JP5821820B2 - コードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法 - Google Patents

コードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法 Download PDF

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Description

本発明は、コードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法の技術に関する。
例えば工事現場などにおいて、電源のコンセントから遠く離れた場所に、電気工具や照明器具などを使用する作業場が存在する場合、コードリールを用いて、前記コンセントの位置を該作業場にまで延長することが知られている。
前記コードリールは、主に円筒状の巻胴や、該巻胴の両端に同軸上に配設される円盤状の側板や、前記巻胴を回動可能に軸止する支持脚などによって構成される。また、一方の側板には複数のコンセントが配設される。さらに、巻胴には、長尺の電気コードが巻回され、該電気コードの一端には、プラグが配設されるともに、該電気コードの他端には、側板に配設される前記コンセントが、前記巻胴に内装される中継線を介して接続される。
そして、このような構成からなるコードリールの使用手順としては、先ず始めに、巻胴に巻回される電気コードが幾分か引き出され、該電気コードのプラグが電源のコンセントに差し込まれる。
前記プラグが電源のコンセントに差し込まれると、コードリールは、所定の作業場へと持ち運ばれる。この際、電気コードは、コードリールの移動に従って、巻胴を回転させつつ、外部へと引き出されることとなる。そして、所定の作業場に到達すると、コードリールはその場に置かれる。
その後、側板に配設される複数のコンセントに対して、例えば電気工具や照明機器などのプラグが差し込まれる。その結果、遠く離れた電源の電力が、コードリールを介してこれらの電気工具や照明機器に供給されるのである。
ところで、コードリールは本来、電気コードを目一杯引き出した状態によって使用されること望ましい。
しかし、前述したように、コードリールは、電気コードを引き出しながら所定の作業場まで持ち運んで使用されることから、例えば、該所定の作業場から電源のコンセントまでの距離に比べて電気コードの全長が長い場合には、電気コードの一部が巻胴に巻回されたままの状態によって、コードリールが使用されることがあった。
その結果、電気コードなどから発生する熱が外部に放散されず、電気コードの被覆が溶解し、隣り合う電気コード間で短絡を引き起こすなど、トラブルの要因となっていた。
そこで、このような電気コードの発熱に伴うトラブルを、未然に防止することができるコードリールを提供するために、様々な技術が開示されている。(例えば、「特許文献1」、「特許文献2」、及び「特許文献3」を参照)。
具体的には、「特許文献1」においては、電気コード(ケーブル)を巻付けるための巻胴の周面に、コンセントを設けたことを特徴とする、コードリール(ケーブルリール)に関する技術が開示されている。
また、「特許文献2」においては、コード巻取り器についての技術であるが、ケースと、このケースに回転可能に設けられた巻取りボビンと、この巻取りボビンに設けられプラグ差込み口を有するコンセントと、一端部がそのコンセントに接続されて前記巻取りボビンに巻回され他端部にプラグを有した電源コードと、前記巻取りボビンに常に電源コードを巻き取る方向の回転力を付与するように設けられた巻取り付勢手段と、前記電源コードを一杯まで引き出した時にのみ前記巻取りボビンの巻取り方向への回転を阻止するロック手段とを具備してなるコード巻取り器に関する技術が開示されている。
さらに、「特許文献3」においては、一端に電源プラグが取付けられ、他端にコンセントが取付けられた電気コード(ケーブル)と、前記電気コード(ケーブル)を巻き回すための巻胴と、前記巻胴を間に挟むように、その両側端に取付けられ、一方に前記コンセントが外方を向くように取付けられる1対の側板と、押圧部が前記巻胴の周面から突出するように取付けられ、前記巻胴に前記電気コード(ケーブル)が巻き回されているときに、前記押圧部が前記電気コード(ケーブル)で押されることにより、前記電源プラグと前記コンセントとの間の電気的接続を遮断するためのスイッチとを備えた、コードリールに関する技術が開示されている。
実開昭63−83917号公報 実公平7−464号公報 登録実用新案第3122010号公報
前記「特許文献1」、「特許文献2」、及び「特許文献3」によって示される技術によれば、前述したような電気コードの発熱に伴うトラブルを、未然に防止することができるコードリールを提供することが可能である。
しかし、これらの技術は、何れも、コードリールの構造に対して、大幅な設計変更や部品点数の増加を伴うものである。
従って、これらの技術を用いたコードリールは、従来のものと比べて、コスト的に高価なものとなっていた。また、例えば、コスト低減を図るため、既存のコードリールの改造によって対応しようとしても、構造が複雑であるため、非常に困難であった。
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、低コスト、且つコードリール自身の改造を伴うことなく、コードリールの電気コードの発熱に伴うトラブルを未然に防止することができる、コードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るコードリールカバーは、円筒状の巻胴と、該巻胴の両端において該巻胴と同軸上に配設される円盤状の側板と、該側板に配設されるコンセントと、前記巻胴に巻回される長尺の電気コードと、を備えるコードリールに装着されるコードリールカバーであって、前記コンセントを閉塞しつつ前記側板に装着されるカバー部材と、前記電気コードの全てが前記巻胴より引き出されることなく、前記カバー部材が前記側板から脱離するのを防止する脱離防止手段と、を備え、前記脱離防止手段は、前記カバー部材の縁部に吊着される帯状部材を有し、前記帯状部材が、前記巻胴とともに前記電気コードによって巻回されることにより、前記カバー部材の装着姿勢は保持されることを特徴とする
また本発明に係るコードリールカバーにおいて、前記帯状部材は、ゴムによって形成されることが好ましい
また本発明に係るコードリールカバーにおいて、前記カバー部材は、前記側板に装着された状態において、前記コンセントを閉塞可能な長円形状の板部材により形成されることが好ましい。
また本発明に係るコードリールカバーにおいて、前記カバー部材は、前記側板と連結部材によって連結されることが好ましい
