JP3030643B2 - 荷役装置 - Google Patents

荷役装置

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JP3030643B2
JP3030643B2 JP2097875A JP9787590A JP3030643B2 JP 3030643 B2 JP3030643 B2 JP 3030643B2 JP 2097875 A JP2097875 A JP 2097875A JP 9787590 A JP9787590 A JP 9787590A JP 3030643 B2 JP3030643 B2 JP 3030643B2
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幸治 岩谷
洋幸 谷崎
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は荷役車両のテーブルゲートリフタのように、
荷台と、地上間で荷物の積卸を行うようにした荷役装置
に関するものである。
(2) 従来の技術 従来荷台と、該荷台の一側に昇降機構を介して昇降可
能に設けられる昇降フレームと、前記荷台と、上昇位置
にある昇降フレーム間を移動可能なスライドデッキとを
備え、昇降フレームの昇降制御と、スライドデッキの移
動制御によりスライドデッキ上に載せた荷物を地上と荷
台間で積卸できるようにした荷役装置は公知である(特
開昭63−219434号公報参照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところでこのような荷役装置では、荷台から昇降フレ
ーム上にスライドデッキを移載し、昇降フレームをスラ
イドデッキと共に昇降して該スライドデッキ上に載せた
荷物を地上と荷台間で積卸するようにしているので、ス
ライドデッキは、昇降フレーム上の定位置に位置決めさ
れて確実に固縛され、荷役作業中にスライドデッキに位
置ずれや傾きを生じないようにすることが望ましいが、
従来の荷役装置ではそのような手段が講じられていな
い。
ところで前記公報の荷役装置では、スライドデッキと
これを強制スライドさせる駆動装置との間を着脱可能に
連結する連結装置を特別に連結解除操作しなくても、昇
降フレームをスライドデッキと共に下降させる際に連結
装置が自動的に連結解除されて、該連結装置の駆動装置
側の連結要素がスライドデッキと干渉しないような構造
であるが、そのような自動連結解除機構が無い荷役装置
では、昇降フレームをスライドデッキと共に下降させる
際に、予め連結装置を特別に連結解除操作して、該連結
装置の駆動装置側の連結要素をスライドデッキと干渉し
ないように荷台側に退避させておく必要があり、その一
連の操作が面倒であり、また操作忘れの場合には連結装
置等を破損する恐れもある。
本発明はかゝる実情にかんがみてなされたもので、昇
降フレーム上に移載されたスライドデッキは定位置に位
置決めされてその位置に確実に固縛されてスライドデッ
キ上に重い荷物を載置しても前記固縛が緩むようなこと
がなく、しかもスライドデッキの荷台への移載時には前
記固縛と、連結装置に対する連結解除操作とを迅速に容
易に解除できるようにして、荷役作業能率を大幅に向上
させるようにした荷役装置を提供することを目的とする
ものである。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的達成のため本発明によれば、荷台と、該荷台
の一側に昇降機構を介して昇降可能に設けられる昇降フ
レームと、前記荷台と昇降フレーム間を移動可能なスラ
イドデッキと、該スライドデッキを強制スライド駆動す
るための駆動装置と、その駆動装置及びスライドデッキ
間を着脱可能に連結する連結装置とを備え、その連結装
置は、前記駆動装置の作動端に設けられる連結部材と、
前記スライドデッキ側に有って該連結部材に係脱可能な
連結子とよりなり、前記昇降フレームを該フレーム上の
スライドデッキと共に昇降させる際に、前記連結部材を
該デッキとの干渉を回避すべく荷台側に予め退避させる
