JP3036357U - 手引き車 - Google Patents

手引き車

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JP3036357U
JP3036357U JP1996009855U JP985596U JP3036357U JP 3036357 U JP3036357 U JP 3036357U JP 1996009855 U JP1996009855 U JP 1996009855U JP 985596 U JP985596 U JP 985596U JP 3036357 U JP3036357 U JP 3036357U
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JP1996009855U
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Inventor
昌一 藤田
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昌一 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手引き車(または手押し車)は階段等の段差
のあるところは引いて昇降することができない。したが
って、階段では積載された荷物を手引き車とともに人が
持ち上げて昇降しているのが現状で重量負担が大きい。 【解決手段】 引き手枠杆および荷台枠杆の裏面に1〜
2条のキャタピラを装着した手引き車としたもので、階
段の団鼻複数段にこのキャタピラを差し渡すようにし、
キャタピラの回動によってスムーズな昇降ができるもの
とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はデパートや駅舎内あるいは一般の市街において多用される手引きまた は手押し車(以後、手引き車と称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】
手引き車の本体は引き手枠杆と荷台枠杆とがほぼ直角(L型)に交わって、そ の交点に近接して一対の車輪が回動自在に取着されており、さらに荷台枠杆の先 端裏面にスタンド用脚が形成された構造になる非常に簡単な台車である。その荷 台に重量物を積載しても車輪を転がして運搬するために軽量であり、停止すると きには該スタンド用脚を地上に接すれば直立する構造になっていてデパートでの 買い物や小旅行に携帯して重宝なものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、どこにでも存在する階段はこのような一対の車輪で上り下りすること は困難である。大きなトランクをこの手引き車に積載して移動している場合にお いて、階段の上がり降りはトランクおよび手引き車の重量を共に手に提げて階段 を昇降しなければならない。また、電車の駅舎内のホームにおいてそのホームと 電車との間が広く空いていることがしばしば見受けられるが、この場合も非常に 危険で手で提げて乗車するのが通例である。このような段差のある通行路に対し て容易に曳きあるいは押して通行ができる手引き車の開発が課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の課題を解決するために、一対の車輪を有する手引き車において 、その車輪に対して補助的な一ないし数条のキャタピラを引き手枠杆および荷台 枠杆の裏面に車輪の走行方向に回転するように装着したものである。このような 構成になる手引き車は荷台に荷物を積載して、平地を手で引く(または押す)と 車輪のみが地面に接地して回転し、したがって軽く前進することになり、また、 階段の昇降においてはキャタピラの一部が階段の段鼻に当接し、さらに手引き車 を引き上げると車体が上昇し、同時にそのキャタピラが回動してそのキャタピラ の先端が次の階段の段鼻に当接することになり、したがって二段ないし三段の段 鼻によって手引き車が支えられた状態となり、そのキャタピラの回転によりほと んど抵抗なくスムーズに斜行引き上げることが可能になる。また、電車等への乗 車時にホームと電車に隙間があったとしても引き手側のキャタピラの前端をホー ムにほぼ平行に倒しまたは荷台側に装着したキャタピラをホームと電車乗降口に 差し渡し、引っ張ることによって、この手引き車は落下することなく乗車させる ことができるものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の手引き車は、引き手枠杆の末端に荷台枠杆がほぼ90°の角度をなし て(L型)に取着され、その引き手枠杆と荷台枠杆の交点より外方に向かって一 対の車輪が回動自在に軸支されていることは通常の手引き車と同様である。これ に加えて、引き手枠杆と荷台枠杆の裏面にそれぞれ一条ないし複数条のキャタピ ラを前記の車輪の回動進行方向と平行方向に、かつ、それらの枠杆に対しての取 付角度を可変に(不変でもよい)付設したものである。
【0006】
【作用】
上記のキャタピラを付設した手引き車は、平地の移動においては通常の手引き 車と同様に車輪のみが接地し回動する状態で曳き動かされるが、階段を上る時に は引き手枠杆の裏面に装着したキャタピラが複数の段鼻を同時に跨ぎ、また、階 段を降りるときには荷台枠杆の下に装着したキャタピラが同様に複数の段鼻を同 時に跨ぐことになり、したがって、キャタピラの回動によってあたかも数個の段 鼻を一つのスロープとして進行し、上昇または下降することになる。
【0007】
【実施例】
本考案に係る手引き車の実施例について図面にしたがって説明する。手引き車 1は引き手枠杆2の末端に荷台枠杆3がほぼ直角に取着されており、それらの枠 杆には適宜のさん2a、3aが張られて荷物の落下を防いでいる。引き手枠杆2 と荷台枠杆3の交点3bより外方に向かって一対の車輪4が回動自在に軸支4a されている。これに加えて、引き手枠杆2と荷台枠杆3の裏面にそれぞれ一条な いし複数条のキャタピラ5、6が前記の車輪4と平行に、かつ、前記車輪に近接 側を支点2cとしてそれぞれの枠杆2、3に対しての取付角度が可変(または固 定でもよい)になるように取着したものである。
