JP3032498B2 - 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体 - Google Patents

凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体

Info

Publication number
JP3032498B2
JP3032498B2 JP9349396A JP34939697A JP3032498B2 JP 3032498 B2 JP3032498 B2 JP 3032498B2 JP 9349396 A JP9349396 A JP 9349396A JP 34939697 A JP34939697 A JP 34939697A JP 3032498 B2 JP3032498 B2 JP 3032498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminate
sheet
perforated sheet
resin layer
uneven surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9349396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11179872A (ja
Inventor
正昭 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Inc
Original Assignee
Keiwa Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keiwa Inc filed Critical Keiwa Inc
Priority to JP9349396A priority Critical patent/JP3032498B2/ja
Publication of JPH11179872A publication Critical patent/JPH11179872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3032498B2 publication Critical patent/JP3032498B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、凹凸
表面を有する積層体に関するものであり、詳しくは押出
しラミネート法によって凹凸表面を有する積層体を形成
する積層体の製造方法とその積層体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面に凹凸模様(エンボス加
工)を施すことにより意匠性を向上させた装飾用の紙シ
ート等があり、壁紙やパンフレット類等に用いられてい
る。このような凹凸模様を施す方法として、彫刻ロール
と弾性ロールとの間に巻き取り紙を通し、加圧すること
によって模様を付ける方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記凹
凸模様を付ける方法では、紙を変形させることによって
凹凸模様を形成しているため、任意の段差を設けること
が困難であるとともに、形成された凹凸模様の崩れも早
く、前記したような壁紙やパンフレット類等の比較的限
られた用途でしか用いることができないものである。
【0004】また、凹凸模様を変更するには別な模様を
彫刻した彫刻ロールに交換しなければならず、彫刻ロー
ルの製作に多くの時間と費用を要してしまう。
【0005】しかも、この方法で得られる製品は、凹凸
模様を変化させることはできるが凹凸の段差に大きな変
化を与えることができないため、質感を大きく変化させ
ることができず、意匠性を凝らした製品を得ることは困
難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、基材と溶融樹脂と
連通孔を有する非接着性の孔開シートとを押出しラミネ
ート法によってラミネートして重合積層体を形成した
後、この重合積層体から孔開シートの非接着性部分で剥
離することにより、基材上に樹脂層の凹凸表面を具備さ
せた積層体を得るようにする。
【0007】このように押出しラミネート法で基材と樹
脂と孔開シートとをラミネートすることにより、孔開シ
ートと同じ任意の厚みで貫通孔と同じ配置の凹凸表面を
有する積層体を容易に得ることができる。
【0008】また、孔開シートの反基材側に剥離シート
を設け、この剥離シートに転写材を設ければ、剥離後の
基材表面の凸部に任意の転写材を接着した積層体を得る
こともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明の積層体の製