ようにした荷役装置であって、前記昇降フレームとスラ
イドデッキ間にはそれらを一体に固縛するための固縛装
置が設けられ、該固縛装置は、スライドデッキ、および
昇降フレームにそれぞれ設けられ相互に衝合してそれら
の相対位置を規制する衝合片およびストッパと、スライ
ドデッキおよび昇降フレームにそれぞれ設けられ相互に
係脱可能に係合し得る固縛フックおよび被係止部とより
なり、前記連結子は、前記連結部材に係合可能な連結位
置と係合不能な連結解除位置との間を移動し得るように
スライドデッキに支持され、その連結子が連結解除位置
に移動した時には前記固縛フックが被係止部との係合状
態になり、また同連結子が連結位置に移動した時には同
固縛フックが被係止部との係合解除状態になるように該
連結子及び固縛フックが、前記スライドデッキに設けた
共通の操作部材に連動連結される。
(2) 作用 前記構成によれば、積荷を載設するスライドデッキは
昇降フレーム上の所定位置に位置決めされてそこに確実
に固縛され、スライドデッキ上への積荷の積込、および
そこからの積荷の卸し作業時にスライドデッキに過大な
荷重や、偏り荷重が作用してもスライドデッキと上昇フ
レームとは一体化されて昇降作動され、重い積荷でもそ
の荷役作業が能率よく安全に行われる。
またスライドデッキに設けた共通の操作部材を操作す
ることで、連結子が連結解除位置に移動するのと同時に
固縛フックを被係止部に係合させることができ、また同
連結子が連結位置に移動するのと同時に固縛フックを被
係止部から係合解除させることができる。
(3) 実 施 例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
第1図は本発明荷役装置を備えた荷役車両Vの前部側
面図、第2図はその平面図であり、これらの図におい
て、全体を符号Vで示される荷役車両の車体B上の後部
には荷台Aが形成され、この荷台A上には車幅方向に間
隔を存して互いに平行な一対の案内レール1,1が車長方
向に沿って敷設されており、また車体Bの後端の左右コ
ーナ部には互いに平行な一対のガイド支柱2,2が鉛直方
向に立設されており、これらのガイド支柱2,2は後述す
る昇降フレームFeの昇降を案内する。また車体B上に
は、その車幅方向の中央部に、駆動装置としてのスライ
ドシリンダ3が前後方向に配設されており、該スライド
シリンダ3は車体Bに支承され、そのシリンダ3の差動
端たる先端には、平面二叉フック状の連結部材4が一体
に設けられており、この連結部材4は、スライドシリン
ダ3の伸長作動により荷台Aの前端の段状立上壁A1を貫
通して該荷台A上に突出し得るようになっている(第8
図)。
前記一対のガイド支柱2,2には、略鉛直方向の案内部
5,5が形成され、それらの案内路5,5にそれぞれ対をなす
昇降部材6,6がそこに設けられる案内ローラ7,8を介して
昇降自在に係合されている。前記一対の昇降部材6,6の
下部には、昇降フレームFeの両側基端が支軸9,9をもっ
て張出位置(第1図実線位置)と格納位置(第1図鎖線
位置)の間を上下に回動自在に軸支される。
前記昇降フレームFeは、その後縁中央部に後方に開放
の凹部10を有して方形の枠体により形成されており、そ
の左右両側には前記案内レール1,1と長手方向に一致す
る断面コ字状の一対の案内レール11,11が一体に敷設さ
れている。
また前記昇降フレームFeの後端には一対のストッパ1
2,12が上向きに突設されており、これらのストッパ12,1
2は後述するスライドデッキDsに設けた衝合片72,72(第
5,6図)と衝合して該スライドデッキDsの後退位置を規
制できるようになっている。また前記凹部10の内面には
一対の被係止部13,13が一体に設けられ、これらの被係
止部13,13は後述するスライドデッキDsの固縛フック70
(第5,6図)と係合し得る。昇降フレームFeの両側基端
には、係合片14,14が一体に突設され、これらの係合片1
4,14は、昇降部材6の下端に設けた位置調節可能な係止
部材15,15と係合して昇降フレームFeは略水平な張出位
置に保持される。
前記昇降フレームFeは、車体Bに設けられる昇降機構