また、本発明に係るコードリールは、請求項1、2、3、又は4に記載のコードリールカバーを備えるコードリールであることを特徴とする。
また、本発明に係るコードリールのカバー方法は、円筒状の巻胴と、該巻胴の両端において該巻胴と同軸上に配設される円盤状の側板と、該側板に配設されるコンセントと、前記巻胴に巻回される長尺の電気コードと、を備えるコードリールのカバー方法であって、前記側板にカバー部材を装着して前記コンセントを閉塞し、前記カバー部材の縁部に帯状部材を吊着し、前記帯状部材を、前記巻胴とともに前記電気コードによって巻回することにより、前記カバー部材の装着姿勢を保持するとともに、前記電気コードの全てが前記巻胴より引き出されることなく、前記カバー部材が前記側板から脱離するのを防止するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明におけるコードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法によれば、低コスト、且つコードリール自身の改造を伴うことなく、コードリールの電気コードの発熱に伴うトラブルを、未然に防止することができる。
本発明の第一実施形態に係る、コードリールカバーが装着されたコードリールの全体的な構成を示した正面図。 同じく、第一実施形態に係る、コードリールカバーが装着されたコードリールの全体的な構成を示した一部断面側面図。 第一実施形態に係るコードリールカバーの全体的な構成を示した裏面図。 第一実施形態に係るコードリールカバーの部分的な構成を示した図であって、(a)は図1の矢印Bの方向に向かって見た掛止部材の近傍部を示した拡大断面図、(b)は図1の矢印Cの方向に向かって見た留め金具の近傍を示した拡大図。 本発明の第二実施形態に係る、コードリールカバーが装着されたコードリールの全体的な構成を示した正面図。 本発明の第三実施形態に係る、コードリールカバーが装着されたコードリールの全体的な構成を示した正面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
[コードリール101]
先ず、本発明を具現化するコードリールカバー1(201、301)が装着される、コードリール101の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1及び図2の上下方向をコードリール101(或いは、コードリールカバー1)の上下方向と規定して記述する。
また、図2においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
コードリール101は、所謂テーブルタップの一種であって、例えば工事現場などにおいて、電気工具や照明器具などの使用場所(作業場)が、電源のコンセントより遠く離れて存在するような場合に、該コンセントの位置を前記作業場にまで延長するために用いられるものである。
コードリール101は、図2に示すように、主に電気コード102や巻胴103や側板104や支持脚105などにより構成される。
電気コード102は、遠く離れた電源より電力を送電するためのものである。
電気コード102は、例えばキャブタイヤコードなどにより構成される。また、電気コード102の一端には、図示せぬプラグが配設されるとともに、該電気コード102の他端は、後述する側板104のコンセント141と電気的に接続される。
そして、電気コード102は、前記プラグを介して、遠く離れた電源のコンセントに接続される。
これにより、前記電源から発せられる電力は、電気コード102を通じて、コンセント141へと送電されるのである。
次に、巻胴103について説明する。
巻胴103は、電気コード102を保持するための部位である。
巻胴103は、円筒状の部材によって形成される。また、巻胴103は、例えば本実施形態においては、軸心方向が、水平方向、且つ前方向(以下、矢印Aによって示される方向をいう)となるようにして配設される。
そして、後述するように、巻胴103は、支持脚105によって、軸心を中心にして回動可能に軸支される。
このような構成からなる巻胴103の外周面上に、電気コード102が巻回されて保持されるのである。
次に、側板104について説明する。
側板104は、巻胴103に巻回された電気コード102の脱落を防止するための部位である。
側板104は、略円盤状の部材によって形成される。また、側板104は、巻胴103の外径寸法に比べて大きな外径寸法を有して形成される。
そして、側板104・104は、巻胴103の前後両端において、該巻胴103と同軸上に固設される。これにより、側板104・104は、巻胴103の前後両端において、鍔状に配設されることとなる。
従って、側板104・104を乗り越えない限り、巻胴103に巻回された電気コード102が、該巻胴103の前後両端より滑り落ちて脱落することはない。
ところで、一方側(例えば、本実施形態においては、前側)の側板104において、巻胴103側との対向側(本実施形態においては、前側)の平面中央部には、複数のコンセント141・141・・・が配設される。
そして、前述したように、前記複数のコンセント141・141・・・は、巻胴103に内装される中継線(図示せず)を介して、電気コード102の他端と各々電気的に接続される。
また、図1に示すように、一方側(前側)の側板104において、巻胴103側との対向側(前側)の平面縁部には、ハンドル142が突設される。
そして、例えば、巻胴103の外周面に電気コード102を巻回させる際は、ハンドル142を掴みつつ側板104を回動させる。これにより、巻胴103は、側板104と一体的に回動され、該巻胴103の外周面に電気コード102が容易に巻回されるのである。
次に、支持脚105について説明する。
支持脚105は、巻胴103を回動可能に軸支するとともに、コードリール101全体を、起立した状態に保持するための部位である。
支持脚105は、例えばパイプ部材によって屈曲形成される。
具体的には、支持脚105は、平面視「コ」字状、且つ後方に向かって開口するように配設される土台部105aや、該土台部105aの左右方向(以下、平面視にて、巻胴103の軸心との直交方向をいう)の両端より側板104の軸心に向かって延出し、該側板104の軸心上にて互いに連結される第一スタンド部105b及び第二スタンド部105cや、これらの第一・第二スタンド部105b・105cの上端の連結部より、水平方向、且つ前方に向かって延出する軸部105d(図2を参照)などにより構成される。
そして、軸部105dは、図2に示すように、後方から前方に向かって側板104、巻胴103、側板104と順に貫通するようにして配設される。
