JP3033645B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3033645B2
JP3033645B2 JP5046186A JP4618693A JP3033645B2 JP 3033645 B2 JP3033645 B2 JP 3033645B2 JP 5046186 A JP5046186 A JP 5046186A JP 4618693 A JP4618693 A JP 4618693A JP 3033645 B2 JP3033645 B2 JP 3033645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、特に本発明は、半導体記憶装置に関し、特にスタチ
ック・ランダム・アクセス・メモリ(以下SRAMとい
う)の周辺回路の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、SRAM等の半導体記憶装置
は、メモリセルアレイ領域とそれに隣接するデコーダ回
路、ビット線増幅回路等の周辺回路とから構成されてい
る。これらの周辺回路のうち、メモリセルアレイを構成
するビット線のデータを増幅するビット線増幅回路や特
定のビット線を選択するビット線選択回路やビット線対
を同電位にバランスさせるビット線平衡化回路などの特
定の周辺回路はビット線対ごとに設置する必要がある。
従って、これらの特定の周辺回路は方形のメモリセルア
レイ領域の一辺に沿って、配置されている。これら特定
の周辺回路を構成するトランジスタ(FET、以下同
じ)ゲート電極は一般的にはポリシリコン膜で形成され
ており、そのパターンの密度は非常に高くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に従来のこのような構成の上記特定の周辺回路を含む半
導体記憶装置においては、それぞれの回路の配線は所定
パターンによって密に配置されている。しかし、回路構
成が異なることとそれぞれの回路を接続する接続部の配
線パターンが異なるためにその部分で配線パターンの疎
密に差が生じ、そのパターンの規則性が異なる。
【0004】形成パターンの規則性がこのように異なる
とその寸法は、設計目標値に対し大きくなったり小さく
なったりし、ばらつく量が異なってしまうことを本発明
の発明者は発見した。配線、特にトランジスタのゲート
電極となるポリシリコンの配線の幅が設計目標値よりも
大きくなると、結果としてトランジスタのチャネル長が
設計目標値よりも長くなる。例えば、ポリシリコンの配
線幅の設計目標値が0.8μmである場合、上述した原
因により0.06μm程度配線の幅が太くなり、その配
線をゲート電極としているトランジスタのチャネル長が
それだけ長くなる。また、設計目標値より小さくなると
トランジスタのチャネル長が短くなる。
【0005】このように配線の幅が設計目標値に対しば
らつく理由の1つは、以下にのべるとおりであると考え
られる。配線の形成パターンの規則性が乱されている
と、ポリシリコン膜を選択的に除去するためのリソグラ
フィー工程、つまり、ホトレジストを塗布した後所定の
マスクパターンで露光する工程において、上記規則性が
変化した箇所が光の回析に影響を与え、露光条件を変え
てしまう。即ち、選択的に残されるポリシリコン膜の幅
が設計目標値よりも大きくなったり小さくなったりする
方向に露光条件が変化する。
【0006】ビット増幅回路を構成するそれぞれのトラ
ンジスタのチャネル長に差が生じるとトランジスタの相
互コンダクタンスが大きくばらつき、結果的にビット線
からのデータ増幅能力の低下を招く。
【0007】ビット線からのデータ増幅供給能力の低下
は、信号読取りの際のビット線増幅回路の出力の電位変
化に遅延を生じさせるため、半導体記憶装置の読取り、
速度を著しく低下させるばかりでなく、誤動作を発生さ
せる。
【0008】したがって、本発明の目的は、周辺回路を
形成するトランジスタの相互コンダクタンスのばらつき
量をおさえ、読取り速度の低下や誤動作の発生を防止し
た半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の半導体記憶装
置は、メモリセルアレイ領域と、前記メモリセルアレイ
領域の一辺に隣接して配置されるビット線平衡化回路
と、前記ビット線平衡化回路に隣接し一列に配置された
複数のトランジスタからなるビット線増幅回路と、前記
ビット線増幅回路の前記メモリセルアレイ領域の反対側
に配置されたビット線選択回路と、前記ビット線増幅回
