JP3031204B2 - 電気接続箱の仮保持機構および該電気接続箱の取付方法 - Google Patents

電気接続箱の仮保持機構および該電気接続箱の取付方法

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JP3031204B2
JP3031204B2 JP7162590A JP16259095A JP3031204B2 JP 3031204 B2 JP3031204 B2 JP 3031204B2 JP 7162590 A JP7162590 A JP 7162590A JP 16259095 A JP16259095 A JP 16259095A JP 3031204 B2 JP3031204 B2 JP 3031204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のダッシュパネ
ルとインストルメントパネル(以下、インパネと略する)
の間に配索する電気接続箱の仮保持機構および電気接続
箱の取付方法に関し、詳しくは、自動車のエンジンルー
ム側と車室側とを仕切るダッシュパネルに配索するカウ
ル・ワイヤハーネスと、インパネの内部に配索するイン
パネ・ワイヤハーネスとを接続するための電気接続箱
を、インパネの取付時にダッシュパネルの上面に仮保持
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエンジンルーム側と
車室側とを仕切るダッシュパネルに配索するカウル・ワ
イヤハーネスと、計器類を設置するインパネの内部に配
索するインパネ・ワイヤハーネスとの接続は、電気接続
箱を介して行っている。
【0003】この接続作業は、図7に示すように、ダッ
シュパネルDにカウル・ワイヤハーネスW/H−1を配
索し、その端末に接続した電気接続箱1を垂れ下げた状
態としておく。ついで、インパネPをダッシュパネルD
にボルトとナットとで固定する。その後に、インパネP
の内部に配索したワイヤハーネスW/H−2のコネクタ
2を、電気接続箱1に接続する。最後に、上記電気接続
箱1をダッシュパネルDにナットで締め付けて、該電気
接続箱1をインパネPとダッシュパネルDの間に固定し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記カウル・ワイヤハ
ーネスW/H−1に接続する電気接続箱1は、インパネ
PをダッシュパネルDに固定する前にダッシュパネルD
に固定しておくと、電気接続箱1とインパネ・ワイヤハ
ーネスW/H−2のコネクタ2等との接続が困難である
ため、上記したように、インパネPの取付前は、カウル
・ワイヤハーネスW/H−1に垂れ下げた状態としてい
る。
【0005】しかしながら、このように電気接続箱1が
固定されず、カウル・ワイヤハーネスW/H−1から垂
れ下がった状態では、電気接続箱1がダッシュパネル等
の車体や床等の他部材と接触して損傷が発生しやすい。
また、電気接続箱が固定されず垂れ下がった状態のまま
でインパネPを取り付けると、インパネPと電気接続箱
1が接触して、電気接続箱1に損傷が生じる恐れがある
と共に、電気接続箱1やカウル・ワイヤハーネスW/H
−1が、インパネPとダッシュパネルDの間に噛み込ん
で、取付作業の妨げになる等の問題が発生している。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、ダッシュパネルに配索するカウル・ワイヤハーネス
と、インパネの内部に配索するワイヤハーネスとを接続
するための電気接続箱を、インパネの取付時にダッシュ
パネルの上面に仮保持できるようにして、取付作業性を
向上させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、自動車のダッシュパネルに
配索したカウル・ワイヤハーネスに接続している電気接
続箱を、インストルメントパネルの取付前に仮保持して
おき、インストルメントパネルをダッシュパネルに固定
した後に、該インストルメントパネルに配索しているワ
イヤハーネスと接続して、ダッシュパネルとインストル
メントパネルとの間の所定位置に上記電気接続箱を固定
するもので、上記電気接続箱の上端より傾斜して突出し
ている固定用アームの先端に着脱自在に取り付ける仮保