また、巻胴103の内部において、軸部105dは、図示せぬ軸受などを介して、これらの巻胴103及び側板104・104を回動可能に軸支する。
なお、軸部105dの前端部には、抜止防止用の締結部材151が固設される。
一方、第一・第二スタンド部105b・105cの上端の連結部においては、さらに上方へと延出する取手部105eが配設される。
前記取手部105eは、側板104の上端部に比べて、さらに上方の所定の高さにおいて、前方に向かって屈曲形成される。
そして、取手部105eの端部には、グリップ152が嵌着されており、コードリール101を持ち運ぶ際には、前記グリップ152を握持しながら、コードリール101を持ち上げるようになっている。
以上に示した構成からなるコードリール101の使用手順としては、先ず始めに、巻胴103に巻回される電気コード102が幾分か引き出され、電気コード102のプラグ(図示せず)が電源のコンセントに差し込まれる。
前記プラグが電源のコンセントに差し込まれると、コードリール101は、所定の作業場へと持ち運ばれる。この際、電気コード102は、コードリール101の移動に従って、巻胴103を回転させつつ、外部へと引き出される。そして、所定の作業場に到達すると、コードリール101はその場に置かれる。
ここで、コードリール101には、後述するコードリールカバー1(201又は301)が予め装着されており、巻胴103に未だ巻回された状態にある残りの電気コード102が存在する場合には、さらに継続して該電気コード102が引き出される。
そして、巻胴103に巻回されていた電気コード102が目一杯引き出されると(巻胴103に巻回されていた電気コード102が全て引き出されると)、コードリール101よりコードリールカバー1(201又は301)が離脱される。
これにより、コードリールカバー1(201又は301)によって閉塞されていた複数のコンセント141・141・・・は、開放状態となる。
その後、前記複数のコンセント141・141・・・に対して、例えば電気工具や照明機器などのプラグが差し込まれる。その結果、遠く離れた電源の電力が、コードリール101を介してこれらの電気工具や照明機器に供給されるのである。
[コードリールカバー1(第一実施形態)]
次に、本発明を具現化する、第一実施形態におけるコードリールカバー1の構成について、図1乃至図4を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図3及び図4の上下方向をコードリールカバー1の上下方向と規定して記述する。
また、図4においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
本実施形態におけるコードリールカバー1は、前述したコードリール101に対して、電気コード102が目一杯引き出されることなくコンセント141が使用されることを、防止するためのものである。
コードリールカバー1は、図1に示すように、主に、カバー部材2や掛止部材3や固定部材4や連結構造体5などにより構成される。
カバー部材2は、コードリール101の側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・を、同時に閉塞するための部材である。
カバー部材2は、長円形状の板部材によって形成される。また、カバー部材2は、側板104と略同程度の外形形状からなり、前記複数のコンセント141・141・・・を同時に閉塞するのに、十分な面積を有して形成される。
なお、カバー2の形状については、コンセント141を閉塞することが可能である限り、特に限定されるものではない。
また、カバー部材2の材質については特に限定されないが、コードリール101への装着作業の負担の低減化を考慮し、熱可塑性樹脂などを用いて軽量化を図ることが望ましい。
そして、カバー部材2は、コードリール101の一方側(前側)の側板104において、巻胴103側との対向側(前側)の平面に積層するようにして、前記側板104に装着される。
この際、カバー部材2は、長円形状に形成されているため、たとえ側板104の平面縁部にハンドル142が突設されていても、「切欠き」などを設けることなく、該ハンドル142との干渉を避けながら、前記側板104に装着することができるのである。
このように、カバー部材2の形状については、コンセント141を閉塞できる限り特に限定されないものの、ハンドル142との干渉を避けつつ側板104に容易に装着できることから、長円形状に形成することが望ましい。
カバー部材2において、側板104と接する側との対向側(本実施形態においては、前側)の平面には、取手21が突設される。
そして、コードリールカバー1の運搬時や装着時などにおいては、前記取手21を把持しながら、カバー部材2を容易に持ち上げることが可能な構成となっている。
次に、掛止部材3について説明する。
掛止部材3は、コードリール101の側板104にカバー部材2を装着する際、該側板104に対してカバー部材2を掛止するための部材である。
掛止部材3は、側面視逆「J」字状に屈曲させた矩形板状部材によって形成される。
より具体的には、掛止部材3は、図4(a)に示すように、前後方向に平面部を向けつつ上下方向に延出する基部3aと、該基部3aの上端部より水平方向且つ後方に延出する繋ぎ部3bと、該繋ぎ部3bの後端部より下方に突出する舌片部3cとにより構成される。
そして、本実施形態における掛止部材3・3は、一個のコードリールカバー1に対して二個設けられ、カバー部材2の後面上部において、基部3a・3aの前面を密接させつつ、正面視「V」字状(図1を参照)に各々配設される。
なお、一個のコードリールカバー1における掛止部材3の個数については、特に限定されるものではなく、三個以上としてもよいし、或いは後述する第二実施形態や第三実施形態によって示されるような一個としてもよい。
但し、掛止部材3の個数が一個である場合、側板104に掛止された直後のカバー部材2の状態は左右方向に揺れ易く不安定である。一方、掛止部材3の個数が三個以上である場合、コードリールカバー1全体の製造コストが嵩み経済的でない。
このようなことから、掛止部材3の個数については本実施形態に示すような、一個のコードリールカバー1に対して二個設けられることが望ましい。
ここで、図3に示すように、基部3aには、複数(本実施形態においては、2個)の長孔3d・3dが、該基部3a(或いは、掛止部材3)の長手方向に延出するように形成される。
そして、掛止部材3は、前記長孔3d・3dを介して、締結部材31・31によってカバー部材2に固設される。この際、締結部材31・31が緩められた状態において、該締結部材31・31に前記長孔3d・3dを沿わせつつ摺動させることにより、掛止部材3は、カバー部材2に対する自身の配設位置を、該掛止部材3の長手方向(即ち、右斜上方向、或いは左斜上方向)に任意に変更することができるのである。