路を構成する前記複数のトランジスタうちの前記メモリ
セルアレイ領域に最も近い位置に配置された第1のトラ
ンジスタのゲート形成時の露光条件と前記メモリセルア
レイ領域から最も遠い位置に配置された第2のトランジ
スタのゲート形成時の露光条件を同一にする手段とを有
する。
【0010】 更に本発明の半導体記憶装置は、前記ビ
ット線増幅回路と前記ビット線平衡化回路との間に設け
られた第1のダミー配線領域と、前記ビット線増幅回路
と前記ビット線選択回路との間に設けられた第2のダミ
ー配線領域とを有する。
【0011】望ましくは、前記第1,第2のダミー配線
領域は、前記ビット線増幅回路の配線パターンと同一の
製造工程で形成される。
【0012】
【実施例】本発明について図面を参照して、説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例の半導体記憶装置を
構成する半導体チップ8は、メモリセルがアレイ状に配
置されたメモリセルアレイ領域6と、ワード線を入力ア
ドレスに応じて選択する行デコーダ7と、ビット線対を
同電位にバランスさせるビット線平衡化回路4と、ビッ
ト線対に電位を増幅するビット線増幅回路1,2,3、
特定のビットを選択するビット線選択回路5等を含む
(この半導体記憶装置は周辺回路として他の回路も備え
ているが、説明の便宜上それら他の回路は省略してあ
る)。
【0013】ビット線平衡化回路4とビット線増幅回路
1,2,3およびビット線選択回路5はメモリセルアレ
イ領域6を構成するビット線対にそれぞれ接続されるた
め、メモリセルアレイ領域6に隣接して配置される。具
体的には、ビット線平衡化回路4がそれぞれのメモリセ
ルアレイ領域6の一辺に沿って配置され、このビット線
平衡化回路4のメモリセルアレイ領域6からみて外側
に、順番にダミー配線領域9、ビット線増幅回路1,
2,3,ダミー配線領域10さらに外側にビット線選択
回路5が設けられている。
【0014】ダミー配線領域9と10は、後に詳述する
とおり、ビット線平衡化回路1,2,3を中心に線対称
で類似した形状のポリシリコン配線層からなる。
【0015】次に、図2を併せて参照すると、複数のメ
モリセルMCがアレイ状に配置されてメモリセルアレイ
領域6を形成している。メモリセルMCの各々には、1
本のワード線WLと2本のビット線対BLa,BLb
(図2では、右端のコラムだけについてビット線対BL
a,BLbが示してある)からなるビット線対がそれぞ
れ接続されている。ビット線対の数はメモリセルアレイ
領域6を形成するメモリセルのコラムの数に等しい。こ
れらのビット線対の各々はビット線平衡化回路4および
ビット線増幅回路1,2,3およびビット線選択回路5
にそれぞれ接続されている。
【0016】ビット線平衡化回路4は、ソース・ドレイ
ン路がビット線BLa,BLbに接続されゲートが制御
信号φに接続されたトランジスタMP10がビット線対
の数だけ含む。
【0017】ビット線増幅回路1,2,3は、ソース・
ドレインがビット線増幅回路の出力線の一方のβと接点
εに接続され、ゲートがビット線BLaに接続された複
数のトランジスタMP20と、ソース・ドレイン路がビ
ット増幅回路の出力線の一方のγと接点εに接続されゲ
ートがビット線BLbに接続された複数のトランジスタ
MP40と、ソース・ドレイン路が接点εと接地電源に
接続されゲートがビット線選択回路の出力αに接続され
た複数のトランジスタMP30をそれぞれ備えて構成さ
れている。トランジスタMP20とMP30とMP40
の配置にはチップ表面積の制約があるので複数のトラン
ジスタMP20が形成される領域をビット線増幅回路3
とし、複数のトランジスタMP30が形成される領域を
ビット線増幅回路2とし、複数のトランジスタMP40
が形成される領域をビット線増幅回路1として形成す
る。
【0018】ダミー配線領域9は、ビット線増幅回路3
のメモリセルアレイ領域6側に隣接して配置され、ダミ
ー配線領域10はビット線増幅回路1のメモリセルアレ
イ領域6と反対側に隣接して配置される。
【0019】ビット線選択回路5は複数あるビット線選
択回路制御信号線μを入力するナンド回路MP60と、
その信号入力λを入力するインバータ回路MP50から
なり、出力信号αを出力している。
【0020】この半導体記憶装置の読出動作時には、行
デコーダ7により選択された1本のワード線WLが活性
化される。そのワード線WLに接続されている複数のメ
モリセルMCの記憶内容がそれぞれのビット線対に供給
される。ビット線対を構成するビット線BLaとBLb
