JP3039589U - マイクロ波集積回路用ケース - Google Patents

マイクロ波集積回路用ケース

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JP3039589U
JP3039589U JP1997000346U JP34697U JP3039589U JP 3039589 U JP3039589 U JP 3039589U JP 1997000346 U JP1997000346 U JP 1997000346U JP 34697 U JP34697 U JP 34697U JP 3039589 U JP3039589 U JP 3039589U
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JP
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integrated circuit
microwave integrated
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microwave
case
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JP1997000346U
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Inventor
貞行 当田
多美雄 梅原
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Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、その内部に収納するマイクロ波集
積回路の特性や機能を確保しつつ、容易に製造可能なマ
イクロ波集積回路用ケースを提供する。 【解決手段】 マイクロ波集積回路用ケース8は、入力
端子9を備える板状の金属ベース10と、断面形状コの
字形のフェライト製のふた部11とで構成されており、
マイクロ波集積回路基板Aを金属ベース10上に取り付
け、ふた部11をマイクロ波集積回路用基板Aを覆って
位置させ、ふた部11および金属ベース10は、その接
触部分を接着剤12によって固定されている。したがっ
て、使用されるマイクロ波の周波数帯に対応させて、適
当な反射損失のフェライトを用いてふた部11を作成す
ることで、マイクロ波の反射を抑止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、半導体チップ、インピーダンス整合用回路基板その他の電子部品か ら構成されるマイクロ波集積回路を収納するための、マイクロ波集積回路用ケー スの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に従来例のマイクロ波集積回路用ケース1示す。マイクロ波集積回路用ケ ース1は、マイクロ波集積回路基板Aを載置する基底部2、マイクロ波集積回路 基板Aを覆うふた部3、および端子部4により構成される。ふた部3および基底 部2は、その接触部分を接着剤5によって固定されている。
【0003】 マイクロ波集積回路用ケース1に多くの回路機能を有する電子部品を収容して 高周波数帯域で使用する場合に、金属製の気密容器からなるマイクロ波集積回路 用ケース1を使用すると、マイクロ波集積回路用ケース1の寸法がマイクロ波の 波長が近くなるので、マイクロ波集積回路用ケース1内面でマイクロ波反射によ る共振モードが発生することがある。このため、伝送特性に、周波数共振または ***振が発生したり、入力および出力インピーダンスに急峻な周波数変化が生じ ることがあった。
【0004】 また、能動素子を使用すると、不要発振が生じる場合があり、所望の特性や機 能を得ることができないという問題点があった。
【0005】 上記問題点を解決するべく、図4に示すように、ふた部3の内面上部に電波吸 収体7を固定したマイクロ波集積回路用ケース1’が実開昭60−63948号 に開示されている。 上記のように、電波吸収体7をふた部3に固定することによって、マイクロ波 は、マイクロ波集積回路用ケース1’内部で電波吸収体7に吸収されるので、マ イクロ波の反射を防止することができる。したがって、マイクロ波の反射に起因 する共振モードの発生を防止し、安定な回路動作ができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、マイクロ波集積回路用ケース1’では、マイクロ波の反射に起 因する共振モードの発生を防止できるものの、電波吸収体7をふた部3に固定す る手間がかかるという問題が生じた。 したがって、本考案は、その内部に収納するマイクロ波集積回路の特性や機能 を確保しつつ、容易に製造可能なマイクロ波集積回路用ケースを提供することを 目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の考案では、マイクロ波集積回路を収納 するケースにおいて、マイクロ波集積回路基板を固定する金属ベースと、該金属 ベースに固定されたマイクロ波集積回路基板を覆うふた部とで構成されており、 該ふた部はフェライト製であることを特徴とするマイクロ波集積回路用ケースと した。
【0008】 請求項2の考案では、前記ふた部は、外表面に金属膜を施されていることを特 徴とする。
【0009】 請求項3の考案では、請求項1または2記載のマイクロ波集積回路用ケースに おいて、前記ふた部がNiZnフェライトで作製されていることを特徴とする。
【0010】 請求項4の考案では、請求項1または2記載のマイクロ波集積回路用ケースに おいて、前記ふた部がMnZnフェライトで作製されていることを特徴とする。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施例としてのマイクロ波集積回路用ケース8を図1および図2に 基づいて説明する。 本考案のマイクロ波集積回路用ケース8は、入力端子9を備える板状の金属ベ ース10と、断面形状コの字形のフェライト製のふた部11とで構成されており 、マイクロ波集積回路基板Aを金属ベース10上に取り付け、ふた部11をマイ クロ波集積回路用基板Aを覆って位置させ、ふた部11および金属ベース10は 、その接触部分を接着剤12によって固定されている。
