JP3035339B2 - 通過人数の計数方法 - Google Patents

通過人数の計数方法

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JP3035339B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は百貨店や催し物会場等多数の人間が出入りす
る場所における入場者数を計数する方法に関する。
〔従来の技術〕
所定の場所における通過人数を計数する方法は従来よ
り光学的検出手段による方法、赤外線センサを利用する
方法、超音波センサを利用する方法等がある。そして上
記センサ等を複数個用いることによって人間の通過方向
をも判断する方法が試みられている。センサの設置場所
は進行側面又は上部とする場合が多い。進行側面から人
体を検知する方法は複数の人間が横並びに歩行している
場合、これを1人として計数するため精度が良くない。
そのため一定以上の精度を必要とする場合は複数のセン
サを進行上部に設置する方法が採用されている。
特公昭57−59500は複数の赤外線センサを上方から下
向きに設置してそこを通過する人数を計数する方法の発
明に関する。すなわち第6図に示すように鉛直方向に取
り付けられた赤外線発光器A1及びA2から発せられた赤外
光C1及びC2と、鉛直方向に対して一定の角度をもって取
り付けられた赤外受光器B1及びB2の受光範囲であるD1及
びD2が交錯する検知ゾーンE1及びE2を設定し、当該検知
ゾーンを人間が通過すると赤外線受光器B1及びB2はそれ
を検出する。そしてB1とB2が検出する時間の先後により
通過する方向を判断する。選外線センサは通路を横切る
方向に平行2列に40cm程度の間隔をもって設置し通過す
る人間の検出漏れが生じない様にする。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし前記従来技術は以下記載の通り精度等において
種々の欠点を有する。
(1) 40cm程度の間隔をもって設置されたセンサの中
間位置の下方をひとりの人間が通過する場合、左右両方
のセンサが当該同一人を個々に検出し2人として計数す
る。
(2) 複数の人間が横に並んで歩行している場合、そ
の人数の如何に拘らず設置したセンサの数が通過人数と
なる。
(3) 進行方向に人間が密着して通過するような混雑
した場所での計数は複数人をひとりとして計数する。
(4) 検知ゾーンの下端を床上から一定の高さに設定
するためには個々のセンサの感度特性が異なることか
ら、受光器の鉛直方向に対する角度を一律 に一定の角度に取り付けることができず、設置及びその
後の調整に多大な手間を要する。
〔課題を解決するための手段〕
本出願に係る発明は上記課題を解決し計数の精度を飛
躍的に高めるものである。すなわち 通過人数を計数すべき通路の床から一定距離の高さに
発信部と受信部一体形の複数個の超音波センサを通路を
横切る方向に平行2列に一定間隔をもって設置する。
そして個々の超音波センサから発信した超音波が、通
行する人間又は床面等に反射して当該センサに戻ってく
るのに要した時間を測定する。前記各超音波センサごと
のそれぞれの前記測定時間と音波の速度に基づいて、セ
ンサと被測定物との個々の相互距離を計算する。次にそ
の計算結果に基づいて被測定物の頂上部を通過する人間
の頭部とみなし、前記平行する2個の超音波センサの検
出時間の先後によりその人間の通過方向を判断して通過
人数を計数する。
〔実施例〕
以下本発明に係る通過人数の計数方法の実施例につい
て説明する。
第1図は本発明に係る超音波センサ(以下単に「セン
サ」という。)の設置方法を示すものである。センサは
通路天井に通路を横切る方向に平行2列(A列及びB
列)に取り付ける。A列及びB列の間隔は10〜20cm程度
とする。隣り合う横方向のセンサ取付間隔は10〜15cmと