Eにより前記一対のガイド支柱2,2に沿って昇降制御さ
れる。次に主に第9図を参照して前記昇降機構Eの構造
を説明すると、車体Bには、昇降シリンダ16が設けら
れ、そのピストンロッド先端には、一対の動滑車17,1
7′が支持されている。昇降シリンダ16の両側には、2
条のワイヤロープ18,18′の基端がそれぞれ結着され、
一方のワイヤロープ18は一方の動滑車17、車体Bに軸支
される定滑車20,21、および一方のガイド支柱2の上部
に軸支した定滑車22を経由したのち一方の昇降部材6に
結着されており、また他方のワイヤロープ18′は他方の
動滑車17′、車体Bに軸支される定滑車24および他方の
ガイド支柱2の上部に軸支した定滑車25を経由したのち
他方の昇降部材6に結着されている。したがって単動の
昇降シリンダ16を伸縮作動すれば、2条のワイヤーロー
プ18,18′を介して昇降フレームFeを一対のガイド支柱
2,2に沿って昇降することができる。なお昇降シリンダ1
6をフリーにすれば昇降フレームFeはその自重により下
降する。
車体Bの荷台A上には、前記昇降フレームFe上に移載
し得るスライドデッキDsが前後に移動可能に設けられ
る。
このスライドデッキDsは、第8図に示すように方形状
のデッキ枠29上に鉄板等よりなる荷受板30を一体に敷設
して構成されている。前記デッキ枠29は第3,5図に示す
ように左右縦桁27,27に複数本のクロスメンバー28‥を
一体に結合して高剛性の方形枠に構成される。荷受板30
の後端部は後方に向って下向きに傾斜する傾斜面31に形
成される。
第8図に示すように荷受板30の左右には対をなす左右
保持枠32,32が前後方向に沿って立設され、これらの保
持枠32,32には、荷役物である一対の航空機用タイヤT,T
(第1,2図)が索条33,33によって緊締保持される。
前記スライドデッキDsのデッキ枠29左右には、アング
ル材よりなる案内フレーム35,35がそれぞれ固着され、
これらの案内フレーム35,35には複数個の横方向規制ロ
ーラ36‥および上下方向規制ローラ37‥がそれぞれ回転
自在に支承され、これらのローラ36‥および37‥は、荷
台A上の前記案内レール1,1に転動自在に係合してスラ
イドデッキDsの前後移動を案内する。
第3,5図に明瞭に示すようにスライドデッキDsのデッ
キ枠29の前端中央部には、前縁に開口する平面コ字状の
受容部38が形成され、この受容部38に前記スライドシリ
ンダ3先端の二叉フック状の連結部材4が進入できるよ
うになっており、前記受容部38の内面に前記連結部材4
の先端面41と衝合し得る衝合面381が形成されている。
尚、連結部材4は、それが前記受容部38に進入した状態
では、昇降フレームFe上のスライドデッキDsの昇降軌跡
内に有るため、昇降フレームFeを該フレームFe上のスラ
イドデッキDsと共に昇降させる際には、連結部材4を該
デッキDsとの干渉を回避すべく荷台A側に予め退避させ
ておく必要がある。
前記スライドデッキDsには、前記スライドシリンダ3
先端の連結部材4と協働して、前記スライドデッキDsと
スライドシリンダ3とを連結するための連結装置Jを構
成する連結リンク機構39、および前記ストッパ12および
被係止部13と協働して、該昇降フレームFe上にスライド
デッキDsを固縛するための固縛装置Lを構成する固縛リ
ンク機構40が設けられる。
次に第3〜10図を参照して前記連結リンク機構39およ
び固縛リンク機構40の構成について説明する。
まず連結リンク機構39の構成について説明するに、第
3〜6および10図に示すようにスライドデッキDsのデッ
キ枠29の後部には、複数の軸受ボス41,41を介して横方
向にのびる、操作部材としての操作レバー42が回転自在
に支承され、この操作レバー42の一端は略直角に屈曲さ
れてハンドル43を形成している。操作レバー42の中央部
には、腕体44が溶接され、この腕体44先端に長さ調節可
能な連結ロッド45の一端が連結される。この連結ロッド
45はスライドデッキDsを前方にのびて揺動レバー46に連
結される。揺動レバー46は、その中間部が、スライドデ