のうちいずれか一方が、メモリセルMCの記憶内容に応
じて電源電位よりも低電位となり、他方のビット線は電
源電位そのままとなる。ビット線選択回路5により選択
された1つのビット線対の電位差をビット線増幅回路
1,2,3で増幅し、出力回路(図示せず)に送り出す
ことによって1つの記憶内容に対する読出し動作が終了
する。そして、次の読出し前に、制御信号φをアクティ
ブレベルとすることにり、ビット線BLaとBLbが電
気的に接続され、共に電源電位を回復する。
【0021】図3は図2に示した半導体記憶装置のビッ
ト線平衡回路4とビット線増幅回路1,2,3とビット
線選択回路7およびダミー配線領域9,10を示す平面
図である。図2と同じ構成部分には同じ番号を付してあ
る。
【0022】トランジスタMP20は拡散層形成領域1
2内に形成され、ポリシリコン層11aからなるゲート
電源は、第1のアルミニウム膜からなるビット線BLb
とコンタクト穴13aを通じて接続され、ドレイン領域
は第1のアルミニウム膜とは別の層からなる第2のアル
ミニウム膜14aからなるビット線増幅回路の出力線β
と複数のコンタクト穴15aを通じて接続されている。
【0023】トランジスタMP20は拡散層形成領域1
2内に同様に形成され、ポリシリコン層11bからなる
ゲート電極は、第1のアルミニウム膜からなるビット線
BLaとコンタクト穴13bを通じて接続され、ドレイ
ン領域は第1のアルミニウム膜とは別の層からなる第2
のアルミニウム膜14bからなるビット線増幅回路の出
力線γと複数のコンタクト穴15bを通じて接続されて
いる。
【0024】トランジスタMP30も同様に拡散層形成
領域12内に形成され、ポリシリコン層11cからなる
ゲート電極はシリサイド層16からなるビット線選択回
路5の出力αとコンタクト穴17を通じて接続されソー
ス領域は第2アルミニウム膜14cからなる接地電源と
コンタクト穴15cを通じて接続されている。
【0025】トランジスタMP20及びMP40のソー
ス領域とトランジスタMP30のドレイン領域は同じ拡
散層形成領域12で接続されている。
【0026】ビット線選択回路5を構成するインバータ
MP50は拡散層形成領域20aと20b内に形成され
ポリシリコン層21aからなるゲート電極は第1のアル
ミニウム膜23からなるビット線選択回路5のナンド回
路の出力αとコンタクト穴25cを通じて接続され、ソ
ース領域はそれぞれコンタクト穴22a及び22bを通
じてアルミニウム膜からなる接地電源24a及び24b
に接続され、ドレイン領域はシリサイド層16からなる
ビット線選択回路5の出力αとそれぞれコンタクト穴2
5a及び25bを通じ接続されている。
【0027】また、ナンド回路MP60は拡散層形成領
域20cと20d内に形成されポリシリコン層21b及
び21cからなるゲート電極は第1アルミニウム膜から
なる23b及び23cからなる複数のビット線選択回路
制御信号μとコンタクト穴25d及び25eを通じて接
続され、ソース領域はそれぞれ第2のアルミニウム膜か
らなる電源24c及び接地電源24dにそれぞれコンタ
クト穴22c及び22dを通じ接続され、ドレイン領域
は第1のアルミニウム膜23からなるナンド回路MP6
0の出力λとそれぞれコンタクト穴25f及び25gを
通じ接続されている。
【0028】ビット線平衡化回路4を構成するトランジ
スタMP10は、拡散層形成領域17内に形成され、そ
のゲート電極は3本のポリシリコン配線18からなり、
ソースおよびドレイン領域がコンタクト穴19を通じて
ビット線BLa,BLbにそれぞれ接続されている。
【0029】ダミー配線領域9とダミー配線領域10は
ビット線増幅回路1,2,3を線対称に同一形状で同じ
本数のポリシリコン配線で構成され、ビット線増幅回路
1,2,3との間の距離も等しく配置されている。本実
施例ではダミー配線領域9のポリシリコン配線の形状は
ビット線増幅回路1のゲート電極と同一形状で、ダミー
配線領域10のポリシリコン配線の形状はビット線増幅
回路3のゲート電極と同一形状で全て同一製造工程のポ
リシリコン配線で形成されている。
【0030】次に、本実施例の製造工程について説明す
る。半導体基板表面を選択的に酸化してメモリセルアレ
イ領域6、拡散層形成領域12,20a,20b,20
c,20d,17などを区画する。次に、拡散層形成領
域12,20a,20b,20c,20d,17などに
ゲート酸化膜を形成し、リン及びボロンをドープした厚
さ350から400nmのポリシリコン膜を被着する。
次に、ポジ型のホトレジスト膜を被着し、ホトマスク上