造方法は、基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する非接
着性の孔開シートとを押出しラミネート法によって重合
することにより溶融樹脂を孔開シートの貫通孔内に充填
して重合積層体を形成し、この重合積層体から孔開シー
トを分離することにより基材上に凹凸表面の樹脂層を形
成している。これにより、孔開シートの厚みを設定すれ
ば凹凸表面の段差を任意に設定することができ、意匠性
の高い積層体を容易に得ることができる。この孔開シー
トとしては、溶融樹脂を充填する貫通孔が開けられてい
ればよく、具体的には、任意の連続模様や風景模様や人
物模様等の貫通孔が設けられた型紙のような手段によっ
て達成することができる。
【0010】また、基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有
する非接着性の孔開シートと、剥離シートとを押出しラ
ミネート法によって重合することにより溶融樹脂を孔開
シートの貫通孔を介して剥離シートに密着させて重合積
層体を形成し、この重合積層体から剥離シートと孔開シ
ートとを分離することにより基材上に凹凸表面の樹脂層
を形成しても、孔開シートの厚みを設定すれば凹凸表面
の段差を任意に設定することができ、意匠性の高い積層
体を容易に得ることができる。この孔開シートとして
は、樹脂層が剥離シートまで達する貫通孔が開けられて
いればよい。
【0011】前記剥離シートの孔開シート側に転写材を
設けて転写シートを形成し、重合積層体の非接着性部分
を剥離する時に該転写シートの転写材を樹脂層の凸部に
転写すれば、凹凸表面の凸部に転写材を接着した積層体
を得ることができ、意匠性の高い積層体を製造すること
ができる。
【0012】一方、この出願に係る発明の積層体は、基
材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する非接着性の孔開シ
ートとを押出しラミネート法で重合して重合積層体を形
成し、この重合積層体から孔開シートを分離して基材上
に凹凸表面の樹脂層を形成している。これにより、凹凸
表面の段差を任意に設定した意匠性の高い積層体を容易
に得ることができる。
【0013】また、基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有
する非接着性の孔開シートと、剥離シートとを押出しラ
ミネート法で重合して重合積層体を形成し、この重合積
層体から剥離シートと孔開シートとを分離して基材上に
凹凸表面の樹脂層を形成すれば、剥離シート内面の模様
等を樹脂層に転写することができる。
【0014】さらに、基材を紙シートで形成すれば、押
出しラミネート法で容易に製造できる安価な積層体を得
ることができる。
【0015】この剥離シートの孔開シート側に転写材を
設けて転写シートを形成し、この転写シートの転写材を
樹脂層の凸部に転写すれば、任意の光沢や着色を施した
転写材を凸部に接着した積層体を容易に得ることができ
る。
【0016】さらにまた、転写材を金属蒸着層で形成す
れば、凸部の光沢が良い積層体を容易に得ることがで
き、転写材を塗料で形成すれば、凸部に任意の着色を施
した積層体を容易に得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。なお、以下の図では、説明上、各
構成を誇張して記載している。
【0018】図1はこの出願に係る発明の積層体製造方
法の第一例を示す製造工程図であり、(a) は概略工程
図、(b) はこの方法のラミネート部を示す拡大断面図で
ある。
【0019】図示するように、基材シート繰り出しロー
ル1から案内ロール2を介して送出した基材3と、押出
しTダイス4から供給した溶融樹脂P(例えば、ポリエ
チレン樹脂)と、孔開シート繰り出しロール6から送出
した孔開シート7と、剥離シート繰り出しロール8から
送出した剥離シート9とをニップロール10と冷却ロー
ル11との間で押出しラミネート法によってラミネート
することにより重合積層体Aが形成されている。この実
施例では、剥離シート9として転写シートSが用いられ
ており、剥離シート9の基材3側に転写材たるアルミ蒸
着層9aが設けられている。この転写シートSとして
は、例えば、OPPフィルムを採用することができる。
【0020】そして、押出しラミネート法で形成された
重合積層体Aは、案内ロール12を介して図示しない巻
き取りロールに巻き取られたり、あるいは巻き取られる
ことなく後述するように分離された後、図示しない巻き
取りロールに巻き取られる。
【0021】このような押出しラミネートは、通常の押
出しラミネート法で可能であるが、好ましい温度として
は、溶融樹脂Pにポリエチレン樹脂を使用する場合には
基材3への接着が充分得られる約310℃、ポリプロピ
レン樹脂を使用する場合には約290℃がよい。また、