このような構成からなる二個の掛止部材3・3によって、カバー部材2は、コードリール101の側板104に掛止される。
この際、図4(a)に示すように、側板104の上端部に対して、繋ぎ部3bの下面を当接させつつ、基部3aと舌片部3cとによって挟持させるようにして、掛止部材3は該側板104に掛止されるのである。
ところで、このような二個の掛止部材3・3によって、側板104に掛止されるカバー部材2においては、例えば、外部からの不意な力によって、掛止部材3・3に弾性変形などが加えられ、前上方に向かって若干持ち上げられることにより、ガタツキが発生することがある。
しかし、本実施形態における掛止部材3は十分な剛性を有しており、例えカバー部材2が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材2と側板104との間隙は僅かであり、該間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
また、後述するが、カバー部材2の前面下部中央には、固定部材4が配設されており、該固定部材4を用いることによって、該カバー部材2のガタツキは略完全に排除され、側板104への装着状態を、より堅固な状態にすることができるのである。
掛止部材3において、舌片部3cの下端部には、下敷部材6が吊着される。
前記下敷部材6は、コードリールカバー1が装着されたコードリール101において、電気コード102(図2を参照)が目一杯引き出されることなく、側板104よりカバー部材2が脱離されるのを防止するための部材である。
下敷部材6は、図2に示すように、例えば軟性の帯状部材によって形成される。
また、下敷部材6は、掛止部材3を介してコードリール101の側板104にカバー部材2を装着させた状態において、巻胴103の前端部から後端部に渡って略一直線状に、該巻胴103の外周面上に敷設可能な十分な長さ寸法を有して形成される。
このような構成からなる下敷部材6は、電気コード102が目一杯引き出された状態のコードリール101において、巻胴103の外周面上に敷設される。この際、カバー部材2は、掛止部材3によって、コードリール101の側板104に掛止されており、該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・が、前記カバー部材2によって閉塞状態となっている。
その後、下敷部材6が敷設された巻胴103の外周面上において、電気コード102が巻回される。これにより、下敷部材6は、巻胴103の外周面上において、該巻胴103と電気コード102とによって堅固に挟持されることとなる。
よって、巻胴103と電気コード102との間より、下敷部材6を抜脱することは難しく、側板104に対する掛止部材3の配置位置を任意に変更することは困難となる。
従って、再び電気コード102が目一杯引き出され、巻胴103の外周面上より、下敷部材6が、自由に離間可能な状態とならない限り、側板104よりカバー部材2が脱離されることはない。
換言すると、側板104よりカバー部材2が脱離され、該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・が使用可能な状態となるためには、電気コード102が目一杯引き出され、巻胴103の外周面上より、下敷部材6が、自由に離間可能な状態となることが必要なのである。
なお、下敷部材6の材質については特に限定されるものではないが、電気コード102の被覆材料がゴムであることから、該電気コード102との摩擦抵抗をできるだけ大きくするために、ゴムを選定することが望ましい。
より具体的には、下敷部材6は、コードリール101の巻胴103の外周面上において、該巻胴103と、該巻胴103に巻回した電気コード102とに挟持されることとなるが、この状態において、下敷部材6が不意に滑り抜けるなどのことがないように、電気コード102との摩擦抵抗をできるだけ大きくするため、電気コード102の被覆材料と同じくゴムによって形成することが、より望ましいのである。
また、下敷部材6が吊着される箇所については特に限定されるものではなく、側板104にカバー部材2が掛止された状態において、巻胴103の外周面上の前端部から後端部に渡って略一直線状に前記下敷部材6を敷設することが可能である限り、例えば、カバー部材2の縁部に、前記下敷部材6を直接的に吊着させてもよい。
但し、本実施形態に示すように、掛止部材3の舌片部3cの下端部に下敷部材6を吊着させることとすれば(換言すると、掛止部材3を介して、カバー部材2の縁部に下敷部材6を吊着させることとすれば)、該掛止部材3を介して側板104にカバー部材2を掛止させると同時に、下敷部材6も略同時に巻胴103の外周面上に敷設されることとなり、作業手順が容易になり望ましい。
次に、固定部材4について説明する。
固定部材4は、掛止部材3によってコードリール101の側板104に掛止されたカバー部材2において、該カバー部材2に発生するガタツキを取り除き、該カバー部材2の掛止状態を堅固なものとするための部材である。
固定部材4は、側面視略「C字」状に湾曲させた矩形板状部材によって形成される。
より具体的には、固定部材4は、前後方向に平面部を向けつつ上下方向に延出する基部4aと、該基部4aの下端部より下方に向かって延出し、且つ前方に向かって膨出する膨出部4bと、該膨出部4bの下端部より下方に向かって延出し、且つ下端部において後方に向かって側面視「U」字状に湾曲される掛合部4cとにより構成される。
なお、掛合部4cの形状については、側板104の端部に掛合可能である限り特に限定されず、例えば側面視「V」字状などのような他の形状であってもよい。
そして、図1に示すように、本実施形態における固定部材4は、一個のコードリールカバー1に対して一個設けられ、カバー部材2の前面下部中央において、基部4aの後面を密接させつつ配設される。
また、固定部材4は、基部4aを介して、締結部材41によってカバー部材2に固設される。
このような構成からなる固定部材4は、前述した二個の掛止部材3・3を介して、コードリール101の側板104にカバー部材2が装着された後、掛合部4cを介して該側板104の下端部に掛合される。
なお、この際、膨出部4bを後方に向かって押圧しながら弾性変形を加えることにより、掛合部4cの位置は略下方に移動され、容易に開放状態(図2における固定部材4Aを参照)とすることができる。
こうして、カバー部材2は、側板104に対して、掛止部材3・3による上部の二点、及び固定部材4による下部の一点の、合計三点において各々固定されることとなる。