持部材を設け、上記仮保持部材は、上記固定用アームが
挿入する取付溝を有する保持部と、上記ダッシュパネル
の貫通穴に係止する係止部と、上記保持部をダッシュパ
ネルに当接する接触面部とを備え、上記仮保持部材の保
持部を上記固定用アームに着脱自在に取り付けた状態
で、上記係止部を上記ダッシュパネル上面の貫通穴に着
脱自在に係止し、該係止状態で電気接続箱の下端エッジ
をダッシュパネル上面に当接して、電気接続箱をダッシ
ュパネル上面に仮保持している電気接続箱の仮保持機構
を提供している。
【0008】上記のように、仮保持部材はゴム等の弾性
材料からなり、上記固定用アームに外嵌して取り付ける
保持部の下端面より、ダッシュパネルの貫通穴に係止す
る係止部を突設しており、かつ、係止部を貫通穴に係止
した状態で、上記保持部の下面をダッシュパネル上面に
接触する接触面部としている。上記保持部には、電気接
続箱の固定用アームを挿入する取付溝を、一側より下方
傾斜させて設けている。なお、ダッシュパネル上面の貫
通穴は、既存の貫通穴を利用することが好ましいが、仮
保持用の貫通穴を設けてもよい。
【0009】また、本発明は、請求項2で、自動車のダ
ッシュパネルに配索したカウル・ワイヤハーネスに接続
している電気接続箱を、インストルメントパネルの取付
前に仮保持しておき、インストルメントパネルをダッシ
ュパネルに固定した後に、該インストルメントパネルに
配索しているワイヤハーネスと接続して、ダッシュパネ
ルとインストルメントパネルとの間の所定位置に上記電
気接続箱を固定するもので、上記電気接続箱の上端より
上方傾斜して突出している一対の固定用アームの先端に
連結部を設け、該連結部より三角形状の仮保持用リブを
突設し、上記固定用アームの先端をダッシュパネルとフ
ロントウインドフレームとが交差する三角形状の隅部に
差し込むと共に上記仮保持用リブをダッシュパネル上面
に当接する一方、該電気接続箱の下端エッジをダッシュ
パネルの上面に当接して、電気接続箱をダッシュパネル
上面に仮保持している電気接続箱の仮保持機構を提供し
ている。
【0010】さらに、本発明は、請求項3で、ダッシュ
パネルに配索したカウル・ワイヤハーネスに接続してい
る電気接続箱を、インストルメントパネルの取付前に、
電気接続箱より突出している固定用アームの先端に、上
記固定用アームが挿入する取付溝を有する保持部と、上
記ダッシュパネルの貫通穴に係止する係止部と、上記保
持部をダッシュパネルに当接する接触面部とを備た仮保
持部材を着脱自在に取り付けて、該仮保持部材の係止部
を上記ダッシュパネル上面の貫通穴に着脱自在に係止
し、該係止状態で電気接続箱の下端エッジをダッシュパ
ネル上面に当接して、電気接続箱をダッシュパネル上面
に仮保持し、或いは固定用アームの先端をダッシュパネ
ルとフロントウインドフレームとの交差部の隅部に挿入
する一方、電気接続箱の下端エッジをダッシュパネル上
面に当接して、電気接続箱をダッシュパネル上面に仮保
持し、その後、インストルメントパネルをダッシュパネ
ルに固定した後、上記仮保持位置から電気接続箱を、イ
ンストルメントパネルとダッシュパネルとの間の開口を
通してインストルメントパネルとダッシュパネルとの間
に挿入し、ついで、インストルメントパネルに配索して
いるワイヤハーネスと上記カウル・ワイヤハーネスとを
電気接続箱を介して接続し、その後、電気接続箱をイン
ストルメントパネルとダッシュパネルの間の所要位置に
固定用アームを介して固定している電気接続箱の取付方
法を提供している。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の仮保持機構では、電
気接続箱の固定用アームの先端に仮保持部材を取り付け
ておき、インパネの取付前に、電気接続箱をダッシュパ
ネル上面側に位置させ、取り付けた仮保持部材の係止部
をダッシュパネルの貫通穴に係止して、電気接続箱の上
端側を保持すると共に、電気接続箱の下端エッジをダッ
シュパネル上面に当接して、電気接続箱をダッシュパネ
ル上面に仮保持している。なお、仮保持部材をダッシュ
パネルの貫通穴に先に係止しておき、係止している仮保
持部材に電気接続箱の固定用アームを嵌合してもよい。
このように、電気接続箱をダッシュパネル上面に仮保持
しているため、電気接続箱がダッシュパネル等の車体や