ッキDs前部のクロスメンバー28に突設されるブラケット
47に枢軸48を以て揺動自在に枢支されており、該揺動レ
バー46の一端には連杆49が連結される。この連杆49の前
部は、前記受容部38内の下方にのびており、その前端に
は、前記受容部38の中央部に回動自在に支持される連結
軸50と一体の腕体51が連結されている。連結軸50には連
結子52が固着され、この連結子52は前記二叉フック状の
連結部材4内において第3図に示す連結位置(イ)と、
第5図に示す連結解除位置(ロ)との間を約90゜回動で
きるようになっている。第3,4図に示すようにハンドル4
3が伏倒位置にあって操作レバー42が第4図時計方向に
回動されているときは、連結ロッド45は後方(第3図矢
印(X)方向)に牽引され揺動レバー46、連杆49を介し
て連結子52は車両Vの進行方向と直交するロック位置
(イ)に保持される。また第5,6図に示すようにハンド
ル43を起立して操作レバー42が第6図に示すように起立
回動されるときは、連結ロッド45は前方(第5図矢印
(X′)方向)に押圧され、揺動レバー46、連杆49を介
し連結子52は車両Vの進行方向と略平行なロック解除位
置(ロ)に回動保持される。
前記連結リンク機構39には、これを連結解除位置に保
持するための連結解除保持機構54が付設される。
次にこの機構54の構成を第3〜6図および第10図を参
照して説明すると、前記揺動レバー46の自由端には、ロ
ックピン55が突設される。一方前記スライドデッキDsの
クロスメンバー28には、前記揺動レバー46の自由端近傍
部において、ロックアーム56が揺動自在に枢支57されて
おり、このロックアーム56には、前記ロックピン55と係
脱し得る切欠58が形成される。前記ロックアーム56に
は、スライドデッキDsに一端を係止される引張ばね59の
他端が係合されており、この引張ばね59の弾発力は、第
7図に示すように前記連結子52が連結解除位置(ロ)に
あり、かつスライドシリンダ3の連結部材4が受容部38
より逸脱しているとき、前記切欠58をロックピン55に係
合した位置に附勢して前記連結装置Jを連結解除位置に
保持し得る。前記ロックアーム56の自由端にはリンク60
を介して、スライドデッキDsの受容部38に回動自在に軸
支61されるベルクランク62の一端が連結され、該ベルク
ランク62の自由端にはローラ63が回転自在に軸支されて
いる。このローラ63は第3,5図に示すようにスライドシ
リンダ3が伸長して、その先端の連結部材4がスライド
デッキDsの受容部38内に進入したとき、その側面に係合
し得る位置にあり、これによりベルクランク62が反時計
方向に回転され、ロックアーム56は第3,5図に示すよう
に引張ばね59のばね力に抗してロック解除位置に保持さ
れる。
次に第3〜6,10図を参照してスライドデッキDsを昇降
フレームFe上に固縛するための固縛装置Lの固縛リンク
機構40の構造を説明すると、前記操作レバー42には、前
記連結ロッド45の左右において対をなすアーム65,65が
固着され、これらのアーム65,65に長さ調節可能な固縛
ロッド66,66が枢支連結され、これらの固縛ロッド66,66
は前方にのびて、その他端がそれぞれスライドデッキDs
のクロスメンバー28にブラケット67,67を介して回動自
在に軸支される固縛軸68,68と一体のアーム69,69に枢支
連結される。固縛軸68,68には、それぞれ対をなす下向
きの固縛フック70,70が固着され、これらの固縛フック7
0,70は、昇降フレームFeの前記被係止部13,13にそれぞ
れ着脱自在に係合できるようになっている。而して操作
レバー42と一体のハンドル43が第1,5,10図に示すように
起立位置にあるとき、固縛フック70,70が時計方向に回
動して昇降フレームFeの被係止部13,13と係合した位置
にある。したがってハンドル43の起立位置によってスラ
イドデッキDsが昇降フレームFe上に固縛されていること
を外部から容易に目視確認することができる。
スライドデッキDsの傾斜面31の裏面には衝合片72が固
着され、この衝合片72は第5,6図に示すようにスライド