AC処理 (anchor coat処理)等の前処理を要する基材3
についても同様に通常の押出しラミネート法で可能であ
る。
【0022】図2は、前記重合積層体Aの構成と、この
重合積層体Aを分離した凹凸表面を有する積層体Bを示
す断面図であり、(a) は全体の断面図、(b) は分離前の
断面図、(c) は分離後の断面図である。
【0023】図2(a) に示すように、押出しラミネート
法によって得られた重合積層体Aは、基材3上に樹脂層
5を有し、この樹脂層5の上部に孔開シート7が設けら
れ、この孔開シート7上に転写シートSが設けられてい
る。この孔開シート7の貫通孔7a内は、これらを押出
しラミネートする時の圧力によって溶融樹脂Pが入り込
んで転写シートSと接している。
【0024】このように構成された重合積層体Aは、基
材3と樹脂層5との接合と、樹脂層5と転写シートSの
アルミ蒸着層9aとの接合が接着性が強く、樹脂層5と
孔開シート7との接合と、転写シートSの剥離シート9
とアルミ蒸着層9aとの接合が接着性が弱いため、重合
積層体Aから転写シートSを剥離しようとすると、これ
ら接着性の弱い非接着性部分で剥離するため、図2(b)
に示す太線のような剥離線iに沿って剥離されることと
なる。
【0025】そのため、図2(c) に示すように、重合積
層体Aから転写シートSを剥離すると、この剥離線iに
沿って分離されることとなり、樹脂層5と接する転写シ
ートSから一部のアルミ蒸着層9a(転写材)が樹脂層
5側に接着された状態で剥ぎ取られた転写シートSと、
孔開シート7と、基材3の表面に凹凸部Cが形成された
凹凸表面の積層体Bとに分離される。
【0026】この積層体Bは、図3の分離状態を示す斜
視図のように、基材3の表面の樹脂層5には、押出しラ
ミネート時に孔開シート7の貫通孔7a内に入り込んだ
樹脂によって凸部5aが形成され、この凸部5aに隣接
する孔開シート7を除去した部分に凹部5bが形成され
ており、凸部5aの上端には転写シートSのアルミ蒸着
層9aが接着された状態となっている。したがって、基
材3上に形成される凹凸表面は、孔開シート7に形成さ
れた貫通孔7aの大きさや配列によって形態が決定され
ている。この実施例では網模様の貫通孔7aを設けた孔
開シート7を用いているため、網目状の凹凸表面に形成
されている。
【0027】この孔開シート7は、溶融樹脂が入り込む
貫通孔7aを有する型紙であって、樹脂層5から剥離で
きる材質や加工が施されたものであればよい。また、こ
の孔開シート7に設ける貫通孔7aの大きさや配列を適
宜設定すれば任意の凹凸模様を形成することができるた
め、例えば、孔開シート7の厚みや貫通孔7aの配置を
設定することによって風景模様や人物模様等の凹凸表面
を有する積層体Bを形成することもでき、意匠性を凝ら
した積層体Bを容易に形成することができる。
【0028】この第1実施例では、基材3として厚み9
0μmの紙シートを用い、樹脂層5として厚み30μm
のポリエチレン樹脂を用い、孔開シート7として厚み3
00μmのポリエステルシートを用い、転写シートSと
して厚み450Åのアルミ蒸着9aを有する厚み20μ
mの剥離シート9たるポリプロピレンシートが用いられ
ている。
【0029】これらの厚みとしては、基材3が8μm以
上400μm以下、樹脂層5が10μm以上150μm
以下、孔開シート7が20μm以上1000μm以下、
転写シートSが転写材9aは150Å以上800Å以
下、剥離シート9は10μm以上50μm以下が、押出
しラミネート法による加工上好ましい。
【0030】また、この第1実施例では、転写材として
アルミ蒸着層9aを設けた転写シートSを例に説明した
が、剥離シート9に着色層を設けた転写シートを採用す
れば、凸部5aに任意の着色を施した積層体Bを容易に
形成することができる。
【0031】図4は、第2実施例を示す重合積層体Dの
構成と、この重合積層体Dを分離した凹凸表面を有する
積層体Eを示す断面図であり、(a) は全体の断面図、
(b) は分離前の断面図、(c) は分離後の断面図である。
なお、重合積層体の形成方法は前記第1実施例と同様の
押出しラミネート法であるため、その説明は省略し、ま
た、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略
する。
【0032】図4(a) に示すように、この第2実施例で
は前記実施例の転写シートSに代えて剥離シート9のみ
を用いた実施例であり、例えば、ポリエステルフィルム
に離型処理(層)を設けた剥離シート9と、孔開シート
7と、樹脂層5と、基材3とによって重合積層体Dが形
成されている。
【0033】この構成の場合、基材3と樹脂層5との接
合が接着性が強く、樹脂層5と孔開シート7との接合
と、剥離シート9と樹脂層5との接合が接着性が弱いた
め、重合積層体Dから剥離シート9を剥離しようとする
