JP3039118U - 粗供養専用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】葬儀の会葬者に贈る粗供養品を改めて包装紙で
包装することなく必要な商品、挨拶状等を収容しその儘
の状態で会葬者に渡すことができ、嵩を低くして会葬者
が持帰り易くするとともに挨拶状や粗供養品を取出した
後は携帯用の物入れとして再利用できる粗供養専用ケー
スを提供する。 【解決手段】横長・長方形の透明プラスチックシート１
の中央折返し部1aの外側に、それぞれ透明プラスチック
シートよりなる袋部２，３を形成し、一方の袋部２の背
中合せに該袋部２と略同一サイズの透明プラスチックシ
ートよりなる袋部４を形成する。前記袋部３の上面に透
明プラスチックシートよりなる複数のカード収納部５を
設け、前記袋部２，３内に粗供養を表す表紙７を挿入す
る。粗供養品がハンカチ等の場合は内面の袋部２に収納
しテレホンカードの場合は、カード収納部５に収納し、
外面の袋部４に挨拶状を収納し、清め塩９はカード収納
部５の一つに挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、葬儀の会葬者に贈る粗供養の物品と挨拶状とを、セットにして収 納可能にした粗供養専用ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から通夜や葬儀の会葬者に対し、挨拶状とともに、箱詰めされたハンカチ ーフや茶などの商品を粗供養品として手渡すことが慣例として行われており、近 年では粗供養品に箱入のテレホンカードが多く用いられるようになった。これ等 の箱詰めされた粗供養品は改めて包装紙で包装したものを手渡すようにしている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のごとく手渡すべき粗供養品は、包装紙で包装していた為、準備に手間を 要する一方、会葬者が之を持ち帰る場合、箱入りで包装紙で包装されているため 嵩張ってポケットやハンドバックに入り難く、手持ちが必要で持ち帰り時の面倒 さは免れなかった。

【０００４】 本考案は、このような実情に鑑みてなされたものであって、粗供養品を改めて 包装紙で包装することなく、必要な商品、挨拶状等を収容しそのままの状態で会 葬者に手渡すことができ、嵩を低くして会葬者の持帰りも容易にすることができ るととともに、さらに、会葬者が挨拶状や粗供養品を取出した後は、携帯用の薄 い物入れとして再利用できる粗供養専用ケースを提供することを目的としている 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案の粗供養専用ケースにおいては、横長・長 方形の透明プラスチックシート１の長手方向を折半する中央折返し部1aより外側 に、それぞれ外周縁が貼着６されて前記中央折返し部1aの内面方向に開口する透 明プラスチックシートよりなる袋部２，３を形成するとともに、一方の袋部２の 背中合せ該袋部２と略同一サイズの前記中央折り返し部1aの外面方向に開口する 透明プラスチックシートよりなる袋部４を形成する。そして前記袋部２に対する 他方の袋部３の上面に、外周縁及び内方の所定位置を貼着６，６’されて前記中 央折返し部1aの内面方向に開口する透明プラスチックシートよりなりカードを移 動させるための横長の所定大の指穴5aを備えた複数のカード収納部５を設け、前 記両袋部２，３内に両者に亘って表紙７を挿入する。このようにして前記中央折 返し部1aの内面方向に開口する袋部２にハンカチなどの粗供養品を収納可能にす るとともに、前記中央折返し部1aの外面方向に開口する袋部４に挨拶状を収納し 、前記カード収納部５に清め塩を収納使用するようになっている。

【０００６】 これにより、袋部２，３の両者に亘って、例えば、蓮の花などをあしらった粗 供養にふさわしい模様入りの表紙７を、折返したときの外面に模様がでるように 挿入し、袋部４には挨拶状８を文面が見えるように挿入使用することができる。 また、袋部４の反対側の外面に出る表紙７には「粗供養」などの表書きをしてお く。そして、折返したとき内面となる袋部２にハンカチーフなどの粗供養品を収 納する。粗供養品がテレホンカードの場合は、これをカード収納部５に収納する 。また、複数個あるカード収納部５の一つに清め塩９を挿入する。この場合、表 紙７の「粗供養」などの表書きが、折返した外面に出ており、包装紙で包装する ことなくそのままの状態で会葬者に手渡すことができる。また、折返したときの 内面、外面に袋部２，４があるが、挨拶状８を内面側の袋部２に文面が見えるよ うに入れることもできる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。 図１、本考案粗供養専用ケースの開いた状態の正面図で、図２は該ケースの開 いた状態の背面図である。

【０００８】 図において、１は横長・長方形の二つ折したとき葉書大より若干大き目で縦寸 法がテレホンカードを３枚並列して収納できる程度の寸法の例えば塩化ビニルシ ートからなる透明プラスチックシートを示し、該透明プラスチックシート１の長 手方向を折半する中央折返し部1aより外側（図では左右方向）に、それぞれ外周 縁がヒートシール６された透明プラスチックシートよりなる袋部２，３が、前記 中央折返し部1aの内面方向に開口するごとく対向して形成されている。この袋部 ２，３の形成は、前記透明プラスチックシート１の上面に同種の透明プラスチッ クシートを用いてそれぞれ上縁、下縁、側縁の３方をヒートシール６することに より行う。また、透明プラスチックシート１は塩化ビニルシート以外にポリエチ レンシートやポリプロピレンシートを用いることができる。