デッキDsが昇降フレームFe上に移載されたとき、昇降フ
レームFeの後部に固着したストッパ12と係合してスライ
ドデッキDsの後方位置を規制できるようになっている。
第11図には、スライドデッキDsの移動用スライドシリ
ンダ3および昇降フレームFeの昇降用昇降シリンダ16の
油圧回路図Cが示される。この回路図Cにおいて、スラ
イドシリンダ3の油室a,bに連なる油路74,75は電磁切換
弁76を介してモータMで駆動される油圧ポンプ77、ある
いは油溜78に連通され、また昇降シリンダ16の油室cに
連なる油路79は電磁方向制御弁81および電磁切換弁80を
介して油圧ポンプ77あるいは油溜78に連通される。
なお第11図中82〜85はリリーフ弁、86はオリフィスで
ある。
第11図において、電磁切換弁76を右側に切換えれば、
スライドシリンダ3が伸長作動され、またそれを左側に
切換えれば、スライドシリンダ3が収縮作動される。ま
た電磁方向制御弁81を左側に、電磁切換弁80を左側に切
換えれば、昇降シリンダ16は伸長され、また電磁方向制
御弁81を右側に、電磁切換弁80を右側に切換えれば油室
c内の圧油はオリフィス86を介して油溜78に戻され昇降
シリンダ16は昇降フレームFeおよび昇降部材6の自重に
より緩徐に収縮される。
次にこの実施例の作用について説明する。
先ず主に第12図(A)〜(C)を参照して荷役車両V
の荷台A上に積載されている積荷、すなわち一対の航空
機用タイヤTを地上に卸す手順について説明すると、第
12図(A)に示すように一対のタイヤTを積載したスラ
イドデッキDsが荷役車両Vの車体Bの荷台A上に支持さ
れた積荷状態では第3,4図に示すようにハンドル43は伏
倒され固縛装置Lは解除状態にあり、一方連結装置J
は、連結状態にあって、収縮状態のスライドシリンダ3
先端の連結部材4は連結リンク機構39の連結子52と連結
される。而してこの連結状態では第3,4図に明瞭に示す
ようにスライドデッキDsの前面は車体Bの段状立上壁A1
と衝合するとともに連結部材4の一対の爪片42,42の内
面が連結子52の一側に衝合し、前記2個所の衝合により
スライドデッキDsは車体B上の所定位置に堅固に固定さ
れる。そしてこの連結状態では、連結部材4の一側面に
ベルクランク62先端のローラ63が係合しているので、連
結解除保持機構54は不作動状態にある。
一方昇降フレームFeは昇降シリンダ16の伸長作動によ
り上昇され、その上面が車体Bの荷台Aの上面と面一に
なる上昇位置に保持される。
次に第12図(A)の状態からスライドシリンダ3を伸
長作動すれば、スライドデッキDsは後方に移動して荷台
A上より昇降フレームFe上に移載される。このとき第5,
6図に示すようにスライドデッキDs後端の衝合片72は昇
降フレームFe後端のストッパ12と衝合してスライドデッ
キDsの後退位置が規制される。こゝでハンドル43を第6
図、第12図(B)において矢印Rに示すように起立操作
すれば、一対の固縛フック70,70は第3,4図に示すように
下向きに回動して昇降フレームFeの被係止部13,13に係
合する。以上のように衝合片72,72とストッパ12,12との
衝合によりスライドデッキDsは後方への移動が規制さ
れ、また固縛フック70,70と被係止部13,13との係合によ
りスライドデッキDsは前方への移動が規制され、スライ
ドデッキDsは、昇降フレームFe上に堅固に固縛される。
而してハンドル43に起立操作によれば連結ロッド45は
第5図において(X′)方向に押圧されるので、前述の
ように連結リンク機構39は連結解除作動されて連結子52
は連結部材4内で約90゜回転され、連結装置Lは第4,5
図に示すように自動的に連結解除状態に保持される。
こゝで第12図(C)に示すように、スライドシリンダ
3を収縮作動すれば、連結部材4は連結子52より外れて
車両Vの前方へと後退する。これによりベルクランク62
先端のローラ63は連結部材4の側面から外れるので、連
結解除保持機構54のロックアーム56はロックピン55と係
合して作動され、これにより連結装置Lは連結解除状態