床等の他部材と接触して破損することが防止される。ま
た、この仮保持状態で、インパネをダッシュパネルに取
り付けるため、電気接続箱や、電気接続箱と接続したカ
ウル・ワイヤハーネスが、インパネとダッシュパネルと
の間に噛み込んで、取付作業の妨げとなることを防止で
きる。
【0012】インパネをダッシュパネルに固定した後
に、上記仮保持部材から電気接続箱を取り外し、インパ
ネとダッシュパネルとの間の開口を通して、電気接続箱
をインパネとダッシュパネルとの間に挿入する。つい
で、インパネに配索しているワイヤハーネスと上記カウ
ル・ワイヤハーネスとを電気接続箱を介して接続する。
最後に、ダッシュパネルに固定用アームを介して電気接
続箱を固定して、電気接続箱をダッシュパネルとインパ
ネの間に配索し、上記仮保持部材をダッシュパネルから
取り除く。
【0013】請求項2に記載の電気接続箱の仮保持機構
によると、電気接続箱の固定用アームを、ダッシュパネ
ルとフロントウインドフレームとが交差した隅部に差し
込んで係止すると共に、電気接続箱の下端エッジをダッ
シュパネルの上面に当接させることにより、電気接続箱
をダッシュパネル上面に仮保持できるため、取付作業性
が向上する。
【0014】請求項3に記載の電気接続箱の取付方法に
よると、インパネの取付前に、電気接続箱をダッシュパ
ネルの上面に仮保持するようにしているため、電気接続
箱が他部材と接触して破損することや、インパネの取付
時に電気接続箱や、電気接続箱と接続したカウル・ワイ
ヤハーネスが、ダッシュパネルとの間に噛み込んで、取
付作業の妨げとなることを防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の電気接続
箱の仮保持機構を示し、第1実施例では、ダッシュパネ
ルDに配索するカウル・ワイヤハーネスW/H−1と、
インストルメントパネルP(インパネ)側に配索するイン
パネ・ワイヤハーネスW/H−2とを接続する電気接続
箱10を、ダッシュパネルDに着脱自在に取り付ける仮
保持部材11を介して、ダッシュパネルDの上面に仮保
持している。
【0016】自動車のエンジンルーム側と車室側とを仕
切るダッシュパネルDは、上部には車室側(インパネP
側)へ向かって屈曲する上面部Daを備え、所要箇所に貫
通穴Dbが穿設されている。ただし、適宜の位置に貫通
穴がない場合には、仮保持部材取付専用の貫通穴をあけ
る。
【0017】カウル・ワイヤハーネスW/H−1に接続
している電気接続箱10は、図2に示すように、アッパ
ーケース15とロアケース16を組み付けて構成する箱
形状で、アッパーケース15の上端より車体取付用の固
定用アーム12が突設されていると共に、多数のコネク
タ嵌合部13等が設けられている。
【0018】上記固定用アーム12は、アッパーケース
15の長手方向の一端の両側より、同一方向に突出させ
た一対の固定用アーム12A、12Bと、両側面より外
方へ突出させて固定用アーム12C、12Dとからな
り、4個突設している。これら固定用アーム12A〜1
2Dは、アッパーケース15の上端より上方傾斜して突
出しており、その先端にはダッシュパネルDより突出す
る固定用のボルト(図示せず)を挿入するボルト穴12a
が穿設されている。
【0019】電気接続箱10のコネクタ嵌合部13に
は、インパネP側のワイヤハーネスW/H−2の端末に
取り付けられたコネクタ24を嵌合し、電気接続箱10
の内部回路を構成するバスバーを介して、上記ワイヤハ
ーネスW/H−1とW/H−2とを接続するようにして
いる。
【0020】図3に示すように、上記仮保持部材11は
ゴム等の弾性材料からなり、上記電気接続箱10の固定
用アーム12を着脱自在に取り付ける保持部11aの下
端部に、ダッシュパネルDの貫通穴Dbに係止する係止
部11bを設けると共に、保持部11aの下面をダッシュ
パネルDの上面部Daに当接する接触面部11cとしてい
る、
【0021】上記保持部11aは、上記接触面部11cを
広く形成して、ダッシュパネルDの上面に安定して載置
できるようにしている。また、保持部11aには、電気
接続箱10の固定用アーム12を着脱自在に挿入する取
付溝11dを、一側より下方傾斜させて設け、上記固定
用アーム12Aあるいは12Bを挿入して保持するよう
にしている。取付溝11dの傾斜角度は、電気接続箱1
