JP3030903U - 塵除け付の手持ち切断工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コクリート、石材、金属管などを、手持ち切断
工具で切断する際に、作業者が被切断物の粉塵や切り屑
を身体に浴びないようにする。 【解決手段】回転する円板状の切断刃と、回転用駆動源
を内蔵した本体胴部との間に、被切断物の塵除けシート
を垂設したことを要件としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コンクリート、石材、金属管等を、手持ちの切断工具で切断する際 に、作業者が被切断物の塵を浴びないようにした、塵除け付の手持ち切断工具に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コンクリート、石材、金属管等を手持ち式の切断工具で切断するにあた っては、図２に示すごとく、回転する円板状の切断刃１と、回転用駆動源を内蔵 した本体胴部２とからなる手持ち式の切断工具を使用して切断作業を行なうのが 一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような切断作業においては、被切断物３の粉塵や切り屑から構成 される塵４が、作業者５にかかり、作業服が汚れたり、被切断物３が鋳鉄管のよ うな金属管の場合には焼け焦げることもあり、作業環境がきわめて悪いという問 題がある。

【０００４】 本考案は、切断作業中に、作業者が被切断物の粉塵や切り屑を身体に浴びない ようにした塵除け付の手持ち切断工具を提供するのを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記課題を解決すべく、回転する円板状の切断刃と、回転用駆動源 を内蔵した本体胴部との間に、被切断物の塵除けシートを垂設してなることを手 段としている。これによって、作業者が被切断物の粉塵や切り屑を浴びることが なくなる。

【０００６】

【考案の実施の形態】 図１は、本考案の１実施形態を示す全体的説明図で、回転する円板状の切断刃 １と、回転用駆動源、本実施形態ではガソリンエンジンを内蔵した本体胴部２と の間に、被切断物の塵除けシート６を垂設した状態を示すものである。これによ って、被切断物１の粉塵や切り屑から構成される塵４は、塵除けシート６によっ てはね返され、作業者５が塵４を浴びることはない。

【０００７】 尚、切断刃１については、本実施形態の場合、ダイヤモンド粉を含む焼結体の ダイヤモンドチップを、台金周縁に固着させたダイヤモンドソーブレードを用い たが、これに限らず、砥石や各種金属製の切断刃を用いる場合でも同様に適用出 来るのは言うまでもない。更にまた、本実施形態では、駆動源として、ガソリン エンジンを用いた例を示したが、電動機やエアモーターなどを用いた場合でも同 様に適用出来るのはもちろんである。

【０００８】 垂設する塵除けシート６は、好ましくは耐火性、耐熱性のものが良いが、ゴム ベルトや布でも良く、適宜の材質のものを選択して使用すれば良い。その際、長 さや幅等については、塵４が飛散しない範囲であれば良く、作業性を考慮して適 宜の寸法とすることが出来る。更にまた、塵除けシート６を取り付けるにあたっ ては、材質に応じて、固定もしくは脱着自在にするなど適宜の手段を採用するこ とが出来る。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、作業者が被切断物の粉塵や切り屑を浴びることがなくなり、 作業服を汚したり、焼け焦げさせたりすることがない。しかも、被切断物の塵は シートではね返され、下方に落下するので飛散することがなく、作業環境も良く なるなど、種々のすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施形態を示す全体的説明図

【図２】従来の実施形態を示す全体的説明図

【符合の説明】

１ 切断刃 ２ 本体 ３ 被切断物 ４ 塵 ５ 作業者 ６ 塵除けシート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】回転する円板状の切断刃と、回転用駆動源
   を内蔵した本体胴部との間に、被切断物の塵除けシート
   を垂設してなることを特徴とする塵除け付の手持ち切断
   工具。