従って、カバー部材2は、側板104に対して堅固に固設されることとなり、前述したような、掛止部材3・3の弾性変形などを要因とするカバー部材2のガタツキを、略完全に排除することができるのである。
なお、カバー部材2において、固定部材4の配設箇所は、該カバー部材2の前面下部中央に限定されるものではない。
即ち、掛止部材3によって側板104に掛止された直後のカバー部材2において、該カバー部材2に発生するガタツキを取り除き、該カバー部材2の掛止状態を堅固なものとすることが可能である限り、固定部材4の配設箇所は、カバー部材2における何れの箇所であってもよい。
また、前述したように、本実施形態におけるコードリールカバー1においては、十分な剛性を有する掛止部材3によって、カバー部材2が側板104に掛止されるようになっており、例えカバー部材2が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材2と側板104との間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
従って、本実施形態において示されるように、コードリールカバー1において、必ずしも固定部材4を備える必要はないものの、側板104に対するカバー部材2の掛止状態を、より堅固なものとすることができることからすれば、コードリールカバー1に固定部材4を備えることが望ましい。
次に、連結構造体5について説明する。
連結構造体5は、例えば、コードリール101の使用状態、即ち該コードリール101よりコードリールカバー1が脱離された状態において、該コードリールカバー1が紛失したり、盗まれたりなどしないように、該コードリールカバー1をコードリール101に連結するためのものである。
連結構造体5は、連結部材51や取付部材52などにより構成される。
連結部材51は、例えば本実施形態においては、チェーン(鎖)によって構成され、側板104へのカバー部材2の装着作業、及び該側板104からのカバー部材2の脱離作業を行う際の妨げとならないように、十分な長さを有して構成される。
なお、連結部材51の構成については、本実施形態に示されるようなチェーン(鎖)のみに限定されるものではなく、例えば、ワイヤーや、合成樹脂からなる紐部材などであってもよい。
連結部材51の一端には、環状部材51aが連結されており、該環状部材51aは、カバー部材2の取手21に挿通される。
つまり、連結部材51の一端は、環状部材51aや取手21を介して、カバー部材2と連結される。
また、連結部材51の他端には、取付部材52が連結される。
前記取付部材52は、例えば、図4(b)に示すように、上下方向に延出する矩形板状部材からなり、その下端部には、一方側(本実施形態においては、後方側)に向かって側面視「U」字状に湾曲される、掛合部52aが形成される。
そして、取付部材52の上端には、連結部材51の他端と連結されるブッシュ54が、締結部材53を介して螺設される。
つまり、連結部材51の他端は、ブッシュ54を介して、取付部材52と連結される。
このような構成からなる取付部材52は、コードリール101の側板104の縁部において、該側板104の中心に向かって、掛合部52aの開口部を介して押し当てられる。
この際、取付部材52の位置が、側板104の中心に向かって移動するにつれて、掛合部52aの状態は、徐々に押し広げられる。
そして、掛合部52aの内周面に側板104の端部が当接され、取付部材52の移動は停止する。
この状態において、掛合部52aは、未だ側板104の縁部に押し当てられていない場合(図4(b)における取付部材52Aを参照)に比べて、側板104の縁部に沿って押し広げられつつ、該縁部を堅固に挟持した状態となる。
こうして、連結部材51の一端は、カバー部材2と連結されるとともに、その他端は、側板104と連結されることとなり、コードリールカバー1とコードリール101とは、連結構造体5によって互いに連結されるのである。
なお、本実施形態における連結構造体5の構成は一例にすぎず、コードリール101の使用状態において、該コードリール101より脱着されたコードリールカバー1が紛失したり、盗まれたりしないように、これらのコードリールカバー1とコードリール101とを確実に連結することが可能な構成であれば、何れの構成であってもよい。
[コードリールカバー201(第二実施形態)]
次に、本発明を具現化する、第二実施形態におけるコードリールカバー201の構成について、図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図5の上下方向をコードリールカバー201の上下方向と規定して記述する。
第二実施形態におけるコードリールカバー201は、前述した第一実施形態におけるコードリールカバー1と略同程度な構成を有する一方、掛止部材203の構成について、前記コードリールカバー1と相違する。
よって、以下の説明においては、主にコードリールカバー1との相違点について記載し、該コードリールカバー1との同等な構成については説明を省略する。
本実施形態における掛止部材203は、前述した第一実施形態におけるコードリールカバー1の掛止部材3と同様に、側面視逆「J」字状に屈曲させた矩形板状部材によって形成される一方、該矩形板状部材の幅寸法(短手方向の寸法)が、前記掛止部材3の幅寸法に比べて広く(幅広に)設定されている。
なお、掛止部材203の矩形板状部材の幅寸法を幅広に設定するのは、前記掛止部材203を介して、側板104にカバー部材202を掛止する際、カバー部材202が左右方向にガタツキを生じるのを極力防ぐためである。
そして、本実施形態における掛止部材203は、一個のコードリールカバー201に対して一個設けられ、カバー部材202の後面上部において、基部203aの前面を密接させつつ、上下方向に延出するようにして配設される。
ここで、基部203aには、複数(本実施形態においては、2個)の長孔203d・203dが、該基部203a(或いは、掛止部材203)の長手方向に延出するように形成される。
そして、掛止部材203は、前記長孔203d・203dを介して、締結部材231・231によってカバー部材202に固設される。この際、締結部材231・231が緩められた状態において、該締結部材231・231に前記長孔203d・203dを沿わせつつ摺動させることにより、掛止部材203は、カバー部材202に対する自身の配設位置を、該掛止部材203の長手方向(即ち、上下方向)に任意に変更することができるのである。
このような構成からなる一個の幅広の掛止部材203によって、カバー部材202は、コードリール101の側板104に掛止される。