し、両端のセンサ(Sn=0及びSn=9のセンサ)と歩行
側面との距離は30cm以内とすることが望ましい。
個々のセンサからは一定時間(1ミリ秒程度とす
る)、一定間隔(30ミリ秒程度とする)で、床面に向か
って垂直に一定周波数の超音波(以下、単に「音波」と
いう。)が発射せられている。センサ下方に人間等が存
在しなければ各々のセンサから発信せられた音波は床面
で反射して再び各々のセンサにて受信される。人間が存
在すれば音波は人間に反射した後センサに戻る。従って
センサが音波を発射してそれが戻るまでの遅延時間を測
定することによってセンサと反射物(床又は人間等)ま
での距離が測定出来る。ここに、空気中の音速をVとす
れば V=331.5+0.607T(メートル/秒)、ただしTは気
温(℃)である。
ゆえにT=20℃とすれば、V=344(メートル/秒)
である。従ってセンサを床面から3メートルの高さに設
置したとすると音波の伝送距離は往復行程で6メートル
となり前記遅延時間をtとすれば、t=6/344=17ミリ
秒となる。従って制御装置内のCPUにあらかじめセンサ
の床面からの設置高さを入力しておけばCPUは前記遅延
時間tに基づいて、センサ下に人間が進入して来たか否
かが判断できるのである。
第2図はセンサ設置線下方に人間が存在する場合の状
態を示す。各々のセンサより発せられた音波は人間の頭
部若しくは肩部、又は床面に反射して各々のセンサに戻
り、受信される。今、センサ設置線下にひとりの人間が
進入して来たとする。当該人間の身長が1.7メートル、
肩の高さが1.45メートルであると仮定する。センサは床
面上3メートルの高さに設置されていることとすれば、
個々のセンサから発せられる音波が反射して戻ってくる
までの遅延時間Tnは通過人間の頭頂部直上のセンサにお
いてはTn=(3−1.7)×2÷344=7.5ミリ秒、肩部上
のセンサにおいてはTn=(3−1.45)×2÷344=9.0ミ
リ秒、そして人間が存在しない床上のセンサにおいては
Tn=17ミリ秒である。従って個々のセンサの上記遅延時
間を測定すれば人間の頭部を認識でき、その通過を検知
することができる。また人間の進行方向に対して前後2
列に設置されたA列及びB列での当該通過人間の頭頂部
の移動方向は、当該検出時間の先後に基づき判断でき
る。センサ列の下に複数の人間が存在する場合も同様に
各列の個々のセンサ下における被測定物までの距離を測
定することにより人間の頭頂部を認識してその人数を知
ることができる。さらにその頭頂部における前記遅延時
間から当該人間の身長を検出することも可能である。
センサの下方を複数の人間が密着した状態で通過する
場合は各人の頭頂部を個々に認識できるので問題は生じ
ない。一例として2人の人間がかなりの高速歩行、例え
ば秒速2mで歩行したとする。前記のように音波は30ミリ
秒間隔で発射しているので前後の人間の頭と頭の間隔が
少なくとも6cmあればその隙間を認識することができる
のである。
通過人数としてカウントすべき被測定体の床上高さの
最小値は前記遅延時間に一定の制限値を設定することに
より行う。本発明に係る計数装置内の制御部には予めセ
ンサの床上高さを知らせておき、音波が床面に反射して
再びセンサに戻ってくるまでの遅延時間を計算してお
く。計数の対象となる有効な被測定体(通過人間)の床
上高さ(身長)は前記遅延時間に最大値を設定すればよ
く、それ以上の遅延時間を生ずる対象を計数の対象から
除く。これにより床面付近での足やカバン等の動きによ
る誤り検出を排除し精度を高めることができる。
第3図は本発明の制御構成ブロック図を示すものであ
る。センサ(1)は発信部及び受信部一体型の超音波セ
ンサであって内部のドライバ回路(2)によってホーン
(3)を振動させて一定周波数の超音波を発射する。超
音波は人体又は歩行する床面に反射して前記ホーン
(3)に戻って来てホーンを励起し微小な電圧を発生さ
せる。微小電圧はプリ・アンプ(4)で増幅され、ノイ