と、これら接着性の弱い非接着性部分で剥離するため、
図4(b) に示す太線のような剥離線iに沿って剥離され
ることとなる。
【0034】そして、図4(c) に示すように、剥離シー
ト9を重合積層体Dから分離させれば、樹脂層5が凹凸
表面に形成された積層体Eを得ることができる。この第
2実施例の場合、着色基材を用いたり、着色溶融樹脂を
用いることにより、樹脂層5の凹凸のみで意匠性の高い
凹凸表面を有する積層体Eを容易に形成することができ
る。
【0035】この第2実施例では、基材3として厚み2
40μmの紙シートを用い、樹脂層5として厚み50μ
mのポリプロピレン樹脂を用い、孔開シート7として厚
み500μmのポリエステルシートを用い、剥離シート
9として厚み20μmのポリプロピレンシートが用いら
れている。
【0036】これらの厚みとしては、前記第1実施例も
同様であり、基材3が8μm以上400μm以下、樹脂
層5が10μm以上150μm以下、孔開シート7が2
0μm以上1000μm以下、転写シートSは転写材9
aが150Å以上800Å以下、剥離シート9が10μ
m以上50μm以下が、押出しラミネート法上好まし
い。
【0037】なお、前記第1,第2実施例における各構
成の材質として好ましいのは、基材3にポリエステルや
紙、樹脂層5にポリエチレンやポリプロピレン、孔開シ
ート7にポリエステルやポリプロピレン、剥離シート9
にポリエステルやポリプロピレンを採用すれば、任意の
凹凸表面を有する積層体B,Eを容易に得ることができ
る。
【0038】図5はこの出願に係る発明の積層体製造方
法の第二例を示す製造工程の概略工程図であり、図6は
同製造方法で製造した積層体の第3実施例を示す断面図
であり、(a) は全体の断面図、(b) は分離後の断面図で
ある。図7は同重合積層体の分離状態を示す斜視図であ
る。なお、前記実施例と同一の構成には同一符号を付し
て省略する。
【0039】図示するように、この第二例の製造方法
は、基材3と、溶融樹脂Pと、孔開シート7とを押出し
ラミネート法によって重合する実施例であり、基材シー
ト繰り出しロール1から案内ロール2を介して送出した
基材3と、押出しTダイス4から供給した溶融樹脂P
と、孔開シート繰り出しロール6から送出した孔開シー
ト7とをニップロール10と冷却ロール11との間で押
出しラミネート法によってラミネートすることにより重
合積層体Aが形成されている。
【0040】このようにして重合された重合積層体A
は、図6(a) に示すように、基材3上に樹脂層5が形成
され、この樹脂層5内に孔開シート7が入り込んだ状態
となっている。このようにラミネートした場合、孔開シ
ート7側に位置する冷却ロール11の表面が孔開シート
7に形成された貫通孔7aの反基材側を塞ぐため、溶融
樹脂Pは孔開シート7の反基材側へ出ることなく貫通孔
7a内に充填される。
【0041】そして、図6(b) に示すように、この重合
積層体Aから孔開シート7を分離すると、この孔開シー
ト7と、基材3の表面に凹凸部Cが形成された凹凸表面
の積層体Fとに分離される。
【0042】この積層体Fは、図7の分離状態を示す斜
視図のように、基材3の表面の樹脂層5には、押出しラ
ミネート時に孔開シート7の貫通孔7a内に入り込んだ
樹脂によって凸部5aが形成され、この凸部5aに隣接
する孔開シート7を除去した部分に凹部5bが形成され
た凹凸表面に形成されている。この凹凸表面は、前記実
施例と同様に、孔開シート7に形成された貫通孔7aの
大きさや配列によって決まり、装飾目的や、滑り止め目
的等の使用条件に応じて適宜決定される。
【0043】また、この第3実施例の積層体Fに形成さ
れた凸部5aの表面は冷却ロール11の表面と接して硬
化するため、冷却ロール11の表面に装飾加工を施して
おけば、積層体Fの凸部表面にその装飾加工を施すこと
もできる。このことも、使用目的や条件等に応じて適宜
決定される。
【0044】なお、この実施例における各構成の材質や
厚み等は前記第2実施例と同様であるため、詳細な説明
は省略する。
【0045】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0046】孔開シートの厚みを設定すれば凹凸表面の
段差を任意に設定した凹凸表面の積層体を得ることがで
きるので、意匠性の高い積層体を押出しラミネート法で
容易に製造することができ、孔開シートの貫通孔の模様
や樹脂層の材質や厚みを設定することにより、意匠性を
凝らした積層体を容易に製造することが可能となる。
【0047】また、孔開シートの反基材側に剥離シート
を設ければ、剥離シートの内面を樹脂層に転写すること
ができ、この剥離シートの孔開シート側に転写材を設け
て転写シートを形成すれば、凹凸表面の凸部に転写材を
接着した積層体を得ることができ、意匠性の高い積層体
を容易に製造することが可能となる。