【０００９】 前記袋部２，３の一方（図では右方）の袋部２の背中合せに該袋部２と略同一 サイズの透明プラスチックシートよりなる袋部４が、外周縁をヒートシール６さ れて前記中央折返し部1aの外面方向に開口するごとく形成されている（図２参照 ）。

【００１０】 前記袋部２に対する他方（図では左方）の袋部３の上面に、外周縁及び内方の 所定位置をヒートシール６，６’された透明プラスチックシートよりなる３ケの カード収納部５が、それぞれ収納部５の中央より稍下方に表面のプラスチックシ ートに横長の所定大の指穴5aを穿たれて形成されている。そして前記対向する両 袋部２，３内には両者に亘って、蓮の花など粗供養にふさわしい模様付の横長・ 長方形の表紙７が挿入されている。この場合、図示しないが袋部３に挿入される 部分の表側に位置する前記模様の表面に「粗供養」などの表書きの文字が記載さ れ、ケースを折畳んだとき、前記袋部４の反対側の面に表示されるようになって いる。

【００１１】 このように粗供養専用ケースは形成されているが、その使用に当っては、ケー スを折畳んだとき表面に出る袋部４（之は「粗供養」などの表書きの裏側となる ）に、挨拶状８を文面が表側になるように挿入する（図４参照）。これによりケ ースを贈られた会葬者はケースを開くことなく明瞭に挨拶文を読むことができる 。

【００１２】 粗供養品の収納は、粗供養品がハンカチーフ等薄く折畳めるものであればケー スを開いたときの内側の袋部２に挿入する。また、粗供養品がテレホンカードの 場合は、前記袋部２と対向する袋部３の上面に形成されたカード収納部５に挿入 する。

【００１３】 図３には、粗供養品としてテレホンカード１０をカード収納部５に収納した状 態の本考案の粗供養専用ケースの使用状態が示されている。この場合、清め塩９ は複数個（３ケ）あるカード収納部５の一つに挿入するようにする。この清め塩 ９はカード収納部５に深く挿入することができるため、従来の挨拶状とともに封 筒に入っている場合のように取落すような虞は皆無である。また、テレホンカー ド１０や清め塩９の取出しは、カード収納部５の上面に形成された横長の指穴5a を用いることにより容易に之を行うことができる。

【００１４】 前記のごとく本考案の粗供養専用ケース内に挨拶状、粗供養品、清め塩を１セ ットとして収納して中央折返し部1aで折返し、折畳んだ状態で改めて包装機で包 装することなくそのままの状態で会葬者に手渡すことができるため、包装の手間 を要せず、箱入りの粗供養品のように嵩ばることもなく会葬者の持帰りも容易に することができる。

【００１５】 また、会葬者が挨拶状や粗供養品等を取出した後は、複数の袋部と、テレホン カード以外にクレジットカード等も同様に収納できる複数のカード収納部とを備 えた携帯用の物入れとして、効果的に再利用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の粗供養専用ケースによれば、透明プラスチックシートを用いて２つ折 り可能に複数の袋部とカード収納部とを備えた薄いケースが形成されており、折 畳んだ内面側にハンカチーフやテレホンカードなどの粗供養品を収納するととも に清め塩も取出し容易に安定して収納することができ、また折畳んだ外面側の袋 部に挨拶状を収納することができるとともに「粗供養」などの表書きを記載した 表紙も外面側から見えるように挿入するようになっているため、包装する必要な く、折畳んだその儘の状態で会葬者に渡すことができ、且つ嵩ばらないため会葬 者が容易に持ち帰ることのできる粗供養専用ケースを提供することができる。し かも、複数の袋部とカード収納部を備えているため、挨拶状や粗供養品を取出し た後、薄い携帯用の物入れとして効果的に再利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案粗供養専用ケースの実施の形態を示す開
いた状態の正面図である。

【図２】本考案粗供養専用ケースの実施の形態を示す開
いた状態の背面図である。

【図３】本考案粗供養専用ケースの使用状態を示す開い
た状態の斜視図である。

【図４】本考案粗供養専用ケースの使用状態を示す閉じ
た状態の斜視図である。

【符号の説明】

１…透明プラスチックシート、 1a…中央折返し部、
２…袋部、 ３…袋部、４…袋部、 ５…カード収納
部、 5a…指穴、 ６，６’…ヒートシール部（貼着
部）、 ７…表紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】横長・長方形の透明プラスチックシート１
   の長手方向を折半する中央折返し部1aより外側に、それ
   ぞれ外周縁が貼着６されて前記中央折返し部1aの内面方
   向に開口する透明プラスチックシートよりなる袋部２，
   ３を形成するとともに、一方の袋部２の背中合せに該袋
   部２と略同一サイズの前記中央折返し部1aの外面方向に
   開口する透明プラスチックシートよりなる袋部４を形成
   する一方、他方の袋部３の上面に、外周縁及び内方の所
   定位置を貼着６，６’されて前記中央折返し部1aの内面
   方向に開口する透明プラスチックシートよりなりカード
   を移動させるための横長の所定大の指穴5aを備えた複数
   のカード収納部５を設け、前記両袋部２，３内に両者に
   亘って表紙７を挿入し、前記中央折返し部1aの内面方向
   に開口する袋部２にハンカチなどの粗供養品を収納可能
   にするとともに、前記中央折返し部1aの外面方向に開口
   する袋部４に挨拶状を収納し、前記カード収納部５に清
   め塩を収納使用するようにしたことを特徴とする粗供養
   専用ケース。