JP3037321U - 橋りょう用アンカー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ゴムの弾性を衝撃力の吸収、緩和に利用。か
つ一体成形により製品の品質を安定させると共に、軟質
ゴムの被覆で角鋼棒の防錆効果を高め、永年にわたり橋
りょうを保護、地震等に特に強い橋りょう用アンカー装
置。 【解決手段】 角鋼棒１に軟質ゴム２を装着し、その周
囲に移動用の空洞部４を設け、外部に橋けたと共に移動
する硬質ゴム５を設ける。軟質ゴム２と硬質ゴム５は容
易に分離出来る形状となっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業場の利用分野】

この考案は，鉄心（角鋼棒）に成型加工又は，押出加工したゴム製品を取り付け た橋りょう（コンクリート橋）伸縮及び，落橋を防止する装置である。

【０００２】

【従来の技術】

従来，鉄芯（９）の外側に液製の溶液（８）を入れ外周をガス管（７）で保護し た商品があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ）ガス管（７）が手加工及び機械加工なので，Ｒ（外径）の部分があり均一 した商品が市場に出ていない。 （ロ）鉄心（９）とガス管（７）の隙間に溶液（８）を投入するので鉄芯（９） の中心が出なく、投入量も誤差があった。 （ハ）温度変化や移動スキマ（１０）による影響で，しばしば中の溶液（８）が 流出していた。 （ニ）衝撃力が吸収、緩和されない為、鉄芯を保護出きない。 本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

角鋼棒（１）の外径に軟質ゴム（２）を装着、（３）鋼板カバー、（５）スポン ジゴム、硬質ゴムで包み、中空部（４）を空洞とし、（１）を移動させ、衝撃力 は（２）の軟質ゴムで緩和させる装置。 本考案は以上のような構成によるアンカー装置である。

【０００５】

【作用】

角鋼棒（１）を持ち上げて橋脚（橋台）のアンカー孔に差し込み、コンクリート で埋め込めば伸縮量に合わせて移動を始め、移動量にて、（６）トメネジを破断 するシステム。

【０００６】

【実地例】

以下本案の実施例について説明する。 （イ）鉄心（１）を橋脚（橋台）のアンカー孔に差し込む。 （ロ）固定された（１）、（２）の外を（５）硬質ゴムが移動する （１）硬質ゴム（５）は外からの衝撃を緩和し橋脚（橋台）と橋げたの一体感を 出す装置である。

【０００７】

【発明の効果】

本案は以上のような構造で、これを使用するときは橋脚（橋台）に差し込むだけ で橋げたとの一体感を持ち、伸縮や外部からの衝撃力に充分な力を発揮し、成型 加工なので同一商品（センターに鉄芯）あり、以前のような溶液（移動時）のは み出しも無く、長期にわたってメンテナンスがフリーである。 なお、大型の装置については、空洞部に弾力性スポンジを装着してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の平面図である。

【図２】 本考案の断面図である。

【図３】 本考案の横断面図である。

【図４】 本考案の移動時の横断面図である。

【図５】 本考案の移動時の縦断面図である。

【図６】 従来品の横断面図である。

【図７】 従来品の縦断面図である。

【図８】 従来品の移動時の横断面図である。

【図９】 従来品の移動時の縦断面図である。

【符号の説明】

１角鋼棒 ２軟質ゴム ３鋼板カバー ４中空部 ５硬質ゴム ６ネジ ７ガス管 ８溶液 ９鉄芯 １０移動スキマ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角鋼棒（１）の外側に硬質ゴム（２）及
   び軟質ゴム（スポンジ）（３）鋼板カバーを設け，中空
   部（４）を空洞（５）スポンジゴム、硬質ゴム（６）ネ
   ジを移動量で破断するシステムの構造をした橋りょう用
   アンカー装置。