JP3030873U - ウェブを自動的に送るための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブ端部を印刷機の構成部材に自動的に送
るための装置を提供する。 【解決手段】 装置が、少なくとも１つのエンドレスベ
ルト１３を有しており、該ベルトは引戻し位置から係合
位置へ移動するようになっており、これによりウェブ２
の端部を保持し、エンドレスベルトの循環に基づき、印
刷機の所望の位置にウエブ端部を送る。本考案の装置
は、フォーマローラ３およびターニングバーを介して印
刷機にウェブ端部を送るためにも使用される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ウェブ端部を印刷機の構成部材に自動的に送るための装置に関する 。特に、本考案は、ペーパウェブ端部を印刷機のリボン式折り機にフォーマを介 して自動的に送るための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ペーパウェブを半分にまたは折り丁に折る折り機にペーパウェブを送るために フォーマを設けることは公知である。一旦ウェブ端部が折り機に送られると、フ ォーマは折り機を通るウェブを全長に亘って方向付けする。しかし従来は、ウェ ブ端部を折り機に送るためには、ウエブ端部を手動でフォーマを介して折り機に 送る必要があった。このようにウェブ端部を手動でフォーマを介して折り機に送 ることは、困難でかつ時間を浪費し、ひいては印刷機全体の作業効率を低減させ ることになる。折り機にウェブ端部を手動で送ることは、ウェブ端部を手動で送 らねばならない印刷オペレータに対する安全面に関するリスクを増大させる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、ウェブ端部を印刷機の構成部材に自動的に送るための装置を 提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題は本考案によれば、実用新案登録請求の範囲第１項に記載の構成によ って解決された。

【０００５】

【考案の効果】

本考案は、ウェブ端部を自動的に送るための装置である。特に、本考案は、印 刷機の折り機にフォーマを介してウェブ端部を自動的に送るための装置である。 本考案の装置は、ウェブ端部をフォーマローラを介してフォーマへ自動的に送る ために使用することもでき、または、ウェブ端部をターニングバーを介して自動 的に送るために使用することができる。本考案は、弾性的な材料から成る少なく とも１つのエンドレスベルトを有しており、このベルトは、ウェブ端部を送ろう とする場合に、ウェブ端部に係合するよう拡張する。係合位置では、ベルトの循 環によりウェブ端部が送られる。ウェブ端部が所望の位置に送られると、エンド レスベルトは引き戻され、これによりウェブはエンドレスベルトに妨げられるこ となく正常に走行する。

【０００６】 本考案の範囲を逸脱することなく、多くの異なる構成を個々にまたは組み合わ せて適用することができる。本考案の装置は、ウェブ端部をフォーマから折り機 へ送るために使用することができ、ウェブ端部をフォーマに送るために使用する ことができ、または、選択的にウェブ端部をターニングバーを介して送るために 使用することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１および図２〜図３は、本考案の装置１の第１の実施例におけるウェブフォ ーマおよび折り機の側面図および正面図を示している。シート材料のウェブ２が 、図１〜図３に示されており、このウェブはフォーマローラ３を通過し、このフ ォーマローラ３はウェブ２をフォーマ４に案内する。ウェブ２は図１および図２ の矢印Ｍの方向に走行する。図２に示したように、フォーマ４は三角形の板であ り、底部５はフォーマローラに密に隣接して位置しており、頂部６はフォーミン グローラ７に密に隣接して位置している。図１に見られるように、ウェブ２の縁 部８は、フォーマ４の縁部９，１０を覆っており、頂部６においてウェブ２は半 分に折られる。次いで、ウェブはフォーミングローラ７を通過し、引き続きニッ ピングローラ（図示せず）を通過し、ウェブは折られたウェブとして折り機１２ 内を搬送される。

【０００８】 フォーマ４に隣接して、このフォーマの両側に送りベルト１３が設けられてい る。送りベルト１３は、有利には弾性的なエラストマ材料から成り、かつ、エン ドレスループとして形成されていて、有利には環状の横断面を有している。送り ベルト１３は、ベルト車１４，１５，１６，１７に、同様に従車１８，１９にそ れぞれ巻き掛けられている。ベルト車１４，１６は往復運動するように取り付け られており（図２と図３を比較参照）、適当な駆動装置４０，４１、例えばハイ ドロリック式またはニューマチック式のピストン、またはソレノイドまたは親ね じを備えたモータによって係合位置（図２）から引戻し位置（図３）に移動させ られる。ベルト車１５および１７は、それぞれ旋回腕２０，２１に取り付けられ ている。旋回腕２０，２１は旋回運動するように取り付けられており（図２およ び図３を比較参照）、係合位置（図２）から引戻し位置（図３）に適当な駆動装 置、例えばハイドリロック式またはニューマチック式のピストン、またはソレノ イドまたは親ねじを備えたモータによって移動させられる。適当なモータ２２は 適当な歯車列を介して従車１８，１９を駆動し、これにより送りベルト１３を、 図２および図３の矢印で示された方向に循環させる。ベルト車１４，１５，１６ ，１７，１８，１９は概して深く溝の刻まれたベルト車として構成されており、 これにより、送りベルト１３がウェブ２およびフォーマ４の角度を成した縁部９ ，１０に接触した結果、ベルト車１４，１５，１６，１７，１８，１９から送り ベルト１３が“飛び出す”ことを阻止される。

