JP3039955U - 包装用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】商品を入れる収容凹部の両側にスライド溝が形
成された容器本体と、前記スライド溝に挿込み収容凹部
の開口面を塞ぐ台紙とから成る包装用容器であって、容
器本体と台紙を粘着テープ、ホッチキス等の止め具を使
わず止め得、包装作業の簡易化および包装外観の体裁を
良くする。 【解決手段】収容凹部１１の各側壁端縁にフランジ１
２、収容凹部両側のフランジに互いに対向したスライド
溝１３が形成された容器本体１と、両端部を前記スライ
ド溝に係合して収容凹部の開口面を塞ぐ台紙２とから成
る包装用容器に於いて、容器本体は、対向するスライド
溝の溝間隔を、容器本体の一端を広幅となし他端を狭幅
に設定し且つ広幅に対応したフランジに台紙の抜止めを
形成すると共に、台紙は、対向するスライド溝間に適合
すべく一端を広幅、他端を狭幅の台形に形成し構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、釣り用浮きその他の用具、文具、工具、日用品、台所用 品その他諸々の商品の包装に適用する包装用容器の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種包装容器とて図７及び図８に示すものがある。 図７及び図８の包装用容器は、合成樹脂シート材を用いた真空成形による容器本 体３と収容凹部の開口面を塞ぐ台紙４とから成り、容器本体３は、包装商品を適 合装填し得る形状とした収容凹部３１の各側壁端縁にフランジ３２、収容凹部３ １両側のフランジ３２、３２を折返して形成したスライド溝３３および収容凹部 ３１の一辺に対応したフランジ３２を折返して係合溝３４が形成されており、容 器の使用では、収容凹部３１に商品を装填した後、台紙４の両側縁をスライド溝 ３３に挿入して台紙４先端部を係合溝３４に係合し、収容凹部３１の開口面を台 紙４にて塞ぎ包装するようになしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の包装用容器では、これをディスプレ等に陳列する際、台紙４ と容器本体フランジ３２とを粘着テープ或いはホッチキス等の止め具５を用いて 止め、台紙４の抜け止めを図っている。

【０００４】 上記の如く、テープ或いはホッチキス等の止め具５を使用するとそれなりに手 数が掛かると共に、包装外観が見苦しくなるという不都合がある。 このため、最近、当業者の間から、この種包装用容器に於いて、特別な止め具を 使わず容器本体と台紙を止め得る包装用容器の出現が強く要望されているが、現 在、そのような容器は存在しない。

【０００５】 そこで、この考案は極めて簡単な構成により、上記の要望を満足し包装作業の 省力化および包装容器の美観向上に効果を発揮する新規な包装用容器を提供する ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための、この考案の包装用容器は、収容凹部の各側壁端 縁にフランジ、収容凹部両側のフランジに互いに対向したスライド溝が形成され た容器本体と、両端部を前記スライド溝に係合して収容凹部の開口面を塞ぐ台紙 とから成る包装用容器に於いて、容器本体は、、対向するスライド溝の溝間隔を 、容器本体の一端を広幅となし他端を狭幅に設定し且つ広幅に対応したフランジ に台紙の抜止めを形成すると共に、台紙は、対向するスライド溝間に適合すべく 一端を広幅、他端を狭幅の台形に形成したものである。

【０００７】

【作用】

上記の如く、容器本体の収容凹部両側に形成したスライド溝の間隔を、容器本 体の一端を広幅、他端を狭幅となし、台紙を前記スライド溝に適合する台形に形 成したから、容器本体の両スライド溝に対して台紙を挿込むとき、台紙は台形形 状およびスライド溝幅に適合して挿込み端で止まり、収容凹部の開口面を塞ぐ。 然も、台紙の広幅に対応した容器本体フランジに抜止めを形成したから、台紙 をスライド溝に挿入し挿込み端に達したとき、抜止めを台紙の広幅辺に引っ掛け 得、従って、特別な止め具を要せず容器本体と台紙を止め得る等、構成簡単にし て考案目的を達成した優れた効果を奏する。