この際、側板104の上端部に対して、繋ぎ部203bの下面を当接させつつ、基部203aと舌片部(図示せず)とによって挟持させるようにして、掛止部材203は該側板104に掛止される。
また、前記舌片部の下端部には、図示せぬ下敷部材が貼着され、該下敷部材が敷設された巻胴103(図2を参照)の外周面上に、電気コード102が巻回される。
これにより、再び電気コード102が目一杯引き出されることなく、側板104よりカバー部材202を脱離させることが困難となる。
換言すると、側板104よりカバー部材202が脱離され、該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・が使用可能な状態となるためには、電気コード102が目一杯引き出されることが必要となるのである。
なお、このような一個の幅広の掛止部材203によって、側板104に掛止されたカバー部材202は、例えば、外部からの不意な力によって、掛止部材203に弾性変形などが加えられ、前上方に向かって若干持ち上げられてガタツキが発生することがある。
しかし、本実施形態における掛止部材203は十分な剛性を有しており、例えカバー部材202が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材202と側板104との間隙は僅かであり、該間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
また、カバー部材202の前面下部中央には、固定部材204が配設されており、該固定部材204を用いることによって、該カバー部材202のガタツキは略完全に排除され、側板104への装着状態を、より堅固な状態にすることができる。
即ち、カバー部材202は、側板104に対して、掛止部材203による上部の一点、及び固定部材204による該掛止部材203との対向側(下部)の一点の、合計二点において各々固定されることとなる。
このように、カバー部材202は、側板104に対して堅固に固設されることとなり、前述したような、掛止部材203の弾性変形などを要因とするカバー部材2のガタツキを、略完全に排除することができるのである。
なお、カバー部材202において、固定部材204の配設箇所は、該カバー部材202の前面下部中央に限定されるものではない。
即ち、掛止部材203によって側板104に掛止された直後のカバー部材202において、該カバー部材202に発生するガタツキを取り除き、該カバー部材202の掛止状態を堅固なものとすることが可能である限り、固定部材204の配設箇所は、カバー部材202における何れの箇所であってもよい。
また、前述したように、本実施形態におけるコードリールカバー201においては、十分な剛性を有する掛止部材203によって、カバー部材202が側板104に掛止されるようになっており、例えカバー部材202が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材202と側板104との間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
従って、本実施形態において示されるように、コードリールカバー201において、必ずしも固定部材204を備える必要はないものの、側板104に対するカバー部材202の掛止状態を、より堅固なものとすることができることからすれば、コードリールカバー201に固定部材204を備えることが望ましい。
以上のように、第二実施形態におけるコードリールカバー201は、第一実施形態のコードリールカバー1と異なり、一個のコードリールカバー201に対して、一個の掛止部材203を備える構成となっている。
このような構成からなる第二実施形態におけるコードリールカバー201であっても、第一実施形態におけるコードリールカバー1と同様に、コードリール101の側板104に対して、堅固に装着することができる。
また、本実施形態におけるコードリールカバー201は、前記コードリールカバー1と比較して部品点数が少なくてすみ、経済的であるばかりか、側板104へのカバー部材202の装着作業を容易にすることができるのである。
[コードリールカバー301(第三実施形態)]
次に、本発明を具現化する、第三実施形態におけるコードリールカバー301の構成について、図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図5の上下方向をコードリールカバー201の上下方向と規定して記述する。
第三実施形態におけるコードリールカバー301は、前述した第一実施形態におけるコードリールカバー1と略同程度な構成を有する一方、掛止部材303及び固定部材304の個数について、前記コードリールカバー1と相違する。
よって、以下の説明においては、主にコードリールカバー1との相違点について記載し、該コードリールカバー1との同等な構成については説明を省略する。
本実施形態における掛止部材303は、前述した第一実施形態におけるコードリールカバー1の掛止部材3と同様に、側面視逆「J」字状に屈曲させた矩形板状部材によって形成される。
そして、本実施形態における掛止部材303は、一個のコードリールカバー301に対して一個設けられ、カバー部材302の後面上部中央において、基部303aの前面を密接させつつ、上下方向に延出するようにして配設される。
ここで、基部303aには、複数(本実施形態においては、2個)の長孔303d・303dが、該基部303a(或いは、掛止部材303)の長手方向に延出するように形成される。
そして、掛止部材303は、前記長孔303d・303dを介して、締結部材331・331によってカバー部材302に固設される。この際、締結部材331・331が緩められた状態において、該締結部材331・331に前記長孔303d・303dを沿わせつつ摺動させることにより、掛止部材303は、カバー部材302に対する自身の配設位置を、該掛止部材303の長手方向(即ち、上下方向)に任意に変更することができるのである。
このような構成からなる一個の掛止部材303によって、カバー部材302は、コードリール101の側板104に掛止される。
この際、側板104の上端部に対して、繋ぎ部303bの下面を当接させつつ、基部303aと舌片部(図示せず)とによって挟持させるようにして、掛止部材303は該側板104に掛止される。
また、前記舌片部の下端部には、図示せぬ下敷部材が貼着され、該下敷部材が敷設された巻胴103(図2を参照)の外周面上に、電気コード102が巻回される。
これにより、再び電気コード102が目一杯引き出されることなく、側板104よりカバー部材302を脱離させることが困難となる。