のパターンをホトレジスト膜に転写する。この工程によ
り、ビット線増幅回路1,2,3のゲート電極11a,
11b,11c、ビット線選択回路5のゲート電極21
a,21b,21c、ビット線平衡化回路4のゲート電
極18などとともに、ダミー配線領域9,10も同時に
形成される。
【0031】所定のパターンが転写されたホトレジスト
膜をマスクとしてプラズマエッチングによりポリシリコ
ン膜をパターニングしてゲート電極11a,11b,1
1c,21a,21b,21c,18、およびダミー配
線領域9,10を形成する。
【0032】図4にこの同一工程で形成されるポリシリ
コン膜の配線パターンを示す。同図に示すように、ダミ
ー配線領域9及び10を設けることにより、ゲート電極
11a,11b,11cのパターンを中心としてビット
線増幅回路1,2,3の外側および内側に、それぞれゲ
ート電極11a及び11bと同一形状の30及び40の
パターンが形成される。このような構成にすることによ
り、ゲート電極11a,11b,11cの中心を通る線
(図4のCL)について対称なパターンの形に形成でき
る。
【0033】次に、ゲート電極11a,11b,11
c,19,21a,21b,21cをマスクとして拡散
層形成領域12,17,20a,20b,20c,20
dにイオンを注入してソース,ドレイン領域を形成し、
トランジスタMP10,MP20,MP30,MP4
0,MP50,MP60を形成する。
【0034】層間絶縁膜の堆積、コンタクト穴17の形
成を行なった後、シリサイド層16を被着してコンタク
ト穴13,19,25を形成した後、第1のアルミニウ
ム膜を被着してビット線選択回路5のナンド回路の入出
力23およびビット線BLa,BLbを形成する。その
後、コンタクト穴15,22の形成し、第2のアルミニ
ウム膜を被着してビット線増幅回路の出力および接地電
源14とビット線選択回路の電源と接地電源24を形成
する。
【0035】以上の工程により、本実施例による半導体
記憶装置が形成される。
【0036】図5を参照すると、図4の右端すなわちチ
ップ端のゲート電極11a−1と11b−1を1として
右に向って数えたゲート11aと11bの番号を横軸に
とり、各番号のゲート電極11aと11bのゲート幅L
を縦軸にとったグラフにおいて、本実施例によって得ら
れたビット線増幅回路3のトランジスタMP20のゲー
ト電極の幅Lが黒丸で、従来技術によるゲート電極の幅
LがXでそれぞれ示し、またビット線増幅回路1のトラ
ンジスタMP40のゲート電極の幅Lの幅が白丸で従来
技術によるゲート電極の幅Lが+でそれぞれ示されてい
る。尚、本実施例はゲート電極11a,11bを0.8
mμm(図5のA)としている。
【0037】図5から明らかなとおり、従来技術による
半導体記憶装置の上記ゲート電極の11aの幅が設計目
標値0.8μmを0.06μm程度上まわり11bの幅
は0.06μm程度下まわっているのに対して、本実施
例においては、両者の差は0.03μm以下に留ってい
る。このように、ゲート電極の幅が設計目標値よりも大
きくずれるのを防止することが可能となった理由は、ゲ
ート電極11a,11bのポリシリコン層の形成パター
ンがダミー配線領域9及び10により上記の対称性を有
するため(図4参照)、ポリシリコン層形成のためのマ
スクパターン露光の際に、光の回析に上述のムラが生じ
ないためである。
【0038】ゲート電極の幅がばらついて、結果的にチ
ャネル長が長くなったり短くなると、トランジスタの相
互コンダクタンスがばらつくことは上述のとおりであ
る。
【0039】トランジスタの相互コンダクタンスのばら
つきの悪影響等をより定量的に示すように、横軸に時間
tをとり、縦軸にビット線の電位および読出し出力をと
って示した図6を参照すると、ビット線増幅回路を構成
するトランジスタMP20の相互コンダクタンスは低下
しトランジスタMP40の相互コンダクタンスは上昇す
ると、ビット線の増幅回路の出力が実線(1)aから点
線(1)bに変化し遅延を生じるため、半導体記憶装置
に読出し出力の立ち上がりにも実線(2)aから点線
(2)bへの遅れ(上記従来例では約2から3nse
c)を生じさせる。これらの問題は本実施例によって解
消された。
【0040】上述の実施例において、ダミー配線領域9
及び10の配線パターン30及び40はゲート電極のポ
リシリコン配線パターン11b及び11aと同一形状の
ポリシリコン配線として説明したが、配線パターン30
及び40の配線幅、ピッチ幅等の値及び形状はゲート電
極の配線パターン11b,11aと厳密に同一である必