ズを除去するフィルタ(5)を通過した後メイン・アン
プ(6)で増幅される。電圧比較器(7)により閾値以
上の信号のみを有効とし、中央演算処理ユニット(12、
以下「CPU」という。)はそれを認知する。読み出し専
用メモリROM(8)は、本発明に係る固定プログラム
を、書き替え可能なメモリRAM(9)はパラメータ等の
変動する定数を格納したり、演算結果を一時的に記憶し
ておくワーキング・エリアとして使用する。表示装置
(10)は通過人数の累積値等を表示するもので入場者数
又は退場者数を別個に表示したり、入場者数から退場者
数を減じた在留者を表示する。入力手段(11)は検知す
べき被測定物の有効床面高さ、センサの床面上設置高さ
等のパラメータの設定及び表示装置の表示内容の指定な
どに使用する。ただしセンサの床面設置高さの設定につ
いては装置の電源投入後、全センサの前記音波の受信遅
延時間が等しくなった時にその値をセンサと床面間の音
波遅延時間とみなし、それに基づいて前記設置高さを算
出する方法が可能である。百貨店等入退場口が複数存在
する所では個々の入退場口での通過人数を集計する必要
があることから構内通信回線を用いて中央のホスト・コ
ンピュータへ当該データを送信する。
第4図は本発明に係る通過人数の計数方法の制御フロ
ー・チャートを示す図である。電源投入後に各種パラメ
ータのセット等の初期設定を行う(21)。センサの設置
高さに応じて、センサが音波を発信する間隔時間を定め
るタイマーをスタートさせる(22)。タイマー値は音波
が床面に反射して戻ってくる遅延時間よりも多少長く設
定する必要がある。タイマースタートと同時に全てのセ
ンサから音波を一定時間(例えば数ミリ秒間)発信させ
る(23)。発信後各々のセンサから発信された音波は各
々のセンサに戻ってくるまでの遅れ時間を測定しその値
をRAM(9)に格納する(24)。この場合音波の相互干
渉の悪影響を除去するため隣合う超音波センサの周波数
の異なるものを使用した方がよい。尚、第5図に本発明
において使用し得るセンサ(例示)の各種物理的特性値
を示す。
次に各々の前記遅延時間のうち床面から一定高さ以下
の被反射物を無視すべく、一定時間以内の前記遅延時間
もののみを通過人間の対象とする判断を行う(25)。周
囲温度とセンサの個々の遅延時間から各々のセンサ下の
被測定物の床面高さを算出する(26)。これは前記の通
り、温度から一義的に定まる音速に前記遅延時間を掛け
た値とセンサの床面高さとから求めることができる。各
センサ下の被測定物の床上高さが判明した後はその中の
床面高さの頂の部分が通過人間の頭頂部とみなせるか否
かを判断する(27)。この判断基準はそのポイントの左
右のセンサがその人間の肩部に相当するものを検出した
か否か、及び音波発信間隔時間と人間の通常の歩行速度
に鑑み、複数回連続して同程度の身長の人間を検出した
か否か及び、A列及びB列のセンサ群が一定の時間差を
もって同程度のピーク値を検出したか否かに基づく。前
記判断基準に照らして頭頂部が存在するとみなせない場
合はその結果を一時RAM(9)に格納し、再び所定時間
後に(28)センサは音波を発信し前記遅延時間の測定を
繰り返すこととなる(22〜27)。頭頂部とみなせた場合
はA列センサ群とB列センサ群の検出時間の先後をみ
る。A列センサ群による検出の方が先であれば当該人間
は入場者と判断し前記RAM(8)の中の入場者カウンタ
の内容にその頭頂部の数をプラスする(30)。逆の場合
は当該人間を退場者と判断し前記RAM(8)の中の退場
者カウンタの内容にその頭頂部の数をプラスする(3
1)。入場者数カウンタの内容又は入場者数カウンタの
内容から退場者数カウンタの内容を減じた在留者数をリ
アルタイムで表示装置(10)に表示する(32)。通過人
数の計数は停止の指示があるまで続けられる(33)。
次に頭頂部の検出方法について、より具体的に説明す
る。
頭頂部の検出は、まず床面高さのピーク(頂部)の確