に確実に保持される。
以上のようにハンドル43を起立操作すればスライドデ
ッキDsは、昇降フレームFe上に堅固に固縛されると同時
にスライドシリンダ3とスライドデッキDsとの連結が断
たれる。しかも連結解除保持機構54が作動して連結装置
Jは解除位置に確実に保持される。
次に昇降シリンダ16をフリー状態とすれば、タイヤT
を積載したスライドデッキDsおよび昇降フレームFeはそ
れらの自重により一体となって下降して地上に接地さ
れ、タイヤT,Tを地上に卸すことができる。
また地上のタイヤT,Tを荷役車両Vの荷台A上に積込
むには、前述と逆の操作、すなわち第12図(C)〜
(A)の操作を行えばよい。
なお、前記実施例では荷役物として航空機用タイヤを
積卸する場合を説明したが、本発明は他の一般の荷役物
の積卸にも適用できることは勿論である。
また前記実施例では本発明荷役装置を荷役車両に装備
した場合を説明したが、これを他の適宜の荷役場所、た
とえばプラットフォームに設けてもよい。
また前記昇降装置は略鉛直なガイド支柱に沿って昇降
フレームを昇降作動するようにしたが、これに代えて他
の昇降装置たとえばリンク式昇降装置を使用してもよ
い。
さらに前記実施例ではスライドデッキおよび昇降フレ
ームの駆動装置として油圧シリンダを用いた場合を説明
したが、それらの駆動は他の駆動装置によってもよいこ
とは勿論である。
さらに組をなす前記固縛フックと被係止部、および衝
合片とストッパは、それらの機能を損わない範囲でスラ
イドデッキおよび昇降フレームの何処に設けてもよく、
たとえば固縛フックと被係止部、および衝合片とストッ
パとの前後位置関係を前記実施例と逆にしてもよい。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、昇降フレームとスライ
ドデッキ間にはそれらを一体に固縛するための固縛装置
を設け、該固縛装置は、スライドデッキ、および昇降フ
レームにそれぞれ設けられ相互に衝合してそれらの相対
位置を規制する衝合片およびストッパと、スライドデッ
キおよび昇降フレームにそれぞれ設けられ相互に係脱可
能に係合し得る固縛フックおよび被係止部とよりなるの
で、スライドデッキは昇降フレーム上に位置決めされて
そこに確実に固縛することができ、スライドデッキ上へ
の積荷の積卸時等にスライドデッキに過大な荷重や偏り
荷重が作用しても昇降フレームとスライドデッキを常に
一体化して昇降作動することができ、重い積荷でもその
荷役作業を能率よく安全に行うことができる。
また連結装置のスライドデッキ側の連結子及び上記固
縛フックが、スライドデッキに設けた共通の操作部材に
連動連結されていて、その連結子が連結解除位置に移動
した時には固縛フックが被係止部との係合状態になり、
また同連結子が連結位置に移動した時には同固縛フック
が被係止部との係合解除状態になるようにしたので、連
結子が連結解除位置に移動するのと同時に固縛フックを
被係止部に係合させることができ、また同連結子が連結
位置に移動するのと同時に固縛フックを被係止部から係
合解除させることができる。従って二種類の異なる操作
(連結子に対する連結・連結解除操作と、固縛フックに
対する固縛解除・固縛操作)を上記操作部材に対する単
一の操作で以て同時に行うことができるから、それだけ
作業能率が向上し、また操作系の構造簡素化やコスト節
減にも寄与することができる。また特に昇降フレームを
スライドデッキと共に昇降させる際には、連結装置に対
する連結解除操作と固縛フックに対する固縛操作とが同
時に行えることで、引続き行うべき連結部材の荷台側へ
の退避動作に迅速的確に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
荷役装置を備えた荷役車両の後部側面図、第2図はその
平面図、第3図はスライドデッキと荷役車両の車体との
連結状態を示す、第4図III−III線に沿う横断平面図、
第4図は、第3図IV−IV線に沿う断面図、第5図はスラ
イドデッキと昇降フレームとの連結状態を示す、第6図
V−V線に沿う横断平面図、第6図は、第5図VI−VI線