【0008】 そのキャタピラ5は図2、図3に示すように、軸受板5a上に2個以上のVプ ーリ5b、5b‥を連続状に配置し軸支5fしてこれにVベルト5cを張架した ものである。さらにVベルト5cの適度な緊張を得るための引張装置5dが付設 された事例を図3に示しているがこの引張装置5dはそのナット5nを回動せし めて一端のプーリを移動さ、ベルトの張りを調節するものであるが、必須のもの ではない。そのキャタピラ5は車輪4に近接する一端を引き手枠杆2の裏面に回 動自在に軸支2cし、他端を引き手枠杆2との取着間隔可変に例えば角度調整自 在なヒンジ7a状部を介して取着され、レバー7の操作によりその引き手枠杆と の角度を調節することができるようにしたものである。図3のキャタピラ5にお いて、Vプーリ5bと5bの間に滑車5e、5eが接地側にあるベルトの内面に 接して装着されている。この滑車5eは階段の昇降に際して段鼻の当接によりベ ルトが湾曲するのを防止する為のもので、これによりスムーズな昇降ができるこ とになる。図3ではプーリ5b、5bとこの滑車5eの間隔が広く描かれている が、可能な限り狭く保つことが望ましく、また、Vプーリ5b、5b間の間隔を 狭く構成することによって不要とすることも可能である。
【0009】 荷台枠杆の裏面に装着したキャタピラ6の構成は前記のキャタピラ5と同様で 軸受板上(図示していない)に数個のプーリ6a、6aが回動自在に取着され、 そこにVベルト6bが掛け張けられ、車輪4の回動進行方向と同一方向に二条が 装着されたものである。図面上においては該荷台枠杆に平行に固定したものとし て表示されているが、前記のキャタピラ5と同様に車輪4に近接している側を回 動自在とし、他端を該枠杆3との取り付け距離を可変として角度調整のできるも のとしてもよい。また、Vベルトの引張装置(前記の5dに匹敵する)とプーリ 6a、6a間に設ける滑車を示していないが、前記と同様にそれらを取着するこ とによって手引き車1の階段における昇降はよりスムーズであるが、なくても使 用に支障が生じるものではない。
【0010】 以上の構造になる本考案手引き車の使用方法を説明する。まず、階段の昇降に おいては図4に示すように、レバー7を操作してヒンジ部7aの角度を大きくし て引き手枠杆2とほぼ平行状態にあるキャタピラ5を該手引き枠杆から引き離し 、該キャタピラ5の表面を図4の仮想線で示した階段の段鼻2〜3段に当接させ る。この状態で手引き車1を引き上げまたは押し下げると恰も該段鼻がスロープ のような感触で走行できることになる。また、階段を曳き降りる場合には荷台枠 杆3の裏面に装着したキャタピラ6を図4の点線で示した階段の段鼻に当接させ ることによって前記と同様の走行が可能である。
【0011】 電車のホームと車両への乗降口の間に大きな隙間が存在する場所で本手引き車 を使用する場合には、図5に示すように、レバー7の操作によってキャタピラ5 と引き手枠杆2とが挟む角度をより大きくし、そのキャタピラ5の先端と車輪4 とにより車輛とホームを跨ぐように架け渡し手前に引き寄せれば手引き車は隙間 に落ちることなく走行することが可能である。
【0012】 本考案に係る手引き車は、キャタピラを装着したことに特徴を有するものであ り、そのキャタピラについてはプーリとVベルトを使用したものとして説明をし たが、このほかに、平プーリと平ベルト、あるいはタイミングホイールとタイミ ングベルトの組み合わせが良好であり、スプロケットによるものも使用が可能で ある。
【0013】 また、図示していないが、荷台枠杆の先端に倒立自在なスタンドを軸支するこ とが一般的で本手引き車においても取着するのを通例とするが、荷台枠杆側のキ ャタピラ6または車輪4ににブレーキを付設して自由な回動を制限することによ ってスタンドに代えることも可能である。
【0014】
【考案の効果】
従来の手引き車は、日常的な買い物のみならず旅行にも使用されており、した がって重量の大きなトランクなどが積載されているが、階段の昇降には全く配慮 されておらず、荷物を手引き車ごと持ち上げて階段を上る以外になかったが、本 考案の手引き車においてはキャタピラを装着したことにより、該キャタピラが階 段の複数個の段鼻を直線的に結ぶ恰もスロープとして利用し昇降することを可能 にしたために、従来の手引き車に比べて軽量に昇降することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の手引き車の斜視図である。
【図2】キャタピラの構造の一例を断面図で示した正面
図である。
【図3】キャタピラの構造の一例を示した側面図であ
る。
【図4】本考案手引き車の階段の昇降方法を示した側面
図である。
【図5】溝などの隙間を渡る方法を示した側面図であ
る。
【符号の説明】
1 手引き車 2 引き手枠杆 3 荷台枠杆 4 車輪 5 キャタピラ 6 キャタピラ 7 レバー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手引きまたは手押し車において、該引き
    手枠杆と荷台枠杆のL型交点に近接せしめて突設した一
    対の車輪の他に、該引き手枠杆および荷台枠杆の裏面に
    一ないし二条のキャタピラを該枠杆との取り付け角度を
    可変または不変に、かつ、前記車輪に近接し、その走行
    方向と平行に装着したことを特徴とする手引きまたは手
    押し車。
  2. 【請求項2】 引き手枠杆と荷台枠杆の交点に近接せし
    めて突設した一対の車輪の他に、該引き手側および荷台
    側枠杆の裏面に一ないし二条のキャタピラを装着した手
    引きまたは手押し車において、そのキャタピラがVベル
    トまたは平ベルトまたはタイミングベルトとそれに対応
    する複数個のプーリの組み合わせになることを特徴とす
    る請求項1記載の手引きまたは手押し車。
  3. 【請求項3】 ベルトが掛け張られた複数個のプーリの
    それぞれの間で、かつ、接地側にあるベルトの内面に接
    して小径の滑車を装着し、該ベルトの接地によるたわみ
    を減少せしめたことに特徴を有する請求項2記載の手引
    きまたは手押し車。
JP1996009855U 1996-10-01 1996-10-01 手引き車 Expired - Lifetime JP3036357U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200484417Y1 (ko) * 2016-03-29 2017-09-05 최경림 화물운반용 전방향 회전대차

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