【０００８】

【実施例】

図１は、この考案の一実施例に係る包装用容器の斜視図。図２は、図１の裏側 平面図。図３は、図２中Ａ−Ａ線に沿う断面図。図４は、Ｂ−Ｂ線に沿う断面図 。図５は、容器本体の裏側平面図。図６は、台紙の平面図。図７は、従来の包装 用容器の斜視図。図８は、図７の裏側平面図である。

【０００９】 この考案に係る包装用容器は、例えば釣り具、文具、日用品、台所用品等種々 商品の包装に適用する。 この考案は、収容凹部１１の各側壁端縁にフランジ１２、収容凹部両側のフラ ンジ１２に互いに対向したスライド溝１３が形成された容器本体１と、両端部を 前記スライド溝１３に係合して収容凹部１１の開口面を塞ぐ台紙２とから成る包 装用容器に於いて、容器本体１は、図１乃至図５に示す如く、対向するスライド 溝１３の溝間隔を、容器本体１の一端を広幅１４ｗとなし他端を狭幅１５ｗに設 定し且つ広幅１４ｗに対応したフランジ１２に台紙２の抜止め１６を形成する。

【００１０】 台紙２は、図２及び図６に示す如く、容器本体１の収容凹部１１両側のスライ ド溝１３、１３間隔に合わせて一端を広幅２１ｗ、他端を狭幅２２ｗの台形とし たものである。 この台紙２の外側面には、包装商品の説明等が印刷される。

【００１１】 前記、容器本体１は、従来と同様に合成樹脂シート材による真空成形或いは射 出成形の何れかを採用する。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は上記の如く、容器本体の収容凹部両側に形成したスライド溝の間隔 を、容器本体の一端を広幅、他端を狭幅となし、台紙を前記スライド溝に適合す る台形に形成したから、容器本体の両スライド溝に対して台紙を挿込むとき、台 紙は台形形状およびスライド溝幅に適合して挿込み端で止まり、収容凹部の開口 面を塞ぐことができる。

【００１３】 然も、台紙の広幅に対応した容器本体フランジに抜止めを形成したから、台紙 をスライド溝に挿入し挿込み端に止めたとき、抜止めを台紙の広幅辺に引っ掛か け得、従って、特別な止め具を要せず容器本体と台紙を止めることができ、包装 作業の省力化及び従来の包装外観が見苦しくなるという不都合を解消し得る等、 構成簡単にして考案目的を達成した実用上の優れた効果を奏する。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係る包装用容器の斜視図
である。

【図２】図１の裏側平面図である。

【図３】図２中Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図５】容器本体の裏側平面図である。

【図６】台紙の平面図である。

【図７】従来の包装用容器の斜視図である。

【図８】図７の裏側平面図である。

【符号の説明】

１．容器本体 １１．収容凹部 １２．フランジ １３．スライド
溝 １４ｗ．広幅 １５ｗ．狭幅 ２．台紙 ２１ｗ．広幅 ２２ｗ．狭幅

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収容凹部の各側壁端縁にフランジ、収容凹
   部両側のフランジに互いに対向したスライド溝が形成さ
   れた容器本体と、両端部を前記スライド溝に係合して収
   容凹部の開口面を塞ぐ台紙とから成る包装用容器に於い
   て、容器本体は、対向するスライド溝の溝間隔を、容器
   本体の一端を広幅となし他端を狭幅に設定し且つ広幅に
   対応したフランジに台紙の抜止めを形成すると共に、台
   紙は、対向するスライド溝間に適合すべく一端を広幅、
   他端を狭幅の台形としたことを特徴とする包装用容器。
2. 【請求項２】容器本体が、合成樹脂シート材を用いた真
   空成形容器または射出成形容器である請求項１記載の包
   装用容器。