JP3035902U

JP3035902U - ケーブル巻付具

Info

Publication number: JP3035902U
Application number: JP1996009468U
Authority: JP
Inventors: 功岡本
Original assignee: 日動工業株式会社
Priority date: 1996-09-19
Filing date: 1996-09-19
Publication date: 1997-04-08
Anticipated expiration: 2002-09-19
Also published as: TW310904U; US5819894A; KR19980019029U

Abstract

(57)【要約】【課題】持ち運びが容易となるケーブル巻付具を提供
する。【解決手段】ケーブル巻付具１は、コンセント３が取
付けられた第１の部材２と、この第１の部材２と略平行
に延在する第２の部材４と、第１と第２の部材２，４を
連結する連結部５とを備える。そして、第２の部材４の
中央部に把手部４ｃが設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ケーブル巻付具に関し、特に、持ち運びが容易となるコンセント付ケーブル巻付具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、工事現場などにおいて使用されるケーブルドラムは広く知られている。図６は、従来のケーブルドラム２０の一例を示す斜視図である。

【０００３】図６を参照して、ケーブルドラム２０は、支持脚２１と、１対の側板２２ａ，２２ｂと、巻胴２６と、コンセント２３と、ケーブル２４とを備える。巻胴２６は、支持脚２１の一部から側方に突出したシャフト（図示せず）のまわりに回転可能に取付けられている。巻胴２６を回転することにより、ケーブル２４の引出しまたは巻取りが行なえる。ケーブル２４の一端はコンセント２３に接続され、他端にはプラグ２５が取付けられている。

【０００４】上記のケーブルドラム２０を工事現場などにおいて使用する場合には、プラグ２５を電源に接続し、ケーブル２４を巻胴２６から引出しながら所望の位置にまでケーブルドラム２０を移動させる。そして、その位置で電気器具のプラグをコンセント２３に差込んで使用する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述のケーブルドラム２０には、次に説明するような問題点があった。

【０００６】ケーブルドラム２０は、図６に示されるように、支持脚２１や側板２２ａ，２２ｂなどを有しており、また比較的大きいものである。そのため、工事現場などで実際にケーブルドラム２０を移動させる際に、持ち運びに不便であるという問題点があった。

【０００７】この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものである。この考案の目的は、持ち運びが簡易に行なえるケーブル巻付具を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るケーブル巻付具は、第１と第２の部材と、連結部とを備える。第１の部材にはコンセントが取付けられる。第２の部材は第１の部材と略平行に延在し、その中央部に把手部が設けられる。連結部は、第１と第２の部材を連結するとともに、一端がコンセントに接続され他端にプラグが取付けられたケーブルを巻付ける機能を有する。なお、上記の第１と第２の部材は板状部材であっても棒状部材であってもよい。また、上記の把手部は、第２の部材と一体成形されるものであってもよく、第２の部材とは異なる部材を第２の部材の中央部に取付けることによって形成されるものであってもよい。

【０００９】上記のように、この考案に係るケーブル巻付具では、第１と第２の部材が略平行に延在し、第２の部材の中央部に把手部が設けられている。このような構造を有することにより、第１と第２の部材を連結する連結部にケーブルを巻付けた状態で、把手部を手で持って安定してケーブル巻付具を持ち運びすることが可能となる。また、従来例における支持脚２１等が省略できるので、構造の簡略化ができる。その結果、容易にケーブル巻付具を持ち運びすることが可能となる。

【００１０】上記の第１と第２の部材の両側端には、上記の連結部の外周面から外方に突出する突出部がそれぞれ設けられることが好ましい。そして、この突出部には、好ましくは貫通孔が設けられる。

【００１１】上記のように、第１と第２の部材の両側端に突出部を設けることにより、連結部にケーブルを巻付ける際に、ケーブルの巻崩れを効果的に阻止することが可能となるとともに、ケーブルを連結部に巻付けること自体も容易に行なえる。また、上記の突出部に貫通孔が設けられることにより、たとえば壁などにホックなどの係合手段を設け、このホックと貫通孔を係合させることにより、ケーブル巻付具を壁に掛けることが可能となる。それにより、地上に載置した状態で使用できない場合に、壁などに掛けた状態でケーブル巻付具を使用することが可能となる。

【００１２】また、上記の把手部は、第２の部材の中央部の平面幅を、第２の部材の突出部の平面幅よりも縮小することにより形成されることが好ましい。ここで、平面幅とは、第２の部材の長手方向と直交する幅方向における幅のことを称するものとし、たとえば図３において把手部の平面幅はＷ２で示され、突出部の平面幅はＷ１で示されている。そして、突出部の表面には、プラグ近傍におけるケーブルを把手部に固定するための溝部が形成されることが好ましく、把手部と第１の部材との間には把手部の周囲の空間と連通する貫通空間が設けられることが好ましい。