【０００９】 図２には係合位置における送りベルト１３が図示されており、この場合送りベ ルト１３はウェブ２をフォーマ４上で、またフォーミングローラ７を通して下方 へ走行させる。この係合位置では、送りベルト１３の外面は、フォーマ９，１０ の縁部でウェブ２と接触し、送りベルト１３の矢印方向の循環に基づき、ウェブ ２はフォーマ４上で下方に引張られ、フォーミングローラ７の間に走入させられ る。フォーミングローラ７は、ロールベルト２４，２３を介してモータ２２によ り、送りベルト１３の循環に伴って回転させられ、ウェブ２をフォーミングロー ラ７を介して折り機１２内へ走入させる。ロールベルト２４，２３は、従車１８ ，１９の回転によりフォーミングローラ７を駆動するために、平らなベルトまた は他の適当なベルトの形式であることができる。

【００１０】 図１〜図３の装置の作動時、この装置は当初、図３に示された位置を占め、こ の位置では送りベルト１３は引戻し位置にあるが、この場合ウエブは、図３に図 示したようにはフォーマ４上に位置していない。ウェブ２は印刷機内を矢印Ｍの 方向に送られ、フォーマローラ３を介して、またフォーマ４の平らな上面上を下 方へ走行する。ウェブ２の端部が送りベルト１３の前方の位置（送りベルト１３ とフォーミングローラ７との間）を通過した後、ベルト車１４，１５，１６，１ ７は図２で示された位置に移動させられる。この位置では、送りベルト１３は、 ウェブ２の縁部をフォーマ４の縁部９，１０に対して押圧し、送りベルト１３の 矢印方向の循環により、ウェブ２の端部がフォーミングローラ７の間に位置させ られるまで、ウェブ２を下方に引張る。次いで、ロールベルト２４，２３を介し てモータ２２により駆動されるフォーミングローラ７は、ウェブ２に接触して、 このウェブ２をフォーミングローラ７を通して折り機１２内に走入させる。ウェ ブ２の端部がフォーミングローラ７、続いてニッピングローラを通過した後では 、送り装置１は、図３に示された引戻し位置に位置し、この場合、ベルト車１４ ，１５，１６，１７をウェブ２から離反移動させることにより、ベルト１３はウ ェブ２から引き戻される。この引戻し位置では、フォーミングローラ７および折 り機の構成部分は、矢印Ｍの方向へのウェブ２の送りを確実に継続することがで きる。

【００１１】 図２および図３に示された送りベルト１３の係合および引戻しは、複数の異な る方法で行うことができる。第１に、印刷オペレータが、フォーマ４に沿ったウ ェブ２の端部の位置を視覚的に監視しながら係合および引戻し作業を行うことが できる。さらに、光センサのようなセンサまたは他の同等のセンサを使用してフ ォーマ４に沿ったウェブ２の端部の位置を検出することができ、これらのセンサ からの信号により、図２および図３に示された位置からのまたはこれらの位置へ の送りベルト１３の移動が自動的に行われる。

【００１２】 図４は本考案の第２の実施例を示しており、この実施例は作動構成において図 １〜図３の実施例と類似しているが、ウェブ２をフォーマローラ３を介してフォ ーマ４上へ走行させるために、付加的なベルト３０が設けられている。付加的な ベルト３０の構成および作動は、ウェブ２をフォーマ４を介して折り機１２に送 るために使用される送りベルト１３と極めて類似している。ベルト３０は、ベル ト車３１，３２に巻き掛けられており、このベルト車は係合位置（図４）または 引戻し位置（図５）に位置することができる。ベルト３０は、従車３３にも巻き 掛けられており、この従車は適当な装置、例えば適当な歯車列を備えたモータに よって駆動され、ベルト３０を矢印の方向に循環させる。ベルト車３１は、往復 運動するように取り付けられており（図４および図５を比較参照）、適当な駆動 装置３５、例えばハイドロリック式またはニューマチック式のピストン、ソレノ イドまたは親ねじを備えたモータによって、係合位置（図４）から引戻し位置（ 図５）へ移動させられる。ベルト車３２は、旋回腕３４に取り付けられている。 旋回腕３４は旋回運動するように取り付けられており（図４および図５比較参照 ）、適当な駆動装置３６、例えばハイドロリック式またはニューマチック式のピ ストン、またはソレノイドまたは親ねじを備えたモータによって、係合位置（図 ４）から引戻し位置（図５）へ移動させられる。