換言すると、側板104よりカバー部材302が脱離され、該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・が使用可能な状態となるためには、電気コード102が目一杯引き出されることが必要となるのである。
なお、このような一個の掛止部材303によって、側板104に掛止されたカバー部材302は、例えば、外部からの不意な力によって、掛止部材303に弾性変形などが加えられ、前上方に向かって若干持ち上げられてガタツキが発生することがある。
しかし、本実施形態における掛止部材303は十分な剛性を有しており、例えカバー部材302が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材302と側板104との間隙は僅かであり、該間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
また、カバー部材302の前面下部には、二個の固定部材304・304が、正面視逆「V」字状に各々配設されており、これらの固定部材304・304を用いることによって、前述したカバー部材302のガタツキは略完全に排除され、側板104への装着状態を、より堅固な状態にすることができる。
即ち、カバー部材302は、側板104に対して、掛止部材303による上部の一点、及び固定部材304・304による下部の二点の、合計三点において各々固定されることとなる。
このように、カバー部材302は、側板104に対して堅固に固設されることとなり、前述したような、掛止部材303の弾性変形などを要因とするカバー部材302のガタツキを、略完全に排除することができるのである。
なお、カバー部材302において、固定部材304・304の配設箇所は、該カバー部材302の前面下部に限定されるものではない。
即ち、掛止部材303によって側板104に掛止された直後のカバー部材302において、該カバー部材302に発生するガタツキを取り除き、該カバー部材302の掛止状態を堅固なものとすることが可能である限り、固定部材304・304の配設箇所は、カバー部材302における何れの箇所であってもよい。
また、前述したように、本実施形態におけるコードリールカバー301においては、十分な剛性を有する掛止部材303によって、カバー部材302が側板104に掛止されるようになっており、例えカバー部材302が前上方に若干持ち上げられたとしても、これによって発生するカバー部材302と側板104との間隙を利用して、コンセント141を使用することができないようになっている。
従って、本実施形態において示されるように、コードリールカバー301において、必ずしも固定部材304・304を備える必要はないものの、側板104に対するカバー部材302の掛止状態を、より堅固なものとすることができることからすれば、コードリールカバー301に固定部材304・304を備えることが望ましい。
以上のように、第三実施形態におけるコードリールカバー301は、第一実施形態のコードリールカバー1と異なり、一個のコードリールカバー301に対して、一個の掛止部材303と、二個の固定部材304・304とを備える一方、前記コードリールカバー1と同様に、カバー部材302は、側板104に対して、掛止部材303による上部の一点、及び固定部材304・304による下部の二点の、合計三点において各々固定されることとなる。
このような構成からなる第三実施形態におけるコードリールカバー301であっても、第一実施形態におけるコードリールカバー1と同様に、コードリール101の側板104に対して、堅固に装着することができるのである。
以上に示したように、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)は、円筒状の巻胴103と、該巻胴103の両端において該巻胴103と同軸上に配設される円盤状の側板104・104と、一方(前側)の該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・と、前記巻胴103に巻回される長尺の電気コード102と、を備えるコードリール101に装着されるコードリールカバー1(201又は301)であって、前記複数のコンセント141・141・・・を同時に閉塞しつつ前記一方(前側)の側板104に装着されるカバー部材2(202又は302)と、前記電気コード102の全てが前記巻胴103より引き出されることなく、前記カバー部材2(202又は302)が前記側板104から脱離するのを防止する、脱離防止手段としての下敷部材6と、を備えることを特徴とする。
また、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)が装着されるコードリール101は、円筒状の巻胴103と、該巻胴103の両端において該巻胴103と同軸上に配設される円盤状の側板104・104と、一方(前側)の該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・と、前記巻胴103に巻回される長尺の電気コード102と、を備えるコードリール101であって、前記複数のコンセント141・141・・・を同時に閉塞しつつ前記一方(前側)の側板104に装着されるカバー部材2(202又は302)と、前記電気コード102の全てが前記巻胴103より引き出されることなく、前記カバー部材2(202又は302)が前記側板104から脱離するのを防止する、脱離防止手段としての下敷部材6と、を備えるコードリールカバー1(201又は301)が装着されていることを特徴とする。
さらに、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)によるカバー方法は、円筒状の巻胴103と、該巻胴103の両端において該巻胴103と同軸上に配設される円盤状の側板104・104と、一方(前側)の該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・と、前記巻胴103に巻回される長尺の電気コード102と、を備えるコードリール101のカバー方法であって、前記一方(前側)の側板104にカバー部材2(202又は302)を装着して前記複数のコンセント141・141・・・を同時に閉塞し、前記電気コード102の全てが前記巻胴103より引き出されることなく、前記カバー部材2(202又は302)が前記側板104から脱離するのを防止することを特徴とする。
このような、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されたコードリール101、並びに前記コードリールカバー1(201又は301)によるコードリール101のカバー方法によれば、既存のコードリール101に対して改造等を施すことなく、電気コード102が目一杯引き出されない限り、コンセント141・141・・・が使用されることを防止することが可能となり、低コスト、且つコードリール自身の改造を伴うことなく、該コードリールの電気コードの発熱に伴うトラブルを、未然に防止することができるのである。