認から始まる(以下ピーク検出という)。第7図に各セ
ンサが検出したデータから算出した床面からの高さデー
タをグラフで示す。第7図から判るようにピークには高
い方のピーク(上ピーク:センサ番号Sn=2、4、7)
と、低い方のピーク(下ピーク:センサ番号Sn=0、
3、5、9)とがある。この上ピークと下ピークの両方
が検出され、その各々について対応するセンサ番号Sn
(本実施例ではSn=0〜9)とその高さとが記憶され
る。第8図にこれらのピーク検出の手順を表すフローチ
ャートを示す。
まずA列のセンサのセンサ番号Sn=0から検証を開始
するため、A列が指定されて、Sn=0がセットされる
(ステップ50、52)。Sn=0は常に下ピークとされ、ピ
ーク・テーブルに記憶される(ステップ62)。次に、Sn
が1つカウント・アップされ(ステップ66)、カウント
・アップされたセンサ(Sn=1)の検出値がピーク値で
あるかどうか、及びピーク値であればそれが上ピークで
あるか下ピークであるかが検証される(54)。この方法
としては例えば、確認しようとしているセンサの両隣の
センサの値(高さデータ)を比較して、右側センサの値
≦確認センサの値≧左側センサの値の場合には上ピーク
と判断し、右側センサの値≧確認センサの値≦左側セン
サの値の場合には下ピークと判断する。何れにも該当し
ない場合には確認中のセンサの検出値はピーク値ではな
いものと判断する。検証した結果、上ピークであれば上
ピークとしてそのピーク値とともにピーク・テーブルに
記憶され(56、58)、下ピークであれば下ピークとして
そのピーク値とともにピーク・テーブルに記憶される
(60、62)。ピーク値の記憶を終えた後、または上ピー
クでも下ピークでもない場合には、センサ番号nが最終
番号かどうかが確認され(64)、最終番号でなければSn
=Sn+1されてステップ52以降の処理を繰り返す(6
6)。センサ番号Snが最終番号であれば、最終センサの
値を下ピークとしてピーク・テーブルに記憶する(ステ
ップ65)。次に、いま処理が終了したセンサ列がB列で
あったのかどうかが確認される(68)。B列でなければ
A列の全センサのピーク検出が終了したことになるので
次にB列が指定されて(70)、B列のセンサについての
ピーク検出が開始され、A列と同様にして各ピークが記
憶される。
次に、検出した各ピーク値及びセンサ番号から頭頂部
を検出する方法について説明する。これは、検出した上
ピークの中から、上ピークとその両側の下ピークとの高
さの差が予め定めた定数“ΔH"以上ある場合に、その上
ピークを頭頂部と判断することにより行う。この定数
“ΔH"は人間の肩から頭の頂部(頭頂部)までの長さを
基準にして決定される。すなわち、センサを10cm〜15cm
間隔で設置した場合には、人間の頭を検知したセンサの
両隣のセンサはそれぞれ必ずその人の両肩をセンスして
いる筈であるとの考えに基づいている。従って、上ピー
ク値とその両隣のセンサの検出値との差が、通常考えら
れる人間の頭と肩との高さの差“ΔH"以上なければ、そ
の上ピーク値は頭頂部ではないものと判断される。
両側のいずれかの下ピークとの高さの差がΔH以下の
場合には次のように処理する。
上ピークから下ピークへの変化でその差がΔH以下
の場合には、検証範囲を次の下ピークにまで広げて、1
つ前の下ピークから次の下ピークまでの間で一番高い上
ピークを基準に判断する。
下ピークから上ピークへの変化でその差がΔH以下
の場合には、その下ピーク及び上ピークをスキップし
て、次の下ピークから検証を行う。
上記、の具体的な意味については以下の説明で明
らかになるであろう。
第9図に頭頂部の検出手順を表わすフローチャートを
示す。以下第9図に基づき頭頂部の検出手順を順次説明
する。
その前に、ここで使用するパラメータnとmについて
説明しておく。頭頂部の検出は、下ピークに挟まれた区
間を1単位とし、区間毎にその区間内に存在する上ピー