0の下端エッジ10aをダッシュパネルDの上面部Daに
当接させて仮保持した状態で、安定保持できる角度に設
定している。
【0022】上記係止部11bは、保持部11aの接触面
部11cより突出する軸部11eの下端部に、ダッシュパ
ネルDの上面部Daの下面に係止する膨出部11fを設け
ている。
【0023】次に、上記電気接続箱10の取付工程を説
明する。まず、電気接続箱10の固定用アーム12Aあ
るいは/および12Bに仮保持部材11を取り付ける。
カウル・ワイヤハーネスW/H−1をダッシュパネルD
に配索した後、電気接続箱10をダッシュパネルDの上
面部Daに位置させる。ついで、電気接続箱10に取り
付けている仮保持部材11の係止部11bをダッシュパ
ネルDの上面部Daの貫通穴Dbに挿入して、仮保持部材
11をダッシュパネルDに係止する。この係止状態で、
仮保持部材11の膨出部11fがダッシュパネルDの上
面部Daの下面に係止すると共に、保持部11aの接触面
部11cが上面部Daに当接して、仮保持部材11全体が
ダッシュパネルDの上面に安定状態に係止する。
【0024】よって、仮保持部材11に固定用アーム1
2A、12Bを介して連結した電気接続箱10の上端側
がダッシュパネルDに位置決め保持される。この状態
で、固定用アーム12A、12Bは傾斜しているため、
図1に示すように、電気接続箱10の下端側エッジがダ
ッシュパネルDの上面部Daに当接する。このように、
電気接続箱10の一端側がダッシュパネルDに仮保持部
材11を介して位置決め保持される一方、他端側がダッ
シュパネルDに当接するため、電気接続箱10はダッシ
ュパネル上面部Da上に移動不可に保持できる。よっ
て、インパネPの取付前に、電気接続箱10がダッシュ
パネル等の車体や床等の他部材と接触して破損すること
を防止することが出来る。
【0025】ついで、インパネPをダッシュパネルD
に、ボルトとナット(図示せず)で締付固定する。この
時、電気接続箱10は、ダッシュパネルDの上面に仮保
持されているため、電気接続箱10や、該電気接続箱1
0と接続したカウル・ワイヤハーネスW/H−1が、イ
ンパネPとダッシュパネルDとの間に噛み込んで、取付
作業の妨げになることを防止することが出来る。
【0026】上記のようにインパネPの取り付けが終了
すると、上記仮保持部材11から電気接続箱10を取り
外し、インパネPとダッシュパネルDとの間の開口Sを
通して、電気接続箱10をインパネPとダッシュパネル
Dとの間に挿入する。
【0027】ついで、作業者がインパネPの内部に下部
より手を挿入して、インパネPに予め配索しているイン
パネ・ワイヤハーネスW/H−2のコネクタ24を電気
接続箱10のコネクタ嵌合部13に嵌合して、ワイヤハ
ーネスW/H−1とW/H−2とを接続する。
【0028】その後に、電気接続箱10の固定用アーム
12A〜12Dのボルト穴12aに、ダッシュパネルD
より突出する固定用ボルト(図示せず)を挿入して、ボル
ト締めして、電気接続箱10をダッシュパネルDとイン
パネPの間に固定する。最後に、ダッシュパネルDの貫
通穴Dbより仮保持部材11の係止部11bを取り外し
て、ダッシュパネルDより仮保持部材11を取り除く。
【0029】上記電気接続箱10の仮保持機構による
と、別体からなる仮保持部材11により電気接続箱10
をダッシュパネルDに仮保持させるため、上記ダッシュ
パネルDへの固定状態で、他部材と干渉することはな
く、所要の取付位置に電気接続箱10を確実に固定する
ことが出来る。また、電気接続箱10の破損や、カウル
・ワイヤハーネスW/H−1が損傷することはないた
め、製造時の品質を維持することが出来る。
【0030】図4は第2実施例の電気接続箱の仮保持機
構を示し、第2実施例では、別体の上記仮保持部材11
を用いずに、電気接続箱10より三角形状の仮保持用リ
ブ20を一体に突設し、該仮保持用リブ20を、ダッシ
ュパネルDの上面部DaとフロントウインドフレームF
とが交差する三角形状の隅部Aに差し込んで係止するよ
うにしている。
【0031】図5および図6(A)(B)に示すように、上
記仮保持用リブ20は、電気接続箱10の一端より一対
に突出する上記固定用アーム12A、12Bの先端を連
結部21により連結し、該連結部21の上面に所要間隔