【0048】一方、基材上に、溶融樹脂と孔開シートと
を押出しラミネート法で重合して重合積層体を形成し、
この重合積層体から孔開シートを分離すれば、基材上に
任意段差の樹脂層の凹凸表面を形成することができるの
で、意匠性の高い積層体を容易に得ることができるとと
もに、この凹凸表面の樹脂層で防湿性を発揮できる積層
体を得ることが可能となり、この孔開シートの反基材側
に剥離シートを設けて押出しラミネート法で重合して重
合積層体を形成し、この重合積層体から剥離シートと孔
開シートとを分離すれば、樹脂層の凹凸表面に剥離シー
ト内面を転写することができるので、より意匠性の高い
積層体を容易に得ることも可能となる。
【0049】この基材を紙シートで形成すれば、押出し
ラミネート法で容易に製造できる安価な積層体を得るこ
とが可能となる。
【0050】また、この剥離シートの孔開シート側に転
写材を設け、この転写材を樹脂層の凸部に転写すれば、
任意の光沢や着色を施した転写材を凸部に接着した積層
体を容易に得ることができ、光沢を有する凹凸表面の意
匠性の高い積層体を提供することが可能となる。
【0051】さらに、転写材を金属蒸着層で形成すれ
ば、凸部の光沢が良い積層体を容易に得ることが可能と
なり、転写材を塗料で形成すれば、凸部に任意の着色を
施した積層体を容易に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の積層体製造方法の第一例
を示す製造工程図であり、(a)は概略工程図、(b)
はラミネート部の拡大断面図である。
【図2】図1に示す製造方法で製造した第1実施例の積
層体を示す断面図であり、(a)は全体の断面図、(b) は
分離前の断面図、(c) は分離後の断面図である。
【図3】図1に示す製造方法で製造した重合積層体の分
離状態を示す斜視図である。
【図4】この出願に係る発明の積層体の第2実施例を示
す断面図であり、(a) は全体の断面図、(b) は分離前の
断面図、(c) は分離後の断面図である。
【図5】この出願に係る発明の積層体製造方法の第二例
を示す製造工程の概略工程図である。
【図6】この出願に係る発明の積層体の第3実施例を示
す断面図であり、(a) は全体の断面図、(b) は分離後の
断面図である。
【図7】図6に示す重合積層体の分離状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ロール 2 案内ロール 3 基材 4 Tダイス 5 樹脂層 5a 凸部 5b 凹部 6 ロール 7 孔開シート 7a 貫通孔 8 ロール 9 剥離シート 9a アルミ蒸着層 10 ニップロール 11 冷却ロール 12 案内ロール S 転写シート C 凹凸部 A,D 重合積層体 B,E,F 積層体

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する
    非接着性の孔開シートとを押出しラミネート法によって
    重合することにより溶融樹脂を孔開シートの貫通孔内に
    充填して重合積層体を形成し、該重合積層体から孔開シ
    ートを分離することにより基材上に凹凸表面の樹脂層を
    形成したことを特徴とする凹凸表面を有する積層体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する
    非接着性の孔開シートと、剥離シートとを押出しラミネ
    ート法によって重合することにより溶融樹脂を孔開シー
    トの貫通孔を介して剥離シートに密着させて重合積層体
    を形成し、該重合積層体から剥離シートと孔開シートと
    を分離することにより基材上に凹凸表面の樹脂層を形成
    したことを特徴とする凹凸表面を有する積層体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 剥離シートの孔開シート側に転写材を設
    けて転写シートを形成し、重合積層体の非接着性部分を
    剥離する時に該転写シートの転写材を樹脂層の凸部に転
    写することを特徴とする請求項2記載の凹凸表面を有す
    る積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する
    非接着性の孔開シートとを押出しラミネート法で重合し
    て重合積層体を形成し、該重合積層体から孔開シートを
    分離して基材上に凹凸表面の樹脂層を形成したことを特
    徴とする積層体。
  5. 【請求項5】 基材上に、溶融樹脂と、貫通孔を有する
    非接着性の孔開シートと、剥離シートとを押出しラミネ
    ート法で重合して重合積層体を形成し、該重合積層体か
    ら剥離シートと孔開シートとを分離して基材上に凹凸表
    面の樹脂層を形成したことを特徴とする積層体。
  6. 【請求項6】 基材が紙シートであることを特徴とする