要はなく、上述の対称性を実質的に保っていれば十分で
ある。
【0041】第1の実施例が改良の対象としたメモリチ
ップ周辺部に配置されるビット線増幅回路1,2,3の
ポリシリコン配線層の幅のばらつきとは別に、これらポ
リシリコン配線層の配線パターンの各々の両端部で配線
の幅がばらつくことを本発明の発明者は観察した。この
参考例はこの問題への解決策を提供する。
【0042】より詳細に述べると、上記ポリシリコン配
線層の幅のばらつきはメモリセルアレイ領域からみてビ
ット線増幅回路1,2,3の上下に発生するだけでな
く、ビット線増幅回路1,2,3のポリシリコン配線の
パターンの各々の長さ方向端部において同様に見られる
ので、これに対処するため、参考例では、ビット線増幅
回路1,2,3の各々の両端部にダミー配線領域26を
設ける(図7参照)。尚、この参考例においてダミー配
線領域26以外の他の構成要素は第1の実施例と共通で
あるので、図7ではそれら構成要素を共通の参照番号で
表示するに留め説明は省略する
【0043】図8は図7の半導体記憶装置のビット線増
幅回路1,2,3、ビット線平衡化回路4、ビット線選
択回路5およびダミー配線領域9,10,26を示す平
面図である。
【0044】ビット線電位供給回路1,2,3を構成す
るトランジスタMP20,MP30,MP40およびビ
ット線平衡化回路4を構成するトランジスタMP10お
よびダミー領域9,10のパターン構成は図3と同じで
ある。
【0045】ダミー配線領域26は、ビット線増幅回路
1,2,3を構成するポリシリコン層からなるゲート電
極11a,11b,11cのパターン構成と同じパター
ンにより構成され、ビット線増幅回路1,2,3の両端
部に設けられている。このパターン構成から、ポリシリ
コン配線パターンだけをとり出して示した図9から明ら
かなとおり、回路1,2,3の端部のポリシリコン層1
1a−1,11a−2,11b−1,11b−2,11
c−1,11c−2のパターンと一体的にポリシリコン
配線層27a−1,27a−2,27b−1,27b−
2,27c−1,27c−2が配置される。本参考例
は、ダミー配線領域26は、2つのビット線増幅回路の
ポリシリコン配線27a−1,27b−1,27c−
1,27a−2,27b−2,27c−2とで構成され
る。
【0046】図5と同様の物理量を同じ目盛で横軸およ
び縦軸にとって示した図10のグラフに示すとおり、
参考例によるビット線増幅回路1,2,3のダミー配線
領域26の効果は従来技術による場合(Xで表示)にく
らべて著しい。尚、このグラフは図5と同様にゲート電
極8aの幅を0.8mμm(図10のA)としている。
【0047】図10から明らかのように、ポリシリコン
配線の幅Lは、パターンの端(図7の回路パターンの右
端)から2番目、即ちダミー配線領域26の2本の配線
27a−2,27b−2までは、設計目標値に対してば
らつきが大きくなっているが、3番目以降のポリシリコ
ン配線、即ちゲート電極11a−1,11b−1では設
計目標値とあまり差がない。従って、本参考例は、ビッ
ト線増幅回路1,2を構成するトランジスタのゲート電
極の幅のばらつきを抑え、トランジスタの相互コンダク
タンスばらつきを防止する。
【0048】本参考例は、ダミー配線領域26を2つの
ビット線増幅回路のポリシリコン配線27で構成してい
るが、このポリシリコン配線27を3本以上にすればゲ
ート電極11a,11bの幅と設計目標値とのばらつき
はいっそう小さくなる。
【0049】又、ダミー配線領域9,10も図8のダミ
ー配線領域26に向って左側まで延長することにより、
更にゲート電極11a,11bに対する設計目標値に対
するばらつきを抑えることが可能となる。
【0050】本参考例においても、第1の実施例と同
様、ダミー配線領域26を構成する配線27a,27
b,27cの配線幅、ピッチ幅等の値が厳密にゲート電
極11a,11b,11cと同一である必要はなく、こ
れら電極11a,11b,11cとダミー配線領域27
の配線27a,27b,27cのパターンがほぼ類似
し、ピッチ幅等の値もほぼ同じであれば上述した効果が
得られる。
【0051】上記参考例第1の実施例に併せて実施する
ことにより、ビット線増幅回路1,2,3のメモリセル
領域からみて図3または図8の上下および左右の両方向
におけるトランジスタのゲート幅の不均一を解消するこ
とが可能となり、読出し速度の低下や誤動作を防止する
効果を向上することは当業者には明らかであろう。
【0052】また、上述の第1および参考例では、トラ
ンジスタのゲート電極をポリシリコンで構成した場合に