また、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されるコードリール101において、前記脱離防止手段は、掛止部材3(203又は303)を介して前記カバー部材2(202又は302)の縁部に吊着される下敷部材(帯状部材)6を有し、前記下敷部材(帯状部材)6が、前記巻胴103とともに前記電気コード104によって巻回されることにより、前記カバー部材2(202又は302)の装着姿勢は保持されるようになっている。
さらに、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)によるカバー方法においては、前記カバー部材2(202又は302)の縁部に、掛止部材3(203又は303)を介して下敷部材(帯状部材)6を吊着し、前記下敷部材(帯状部材)6を、前記巻胴103とともに前記電気コード104によって巻回することにより、前記カバー部材2(202又は302)の装着姿勢を保持することとしている。
このようなことから、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されたコードリール101、並びに前記コードリールカバー1(201又は301)によるコードリール101のカバー方法においては、電気コード102が目一杯引き出され、巻胴103の外周面上より、下敷部材6が、自由に離間可能な状態とならない限り、側板104よりカバー部材2が脱離されることはない。
換言すると、側板104よりカバー部材2が脱離され、該側板104に配設される複数のコンセント141・141・・・が使用可能な状態となるためには、電気コード102が目一杯引き出され、巻胴103の外周面上より、下敷部材6が、自由に離間可能な状態となることが必要なのである。
また、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されるコードリール101において、下敷部材(帯状部材)6は、ゴムによって形成されることとなっている。
このように、電気コード102の被覆材料(コード材料)と同じく、ゴムによって下敷部材(帯状部材)6が形成されることにより、該電気コード102との摩擦抵抗は大きくなる。
その結果、巻胴103と電気コード102との間から、下敷部材6が不意に滑り抜けるなどのことがなくなり、前記カバー部材2(202又は302)の装着姿勢が堅固に保持されるのである。
また、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されるコードリール101において、前記カバー部材2(202又は302)は、前記側板104に装着された状態において、前記コンセント141・141・・・を閉塞可能な長円形状の板部材により形成されることとなっている。
このような構成を有することから、たとえコードリール101の側板104の平面縁部にハンドル142が突設されていても、「切欠き」などを設けることなく、該ハンドル142との干渉を避けながら、カバー部材2(202又は302)を前記側板104に装着することができるのである。
また、第一乃至第三実施形態におけるコードリールカバー1(201又は301)、及び該コードリールカバー1(201又は301)が装着されるコードリール101において、前記カバー部材2(202又は302)は、前記一方(前側)の側板104と、連結部材51を有する連結構造体5によって連結されることとなっている。
このような構成を有することにより、例えば、コードリール101の使用状態、即ち該コードリール101からのコードリールカバー1の脱離状態において、該コードリールカバー1が紛失したり、盗まれたりなどすることもないのである。
1 コードリールカバー
2 カバー部材
5 連結構造体
6 下敷部材(帯状部材)
51 連結部材
101 コードリール
102 電気コード
103 巻胴
104 側板
141 コンセント
201 コードリールカバー
202 カバー部材
301 コードリールカバー
302 カバー部材

Claims (6)

  1. 円筒状の巻胴と、該巻胴の両端において該巻胴と同軸上に配設される円盤状の側板と、該側板に配設されるコンセントと、前記巻胴に巻回される長尺の電気コードと、を備えるコードリールに装着されるコードリールカバーであって、
    前記コンセントを閉塞しつつ前記側板に装着されるカバー部材と、
    前記電気コードの全てが前記巻胴より引き出されることなく、前記カバー部材が前記側板から脱離するのを防止する脱離防止手段と、
    を備え、
    前記脱離防止手段は、
    前記カバー部材の縁部に吊着される帯状部材を有し、
    前記帯状部材が、前記巻胴とともに前記電気コードによって巻回されることにより、前記カバー部材の装着姿勢は保持される、
    ことを特徴とするコードリールカバー。
  2. 前記帯状部材は、ゴムによって形成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のコードリールカバー。
  3. 前記カバー部材は、前記側板に装着された状態において、前記コンセントを閉塞可能な長円形状の板部材により形成される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のコードリールカバー。
  4. 前記カバー部材は、前記側板と連結部材によって連結される、
    ことを特徴とする、請求項1、2、又は3に記載のコードリールカバー。
  5. 請求項1、2、3、又は4に記載のコードリールカバーを備える
    ことを特徴とするコードリール。
  6. 円筒状の巻胴と、該巻胴の両端において該巻胴と同軸上に配設される円盤状の側板と、該側板に配設されるコンセントと、前記巻胴に巻回される長尺の電気コードと、を備えるコードリールのカバー方法であって、
    前記側板にカバー部材を装着して前記コンセントを閉塞し、
    前記カバー部材の縁部に帯状部材を吊着し、
    前記帯状部材を、前記巻胴とともに前記電気コードによって巻回することにより、前記カバー部材の装着姿勢を保持するとともに、前記電気コードの全てが前記巻胴より引き出されることなく、前記カバー部材が前記側板から脱離するのを防止する
    ことを特徴とするコードリールのカバー方法
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