端子側と出力端子側との間の巻線を直列
巻線、上記出力端子側とアース端子側との間の巻線を共
通巻線という。そして、巻線比は直列巻線と共通巻線と
の比で記述する。又、図中の1t,3t は巻線の巻き数(タ
ーン数)がそれぞれ1,3であることを表している。以
下、同じ構成から成るものについては、同一の符号を付
して重複する説明を省略する。
【0008】2分配器100はコア部材10の中央部に
2分配トランスDT、周辺部である左右にそれぞれ整合
トランスAT1,AT2 が形成された分配・整合一体型の
分配器である。2分配トランスDTには、2つの巻き数
1の巻線W11,W12が巻かれ、2つの巻線W11,W12
一方の端子がコア部材10にいっぱいまで確実に縒り込
んで入力端子INが引き出されている。そして、上記2
つの巻線W11,W12の他方の端子をそれぞれ分配端子D
1,2 とする。又、整合トランスAT1,AT2 には、巻
き数1の直列巻線W21及び巻き数3の共通巻線W22が巻
かれている。この直列巻線W21の一方の端子が入力端子
1,2 とされ、その入力端子I1,2 と上記分配端子
1,2 とがそれぞれ接続される。尚、実際には、巻線
11,W12と各直列巻線W21とは連続してコア部材10
の後述の穴に巻かれている。そして、整合トランスAT
1,AT2 からは、直列巻線W21の他方の端子と上記共通
巻線W22の一方の端子とがそれぞれ接続され出力端子O
UT1,OUT2として引き出されている。更に、共通
巻線W22の他方の端子がそれぞれアース端子E1,2
して引き出されている。尚、上述の2分配器100は上
記直列巻線W21と共通巻線W22との巻線比1対3により
入力端子INと各出力端子OUT1,OUT2とのイン
ピーダンス整合が図られている。
【0009】上述の2分配器100のコア部材10は、
図3に示されたように、コア本体11とその凹部11a
上に嵌合して積み重ねられた別の補助コア12とから成
る。コア本体11は、図4に示されたように、中央部の
厚さを周辺部の厚さより薄くして形成された凹部11a
を有している。その中央部の凹部11aには2つの穴H
11と周辺部にはそれぞれ2つの穴H12とがあけられてい
る。又、補助コア12は、図5に示されたような形状で
あり、上記コア本体11の中央部の凹部11aにより左
右方向に対して嵌合寸法となるように形成されている。
そして、補助コア12には、コア本体11の凹部11a
に嵌合して積み重ねられたときにそのコア本体11の2
つの穴H11と穴位置が一致するように2つの穴H21があ
けられている。
【0010】例えば、コア部材10を形成するコア本体
11の外形寸法をL1=16mm、L2=6mm 、L3=6mm 、L4=
4mm とし、穴径をH11=φ1.4mm、H12=φ1.2mmとし、そ
の厚さを周辺部L5=3.5mm 、中央部L6=1.5mm とする。
又、補助コア12の外形寸法をL7=6mm 、L8=6mm と
し、その厚さをL9=2mm とし、穴径をH21=φ1.4mmとし
て組み合わせた場合の伝送特性を図7に示した。図7
(A) は周波数帯域(10.00MHz〜2000.00MHz)における分
配損失特性を示し、図7(B) は周波数帯域(10.00MHz〜
2000.00MHz)における端子間結合損失特性を示してい
る。ここで、コア部材10を構成する磁性材料として、
コア本体11を、例えば、Fe−Ni系フェライトで初期
透磁率μi=260とし、補助コア12を、例えば、Fe−
Ni系フェライトで初期透磁率μi=260又はFe−Ni系
フェライトで初期透磁率μi=2200 として組み合わせ
た。
【0011】図より明らかなように、コア部材10にて
構成された2分配器は伝送特性のうちの分配損失特性は
補助コア12がFe−Ni系フェライトで初期透磁率μi
=260のものと、Fe−Ni系フェライトで初期透磁率μi
=2200 のものとでは殆ど同じ特性となっている。とこ
ろが、伝送特性のうちの端子間結合損失特性には大きな
差異が見られる。この場合には、所望の周波数帯域(1
0.00MHz〜2000.00MHz)において、補助コア12がFe−
Ni系フェライトで初期透磁率μi=2200 のものは端子
間結合損失特性が全体的に改善され、特に、低域側で極
めて改善されていることが分かる。尚、周波数10.00MHz
での端子間結合損失は、補助コア12がFe−Ni系フェ
ライトで初期透磁率μi=260のものは -7.5dBであり、
Fe−Ni系フェライトで初期透磁率μi=2200 のものは