クを検査する事により行なわれる。その際、パラメータ
nとmはともに下ピーク値を有するセンサ番号を表わし
ているが、nは頭頂部の検出を行なう区間の始めの下ピ
ーク位置を表わすセンサ番号を示し、mは検出区間の終
わりの下ピーク位置を表わすセンサ番号を示すものであ
る。
第9図のフローチャートを説明する。まず、A列のセ
ンサ番号Sn=0(n=0と指定)から検出処理が開始さ
れる(72、74)。検出処3+理はピーク検出時にピーク
値に関するデータを記憶したピーク・テーブルから、い
ま指定したセンサSn(=0)が下ピークかどうかを確認
することから始まる(76)。下ピークでなければn=最
終番号かどうかが確認されて(78)、最終番号でなけれ
ばn=n+1されて(80)、再び下ピークの確認が繰り
返される。つまり、検出を開始すべき最初の下ピークが
検出される。第7図を用いて説明すると、今センサSn=
0は下ピークであるのでステップ76でステップ82に飛
ぶ。ここで、検出区間の始まりの下ピークを表すパラメ
ータnの次の下ピークを表すためのパラメータmをm=
nに設定する(ステップ82)。次にmがセンサの最終番
号かどうかがチェックされ(84)、最終番号でなければ
m=m+1される(86)。その後パラメータmで表わさ
れるピーク値がが下ピークかどうかがチェックされて
(88)、下ピークでなければ再びm=m+1され下ピー
クか否かが確認される。次の下ピークが確認されるまで
パラメータmがインクリメントされていく(84〜88)。
第7図ではm=3で次の下ピークとなる。ここで下ピー
クnに次ぐ下ピークmが見つかると、次のステップ90で
下ピークnに続く最初の上ピークpがピークテーブルか
ら捜し出され、上ピークp−下ピークn>ΔHかどうか
がチェックされる。
第7図ではセンサS2にの部分すなわち上ピークp=2
であり、上記条件を満足するので、ステップ92に進む。
ステップ92では次に、上ピークp−下ピークm>ΔH、
及び上ピークp−下ピーク>ΔHの双方を満足するかど
うかがチェックされる。第7図の場合には双方とも満足
するので、この上ピークp=2は頭頂部と判断され、ス
テップ94に進む。ステップ94では、上ピークp=2を頭
頂部として所定の頭頂部テーブルに記憶する。その後、
検出処理の基準となる下ピークのパラメータnをn=m
に設定し(ステップ96)、再びステップ82からの処理を
繰り返す。第7図の例では、今m=3であるので、ステ
ップ96でn=3に、ステップ82以降でm=3から1つづ
つインクリメントされて次の下ピークがm=5で検出さ
れる。この例では上ピークp=4−下ピークn=3>Δ
Hを満足するので、ステップ90からステップ92に進む。
今、上ピークp=4−下ピークm=5<ΔHであり、
ステップ92を満足しない。この状態は前述の上ピークと
下ピークの差がΔHに満たない場合のに相当する。こ
の場合、ステップ92からステップ84に戻り、mが再びイ
ンクリメントされて次の下ピークが捜される(84、86、
88)。次の下ピークが見つかると前回と同様のチェック
が行われる(90、92)。但し、今度は下ピークnとmの
間に上ピークpが2こあるので、この場合には両ピーク
を比較して大きい方のピークが上ピークpとして選択さ
れ下ピークと比較される。第7図に即して説明すると、
ステップ88で検出される次の下ピークはm=9である。
n=3からm=9迄の間には上ピークが2個(p=4,p
=7)ある。今、上ピークp=7の方が大きいので、こ
れらの方が上ピークpとして選ばれ、比較される。つま
り、上ピークp=4は無視されることになる。上ピーク
p=7はステップ90、及びステップ92の条件を全て満足
するので、上ピークp=7は頭頂部と判断され頭頂部記
憶テーブルに記憶される(94)。その後ステップ96でn
=m、すなわちn=9にセットされ、ステップ82でm=
9にセットされる。次にステップ84でm=最終センサで