に沿う断面図、第7図は連結解除保持機構の作動状態を
示すスライドデッキの部分平面図、第8図はスライドデ
ッキと荷役車両の荷台部分の分離斜視図、第9図は昇降
フレームと昇降機構の分解斜視図、第10図は連結装置、
固縛装置および連結解除保持機構の分解斜視図、第11図
はスライドシリンダおよび昇降シリンダの油圧回路図、
第12図(A)、(B)および(C)は本発明装置の荷役
工程を示す荷役車両の後部側面図である。 A……荷台、Ds……スライドデッキ、E……昇降機構、
Fe……昇降フレーム、L……固縛装置、3……駆動装置
としてのスライドシリンダ、4……連結部材、12……ス
トッパ、13……被係止部、43……操作部材としてのハン
ドル、52……連結子、70……固縛フック、72……衝合片
フロントページの続き (72)発明者 岩谷 幸治 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1番45号 極東開発工業株式会社内 (72)発明者 谷崎 洋幸 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式 会社オーテックジャパン内 (72)発明者 内原 達夫 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式 会社オーテックジャパン内 (56)参考文献 特開 昭63−219434(JP,A) 実開 昭63−150839(JP,U) 実開 昭58−192143(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/02 B60P 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台(A)と、該荷台(A)の一側に昇降
    機構(E)を介して昇降可能に設けられる昇降フレーム
    (Fe)と、前記荷台(A)と昇降フレーム(Fe)間を移
    動可能なスライドデッキ(Ds)と、該スライドデッキ
    (Ds)を強制スライド駆動するための駆動装置(3)
    と、その駆動装置(3)及びスライドデッキ(Ds)間を
    着脱可能に連結する連結装置(J)とを備え、 その連結装置(J)は、前記駆動装置(3)の作動端に
    設けられる連結部材(4)と、前記スライドデッキ(D
    s)側に有って該連結部材(4)に係脱可能な連結子(5
    2)とよりなり、 前記昇降フレーム(Fe)を該フレーム(Fe)上のスライ
    ドデッキ(Ds)と共に昇降させる際に、前記連結部材
    (4)を該デッキ(Ds)との干渉を回避すべく荷台
    (A)側に予め退避させるようにした荷役装置であっ
    て、 前記昇降フレーム(Fe)とスライドデッキ(Ds)間には
    それらを一体に固縛するための固縛装置(L)が設けら
    れ、 該固縛装置(L)は、スライドデッキ(Ds)、および昇
    降フレーム(Fe)にそれぞれ設けられ相互に衝合してそ
    れらの相対位置を規制する衝合片(72)およびストッパ
    (12)と、スライドデッキ(Ds)および昇降フレーム
    (Fe)にそれぞれ設けられ相互に係脱可能に係合し得る
    固縛フック(70)および被係止部(13)とよりなり、 前記連結子(52)は、前記連結部材(4)に係合可能な
    連結位置(イ)と係合不能な連結解除位置(ロ)との間
    を移動し得るようにスライドデッキ(Ds)に支持され、 その連結子(52)が連結解除位置(ロ)に移動した時に
    は前記固縛フック(70)が被係止部(13)との係合状態
    になり、また同連結子(52)が連結位置(イ)に移動し
    た時には同固縛フック(70)が被係止部(13)との係合
    解除状態になるように該連結子(52)及び固縛フック
    (70)が、前記スライドデッキ(Ds)に設けた共通の操
    作部材(43)に連動連結されることを特徴とする、荷役
    装置。
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