をあけて複数(本実施例では4個)突設している。仮保持
用リブ20は、一対に突出する三角板部20a、20aの
後端部を連結部20bにより連結した上面開口の枠形状
としている。また、仮保持用リブ20のフロントウイン
ドフレームFと当接する接触面20cの傾きは、上記固
定用アーム12A、12Bと、フロントウインドフレー
ムFの傾斜角度に応じて設定し、安定状態に仮保持でき
るようにしている。
【0032】第2実施例の電気接続箱10の取り付け
は、カウル・ワイヤハーネスW/H−1をダッシュパネ
ルDに配索した後に、その端末に接続した上記電気接続
箱10をダッシュパネルDの上面部Daの上部に位置さ
せる。ついで、電気接続箱10の固定用アーム12A、
12Bを、ダッシュパネルDの上面部Daとフロントウ
インドフレームFが交差した隅部Aに差し込んで、仮保
持用リブ20の接触面20cをフロントウインドフレー
ムFに接触させて係止すると共に、電気接続箱10の下
端エッジ10aを上面部Daに当接させることにより、電
気接続箱10をダッシュパネルDの上面に仮保持する。
【0033】このように、電気接続箱10の固定用アー
ム12A、12Bを隅部Aに差し込むだけで、電気接続
箱10をダッシュパネルDの上面に仮保持することが出
来るため、作業手数を削減して、取付作業性を向上する
ことが出来る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1に記載のダッシュパネルとインストルメント
パネル(インパネ)の間に配索する電気接続箱の仮保持機
構では、ダッシュパネルの貫通穴に係止した仮保持部材
に電気接続箱の固定用アームを取り付けることにより、
電気接続箱をダッシュパネルの上面に仮保持することが
出来るため、組付作業中に、電気接続箱がダッシュパネ
ル等の車体や床等に接触することにより、電気接続箱が
破損することを確実に防止することが出来る。また、イ
ンパネの取付前に、上記のように電気接続箱を仮保持し
ておくことにより、電気接続箱や、該電気接続箱と接続
したカウル・ワイヤハーネスが、インパネとダッシュパ
ネルとの間に噛み込んで、取付作業の妨げになることを
確実に防止することが出来る。さらに、電気接続箱を仮
保持させることにより、電気接続箱10の破損や、カウ
ル・ワイヤハーネスW/H−1が損傷することはないた
め、製造時の品質を維持することが出来る。
【0035】請求項2に記載の電気接続箱の仮保持機構
では、別体の仮保持部材を用いずに、電気接続箱の固定
用アームを利用して仮保持用リブを一体に突設している
ため、固定用アームをダッシュパネルとフロントウイン
ドフレームとが交差する隅部に差し込むだけで、電気接
続箱をダッシュパネルに仮保持することが出来るため、
上記請求項1に記載の仮保持機構の作用・効果に加え、
取付作業性を向上することが出来る利点がある。
【0036】請求項3に記載の電気接続箱の取付方法で
は、インパネの取付前に、電気接続箱をダッシュパネル
の上面に仮保持した後に、インパネをダッシュパネルに
固定し、その後に、電気接続箱をインパネとダッシュパ
ネルとの間に挿入して、インパネ側のワイヤハーネスを
電気接続箱を介してダッシュパネル側のカウル・ワイヤ
ハーネスを接続するため、電気接続箱がダッシュパネル
等の車体や床等に接触して破損することを確実に防止す
ることが出来ると共に、インパネの取付時に、電気接続
箱やカウル・ワイヤハーネスが取付作業の妨げになるこ
とを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電気接続箱の仮保持機
構を示す断面図である。
【図2】 第1実施例の電気接続箱の斜視図である。
【図3】 図2の電気接続箱をダッシュパネルに仮保持
するための仮保持部材を示す斜視図である。
【図4】 第2実施例の電気接続箱の仮保持機構を示す
断面図である。
【図5】 第2実施例の電気接続箱の要部斜視図であ
る。
【図6】 図5の電気接続箱の仮保持用リブを示し、