あるかどうかがチェックされて、いまm=9出最終セン
サであるので、ステップ98に飛び、B列の頭頂部検出処
理動作にはいる(98、100)。B列の頭頂部検出処理手
順もA列と全く同様であるので、B列については説明し
ない。
次に、上述のの状態、すなわち下ピークから上ピー
クへの変化でその差がΔH以下の場合について、第9図
及び第10図のセンサ検出値グラフを用いて説明する。第
10図で、センサSn=1−センサSn=0>ΔHかつセンサ
Sn=1−センサSn=2>ΔHであるので、センサSn=2
は頭頂部とみなされ頭頂部テーブルに記憶される(ステ
ップ94)。この段階でm=2であるのでステップ96、82
でn及びmが2にセットされ、次の下ピークを探す(ス
テップ88、90、92)。次の下ピークはm=4であるが、
センサSn=3の値とセンサSn=2の値との差はΔHより
小さいのでステップ90からステップ102に飛びnをn=
4に更新して、さらにmをインクリメントしつつ次の下
ピークを探す(82〜88)。すなわち、上ピークp=3は
無視されて下ピークn=4から次の下ピークmの間で頭
頂部の検出処理が続行されることになる。このようなピ
ーク値は例えば、通過中の人が手を上げた場合等に検出
されるものであり、頭頂部ではないので無視される。第
10図のこれ以後のピーク値については上ピークp=7が
頭頂部として検出される。この検出手順はは、先に第7
図で説明したのと同様であるのでこれ以上説明しない。
次に、第9図のステップ94に相当する頭頂部テーブル
への記憶、更新処理及び通過人数のカウントについて説
明する。
第11図に、頭頂部テーブルの1例を示す。第11図に示
すような頭頂部テーブルがA列用及びB列用のそれぞれ
について設けられ、前述の頭頂部検出処理の結果に基づ
き順次更新される。
頭頂部が検出されると、その頭頂部に該当するセンサ
番号Snが、既に頭頂部テーブル登録されているかどうか
がチェックされる。既に登録されており、連続2回目の
検出であるとカウントが1つアップされて、今回検出し
た高さと既に記憶されている高さとが比較され、高い方
の高さに更新される。連続3回目以降の検出はカウント
アップされない。ここでノイズ対策として、頭頂部検出
の第1回目は仮登録とし、第2回目以降に正式登録する
ようにすることができる。連続3回目以降の検出はカウ
ントアップされないが、高さの更新は行なわれる。
又、一旦正式に登録されたが、次の検知タイミングで
そのセンサで頭頂部が検出されない場合にはカウンタを
0クリアして、否検出の場合として0からカウントしな
おす。この場合、検出した場合のカウントとは異なり、
頭頂部を連続して検出できない場合には連続してカウン
トアップし続ける。そしてカウンタが所定の値を超える
と高さ及びカウンタ値はクリアされ、その人間はセンサ
検出範囲外に出たものと判断され、入室または退室人数
には加えられない。この場合のカウント数としては例え
ば、200m秒で頭頂部テーブルをクリアするものとする
と、超音波の照射間隔を40m秒に1回としてカウント5
でクリアするように構成するとよい。第11図のセンサSn
=1は、カウント4であり、連続4回頭頂部の検出が出
来なかった事を表わしている。次の検出タイミングで、
頭頂部の検出ができないと頭頂部テーブルのセンサSn=
1の記録はクリアされる。これは具体的な例でいうと、
A列で頭頂部を検出したが、それがB列へ移動しないで
そのままUターンという場合等に発生する。このような
場合には、入退室の人数に数えないようにすなければな
らない。
A列またはB列の何れかに登録されているセンサ番号
Snと同一または±1の範囲内で新規に登録された場合に
はA列からB列又はその逆の移動と見なし、別人として
カウントしないようにする。さらに、1度登録された頭
頂部は、所定のカウント以上同列または他列で検出され
なかった場合には、上述のノイズの場合及びUターンの
場合を除き、原則として入室または退室とみなされる。
この場合、同列または他列に存在するか否かの判断にあ
たっては、元のセンサ番号±1の範囲迄を同一範囲とす
ることもできる。例えば、A列に存在していた頭頂部
が、所定のカウント以上A列の同じ又は±1のセンサ番
号のところに存在しなくなれば、退出または入室であ
り、所定のカウント内にB列の同じ又は±1のセンサ番
号のところに登録されればA列からB列への移動であ
る。
さらに、頭頂部テーブルの高さデータから、所定高さ
以下の頭頂部は人数に加えないようにすることも、高さ
の範囲を数段回に設定して、各高さ範囲毎の人数を集計
するようにすることもできる。このようにすると、大人
と子供の人数をおおよその確率でそれぞれ区別してデー
タ収集することができる等有用である。
〔発明の効果〕
本発明は従来技術が有していた前記の種々の問題点を
解決し以下の通りの効果を生ぜしめた。
(1) 天井部に取り付けた超音波センサ下の如何なる
位置を通過する場合であっても、また複数の人間が非常
に密着した状態で通過する場合であっても精度良く通過
人数を計数できる。
(2) ひとつの通路を双方向に、人間が交錯する状態
で通過する場合であってもそれぞれの方向別の通過人数
を計数できる。
(3) 床面上一定の高さ以下の通過物(又は人間)を
計数の対象から除いたり、高さ方向の検出ゾーンを何段
階かに区切って別個に計数することが可能であり、例え
ば身長150cm以上の者を大人として計数し、それ以下の
者を小人として別個に計数することが可能である。
(4) 上記床面上一定の高さ、及び検出ゾーンの範囲
は入力手段によって容易に設定又は変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る超音波センサの設置方法、第2図
は本発明に係る超音波の反射とその走行距離を示した
図、第3図は本発明の制御構成ブロック図、第4図は制
御フロー・チャート図、第5図は本発明において使用す
る一例としての超音波センサの定格及び特性の具体値を
示す表、及び第6図は従来技術の赤外線センサを使用し
た通過人数の計数方法を説明する図である。第7図は本
発明のセンサで検出した検出値の1例を示すグラフであ
る。第8図及び第9図はそれぞれピーク検出の手順及び
頭頂部の検出手順を示すフローチャートである。第10図
は各センサSnの検出値の第2の例を示すグラフである。
第11図は頭頂部検出テーブルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤川 進作 神奈川県中郡大磯町高麗1丁目10番1号 日本エヌ・シー・アール株式会社大磯 開発製造本部内 (56)参考文献 特開 昭63−32677(JP,A) 特開 昭62−5459(JP,A) 特開 昭62−103791(JP,A) 実開 昭57−170078(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06M 7/00 - 11/04 G01S 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人間が歩行する通路の床から一定距離の高
    さに、複数個の超音波センサを通路を横切る方向に平行
    2列に一定間隔をもって設置し、 個々の超音波センサから発信した超音波が被測定物に反
    射して当該センサに戻ってくるのに要した時間を測定
    し、 前記個々の測定時間と音波の速度に基づいて超音波セン
    サと被測定物との個々の相互関係を計算し、 前記計算結果に基づいて被測定物の頂上部を通過する人
    間の頭部とみなし、 前記平行する2列の超音波センサの検出時間の先後によ
    り通過する人間の移動方向を判断することからなる通過
    人数の計数方法。
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