【００１３】上記のように、把手部が第２の部材の中央部の平面幅を突出部の平面幅よりも縮小することにより形成され、把手部と第１の部材との間に貫通空間が設けられることにより、把手部を手で握りやすいものとすることができる。このことも、ケーブル巻付具の持ち運びの容易さに寄与し得る。また、把手部の表面に上記のような溝部が形成されることにより、プラグ近傍におけるケーブル、すなわちケーブルの先端部近傍を把手部に固定することが可能となる。このことは、ケーブルの巻崩れの防止に効果的に寄与し得る。

【００１４】また、上記の連結部は、上記の貫通空間を挟むように間隔をあけて配置された第１と第２の連結部材を含むことが好ましい。そして、この第１と第２の連結部材における突出部側に位置する外周面は、外方に凸な曲面により構成されることが好ましい。

【００１５】上記のように、間隔をあけて第１と第２の連結部材を配置することにより、より長いケーブルを連結部に巻付けることが可能となる。また、突出部側に位置する第１と第２の連結部材の外周面（図２における５ｃ，５ｄに対応）を外方に凸な曲面によって構成することにより、ケーブルの連結部への巻付けをよりスムーズに行なうことが可能となる。

【００１６】また、コンセントの周囲に位置する第１の部材の周縁部は、好ましくは、コンセントの表面よりも上方に立上がる。

【００１７】それにより、第１の部材を下側にして地面にケーブル巻付具を載置した際に、コンセントの表面が地面と接触することを効果的に阻止することが可能となる。それにより、コンセントの表面を保護することが可能となる。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下、図１〜図５を用いて、この考案の１つの実施の形態について説明する。図１は、この考案の１つの実施の形態におけるケーブル巻付具１を示す斜視図である。

【００１９】図１を参照して、ケーブル巻付具１は、第１の部材２と、第２の部材４と、連結部５とを備える。第１の部材２は、たとえばプラスチックからなる板状部材により構成され、中央部にコンセント３が取付けられる。この第１の部材２の周縁部は、好ましくは、コンセント３の表面よりも上方に立上っている。それにより、第１の部材２を下にして地面にケーブル巻付具１を載置した場合に、コンセント３の表面を保護することが可能となる。

【００２０】連結部５は、たとえばプラスチックからなり、第１の部材２とほぼ垂直方向に延在する第１と第２の連結部材５ａ，５ｂを有する。この第１と第２の連結部材５ａ，５ｂにケーブルが巻付けられることとなる。

【００２１】第２の部材４は、第１の部材２と略平行に延在し、たとえばプラスチックからなる板状部材により構成される。この第２の部材４の中央部には、把手部４ｃが設けられる。このように第２の部材４の中央部に把手部４ｃを設けることにより、連結部５にケーブルを巻付けた状態で安定してケーブル巻付具１を手で持って運ぶことが可能となる。

【００２２】上記の第１の部材２の両側端には、第１と第２の連結部材５ａ，５ｂの外側に向く外周面から外方に突出するように、１対の突出部２ａ，２ｂが設けられる。また、第２の部材４の両側端にも同様に１対の突出部４ａ，４ｂが設けられる。このように、突出部２ａ，２ｂ，４ａ，４ｂを設けることにより、図４に示されるように、ケーブル９を第１と第２の連結部材５ａ，５ｂに巻付けた際に、ケーブル９の巻崩れを効果的に抑制することが可能となる。また、突出部２ａ，２ｂ，４ａ，４ｂの突出長さを適切に調整することにより、ケーブル９を多層に巻付けることも可能となる。さらに、このような突出部２ａ，２ｂ，４ａ，４ｂを設けることにより、ケーブル９を巻付ける作業自体も容易に行なうことが可能となる。

【００２３】上記の突出部２ａ，２ｂ，４ａ，４ｂには、図１に示されるように、貫通孔６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄがそれぞれ設けられることが好ましい。このような貫通孔６ａ〜６ｄを設けることにより、たとえば壁などに設けられたホックなどの係合手段と貫通孔６ａ〜６ｄとを係合させることが可能となる。それにより、ケーブル巻付具１を壁などに掛けた状態で使用あるいは保管することが可能となる。その結果、地上に載置した状態でケーブル巻付具１を使用できないような状況下においても、ケーブル巻付具１を壁などに掛けた状態で使用することが可能となる。

【００２４】次に、図２，図３および図５を用いて、この考案に係るケーブル巻付具１の構造についてより詳しく説明する。図２は、この考案に係るケーブル巻付具１の側面図である。図３は、この考案に係るケーブル巻付具１の背面図である。