(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図7】 従来例の問題点を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 電気接続箱 10a 下端エッジ 11 仮保持部材 11b 係止部 11c 接触面部 12A、12B、12C、12D 固定用アーム 13 コネクタ嵌合部 D ダッシュパネル Db 貫通穴 I インストルメントパネル(インパネ) W/H−1 カウル・ワイヤハーネス W/H−2 ワイヤハーネス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のダッシュパネルに配索したカウ
    ル・ワイヤハーネスに接続している電気接続箱を、イン
    ストルメントパネルの取付前に仮保持しておき、インス
    トルメントパネルをダッシュパネルに固定した後に、該
    インストルメントパネルに配索しているワイヤハーネス
    と接続して、ダッシュパネルとインストルメントパネル
    との間の所定位置に上記電気接続箱を固定するもので、 上記電気接続箱の上端より傾斜して突出している固定用
    アームの先端に着脱自在に取り付ける仮保持部材を設
    け、 上記仮保持部材は、上記固定用アームが挿入する取付溝
    を有する保持部と、上記ダッシュパネルの貫通穴に係止
    する係止部と、上記保持部をダッシュパネルに当接する
    接触面部とを備え、 上記仮保持部材の保持部を上記固定用アームに着脱自在
    に取り付けた状態で、上記係止部を 上記ダッシュパネル
    上面の貫通穴に着脱自在に係止し、該係止状態で電気接
    続箱の下端エッジをダッシュパネル上面に当接して、電
    気接続箱をダッシュパネル上面に仮保持している電気接
    続箱の仮保持機構。
  2. 【請求項2】 自動車のダッシュパネルに配索したカウ
    ル・ワイヤハーネスに接続している電気接続箱を、イン
    ストルメントパネルの取付前に仮保持しておき、インス
    トルメントパネルをダッシュパネルに固定した後に、該
    インストルメントパネルに配索しているワイヤハーネス
    と接続して、ダッシュパネルとインストルメントパネル
    との間の所定位置に上記電気接続箱を固定するもので、 上記電気接続箱の上端より上方傾斜して突出している一
    対の固定用アームの先端に連結部を設け、該連結部より
    三角形状の仮保持用リブを突設し、上記固定用アームの
    先端をダッシュパネルとフロントウインドフレームとが
    交差する三角形状の隅部に差し込むと共に上記仮保持用
    リブをダッシュパネル上面に当接する一方、該電気接続
    箱の下端エッジをダッシュパネルの上面に当接して、電
    気接続箱をダッシュパネル上面に仮保持している電気接
    続箱の仮保持機構。
  3. 【請求項3】 ダッシュパネルに配索したカウル・ワイ
    ヤハーネスに接続している電気接続箱を、インストルメ
    ントパネルの取付前に、電気接続箱より突出している固
    定用アームの先端に 上記固定用アームが挿入する取付溝を有する保持部と、
    上記ダッシュパネルの貫通穴に係止する係止部と、上記
    保持部をダッシュパネルに当接する接触面部とを備た仮
    保持部材を着脱自在に取り付けて、該仮保持部材の係止
    部を上記ダッシュパネル上面の貫通穴に着脱自在に係止
    し、該係止状態で電気接続箱の下端エッジをダッシュパ
    ネル上面に当接して、電気接続箱をダッシュパネル上面
    に仮保持し、 或いは固定用アームの先端をダッシュパネルとフロント
    ウインドフレームとの交差部の隅部に挿入する一方、電
    気接続箱の下端エッジをダッシュパネル上面に当接し
    て、電気接続箱をダッシュパネル上面に仮保持し、 その後、インストルメントパネルをダッシュパネルに固
    定した後、上記仮保持位置から電気接続箱を、インスト
    ルメントパネルとダッシュパネルとの間の開口を通して
    インストルメントパネルとダッシュパネルとの間に挿入
    し、ついで、インストルメントパネルに配索しているワ
    イヤハーネスと上記カウル・ワイヤハーネスとを電気接
    続箱を介して接続し、その後、電気接続箱をインストル
    メントパネルとダッシュパネルの間の所要位置に固定用
    アームを介して固定している電気接続箱の取付方法。
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