ついて説明したが、これらゲート電極がアルミニウムな
どの他の材料で構成される場合も本発明が同様に適用で
きることは明らかであろう。
【0053】更に、本発明は、第1および参考例が構成
するSRAMに限定されず、DRAM(dynamic
RAM)、マスクROM、PROM(programm
able read only memory)、EP
ROM(erasablePROM)、EEPROM
(electrically erasablePRO
M)、等にも同様に適用可能であるも当業者に明らかで
あろう。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体記
憶装置は、周辺回路を形成するトランジスタの相互コン
ダクタンスのばらつきを防止でき、半導体記憶装置の読
出し動作の低下や、誤りを防止することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体記憶装置の全体
を概略的に示す平面図である。
【図2】図1に示した半導体記憶装置の具体的回路構成
を示す回路図である。
【図3】図1に示した半導体記憶装置のビット線増幅回
路とビット線選択回路およびビット線平衡化回路の一部
の配線パターンを概略的に示す平面図である。
【図4】図3に示した配線パターンのうちポリシリコン
配線層だけの配線パターンを示す平面図である。
【図5】本実施例および従来技術による半導体装置にお
けるゲート幅の設計目標値に対するばらつきを示すグラ
フである。
【図6】半導体記憶装置のビット線増幅回路の出力の電
源レベル波形と出力波形を示す波形図である。
【図7】 本発明の参考例の半導体記憶装置の全体を概
略的に示す平面図である。
【図8】図7に示した半導体記憶装置のビット線増幅回
路とビット線選択回路およびビット線平衡化回路の一部
の配線パターンを概略的に示す平面図である。
【図9】図7に示した配線パターンのうちポリシリコン
配線層だけの配線パターンを示す平面図である。
【図10】本実施例および従来技術による半導体記憶装
置におけるゲート幅の設計目標値に対するばらつきを示
すグラフである。
【符号の説明】
1,2,3 ビット線増幅回路 4 ビット線平衡化回路 5 ビット線選択回路 6 メモリセルアレイ領域 7 行デコーダ 8 半導体チップ 9,10,26 ダミー配線領域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8229 H01L 21/8239 - 21/8247 H01L 27/10 - 27/115

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルアレイ領域と、前記メモリセ
    ルアレイ領域の一辺に隣接して配置されるビット線平衡
    化回路と、前記ビット線平衡化回路に隣接し一列に配置
    された複数のトランジスタからなるビット線増幅回路
    と、前記ビット線増幅回路の前記メモリセルアレイ領域
    の反対側に配置されたビット線選択回路と、前記ビット
    線増幅回路を構成する前記複数のトランジスタうちの前
    記メモリセルアレイ領域に最も近い位置に配置された第
    1のトランジスタのゲート形成時の露光条件と前記メモ
    リセルアレイ領域から最も遠い位置に配置された第2の
    トランジスタのゲート形成時の露光条件を実質的に同一
    にする手段とを有することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記手段は、前記ビット線増幅回路と前
    記ビット線平衡化回路との間に設けられた第1のダミー
    配線領域と、前記ビット線増幅回路と前記ビット線選択
    回路との間に設けられた第2のダミー配線領域とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のダミー配線領域のレイアウト
    パターンと前記第2のダミー配線領域のレイアウトパタ
    ーンは同一形状であることを特徴とする請求項2記載の
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のダミー配線領域のレ
    イアウトパターンは、前記第1のトランジスタのレイア
    ウトパターンと同一形状であることを特徴とする請求項
    3記載の半導体記憶装置。
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