【００２５】まず図２と図３とを参照して、把手部４ｃの表面４ｄには、溝部７ａ，７ｂが互いにほぼ平行となるように形成されている。溝部７ａ，７ｂは、図３に示されるように、第２の部材４の長手方向と直交する幅方向に延在するように形成されているが、これ以外の方向に延在するものであってもよい。また、溝部７ａ，７ｂの数は１つでもよいし、３つ以上でもよい。

【００２６】上記の溝部７ａ，７ｂの一方に、図５に示されるように、プラグ１０近傍におけるケーブル９、すなわちケーブル９の先端部近傍が押込まれる。それにより、把手部４ｃにケーブル９の先端部近傍を固定することが可能となる。このことによっても、ケーブル９の巻崩れを効果的に抑制することが可能となる。

【００２７】図３に示されるように、把手部４ｃの平面幅Ｗ２は、第２の部材４の突出部４ａ，４ｂの平面幅Ｗ１よりも小さくなるように調整される。また、図２に示されるように、把手部４ｃと第１の部材２との間には、把手部４ｃの周囲の空間と連通する貫通空間８が設けられる。上記のように、把手部４ｃの平面幅Ｗ２を小さくし、また上記の貫通空間８を把手部４ｃの直下に設けることにより、把手部を手で握りやすくすることが可能となる。さらに、把手部４ｃの裏面４ｅを、図２に示されるように波形にすることにより、把手部４ｃはさらに手で握りやすいものとなる。

【００２８】また、図２に示されるように、第１と第２の連結部材５ａ，５ｂは、貫通空間８や把手部４ｃを間に挟むように間隔をあけて配置されることが好ましい。この間隔を広く確保することにより、より長いケーブル９をケーブル巻付具１に巻付けることが可能となる。

【００２９】さらに、突出部４ａ，２ａ側に位置する第１の連結部材５ａの外周面５ｃと、突出部４ｂ，２ｂ側に位置する第２の連結部材５ｂの外周面５ｄとは、ともに外方に凸な曲面により構成されることが好ましい。さらに好ましくは、外周面５ｃ，５ｄは、回転面の一部により構成されることが好ましい。具体的には、たとえば円柱の外周面の一部などにより外周面５ｃ，５ｄが構成されることが好ましい。それにより、ケーブル９を第１と第２の連結部材５ａ，５ｂに巻付ける作業をスムーズに行なうことが可能となるとともに、ケーブル９の巻崩れをも効果的に抑制することが可能となる。

【００３０】以上のように本考案の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る１つの実施の形態におけるケー
ブル巻付具を示す斜視図である。

【図２】図１に示されるケーブル巻付具の側面図であ
る。

【図３】図１に示されるケーブル巻付具の背面図であ
る。

【図４】図１に示されるケーブル巻付具にケーブルを巻
付けた状態を示す斜視図である。

【図５】図１に示されるケーブル巻付具の把手部にケー
ブルの先端を固定した状態を示す斜視図である。

【図６】従来のケーブルドラムを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ケーブル巻付具２第１の部材２ａ，２ｂ，４ａ，４ｂ突出部３，２３コンセント４第２の部材４ｃ把手部４ｄ表面４ｅ裏面５連結部５ａ第１の連結部材５ｂ第２の連結部材５ｃ，５ｄ外周面６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ貫通孔７ａ，７ｂ溝部８貫通空間９，２４ケーブル１０，２５プラグ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】コンセントが取付けられる第１の部材
と、前記第１の部材と略平行に延在し、その中央部に把手部
が設けられた第２の部材と、前記第１と第２の部材を連結するとともに、一端が前記
コンセントに接続され他端にプラグが取付けられたケー
ブルを巻付けるための連結部と、を備えた、ケーブル巻
付具。
【請求項２】前記第１と第２の部材の両側端には、前
記連結部の外周面から外方に突出する突出部がそれぞれ
設けられ、前記突出部には、貫通孔が設けられる、請求項１に記載
のケーブル巻付具。
【請求項３】前記把手部は、前記第２の部材の中央部
の平面幅を、前記第２の部材の前記突出部の平面幅より
も縮小することにより形成され、前記把手部の表面には、前記プラグ近傍における前記ケ
ーブルを前記把手部に固定するための溝部が形成され、前記把手部と前記第１の部材との間には、前記把手部の
周囲の空間と連通する貫通空間が設けられる、請求項２
に記載のケーブル巻付具。
【請求項４】前記連結部材は、前記貫通空間を挟むよ
うに間隔をあけて配置された第１と第２の連結部材を含
み、前記第１と第２の連結部材における前記突出部側に位置
する外周面は、前記外方に凸な曲面により構成される、
請求項３に記載のケーブル巻付具。
【請求項５】前記コンセントの周囲に位置する前記第
１の部材の周縁部は、前記コンセントの表面よりも上方
に立上がる、請求項１から４のいずれかに記載のケーブ
ル巻付具。