【００１３】 図４および図５の装置の作動時、装置１は当初、図４に示された位置を占め、 この位置では送りベルト３０は係合位置にあるが、この場合ウェブは、図４に図 示したようにはフォーマ４上に位置していない。ウェブ２は印刷機内を矢印Ｍの 方向に送られ、フォーマローラ２に近づくと、ベルト３０がウェブに係合し、ベ ルト３０の矢印方向での循環により、ベルト３０はウェブ２をフォーマローラ３ およびフォーマ４の上面２５を介して送る。ウェブ２の端部が送りベルト１３の 前方の位置（送りベルトとフォーミングローラ７との間）を通過した後、ベルト 車３１，３２は図５に示された位置に移動させられる。この位置では、送りベル ト１３は前述のような形式で作動させられ、これによりウェブ２の端部をフォー ミングローラ７を通して折り機１２に送る。

【００１４】 図６〜図８は本考案の第３実施例を示しており、ここでは自動紙送り装置１は ウェブ２をターニングバー５０を介して送るために使用されている。ターニング バー５０は回転ローラまたは固定バーであり、角度α、一般的には４５゜に調整 されている。ターニングバー５０により、ウェブ２は第１の方向Ａから第２の方 向Ｂに方向を転換することができる。ウェブ２をターニングバー５０を介して自 動的に送るために、ベルト６０がベルト車６１，６２に巻き掛けられており、こ のベルト車は係合位置（図７）または引戻し位置（図８）に位置することができ る。ベルト６０はまた、従車６３にも巻き掛けられており、この従車は適当な駆 動装置６４、例えば適当な歯車列を備えたモータによって駆動され、ベルト６０ を矢印の方向に循環させる。ベルト車６１は、往復運動するように取り付けられ ており（図７および図８を比較参照）、係合位置（図７）から引戻し位置（図８ ）へ、適当な駆動装置６５、例えばハイドロリック式またはニューマチック式の ピストン、またはソレノイドまたは親ねじを備えたモータによって移動させられ る。ベルト車６２は旋回腕６６に取り付けられている。旋回腕６６は旋回運動す るように取り付けられており（図７と図８を比較参照）、係合位置（図７）から 引戻し位置（図８）に、適当な駆動装置６７、例えばハイドロリック式またはニ ューマチック式のピストン、またはソレノイドまたは親ねじを備えたモータによ って移動させられる。

【００１５】 図６〜８の装置の作動時、装置１は当初、図７に示された位置を占めており、 この位置では送りベルト６０は係合位置を占めているが、この場合ウエブは、図 ８に図示したようにはターニングバー５０上に位置していない。ウェブ２は印刷 機を通してＡの方向に送られ、ターニングバー５０に近づくと、ベルト６０はウ ェブ２に係合し、ベルト６０の矢印方向での循環により、ベルト６０はウェブ２ をターニングバー５０を介してＢの方向に送る。ウェブ５０がターニングバー５ ０を介して送られると、ベルト６０は図８の位置に移動させられる。

【００１６】 本考案は前述の有利な実施例に複数の別の変化を意図している。例えば、送り ベルトが巻き掛けられた可動なベルト車を、単一のプレートまたはフレームに取 り付けることができ、このプレートまたはフレームを係合位置から引戻し位置、 または引戻し位置から係合位置へ、単一の作動装置で移動させることもできる。 前記の記述は単に１つの有利な実施例にすぎず、本考案はこの実施例に限定され るものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例における側面図である。

【図２】送りベルトが係合位置を占めている、図１の実
施例における正面図である。

【図３】送りベルトが引戻し位置を占めている、図１の
実施例における正面図である。

【図４】送りベルトが係合位置を占めている、本考案の
第２の実施例における側面図である。

【図５】送りベルトが引戻し位置を占めている、本考案
の第２の実施例における側面図である。

【図６】ウェブをターニングバーを介して送るために使
用される、本考案の第３の実施例における側面図であ
る。

【図７】送りベルトが係合位置を占めている、図６の実
施例における正面図である。

【図８】送りベルトが引戻し位置を占めている、図６の
実施例における正面図である。

【符号の説明】

１ 装置、 ２ ウェブ、 ３ フォーマローラ、 ４
フォーマ、 ５ 底部、 ６ 頂部、 ７ フォーミ
ングローラ、 ８ 縁部、 ９，１０ 縁部、１２ 折
り機、 １３ 送りベルト、 １４，１５，１６，１７
ベルト車、１８，１９ 従車、 ２０，２１ 旋回
腕、 ２２ モータ、 ２３，２４ロールベルト、 ２
５ 平らな上面、 ３０ ベルト、 ３１，３２ ベル
ト車、 ３３ 従車、 ３４ 旋回腕、 ３５，３６
駆動装置、 ４０，４１ 駆動装置、 ５０ ターニン
グバー、 ６０ ベルト、 ６１，６２ ベルト車、６
３ 従車、 ６４ 装置、 ６５，６７ 駆動装置、
６６ 旋回腕