【0012】 このような構成のマイクロ波集積回路用ケース8とすると、使用されるマイク ロ波の周波数帯に対応させて、適当な反射損失のフェライトを用いてふた部11 を選択して作成することで、マイクロ波の反射を防止することができる。
【0013】 マイクロ波集積回路のより安定な回路動作を実現するために、本考案のマイク ロ波集積回路用ケース8の構成において、ふた部11の外表面に金属材料を蒸着 またはスパッタリングをして金属膜を施す。このような構成とすると、マイクロ 波集積回路用ケース8の外部からの電波の妨害を抑止することができる。
【0014】
【実施例】
実施例として、本考案のマイクロ波集積回路用ケース8を用いて収納されてい るマイクロ波集積回路を構成部材とするVCO(電圧制御発振機)の周波数を測 定した。 このとき、マイクロ波集積回路用基板Aはアルミナセラミック基板とし、ふた 部11は、図2に示す周波数−反射損失特性を有するNiZnフェライト(μ: 1500)で作成した。ふた部11の厚さは約0.5mmであり、その大きさは 従来技術の欄で説明したふた部3と同一である。
【0015】 測定方法は、SMAコネクタを用いて周波数カウンタと接続されている目標発 振周波数1.619GHzのVCOの発振周波数を、該周波数カウンタによって 測定する。 測定は、本考案のマイクロ波集積回路用ケース8に収納されているマイクロ波 集積回路を構成部材とするもの(以下、実施例−1という)、比較のために、マ イクロ波集積回路用ケース8においてふた部11を備えないもの(以下、比較例 −1という)、および、ふた部11の代わりに従来技術の欄で述べた金属製のふ た部3を備えるもの(以下、比較例−2という)、以上3点をそれぞれ備えるV COについて行った。
【0016】 測定結果を以下に述べる。 比較例−2は、上述のように、ふた部11,3を備えていないので、マイクロ 波集積回路用ケース8内でマイクロ波が反射せず、かつ、マイクロ波集積回路用 ケース8の高さの変化によって電界が変動することに起因する周波数変化を生じ ないので、VCOは目標発振周波数1.619GHzとほぼ同一であった。実施 例−1では、ふた部11を備えているため目標発振周波数よりおよそ31.7M Hz上昇した。一方、比較例−2では、ふた部3を備えているため目標発振周波 数よりおよそ43MHz上昇した。
【0017】 以上の結果から、金属製のふた部3を備える比較例−2よりもフェライト製の ふた部11を備える実施例−1のマイクロ波集積回路用ケース8を使用すること で、ケース内のマイクロ波の反射を抑制できることが判った。
【0018】 上述の実施例において、ふた部11は、NiZnフェライトで作成したが、特 にこれに限定されるものではなく、適切な反射損失を有するMnZnフェライト (例えば、ティーディーケー社製:材質H6A3、H6B、H6H3等)として もよく、使用するマイクロ波の周波数帯に対応して反射損失の大きな材料を適宜 選択すれば良い。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成された本考案のマイクロ波集積回路用ケー スはふた部をフェライトで作成するので、ふた部はマイクロ波を吸収可能となり 、ケース内のマイクロ波の反射を抑止することができる。したがって、マイクロ 波の反射に起因する共振モードの発生を防止し、マイクロ波集積回路の安定な回 路動作を実現することができ、かつ、従来のように電波吸収体を取り付ける工程 を必要としないので製造が容易である。 ふた部は、適切な反射損失のフェライトを用いればよいので、使用されるマイ クロ波の周波数帯に対応させて選択することができる。
【0020】 そして、ふた部の外表面に金属膜を施す場合には、マイクロ波集積回路用ケー スの外部からの電波の妨害を抑止するので、マイクロ波集積回路のより安定な回 路動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のマイクロ波集積回路用ケー
スの構造を示す断面図である。
【図2】本考案の要部であるふた部を作成するフェライ
トの周波数−反射損失特性を示す図表である。
【図3】従来のマイクロ波集積回路用ケースの構造を示
す断面図である。
【図4】図3とは別の従来のマイクロ波集積回路用ケー
スの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
8 マイクロ波集積回路用ケース 10 金属ベース 11 ふた部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 9/02 H01F 1/34 B A

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波集積回路を収納するケースにお
    いて、マイクロ波集積回路基板を固定する金属ベース
    と、該金属ベースに固定されたマイクロ波集積回路基板
    を覆うふた部とで構成されており、該ふた部はフェライ
    ト製であることを特徴とするマイクロ波集積回路用ケー
    ス。
  2. 【請求項2】前記ふた部は、外表面に金属膜を施されて
    いることを特徴とする請求項1記載のマイクロ波集積回
    路用ケース。
  3. 【請求項3】前記ふた部は、NiZnフェライトで作製
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のマ
    イクロ波集積回路用ケース。
  4. 【請求項4】前記ふた部は、MnZnフェライトで作製
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のマ
    イクロ波集積回路用ケース。
JP1997000346U 1997-01-14 1997-01-14 マイクロ波集積回路用ケース Expired - Lifetime JP3039589U (ja)

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