-14.0dBである。すると、コア部材10に形成された2
分配トランスDTや2つの整合トランスAT1,AT2
特性インピーダンスの値が変化し、2分配器100にお
ける伝送特性を変化させることができる。尚、コア部材
10を形成するコア本体11の中央部及び周辺部の厚さ
寸法、補助コア12の厚さ寸法は上述のように実験測定
された伝送特性を比較検討して決定される。この結果、
このようなコア部材10を使用した2分配器100は、
高周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性、
又、所望の周波数帯域において良好な伝送特性を有する
分配・整合一体型となる。
【0012】図8は、本発明の分配器を3分配器とした
ときのコア部材20を示し、図8(A) は平面図、図8
(B) は下面図である。コア本体21は中央部の厚さを周
辺部の厚さより薄くした凹部21aが形成されている。
この凹部21a上には補助コア22が嵌合して積み重ね
られている。このように構成されたコア部材20の中央
部の厚さは、上述の実施例と同様に、コア本体21の周
辺部との厚さに関わりなく設定できることになる。又、
コア部材20を構成するコア本体21と補助コア22と
の透磁率を変えることが可能である。そして、補助コア
22はコア本体21の中央部の円形の凹部21aにて、
その全周囲が嵌合される。従って、コア部材20におい
て、コア本体21と補助コア22とは相互の回転方向を
除いた全方向に正確に位置決めされることになる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、コア部材がコア本体と、その
コア本体の中央部に積み重ねられる別の補助コアとから
成り、コア本体の透磁率と補助コアの透磁率とが異なる
ので、コア部材は中央部において異なる透磁率のものが
組み合わされた状態となる。つまり、コア部材は、伝送
特性を重視して、その中央部と周辺部との透磁率を適当
に変えることが可能となり、更に、その中央部と周辺部
との厚みも適当に設定できることになる。このようなコ
ア部材を用いた分配器は、高周波信号に対して広帯域に
おいて優れた伝送特性を有する分配・整合一体型とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る分配器である
2分配器を示した平面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】同実施例に係る2分配器を構成するコア部材を
示した図面である。
【図4】図3のコア部材を形成するコア本体を示した図
面である。
【図5】図4のコア本体の中央部に嵌合して積み重ねら
れる補助コアを示した図面である。
【図6】同実施例に係る2分配器を構成する2分配トラ
ンス及び2つの整合トランスの結線図である。
【図7】同実施例に係る2分配器でコア部材を形成する
コア本体に嵌合して積み重ねられる補助コアの透磁率を
変えて伝送特性を求めた特性図である。
【図8】本発明に係る分配器である3分配器を構成する
コア部材を示した図面である。
【符号の説明】
10−コア部材 11−コア本体 11a−凹部
12−補助コア DT−2分配トランス W11,W12−巻線 IN−
入力端子 D1,2−分配端子 AT1,AT2−整合トランス
21−直列巻線 W22−共通巻線 I1,2 −入力端子 OUT1,
OUT2−出力端子 E1,2−アース端子 100−2分配器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 19/00 H01F 19/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部材の中央部に形成され、入力端子
    側からの入力信号を複数等分し各分配端子側に出力する
    分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、前
    記分配トランスのそれぞれの前記分配端子からそれぞれ
    連続して1本の巻線により形成された、インピーダンス
    を変換する整合トランスとから成る分配・整合一体型の
    分配器であって、 前記コア部材はコア本体と、該コア本体の中央部に積み
    重ねられる別の補助コアとから成り、前記コア本体と前
    記補助コアとの透磁率が異なることを特徴とする分配
    器。
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