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウェブを自動的に送るための装置であっ
   て、 少なくとも１つのエンドレスベルトと、少なくとも１つ
   のベルト車とが設けられており、前記エンドレスベルト
   が、前記ベルト車に巻き掛けられており、該ベルト車が
   第１の位置から第２の位置へ可動であり、 少なくとも１つのベルト車を該ベルト車の第１の位置か
   ら第２の位置に移動させるベルト車移動装置が設けられ
   ており、該装置は、少なくとも１つのベルト車の第１の
   位置においては少なくとも１つのエンドレスベルトとウ
   ェブとを係合させかつ少なくとも１つのベルト車の第２
   の位置においては少なくとも１つのエンドレスベルトと
   ウェブとの係合を解除するよう、少なくとも１つのベル
   ト車を移動させるように構成されており、 少なくとも１つのベルト車を介して少なくとも１つのエ
   ンドレスベルトを作動するベルト作動装置が設けられて
   おり、該装置は、少なくとも１つのベルト車が該ベルト
   車の第１の位置を占めた場合に少なくとも１つのベルト
   車を介して少なくとも１つのエンドレスベルトを循環せ
   しめ、これによりウエッブを送るように、構成されてい
   ることを特徴とする、ウェブを自動的に送るための装
   置。
2. 【請求項２】 付加的なベルト車が設けられており、該
   ベルト車に少なくとも１つのエンドレスベルトが巻き掛
   けられており、更に、付加的なベルト車が、第１の位置
   から第２の位置へ可動であり、この場合付加的なベルト
   車の第１の位置においては少なくとも１つのエンドレス
   ベルトとウェブとが係合し、かつ、付加的なベルト車の
   前記第２の位置においては少なくとも１つのエンドレス
   ベルトとウェブとの係合が解除されるようになってい
   る、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 付加的なベルト車を該ベルト車の第１の
   位置から第２の位置に移動させる付加的なベルト車移動
   装置が設けられている、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 第２のエンドレスベルトと、第１のベル
   ト車とが設けられており、前記第２のエンドレスベルト
   が、前記第１のベルト車に巻き掛けられており、該ベル
   ト車が、第１の位置から第２の位置へ可動であり、 第１のベルト車を該ベルト車の第１の位置から第２の位
   置に移動させる第１のベルト車移動装置が設けられてお
   り、該装置は、第１のベルト車の第１の位置においては
   第２のエンドレスベルトとウェブとを係合させかつ第１
   のベルト車の第２の位置においては第２のエンドレスベ
   ルトとウェブとの係合を解除するよう、第１のベルト車
   を移動させるように、構成されており、 第１のベルト車を介して第２のエンドレスベルトを作動
   する第２のベルト作動装置が設けられており、該装置
   は、第１のベルト車が該ベルト車の第１の位置を占めた
   場合に第１のベルト車を介して第２のエンドレスベルト
   を循環せしめ、これによりウエッブを送るように、構成
   されている、請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 旋回腕が設けられており、該旋回腕に付
   加的なベルト車が取り付けられており、付加的なベルト
   車移動装置が旋回腕を旋回させるようになっている、請
   求項３記載の装置。
6. 【請求項６】 第２の付加的なベルト車が設けられてお
   り、第２のエンドレスベルトが第２の付加的なベルト車
   に巻き掛けられており、該ベルト車が、第１の位置から
   第２の位置へ可動であり、この場合第２の付加的なベル
   ト車の第１の位置においては第２のエンドレスベルトと
   ウェブとが係合し、かつ、第２の付加的なベルト車の第
   ２の位置においては第２のエンドレスベルトとウェブと
   の係合が解除されるようになっている、請求項４記載の
   装置。
7. 【請求項７】 第２の付加的なベルト車を該ベルト車の
   第１の位置から第２の位置へ移動させる第２の付加的な
   ベルト車移動装置が設けられている、請求項６記載の装
   置。
8. 【請求項８】 旋回腕が設けられており、該旋回腕には
   第２の付加的なベルト車が取り付けられており、第２の
   付加的なベルト車移動装置が旋回腕を旋回させるように
   なっている、請求項７記載の装置。