    請求項4又は請求項5記載の積層体。
  7. 【請求項7】 剥離シートの孔開シート側に転写材を設
    けて転写シートを形成し、該転写シートの転写材を樹脂
    層の凸部に転写したことを特徴とする請求項5又は請求
    項6記載の積層体。
  8. 【請求項8】 転写材が金属蒸着層であることを特徴と
    する請求項7記載の積層体。
  9. 【請求項9】 転写材が塗料であることを特徴とする請
    求項7記載の積層体。
JP9349396A 1997-12-18 1997-12-18 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体 Expired - Fee Related JP3032498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9349396A JP3032498B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9349396A JP3032498B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11179872A JPH11179872A (ja) 1999-07-06
JP3032498B2 true JP3032498B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=18403476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9349396A Expired - Fee Related JP3032498B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032498B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299717A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sika Technology Ag 防水工事用シート及び防水工事方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11179872A (ja) 1999-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970706075A (ko) 프라이머없는 감압 접착제 구조물(primerless pressure-sensitive adhesive contructions)
JP2994411B2 (ja) 粘着シート
JP3032498B2 (ja) 凹凸表面を有する積層体の製造方法とその積層体
WO1999024657A1 (fr) Papier anti-adherent de traitement et procede de production de cuir synthetique
JP3098799B2 (ja) 工程離型紙
JP3134418U (ja) 多層金属加飾シート
JPH0214111A (ja) 賦形用フィルム
JPH0470339A (ja) 転写シートの製造方法
JP3977899B2 (ja) 金属色調薄葉体の製造方法
TW374065B (en) Process for the production of a substrate coated with one or more coats
JP3758746B2 (ja) 剥離シート、それを用いた粘着製品及びその製造方法
JPS5919835B2 (ja) 転写箔による箔着け法
JP2581150B2 (ja) 金属光沢をもつ化粧シートの製造方法
JP2003103711A (ja) 離型シート
JPS6128000Y2 (ja)
JPS60141599A (ja) 部分粘着シ−トの製造法
JPH072637Y2 (ja) 合成皮革製造用工程剥離紙
JP2003335099A (ja) 部分転写金属蒸着シート材の製造方法
KR20230001797A (ko) 발포성 금속 열 전사필름의 구조와 그 제조방법
JPS6126048Y2 (ja)
JP3111691U (ja) 金属加飾シート
JP2000345115A (ja) 粘着シートの製造方法
JP3130623B2 (ja) 剥離用シート
JP3140804B2 (ja) 装飾ガラス製品およびその製造方法
JPS5940776B2 (ja) 装飾ガラスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000201

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees