JP3034765U

JP3034765U - 包装袋

Info

Publication number: JP3034765U
Application number: JP1996008963U
Authority: JP
Inventors: 正文神池
Original assignee: Fujimori Kogyo Co Ltd
Current assignee: Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date: 1996-08-16
Filing date: 1996-08-16
Publication date: 1997-03-07
Anticipated expiration: 2002-08-16

Abstract

(57)【要約】【解決手段】四周縁部が熱融着され、内部に内容物が
封入された包装袋に、上記熱融着部より内方に延出した
把持用膨出熱融着部を少なくとも２個所設けたことを特
徴とする包装袋。【効果】本考案の包装袋は、両手指先で掴みやすく、
内容物を注ぎ出す際に注ぎ出しやすいなど、取り扱い性
に優れたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内容物の注ぎ出しが容易な包装袋に関し、更に詳述すると、レトルトパウチ食品（レトルト食品）用の包装袋などとして用いられ、加熱された包装袋を鍋等から取り出す際や内容物を注ぎ出す際に、包装袋を掴みやすく、内容物を容易かつ確実に注ぎ出すことができ、利便性が向上した注ぎ出しが容易な包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

近年、社会構造の変化に伴い、食生活の多様化・インスタント化が急速に進展してきており、中でも手軽なインスタント食品、レトルト食品などの開発には目覚ましいものがある。

【０００３】このようなレトルト食品などの包装袋としては、図４（Ａ）に示すように、２枚のシート材ａの四周縁部を熱融着ｂし、内部に内容物が封入されたものが用いられている。この包装袋は、一側上部に袋切裂用の切欠きｃが形成されており、この切欠きｃより袋上部を切り裂くことにより開封し（図４（Ｂ））、内容物を取り出すものである。

【０００４】しかしながら、上記包装袋は、包装袋を加熱して内容物を温めた後、鍋等から取り出す際に掴みづらく、また開封後、内容物を注ぎ出す場合も包装袋を持ちづらく、慎重に扱わないと誤って内容物をこぼしたりするおそれがあった。

【０００５】本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、加熱後に鍋等から取り出す際や内容物を注ぎ出す際に掴みやすく、内容物を容易かつスムーズに注ぎ出すことが可能で、取り扱い性に優れた注ぎ出しが容易な包装袋を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するため、（１）四周縁部が熱融着され、内部に内容物が封入された包装袋に、上記熱融着部より内方に延出した把持用膨出熱融着部を少なくとも２個所設けたことを特徴とする包装袋、（２）上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の上端一隅部と、これに対角に対向する下端他隅部とに形成した上記（１）記載の包装袋、（３）上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の上下端多隅部にそれぞれ形成した上記（１）記載の包装袋、（４）上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の両側縁部にそれぞれ形成した上記（１）記載の包装袋、（５）包装袋の上端縁部における熱融着部が、その長さ方向中間部より一隅側が幅狭に形成されていると共に、他隅側が幅広に形成された上記（１）〜（４）のいずれか１項記載の包装袋、（６）包装袋の一側縁部又は他側縁部に、上記幅狭熱融着部の内側縁部より下側で、かつ上記幅広熱融着部の内側縁部より上側の位置において袋切裂用切欠き又は切込みを設けた上記（５）記載の包装袋を提供する。

【０００７】本考案の包装袋は、上記のような把持用膨出熱融着部を少なくとも２個所設けたことにより、特に上記（２），（３）又は（４）のように設けたことにより、両手指先で掴みやすく、取り扱い性に優れ、例えば袋を開封した後、内容物を注ぎ出す際などに、上記把持用膨出熱融着部を両手指先で掴むことにより、内容物を注ぎやすいものである。

【０００８】またこの場合、（５）のように、またこれに加えて（６）のように構成することで、袋上部を切り裂いて開封した時に、上記幅狭熱融着部の下側が開口し、幅広熱融着部はこれが切り裂かれるだけで開口せず、注ぎ口を上端一隅側に局限して形成でき、上述したように把持用膨出熱融着部を形成した構成と合わせ、非常に注ぎやすく、内容物をこぼすことなく全内容物を取り出すことができるものである。

【０００９】

【考案の実施の形態及び実施例】

以下、本考案の一実施例につき図１〜３を参照して説明する。図１は本考案の一実施例にかかる包装袋を示すもので、この包装袋１は、図１（Ａ）に示されているように、長方形状の２枚のシート２を重ね合わせ、その四周縁部をヒートシールして熱融着部３を形成してなるもので、内部に内容物が封入されたものである。

【００１０】この場合、この包装袋１には、その上端一隅部とこれに対角に対向する下端一隅部とにそれぞれ上記熱融着部３より内方に延出する親指大又はこれより若干大きい把持用膨出熱融着部４，５が形成されている。

【００１１】また、上記熱融着部３において、その上端縁部に形成された熱融着部３ａは、その長さ方向ほぼ中間部から一隅部にかけての熱融着部３ａ’が幅狭に、長さ方向ほぼ中間部から他隅部に至る熱融着部３ａ”が幅広に形成されている。更に、上記熱融着部３において、その一側縁部に形成された熱融着部３ｂの上部には、上記幅狭熱融着部３ａ’の内側縁部より下側で、かつ上記幅広熱融着部３ａ”の内側縁部より上側の位置に袋切裂用切欠き６が形成されている。

【００１２】なお、上記包装袋１を構成する２枚のシートは、耐熱性、遮光性、気密性、更には引き裂き性等を備えていれば特に制限されず、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエステル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、オレフィン系共重合体、アルミ箔、セロハン等から構成され、これらの１種又は２種以上を組み合わせた２層、３層構造のシートを用いることもできる。具体的には、ポリアミドとポリオレフィン、ポリエステルとアルミ箔とポリオレフィン、ポリエステルとポリアミドとポリオレフィンなどが好適であるが、いずれにあってもそのシート最内層は熱融着性樹脂にて形成される。

【００１３】上記包装袋１を使用する場合、内容物がレトルト食品のようなものではこれをそのまま熱湯の入った鍋等に入れ、加熱する。加熱後は、これを鍋等から取り出すものであるが、この場合、この包装袋１は、把持用膨出熱融着部４，５が形成されているので、箸などで包装袋１を鍋等から取り出した後、その把持用膨出熱融着部４，５を掴みやすく、取り扱いやすいものである。

【００１４】また、上記包装袋１を開封する場合は、上記切欠き６から袋１の上部を切り裂くものであるが、この場合、袋１の開封位置はこの切欠き６形成位置であり、この切欠き６は上記幅狭熱融着部３ａ’の内側縁部より下側で、上記幅広熱融着部３ａ”の内側縁部より上側に形成されているので、袋１の上部を上記のように切り裂いた際、幅狭熱融着部３ａ’の下側が切り裂かれてこの部分が開口し、注ぎ口７を形成する一方、幅広熱融着部３ａ”は該熱融着部３ａ”が引き裂かれるだけで、開口はしない。

【００１５】そして、このように開封した袋１内部の内容物を注ぎ出す場合は、上記把持用膨出熱融着部４，５を両手指先で把持し、内容物を注ぎ出すものである。この場合、下端他隅部の熱融着部５を持ち上げるようにすれば、内容物が注ぎやすく、底部に内容物を残すことなく確実に内容物全量を注ぎ出すことができ、また上述したように注ぎ口７は上端一隅側に局限されているので、内容物をこぼし難いものである。

【００１６】なお、本考案は、上記実施例に制限されるものではなく、把持用膨出熱融着部４，５の形成位置も図１の位置に限定されるものではない。例えば、図２に示すように、注ぎ口７が形成される上端一隅部とは反対側の上端他隅部と下端他隅部とにそれぞれ把持用膨出熱融着部４，５を形成したり、また図３に示すように、四隅部にそれぞれ把持用膨出熱融着部４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを形成することもできる。更に、図示はしていないが、両側縁部に把持用膨出熱融着部を形成するなど、適宜変更して差し支えない。

【００１７】なおまた、図３に示すように、上端縁の熱融着部３ａは、図１で説明したような幅広熱融着部、幅狭熱融着部を必ずしも形成しなくてもよく、更に切欠き６の代わりに切込みを形成してもよく、その他の構成についても本考案の要旨を逸脱しない限り種々変更して差し支えない。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の包装袋は、両手指先で掴みやすく、内容物を注ぎ出す際に注ぎ出しやすいなど、取り扱い性に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示し、（Ａ）は開封前、
（Ｂ）は開封後の平面図である。

【図２】本考案の第２実施例を示す平面図である。

【図３】本考案の第３実施例を示す平面図である。

【図４】従来の包装袋を示し、（Ａ）は開封前、（Ｂ）
は開封後の平面図である。

【符号の説明】

１包装袋２シート３，３ａ，３ｂ熱融着部３ａ’ 幅狭熱融着部３ａ” 幅広熱融着部４，５把持用膨出熱融着部６袋切裂用切欠き７注ぎ口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】四周縁部が熱融着され、内部に内容物が
封入された包装袋に、上記熱融着部より内方に延出した
把持用膨出熱融着部を少なくとも２個所設けたことを特
徴とする包装袋。
【請求項２】上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の上
端一隅部と、これに対角に対向する下端他隅部とに形成
した請求項１記載の包装袋。
【請求項３】上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の上
下端多隅部にそれぞれ形成した請求項１記載の包装袋。
【請求項４】上記把持用膨出熱融着部を、包装袋の両
側縁部にそれぞれ形成した請求項１記載の包装袋。
【請求項５】包装袋の上端縁部における熱融着部が、
その長さ方向中間部より一隅側が幅狭に形成されている
と共に、他隅側が幅広に形成された請求項１乃至４のい
ずれか１項記載の包装袋。
【請求項６】包装袋の一側縁部又は他側縁部に、上記
幅狭熱融着部の内側縁部より下側で、かつ上記幅広熱融
着部の内側縁部より上側の位置において袋切裂用切欠き
又は切込みを設けた請求項５記載の包装袋。